JP3923803B2 - 入力予測処理プログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力予測処理プログラムに関し、特に、コンピュータ、携帯情報端末、携帯電話、ポケットベル、カーナビゲーションシステムなどの文字入力装置において、過去に入力された文字列を履歴データとして記憶しておき、次回に同じ文字が入力されると、記憶しておいた履歴データにもとづいて表記の候補を表示する入力予測処理プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ユーザの入力操作および変換操作の負担を軽減すべく、入力された文字が確定する前に入力予測処理が行われる。
【0003】
今までに入力した文字列の履歴データをもとに、次回の読み入力中に、読みが前方一致する履歴データを取得して入力予測の候補として表示する入力予測処理が行われる。この入力予測処理の場合に、従来は入力中の読みと履歴データの読みの文字コードを用いて比較していた。
【0004】
特開平08−314920「文字入力装置」には、複数の文字が割り当てられたキーが操作され、変換/次候補キーが操作されると、入力されたキー対応の文字について、検索した候補文字または文字列を出力手段へ送出する文字入力装置が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の入力予測処理では、入力予測の候補の検索に文字コードを用いるため、入力予測処理が機能するためには、入力予測処理の対象となる所定数の文字が入力される必要がある。しかし、入力キー数が少なく、一つのキーに複数の文字が割り当てられているような文字入力装置においては、ある文字を入力するまでに同じキーを複数回押す等の操作が必要となる。
【0006】
図44に、少ないキーに複数の文字が割り当てられた入力キーによる入力装置2の例を示す。一般的に、携帯電話などの端末では、図44に示すような1つのキーに複数のかな文字や英文字などが割り当てられている。入力装置2では、五十音図の各行のかな5文字もしくは英文字3〜4文字が10個の数字キーのそれぞれに割り当てられている。
【0007】
入力装置2では、キーを1ないし複数回押して読みを入力し、例えば漢字変換処理などの文字入力処理により所定の表記を得るようにしている。例えば、表記「相撲」を得るために読み「すもう」を入力する場合には、「33377777111」を入力する必要がある。
【0008】
入力キーの少ない入力装置を用いた読み(文字)入力処理において、読みを2文字入力した際に履歴データから単語を選択して入力候補を表示する入力予測処理を利用する場合に、読み「すも」の数字キーを押す回数は8回(「33377777」)であり、通常の入力処理の場合に比べてキー操作回数はあまり軽減されない。
【0009】
このように、入力する読みによっては、入力予測処理対象となるまでのキー操作回数が多くなり、従来の文字コードを用いた入力予測処理では操作負担の軽減という効果が得られない。
【0010】
上記の特開平08−314920「文字入力装置」を、前回入力した読みを次に入力し始めたことを契機にして入力候補を予測して表示する場合に適用すると、例えば「41」と入力キー操作があると、「た行の文字のいずれか」に該当する候補を出力する。すなわち「41」と入力キー操作すると、読み「と」で始まる表記「東京」も、読み「て」で始まる表記「提供」も候補として表示してしまうため、表示される候補数が多くなり過ぎて、かえって入力候補からの選択の処理に手間がかかり、結局入力操作の負担軽減にはならないという欠点がある。
【0011】
本発明の目的は、複数文字が割り当てられた入力キー等を用いる入力装置において、入力予測候補を表示させるキー入力操作回数を軽減できる入力予測処理装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、過去に入力された表記と読みとの対である履歴データを記憶する履歴データ記憶部と、押された回数に応じて複数の文字が割り当てられたキーで構成された入力部とを備え、前記入力部で読みが入力されたときに、前記入力された読みを用いて、前記履歴データ記憶部から入力が予測される前記履歴データの表記を入力予測候補として表示する入力予測処理を、コンピュータに実行させるためのプログラムであって、読みを構成する文字と、割り当てられたキーおよびキーのストローク数との対応を示すキーストローク情報をもとに、前記入力部から入力された入力読みを前記キーストローク情報によるデータ列で表す入力読みストローク情報を取得する入力読みストローク情報取得処理と、前記履歴データ記憶部に、前記履歴データの読みとして、前記キーストローク情報によるデータ列である履歴データ読みストローク情報が記憶されている場合に、前記入力読みストローク情報と前記履歴データ読みストローク情報とをデータ列の先頭から比較し、前記入力読みストローク情報のデータ列と先頭から一致するデータ列を持つ履歴データ読みストローク情報の履歴データを抽出し、前記抽出した履歴データの表記を入力予測候補とする候補取得処理とを、コンピュータに実行させるものである。
【0013】
また、本発明は、過去に入力された表記と読みとの対である履歴データを記憶する履歴データ記憶部と、押された回数に応じて複数の文字が割り当てられたキーで構成された入力部とを備え、前記入力部で読みが入力されたときに、前記入力された読みを用いて、前記履歴データ記憶部から入力が予測される前記履歴データの表記を入力予測候補として表示する入力予測処理を、コンピュータに実行させるためのプログラムであって、読みを構成する文字と、割り当てられたキーおよびキーのストローク数との対応を示すキーストローク情報をもとに、前記入力部で入力された入力読みを前記キーストローク情報によるデータ列で表す入力読みストローク情報を取得する入力読みストローク情報取得処理と、前記履歴データ記憶部の前記履歴データの読みを、前記キーストローク情報によるデータ列で表す履歴データ読みストローク情報に変換する処理と、
前記入力読みストローク情報と前記履歴データ読みストローク情報とをデータ列の先頭から比較し、前記入力読みストローク情報のデータ列と先頭から一致するデータ列を持つ履歴データ読みストローク情報の履歴データを抽出し、前記履歴データの表記を入力予測候補とする候補取得処理とを、コンピュータに実行させるものである。
【0014】
また、本発明は、前記候補取得処理では、前記入力読みの最後の文字を除いた入力読み文字列を用いて、先頭からの文字列が前記入力読み文字列と完全に一致する履歴データの読みを抽出し、前記キーストローク情報をもとに、前記入力読みの最後の文字のキーストロークのデータ列を取得し、前記キーストローク情報をもとに、前記抽出された履歴データの読みの文字列中の前記入力読みの最後の文字の位置に対応する対応文字のキーストロークのデータ列を取得し、前記抽出された履歴データの読みの対応文字のキーストロークのデータ列と前記入力読みの最後の文字のキーストロークのデータ列とを先頭から比較し、前記入力読みの最後の文字のキーストロークのデータ列と先頭から一致する対応文字のキーストロークのデータ列を持つ履歴データの読みを抽出し、前記抽出した履歴データの表記を入力予測候補とする処理を、コンピュータに実行させるものである。
【0015】
本発明の各手段または機能または要素をコンピュータにより実現するプログラムは、コンピュータが読み取り可能な、可搬媒体メモリ、半導体メモリ、ハードディスクなどの適当な記録媒体に格納することができ、これらの記録媒体に記録して提供され、または、通信インタフェースを介して種々の通信網を利用した送受信により提供される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を説明する。
【0017】
〔第1の実施の形態〕
図1に、第1の実施の形態において、本発明を実現するための各処理手段の構成例を示す。
【0018】
本発明にかかる入力予測処理装置1は、入力装置2で所定数の読みが入力された場合に、記憶しておいた履歴データから入力された読みに対応する表記を選択して、入力予測候補として表示装置3に表示する装置である。
【0019】
入力装置2は、各キーに複数の文字が割り当てられ、そのキーが押された回数(ストローク数)に対して予め設定されている文字(読み)を入力する装置である。入力装置2は、例えば図44に示すような入力キーを持ち、各入力キーに所定の文字(読み)が割り当てられている。
【0020】
表示装置3は、入力装置2で入力された読み、表記、入力予測候補などを表示する装置である。
【0021】
入力予測処理装置1は、入力処理部11と、記憶処理部12と、履歴データ記憶部13、キーストローク変換処理部14と、キーストローク変換テーブル15、候補取得処理部16と、内部データ記憶部17とを備える。
【0022】
入力処理部11は、入力装置2からのキー入力を受け取り、そのキーに応じた処理を行う手段である。入力処理部11は、入力された読みおよび入力読みに対応する表記を記憶処理部12へ渡す。
【0023】
記憶処理部12は、入力処理部11の一部として、入力処理部11から取得した読みを内部データ記憶部17の入力読みR1に、取得した表記を表記E1に、それぞれ格納する手段である。
【0024】
記憶処理部12は、キーストローク変換処理部14に入力読みR1を渡し、キーストローク変換処理された結果を受け取り、入力読みストロークK1とする。キーストロークは、読みを、その読みを構成する文字が割り当てられたキー情報の列で表した情報である。また、記憶処理部12は、入力読みストロークK1と表記E1との組み合わせを履歴データ(読みrおよび表記e)として履歴データ記憶部13に記憶する。
【0025】
また、記憶処理部12は、候補取得処理部16の要求により、履歴データ記憶部13の読みrを履歴データ読みストロークK2に格納し、表記eを表記E1に格納する。
【0026】
履歴データ記憶部13は、読みrおよび表記eからなる履歴データを、所定の順序をもって記憶する記憶域である。図2に履歴データ記憶部13のデータ構造例を示す。
【0027】
本形態では、履歴データ記憶部13は、図2(A)に示すように、入力読みストロークK1(33377777111)を読みrとし、表記E1(相撲)を表記eとして、読みrと表記eとを履歴データの1レコードの内容として記憶する。
【0028】
履歴データ記憶部13には、図2(B)に示すように、履歴データとして、読みrと読みrにより変換処理された表記eとの組合せ情報が、読みr1と表記e1、読みr2と表記e2、読みr3と表記e3、…のように順序を保持して記憶される。読みrと表記eの組合せ情報の記憶の順序としては、古いものが後ろに格納される場合、または、新しいものが後ろに格納される場合がある。なお、図2(C)に示すように、記憶処理部12は、履歴データ記憶部13にインデックスを設けて履歴データを階層的に記憶するようにしてもよい。
【0029】
