JP3922823B2 - 建築材料、建物、建物ユニット、建物ユニット用構造体、壁、及び床 - Google Patents

建築材料、建物、建物ユニット、建物ユニット用構造体、壁、及び床 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築材料、建物、建物ユニット、建物ユニット用構造体、壁、及び床に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、特開平7-82811 号公報等に記載されているように、四隅の柱の上端同士が天井梁により連結され、下端同士が床梁により連結され、四隅の柱、天井梁、床梁が鋼材で構成された箱形の建物ユニット用構造体や、このような建物ユニット用構造体を使用した建物が知られている。
【0003】
このような建物ユニット用構造体に使用されている鋼材は錆びる欠点があるので、耐久性を向上させるために鋼材の表面に亜鉛等によりメッキするとか、防錆塗料により塗装するとか、或いは、通常の鋼材の代わりにステンレス鋼材を使用することがある。
【0004】
また、通常の鋼材は高温により強度が著しく低下するので、鋼材の表面に耐火材を被覆する場合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
然しながら、表面に亜鉛等によりメッキされている鋼材は溶接すると、その熱により周囲のメッキ層が溶けて損傷する恐れがある。
【0006】
また、通常の鋼材を防錆塗料により塗装する場合には、経時により塗料が剥げる欠点がある上、内部まで塗装できるものではないので、塗装効果は表面のみに止まる。
【0007】
また、従来の表面に光沢のあるステンレス鋼材を使用する場合には、表面の光沢を失わないように運搬、組立、加工時に特別の配慮が必要であり、万一傷を付けた場合には、再研磨する手間がかかりコスト高である。
【0008】
また、鋼材の表面に耐火材を被覆する場合についても、被覆の工数がかかりコスト高となることを免れない。
【0009】
本発明は、上記の従来の鋼材を使用した建物等における問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、上記の問題を解決し、溶接の高温に耐え、塗装、再研磨、耐火材被覆等の工数を必要としない耐久性の優れた建築材料、この建築材料が使用された建物、建物ユニット建物ユニット用構造体、壁、及び床に関するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1記載の本発明の建築材料は、10〜15%程度のクロムを含有したクロム鋼材を熱間圧延することにより得られる表面に黒い煤状物質が付着した酸化黒色皮膜を表面に有する熱間圧延材そのものであって、引張強さが200〜1030N/mm2 であり、屋内で使用することを特徴とするものである。
【0011】
また、請求項2記載の建物は、請求項1記載の建築材料のうち引張強度が 400 1030N/mm 2 、降伏点又は耐力が324〜560N /mm 2 、伸び15〜17%程度と高強度タイプのものからなる構造部材が接合されていることを特徴とするものである。
【0012】
また、請求項3記載の建物は、請求項1記載の建築材料のうち引張強さが200〜400N/mm 2 、降伏点又は耐力が 90 245N/mm 2 程度、伸び 40 50 %程度である低降伏点タイプのものが柱、梁の一部に使用されていることを特徴とするものである。
【0013】
また、請求項4記載の建物は、
請求項2記載の建物において、柱と梁とがスポット溶接されていることを特徴とするものである。
【0014】
また、請求項5記載の建物は、
請求項2記載の建物において、柱と梁よりもクロムを多く含有する溶接棒を使用して柱と梁とがアーク溶接されていることを特徴とするものである。
【0015】
また、請求項6記載の建物ユニットは、
請求項1記載の建築材料からなる柱と梁とが溶接により接合されている建物ユニットであって、梁の上下にフランジが設けられ、梁の上下のフランジを含む一部に溶接断面拡大部が設けられ、梁の溶接断面拡大部において柱の側部に溶接されていることを特徴とするものである。
【0016】
また、請求項7記載の建物ユニットは、
請求項1記載の建築材料からなる柱と梁とが溶接により接合されている建物ユニットであって、梁の上下にフランジが設けられ、柱に挿入されて固定される上下の外ダイヤフラムを用い、梁の上フランジは上外ダイヤフラムに接合され、梁の下フランジは下外ダイヤフラムに接合されていることを特徴とするものである。
【0017】
また、請求項8記載の建物ユニットは、
請求項1記載の建築材料からなる柱と梁とが溶接により接合されている建物ユニットであって、柱の上端部側に天井面支持材が接合されていることを特徴とするものである。
【0018】
また、請求項9記載の建物ユニット用構造体は、
四隅の柱の上端同士が天井梁により連結され、下端同士が床梁により連結された箱形の建物ユニット用構造体であって、四隅の柱、天井梁、床梁が、請求項1記載の建築材料からなることを特徴とするものである。
【0019】
また、請求項10記載の壁は、
外壁面材にフレームが取付けられ、フレームがスタッドに取付けられ、内壁面材がスタッドに固定された木レンガに取付けられ、外壁面材と内壁面材との間に断熱材が設けられた壁であって、フレーム及びスタッドが請求項1記載の建築材料からなることを特徴とするものである。
【0020】
また、請求項11記載の壁は、
板材からなり、板材の両端部に建物躯体への取付部が屈曲形成されてなる壁であって、板材が請求項1記載の建築材料からなることを特徴とするものである。
【0021】
また、請求項12記載の床は、
ほぼ平行に設けられた複数本の床梁間に複数本の小梁が架設され、小梁の上方に設けられる複数本の根太を介するか、又は小梁の上方に直接に床板が取付けられている床であって、床梁が請求項1記載の建築材料からなることを特徴とするものである。
【0023】
請求項1記載の本発明において、クロム鋼材は、10〜15%程度のクロムを含有するものであり、クロム含有量が10%未満であれば、耐久性が乏しく、15%を越えると、製造工程において、高度の脱炭素工程が必要となり、コスト高となり、経済的ではない。
【0024】
請求項1記載の本発明において、クロム鋼材を熱間圧延することにより得られる熱間圧延材としては、コイル状板材に限らず、H形鋼、鋼矢板等の形鋼であっても良い。
【0025】
請求項2記載の本発明において、建物の構造部材としては、ラーメン構造からなる建物であれば柱と梁、耐力壁構造からなる建物であれば耐力壁構成骨組材、ピンブレス構造からなる建物であれば柱と梁とブレス等である。また、構造部材の接合は、溶接の他、ボルト等による乾式接合であっても良い。
【0026】
