JP2016017069A - 毛髪処理剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 毛髪処理剤が(a)10〜25質量%のグリオキシル酸と、(b)0.05〜3質量%のグアニジン塩及び/又は尿素とを含有し、1.0〜2.5の範囲のpHを有する。また、毛髪処理方法が(1)前記毛髪処理剤を毛髪に塗布する工程、(2)毛髪を放置する工程、(3)毛髪を水洗する工程、(4)毛髪を乾燥させる工程、及び(5)整髪用アイロンで毛髪を矯正する工程を含む。
【選択図】 なし
Description
このため還元剤や酸化剤を含まずに、クセ毛の抑制や縮毛の矯正を行うことができる毛髪処理剤の開発が望まれている。
(a)10〜25質量%のグリオキシル酸と、
(b)0.05〜3質量%のグアニジン塩及び/又は尿素と、
を含有し、
pHが1.0〜2.5の範囲であることを特徴とする。
(1)上記毛髪処理剤を毛髪に塗布する工程、
(2)毛髪を放置する工程、
(3)毛髪を水洗する工程、
(4)毛髪を乾燥させる工程、及び
(5)整髪用アイロンで毛髪を矯正する工程
を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る毛髪処理剤は、アイロン処理の前に毛髪からすすぎ流しても高い毛髪伸長効果を達成することができる。このため、アイロン処理の前の毛髪乾燥工程が容易となり、毛髪の取り扱い性にも優れている。
本発明の毛髪処理剤は、(a)グリオキシル酸と、(b)グアニジン塩及び/又は尿素とを必須に含有する。以下、本発明について詳述する。
グリオキシル酸は、毛髪矯正作用のほか、pH調整作用などを有することが認められており、化粧品や医薬部外品に広く用いられている。グリオキシル酸の配合量は、本発明の毛髪処理剤の全量に対して、10〜25質量%、好ましくは15〜25質量%、より好ましくは15〜20質量%である。配合量が10質量%未満では毛髪の十分な伸長効果を得ることができず、一方、25質量%を超えて配合しても、配合量に見合った毛髪矯正効果の向上は期待できない。
グアニジン塩及び尿素は、タンパク質の変性剤として化粧品や医薬部外品に広く用いられている。
グアニジン塩としては、塩酸グアニジン、硝酸グアニジン、炭酸グアニジン、リン酸グアニジン、スルファミン酸グアニジン、重炭酸アミノグアニジン、塩酸アミノグアニジン等が挙げられ、これらの中でも塩酸グアニジンが最も好ましい。
(b)成分として、上記グアニジン塩及び/又は尿素は、1種又は2種以上を混合して用いてもよい。
毛髪処理剤のpHを上記範囲に調整するためのアルカリ剤としては、特に限定されるものではないが、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等の無機塩基、トリエタノールアミンやイソプロパノールアミン、塩基性アミノ酸等の有機塩基を用いることができる。
本発明の毛髪処理方法は、(1)上記毛髪処理剤を毛髪に塗布し、(2)塗布した状態で毛髪を放置して毛髪処理剤を毛髪に十分に作用させ、(3)毛髪を水洗して毛髪処理剤を洗い流し、(4)毛髪を乾燥させ、(5)整髪用アイロンで毛髪を矯正する工程を必須に含む。
本発明の毛髪処理剤は、シャンプー前のドライ毛に適用することも可能であるが、毛髪処理剤が毛髪に浸透しやすいことから、シャンプーで予め洗浄し水分を切ったウェット毛や、付着した水分をタオルで取り除いたタオルドライ毛に適用することが好ましい。
<(2)放置工程>
毛髪処理剤の塗布後、室温(約25℃)にて10〜30分間、より好ましくは15〜20分間放置し、毛髪処理剤を毛髪に作用させる。放置時間が10分間未満では、毛髪の十分な伸長効果を得ることができず、一方、放置時間が30分間を超えても、放置時間に見合った毛髪矯正効果のさらなる向上は期待できない。
毛髪を水又はぬるま湯ですすぎ、毛髪処理剤を毛髪から洗い流す。毛髪から毛髪処理剤を洗い流すことにより、その後の毛髪の乾燥や、取り扱いが容易になる。