キーストローク変換処理部14は、キーストローク変換テーブル15をもとに、与えられた入力パラメータをキーストロークのデータ列に変換する手段である。
【0030】
キーストローク変換テーブル15は、読みとキーストロークとの対応関係を定義するデータである。図3に、キーストローク変換テーブル15の例を示す。図3のキーストローク変換テーブル15は、入力装置2の「1」キーの1ストロークに読み「あ」が、同じく2ストロークに読み「い」が、さらには、5ストロークに「お」が割り当てられている定義例を示す。
【0031】
候補取得処理部16は、入力装置2で入力予測処理の対象となる所定数の読みが入力された場合に、その読みのキーストロークと一致する読みr(キーストロークのデータ列)に対応する表記eを入力予測候補として採用する手段である。
【0032】
内部データ記憶部17は、図4に示すように、各処理部が使用する内部データ(変数)を記憶する領域であり、入力読みR1と、入力読みストロークK1と、表記E1とを記憶する。
【0033】
入力読みR1は、入力装置2で入力された読みが保持される変数である。入力読みストロークK1は、入力読みR1のキーストロークが保持される変数である。履歴データ読みストロークK2は、履歴データ記憶部13で記憶される読みr(キーストローク)が格納される変数である。表記E1は、履歴データ記憶部13で記憶される表記eが格納される変数である。
【0034】
第1の実施の形態では、入力予測処理装置1は、入力された読みをキーストロークに変換したデータ列(キーストローク)と表記との組合せを履歴データとして記憶しておく。所定数の読みが入力されると、入力された読みのキーストロークと、履歴データの読みのキーストロークとを比較して、前方一致する場合に、履歴データのその読みに対応する表記を候補として採用する。
【0035】
以下に、処理を詳しく説明する。なお、入力予測処理装置1は、本形態および以下の他の形態において、2文字以上の読みが入力された場合に、入力予測処理を行うものとする。
【0036】
例えば、入力装置2で「3」キーが3回、「7」キーが5回、「1」キーが3回押されて読み「すもう」が入力され表記「相撲」が選択されたとする。
【0037】
入力処理部11は、入力装置2で入力された読み「すもう」と表記「相撲」とを記憶処理部12へ渡す。
【0038】
記憶処理部12は、図5(A)に示すように、受け取った読み「すもう」を入力読みR1とし、表記「相撲」を表記E1とする。そして、記憶処理部12は、キーストローク変換処理部14へ入力読みR1「すもう」を入力パラメータとして渡す。キーストローク変換処理部14は、キーストローク変換テーブル15を用いて、入力読みR1「すもう」をキーストロークのデータ列「33377777111」に変換し、変換結果を記憶処理部12へ戻す。記憶処理部12は、キーストローク変換処理部14からの戻り値「33377777111」を受け取り、入力読みストロークK1とする。そして、図5(B)に示すように、記憶処理部12は、入力読みストロークK1と表記E1とを履歴データ(読みrおよび表記e)として履歴データ記憶部13に記憶する。
【0039】
その後、入力装置2で「3」キーが3回押されて読み「す」が入力され、続いて「7」キーが1回押されて読み「ま」が入力されたとする。
【0040】
記憶処理部12は、入力処理部11から読み「すま」を受け取り、入力読みR1とする。
【0041】
候補取得処理部16は、入力読みR1が所定数以上の読みであるので、入力読みR1「すま」を入力パラメータとしてキーストローク変換処理部14へ渡す。キーストローク変換処理部14は、入力パラメータ「すま」をキーストローク変換テーブル15をもとにキーストロークのデータ「3337」へ変換して、候補取得処理部16へ返却する。候補取得処理部16は、返却された値「3337」を入力読みストロークK1とする。
【0042】
一方、記憶処理部12は、履歴データ記憶部13に記憶された履歴データ(読みrと表記e)を抽出して読みrを履歴データ読みストロークK2とし、表記eを表記E1とする。
【0043】
次に、候補取得処理部16は、図5(C)に示すように、入力読みストロークK1「3337」と履歴データ読みストロークK2「33377777111」とを比較する。入力読みストロークK1と履歴データ読みストロークK2とが前方一致すれば、その表記E1を候補として採用する。採用した候補は表示装置3に表示される。
【0044】
候補取得処理部16は、履歴データ記憶部13に記憶する履歴データのすべてについて比較処理を行い、所定数の候補を選択する。なお、候補取得処理部16は、履歴データが記憶された時期や候補が選択される頻度をもとに表示する候補を選択し、または表示等の出力する順序を決定するようにしてもよい。
【0045】
例えば、図6に示すような、読みr(ストローク)と表記eとの組合せが履歴データとして履歴データ記憶部13に記憶されていた場合に、候補取得処理部16は、入力読みストロークK1と履歴データの読みrとを比較する。読みrのキーストロークに下線を付けて示す部分が前方一致する部分である。候補取得処理部16は、入力読みストロークK1「3337」と前方一致する読みr(ストローク)の表記e「酢飯、相撲、菫、李、スマイル、住む」を候補として採用する。
【0046】
したがって、ユーザは、表記「相撲」を得るために入力装置2で「3、3、3、7」と4回のストローク操作を行っただけで、表記「相撲」を含む候補を取得することができる。従来の入力予測処理では8回のストローク(3、3、3、7、7、7、7、7)が必要であったのに比べて、入力処理負担が軽減されることがわかる。
【0047】
その後、入力装置2で「7」キーが再度押されて読み「すみ」が入力されると、上記と同様の処理により、記憶処理部12は入力された読み「すみ」を入力読みR1とし、候補取得処理部16は入力読みR1から変換された戻り値「33377」を入力読みストロークK1とし、履歴データ記憶部13の読みrである履歴データ読みストロークK2と比較する。候補取得処理部16は、図6に示す読みrから、入力読みストロークK1「33377」と前方一致する読みrの表記e「酢飯、相撲、菫、李、住む」の5つを候補として採用する。
【0048】
以降、入力装置2でキーが押されて入力される読みが遷移すると、候補取得処理部16では、入力読みR1からキーストロークのデータに変換された値を入力読みストロークK1とし、入力読みストロークK1と履歴データ読みストロークK2とを比較して前方一致する候補を抽出していく。
【0049】
例えば、入力装置2で読み「すむ」が入力された場合には、図6に示す履歴データから、入力読みストロークK1「333777」と前方一致する読みrに対応する表記e「酢飯、相撲、李、住む」が候補とされる。さらに、入力装置2で読み「すめ」が入力された場合には、入力読みストロークK1「3337777」と前方一致する読みrに対応する表記e「酢飯、相撲、李」が候補とされる。また、入力装置2で読み「すも」が入力された場合には、図7に示すように、履歴データのうち入力読みストロークK1「33377777」と前方一致する読みrに対応する表記e「相撲、李」が候補とされる。
【0050】
このように、入力予測処理装置1では、キーストロークの回数の増加により入力される読みが遷移するに従って、入力予測の候補が絞り込まれて表示されるため、ユーザは、
1) ストローク操作を行わずに所定数の候補から所望する表記を選択する方法、2) ストローク操作を多めに行って、絞り込まれた候補から表記を選択する方法とのいずれの方法をも利用することができる。
【0051】
図8に、キーストローク変換処理部14を用いて入力読みのキーストロークを得る場合の履歴データ記憶処理の流れを示す。
【0052】
記憶処理部12は、入力処理部11から受け取った入力装置2で入力された読みを入力読みR1とし(ステップS1)、入力読みR1をキーストローク変換処理部14へ渡してキーストローク変換処理を行わせ(ステップS2)、その戻り値を入力読みストロークK1とし(ステップS3)、さらに、入力処理部11から受け取った表記を表記E1とし(ステップS4)、入力読みストロークK1と表記E1との組合せを履歴データ記憶部13に記憶する(ステップS5)。
【0053】
図9に、図8に示す処理の流れの中のステップS2のキーストローク変換処理の流れを示す。
【0054】
キーストローク変換処理部14は、入力パラメータとして受け取った入力読みR1を読みRとし(ステップS11)、キーストローク変換テーブル15を参照して、読みRをキーストロークのデータ列に変換し、その処理結果(戻り値)を返却する(ステップS12)。
【0055】
また、記憶処理部12は、キーストローク変換処理部14が入力読みR1を変換したキーストロークのデータ列(入力読みストロークK1)を読みrとして履歴データ記憶部13へ記憶する代わりに、入力処理部11から直接受け取った入力読みのキーストロークを入力読みストロークK1に格納し、これを読みrとして履歴データ記憶部13へ記憶するようにしてもよい。この場合に、入力処理部11は、入力装置2で読み入力中に押されたキーストロークを保持して記憶処理部12へ渡し、記憶処理部12は、受け取ったキーストロークを入力読みストロークK1の内容として、履歴データ記憶部13に記憶する。なお、入力処理部11が読み入力中のキーストロークを直接入力読みストロークK1に格納するようにしてもよい。
【0056】
図10は、入力処理部11から読みのキーストロークを得る場合の履歴データ記憶処理の流れを示す。
【0057】
記憶処理部12は、入力処理部11から、読み入力中のキーストロークを受け取り、入力読みストロークK1とする(ステップS21)。そして、記憶処理部12は、入力処理部11から確定した表記を受け取り、表記E1とし(ステップS22)、さらに、入力読みストロークK1と表記E1との組合せを履歴データ記憶部13へ記憶する(ステップS23)。
【0058】
図11に、候補取得処理の流れを示す。候補取得処理部16は、入力読みR1が所定数以上の読みとなると候補取得処理を開始する。
【0059】
候補取得処理部16は、入力読みR1を入力パラメータとしてキーストローク変換処理部14へ渡してキーストローク変換処理を行わせ(ステップS31)、その戻り値を入力読みストロークK1に格納し(ステップS32)、入力読みストロークK1の長さを変数Lとする(ステップS33)。さらに、記憶処理部12では、履歴データ記憶部13から履歴データ(読みrと表記e)を取り出し、読みrを履歴データ読みストロークK2とし、表記eを表記E1とする(ステップS34)。
【0060】
履歴データ読みストロークK2と表記E1とにデータがあれば(ステップS35)、候補取得処理部16は、履歴データ読みストロークK2の長さを変数Mとする(ステップS36)。そして、変数Lが変数M以下であれば(ステップS37)、入力読みストロークK1の長さまで、入力読みストロークK1と履歴データ読みストロークK2とを先頭から比較して(ステップS38)、両者が等しければ(ステップS39)、表記E1を候補として採用する(ステップS40)。そして、内部データ記憶部17の履歴データ読みストロークK2および表記E1にデータがなくなるまで(ステップS35)、ステップS36からステップS40までの処理を繰り返し、データがなくなれば処理を終了する。
