JP3924707B2 - パチンコ遊技機における貯留球の検出装置 - Google Patents

パチンコ遊技機における貯留球の検出装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、パチンコ遊技機における貯留球の検出装置に係り、更に詳しくは、パチンコ遊技機裏側の球貯留部内に貯留されたパチンコ球の貯留状況を検出する検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機やアレンジボール機に代表されるこの種の遊技機では、遊技ホール内の設置枠台(通称「島」)に縦向きの姿勢で設置されて遊技に供され、そして機内の遊技盤内で展開されるパチンコゲーム中に成立した入賞(例えばセーフ球の発生や図柄組合わせによる得点)に対する賞品として、機裏側のセット盤に形成配置された球貯留供給部に貯留された所定数のパチンコ球を、払出し装置の作動のもとに機前側の球皿側へ供給するようになっている。前記球貯留供給部は、相当数のパチンコ球を貯留して供給し得る球容器(球タンク)と、この球タンクから供給された球を受入れて整列状態で流出し得る整流路部材(整流樋)および送出樋からなり、同送出樋の下流端に連設された前記払出し装置内に亘って収容された前記パチンコ球が、該払出し装置の作動毎に所定数単位の賞球として払出される。なお、球貸し用のカードおよびカードユニットを利用して貯留球を貸出し得るタイプの遊技機(一般に「カード式パチンコ遊技機」ともいう)では、前述した賞球払出しとは別に、遊技者による適正な球貸し操作に応答して前記払出し装置が作動されることにより、所定数球が貸し球として払出されて上の球皿側へ給出されるようになっている。
【0003】
そして前述した遊技機においては、払出し装置による賞球払出しおよび貸し球払出しにより、前記球貯留供給部内の有限貯留量の球が減少されることに対して、設置枠台側に設置されている球補給設備の駆動制御により、相当数のパチンコ球が前記球タンク内に新たに補充されるようになっている。すなわち何れの遊技機においても、球貯留供給部内の貯留球の減少,有無を検出するための手段として、前記球タンクの球出口に貯留球の検出装置が設置されている。この検出装置は、例えば基本的な具体例として、前記球タンク内の貯留球の球圧を受けて(感知して)変動する球感知部材と、この球感知部材の変位状態に対応して電気的にオン・オフ条件に作動変化して前記球補給設備の駆動制御部側に検出信号を入力し得るための検出手段(検出スイッチ)とから構成され、同装置が球減少を検出した場合には、「球無し,球減少」の検出信号が球補給部側へ入力されることに基いて、前記球補給設備の補給作動により新たなパチンコ球が球貯留供給部に向けて補充される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述したパチンコ遊技機(パチンコ機およびアレンジボール機)においては、球払出し条件として、多数個と少数個との賞球に対応する区分排出、賞球と貸し球との区分排出、多数個および少数個の賞球と貸し球との区分排出等の各区分排出形態が、必要に応じて実施されるようになっている。従って、これらの区分排出を実施可能にするには、前記球貯留供給部において、開口面域の大小異なる球出口を有する球タンクと、2列,3列,4列等の球通路に区分した前記整流樋とが、所要条件に合わせて必要となる。これに関連して前記検出装置にあっては、各球通路に対応する少なくとも2つの球感知部材と、各球感知部材に対応する2つの検出スイッチを必要とする形態であったため、検出装置全体が大型化すると共に構成部品点数が多くなって製作コストが嵩む欠点を内在していた。
【0005】
【発明の目的】
本発明は、前述した課題を好適に解決するために新規に提案されたもので、球貯留部の整流路部材として、複数(具体的には、2列,3列,4列)の球通路を有して賞品球の区分貯留流出や賞品球と貸し球との区分貯留流出をなすことの前提にあって、各々の球通路内のパチンコ球の減少を好適に検出し得るようにした小型で安価な貯留球の検出装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を克服し、所期の目的を好適に達成するため、本発明に係るパチンコ遊技機における貯留球の検出装置は、
縦向きの設置姿勢で遊技に供されて機内の遊技盤内でパチンコゲームを展開し得ると共に、機裏側に装備された球容器およびこの球容器底面の下流端に開口する球出口に合わせた下部に取着される整流路部材の各球通路内に貯留されたパチンコ球を払出し装置から払出し得るパチンコ遊技機において、
前記球容器における下流端側の側壁に形成されて上方開口する係止溝に、外面に突設した係止片を係合して、該係止片から側方に突出した突部で下流端側の側壁の外面に係止されると共に、球容器における機裏と対向する側壁の内面に形成されて上方開口する係止溝に、側面に突設した係止片を係合して、球容器に対して着脱可能に保持されて、前記球通路に対応する幅広に形成した前記球出口の上側に臨むケースに、
1つの検出部を有して球補給部側に電気的に接続される検出手段と、
並列状態で傾動可能に支持されて球有りに対する第1の位置と球無しに対する第2の位置とに変化し得、球受け部および操作部を有し、前記球出口を介して球受け部を前記整流路部材における各球通路の上流部側に臨ませると共に、操作部を検出手段の検出部に操作可能に臨ませて前記ケースに取り付けられた付勢手段により常には第2の位置に向けて付勢した2つの球感知操作部材とを夫々設け
前記検出手段、前記2つの球感知操作部材および前記付勢手段を1つのケースを単位として取扱い得るよう構成し、
前記整流路部材の各球通路内に貯留されたパチンコ球の圧力を受けて双方の球感知操作部材が第1の位置に保持されている状態では、各々の操作部で前記検出手段の検出部を操作前に保持し、各球通路の少なくとも一方のパチンコ球の減少によりその圧力から解放された当該側の球感知操作部材が付勢手段の付勢力により第2の位置に保持された状態では、その操作部で検出手段の検出部を操作状態にして、検出手段が球無しの検出信号を前記球補給部側へ発するように設定したことを特徴とする。
