JP3922924B2 - フォークリフトのエンジンフード開閉装置 - Google Patents

フォークリフトのエンジンフード開閉装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、フォークリフト(車両)のエンジンフード開閉装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、フォークリフトのエンジンを収容するエンジンルームは車両のほぼ中央部に設けられ、その上部に取り付けられたエンジンフードの開閉装置として、図6(a)、図6(b)に示すようなものがある。
図6(a)、図6(b)に示すようにエンジンフード100の内部に設けられた係合部材101に係合するフック部材102をエンジンルーム内部103に備え、フック部材102を回動するためのグリップ104をフロントガード(ダッシュパネル)105に設け、グリップ104とフック部材102とを連結する可撓性のチューブ106をフロントガード105の内側とフロアボード118の裏側に配設して、遠隔操作によりエンジンフード100を開閉する構造のものが用いられている。
【0003】
すなわち、グリップ104を後方(矢印Y方向)に引くことにより、チューブ106に内装しているインナーケーブル107が前方に移動し、フック部材102が時計まわりに回動することにより係合部材101との係合(ロック)が解除される。フック部材102は、支持部材108に固着された支軸109に回動自在に支持され、スプリング110により反時計方向に付勢されている。支持部材108は、フレーム構造の一部を形成している側部内板111のエンジンルーム103に面した部位に固着されている。
【0004】
側部内板111はフレーム構造の側面を形成する側部外板112の車両の内側に、一定間隔を存して設けられ、その側部内板111と側部外板112との間に燃料タンク113が一体に形成されている。燃料タンク113は車両の進行方向に向かって左側に備えられ、フレーム構造を形成する側部内板部材111、側部外板112、タンク上方部材114並びにそれより下方に延びる前方部材114a、ステップ部材115、フェンダー部材116、タンク後方部材117、そして、側部外板112の下端縁が内方側に屈曲したタンク下部材112a等により包囲され、溶接によりそれぞれ油密的に固着することにより構成されている。なお、エンジンフード100の上面には運転席119が備えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、エンジンフードのロックを解除操作するときグリップ104を異常に強く引いたり、エンジンフードの開閉を繰り返したりした場合には、可撓性のチューブ106に内装しているインナーケーブル107が伸びるおそれがある。さらに、フック部材102のリンク比を大きくしようとすると、インナーケーブル107の引く量(引きしろ)を長くする必要がある。一方、長くすればインナーケーブル107がチューブ106の内筒面に固着して滑らかに動かないため、グリップ操作が重くなるおそれがある。
【0006】
これらの不都合を解消するために、インナーケーブル107の直径を大きくして引張強度を増すことも考えられる。しかし、引張強度は増加するものの可撓性が低下するため、柔軟性を必要とするインナーケーブルには適していない。
【0007】
また、ケーブル方式の替わりに、フロントガード105に操作レバーを設けて、フック部材102との間をリンクとロッドで連結する遠隔操作による構造も考えられる。しかし、リンクやロッドさらに、それらを支持するブラケットが必要となり、フロアボード118の裏側には床下機器等が備えられているためロッドを配設することは不都合である。
【0008】
操作レバーをエンジンフード100の近傍に設けることも考えられる。しかし操作レバーを備える位置が、燃料タンク113の一部を形成する前方部材114aの前方で側部内板部材111aの部位となる。この部位に操作レバーを備えればステップ部材115の上方に位置するので、運転者がフォークリフトに乗降する際に足部が接触することがある。
【0009】