【0061】
〔第2の実施の形態〕
第2の実施の形態では、入力予測処理装置1は、入力された読みをそのまま文字列としてその表記とともに履歴データとして記憶しておく。所定数の読みが入力されると、入力された読みのキーストロークと、履歴データの読みから変換したキーストロークのデータ列とを比較して、一致する場合に履歴データのその読みに対応する表記を候補として採用する。
【0062】
第2の実施の形態において、本発明を実現するための各処理手段の構成例は、図1に示す構成例とほぼ同様である。
【0063】
本形態では、入力予測処理装置1の内部データ記憶部17は、入力読みR1と、入力読みストロークK1と、履歴データ読みR2と、履歴データ読みストロークK2と、表記E1とを持つ。履歴データ読みR2は、履歴データ記憶部13に記憶された履歴データの読みrを保持する変数である。
【0064】
本形態での履歴データ記憶処理では、記憶処理部12は、入力処理部11から受け取った読みを入力読みR1とし、入力読みR1の内容をそのまま読みrとして履歴データ記憶部13に記憶する。例えば、記憶処理部12は、入力処理部11から受け取った読み「すもう」を入力読みR1とし、確定した表記「相撲」を表記E1として、図12に示すように、入力読みR1「すもう」と表記E1「相撲」とを履歴データの1レコード(読みrと表記e)として履歴データ記憶部13に記憶する。
【0065】
その後、入力装置2で読み「すもう」を入力するために、「3」キーが3回押されて読み「す」が入力され、続いて「7」キーが1回押されて「ま」が入力されたとする。
【0066】
記憶処理部12は、候補取得処理部16の要求により、履歴データ記憶部13から履歴データを取得し、読みrを履歴データ読みR2とし、表記eを表記E1とする。
【0067】
候補取得処理部16は、第1の実施の形態と同様の処理により、入力読みR1を入力パラメータとしてキーストローク変換処理部14へ渡し、その戻り値(キーストローク)を入力読みストロークK1とする。
【0068】
候補取得処理部16は、履歴データ読みR2のすべての内容(読み)を入力パラメータとしてキーストローク変換処理部14へ渡し、キーストローク変換処理部14からの戻り値を履歴データ読みストロークK2に格納する。
【0069】
次に、候補取得処理部16は、図5に示すように、入力読みストロークK1と履歴データ読みストロークK2とを比較して、前方一致する場合には、その履歴データ読みR2に対応する表記E1を候補として採用する。[比較処理A]
例えば、図13に示すような履歴データ(読みrと表記eの組合せ)が履歴データ記憶部13に記憶され、キーストローク変換処理部14により変換された読みrのキーストロークのデータ列を履歴データ読みストロークK2とする場合に、候補取得処理部16は、入力読みR1「すま」の入力読みストロークK1「3337」と履歴データ読みストロークK2とを比較する。図13中の履歴データ読みストロークK2の下線で示す部分は、入力読みストロークK1と前方一致する部分を表す。
【0070】
候補取得処理部16は、入力読みストロークK1「3337」に前方一致する履歴データ読みストロークK2に対応する表記e「酢飯、相撲、菫、李、スマイル、住む」の6つを候補とする。
【0071】
本形態の比較処理Aの処理においても、第1の実施の形態と同様、ユーザは、入力装置2で「3337」と4回のストローク数で、所望する表記「相撲」を含む候補を取得することができる。
【0072】
そして、さらに入力装置2で数字キーが押され、「すみ→すむ→すめ→すも」のように入力される読みが遷移していくと、記憶処理部12は、入力装置2で順次入力される内容を入力読みR1とし、これをもとにキーストローク変換されたデータ列を入力読みストロークK1とする。また、候補取得処理部16は、前記の処理と同様に、入力読みストロークK1と履歴データ読みストロークK2とを比較して候補を決定していく。
【0073】
図14に、本形態において比較処理Aを用いた候補取得処理の流れを示す。
【0074】
候補取得処理部16は、入力読みR1の長さを変数Lとし(ステップS51)、入力読みR1を入力パラメータとしてキーストローク変換処理部14へ渡してキーストローク変換処理を行わせ(ステップS52)、その戻り値を入力読みストロークK1とする(ステップS53)。
【0075】
記憶処理部12では、履歴データ記憶部13から履歴データ(読みrと表記e)を取り出し、読みrを履歴データ読みR2とし、表記eを表記E1とする(ステップS54)。
【0076】
そして、履歴データ読みR2および表記E1に格納されたデータがあれば(ステップS55)、候補取得処理部16は、履歴データ読みR2の長さを変数Mとする(ステップS56)。そして、変数Lが変数M以下であれば(ステップS57)、履歴データ読みR2を入力パラメータとしてキーストローク変換処理部14へ渡してキーストローク変換処理を行わせ(ステップS58)、その戻り値を履歴データ読みストロークK2とする(ステップS59)。そして、候補取得処理部16は、入力読みストロークK1の長さまで、入力読みストロークK1と履歴データ読みストロークK2とを先頭から比較し(ステップS60)、両方が等しければ(ステップS61)、表記E1を候補として採用する(ステップS62)。
【0077】
その後、履歴データ読みR2および表記E1のデータがなくなるまで(ステップS55)、ステップS56からステップS62までの処理を繰り返し、データがなくなったら処理を終了する。
【0078】
さらに別の比較方法として、候補取得処理部16は、入力読みR1の先頭から1文字分ずつを順にキーストローク変換させ、さらに、キーストローク変換される入力読みR1の読み(文字)の位置に対応する履歴データ読みR2の文字をキーストローク変換させて、戻り値を入力読みストロークK1と履歴データ読みストロークK2とする。そして、入力読みストロークK1と履歴データ読みストロークK2とを比較し、入力読みR1の最後の文字の直前まで比較を繰り返して、両者が完全一致する場合に表記E1を候補として採用する1つ目の条件とする。1つ目の条件を満たせば、入力読みR1の最後の文字およびこの最後の文字の位置に対応する履歴データ読みR2の読みをキーストローク変換させた結果を入力読みストロークK1および履歴データ読みストロークK2とし、入力読みストロークK1と履歴データ読みストロークK2とが前方一致していれば、表記E1を候補として採用する。[比較処理B]
例えば、図15(A)に示すように、記憶処理部12は、入力読みR1「すま」の先頭1文字「す」をキーストローク変換した値「333」を入力読みストロークK1とし、入力読みR1の先頭1文字「す」に対応する履歴データ読みR2「すもう」の「す」をキーストローク変換した値「333」を履歴データ読みストロークK2とする。候補取得処理部16は、図15(B)に示すように、入力読みストロークK1「333」と履歴データ読みストロークK2「333」とを比較する。
【0079】
そして、両者が完全一致する場合には、記憶処理部12は、図15(C)に示すように、入力読みR1「すま」の最後の文字「ま」をキーストローク変換した値「7」を入力読みストロークK1とし、入力読みR1の最後の文字「ま」に対応する履歴データ読みR2「すもう」の「も」をキーストローク変換した値「77777」を履歴データ読みストロークK2とする。
【0080】
候補取得処理部16は、入力読みストロークK1と、入力読みストロークK1の長さ分の履歴データ読みストロークK2とを比較して両者が完全一致すれば、すなわち、入力読みストロークK1と履歴データ読みストロークK2とが前方一致すれば、表記E1を候補として採用する。例えば、図15(D)に示すように、入力読みストロークK1「7」とその長さの分の履歴データ読みストロークK2「7」とを比較して完全一致であれば表記E1を候補として採用する。
【0081】
例えば、図16に示すような履歴データ(読みrと表記eの組合せ)が履歴データ記憶部13に記憶され、キーストローク変換処理部14により変換された読みrのキーストロークのデータ列を履歴データ読みストロークK2とする場合に、候補取得処理部16は、入力読みR1「すむ」の先頭文字「す」の入力読みストロークK1「333」と、この先頭文字「す」の位置に対応する履歴データ読みストロークK2の文字(読み)のキーストローク変換された値とを比較する。さらに、入力読みR1「すむ」の「む」の入力読みストロークK1「777」と、入力読みR1「すむ」の「む」の位置に対応する履歴データ読みR2の文字のキーストローク変換された値である履歴データ読みストロークK2とを比較する。この時点で、図16に示す履歴データのすべての表記eは完全一致している。さらに、候補取得処理部16は、入力読みR1「すむ」の「す」の入力読みストロークK1「333」および同じく「む」の入力読みストロークK1「777」を比較して、前方一致する履歴データ読みストロークK2に対応する表記e「酢飯、相撲、李、住む」の4つを候補とする。
【0082】
図17および図18に、本形態において比較処理Bを用いた候補取得処理の流れを示す。
【0083】
候補取得処理部16は、入力読みR1の長さを変数Lとする(ステップS71)。さらに、記憶処理部12は、履歴データ記憶部13から履歴データ(読みrと表記e)を取り出し、読みrを履歴データ読みR2とし、表記eを表記E1とする(ステップS72)。
【0084】
履歴データ読みR2および表記E1にデータがあれば(ステップS73)、候補取得処理部16は、履歴データ読みR2の長さを変数Mとして(ステップS74)、変数Lが変数Mであれば(ステップS75)、変数Nを0として(ステップS76)、変数Nが変数Lより小さい間のみ(ステップS77)、入力読みストロークK1と履歴データ読みストロークK2とをクリアして(ステップS78)、入力読みR1のN文字目の文字を入力パラメータとしてキーストローク変換処理部17へ渡してキーストローク変換処理を行わせ(ステップS79)、その戻り値を入力読みストロークK1とする(ステップS80)。さらに、履歴データ読みR2のN文字目の文字を入力パラメータとしてキーストローク変換処理部17へ渡してキーストローク変換処理を行わせ(ステップS81)、その戻り値を履歴データ読みストロークK2とする(ステップS82)。
【0085】
その後、変数Nが変数L−1(入力読みR1の長さ−1)よりも小さい限りで、以下のステップS87およびステップS88の処理を繰り返す(ステップS83)。
【0086】