【0007】
【作用】
検出装置は、整流路部材の各球通路に対応的に配設される2つの球感知操作部材と、1つの検出部を有する検出手段とから構成される。前記各球感知操作部材は、球受け部を対応の球通路に臨ませると共に、操作部を前記検出手段の検出部に臨ませた姿勢で配設され、貯留された貯留球の圧力を受けて前記検出部を操作しない第1の位置と、貯留球の減少により圧力から解放されて付勢手段の付勢力のもとに前記検出部を操作する第2の位置とに姿勢変化するようになっている。すなわち、各球感知操作部材の操作部が、1つの検出手段における検出部を共用し、別々に操作するよう構成されている。
【0008】
従って、例えば前記整流路部材の各球通路内に多数の貯留球が貯留されている場合には、両球感知操作部材が共に第1の位置に変位して検出手段の操作部が操作されないから、該検出手段は球有りの信号を球補給部側へ入力する。そして、一方の球通路内の貯留球が減少した場合には、該球通路に対応した球感知操作部材が第2の位置に姿勢変位して検出手段の操作部を操作するから、該検出手段は球無しの信号を球補給部側へ入力し、これにより球補給設備からパチンコ球が供給される。また、他方の球通路内の貯留球が減少した場合には、該球通路に対応した球感知操作部材が第2の位置に姿勢変位して検出手段の操作部を操作するから、該検出手段は球無しの信号を球補給部側へ入力し、これにより球補給設備からパチンコ球が供給される。更に、両方の球通路内の貯留球が同時に減少した場合には、夫々の球通路に対応した両球感知操作部材が第2の位置に姿勢変位して検出手段の操作部を操作するから、同じく該検出手段は球無しの信号を球補給部側へ入力し、これにより球補給設備からパチンコ球が供給される。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係るパチンコ遊技機における貯留球の検出装置につき、好適な実施例を挙げて添付図面を参照しながら、以下詳細に説明する。なお本実施例では、機裏側の貯留パチンコ球を、パチンコゲーム中の入賞成立(セーフ球発生)に対する賞球として払出し得る一方、遊技用の球貸し操作に対する貸し球として払出し得るタイプのパチンコ機を例として示す。
【0010】
そこで、先ず本実施例に係る貯留球の検出装置が実施されるパチンコ機について、図1,図2および図3を参照しながら要約説明する。本実施例のパチンコ機Pは、その基本的な構成として、固定用の外郭枠とされる外枠Aの開口前面側に、開閉用の搭載枠とされる前枠Bが、連結支持手段および施錠手段等を利用して着脱および開閉可能に組付けられている。そして、この前枠Bの前面側には、遊技機共通用の構成部材である横開き式のガラス扉Dを組付けた窓枠Cと、このガラス扉Dの下部において窓枠Cに対して着脱および開閉可能に組付けられる開閉セット盤の前側にセットされた上球皿Eおよび裏側にセットされた電動式の球送り装置Gと、下段に位置する下球皿Fおよび打球発射装置H等が組付けられ、また後面側に機構セット盤Jが装備されている。また、前枠B裏側の収容枠体1の正面内部に、所要の遊技領域3を構成した遊技盤Iが着脱交換可能にセットされている。また、貸し球の払出し制御に必要とされる球貸しユニット(カバー式)Kは、パチンコ機Pの側方(外枠Aの隣接部位)に設置されて各電子制御部と接続されている。
【0011】
前記機構セット盤Jは、前記前枠B裏側に位置する前記遊技盤Iセット用の保持枠2の裏側に着脱可能に装備され、前記保持枠2に対応し得る方形サイズに樹脂成形された本体10の中央部に遊技盤裏面の点検用の窓口11が開口されて、これに裏カバー12が開閉および着脱可能に取着されており、この窓口11の外周囲部に球貯留供給部13等が配設されている。また、この球貯留供給部13の下端部に、カセット形態とされる電動制御式の払出し装置14が設置される一方、この払出し装置14の下方に賞球を上下の球皿E,Fへ排出する賞球排出経路15が形成されており、前記球貯留供給部13に貯留された所定数のパチンコ球が、払出し装置14の作動により賞球として払出されるようになっている。なお、機構セット盤Jのその他の構成として、前記窓口11の下方に、アウト球およびセーフ球そして抜出し球を機外へ排出する経路が形成される他に、球抜き装置,セーフ球検出処理装置,賞球満杯検出装置および貸し球用の検出スイッチ(何れも図示せず)が夫々設置され、そして本体10の上方隅端部に球補給部を構成するターミナル基盤(集中基盤ともいう)Tが設置されている。
【0012】
前記球貯留供給部13は、機構セット盤Jの上部に外向き開口状態で凹部に合わせて設置される球容器(「球タンク」とも云う)17と、この球容器17底面の下流端に開口された球出口17aに合わせた下部に取着される斜状レール形の整流樋(整流路部材)18と、この整流樋18の下流端に連絡するように前記本体10に形成された送出路19とから構成され、相当量のパチンコ球を収容(貯留)し得るようになっている。なお実施例の整流樋18は、図2,図5および図9に示すように、幅方向中央部で上方へ突出しかつ長手方向へ延在する仕切板18aにより、パチンコ球を2列整列状態で送出路19へ送出案内する第1球通路20および第2球通路21とを並設した「4条タイプ」が例とされ、例えば第1球通路20を賞球用、第2球通路21を球貸し用として実施される。なお、これに伴い、球容器17の前記球出口17aも、両球通路20,21に対応する幅広に開口形成され(図3参照)、また前記送出路19も4条タイプとして形成される。
【0013】