その他の先行技術として、例えば特開平5−310150号公報に記載されるように、エンジンフードの上面に形成された貫通孔に摺動自在に挿通されるとともに、エンジンフードの表面側に握り部と裏面側にストッパーを有する把手と、エンジンフードの裏面に一端が枢支され他端がエンジンルーム内に設けられた係合部と係合するフックと、このフック及びストッパーに連結された把手が握り部側方向へ移動したときに係合を解除するリンク杆を設けた構造のものが知られている。
【0010】
この構造のものは、エンジンフードを開放する場合にはエンジンフードの上面に設けられた把手の握り部を持ち上げて、ストッパーがエンジンフードの裏面に当接するまで把手を上方に移動することによりロックが解除される。従って、エンジンフードの上面に運転席を備えるフォークリフトの場合には、把手の取り付けを運転席と干渉しない離れた位置に設けることができない。
【0011】
この発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、運転者がフォークリフトに乗降する際に足部が接触しない位置に開放用レバーを備え、開放用レバーの操作力を軽減できるエンジンフード開閉装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、車両の側面を構成する側部外板の車両内方側に、側部内板が一定間隔を存して設けられ、前記側部外板と側部内板との間にオイルタンクが一体に形成され、左右のフレームの中央部にはエンジンを収容するエンジンルームを有し、そのエンジンルームを閉塞するエンジンフードが開閉可能に設けられるフォークリフトのエンジンフード開閉装置において、前記オイルタンクの下側部分は、前記側部外板の下端縁が車両内方側に屈曲して延びることで構成され、前記オイルタンクの前側部分、上側部分及び後側部分は、左右側縁部が前記側部外板及び側部内板に接合されるタンク前方部材、タンク上方部材及びタンク後方部材でそれぞれ構成され、前記タンク前方部材は、水平方向に延びるステップ水平部と、このステップ水平部の前端縁より下方に延びる縦板部とを有し、前記タンク上方部材は、低い位置に位置する前側の下側板部と、高い位置に位置する後側の上側板部と、それらの間を結合する中間板部とを有し、さらに、前記下側板部より前側に、前記下側板部の前縁よりさらに下方に延びタンク前方部材のステップ水平部に溶接されるステップ後面部が連設されてなる構成とされ、前記エンジンフードの内部に係合部材が設けられる一方、前記係合部材に係合するフック部材が前記側部内板に回動可能に支持され、前記フック部材に前記フック部材を回動させるエンジンフード開放用レバーの基端部が直結される一方、前記エンジンフード開放用レバーの先端部は、前記側部内板に形成された貫通孔を通じて前記エンジンフードの外部に導出され、前記ステップ水平部の後端縁近傍に位置させている構成とする。
【0013】
この開閉装置において、エンジンフードを開放する場合には、エンジンフード開放用レバーを操作することによりフック部材が回動し、エンジンフード内部の係合部材との係合(ロック)が解除される。さらに、エンジンフードを持ち上げ回動することによりエンジンルームは開放される。
【0014】
次に、エンジンフードを閉止する場合には、エンジンフードを下方へ回動することによりエンジンルームを閉塞し、エンジンフードを下方に押し付けることにより、フック部材は係合部材と係合しロック状態を保つ。
【0015】
このように、エンジンフード開放用レバーの基端部がフック部材に直結しているので一連の操作により、従来のケーブル方式よりも軽い操作力でエンジンフードの開閉操作を行うことができる。
【0016】
さらに、エンジンフード開放用レバーの先端部を、ステップ水平部の後端縁近傍に位置させたので、運転者の乗降の際にエンジンフード開放用レバーの先端部が足部に接触することが避けられる。
【0017】
請求項2に記載のように、前記エンジンフード開放用レバーの先端部は、前記ステップ水平部の後端縁より前方に突出しないように配置したことが望ましい。
【0018】
このようにすれば、運転者がフォークリフトのステップに足を乗せて乗降する際にステップの後端縁に踏み込んで乗降しても、開放用レバーの先端部がステップ水平部の後端縁より前方に突出していないので、足部に接触することが適確に避けられる。
【0019】