<(4)乾燥工程>
水洗後、水分をタオルで拭き取った後に、ヘアドライヤーで乾燥させる。
<(5)アイロン工程>
140〜200℃、好ましくは約180℃に熱した整髪用アイロンで毛髪に機械力及び熱を加えながら毛髪をストレート状に伸ばす。
下記の表1に掲げた組成を有する毛髪処理剤を、精製水に各成分を均一になるまで撹拌混合することにより調製した。グリオキシル酸を配合したものについては、水酸化カリウムを添加してpHが1.6となるように調節した。
得られた毛髪処理剤のクセ抑制効果を、以下の方法により評価した。
天然カーリーヘア(日本人黒毛)を伸長時の長さが18cmになるように切りそろえ、重さ1gの毛束を作成した。ついで、各毛束を市販のシャンプーにて洗浄し水ですすいだ後に、水分を切り、毛束の一端を固定して垂直方向に吊したときの毛束の長さa(cm)を測定した。
この毛束に、調製した毛髪処理剤を1g塗布し、25℃で15分間放置し、その後水ですすいで毛髪処理剤を洗い流し、タオルで拭き取ってからドライヤーで乾燥させ、180℃に熱した整髪用アイロンを2秒間押し当てて毛髪を伸長した。
この毛束の一端を再度固定して垂直方向に吊したときの毛束の長さb(cm)を測定した。
測定したa及びbの値をもとに下記の式により伸長度(%)を求め、得られた伸長度から下記の評価基準によりクセ抑制効果を評価した。
A:伸長度が85〜100%
B:伸長度が70〜85%
C:伸長度が30〜70%
D:伸長度が0〜30%
下記の表2に掲げた組成を有する毛髪処理剤を、精製水に各成分を均一になるまで撹拌混合することにより調製した。水酸化カリウムの添加量を調節して、表に記載のpHとした。得られた毛髪処理剤のクセ抑制効果を、前記の基準に従って評価した。
下記の表3に掲げた組成を有する毛髪処理剤を、精製水に各成分を均一になるまで撹拌混合することにより調製した。得られた毛髪処理剤のクセ抑制効果を、前記の基準に従って評価した。
下記の表4に掲げた組成を有する毛髪処理剤を、精製水に各成分を均一になるまで撹拌混合することにより調製した。水酸化カリウムの添加量を調節して、表に記載のpHとした。得られた毛髪処理剤のクセ抑制効果を、前記の基準に従って評価した。
(成分名) 配合量(%)
プロピレングリコール 10
キサンタンガム 0.8
グリオキシル酸(50%水溶液) 30
ソルビトール 5
塩酸グアニジン 1
ピロリドンカルボン酸ナトリウム 0.5
(ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)ヒドロキシプロピル加水分解コラーゲン
0.5
アモジメチコン 3
フェノキシエタノール 0.5
水酸化カリウム(40%水溶液) 0.7
水 48
(成分名) 配合量(%)
プロピレングリコール 10
キサンタンガム 0.8
グリオキシル酸(50%水溶液) 30
ソルビトール 5
尿素 1
ピロリドンカルボン酸ナトリウム 0.5
(ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)ヒドロキシプロピル加水分解コラーゲン
0.5
アモジメチコン 3
フェノキシエタノール 0.5
水酸化カリウム(40%水溶液) 0.7
水 48
Claims (3)
- (a)10〜25質量%のグリオキシル酸と、
(b)0.05〜3質量%のグアニジン塩及び/又は尿素と、
を含有し、
pHが1.0〜2.5の範囲であることを特徴とする毛髪処理剤。 - グアニジン塩が塩酸グアニジンである、請求項1記載の毛髪処理剤。
- (1)請求項1又は2に記載の毛髪処理剤を毛髪に塗布する工程、
(2)毛髪を放置する工程、
(3)毛髪を水洗する工程、
(4)毛髪を乾燥させる工程、及び
(5)整髪用アイロンで毛髪を矯正する工程
を含むことを特徴とする毛髪処理方法。
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