前述したパチンコ機にあって、本実施例に係る貯留球の検出装置25は、1つのケース単位に構成されたもので、図4〜図7に示すように、前記球容器17の側壁17bに指先操作で着脱可能にセットされて、該球容器17内の貯留球の減少,有無を好適に検出し得る。すなわち検出装置25は、前記球容器17に対して着脱可能に保持し得るケース26に、1つの本体43に1つのアクチュエータレバー(検出部)42を有して球補給部側に電気的に接続される検出スイッチ(検出手段)27と、並列状態で傾動可能に支持されて球有りに対する第1の位置と球無しに対する第2の位置とに姿勢変化する2つの球感知操作部材28,28と、この各球感知操作部材28を常には第2の位置に付勢する板バネ(付勢手段)29とから構成され、全体がカセット形態の球検出具として取扱い得るようになっている。そして、球容器17にケース単位でセット保持したもとで、球感知操作部材28を前記球出口17a側へ臨ませ、前記検出スイッチ27に接続した配線hを前記ターミナル基盤Tにおける球補給情報端子部(球補給情報部)側に接続している。
【0014】
前記ケース26は、内部に前記検出スイッチ27および球感知操作部材28を横一列に収納設置し得る方形バケット状に樹脂成形されたカバー体30と、このカバー体30の開口部31に整合して内部を覆蓋する方形板状に樹脂成形された蓋体37とから構成され、互いに整合する蓋体37の通孔37aとカバー体30のビス孔30aとの間にビス(図示せず)を締付けることにより中空箱体に形成される。前記カバー体30では、前記検出スイッチ27を両側から支持する支持片32,32が内部略中央に一体成形され、該検出スイッチ27および両球感知操作部材28を貫通支持する支軸47用の軸孔33,33が両側壁部に形成されている。また、前記各球感知操作部材28の球受け部53をケース外方へ延出させる横長の開口部34が下方隅角部に形成されると共に、前記検出スイッチ27に接続される配線h用の挿通孔35が下壁部に形成されている。一方、前記蓋体37では、カバー体30の支持片32,32間にセットされた前記検出スイッチ27を上方から保持する庇状の保持片38が内面上方に一体成形され、前記球容器17の側壁17bに形成した凹部17cに整合するL形鉤状のフック39が上縁部から外方へ延出した状態に形成されている。また、略J形に成形した前記板バネ29,29をビス着するためにボス40,40が、内面中央で左右に所定間隔をおいて突設されている。なお前記支持片32,32には、支軸47の挿通を許容する溝32aが形成されている。
【0015】
前記検出スイッチ27は、例えば図24に略示するように、検出部としてのアクチュエータレバー42および接点46を有する常開タイプのマイクロ(リミット)スイッチが使用されて、前記球感知操作部材28における各操作部52,52の直接操作により、該アクチュエータレバー42が弾性付勢力をもって出没変位してオン・オフするように設定されている。すなわちこの検出スイッチ27は、図24(a)のように、球感知操作部材28の操作部52によるアクチュエータレバー42の操作前では接点46が開いて電流がオフとなり、一方の球感知操作部材28の操作部52がアクチュエータレバー42を操作している状態では、接点46が閉じて電流がオン状態となり(図24(b)参照)、球無し信号が発信される。そして、この検出スイッチ27における本体43の上下隅角部には通孔44,44が形成されており、該スイッチ27を前記カバー体30にセットした際に下隅角部の通孔44に前記支軸47が貫通するようになっている。また、前記ターミナル基盤Tの所定位置に電気的に接続される配線hが前記挿通孔35を介して端子45に接続されると共に、このターミナル基盤Tの球補給情報端子部に球補給設備の駆動部を制御するホールコンピュータが接続されており、検出スイッチ27からの球無し信号(スイッチのオン信号)に基いて球補給設備が駆動されて、パチンコ球が球容器17内に投入される。
【0016】
前記球感知操作部材28,28は、図7および図8に示すように、前記支軸47に上下縦向き状態で支持され、該支軸47が貫通する支持孔51を形成したボス部50を中心にして、このボス部50から上方へ延出して前記検出スイッチ27のアクチュエータレバー42を押圧する倒立L形の操作部52と、前記ボス部50から下方へ延出して貯留球の圧力を受ける球受け部53と、前記ボス部50から側方へ延出して前記板バネ29に係合する係止部54とが一体成形されている。なお説明の便宜上、図8において、右側を第1球感知操作部材28Aとすると共に左側を第2球感知操作部材28Bとし、これら第1,第2球感知操作部材28A,28Bは、前記検出スイッチ27を挟んで左右対称形状に形成され、夫々の操作部52における水平延出部が対向的に近接して、検出スイッチ27の前記アクチュエータレバー42の前面に臨んでいる。なお前記支軸47は、前記カバー体30に嵌挿した際に、その一端に形成したフランジ47aと他端に形成した溝47bに係着されるEリング48により、抜止め防止が図られている。
【0017】
前記板バネ29は、側面J形に成形されると共にその一端側に取着孔29aが形成され、この取着孔29aを介してビス49を前記各ボス40,40に締付けることにより、係止端29b側を水平に延出させた姿勢で蓋体37に固定され、係止端29bを上下方向へ弾性変形させ得る。これら板バネ29,29を固定した前記蓋体37を前記カバー体30へビス着することにより、各板バネ29,29は、前記第1球感知操作部材28Aおよび第2球感知操作部材28Bへ対応的に臨み、その係止端29bが係止部54の上方へ延出して適宜係着した状態となる(図7参照)。すなわち各板バネ29は、自体の復帰弾力により対応の球感知操作部材28A,29Bにおける係止部54を常には下方へ押圧するように設定されており、球感知操作部材28A,29Bは支軸47を中心として図11における反時計方向へ揺動付勢されている。
【0018】