請求項3に記載のように、前記タンク上方部材のステップ後面部を上方に延長するようにガード部材を立設し、このガード部材に、前記エンジンフード開放用レバーが貫通する貫通孔を設け、前記エンジンフード開放用レバーの握り部のみを、ガード部材から外部に露出させることが望ましい。
【0020】
このようにすれば、開放用レバーの基部周辺を包囲して保護することができる。さらに、開放用レバーの握り部のみをガード部材から外部に露出するようにしたので、外観上の見栄えが向上する。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に沿って説明する。
【0022】
図1は本発明に係るフォークリフトの概略側面図、図2(a)は同エンジンフード開閉装置とフレーム(左側)の概略構成を示す側面図で、図2(c)D−D方向の一部断面を示す、図2(b)は図2(a)のA−A断面図、図2(c)は図2(a)のB−B方向平面図で一部断面を示す、図3(a)は図2(a)のC部詳細図でフック部材の係合状態を示し、解除された状態を一点鎖線で示す、図3(b)は図3(a)の平面図、図4は分解斜視図をそれぞれ示す。
【0023】
図1に示すように、フォークリフト(車両)1を構成するフレーム2は進行方向に向かって左右に備えられ、前方部にはマスト3が設けられ、昇降自在にフオーク4を有している。フレーム2には前方支柱5aと後方支柱5bが各2本立設され、上部にはヘッドガード6が取り付けられている。フレーム2の前端部にはフロントガード7が備えられフロアボード8と連係されている。左右のフレーム2のほぼ中央部にはエンジンを収容するエンジンルームを有し、そのエンジンルームを閉塞するエンジンフード9が設けられている。エンジンフード9は前端部はフロアボード8に、側端部はフレーム2の一部を構成する側部外板12に、後端部は車体後部にそれぞれ当接するように構成され、後述するように、エンジンフード開閉装置10の操作により開閉可能としている。なお、エンジンフード9の上端面には運転席11が設けられている。
【0024】
次に、図2(a)、図2(b)、図2(c)に示す車両のフレーム2の構成について説明する。フレーム2は車両の側面を構成する側部外板12の車両内方側に、側部内板13が一定間隔を存して設けられ、側部外板12と側部内板13との間にタンク形成部材(タンク前方部材14及びタンク上方部材15、タンク後方部材16)を設けることで、燃料タンク17が車両のフレーム2の一部として一体に形成されている。本例においては、車両の進行方向に向かって左側部を示すが、右側部には同様なレイアウトでオイルタンクが設けられている。また、タンクを構成する各要素は溶接により油密的に接合され、燃料が漏れないようにされている。
【0025】
側部外板12は下端縁が車両の内方側に屈曲して延び、それの先端縁部分が側部内板13に溶接され燃料タンク17の下側部分を構成するタンク下方部12aとなっている。
【0026】
また、燃料タンク17の上側部分及び前側部分は、タンク前部に位置しステップ水平部14aを形成するタンク前方部材14と、タンク後部に位置し段差部を有するタンク上方部材15とで構成される。タンク前方部材14及びタンク上方部材15の左右両側縁は、側部外板12と側部内板13とに溶接により接合されている。また、燃料タンク17の後側部分はタンク後方部材16により構成されている。
【0027】
タンク前方部材14は、水平方向に延びるステップ水平部14aと、このステップ水平部14aの前端縁より下方に延びる縦板部14bとを有し、その縦板部14b及び側部内板13に対しフロントフェンダー18が溶接により取り付けられている。
【0028】
タンク上方部材15は段差部を形成するために、低い位置に位置する前側の下側板部15aと、高い位置に位置する後側の上側板部15bと、それらの間を、下側ほど前側に位置する傾斜状態で結合する中間板部15cとを有する。さらに、タンク上方部材15は、下側板部15aより前側に、下側板部15aの前縁よりさらに下方に延びタンク前方部材14の後縁部(ステップ水平部14a)に溶接される縦板部15d(ステップ後面部)が連設されている。前記の下側ほど前側に位置するとは、ステップを利用した運転者の乗降を妨げることがないように、車両内方側になるほど車両前後方向において前側に位置するように傾斜している。このようにして、ステップ水平部14aと縦板部15d(ステップ後面部)とにより、乗降のためのステップが構成されている。