請求項2又は3記載の本発明において、建築材料としては、高強度タイプのものと低降伏点タイプのものとからなり、高強度タイプは階層が増加するとき、或いは重量の大きな建物であって大きな応力が柱、梁に加わる場合に使用されるものであり、低降伏点タイプのものは柱、梁の一部に本発明の建築材料を使用する場合であって、大地震のエネルギーを吸収させ、建物全体のエネルギー吸収能力を増加させる場合である。具体的にその機械的強度を示すと、高強度タイプのものの降伏点または耐力は 324〜560N/mm2、引張強さ 400〜1030N/mm2 、伸び15〜17%程度であり、低降伏点タイプのものの降伏点または耐力は90〜245N/mm2、引張強さ200〜400N/mm2、伸び40〜50%程度である。
【0027】
請求項6記載の本発明において、溶接断面拡大部というのは、溶接断面積を拡大できる部分のことであり、具体的にはその部分の肉の厚さを拡大することによって溶接断面積を拡大してもよく、その部分に他の部品を取付けることによって溶接断面積を拡大しても良い。
【0028】
【作用】
請求項1記載の本発明建築材料においては 10 15 %程度のクロムを含有したクロム鋼材であるから、含有クロムが形成する安定した不動態膜により耐食性に優れており、従来の13クロム−ステンレス鋼材が保有する優れた耐久性を殆どそのまま保有し、通常の鋼材に比較して熱伝導率が低く冷橋対策を軽減でき、しかも耐熱性に優れている。
【0029】
また、請求項1記載の本発明建築材料においては、クロム鋼材を熱間圧延することにより得られる表面に黒い煤状物質が付着した酸化黒色皮膜を有する熱間圧延材そのものであるので、屋外に晒す場合には、カバーにより被覆して雨水に触れぬようにすることが必要であり、従って、屋内で使用することを特徴とするものである。また、従来の表面に光沢を有するステンレス鋼材の製造方法に比較して冷間加工、焼鈍、酸洗等の諸工程を省略することができ、大幅なコスト安となる。
【0030】
尚、クロム鋼材(SUS410L )の物理的性質を普通鋼(炭素鋼)に比して示せば表1の通りである。表1によれば、クロム鋼材の熱伝導率は普通鋼に比して格段に低い。また、クロム鋼材と普通鋼のそれぞれからなる角形鋼管について、JISA1302に基づく防火試験を施し、火炎に対し耐火材を挟んで配置した角形鋼管について、耐火材側の表面温度が経時的に図24(A)(図24(A)においてAはクロム鋼材、Bは普通鋼)に示す加熱曲線で推移するように火炎で加熱したときの、クロム鋼材からなる角形鋼管の反耐火材側に位置する裏面温度の推移を図24(B)に示し、普通鋼からなる角形鋼管の反耐火材側に位置する裏面温度の推移を図24(C)に示す。即ち、本発明建築材料を構成するクロム鋼材は、表2に示した如く熱伝導率が低いため、冷橋対策を軽減できる他、図24に示した如く加熱による上昇温度も低い(普通鋼に比して最高温度で約50℃低い)ことから、当該建築材料の耐火性確保のために当該建築材料回りに施される耐火被覆材を軽減できる。
【0031】
【表1】
Figure 0003922823
【0032】
また、請求項2又は3記載の建物においては、請求項1記載の建築材料が使用されているので、含有クロムが形成する安定した不動態膜により耐食性に優れており、従来の13クロム−ステンレス鋼材が保有する優れた耐久性を殆どそのまま保有し、通常の鋼材に比較して熱伝導率が低く冷橋対策を軽減でき、耐熱性に優れており、且つ、安価に提供できる。また、請求項1記載の建築材料からなる構造部材として、例えば柱と梁の場合における接合方式としては溶接でも、ボルト・ナット等による乾式接合でもいずれでも良い。
【0033】
また、請求項2記載の本発明において、建築材料としては高強度タイプのものが構造材料として使用されているので、階層が増加するとき、或いは重量の大きな建物であって大きな応力が柱、梁に加わる場合に使用することができる。
また、請求項3記載の本発明において、建築材料としては低降伏点タイプのものが使用されているので、柱、梁の一部に使用することにより、大地震のエネルギーを吸収させ、建物全体のエネルギー吸収能力を増加させることができる。
【0034】
また、請求項4記載の建物においては、柱と梁とがスポット溶接されているので、柱と梁とを短時間に容易に接合でき、所望の接合強度を得ることができる。
【0035】
また、請求項5記載の建物においては、柱と梁よりもクロムを多く含有する溶接棒を使用して柱と梁とがアーク溶接されているので、柱と梁とが偏析のない安定した溶接金属により溶接され、強固に溶接される。
【0036】
また、請求項6記載の建物ユニットにおいては、梁の上下にフランジが設けられ、梁の上下のフランジを含む一部に溶接断面拡大部が設けられ、梁の溶接断面拡大部において柱の側部に溶接されているので、梁の端部の全周を柱の側部に対して溶接する必要はなく、溶接長が短く、溶接時間の短縮化を計ることができ、しかも所望の接合強度が得られる。
【0037】
また、請求項7記載の建物ユニットにおいては、下記(1) 〜(6) の作用がある。
(1) 柱は梁が接合される外ダイヤフラムに挿入されて固定されるものであり、分断した柱の溶接に基づく欠陥を伴う虞れがなく、柱の通し精度は良く、柱の曲がりを伴わない。
【0038】
(2) 柱と外ダイヤフラムとは、梁に作用する曲げ、剪断等の荷重を柱に伝えるに足る接合強度で接合されれば足り、この接合部の残留応力は小さい。加えて、外ダイヤフラムにある程度の厚み、幅(外径)をもたせてその剛性を確保することにより、柱梁接合仕口における柱の変形を抑止できる。これらにより、柱梁接合仕口の剛性、耐力を向上できる。
【0039】
(3) 外ダイヤフラムに一定の剛性を確保するに際し、その厚みを大きく取ることにより、幅(外径)を小さくでき、柱梁接合仕口の柱回りでの占有スペースを減縮できる。
【0040】
(4) 外ダイヤフラムは柱に挿入されて固定され、柱の外回りに付属するものであるから、柱の曲がりやねじれに起因して直ちに変形するものにならない。従って、外ダイヤフラムを外壁取付部材を設ける等の建物の構築基準面として用いるとき、曲がりやねじれのある柱面を基準としないため、柱の変形によらず、外壁の取付精度を向上する等ができる。
【0041】
(5) 梁の上フランジを上外ダイヤフラムに接合し、梁の下フランジを下外ダイヤフラムに接合し、梁のウエブをそれらの外ダイヤフラムにも柱にも接合しない。即ち、梁に作用する曲げと剪断等の荷重を柱に伝えるのに必要なだけの断面である上下のフランジを上下の外ダイヤフラムに接続するだけとすることにより、梁のウエブ端面が上下のフランジ端面から突き出る突出長を高精度に加工する等が不要となり、梁の端面加工を容易とし、柱梁接合仕口を簡素化できる。
【0042】
また、請求項8記載の建物ユニットにおいては、柱の上端部側に天井面支持材が接合されているので、柱の上端部側に天井梁等の構成材が取付けられている場合に比較して、建物ユニットの高さを低くすることができ、製造工場から建築現場への輸送に際しての輸送制限高さの範囲内に容易に収めることができ、また、天井高を大きくすることができる。