前述のように構成された本実施例の検出装置25は、図4に示すように、前記球容器17の側壁17bに対して上方から差込んで凹部17cとフック39とを整合させたセット保持状態にあって、前記ケース26の背面が球容器17の球出口17aに対する垂直案内面として機能し、また第1球感知操作部材28Aの球受け部53が前記第1球通路20へ臨み、第2球感知操作部材28Bの球受け部53が前記第2球通路21へ臨むようになる(図5および図9参照)。このもとで貯留球検出例として、球容器17内の貯留球が球出口17aから整流樋18の上端部に供給される過程において、両球感知操作部材28A,28Bの球受け部53が貯留球の当接による圧力を受けている状態においては、図10に示すように、係止部54に対する板バネ29の付勢力に抗して各球感知操作部材28A,28Bが支軸47を中心として図示時計方向へ揺動し、検出スイッチ27のアクチュエータレバー42に対する非操作状態である第1の位置に変位し「球有り(オフ)条件」とされる(図24(a)参照)。また、両球感知操作部材28A,28Bの球受け部53が貯留球の当接による球圧を受けていない状態においては、図11に示すように、係止部54に対する板バネ29の付勢力のもとに各球感知操作部材28A,28Bが支軸47を中心として図示反時計方向へ揺動し、検出スイッチ27のアクチュエータレバー42を押圧した操作状態である第2の位置に変位して「球無し(オン)条件」となるよう設定されている(図24(b)参照)。
【0019】
また実施例の検出装置25では、前述すると共に図7および図9に示すように、第1球感知操作部材28Aと第2球感知操作部材28Bにおける各操作部52の水平延出部が、検出スイッチ27の1つのアクチュエータレバー42へ作用するようになっている。従って、球容器17内のパチンコ球の減少により、例えば第2球通路21側にパチンコ球が無くなった際には、対応の第2球感知操作部材28Bが板バネ29の付勢のもとに第2の位置へ揺動変位し、検出スイッチ27のアクチュエータレバー42が操作状態となって「球無し条件」となる(図8参照)。またこれとは逆に、第1球通路20側にパチンコ球が無くなった際には、対応の第1球感知操作部材28Aが板バネ29の付勢のもとに第2の位置へ揺動変位し、検出スイッチ27のアクチュエータレバー42が同じく操作状態となって「球無し条件」となる。
【0020】
【実施例の作用】
次に、前述のように構成された本実施例に係るパチンコ遊技機における貯留球の検出装置の作用につき説明する。
【0021】
本実施例の検出装置25は、方形バケット状に樹脂成形されたカバー体30側に、検出スイッチ27と第1球感知操作部材28Aおよび第2球感知操作部材28Bを並列に位置決めし、直列に整合した該カバー体30の軸孔33,33、各球感知操作部材28A,28Bの支持孔51,51、検出スイッチ27の通孔44の間に前記支軸47を嵌挿させる。そして、検出スイッチ27の配線hを挿通孔35に位置させた状態で、前記板バネ29,29をビス着した蓋体37を前記カバー体30の開口部31に整合させてビス着することにより、ケース単位にユニット化される。すなわち、パチンコ機Pに搭載される1つのユニット部材として別工程で製造および組立てが行なわれ、パチンコ機Pの組立て製造ラインに合わせて管理されると共に取扱われる。
【0022】
前述のように組立てられた検出装置25では、前記カバー体30側の支持片32,32と蓋体37側の保持片38および支軸47により、前記検出スイッチ27ががたつきのない状態で好適に固定される。また、カバー体30に支持された支軸47により、前記第1球感知操作部材28Aおよび第2球感知操作部材28Bが揺動変位可能に支持される。なお、第1球感知操作部材28Aおよび第2球感知操作部材28Bにおいては、対応の板バネ29の付勢により第2の位置に揺動変位しており、検出スイッチ27のアクチュエータレバー42に対する操作状態となっている。
【0023】
そして本実施例の検出装置25は、前記機構セット盤Jの本体10にビス着した球容器17の側壁17bに対して上方から差込んで凹部17cとフック39とを整合させることで、ケース26の背面が球容器17の球出口17aに対する垂直案内面として機能し、また第1球感知操作部材28Aの球受け部53が前記第1球通路20へ臨み、第2球感知操作部材28Bの球受け部53が前記第2球通路21へ臨んだ状態にセットされる(図5および図9参照)。なお前記フック39は、適宜弾性変形しながら側壁17bに係着されるので、検出装置25全体ががたつくことなく球容器17に固定される。しかも本実施例では、上方へ開口した球容器17へ検出装置25を嵌込む形態であるから、該球容器17の側壁17bに対する検出装置25のセット作業は、機構セット盤Jに対する球容器17および整流樋18の組付け順に全く制約されることはない。すなわち、機構セット盤Jに球容器17および整流樋18を取着した後に検出装置25を側壁17bにセットすることが可能であり、また球容器17に前もって検出装置25をセットした後に、該球容器17および整流樋18を取着することも可能であり、組付け作業工程の合理化や作業時間の短縮化等を好適に図り得る。
【0024】
また、前記検出スイッチ27に接続して挿通孔35から引出された配線hは、ターミナル基盤Tの所定位置にコネクタ接続することにより、球補給情報端子部に回路接続される。これにより、検出装置25の検出スイッチ27とホールコンピュータとが前記球補給情報端子部を介して接続され、球容器17内の貯留球の減少・有無による該検出装置25のオン・オフ信号がホールコンピュータ側に入力される。
【0025】
図示しない球補給設備からパチンコ球が供給される前、すなわち球容器17内に貯留球が全く無い状態においては、球受け部53に貯留球の圧力を受けないので、第1球感知操作部材28Aおよび第2球感知操作部材28Bは、対応の板バネ29による付勢力のもとに第2の位置に保持されて、操作部52が検出スイッチ27側へ変位してアクチュエータレバー42に対する操作状態となって「球無し(オン)条件」とされる(図11参照)。従って、検出スイッチ27からの球無し信号が、球補給情報端子を介してホールコンピュータ側へ入力されるので、これに基いて球補給設備が駆動されてパチンコ球が球容器17内へ投入される。
【0026】