また、ステップS83の処理で、変数Nが変数L−1以上になると、候補取得処理部16は、入力読みストロークK1の長さまで、入力読みストロークK1と履歴データ読みストロークK2とを比較して(ステップS84)、両方が等しければ(ステップS85)、候補として採用する(ステップS86)。ステップS83の処理で、変数Nが変数L−1よりも小さく、履歴データ読みストロークK2のデータと入力読みストロークK1のデータとが等しければ(ステップS87)、変数Nを1加算して(ステップS88)、ステップS77の処理へ戻る。そして、内部データ記憶部17の履歴データ読みR2および表記E1にデータがなくなるまで(ステップS73)、ステップS74からステップS86までの処理を繰り返し、データがなくなったら処理を終了する。
【0087】
さらに別の比較方法として、候補取得処理部16は、入力読みR1および履歴データ読みR2の先頭から読み(文字)のままで入力読みR1の長さ−1の範囲で比較し、読みが完全一致する場合に、入力読みR1の最後の文字とその文字の位置に対応する履歴データ読みR2の文字とをそれぞれキーストロークに変換させて、変換されたキーストロークのデータ列同士を比較し、前方一致する候補を採用する。[比較処理C]
図19に示すように、候補取得処理部16は、入力読みR1「すま」の最後の文字の1つ前までの文字「す」と、履歴データ読みR2「すもう」から入力読みR1で切り出した文字と同じ位置までの文字「す」とを比較して完全一致するかどうかを判定する。そして、完全一致する場合には、記憶処理部12は、入力読みR1「すま」の最後の文字「ま」をキーストローク変換した値「7」を入力読みストロークK1とし、履歴データ読みR2「すもう」から、入力読みR1の「ま」の位置に対応する文字「も」もしくは「も」以降の文字をキーストローク変換した値「77777」を履歴データ読みストロークK2とし、その後、候補取得処理部16は、入力読みストロークK1「7」と、入力読みストロークK1の長さ分の履歴データ読みストロークK2「77777」とを比較して、前方一致であるときは表記E1を候補として採用する。
【0088】
例えば、図20に示すような履歴データ(読みrと表記eの組合せ)が履歴データ記憶部13に記憶され、入力装置2から読み「すむ」が入力された場合に、入力読みR1の先頭の文字「す」と、この先頭の文字「す」に対応する履歴データ読みR2の文字(読み)とを比較して一致するかどうか判定する。入力読みR1の先頭「す」については、すべての読みrが一致する。さらに、候補取得処理部16は、入力読みR1「すむ」の「む」の入力読みストロークK1「777」と、この文字「む」に対応する履歴データ読みストロークK2とを比較し、前方一致する履歴データ読みストロークK2に対応する表記e「酢飯、相撲、李、住む」の4つを候補とする。
【0089】
図21および図22に、本形態において比較処理Cを用いた候補取得処理の流れを示す。
【0090】
候補取得処理部16は、入力読みR1の長さを変数Lとする(ステップS91)。入力読みR1の最後の文字を入力パラメータとしてキーストローク変換処理部17へ渡してキーストローク変換処理を行わせ(ステップS92)、その戻り値を入力読みストロークK1とし(ステップS93)、入力読みストロークK1の長さを変数LXとする(ステップS94)。
【0091】
そして、記憶処理部12では、履歴データ記憶部13の履歴データ(読みrと表記e)を取り出し、読みrを履歴データ読みR2とし、表記eを表記E1とする(ステップS95)。
【0092】
履歴データ読みR2および表記E1にデータがあれば(ステップS96)、候補取得処理部16は、履歴データ読みR2のデータの長さを変数Mとし(ステップS97)、変数Lが変数M以下であれば(ステップS98)、L−1文字までで、入力読みR1と履歴データ読みR2とを比較する。なお、L=1の場合には等しいとみなす(ステップS99)。両方が等しい場合には(ステップS100)、履歴データ読みR2の先頭からL−1番目の1文字(あるいはL−1番目以降の全ての文字)を入力パラメータとしてキーストローク変換処理部17へ渡してキーストローク変換処理を行わせ(ステップS101)、その戻り値を履歴データ読みストロークK2とする(ステップS102)。
【0093】
そして、履歴データ読みストロークK2の長さを変数LYとし(ステップS103)、変数LXがLY以下ならば(ステップS104)、LX文字までで入力読みストロークK1と履歴データ読みストロークK2とを比較する(ステップS105)。両方が等しければ(ステップS106)、その表記E1を候補として採用する(ステップS107)。
【0094】
履歴データ読みR1および表記E1にデータがなくなるまで(ステップS96)、ステップS97からステップS107までの処理を繰り返し、データがなければ処理を終了する。
【0095】
〔第3の実施の形態〕
同じ入力キーに割り当てられた異なる文字が連続するような読みを考える。例えば、履歴データ(読みrと表記e)として、読みr「あお」と表記e「青」、読みr「いえ」と表記e「家」が履歴データ記憶部13に記憶されているとする。履歴データの読みrは、入力された読みのキーストロークのデータ列で記憶されているため、入力された読み「あお」は、読みr「111111」として記憶され、読み「いえ」は、読みr「111111」として記憶される。
【0096】
この場合に、表記「青木」を得るために入力装置2で読み「あ」が入力されると、候補取得部16は、入力された読みのキーストロークと前方一致する読み「111111(いえ)」に対応する表記「家」を候補として採用するため、ユーザにとっては不適切な候補が表示されてしまうことになる。
【0097】
同じキーに割り当てられた読みを連続して入力する場合に、読み(文字)は、通常トグル状に割り当てられているため、読みの選択のために、まず読みを1つ入力した後に特定のキーを押して読み入力位置を移動させる操作をしてから、さらに同じ入力キーを押すような入力操作が行なわれる。
【0098】
例えば、入力装置2で読み「あお」を入力するには、「あ」を入力するために「1」キーを1回押した後に、例えば矢印キー(「→」で示す)などの読み入力位置を移動させるためのキー(以下、入力位置移動キーとする)を押し、さらに、読み「お」を入力するために「1」キーを5回押す。この場合に、読み「あお」の入力操作すなわちキーストロークは「1→11111」となる。
【0099】
本形態では、かかる入力位置移動キーの情報を利用して、より適切な入力予測の候補を提示できるようにする。
【0100】
本形態において、入力予測処理装置1は、前記の第1の実施の形態で説明した入力予測処理装置1の構成例と同様の処理手段であり、第1の実施の形態で説明した処理とほぼ同様の処理により入力予測の候補を決定する。
【0101】
入力処理部11は、入力装置2で入力された入力位置移動キーの情報を、記憶処理部12に渡し、記憶処理部12は、入力された読みと入力位置移動キーとの組合せを入力読みR1とし、履歴データの読みrとして履歴データ記憶部13に記憶する。
【0102】
例えば、記憶処理部12は、入力装置2で「あ、→、お、き」と入力された場合に、記憶処理部12は、入力された入力位置移動キーの情報を含む読み「あ→おき」を入力読みR1とし、入力読みR1を入力パラメータとしてキーストローク変換処理部14へ渡す。キーストローク変換処理部14では、入力読みR1の読みの部分を図3に示すキーストローク変換テーブル15を用いてキーストロークに変換し、入力位置移動キーの情報をそのまま付加する。その戻り値「1→1111122」を入力読みストロークK1とし、入力読みストロークK1を読みrとして表記e「青木」とともに履歴データ記憶部13に記憶する。
【0103】
その後、入力装置2で読み「あ→お」が入力されると、記憶処理部12は、入力読み「あ→お」を入力読みR1として、キーストローク変換処理での戻り値「1→11111」を入力読みストロークK1とし、さらに、履歴データ記憶部13の読みrを履歴データ読みストロークK2とする。候補取得処理部16は、入力読みストロークK1と履歴データ読みストロークK2とを比較して、前方一致する読みrに対応する表記E1を候補として採用する。
【0104】
本形態において、履歴データとして入力位置移動キーの情報を用いることにより、読み「あお」が入力された場合に、履歴データの表記e「家」のように不適切な候補を抽出することがなくなる。
【0105】
なお、入力装置2で、一般的に入力位置移動キーが押される場合は、入力位置移動キーの直前の読みと同じ入力キーが押される可能性が高いと考えられる。そこで、キーストローク変換処理部14は、入力パラメータとして受け取った入力読みR1の最後の文字が入力位置移動キーである場合に、入力読みR1の内容をキーストロークに変換し、入力位置移動キーの情報の後に入力位置移動キーの直前の読みのストロークのデータを付加し、そのデータ列を候補取得処理部16へ返却する。
【0106】
入力装置2で、読み「あ、→」が入力されたとする。候補取得処理部16は、入力読みR1「あ→」を入力パラメータとしてキーストローク変換処理部14へ渡す。キーストローク変換処理部14は、入力読みR1の「あ→」を、キーストローク変換テーブル15をもとにキーストローク変換して、入力読みストロークK1に「1」を内容とし、「→」を付加し、「→」の直前の「1」を付加し、処理結果「1→1」を候補取得処理部16へ返却する。その後、候補取得処理部16は、入力読みストロークK1「1→1」をもとに履歴データ読みR2を比較し、前方一致する読みrの表記E1を候補として採用する。
【0107】
履歴データとして、図23に示すような読みrと表記eの組合せが履歴データ記憶部13に格納されていたとする。候補取得処理部16は、入力読みR1からキーストローク変換された入力読みストロークK1「1→1」と、読みrの内容である履歴データ読みストロークK2とを比較する。図23の履歴データ読みストロークK2の下線で示す部分が前方一致する部分である。読みr「あお、あおき」に対応する表記e「青、青木」を候補として抽出する。
【0108】
入力位置移動キーの直後に入力キーを付加しない場合には、比較する入力読みストロークK1は「1→」となり、履歴データの読みr「あめりか、あお、あか、あしあと、あおき」が一致して表記e「アメリカ、青、赤、足跡、青木」が候補とされて、「アメリカ、赤、足跡」などの不適切な候補を含んでしまうことになる。
【0109】
このように、ユーザは、入力位置移動キーを押しただけの時点で、次に押されると推定した入力キーを1回押した状態にみなして、入力予測の候補を得ることができる。
【0110】
また、本形態では、前記の第2の実施の形態で説明した処理とほぼ同様の処理により入力予測の候補を決定する。
【0111】
履歴データ記憶処理において、記憶処理部12は、入力装置2で入力された読みに入力位置移動キーが含まれている場合に、入力された読みから入力位置移動キーを削除して入力読みR1とし、入力読みR1を読みrとして表記eとともに履歴データ記憶部13に記憶する。
【0112】
その後、記憶処理部12は、入力装置2で入力された読みを入力読みR1とし、入力読みR1をキーストローク変換処理部14でキーストロークのデータ列に変換して入力読みストロークK1とする。そして、記憶処理部12は、候補取得処理部16の要求により、履歴データ記憶部13の読みrを履歴データ読みR2とし、履歴データ読みR2を入力パラメータとしてキーストローク変換処理部14へ渡す。キーストローク変換処理部14は、図24に示すキーストローク変換テーブル15’をもとに、履歴データ読みR2を入力位置移動キーを含むキーストロークのデータ列に変換し、最後の入力位置移動キー(→)を削除して履歴データ読みストロークK2とする。