【0043】
また、請求項9記載の建物ユニット用構造体においては、四隅の柱、天井梁、床梁が、請求項1記載の建築材料からなるので、四隅の柱、天井梁、床梁が共に耐久性に優れ、冷橋対策を軽減でき、耐熱性に優れた建物ユニット用構造体を安価に提供できる。
【0044】
また、請求項10記載の壁においては、フレーム及びスタッドが請求項1記載の建築材料からなるので、フレーム及びスタッドが共に耐久性に優れ、冷橋対策を軽減でき、耐熱性に優れた壁を安価に提供できる。
【0045】
また、請求項11記載の壁においては、板材の両端部に屈曲形成された取付部を備え、この取付部にて建物の躯体へ取付できる。このため、板材だけで壁として必要な強度、剛性を備え、且つ建物の躯体への取付けもできるものとなる。従って、壁面材に鉄フレームをビス止めしたり、その鉄フレームを建物の躯体の間柱にビス止めする等の必要がない。即ち、建物の躯体に間柱を必要とすることなく取付けでき、構造簡素で生産性の良い壁を得ることができる。
【0046】
また、請求項12記載の床においては、床梁が請求項1記載の建築材料からなるので、床梁が耐久性に優れ、冷橋対策を軽減でき、耐熱性に優れている床を安価に提供できる。また、請求項1記載の建築材料のクロム鋼材は制振作用を備えているので、クロム鋼材からなる床梁は床衝撃音を低減できる。
【0048】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の建築材料の製造方法の一態様を示すフロー図である。
【0049】
本発明の建築材料の製造方法の一態様を図1について説明すると、転炉により製鋼し、その溶鋼を真空精錬により過剰の酸素を除去して酸素調整し、連続鋳造により板状とする。
【0050】
この板状のものを熱間圧延することにより薄板状に成形してコイル状に巻き取り、所望の建築材料Fを得る。或いは、この建築材料Fを焼鈍してもよい。
【0051】
このようにして製造された本発明の建築材料Fは10〜15%程度のクロムを含有し、表面に酸化黒色皮膜が形成されている。尚、この酸化黒色皮膜には黒い煤状のものが付着しており、これが水分と反応すると赤錆が発生し、体裁が悪いので、屋外に晒す場合には、カバーにより被覆して雨水に触れぬようにすることが好ましい。
【0052】
図2は本発明建物ユニットの一例を示す斜視図である。
【0053】
図2において、1は本発明建物ユニットであり、本発明建物ユニット1は四隅部の角パイプからなる柱11の下端間に跨がり短い溝形の床梁14が溶接により取付けられと共に、長い溝形の床梁16が溶接により取付けられ、柱11の上端には取付片191を介して天井面支持材19が取付けられて構成されている。
【0054】
図3は柱11の下端部と長い溝形の床梁16の端部との接合部の拡大分解斜視図、図4は柱11の下端部と長い溝形の床梁16の端部との接合部の拡大断面図である。
【0055】
図3、4に示すように、柱11の底部には底板111が取付けられ、柱11内の底部から若干上方に内板112が取付けられている。溝形の床梁16はウエブ161の上下端にフランジ162が設けられ、フランジ162の先端にはリップ163が設けられている。
【0056】
床梁16の先端面は、図5、6の拡大図に示すように、厚肉加工が施されることにより拡大されて溶接断面拡大部164が設けられ、溶接断面拡大部164の肉の厚さt1は他の部分の厚さt0よりも大きくされている。
【0057】
床梁16の先端面は柱11の下端部の内板112が取付けられている及び底板111に溶接されている。床梁16の先端面の溶接箇所は先端面の全面ではなく、溶接断面拡大部164のうちの上下のフランジ162に設けられた溶接長bの箇所のみである。
【0058】
溶接長bは、その断面積が柱11と床梁16との接合仕口における溶接部の断面破壊強度Zを計算し、このZが床梁16の最大耐力Mより大きくなるように決定される。溶接長bをこのように決定されることにより床梁16が最大耐力に達する以前に溶接部が破断することを防止できる。
【0059】
図2に示す本発明の建物ユニットにおいては、柱11の上端には天井面支持材19が取付けられているのみであり、天井梁等は取付けられてはないので、天井梁等が取付けられている場合に比較して、製造工場から建築現場への輸送に際しての輸送制限高さの範囲内に容易に収めることができ、天井高を高くすることができる。
【0060】
また、柱11の下端部への床梁16の先端面の溶接箇所は先端面の全面ではなく、溶接断面拡大部163のうちの上下のフランジ161に設けられた溶接長bの箇所のみであるから、溶接時間を短縮でき、しかも溶接強度は低減されることはない。
【0061】
図7は床梁16の先端部の他の一例を示す分解斜視図である。
【0062】
図7に示す床梁16の先端部においては、溶接断面拡大部164を形成するために図4〜6に示す床梁16の先端部のように、厚肉加工を施す代わりにエンドピース16aを取付けたものである。即ち、エンドピース16aの先端には溶接断面拡大部164が設けられ、図8、9に示すように、エンドピース16aを床梁16の上下のフランジ162に内面に溶接することにより床梁16の先端に厚さt1、溶接長bの溶接断面拡大部164が形成されている。
【0063】
図7に示す床梁16においては、柱11に接合するには床梁16の溶接断面拡大部164においてのみ溶接するものである。
【0064】
図10は本発明建物ユニット用構造体の一例を示す分解斜視図である。
【0065】
図10において、1は本発明建物ユニット用構造体であり、本発明建物ユニット用構造体1aは四隅部の角パイプからなる柱11の上下端に短い溝形のジョイントピース12が溶接により取付けられ、上下端のジョイントピース12間に跨がり短い溝形の天井梁13及び床梁14が取付けられと共に、長い溝形の天井梁15及び床梁16が取付けられ、ほぼ平行な 2本の長い天井梁15間に複数本の木製小梁17が架設され、ほぼ平行な 2本の長い床梁16間に角パイプからなる複数本の小梁18が溝形取付片181を介して架設されて構成されている。
【0066】
図10に示す本発明建物ユニット用構造体1aの柱11、ジョイントピース12、天井梁13、15、床梁14、16及び小梁18は図1に示す本発明方法により製造された板状の本発明建築材料Fを溶接により所望の形状に組み立てられたものが使用されている。
【0067】
図10に示す本発明建物ユニット用構造体1aの複数個を接合組み立ててユニット建物が構築される。
【0068】
図10に示す本発明建物ユニット用構造体1aにおいては、柱11、ジョイントピース12、天井梁13、15、床梁14、16及び小梁18が本発明建築材料Fから構成されているので、これらの柱11、ジョイントピース12、天井梁13、15、床梁14、16及び小梁18は含有クロムが形成する安定した不動態膜により耐食性に優れており、従来の13クロム−ステンレス鋼材が保有する優れた耐久性をそのまま保有し、通常の鋼材に比較して熱伝導率が低く冷橋対策を軽減でき、耐熱性に優れており、且つ、安価に提供できる。