球補給設備から球容器17内へ供給されたパチンコ球は、底面上を転動しながら球出口17a側へ移動し、整流樋18の第1球通路20および第2球通路21へ流入し、送出路19の下端部から順次貯留される。そして、送出路19から整流樋18に亘って順次貯留されたパチンコ球は、第1球通路20および第2球通路21の上流部から球容器17の球出口17aを介して球容器17内へ貯留されるに至る。この際に、球出口17a付近に貯留されたパチンコ球の重量により、第1球通路20および第2球通路21の上端部に貯留したパチンコ球が検出装置25側へ押され、各球受け部53に圧力が加わる。これにより、第1球感知操作部材28Aおよび第2球感知操作部材28Bは、図10,図12および図15に示すように、板バネ29の付勢力に抗して共に第1の位置へ揺動変位し、検出スイッチ27のアクチュエータレバー42が非操作状態となって「球有り(オフ)条件」とされる(図24(a)参照)。従って、検出スイッチ27からの球有り信号が、球補給情報端子部を介してホールコンピュータ側に入力される。
【0027】
そして、整流樋18の第1球通路20へ送出されたパチンコ球が賞球として前記払出し装置14から払出され、第2球通路21へ送出されたパチンコ球が貸し球として該払出し装置14から払出される前提において、例えば図13および図16に示すように、前記球貸しユニットKにより多数個の貸し球が払出されて第2球通路21側の貯留球が先に減少した場合には、第2球感知操作部材28Bの球受け部53が貯留球の圧力から解放されるので、該第2球感知操作部材28Bが板バネ29の付勢力のもとに第2の位置に変位し、検出スイッチ27のアクチュエータレバー42が該部材28Bの操作部52により操作状態となって「球無し(オン)条件」とされる(図24(b)参照)。従って、検出スイッチ27からの球無し信号が、球補給情報端子部を介してホールコンピュータ側に入力され、これに基いて球補給設備が駆動されてパチンコ球が球容器17内へ投入される。そして、貯留球の増加により第2球感知操作部材28Bの球受け部53に球圧が再び付加されると、該球感知操作部材28Bは第1の位置に揺動変位するので「球有り(オフ)条件」となる。
【0028】
また、遊技盤Iにおける遊技により多数個の賞球が払出されて第1球通路20側の貯留球が先に減少した場合には、図14および図17に示すように、第1球感知操作部材28Aの球受け部53が貯留球の圧力から解放されるので、該第1球感知操作部材28Aが板バネ29の付勢力のもとに第2の位置に変位し、検出スイッチ27のアクチュエータレバー42が該部材28Aの操作部52により操作状態となって「球無し(オン)条件」とされる。従って、検出スイッチ27からの球無し信号が、球補給情報端子部を介してホールコンピュータ側に入力され、これに基いて球補給設備が駆動されてパチンコ球が球容器17内へ投入される。そして、貯留球の増加により第1球感知操作部材28Aの球受け部53に圧力が再び付加されると、該球感知操作部材28Aは第1の位置に揺動変位するので「球有り(オフ)条件」となる。
【0029】
更に、球容器17内の貯留球が減少した際に、第1球通路20と第2球通路21の貯留球が同時に減少した場合には、第1球感知操作部材28Aの球受け部53が貯留球の球圧から解放されると共に、第2球感知操作部材28Bの球受け部53も貯留球の球圧から解放されるので、両球感知操作部材28A,28Bが板バネ29の付勢力のもとに第2の位置に同時に揺動変位し、検出スイッチ27のアクチュエータレバー42が両部材28A,28Bの操作部52,52により操作状態となって「球無し(オン)条件」とされる。従って、検出スイッチ27からの球無し信号が、球補給情報端子部を介してホールコンピュータ側に入力され、これに基いて球補給設備が駆動されてパチンコ球が球容器17内へ投入される。そして、貯留球の増加により第1球感知操作部材28Aの球受け部53および第2球感知操作部材28Bの球受け部53の両方に圧力が再び付加されると、両球感知操作部材28A,28Bは共に第1の位置に揺動変位するので「球有り(オフ)条件」となる。
【0030】
このように本実施例の検出装置25では、整流樋18における2つの整流路、すなわち第1整流路20および第2整流路21に送出されるパチンコ球の減少・有無を、1つの検出スイッチ27で検出して球有りおよび球無しの信号を球補給情報端子部へ入力するよう構成したので、第1整流路20の球の減少・有無を検出する検出スイッチと、第2整流路21の球の減少・有無を検出する検出スイッチとを装備した従来の検出装置と比較して、小型コンパクトに構成される。また、検出スイッチを1つとしたことによる構成部品点数の削減に伴い、製作コストの低減も図られる。
【0031】
本実施例の検出装置25では、球容器17の側壁17bに対してフック39を係止しただけで取着されているので、ケース26を上方へ引上げれば該球容器17から容易に取外すことが可能である。従って、検出装置25の点検や修理等においては、各球感知操作部材28A,28Bや検出スイッチ27を個別に取外したり取付けることは勿論、球容器17や整流樋18の脱着を必要としないから、メンテナンス作業時間の短縮化や作業の合理化を図り得る。
【0032】
【第1変更例】
図18および図19は、幅方向の所要位置で上方へ突出しかつ長手方向へ延在する仕切板18aにより、パチンコ球を2列整列状態で送出路19へ送出案内する第1球通路20と、パチンコ球を1列状態で送出路19へ送出案内する第2球通路21とを並設した「3条タイプ」の整流樋18が例とされ、例えば第1球通路20を賞球用、第2球通路21を球貸し用として実施されている。これに伴い、第1変更例に係る検出装置60では、検出スイッチ27および第1球感知操作部材28Aが前記実施例と同一のものが実施され、第2球感知操作部材28Bは、球受け部53が第2球通路21に対応した幅狭に形成されると共に、これによりボス部50も適宜幅狭となっている。なお第2球感知操作部材28Bでは、操作部52や係止部54等は前記実施例のものと同一形状に形成されており、また検出装置60の基本的な作動形態も前記検出装置25と全く同一である。なおケース26も、前記第2球感知操作部材28Bの幅寸法の変更により適宜幅狭となっている。