【0113】
図25に示すように、記憶処理部12は、入力読みR1「あ→」をキーストローク変換して直前の読みを付加した値「1→1」を入力読みストロークK1とし、履歴データ読みR2「あお」をキーストローク変換して最後の入力位置移動キーを削除した値「1→11111」を履歴データ読みストロークK2とし、その後、候補取得処理部16は、入力読みストロークK1「1→1」と履歴データ読みストロークK2とを比較して、前方一致であるときは表記E1「青」を候補として採用する。
【0114】
また、図26に示すように、候補取得処理部16は、入力読みR1「あ→」の最後の文字の1つ前までの文字「あ」と、履歴データ読みR2「あお」から入力読みR1で切り出した文字と同じ位置までの文字「あ」とを比較して完全一致するかどうかを判定する。そして、完全一致する場合には、記憶処理部12は、入力読みR1「あ→」の最後の「→」から直前の読みのキーストロークを調べた値「1」を入力読みストロークK1とし、履歴データ読みR2「あお」から、入力読みR1の「→」の位置に対応する文字「お」をキーストローク変換した値「11111」を履歴データ読みストロークK2とする。その後、候補取得処理部16は、入力読みストロークK1「1」と履歴データ読みストロークK2とを比較して、前方一致であるときは表記E1「青」を候補として採用する。
【0115】
例えば、図27に示すような履歴データ(読みrと表記eの組合せ)が履歴データ記憶部13に記憶され、入力装置2から読み「あ→」が入力された場合に、入力読みR1の先頭の文字「あ」と、この先頭の文字「あ」に対応する履歴データ読みR2の文字(読み)とを比較して一致するかどうか判定する。さらに、候補取得処理部16は、入力読みR1「あ→」の「→」から上記の処理で得られた入力読みストロークK1「1」と、履歴データ読みR2からキーストローク変換された履歴データ読みストロークK2とを比較して、前方一致するものに対応表記e「青、青木」の2つを候補とする。
【0116】
図28および図29に、第3の実施の形態における候補取得処理の流れを示す。
【0117】
候補取得処理部16は、入力読みR1の長さを変数L2とし(ステップS111)、入力読みR1の最後の文字と入力位置移動キーを表す文字(→)とを比較して(ステップS112)、等しければ(ステップS113)、入力読みR1の長さ−1を変数Lとする(ステップS114)。入力パラメータとして入力読みR1のL−1文字目をキーストローク変換処理部14へ渡してキーストローク変換処理を行なわせ(ステップS115)、その戻り値の先頭1文字を入力読みストロークK1に格納する(ステップS116)。
【0118】
入力読みR1の最後の文字が入力位置移動キーを表す文字(→)と等しくなければ(ステップS113)、入力読みR1の長さを変数Lとし(ステップS117)、入力パラメータとして入力読みR1の最後の文字をキーストローク変換処理部14へ渡してキーストローク変換処理を行なわせ(ステップS118)、その戻り値を入力読みストロークK1に格納する(ステップS119)。
【0119】
入力読みストロークK1の長さを変数LXとし(ステップS120)、記憶処理部12は、読みrと表記eとを取り出し、読みrを履歴データ読みR2とし、表記eを表記E1とし(ステップS121)、履歴データ読みR2および表記E1にデータがあれば(ステップS122)履歴データ読みR2の長さを変数Mとする(ステップS123)。
【0120】
そして、変数Lが変数M以下であれば(ステップS124)、L2−1文字までで、入力読みR1と履歴データ読みR2とを比較する。L2=1の場合は、入力読みR1と履歴データ読みR2が等しいとみなす(ステップS125)。両者が等しければ(ステップS126)、入力パラメータとして履歴データ読みR2のL2−1番目の1文字あるいはそれ以降のすべての文字をキーストローク変換処理部14へ渡してキーストローク変換処理を行わせ(ステップS127)、その戻り値を履歴データ読みストロークK2とする(ステップS128)。
【0121】
履歴データ読みストロークK2の長さを変数LYとし(ステップS129)、LYがLX以上であれば(ステップS130)、LX番目の文字までで、入力読みストロークK1と履歴データ読みストロークK2とを比較し(ステップS131)、両者が等しい場合には(ステップS132)、表記E1を候補として採用する(ステップS133)。
【0122】
その後、履歴データ読みR2にデータがあるまで(ステップS121)、ステップS122からステップS133の処理を繰り返す。
【0123】
図30に、図28に示すステップS115、S118および図29に示すS127のキーストローク変換処理の流れを示す。
【0124】
キーストローク変換処理部14は、受け取った入力パラメータを読みRとし、読みRの長さを変数Lとし、変数Nを0とし、変数Kをクリアする(ステップS141)。読みRのN番目の文字をストロークのデータ列に変換し、その結果を変数Kの最後に追加する(ステップS142)。そして、「→」等の入力位置移動キーの情報(→)を変数Kの最後に追加する(ステップS143)。変数Nを1加算して、変数Nが変数Lより小さい間はステップS142からステップS144までの処理を繰り返す(ステップS145)。
【0125】
〔第4の実施の形態〕
前記の実施の形態の説明では、入力処理部11が入力装置2の入力キーのストローク数で入力される文字を区別する場合についての処理を説明した。本発明は、いわゆるページャー方式の入力、すなわち2以上の入力キーの組合せにより入力される文字を区別するような入力を行う場合においても適用することができる。この場合キーストローク変換を、例えば図31に示すようなキーストローク変換テーブル35を用いて行なう。例えば、読み「すもう」のキーストロークのデータ列は「337513」となる。
【0126】
本形態において、入力予測処理装置1は、前記の第1の実施の形態で説明した入力予測処理装置1の構成例と同様であり、第1の実施の形態および第2の実施の形態において説明した種々の処理を行うことにより入力予測の候補を抽出する。
【0127】
候補取得処理において、図32に示すように、入力装置2で、読み「す」が入力され、続けて読み「も」のために「7」キーが押された場合に、記憶処理部12は、「す、7」を受け取って入力読みR1「す7」とする。また、記憶処理部12は、履歴データ記憶部13から読みr「すもう」を履歴データ読みR2とし、表記e「相撲」を表記E1とする。その後、候補処理取得部16は、入力読みR1をキーストローク変換させた入力読みストロークK1「337」と、履歴データ読みR2をキーストローク変換させた履歴データ読みストロークK2「337513」とを比較して、前方一致であるときは表記E1「相撲」を候補として採用する。
【0128】
〔第5の実施の形態〕
前記の第1の実施の形態〜第4の実施の形態の説明では、履歴データ記憶部13に記憶する履歴データが読みと表記の組合せである場合について説明した。
【0129】
本形態では、例えば、入力装置2の数字の各キーに割り当てられた複数の英数字を入力する場合のように、読みを表す文字がそのまま表記となるような文字入力処理において入力予測処理を行なう場合を説明する。
【0130】
本形態において、入力予測処理装置1は、前記の第1の実施の形態で説明した入力予測処理装置1の構成例と同様であり、第1の実施の形態ないし第3の実施の形態において説明した種々の処理を行うことにより入力予測の候補を抽出する。
【0131】
入力装置2の数字の各キーの英文字の割り当てが、例えば図33に示すキーストローク変換テーブル45に示す割り当てであるとする。入力装置2で入力された「SIZE」のキーストロークのデータ列は「73339922」となる。
【0132】
内部データ記憶部17’は、図34に示すように、入力表記E3と、入力表記ストロークK3と、履歴データ表記E4と、履歴データ表記ストロークK4の4つの変数を持つ。入力表記E3は、入力装置2で入力された表記を保持する変数である。入力表記ストロークK3は、入力表記E3のキーストローク変換したデータ列を保持する変数である。履歴データ表記E4は、履歴データ記憶部13から取り出した表記eを保持する変数である。履歴データ表記ストロークK4は、履歴データ表記E4をキーストローク変換処理したデータ列を保持する変数である。
【0133】
記憶処理部12は、入力装置2で文字が入力されると、入力処理部11から得たその入力文字を入力表記E3とする。そして、図35に示すように、入力表記E3の内容を履歴データ(表記e)として履歴データ記憶部13に記憶する。
【0134】
その後、入力装置2で所定数の文字が入力されると、記憶処理部12は、候補取得処理部16の要求により、履歴データ記憶部13から表記eを取得して履歴データ表記E4とする。また、候補取得処理部16は、入力された文字である入力表記E3を入力パラメータとしてキーストローク変換処理部14へ渡し、その戻り値を、入力表記ストロークK3とし、同様に履歴データ表記E4を入力パラメータとしたキーストローク変換処理による戻り値を履歴データ表記ストロークK4とする。そして、候補取得処理部16は、入力表記ストロークK3と履歴データ表記ストロークK4とを比較して、一致する場合に履歴データ表記E4を候補とする。
【0135】
図36に示すように、履歴データ記憶部13に表記e「SIZE」が記憶され、入力装置2で、表記「SIZE」を得るために「7」キーで「S」を得て、その後「3」キーを押したとする。記憶処理部12は、入力表記E3「S、3」をキーストローク変換処理した値「73」を入力表記ストロークK3とする。候補取得処理部16は、記憶処理部12が得た履歴データ表記E4「SIZE」をキーストローク変換処理したデータ列である履歴データ表記ストロークK4「73339922」と入力表記ストロークK3「73」とを比較して、前方一致する場合に、履歴データ表記E4「SIZE」を候補に採用する。
【0136】
図37に比較結果の例を示す。図37(A)は、入力された表記と履歴データ記憶部13に記憶された表記とをキーストロークのデータ列に変換して一致するかどうかの比較処理を行なった場合の結果例である。また、図37(B)は、入力された表記と履歴データ記憶部13に記憶された表記とを、一部を表記のまま(文字列)で比較し、一部をキーストロークのデータ列に変換して一致するかどうかの比較処理を行なった場合の結果例である。図37中、一致する表記eを丸印を付けて表す。候補取得処理部16は、前方一致する表記e「SHE、SIZE、SHADE」を候補として採用する。
【0137】
図38および図39に、第5の実施の形態における候補取得処理の流れを示す。
【0138】