【0029】
続いて、エンジンフード9の開閉装置10について説明する。
エンジンフード9を開放する開放用レバー20は、上述したタンク上方部材15の段差部を形成する低い位置の下側板部15aの上部に配置する。この配置により、開放用レバー20の基部21は、後述する側部内板13に穿孔した貫通孔22に挿通している。
【0030】
図3(a)、図3(b)、図4に示すように、基部21は、開放用レバー20の握り部23と同一面で直角方向に折り曲がり、その先端は、エンジンフード9の内部に設けた係合部材24に係合するフック部材25の下端部26に直結する。下端部26には貫通孔26a穿孔し、基部21の先端を突出させて溶接にて固着する。開放用レバー20の握り部23の先端部にはカバー部材23aを設けている。係合部材24はU字形状で、フック部材25に係合する先端側27は基部側28に対し後方下部に傾斜し、基部側28は支持板29に固着している。また、係合部材24は、エンジンフード9の内部に溶接にて固着したブラケット30に、座金31を介して植え込みボルト32を螺合することにより取り付ける。フック部材25はその上部先端33が、係合部材24の先端側27に係合するように湾曲形状としている。さらに、ほぼ中央部に支持部材34に固着した支軸35を挿通する貫通孔36を穿孔し、支軸35を挿通する側には、軸受けカラー37を溶接にて固着する。支軸35の先端部にはスナップピン38を嵌入するピン孔39を設けている。支持部材34には支軸35を挿入する貫通孔40を設け、支軸35を突出して溶接にて固着する。支持部材34は、ほぼT字形状で、フック部材25と支持部材34との間に備えるスプリング41の一端を保持する隅部34aを形成し、ブラケット42へ取り付けるための植え込みボルト用の下孔43を2ヶ所設ける。
【0031】
ブラケット42は中央部に凹部44を形成し、その両側に支持部材34の下孔43と同心で植え込みボルト45と螺合するねじ孔46を設ける。
【0032】
次に、開閉装置10の組立てについて説明する。
開放用レバー20を固着したフック部材25の貫通孔36に、スプリング41を嵌挿した支持部材34の支軸35を挿入する。さらに、スプリング41の一端を支持部材34の隅部34aに保持し、スプリング41を軸方向に圧縮しながら支軸35を挿通し、座金48を介してピン孔39にスナップピン38を嵌入する。フック部材25にスプリング41の他端を係止することにより、フック部材25は反時計方向に付勢する。この場合、開放用レバー20がほぼ水平状態で、フック部材25がエンジンフード9の係合部材24に係合(ロック)する状態で垂直方向を保つようにする。
【0033】
このように組立てられた開閉装置10を、車両左側の側部内板13のエンジンルーム47に面した部位に備えるため、開放用レバーの基部21を挿通する貫通孔22の位置を次の要因により決定する。
【0034】
▲1▼、貫通孔22の前後方向の位置は、図2(c) の平面図に示すように、タンク前方部材14の一部を形成するステップ水平部14a(斜線で示す)の後端縁51の近傍に、開放用レバー20の先端部49が位置するように決定する。
【0035】
▲2▼、貫通孔22の上下方向の位置は、図2(a) の側面図に示すように、フック部材25がエンジンフード9の係合部材24に係合(ロック)状態を保つように決定する。
【0036】
このようにして、貫通孔22の位置が決定されれば、支持部材34を取り付けるブラケット42の位置が決定する。従って、貫通孔22に開放用レバー20(基部21)を挿通し、側部内板13のエンジンルーム47に面してブラケット42を溶接にて固着する。ブラケット42を取り付けた後、支持部材34を座金50を介して植え込みボルト45をねじ孔46に螺合することにより、支持部材34を取り付け開閉装置10を備えることができる。
なお、図3(a)の側面図には、開閉装置10を要部として説明するため側部内板13を省略している。
【0037】