【0033】
【第2変更例】
また図20および図21は、パチンコ球を1列状態で送出路19へ送出案内する第1球通路20および第2球通路21とを並設した「2条タイプ」の整流樋18が例とされ、例えば第1球通路20を賞球用、第2球通路21を球貸し用として実施されている。これに伴い、第2変更例に係る検出装置61では、検出スイッチ27が前記実施例と同一のものが実施され、第1球感知操作部材28Aおよび第2球感知操作部材28Bは、球受け部53が流通路20,21に対応した幅狭に形成されると共に、これに伴いボス部50も適宜幅狭となっている。なお、第1球感知操作部材28Aおよび第2球感知操作部材28Bでは、操作部52や係止部54等は前記実施例のものと同一形状に形成されており、また検出装置61の基本的な作動形態も前記検出装置25と全く同一である。なおケース26も、第1球感知操作部材28Aおよび第2球感知操作部材28Bの幅寸法の変更により適宜幅狭となっている。
【0034】
また図22は、球容器17に対する検出装置25の取着形態の変更例を示すもので、第1係合部63と第2係合部64の各係合作用下に、検出装置25が球容器17の側壁17bに係止されるようになっている。すなわち、第1係合部63は、球容器17の側壁17bに係止した上方開口した係止溝65と、検出装置25の蓋体37の外面に突設した係止片66から構成され、該係止片66が係止溝65に対して上方から係合する形態となっている。なお係止片66には、側方へ突出した突部66aが一体成形してあり、この突部66aと側壁17bとの係止により検出装置25が球容器17の内側へ変位しないよう規制する。また第2係合部64は、球容器17の側壁内側に形成した上方開口の係止溝67と、検出装置25のカバー体30の側面に突設した係止片68とから構成され、該係止片68が係止溝67に対して上方から係合する形態となっている。このように構成することにより、第1係合部63における係止溝65と係止片66の係合と、第2係合部64における係止溝67と係止片68との係合下に、検出装置25は球容器17に対してがたつきのない状態で好適に取着固定される。
【0035】
更に図23は、ケース26に対する検出スイッチ27の取着変更例と、球感知操作部材28に対する付勢手段の形態変更例を総合的に図示した説明図である。すなわち検出スイッチ27については、蓋体37の内面に取付片70を形成することを前提として、この取付片70の一側面側にスイッチ27を位置決めして他側面側からビス71を前記通孔44へねじ込むことにより、該蓋体37側へ取着するものであり、この場合も検出スイッチ27はケース26に好適に固定される。また付勢手段に関しては、前記実施例に示した蓋体37側へ取着する板バネ29の他に、カバー体30の下端偶角部にJ形に成形した板バネ72を配設し、この板バネ72の係止端72aを前記球感知操作部材28の球受け部53の裏側に係合させる形態や、カバー体30の下側内面と係止部54との間にコイル状の引張りバネ73を架設して該係止部54を下方へ引張る形態も好適に実施し得る。更に図示しないが、前記支軸47に捻りバネを配設して、カバー体30と球感知操作部材28との間に係着する形態としてもよい。
【0036】
また検出手段に関しては、前記実施例に示した常開タイプの検出スイッチ27の他に、図25に示すように、常閉タイプの検出スイッチ75としてもよい。すなわちこの検出スイッチ75は、図25(a)に示すように、球感知操作部材28の操作部52によるアクチュエータレバー42の操作前では接点46が閉じて電流がオンとなり、一方の球感知操作部材28の操作部52がアクチュエータレバー42を操作している状態では、接点46が開いて電流がオフ状態となり、これにより球無し信号が発信される。なお常開、常閉の何れのタイプの検出スイッチ27であっても、アクチュエータレバー42の位置および前記操作部52,52の位置を変更することで、前記板バネ29の付勢力のもとに各球感知操作部材28A,28Bの操作部52,52が、検出スイッチ27のアクチュエータレバー42から離間して第2の位置に変位したときに、「球無し条件」となるよう設定してもよい。そしてこの構成では、検出スイッチ27のアクチュエータレバー42を操作部52,52が押圧したときに、「球有り条件」となる。
【0037】
更に検出手段に関しては、図26に示すリードスイッチタイプ、図27に示すホール素子タイプ、図28に示すフォトセンサタイプ等も好適に実施し得る。このうちリードスイッチ77は、図26(a)に示すように、各球感知操作部材28の操作部52に磁石78を取付け、該球感知操作部材28が貯留球の圧力により第1の位置にあって操作部52(磁石78)が、リードスイッチ77の本体77に配設した検出部としての接点91から離間している時は該接点91が開いて電流がオフとなり、図26(b)に示すように、何れか一方の球感知操作部材28が貯留球の減少により第2の位置に変位して操作部52(磁石78)が接点91に近接した時は、該接点91が閉じて電流がオン状態となり、球無し信号が発信される。
【0038】
また、前記ホール素子スイッチ80は本体93内部に検出部としてのホール素子81を有し、各球感知操作部材28の操作部52に磁石82を取付け、実線で示すように、該球感知操作部材28が貯留球の圧力により第1の位置にあって操作部52(磁石82)がホール素子81から離間している時は回路が開いて電流がオフとなり、2点鎖線で示すように、何れか一方の球感知操作部材28が貯留球の減少により第2の位置に変位して操作部52(磁石82)がホール素子81に近接した時は、回路が閉じて電流がオン状態となり、球無し信号が発信される。
【0039】