候補取得処理部16は、入力表記E3の長さを変数Lとし(ステップS151)、入力パラメータとして入力表記E3のL−1文字目をキーストローク変換処理部14へ渡し、キーストローク変換処理を行なわせ(ステップS152)、その戻り値を入力表記ストロークK3とし(ステップS153)、入力表記ストロークK3の長さを変数LXとする(ステップS154)。
【0139】
記憶処理部12は、履歴データ記憶部13から表記eを取り出し、履歴データ表記E4とし(ステップS155)、履歴データ表記E4にデータがあれば(ステップS156)、履歴データ表記E4の長さを変数Mとし(ステップS157)、変数Lが変数M以下であれば(ステップS158)、L−1文字までで、入力表記E3と履歴データ表記E4とを比較する。L=1の場合は、入力表記E3と履歴データ表記E4が等しいとみなす(ステップS159)。両者が等しければ(ステップS160)、候補取得処理部16は、入力パラメータとして、履歴データ表記E4のL−1番目の1文字あるいはそれ以降のすべての文字をキーストローク変換処理部14へ渡し、キーストローク変換処理を行なわせ(ステップS161)、その戻り値を履歴データ表記ストロークK4とする(ステップS162)。
【0140】
履歴データ表記ストロークK4の長さを変数LYとし(ステップS163)、LYがLX以上であるならば(ステップS164)、LX番目の文字までで、入力表記ストロークK3と履歴データ表記ストロークK4とを比較し(ステップS165)、両者が等しい場合には(ステップS166)、履歴データ表記E4を候補として採用する(ステップS167)。
【0141】
その後、履歴データ表記E4にデータがあるまで(ステップS156)、ステップS157からステップS167までの処理を繰り返し、データがなくなれば処理を終了する。
【0142】
〔第6の実施の形態〕
入力予測処理装置1は、中国語の表記の入力処理で一般的に実施される、いわゆるピンイン方式の文字入力処理において入力予測処理を行なうこともできる。
【0143】
ピンイン方式は、入力装置2のように数字の各キーに複数の英文字が割り当てられ、キーのストローク数によって入力される文字が遷移する入力方式である。この場合、キーストローク変換を、例えば図33に示すようなキーストローク変換テーブル45と同様のテーブルを用いて行なう。例えば、表記「力学」の読み「LIXUE」を入力するためのキーストロークのデータ列は「44433388877722」となる。なお、説明の簡略のため、以下のピンイン方式の入力の説明において、入力文字はすべて大文字とし、声調記号は省略している。
【0144】
本形態において、入力予測処理装置1は、前記の第1の実施の形態で説明した入力予測処理装置1の構成例と同様であり、第1の実施の形態ないし第3の実施の形態において説明した種々の処理を行うことにより入力予測の候補を抽出する。
【0145】
記憶処理部12は、入力装置2でピンイン方式により入力された読み「LIXUE」もしくはその読みのキーストロークのデータ列「44433388877722」と確定した表記「力学」とを履歴データとして履歴データ記憶部13に記憶する。
【0146】
その後、例えば、候補取得処理において、図40に示すように、入力装置2で、読み「L」が入力され、続けて読み「I」のために「3」キーが押された場合に、記憶処理部12は、「L、G」を受け取って入力読みR1「LG」とする。また、記憶処理部12は、履歴データ記憶部13から読みr「LIXUE」を履歴データ読みR2とし、表記e「力学」を表記E1とする。その後、候補取得処理部16は、入力読みR1をキーストローク変換させた入力読みストロークK1「4443」と、履歴データ読みR2をキーストローク変換させた履歴データ読みストロークK2「44433388877722」とを比較して、前方一致であるときは表記E1「力学」を候補として採用する。
【0147】
例えば、図41に示すような、読みr(ストローク)と表記eとの組合せが履歴データとして履歴データ記憶部13に記憶されていたとする。候補取得処理部16は、比較処理の結果、入力読みストロークK1「4443」と前方一致する読みr(ストローク)の表記e「力学、例外」を候補として採用する。
【0148】
また、候補取得処理部16は、図42に示すように、入力読みR1「LG」の最後の文字の1つ前までの文字「L」と、履歴データ読みR2「LIXUE」から入力読みR1で切り出した文字と同じ位置までの文字「L」とを比較して完全一致するかどうかを判定する。そして、完全一致する場合には、記憶処理部12は、入力読みR1「LG」の最後の文字「G」をキーストローク変換した値「3」を入力読みストロークK1とし、履歴データ読みR2「LIXUE」から、入力読みR1の「G」の位置に対応する文字「I」(もしくは「I」以降の文字)をキーストローク変換した値「333」(もしくは「33388877722」)を履歴データ読みストロークK2とし、その後、候補取得処理部16は、入力読みストロークK1「3」と、入力読みストロークK1の長さ分の履歴データ読みストロークK2「333」(もしくは「33388877722」)とを比較して、前方一致であるときは表記E1を候補として採用する。
【0149】
例えば、図43に示すような履歴データ(読みrと表記eの組合せ)が履歴データ記憶部13に記憶され、入力装置2から読み「LG」が入力された場合に、入力読みR1の先頭の文字「L」と、この先頭の文字「L」に対応する履歴データ読みR2の文字(読み)とを比較して一致するかどうか判定する。入力読みR1の先頭「L」についてはすべての読みrが一致する。さらに、候補取得処理部16は、入力読みR1「LG」の「G」の入力読みストロークK1「3」と、文字「G」に対応する履歴データ読みストロークK2とを比較し、前方一致する履歴データ読みストロークK2に対応する表記e「力学、例外」を候補とする。
【0150】
以上、本発明をその実施の形態により説明したが、本発明はその主旨の範囲において種々の変形が可能である。
【0151】
例えば、本発明の実施の形態では、キーストローク変換処理部は、キーストローク変換テーブルを参照して、入力読みなどをキーストロークのデータ列に変換するが、キーストローク変換テーブルを使用せずに、演算処理によって入力読み等の文字列をキーストロークのデータ列に変換するようにしてもよい。
【0152】
本発明の形態および実施例の特徴を列記すると以下のとおりである。
(付記1) 過去に入力された表記と読みを記憶する履歴データ記憶部を備え、次回の読みが入力されたときに、前記履歴データ記憶部から抽出した読みに対応する表記を候補として表示する入力予測処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
履歴データの読みとして、入力された読みをキーストロークのデータ列で表した読みストローク情報を前記履歴データ記憶部に記憶する記憶処理と、
次回の読みが入力された場合に、当該読みからキーストロークのデータ列で表す入力読みストローク情報を取得し、前記入力読みストローク情報と前記履歴データ読みとの先頭からの一部分が一致するときは、前記履歴データの読みに対応する前記表記を入力予測の候補とする候補取得処理とを、
コンピュータに実行させる
ことを特徴とする入力予測処理プログラム。
(付記2) 付記1に記載の入力予測処理プログラムにおいて、
前記記憶処理では、入力された読みの実際の入力時のキーストロークのデータ列を取得して前記読みストローク情報とする処理を、
コンピュータに実行させる
ことを特徴とする入力予測処理プログラム。
(付記3) 付記1に記載の入力予測処理プログラムにおいて、
前記記憶処理では、読みとキーストロークとの対応関係を定めた変換情報をもとに、入力された読みからキーストロークのデータ列を生成して前記読みストローク情報とする処理を、
コンピュータに実行させる
ことを特徴とする入力予測処理プログラム。
(付記4) 付記1に記載する入力予測処理プログラムであって、
前記記憶処理では、取得した前記入力された読みもしくは前記履歴データの読みに入力の位置を移動することを示す入力位置移動情報が含まれる場合に、前記入力位置移動情報を含めたキーストロークのデータ列を入力読みストローク情報もしくは履歴データ読みストローク情報として記憶する処理を、
コンピュータに実行させる
ことを特徴とする入力予測処理プログラム。
(付記5) 付記4に記載する入力予測処理プログラムであって、
前記候補取得処理では、取得した前記入力読みストローク情報もしくは前記履歴データ読みストローク情報の最後が入力位置移動情報であるときは、キーストロークのデータ列の最後に前記入力位置移動情報の直前のキーストロークの値を付加する処理を、
コンピュータに実行させる
ことを特徴とする入力予測処理プログラム。
(付記6) 過去に入力された表記と読みを記憶する履歴データ記憶部を備え、次回の読みが入力されたときに、前記履歴データ記憶部から抽出した履歴データの読みに対応する表記を候補として表示する入力予測処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
履歴データの読みとして、入力された読みの文字列を前記履歴データ記憶部に記憶する記憶処理と、
次回の読みが入力された場合に、当該入力された読みをキーストロークのデータ列で表す入力読みストローク情報を取得し、前記履歴データ記憶部の前記読みをキーストロークのデータ列で表す履歴データ読みストローク情報を取得し、前記入力読みストローク情報と前記履歴データ読みストローク情報との先頭からの一部分が一致するときは、前記履歴データの読みに対応する前記表記を候補とする候補取得処理とを、
コンピュータに実行させる
ことを特徴とする入力予測処理プログラム。
(付記7) 付記6に記載する入力予測処理プログラムであって、
前記候補取得処理では、前記入力された読みの最後から1つ前までの入力読みの文字列と、前記履歴データ読みのうち前記入力読みの文字列に対応する読みの文字列とが一致する場合に、前記入力読みの最後の文字をキーストロークのデータ列で表す入力読みストローク情報を取得し、前記履歴データの読みから前記入力された読みの最後の文字に対応する文字をキーストロークのデータ列で表す履歴データ読みストローク情報を取得し、前記入力読みストローク情報と前記履歴データ読みストローク情報との先頭からの一部分が一致するときに、前記履歴データの読みに対応する表記を候補に採用する処理を、
コンピュータに実行させる
ことを特徴とする入力予測処理プログラム。
(付記8) 付記6に記載する入力予測処理プログラムであって、
前記候補取得処理では、取得した前記入力読みもしくは前記履歴データの読みに入力位置移動情報が含まれる場合に、前記入力読みもしくは前記履歴データの読みの最後が入力位置移動情報であるときは、キーストロークのデータ列の最後に前記入力位置移動情報の直前のキーストロークの値を付加する処理を、
コンピュータに実行させる
ことを特徴とする入力予測処理プログラム。