【0069】
図11は本発明建物ユニット用構造体の他の一例を示す斜視図である。
【0070】
図11に示す本発明建物ユニット用構造体1bにおいては、図10に示す本発明建物ユニット用構造体1aのようにほぼ平行な2本の長い床梁16間に角パイプからなる複数本の小梁18が架設され、更に、複数本の小梁18の上に、木製床根太182が設けられ、短い天井梁13と両側の小梁17との間に木製天井下地171が取付けられたものである。図11に示す本発明建物ユニット用構造体1aの長さLは5640mm、幅Wは2464mm、高さHは2830mmである。
【0071】
図12は本発明建物ユニット構造体の他の一例を示す側面図である。
【0072】
図12において、建物ユニット50は、図12、図13に示す如く、柱51と床梁52とを接合した骨組構造体からなるものであり、 4本の床梁52を矩形状に枠組してなる床梁フレーム53のコーナー部である柱接合部に外ダイヤフラム54を溶接し、各外ダイヤフラム54に円形断面の柱51を挿入し、柱51の任意の高さ位置に外ダイヤフラム54を溶接し、天井梁を有さずに構成したものである。
【0073】
柱51としては円形断面の鋼管等を採用し、床梁52としてはC形鋼等を採用できる。円形断面の鋼管等からなる柱51にあっては、その上下の端面にエンドプレート51Aが装着されて溶接される。
【0074】
外ダイヤフラム54は複数の平坦面57を備える、例えば 8面体の如くの多面体をなし、中央に柱挿入孔58を備える。そして、複数の平坦面57うちの 2つの平坦面57A、57Bを相交差する 2本の床梁52が接合される平坦面57とし、これらの平坦面57A、57Bの交差角を直角としている。また、他の平坦面57、例えば他の 2つの平坦面57C、57Dを床梁52を接合せずに、外壁取付部材を設ける等の建物の構築基準面として用いることとし、これらの平坦面57C、57Dの交差角を直角としている(図13)。外ダイヤフラム54が備える各平坦面57の交差角を外ダイヤフラム54の部品段階で高精度に加工し、上述の平坦面57Aと平坦面57Bの交差角、平坦面57Cと平坦面57Dの交差角がそれぞれ高精度に相直交せしめられるものであるとき、床梁フレーム53の各柱接合部で交差する床梁52の直角度、外壁の直角度をそれぞれ簡易に高精度化できる。
【0075】
ここで、床梁フレーム53にあっては、床梁52が前述した如くのC形鋼であって、上下のフランジ52A、52Bとウエブ52Cを有するとき、各柱接合部に上下の外ダイヤフラム54A、54Bを用いる。そして、床梁52の上フランジ52Aは上外ダイヤフラム54Aの平坦面61(61A、61B)に溶接され、下フランジ52Bは下外ダイヤフラム54Bの平坦面57(57A、57B)に溶接され、ウエブ52Cはそれらの外ダイヤフラム54にも柱51の側面にも接続されない(図14)。即ち、床梁52は曲げと剪断等の荷重を上下の外ダイヤフラム54A、54Bに伝えるのに必要な断面のみ、換言すれば上フランジ52Aと下フランジ52Bの断面(図14(D)で 2点鎖線により囲んだ部分)だけをそれら上下の外ダイヤフラム54A、54Bに溶接すれば足りる。
【0076】
また、床梁フレーム53にあっては、外ダイヤフラム54の厚みtを大きくとることにより外ダイヤフラム54の剛性を確保でき、柱51と床梁52との柱梁接合仕口での柱51の変形を抑制できる。そして、床梁フレーム53の各柱接合部に上下の外ダイヤフラム54A、54Bを備えるとき、上下の外ダイヤフラム54A、54Bの少なくとも一方を柱51に溶接するものであれば良い。尚、外ダイヤフラム54Bは厚みtを大きくとることにより、半径方向の幅bを小とし、柱51回りでの外ダイヤフラム54の張り出しを減縮できる。
【0077】
以下、建物ユニット50の組立手順について説明する(図15)。
(1) 4本の床梁52と上下各 4個の外ダイヤフラム54(54A、54B)を用いて矩形状の床梁フレーム53を前述の如くに製造する(図15(A))。
【0078】
(2) 床梁フレーム53に具備せしめた各外ダイヤフラム54に柱51を挿入し、各柱51の任意の高さ位置に外ダイヤフラム54を溶接する(図15(B)、(C))。これにより、床梁フレーム53を有し、天井梁を有さない建物ユニット50が構築される。
【0079】
尚、建物ユニット50にあっては、図12示す如く、床梁フレーム53の上に床面材53Aが取着され、柱51の上端部に天井面材53Bが取着されて用いられる。
【0080】
また、上記(1) で、床梁52と外ダイヤフラム54は、床梁52の梁端面(フランジ52A、52B)を前述した如く、外ダイヤフラム54の平坦面57(57A、57B)に突き合わせ溶接することにて接合される。但し、床梁52と外ダイヤフラム54は、外ダイヤフラム54から床梁52と同一断面の接続ピースを突設し、この接続ピースに床梁52の梁端面を突き合わせ溶接する等、他の接合構造にて接合されるものであっても良い。
【0081】
また、上記(2) で、柱51と外ダイヤフラム54は、柱51の側面と外ダイヤフラム54とを隅肉溶接することにて接合される。但し、柱51と外ダイヤフラム54は、接着、加締め、焼き嵌め、くさび挿入等の他の接合構造にて接合されるものであっても良い。
【0082】
図12に示した建物ユニット50の柱51、床梁52、外ダイヤフラム54は図1に示す本発明方法により製造された板状の本発明建築材料Fを溶接により所望の形状に組み立てられたものが使用されている。
【0083】
図12に示した建物ユニット50の複数個を接合組み立ててユニット建物が構築される。
【0084】
従って、ユニット建物50においては、以下の作用がある。
(1) 柱51は床梁52が接合される外ダイヤフラム54に挿入されて固定されるものであり、分断した柱51の溶接に基づく欠陥を伴う虞れがなく、柱51の通し精度は良く、柱51の曲がりを伴わない。
【0085】
(2) 柱51と外ダイヤフラム54とは、床梁52に作用する曲げ、剪断等の荷重を柱51に伝えるに足る接合強度で接合されれば足り、この接合部の残留応力は小さい。加えて、外ダイヤフラム54にある程度の厚みt、幅b(外径)をもたせてその剛性を確保することにより、柱梁接合仕口における柱51の変形を抑止できる。これらにより、柱梁接合仕口の剛性、耐力を向上できる。
【0086】
(3) 外ダイヤフラム54に一定の剛性を確保するに際し、その厚みtを大きく取ることにより、幅b(外径)を小さくでき、柱梁接合仕口の柱51回りでの占有スペースを減縮できる。
【0087】
(4) 外ダイヤフラム54は柱51に挿入されて固定され、柱51の外回りに付属するものであるから、柱51の曲がりやねじれに起因して直ちに変形するものにならない。従って、外ダイヤフラム54を外壁取付部材を設ける等の建物の構築基準面として用いるとき、曲がりやねじれのある柱面を基準としないため、柱51の変形によらず、外壁の取付精度を向上する等ができる。