更に、前記フォトセンサスイッチ84は本体95内部に、検出部としての発光部85および受光部86を有し、各球感知操作部材28が貯留球の圧力により第1の位置にあって、操作部52が発光部85と受光部86との間から離間している時は遮光されないので回路が閉じて電流がオンとなり、何れか一方の球感知操作部材28が貯留球の減少により第2の位置に変位して操作部52が発光部85と受光部86との間に臨んだ時は、遮光により回路が開いて電流がオフ状態となり、球無し信号が発信される。
【0040】
なお、前記整流樋18に関しては、前記実施例に例示した如く、第1流通路20を賞球用として第2流通路21を貸し球用とする区分排出の他に、第1流通路20を多数個の賞球用として第2流通路21を少数個の賞球用とする区分排出、または第1流通路20を多数個および少数個の賞球用として第2流通路21を貸し球用とする区分排出形態としてもよい。
【0041】
【発明の効果】
以上説明した如く、本願の請求項1に係る発明のパチンコ遊技機における貯留球の検出装置では、整流路部材における2つの球通路内のパチンコ球の減少・有無を1つの検出手段で検出し、この検出手段からの球有り信号および球無し信号を球補給部側に入力するよう構成した。従って、夫々の球通路内における球の減少・有無を検出するための検出手段を個別に装備しないから、従来の検出装置と比較して小型コンパクトに構成し得る利点がある。また、検出手段を1つとしたことによる構成部品点数の削減に伴い、製作コストの低減も図り得る等の効果も奏する。
球容器に対して着脱可能に保持し得るケースに、検出手段と、並列状態で傾動可能に支持されて球有りに対する第1の位置と球無しに対する第2の位置とに姿勢変化する2つの球感知操作部材とを夫々設ける構成であるから、全体がカセット形態の球検出具として取扱い得、組付け作業工程の合理化や作業時間の短縮化等を好適に図り得る。更に、ケースを、球容器における下流端側の側壁に形成されて上方開口する係止溝に、外面に突設した係止片を係合して、該係止片から側方に突出した突部で下流端側の側壁の外面に係止されると共に、球容器における機裏と対向する側壁の内面に形成されて上方開口する係止溝に、側面に突設した係止片を係合する構成であるから、球容器に対してがたつきのない状態で好適に取着固定される。
請求項2に係る発明によれば、蓋体側の保持片、カバー体側の支持片および支軸により、検出手段をがたつきのない状態で好適に固定し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のパチンコ機を示す概略正面図である。
【図2】本実施例のパチンコ機を示す概略背面図である。
【図3】本実施例のパチンコ機を一部破断して示す概略平面図である。
【図4】実施例に係る検出装置が配設された球容器および整流樋を一部破断して示すパチンコ機の上部位の背面図である。
【図5】球貯留供給部を含むパチンコ機の上部位の縦断側面図である。
【図6】実施例に係る検出装置の構成部材を分解状態で示す斜視図である。
【図7】実施例に係る検出装置の主要構成部品である検出スイッチ,球感知操作部材および板バネを組付け状態で示す斜視図である。
【図8】検出スイッチのアクチュエータレバーと球感知操作部材の操作部との位置関係を拡大して示す斜視図である。
【図9】球容器に取着した検出装置と整流樋とを一部破断して示す側面図である。
【図10】球容器内に多数個の貯留球が貯留された状態において球知操作部材が第1の位置に変位している状態で示す検出装置の動作説明図である。
【図11】球容器内の貯留球が減少した状態において球感知操作部材が第2の位置に変位している状態で示す検出装置の動作説明図である。
【図12】整流路部材の第1球通路および第2球通路の両方に貯留球が貯留されて状態において、両球通路に対応の第1球感知操作部材および第2球感知操作部材が第1の位置に変位している検出装置の側面図である。
【図13】整流路部材の第1球通路に貯留球が貯留されていると共に第2球通路に貯留球が無い状態において、第1球通路に対応の第1球感知操作部材が第2の位置に変位すると共に第2球感知操作部材が第1の位置に変位している検出装置の側面図である。
【図14】整流路部材の第1球通路に貯留球が無いと共に第2球通路に貯留球が貯留されている状態において、第1球通路に対応の第1球感知操作部材が第1の位置に変位すると共に第2球感知操作部材が第2の位置に変位している検出装置の側面図である。
【図15】整流路部材の第1球通路および第2球通路の両方に貯留球が貯留されている状態において、両球通路に対応の第1球感知操作部材および第2球感知操作部材が第1の位置に変位し、検出スイッチのアクチュエータレバーが非操作状態となっている検出装置の平面図である。
【図16】整流路部材の第1球通路に貯留球が貯留されていると共に第2球通路に貯留球が無い状態において、第1球感知操作部材が第2の位置に変位すると共に第2球感知操作部材が第1の位置に変位し、検出スイッチのアクチュエータレバーが操作状態となっている検出装置の平面図である。
【図17】整流路部材の第1球通路に貯留球が無いと共に第2球通路に貯留球が貯留されている状態において、第2球感知操作部材が第2の位置に変位すると共に第1球感知操作部材が第1の位置に変位し、検出スイッチのアクチュエータレバーが操作状態となっている検出装置の側面図である。
【図18】変更例に係る検出装置の主要構成部材である検出スイッチ,球感知操作部材および板バネを分解状態で示す斜視図である。
【図19】変更例に係る検出装置と整流樋とを一部破断して示す側面図である。
【図20】別の変更例に係る検出装置の主要構成部材である検出スイッチ,球感知操作部材および板バネを分解状態で示す斜視図である。
【図21】別の変更例に係る検出装置と整流樋とを一部破断して示す側面図である。
【図22】球容器に対する検出装置の取着形態の別例を示す斜視図である。
【図23】検出スイッチの配設変更例および付勢手段の形態変更例を総合的に示す説明図である。
【図24】検出手段として実施される常開タイプの検出スイッチの概略構成図である。