(付記9) 過去に入力された表記を記憶する履歴データ記憶部を備え、次回の表記が入力されたときに、前記履歴データ記憶部から抽出した前記表記を候補として表示する入力予測処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記表記の文字列を前記履歴データ記憶部に記憶する記憶処理と、
次回の表記が入力された場合に、当該入力された表記をキーストロークのデータ列で表す入力表記ストローク情報を取得し、前記履歴データ記憶部の前記表記をキーストロークのデータ列で表す履歴データ表記ストローク情報を取得し、前記入力表記ストローク情報と前記履歴データ表記ストローク情報との先頭からの一部分が一致するときは、前記履歴データの表記を候補とする候補取得処理とを、
コンピュータに実行させる
ことを特徴とする入力予測処理プログラム。
(付記10) 付記9に記載する入力予測処理プログラムであって、
前記候補取得処理では、前記入力された表記の最後から1つ前までの入力読みの文字列と、前記履歴データの表記のうち前記入力表記の文字列に対応する表記の文字列とが一致する場合に、前記入力表記の最後の文字をキーストロークのデータ列で表す入力表記ストローク情報を取得し、前記履歴データの表記から前記入力された表記の最後の文字に対応する文字をキーストロークのデータ列で表す履歴データ読みストローク情報を取得し、前記入力表記ストローク情報と前記履歴データ表記ストローク情報との先頭からの一部分が一致するときに、前記履歴データの前記表記を候補に採用する処理を、
コンピュータに実行させる
ことを特徴とする入力予測処理プログラム。
(付記11) 付記9に記載する入力予測処理プログラムであって、
前記候補取得処理では、取得した前記入力表記もしくは前記履歴データの表記に入力位置移動情報が含まれる場合に、前記入力表記もしくは前記履歴データの表記の最後が入力位置移動情報であるときは、キーストロークのデータ列の最後に前記入力位置移動情報の直前のキーストロークの値を付加する処理を、
コンピュータに実行させる
ことを特徴とする入力予測処理プログラム。
(付記12) 過去に入力された表記と読みを記憶する履歴データ記憶部を備え、次回の読みが入力されたときに、前記履歴データ記憶部から抽出した読みに対応する表記を候補として表示する入力予測処理方法であって、
履歴データの読みとして、入力された読みをキーストロークのデータ列で表した読みストローク情報を前記履歴データ記憶部に記憶する記憶処理過程と、
次回の読みが入力された場合に、当該読みからキーストロークのデータ列で表す入力読みストローク情報を取得し、前記入力読みストローク情報と前記履歴データ読みとの先頭からの一部分が一致するときは、前記履歴データの読みに対応する前記表記を入力予測の候補とする候補取得処理過程とを備える
ことを特徴とする入力予測処理方法。
(付記13) 過去に入力された表記と読みを記憶する履歴データ記憶部を備え、次回の読みが入力されたときに、前記履歴データ記憶部から抽出した履歴データの読みに対応する表記を候補として表示する入力予測処理方法であって、
履歴データの読みとして、入力された読みの文字列を前記履歴データ記憶部に記憶する記憶処理過程と、
次回の読みが入力された場合に、当該入力された読みをキーストロークのデータ列で表す入力読みストローク情報を取得し、前記履歴データ記憶部の前記読みをキーストロークのデータ列で表す履歴データ読みストローク情報を取得し、前記入力読みストローク情報と前記履歴データ読みストローク情報との先頭からの一部分が一致するときは、前記履歴データの読みに対応する前記表記を候補とする候補取得処理過程とを備える
ことを特徴とする入力予測処理方法。
(付記14) 過去に入力された表記を記憶する履歴データ記憶部を備え、次回の表記が入力されたときに、前記履歴データ記憶部から抽出した前記表記を候補として表示する入力予測処理方法であって、
前記表記の文字列を前記履歴データ記憶部に記憶する記憶処理過程と、
次回の表記が入力された場合に、当該入力された表記をキーストロークのデータ列で表す入力表記ストローク情報を取得し、前記履歴データ記憶部の前記表記をキーストロークのデータ列で表す履歴データ表記ストローク情報を取得し、前記入力表記ストローク情報と前記履歴データ表記ストローク情報との先頭からの一部分が一致するときは、前記履歴データの表記を候補とする候補取得処理過程とを備える
ことを特徴とする入力予測処理方法。
(付記15) 過去に入力された表記と読みを記憶する履歴データ記憶部を備え、次回の読みが入力されたときに、前記履歴データ記憶部から抽出した読みに対応する表記を候補として表示する入力予測処理装置であって、
履歴データの読みとして、入力された読みをキーストロークのデータ列で表した読みストローク情報を前記履歴データ記憶部に記憶する記憶処理手段と、
次回の読みが入力された場合に、当該読みからキーストロークのデータ列で表す入力読みストローク情報を取得し、前記入力読みストローク情報と前記履歴データ読みとの先頭からの一部分が一致するときは、前記履歴データの読みに対応する前記表記を入力予測の候補とする候補取得処理手段とを備える
ことを特徴とする入力予測処理装置。
(付記16) 過去に入力された表記と読みを記憶する履歴データ記憶部を備え、次回の読みが入力されたときに、前記履歴データ記憶部から抽出した履歴データの読みに対応する表記を候補として表示する入力予測処理装置であって、
履歴データの読みとして、入力された読みの文字列を前記履歴データ記憶部に記憶する記憶処理手段と、
次回の読みが入力された場合に、当該入力された読みをキーストロークのデータ列で表す入力読みストローク情報を取得し、前記履歴データ記憶部の前記読みをキーストロークのデータ列で表す履歴データ読みストローク情報を取得し、前記入力読みストローク情報と前記履歴データ読みストローク情報との先頭からの一部分が一致するときは、前記履歴データの読みに対応する前記表記を候補とする候補取得処理手段とを備える
ことを特徴とする入力予測処理装置。
(付記17) 過去に入力された表記を記憶する履歴データ記憶部を備え、次回の表記が入力されたときに、前記履歴データ記憶部から抽出した前記表記を候補として表示する入力予測処理装置であって、
前記表記の文字列を前記履歴データ記憶部に記憶する記憶処理手段と、
次回の表記が入力された場合に、当該入力された表記をキーストロークのデータ列で表す入力表記ストローク情報を取得し、前記履歴データ記憶部の前記表記をキーストロークのデータ列で表す履歴データ表記ストローク情報を取得し、前記入力表記ストローク情報と前記履歴データ表記ストローク情報との先頭からの一部分が一致するときは、前記履歴データの表記を候補とする候補取得処理手段とを備える
ことを特徴とする入力予測処理装置。
(付記18) 過去に入力された表記と読みを記憶する履歴データ記憶部を備え、次回の読みが入力されたときに、前記履歴データ記憶部から抽出した読みに対応する表記を候補として表示する入力予測処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した記録媒体であって、
履歴データの読みとして、入力された読みをキーストロークのデータ列で表した読みストローク情報を前記履歴データ記憶部に記憶する記憶処理と、
次回の読みが入力された場合に、当該読みからキーストロークのデータ列で表す入力読みストローク情報を取得し、前記入力読みストローク情報と前記履歴データ読みとの先頭からの一部分が一致するときは、前記履歴データの読みに対応する前記表記を入力予測の候補とする候補取得処理とを、
コンピュータに実行させるためのプログラムを記録した
ことを特徴とする入力予測処理プログラム記録媒体。
(付記19) 過去に入力された表記と読みを記憶する履歴データ記憶部を備え、次回の読みが入力されたときに、前記履歴データ記憶部から抽出した履歴データの読みに対応する表記を候補として表示する入力予測処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した記録媒体であって、
履歴データの読みとして、入力された読みの文字列を前記履歴データ記憶部に記憶する記憶処理と、
次回の読みが入力された場合に、当該入力された読みをキーストロークのデータ列で表す入力読みストローク情報を取得し、前記履歴データ記憶部の前記読みをキーストロークのデータ列で表す履歴データ読みストローク情報を取得し、前記入力読みストローク情報と前記履歴データ読みストローク情報との先頭からの一部分が一致するときは、前記履歴データの読みに対応する前記表記を候補とする候補取得処理とを、
コンピュータに実行させるためのプログラムを記録した
ことを特徴とする入力予測処理プログラム記録媒体。
(付記20) 過去に入力された表記を記憶する履歴データ記憶部を備え、次回の表記が入力されたときに、前記履歴データ記憶部から抽出した前記表記を候補として表示する入力予測処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した記録媒体であって、
前記表記の文字列を前記履歴データ記憶部に記憶する記憶処理と、
次回の表記が入力された場合に、当該入力された表記をキーストロークのデータ列で表す入力表記ストローク情報を取得し、前記履歴データ記憶部の前記表記をキーストロークのデータ列で表す履歴データ表記ストローク情報を取得し、前記入力表記ストローク情報と前記履歴データ表記ストローク情報との先頭からの一部分が一致するときは、前記履歴データの表記を候補とする候補取得処理とを、
コンピュータに実行させるためのプログラムを記録した
ことを特徴とする入力予測処理プログラム記録媒体。
【0153】
【発明の効果】
従来の入力予測処理では、「3337」という4回のストローク操作で入力される読み「すま」から、表記「相撲」を含む候補を得ることはできなかった。そして、表記「相撲」を含む候補を得るために読み「すも」を入力するには、「33377777」という8回のキーストローク操作をしなければならなかった。
【0154】
本発明によれば、入力装置で「3337」という4回のキーストローク操作によって読み「すま」を入力するだけで、表記「相撲」を含む候補を得ることができる。よって、入力操作負担を大きく軽減することができる。
【0155】
また、本発明によれば、入力装置で入力位置移動キーの情報が入力されると、入力位置移動キーの直前のキーの情報を入力位置移動キーの後に付加して、次に押されると推定した入力キーを1回押した状態にみなして、入力読みストロークK1とし、履歴データ読みストロークK2と比較して候補を選択する。このため、ユーザは入力位置移動キーを押した時点で、より適切な入力予測の候補を得ることができ、入力操作負担をさらに軽減し、さらに、適切な入力予測候補を提示することができる。
【0156】
また、本発明によれば、履歴データの読みとして文字列を記憶し、候補取得時に読み(文字列)をキーストロークのデータ列に変換して入力された読みのキーストロークのデータ列と比較して候補を選択する。このため、入力予測候補取得時の入力処理方式に合わせたキーストローク変換を行うことができ、途中で入力処理方式が変更された場合にも、記憶しておいた履歴データを利用して入力予測候補を提示することができる。