【0088】
(5) 外ダイヤフラム54において床梁52が接合される面を平坦面57としたから、この外ダイヤフラム54に接合される床梁52の接合端面は曲率がなく特殊加工を要しない平面で足りるものとなり、柱梁接合仕口を簡素化できる。
【0089】
(6) 外ダイヤフラム54において、床梁52を接合しない面も平坦面57としたから、この平坦面57を前述(4) の建物の構築基準面として好適に用いることができる。
【0090】
(7) 外ダイヤフラム54が多面体をなすことにより、複数の床梁52を当該外ダイヤフラム54回りで一定の交差角をなすように接合しようとするとき、外ダイヤフラム54の多面体を構成する複数の平坦面57が互いになす相対角度をその部品段階で上述の交差角に応じて高精度に加工しておけば、それらの床梁52の接合端面を外ダイヤフラム54の各平坦面57に突き合わせ接合するだけでそれらの床梁52を簡易且つ高精度に一定の交差角で接合できる。
【0091】
また、外ダイヤフラム54における多面体の形状が異なるものを容易しておけば、外ダイヤフラム54の選択により、当該外ダイヤフラム54回りに接合される複数の床梁52の交差角を簡易に変更できる。
【0092】
(8) 床梁52の上フランジ12Aを上外ダイヤフラム54Aに接合し、床梁52の下フランジ12Bを下外ダイヤフラム54Bに接合し、床梁52のウエブ52Cをそれらの外ダイヤフラム54にも柱51にも接合しない。即ち、床梁52に作用する曲げと剪断等の荷重を柱51に伝えるのに必要なだけの断面である上下のフランジ52A、52Bを上下の外ダイヤフラム54A、54Bに接続するだけとすることにより、床梁52のウエブ52Cの端面が上下のフランジ52A、52Bの端面から突き出る突出長を高精度に加工する等が不要となり、床梁52の端面加工を容易とし、柱梁接合仕口を簡素化できる。
【0093】
(9) 柱51の通し精度、柱梁接合仕口の剛性、耐力を向上でき、更に建物の構築基準面を確保でき、しかも柱梁接合仕口を簡素化した建物ユニット50を得ることができる。
【0094】
(10)寸法精度の高い床面、天井面を、柱51に加工を施すことなく、 1本の柱51の任意の高さ位置に簡易に構築できる。
【0095】
(11)床梁フレーム53において、柱51回りで交差する 2本の床梁52の交差角を簡易に設定でき、直方体状の建物ユニット50を簡易に構築できる。
【0096】
(12)円形断面をもつ柱51、例えば円形管は、過大な塑性変形が付与される角部等がなく、大きな残留応力が導入されることがないから、耐力が高い。
【0097】
(13)同一の断面二次モーメントの丸形断面と角形断面を比較した場合、丸形断面の方が断面係数(Z)が小さいので、同じ剛性の柱51に対して、接合仕口コストの低減が図れる。
【0098】
(14)円形管からなる柱51の端面にエンドプレート51Aを溶接するとき、エンドプレート51Aの外周に沿って溶接の不連続部を生ずることがなく、溶接性が良い。
【0099】
(15)円形管からなる柱51は、柱51がたとえ自軸回りにねじれても、上下のエンドプレート11Aの外形は平面視で互いにずれることがない。従って、下階建物ユニットの柱51にたとえねじれがあっても、上下階の建物ユニットは互いにねじれることなく上下に積層できる。
【0100】
(16)柱51回りに外ダイヤフラム54を設けるとき、柱51を円形断面のものとすることにより、柱51が角形断面のものとするときに比して、外ダイヤフラム51Aの外形を小さくできる。
【0101】
(17)柱51、床梁52、外ダイヤフラム54が本発明建築材料Fから構成されているので、これらの柱51、床梁52、外ダイヤフラム54は含有クロムが形成する安定した不動態膜により耐食性に優れており、従来の13クロム−ステンレス鋼材が保有する優れた耐久性をそのまま保有し、通常の鋼材に比較して熱伝導率が低く冷橋対策を軽減でき、耐熱性に優れており、且つ、安価に提供できる。
【0102】
図16の異形建物ユニット50Aは、前述の建物ユニット50に比して、床梁フレーム53を構成する 4本の床梁52のうちの 1本の床梁52を他の床梁52に対して斜め配置される斜め床梁52Aとし、床梁フレーム53の枠組を台形状としたものである。
【0103】
この異形建物ユニット50Aでは、相交差する 2本の床梁52、52Aが接合される外ダイヤフラム54において、その梁接合平坦面57A、57Bの交差角を、部品段階で、それら床梁52、52Aの所望の交差角に適合するように高精度に設けておく。これにより、それら床梁52、52Aの梁端面を外ダイヤフラム54の上述の平坦面57A、57Bに突き合わせ溶接するだけで、それらの床梁52、52Aが所望の交差角で交差する台形状の床梁フレーム53を簡易且つ高精度に構築できる。この建物ユニット50Aは、斜め境界線をもつ敷地に良く対応できる。
【0104】
図17の建物ユニット60は、前述の建物ユニット50に比して、柱51の上部に天井梁61を備えたものである。即ち、建物ユニット60では、 4本の天井梁61を矩形状もしくは台形状等に枠組してなる天井梁フレーム62のコーナー部である柱接合部に外ダイヤフラム63を溶接し、各外ダイヤフラム63に円形断面の柱51を挿入し、柱51の任意の高さ位置に外ダイヤフラム63を溶接し、前述の床梁52に加え、天井梁61を有するようにしたものである。
【0105】
建物ユニット60にあっては、床梁フレーム53の上に床面材53Aが取着されることに加え、天井梁フレーム62の下に天井面材64が取着されて用いられる。
【0106】
図18は本発明壁の一例を示す断面図である。
【0107】
図18において、2は本発明壁であり、本発明壁2は硬質木片セメント製外壁面材21に偏平角パイプからなるフレーム22がリベットアンカー221により取付けられ、フレーム22が溝形スタッド23にデージーリベット231により取付けられ、石膏ボード製内壁面材24がスタッド23に固定された木レンガ25に桟木26を介してスクリュー釘251により取付けられ、外壁面材21と内壁面材24との間に断熱材27が設けられものである。
【0108】
尚、221は外壁面材21、21間の間隙に挿入されたガスケットであり、雨水の侵入を防止するものである。222はフレーム22とスタッド23との間に介在されている合成樹脂発泡体製パッキンである。
【0109】
偏平角パイプからなるフレーム22及び溝形スタッド23が図1に示す本発明方法により製造された板状の本発明建築材料Fからなり、フレーム22は本発明建築材料Fを溶接することにより構成され、溝形スタッド23は本発明建築材料Fを溝形に屈曲することにより構成されている。
【0110】
図18に示す本発明壁2においては、フレーム22及び溝形スタッド23が本発明建築材料Fから構成されているので、フレーム22及び溝形スタッド23は含有クロムが形成する安定した不動態膜により耐食性に優れており、従来の13クロム−ステンレス鋼材が保有する優れた耐久性をそのまま保有し、通常の鋼材に比較して熱伝導率が低く冷橋対策を軽減でき、耐熱性に優れており、且つ、安価に提供できる。