この開閉装置10において、エンジンフード9を開放する場合には、一点鎖線で示すように、開放用レバー20を持ち上げることによりフック部材25が時計まわりに回動し、エンジンフード9の内側に設けた係合部材24との係合(ロック)が解除される。さらに、図2(a)の一点鎖線で示すようにエンジンフード9を持ち上げ、車体後部のヒンジ19を介して回動することにより、エンジンルーム47が開放される。エンジンフード9の持ち上げとともにフック部材25は、スプリング41の付勢により反時計まわりに回動し、開放用レバー20は再び元の位置(ロックの状態)に戻る。
【0038】
エンジンフード9を閉止する場合には、エンジンフード9を下方へ回動することによりエンジンルーム47を閉塞し、エンジンフード9を下方に押し付けることにより、フック部材25は係合部材24と係合しロック状態を保つ。
【0039】
このように、開放用レバー20がフック部材25に直結して固着されているので、一連の操作により、従来のケーブル方式よりも軽い操作力でエンジンフード9の開閉操作を行うことができる。
【0040】
さらに、開放用レバーの先端部49をフォークリフトのステップ後端縁51の近傍に設けたので、運転者の乗降の際に開放用レバーの先端部49が足部に接触することが避けられる。
【0041】
次に、開放用レバーの先端部49を図2(c) の平面図に示すように、タンク前方部材14の一部を形成するステップ水平部14a(斜線で示す)の後端縁51より前方に突出しないように、貫通孔22の前後方向の位置を決定する。
【0042】
このようにすれば、運転者がフォークリフトのステップに足を乗せて乗降する際に、ステップの後端縁51に踏み込んで乗降しても、開放用レバーの先端部49がステップ後端縁51より前方に突出していないので、足部に接触することが適確に避けられる。
【0043】
さらに、別の実施の形態を図5(a)、図5(b)、図5(c)により説明する。
図5(a)は図2(a)に対応する側面図で、図5(c)F−F方向の一部断面を示し、図5(b)は図5(a)のE−E方向矢視図、図5(c)は図5(a)の平面図で、それぞれに示すように、タンク上方部材15の段差を形成する低い位置の下側板部15aの前縁部52に、開放用レバー20の基部21を保護するためのガード部材53を溶接により立設する。ガード部材53は前縁部52と同様に、車両の側部内板13側になるほど車両前後方向において前側に位置するように傾斜している。さらに、ガード部材53は、ステップ後面部を形成する縦板部15dを上方に延長する部材ともなり、両側縁部は側部外板12と側部内板13に溶接により固着する。また、図5(b)に示すように、開放用レバー20を挿通する貫通孔54と、エンジン冷却用の空気取り入れルーバ55をそれぞれ設ける。なお、貫通孔54は、開放用レバー20の上下操作を可能とする長孔としている。
【0044】
このようにすれば、上方部材15の前縁部52に立設したガード部材53により、開放用レバー20の基部21の周辺を包囲して、保護することができる。さらに、開放用レバー20の握り部23のみを、ガード部材53から外部に露出するようにしたので、外観上の見栄えが向上する。
【0045】
なお、上述した実施の形態では、車両の左側に開閉装置10を備える場合であるが、右側に備えることもできる。
【0046】
【発明の効果】
この発明は、以上に説明したように実施され、以下に述べるような効果を奏する。
【0047】
請求項1の発明は、エンジンフード開放用レバーがフック部材に直結しているので、エンジンフード開放用レバーについての一連の操作により、エンジンフードの係合(ロック)を解除することができる。従って、従来のケーブルによる遠隔操作よりも軽い操作力で、エンジンフードの開閉操作を円滑に行うことができる。
【0048】
さらに、エンジンフード開放用レバーの先端部をフォークリフトのステップ後端縁の近傍に設けているので、運転者の乗降の際に開放用レバーの先端部が足部に接触することが回避できる。
【0049】
請求項2に記載のように、エンジンフード開放用レバーの先端部をステップ水平部より前方に突出しないように配置するようにすれば、運転者がフォークリフトのステップに足を乗せて乗降する際にステップの後端縁に踏み込んで乗降しても、エンジンフード開放用レバーの先端部がステップ水平部より前方に突出していないので、足部に接触することが適確に回避できる。
【0050】