【0157】
また、本発明によれば、履歴データとして表記のみを記憶し、入力予測の候補取得時に記憶した表記からキーストロークのデータ列を取得して入力された読みのキーストロークのデータ列と比較し候補を選択する。このため、入力される読み(文字)が直ちに表記となるような文字入力処理においても本発明を適用することができ、幅広い文字入力処理において入力予測を行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実現するための各処理手段の構成例を示す図である。
【図2】第1の実施の形態における履歴データ例および履歴データ記憶部のデータ構造例を示す図である。
【図3】第1の実施の形態におけるキーストローク変換テーブルの例を示す図である。
【図4】第1の実施の形態における内部データ記憶部の構成例を示す図である。
【図5】第1の実施の形態における候補取得処理を説明するための図である。
【図6】第1の実施の形態における履歴データの比較結果の例を示す図である。
【図7】第1の実施の形態における履歴データの比較結果の例を示す図である。
【図8】第1の実施の形態における履歴データ記憶処理の流れを示す図である。
【図9】第1の実施の形態におけるキーストローク変換処理の流れを示す図である。
【図10】第1の実施の形態における履歴データ記憶処理の流れを示す図である。
【図11】第1の実施の形態における候補取得処理の流れを示す図である。
【図12】第2の実施の形態における履歴データ例および履歴データ記憶部のデータ構成例を示す図である。
【図13】第2の実施の形態における履歴データの比較結果の例を示す図である。
【図14】第2の実施の形態において比較処理Aを用いた候補取得処理の流れを示す図である。
【図15】第2の実施の形態における比較処理Bによる候補取得処理を説明するための図である。
【図16】第2の実施の形態における履歴データの比較結果の例を示す図である。
【図17】第2の実施の形態において比較処理Bを用いた候補取得処理の流れを示す図である。
【図18】第2の実施の形態において比較処理Bを用いた候補取得処理の流れを示す図である。
【図19】第2の実施の形態における比較処理Cによる候補取得処理を説明するための図である。
【図20】第2の実施の形態における履歴データの比較結果の例を示す図である。
【図21】第2の実施の形態において比較処理Cを用いた候補取得処理の流れを示す図である。
【図22】第2の実施の形態において比較処理Cを用いた候補取得処理の流れを示す図である。
【図23】第3の実施の形態における履歴データの比較結果の例を示す図である。
【図24】第3の実施の形態におけるキーストローク変換テーブルの例を示す図である。
【図25】第3の実施の形態における候補取得処理を説明するための図である。
【図26】第3の実施の形態における候補取得処理を説明するための図である。
【図27】第3の実施の形態における履歴データの比較結果の例を示す図である。
【図28】第3の実施の形態における候補取得処理の流れを示す図である。
【図29】第3の実施の形態における候補取得処理の流れを示す図である。
【図30】第3の実施の形態におけるキーストローク変換処理の流れを示す図である。
【図31】第4の実施の形態におけるキーストローク変換テーブルの例を示す図である。
【図32】第4の実施の形態における候補取得処理を説明するための図である。
【図33】第5の実施の形態におけるキーストローク変換テーブルの例を示す図である。
【図34】第5の実施の形態における内部データ記憶部の構成例を示す図である。
【図35】第5の実施の形態における履歴データ記憶部の構成例を示す図である。
【図36】第5の実施の形態における候補取得処理を説明するための図である。
【図37】第5の実施の形態における履歴データの比較結果の例を示す図である。
【図38】第5の実施の形態における候補取得処理の流れを示す図である。
【図39】第5の実施の形態における候補取得処理の流れを示す図である。
【図40】第6の実施の形態における候補取得処理を説明するための図である。
【図41】第6の実施の形態における履歴データの比較結果の例を示す図である。
【図42】第6の実施の形態における候補取得処理を説明するための図である。
【図43】第6の実施の形態における履歴データの比較結果の例を示す図である。
【図44】入力装置の外観例を示す図である。
【符号の説明】
1 入力予測処理装置
11 入力処理部
12 記憶処理部
13 履歴データ記憶部
14 キーストローク変換処理部
15 キーストローク変換テーブル
16 候補取得処理部
17 内部データ記憶部(変数領域)
2 入力装置
3 表示装置
Claims (7)
- 過去に入力された表記と読みとの対である履歴データを記憶する履歴データ記憶部と、押された回数に応じて複数の文字が割り当てられたキーで構成された入力部とを備え、前記入力部で読みが入力されたときに、前記入力された読みを用いて、前記履歴データ記憶部から入力が予測される前記履歴データの表記を入力予測候補として表示する入力予測処理を、コンピュータに実行させるためのプログラムであって、
読みを構成する文字と、割り当てられたキーおよびキーのストローク数との対応を示すキーストローク情報をもとに、前記入力部から入力された入力読みを前記キーストローク情報によるデータ列で表す入力読みストローク情報を取得する入力読みストローク情報取得処理と、
前記履歴データ記憶部に、前記履歴データの読みとして、前記キーストローク情報によるデータ列である履歴データ読みストローク情報が記憶されている場合に、前記入力読みストローク情報と前記履歴データ読みストローク情報とをデータ列の先頭から比較し、前記入力読みストローク情報のデータ列と先頭から一致するデータ列を持つ履歴データ読みストローク情報の履歴データを抽出し、前記抽出した履歴データの表記を入力予測候補とする候補取得処理とを、
コンピュータに実行させることを特徴とする入力予測処理プログラム。 - 過去に入力された表記と読みとの対である履歴データを記憶する履歴データ記憶部と、押された回数に応じて複数の文字が割り当てられたキーで構成された入力部とを備え、前記入力部で読みが入力されたときに、前記入力された読みを用いて、前記履歴データ記憶部から入力が予測される前記履歴データの表記を入力予測候補として表示する入力予測処理を、コンピュータに実行させるためのプログラムであって、
読みを構成する文字と、割り当てられたキーおよびキーのストローク数との対応を示すキーストローク情報をもとに、前記入力部で入力された入力読みを前記キーストローク情報によるデータ列で表す入力読みストローク情報を取得する入力読みストローク情報取得処理と、
前記履歴データ記憶部の前記履歴データの読みを、前記キーストローク情報によるデータ列で表す履歴データ読みストローク情報に変換する処理と、
前記入力読みストローク情報と前記履歴データ読みストローク情報とをデータ列の先頭から比較し、前記入力読みストローク情報のデータ列と先頭から一致するデータ列を持つ履歴データ読みストローク情報の履歴データを抽出し、前記履歴データの表記を入力予測候補とする候補取得処理とを、
コンピュータに実行させることを特徴とする入力予測処理プログラム。 - 請求項2に記載する入力予測処理プログラムであって、
前記候補取得処理では、
前記入力読みの最後の文字を除いた入力読み文字列を用いて、先頭からの文字列が前記入力読み文字列と完全に一致する履歴データの読みを抽出し、
前記キーストローク情報をもとに、前記入力読みの最後の文字のキーストロークのデータ列を取得し、
前記キーストローク情報をもとに、前記抽出された履歴データの読みの文字列中の前記入力読みの最後の文字の位置に対応する対応文字のキーストロークのデータ列を取得し、
前記抽出された履歴データの読みの対応文字のキーストロークのデータ列と前記入力読みの最後の文字のキーストロークのデータ列とを先頭から比較し、前記入力読みの最後の文字のキーストロークのデータ列と先頭から一致する対応文字のキーストロークのデータ列を持つ履歴データの読みを抽出し、前記抽出した履歴データの表記を入力予測候補とする処理を、
コンピュータに実行させることを特徴とする入力予測処理プログラム。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載する入力予測処理プログラムであって、
前記キーストローク情報として、同じキーに割り当てられた文字が連続する読みについ て、当該連続する各文字のキーストロークのデータ列を区別するために挿入される入力位置移動キーが設定されている場合に、
前記候補取得処理では、
前記入力読みの最後が入力位置移動キーであるときは、前記入力読みの入力読みストローク情報のデータ列の最後に前記入力位置移動キーの直前のキーストロークの値を付加する処理を、
コンピュータに実行させることを特徴とする入力予測処理プログラム。 - 請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載する入力予測処理プログラムであって、
前記入力読みに対する入力予測候補から、入力する表記として選択された入力予測候補を表記とし、前記入力読みを読みとする履歴データを前記履歴データ記憶部に蓄積する履歴データ蓄積処理を、
コンピュータに実行させることを特徴とする入力予測処理プログラム。 - 過去に選択された表記を記憶する履歴データ記憶部と、押された回数に応じて複数の文字が割り当てられたキーで構成された入力部とを備え、前記入力部で表記の一部が入力されたときに、前記入力された表記の一部を用いて、前記履歴データ記憶部から入力が予測される表記を入力予測候補として表示する入力予測処理を、コンピュータに実行させるためのプログラムであって、
文字が割り当てられたキーおよびキーのストローク数を示す情報をデータ列で表したキーストローク情報をもとに、前記入力部から入力された表記の一部を前記キーストローク情報によるデータ列で表す入力表記ストローク情報を取得する入力表記ストローク情報取得処理と、
前記キーストローク情報をもとに、前記履歴データ記憶部の前記表記をキーストローク情報によるデータ列で表す履歴データ表記ストローク情報に変換する処理と、
前記入力表記ストローク情報と前記履歴データ表記ストローク情報とをデータ列の先頭から比較し、前記入力表記ストローク情報のデータ列と先頭から一致するデータ列を持つ履歴データ表記ストローク情報の表記を抽出し入力予測候補とする候補取得処理とを、
コンピュータに実行させることを特徴とする入力予測処理プログラム。 - 請求項6に記載する入力予測処理プログラムであって、
前記入力された表記の一部に対する入力予測候補から入力する表記として選択された入力予測候補を表記として前記履歴データ記憶部に蓄積する履歴データ蓄積処理を、
コンピュータに実行させることを特徴とする入力予測処理プログラム。
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