【0111】
図19は本発明壁の他の一例を示す斜視図である。
【0112】
本発明壁である外壁パネル70は、図19に示す如く、前述した本発明建物ユニット1の外壁パネルとして用いられるものである。外壁パネル70は、板材71からなり、板材71の両端部に建物ユニット1の躯体への取付部72、72が屈曲形成されてなるものである。取付部72は、建物ユニット1の両端部のそれぞれにおいて、該板材71を直角に立ち上げるように屈曲して立ち上げ部72Aとし、この立ち上げ部72Aの先端部を板材71の内側に向けて更に直角に屈曲して取付座72Bを形成したものであり、板材71の端部にてコの字状をなす。
【0113】
外壁パネル70は板材71の裏面に、両端の取付部72、72に挟まれる凹状の通気層用空間73を形成するものとなる。外壁パネル70は建物ユニット1への取付状態下で、板材71の裏面に、該板材71の取付部72、72に支持される断熱材74、内壁パネル75を添設され、上記通気層用空間73を断熱材74により区画される通気層73Aとして用いるものとなる(図20)。尚、外壁パネル70は、建物ユニット1への取付状態下で、相隣る外壁パネル70の相接する取付部72の立ち上げ部72Aの間にパッキン等の止水材76を挿着される。
【0114】
このとき、外壁パネル70は図19に示す如く、 1個以上の他の外壁パネル70と並置され、それら複数の外壁パネル70の取付部72の上下両端部に上下の通し材77A(上桟)、77B(下桟)をリベット等のファスナー78で取着される。これにより、複数の外壁パネル70を一体とする大壁79を構成し、この大壁79を構成している通し材77A、77Bを建物ユニット1の相対する柱11、11の上下両端部に取着する。上通し材77Aは、建物ユニット1の天井材相当部材を構成するものとなる。
【0115】
尚、上記大壁79にあっては、前述した如く相隣る外壁パネル70、70の間に止水材76が挿着される。また、建物ユニット1にあっては、上記大壁79が取着された状態下で、大壁79の裏面側に前述した如くの断熱材74、内壁パネル75を添設され、外壁パネル70の裏側に通気層73Aを形成される。
【0116】
図19に示した外壁パネル70の板材71、通し材77A、77Bは図1に示す本発明方法により製造された板状の本発明建築材料Fを所望の形状に屈曲することにより構成される。
【0117】
従って、外壁パネル70においては、以下の作用がある。
▲1▼外壁パネル70は、板材71の両端部に屈曲形成された取付部72を備え、この取付部72にて建物ユニット1の躯体へ取付できる。このため、外壁パネル70は板材71だけで外壁パネル70として必要な強度、剛性を備え、且つ建物ユニット1の躯体への取付けもできるものとなる。従って、壁面材に鉄フレームをビス止めしたり、その鉄フレームを建物ユニット1の躯体の間柱にビス止めする等の必要がない。即ち、建物ユニット1の躯体に間柱を必要とすることなく取付けでき、構造簡素で生産性の良い外壁パネル70を得ることができる。
【0118】
▲2▼外壁パネル70を板材71だけにより構成し、その裏面に通気層用空間73を形成するものであり、薄いパネル厚の中に大きな通気層73Aを形成できる。
【0119】
▲3▼複数の外壁パネル70を通し材77A、77Bにより一体化した大壁79とし、この大壁79を建物ユニット1の躯体に取付けることにより、建物ユニット1の間柱を不要とするとともに、建物ユニット1の大型壁面を一挙に形成でき、生産性を向上できる。
【0120】
▲4▼板材71、通し材77A、77Bが本発明建築材料Fから構成されているので、これらの板材71、通し材77A、77Bは含有クロムが形成する安定した不動態膜により耐食性に優れており、従来の13クロム−ステンレス鋼材が保有する優れた耐久性をそのまま保有し、通常の鋼材に比較して熱伝導率が低く冷橋対策を軽減でき、耐熱性に優れており、且つ、安価に提供できる。
【0121】
図21にあっては、図19に示した外壁パネル70を天井梁あり建物ユニット1aに取付けるに際し、外壁パネル70を大壁79として取付けることなく、各外壁パネル70を直接的に取付けるようにしたものである。これにより、外壁パネル70は取付部72を直接的に建物ユニット1aの相対する柱11、11の上下両端部、床梁14、天井梁13の中間部のそれぞれに取着する。
【0122】
図22は本発明床の一例を示す断面図である。
【0123】
図22に示す本発明床3は、ほぼ平行に設けられた複数本の溝形床梁16の間に複数本の角パイプ製小梁18が溝形取付片181を介して架設され、小梁18の上方に複数本の床根太182が設けられ、床根太182の上方に床板31が取付けられて構成されている。
【0124】
尚、15は床梁16の下方にスペーサー32を介してボルトナット33により取付けられた溝形天井梁、17は天井梁15の間に架設された木製小梁、171は小梁17に取付けられた天井板、34は床梁16間もしくは天井梁15間に跨がってボルトナット33により取付けられた連結板である。
【0125】
図22に示す本発明床3においては、床梁16、小梁18、溝形取付片181、天井梁15は本発明建築材料Fから構成されている。
【0126】
図22に示す本発明床3においては、床梁16、小梁18、溝形取付片181、天井梁15は本発明建築材料Fから構成されているので、床梁16、小梁18、溝形取付片181、天井梁15は含有クロムが形成する安定した不動態膜により耐食性に優れており、従来の13クロム−ステンレス鋼材が保有する優れた耐久性をそのまま保有し、通常の鋼材に比較して熱伝導率が低く冷橋対策を軽減でき、耐熱性に優れており、且つ、安価に提供できる。
【0127】
また、本発明建築材料Fは制振作用を備えているので、本発明建築材料Fからなる床梁16、小梁18、溝形取付片181は床衝撃音を吸収できる。尚、上記の床では床根太182を介して床板31を取付けたが、床小梁18の上方に直接床板31を取付けたものでも良い。
【0128】
図23は、参考例としての本発明屋根の一例を示す断面図である。
【0129】
図23に示す本発明屋根4はほぼ平行に設けられた複数本の溝形の屋根梁41の上に折版42が取付けられ、屋根梁41の下面に野地板43が取付けられ、野地板43が溝形の天井梁15に取付けられて構成されている。
【0130】
尚、44は野地板43の下方に設けられた屋根小梁44であり、屋根小梁44に天井小梁17が取付けられ、天井小梁17に野縁172を介してタッピングビス173により天井板171が取付けられている。151は天井梁15の間に設けられた上部界壁、152は天井わたり材174を挟んでその両側に立設された下部界壁であり、下部界壁152はスタッド153の片面に石膏ボード154が固定されると共に他の片面に石膏ボード155が固定されて構成されている。
【0131】