【図25】検出手段として実施し得る常閉タイプの検出スイッチの概略構成図である。
【図26】検出手段として実施し得るリードスイッチの概略構成図である。
【図27】検出手段として実施し得るホール素子スイッチの概略構成図である。
【図28】検出手段として実施し得るフォトセンサスイッチの概略構成図である。
【符号の説明】
14 払出し装置
18 清流樋(整流路部材)
20 第1流通路(球通路)
21 第2流通路(球通路)
27 検出スイッチ(検出手段)
28 球感知操作部材
29 板バネ(付勢手段)
42 アクチュエータレバー(検出部)
46 接点(検出部)
52 操作部
53 球受け部
77 リードスイッチ(検出手段)
80 ホール素子スイッチ(検出手段)
81 ホール素子(検出部)
84 フォトセンサスイッチ(検出手段)
85 発光部(検出部)
86 受光部(検出部)
91 接点(検出部)
17 球容器
17a 球出口
17b 側壁
26 ケース
30 カバー体
31 開口部
32 支持片
32a
33 軸孔
34 開口部
35 挿通孔
37 蓋体
38 保持片
43 本体
44 通孔
47 支軸
51 支持孔
65 係止溝
66 係止片
66a 突部
67 係止溝
68 係止片
配線

Claims (3)

  1. 縦向きの設置姿勢で遊技に供されて機内の遊技盤内でパチンコゲームを展開し得ると共に、機裏側に装備された球容器(17)およびこの球容器(17)底面の下流端に開口する球出口(17a)に合わせた下部に取着される整流路部材(18)の各球通路(20,21)内に貯留されたパチンコ球を払出し装置(14)から払出し得るパチンコ遊技機において、
    前記球容器(17)における下流端側の側壁(17b)に形成されて上方開口する係止溝(65)に、外面に突設した係止片(66)を係合して、該係止片(66)から側方に突出した突部(66a)で下流端側の側壁(17b)の外面に係止されると共に、球容器(17)における機裏と対向する側壁の内面に形成されて上方開口する係止溝(67)に、側面に突設した係止片(68)を係合して、球容器(17)に対して着脱可能に保持されて、前記球通路(20,21)に対応する幅広に形成した前記球出口(17a)の上側に臨むケース(26)に、
    1つの検出部(42,46,81,85,86,91)を有して球補給部側に電気的に接続される検出手段(27,77,80,84)と、
    並列状態で傾動可能に支持されて球有りに対する第1の位置と球無しに対する第2の位置とに変化し得、球受け部 (53) および操作部 (52) を有し、前記球出口(17a)を介して球受け部(53)を前記整流路部材(18)における各球通路(20,21)の上流部側に臨ませると共に、操作部(52)を検出手段(27,77,80,84)の検出部(42,46,81,85,86,91)に操作可能に臨ませて前記ケース (26) に取り付けられた付勢手段(29)により常には第2の位置に向けて付勢した2つの球感知操作部材(28,28)とを夫々設け
    前記検出手段 (27,77,80,84) 、前記2つの球感知操作部材 (28,28) および前記付勢手段 (29) を1つのケース (26) を単位として取扱い得るよう構成し、
    前記整流路部材(18)の各球通路(20,21)内に貯留されたパチンコ球の圧力を受けて双方の球感知操作部材(28,28)が第1の位置に保持されている状態では、各々の操作部(52)で前記検出手段(27,77,80,84)の検出部(42,46,81,85,86,91)を操作前に保持し、各球通路(20,21)の少なくとも一方のパチンコ球の減少によりその圧力から解放された当該側の球感知操作部材(28)が付勢手段(29)の付勢力により第2の位置に保持された状態では、その操作部(52)で検出手段(27,77,80,84)の検出部(42,46,81,85,86,91)を操作状態にして、検出手段(27,77,80,84)が球無しの検出信号を前記球補給部側へ発するように設定した
    ことを特徴とするパチンコ遊技機における貯留球の検出装置。
  2. 前記ケース (26) は、内部に前記検出手段 (27,77,80,84) および前記2つの球感知操作部材 (28,28) を横一列に収納設置し得る方形バケット状に樹脂成形されたカバー体 (30) と、このカバー体 (30) の開口部 (31) に整合して内部を覆蓋する方形板状に樹脂成形された蓋体 (37) とからなる中空箱体に形成され、
    前記カバー体 (30) は、内部略中央に一体成形され、前記検出手段 (27) を両側から支持する支持片 (32,32) に形成した溝 (32a,32a) と、両側壁部に形成した軸孔 (33,33) と、下方隅角部に形成した開口部 (34) とを備え、
    前記蓋体 (37) の内面上方には、前記一対の支持片 (32,32) の間に取付けた検出手段 (27) を上方から保持する庇状の保持片 (38) が一体成形され、
    前記溝 (32a,32a) 、前記軸孔 (33,33) および前記検出手段 (27) における本体 (43) の下隅角部に形成した通孔 (44,44) に嵌挿する支軸 (47) を、各球感知操作部材 (28) に形成した支持孔 (51) に貫通することで、両球感知操作部材 (28,28) が検出手段 (27) を挟んで上下縦向き状態で支持されると共に、前記開口部 (34) を介して前記球受け部 (53,53) がケース (26) の外方に延出される請求項1記載のパチンコ遊技機における貯留球の検出装置。
  3. 前記ケース (26) の下壁部には、前記球出口 (17a) を介して前記整流路部材 (18) の外側に臨み、前記検出手段 (27) に接続される配線 (h) 用の挿通孔 (35) が形成されている請求項1または2記載のパチンコ遊技機における貯留球の検出装置。
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