請求項3に記載のように、タンクの上方部材の前縁部より上方に、ガード部材を立設し、ガード部材にエンジンフード開放用レバーの貫通孔を設けるようにすれば、エンジンフード開放用レバーの基部周辺を包囲して保護することができる。さらに、エンジンフード開放用レバーを長く突出させることなく、短い握り部のみをガード部材から外部に露出するようにしたので、外観上の見栄えが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフォークリフトの概略側面図である。
【図2】図2(a)はエンジンフード開閉装置とフレーム(左側)の概略構成を示す側面図で、図2(c)のD−D方向ヘの一部断面を示す。
図2(b)は図2(a)のA−A断面図である。
図2(c)は図2(a)のB−B方向平面図で一部断面を示す。
【図3】図3(a)は図2(a)のC部詳細図でフック部材の係合状態を示し、解除された状態を一点鎖線で示す。
図3(b)は図3(a)の平面図である。
【図4】開閉装置の要部の分解斜視図である。
【図5】図5(a)は図2(a)に対応する側面図で、図5(c)のF−F方向への一部断面を示す。
図5(b)は図5(a)のE−E方向矢視図で一部断面を示す。
図5(c)は図5(a)の平面図で一部断面を示す。
【図6】図6(a) は従来のエンジンフードをロックした場合の開閉装置の取り付け状態を示す側部概略断面図である。
図6(b)は従来のエンジンフードのロックを解除した場合の開閉装置の概略斜視図を示す。
【符号の説明】
2 フレーム
9 エンジンフード
10 開閉装置
12 側部外板
13 側部内板
14 タンク前方部材
15 タンク上方部材
17 燃料タンク
20 開放用レバー
21 開放用レバーの基部
22 基部の貫通孔
24 エンジンフードの係止部材
25 フック部材
34 支持部材
35 支軸
42 ブラケット
49 開放用レバーの先端部
51 ステップ後端縁
52 タンク上方部材の前縁部
53 ガード部材
54 開放用レバーの貫通孔

Claims (3)

  1. 車両の側面を構成する側部外板の車両内方側に、側部内板が一定間隔を存して設けられ、前記側部外板と側部内板との間にオイルタンクが一体に形成され、左右のフレームの中央部にはエンジンを収容するエンジンルームを有し、そのエンジンルームを閉塞するエンジンフードが開閉可能に設けられるフォークリフトのエンジンフード開閉装置において、
    前記オイルタンクの下側部分は、前記側部外板の下端縁が車両内方側に屈曲して延びることで構成され、前記オイルタンクの前側部分、上側部分及び後側部分は、左右側縁部が前記側部外板及び側部内板に接合されるタンク前方部材、タンク上方部材及びタンク後方部材でそれぞれ構成され、
    前記タンク前方部材は、水平方向に延びるステップ水平部と、このステップ水平部の前端縁より下方に延びる縦板部とを有し、
    前記タンク上方部材は、低い位置に位置する前側の下側板部と、高い位置に位置する後側の上側板部と、それらの間を結合する中間板部とを有し、さらに、前記下側板部より前側に、前記下側板部の前縁よりさらに下方に延びタンク前方部材のステップ水平部に溶接されるステップ後面部が連設されてなる構成とされ、
    前記エンジンフードの内部に係合部材が設けられる一方、前記係合部材に係合するフック部材が前記側部内板に回動可能に支持され、前記フック部材に前記フック部材を回動させるエンジンフード開放用レバーの基端部が直結される一方、前記エンジンフード開放用レバーの先端部は、前記側部内板に形成された貫通孔を通じて前記エンジンフードの外部に導出され、前記ステップ水平部の後端縁近傍に位置させていることを特徴とするフォークリフトのエンジンフード開閉装置。
  2. 前記エンジンフード開放用レバーの先端部は、前記ステップ水平部の後端縁より前方に突出しないように配置したことを特徴とする請求項1記載のフォークリフトのエンジンフード開閉装置。
  3. 前記タンク上方部材のステップ後面部を上方に延長するようにガード部材を立設し、
    このガード部材に、前記エンジンフード開放用レバーが貫通する貫通孔を設け、
    前記エンジンフード開放用レバーの握り部のみを、ガード部材から外部に露出させることを特徴とする請求項1または2記載のフォークリフトのエンジンフード開閉装置。
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