421は折版42の側方に設けられた水切り板、422は水切り板421の下方に設けられた水受け板、111は内壁面材24と柱51との間に介在された枠、241は内壁面材24の内面に設けられた断熱材である。
【0132】
175は天井板171の上方に設けられた断熱材、211は外壁面材21と天井梁15の間に介在されたロックウール、212は外壁面材21と野地板43の間に介在されたロックウール、213は外壁面材21と天井板171との間に介在されたロックウールである。
【0133】
図23に示す本発明屋根4において、屋根梁41、折版42、屋根小梁44、天井小梁17、柱51は本発明建築材料Fから構成されている。
【0134】
図23に示す本発明屋根4においては、屋根梁41、折版42、屋根小梁44、天井小梁17、柱51は本発明建築材料Fから構成されているので、屋根梁41、折版42、屋根小梁44、天井小梁17、柱51は含有クロムが形成する安定した不動態膜により耐食性に優れており、従来の13クロム−ステンレス鋼材が保有する優れた耐久性をそのまま保有し、通常の鋼材に比較して熱伝導率が低く冷橋対策を軽減でき、耐熱性に優れており、且つ、安価に提供できる。
【0135】
【実施例】
表2は、本発明の建築材料の鉄以外の組成の異なる例を示している。
表2において、実施例1、2の本発明の建築材料は高硬度(焼鈍後の硬さは283Hv 、1150℃焼き入れ後、200 ℃に焼き戻した後の硬さは520Hv )、高耐錆性を備えている。
【0136】
実施例3の本発明の建築材料は高強度(引張強さは1030N/mm2 )を備えている。
実施例4の本発明の建築材料は優れた溶接性を備えている。
実施例5の本発明の建築材料は優れた溶接性を備えている。
【0137】
【表2】
Figure 0003922823
【0138】
以上、本発明の実施の形態を図により説明したが、本発明の具体的な構成は図示の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない設計変更は本発明に含まれる。
【0139】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明建築材料においては 10 15 %程度のクロムを含有したクロム鋼材であるから、含有クロムが形成する安定した不動態膜により耐食性に優れており、従来の13クロム−ステンレス鋼材が保有する優れた耐久性を殆どそのまま保有し、通常の鋼材に比較して熱伝導率が低く冷橋対策を軽減でき、しかも耐熱性に優れている。
【0140】
また、請求項1記載の本発明建築材料においては、熱間圧延することにより得られる表面に黒色の酸化皮膜を有するものであるから、従来の表面に光沢のあるステンレス鋼材の製造方法に比較して冷間圧延、焼鈍、酸洗等の諸工程を省略することができ、大幅なコスト安となる。
さらに、建築材料のうち引張強さが 200 1030N/mm 2 のものが使用されているので、充分な強度の建物を得ることができる。
【0141】
また、本発明建築材料を構成するクロム鋼材は、熱伝導率が低いため、冷橋対策を軽減できる他、当該建築材料の耐火性確保のために当該建築材料回りに施される耐火被覆材を軽減できる。
【0142】
また、請求項2又は3記載の建物においては、請求項1記載の建築材料が使用されているので、含有クロムが形成する安定した不動態膜により耐食性に優れており、従来の13クロム−ステンレス鋼材が保有する優れた耐久性を殆どそのまま保有し、通常の鋼材に比較して熱伝導率が低く冷橋対策を軽減でき、耐熱性に優れており、且つ、安価に提供できる。
【0143】
また、請求項2記載の本発明において、建築材料としては高強度タイプのものが構造材料として使用されているので、階層が増加するとき、或いは重量の大きな建物であって大きな応力が柱、梁に加わる場合に使用することができる。
また、請求項3記載の本発明において、建築材料としては低降伏点タイプのものが使用されているので、柱、梁の一部に使用することにより、大地震のエネルギーを吸収させ、建物全体のエネルギー吸収能力を増加させることができる。
【0144】
また、請求項4記載の建物においては、柱と梁とがスポット溶接されているので、柱と梁とを短時間に容易に接合でき、所望の接合強度を得ることができる。
【0145】
また、請求項5記載の建物においては、柱と梁よりもクロムを多く含有する溶接棒を使用して柱と梁とがアーク溶接されているので、柱と梁とが偏析のない安定した溶接金属により溶接され、強固に溶接される。
【0146】
また、請求項6記載の建物ユニットにおいては、梁の上下にフランジが設けられ、梁の上下のフランジを含む一部に溶接断面拡大部が設けられ、梁の溶接断面拡大部において柱の側部に溶接されているので、梁の端部の全周を柱の側部に対して溶接する必要はなく、溶接長が短く、溶接時間の短縮化を計ることができ、しかも所望の接合強度が得られる。
【0147】
また、請求項7記載の建物ユニットにおいては、下記(1) 〜(6) の効果がある。
(1) 柱は梁が接合される外ダイヤフラムに挿入されて固定されるものであり、分断した柱の溶接に基づく欠陥を伴う虞れがなく、柱の通し精度は良く、柱の曲がりを伴わない。
【0148】
(2) 柱と外ダイヤフラムとは、梁に作用する曲げ、剪断等の荷重を柱に伝えるに足る接合強度で接合されれば足り、この接合部の残留応力は小さい。加えて、外ダイヤフラムにある程度の厚み、幅(外径)をもたせてその剛性を確保することにより、柱梁接合仕口における柱の変形を抑止できる。これらにより、柱梁接合仕口の剛性、耐力を向上できる。
【0149】
(3) 外ダイヤフラムに一定の剛性を確保するに際し、その厚みを大きく取ることにより、幅(外径)を小さくでき、柱梁接合仕口の柱回りでの占有スペースを減縮できる。
【0150】
(4) 外ダイヤフラムは柱に挿入されて固定され、柱の外回りに付属するものであるから、柱の曲がりやねじれに起因して直ちに変形するものにならない。従って、外ダイヤフラムを外壁取付部材を設ける等の建物の構築基準面として用いるとき、曲がりやねじれのある柱面を基準としないため、柱の変形によらず、外壁の取付精度を向上する等ができる。
【0151】
(5) 梁の上フランジを上外ダイヤフラムに接合し、梁の下フランジを下外ダイヤフラムに接合し、梁のウエブをそれらの外ダイヤフラムにも柱にも接合しない。即ち、梁に作用する曲げと剪断等の荷重を柱に伝えるのに必要なだけの断面である上下のフランジを上下の外ダイヤフラムに接続するだけとすることにより、梁のウエブ端面が上下のフランジ端面から突き出る突出長を高精度に加工する等が不要となり、梁の端面加工を容易とし、柱梁接合仕口を簡素化できる。
【0152】
また、請求項8記載の建物ユニットにおいては、柱の上端部側に天井面支持材が接合されているので、柱の上端部側に天井梁等の構成材が取付けられている場合に比較して、建物ユニットの高さを低くすることができ、製造工場から建築現場への輸送に際しての輸送制限高さの範囲内に容易に収めることができ、また、天井高を大きくすることができる。
【0153】
また、請求項9記載の建物ユニット用構造体においては、四隅の柱、天井梁、床梁が、請求項1記載の建築材料からなるので、四隅の柱、天井梁、床梁が共に耐久性に優れ、冷橋対策を軽減でき、耐熱性に優れた建物ユニット用構造体を安価に提供できる。
【0154】
また、請求項10記載の壁においては、フレーム及びスタッドが請求項1記載の建築材料からなるので、フレーム及びスタッドが共に耐久性に優れ、冷橋対策を軽減でき、耐熱性に優れた壁を安価に提供できる。
【0155】
また、請求項11記載の壁においては、板材の両端部に屈曲形成された取付部を備え、この取付部にて建物の躯体へ取付できる。このため、板材だけで壁として必要な強度、剛性を備え、且つ建物の躯体への取付けもできるものとなる。従って、壁面材に鉄フレームをビス止めしたり、その鉄フレームを建物の躯体の間柱にビス止めする等の必要がない。即ち、建物の躯体に間柱を必要とすることなく取付けでき、構造簡素で生産性の良い壁を得ることができる。
【0156】
また、請求項12記載の床においては、床梁が請求項1記載の建築材料からなるので、床梁が耐久性に優れ、冷橋対策を軽減でき、耐熱性に優れている床を安価に提供できる。また、請求項1記載の建築材料のクロム鋼材は制振作用を備えているので、クロム鋼材からなる床梁は床衝撃音を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の本発明建築材料の製造方法の一態様を示すフロー図である。
【図2】本発明の建物ユニット用構造体の一例を示す斜視図である。
【図3】図2に示す本発明の建物ユニット用構造体の柱と床梁との接合部の分解斜視図である。
【図4】図3に示す柱と床梁との接合部の断面図である。
【図5】図4に示す床梁の一部切欠側面図である。
【図6】図5のVI-VI 線における断面図である。
【図7】床梁の先端部の他の一例を示す分解斜視図である。
【図8】図7に示す床梁の先端部の拡大側面図である。
【図9】図8のIX-IX 線における断面図である。
【図10】本発明の建物ユニット用構造体の他の一例を示す斜視図である。
【図11】本発明の建物ユニット用構造体の更に異なる他の一例を示す斜視図である。
【図12】本発明の建物ユニットの更に異なる他の一例を示す側面図である。
【図13】本発明の建物ユニットの平面構成を示す平面図である。
【図14】柱梁接合仕口を示し、(A)は柱と梁の接合状態を示す斜視図、(B)は外ダイヤフラムを示す斜視図、(C)は柱と梁の接合過程を示す側面図、(D)は梁の接合部分を示す端面図である。
【図15】建物ユニットの組立構成を示し、(A)は初期工程を示す斜視図、(B)は中間工程を示す斜視図、(C)は最終工程を示す斜視図である。
【図16】建物ユニットの平面工程の変形例を示す平面図である。
【図17】本発明の建物ユニットの更に異なる他の一例を示す側面図である。
【図18】本発明の壁の一例を示す断面図である。
【図19】本発明の壁の他の一例を示す斜視図である。
【図20】壁構造を示す斜視図である。
【図21】本発明の壁の更に他の一例を示す斜視図である。
【図22】本発明の床の一例を示す断面図である。
【図23】本発明の屋根の一例を示す断面図である。
【図24】本発明建築材料の加熱特性を示し、(A)は加熱面比較線図、(B)はクロム鋼裏面温度線図、(C)は普通鋼裏面温度線図である。
【符号の説明】
1、1a、1b 建物ユニット構造体
11 柱
111 底板
112 内板
12 ジョイントピース
13、15 天井梁
14、16 床梁
161 ウエブ
162 フランジ
163 リップ
164 溶接断面拡大部
17 天井小梁
18 床小梁
2 壁
21 外壁面材
22 フレーム
23 スタッド
24 内壁面材
25 木れんが
26 桟木
3 床
31 床板
4 屋根
41 屋根梁
42 折版
43 野地板
44 屋根小梁
50 建物ユニット
51 柱
52 床梁
52A、52B フランジ
54、54A、54B 外ダイヤフラム
60 建物ユニット
61 天井梁
63 外ダイヤフラム
70 壁パネル
71 板材
72 取付部

Claims (12)

10〜15%程度のクロムを含有したクロム鋼材を熱間圧延することにより得られる表面に黒い煤状物質が付着した酸化黒色皮膜を表面に有する熱間圧延材そのものであって、引張強さが200〜1030N/mm2 であり、屋内で使用することを特徴とする建築材料。
請求項1記載の建築材料のうち引張強度が400〜1030N/mm2、降伏点又は耐力が324〜560N/mm2、伸び15〜17%程度と高強度タイプのものからなる構造部材が接合されていることを特徴とする建物。
請求項1記載の建築材料のうち引張強さが200〜400N/mm2、降伏点又は耐力が90〜245N/mm2程度、伸び40〜50%程度である低降伏点タイプのものが柱、梁の一部に使用されていることを特徴とする建物。
柱と梁とがスポット溶接されていることを特徴とする請求項2記載の建物。
柱と梁よりもクロムを多く含有する溶接棒を使用して柱と梁とがアーク溶接されていることを特徴とする請求項2記載の建物。
請求項1記載の建築材料からなる柱と梁とが溶接により接合されている建物ユニットであって、梁の上下にフランジが設けられ、梁の上下のフランジを含む一部に溶接断面拡大部が設けられ、梁の溶接断面拡大部において柱の側部に溶接されていることを特徴とする建物ユニット。
請求項1記載の建築材料からなる柱と梁とが溶接により接合されている建物ユニットであって、梁の上下にフランジが設けられ、柱に挿入されて固定される上下の外ダイヤフラムを用い、梁の上フランジは上外ダイヤフラムに接合され、梁の下フランジは下外ダイヤフラムに接合されていることを特徴とする建物ユニット。
請求項1記載の建築材料からなる柱と梁とが溶接により接合されている建物ユニットであって、柱の上端部側に天井面支持材が接合されていることを特徴とする建物ユニット。
四隅の柱の上端同士が天井梁により連結され、下端同士が床梁により連結された箱形の建物ユニット用構造体であって、四隅の柱、天井梁、床梁が請求項1記載の建築材料からなることを特徴とする建物ユニット用構造体。
外壁面材にフレームが取付けられ、フレームがスタッドに取付けられ、内壁面材がスタッドに固定された木レンガに取付けられ、外壁面材と内壁面材との間に断熱材が設けられた壁であって、フレーム及びスタッドが請求項1記載の建築材料からなることを特徴とする壁。
板材からなり、板材の両端部に建物躯体への取付部が屈曲形成されてなる壁であって、板材が請求項1記載の建築材料からなることを特徴とする壁。
ほぼ平行に設けられた複数本の床梁間に複数本の小梁が架設され、小梁の上方に設けられる複数本の根太を介するか、又は小梁の上方に直接に床板が取付けられている床であって、床梁が請求項1記載の建築材料からなることを特徴とする床。
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