JP3920116B2 - 蓋付き冷凍菓子 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、蓋付き冷凍菓子に関する。更に詳細には、非可食性容器の中に入った氷菓や風味付加食材と、モナカの皮をはじめとする可食材を一緒に食することができ、かつ、可食材のサクサク感や香ばしさが損なわれることがない蓋付き冷凍菓子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、アイスクリームに代表される冷凍菓子は、子供からお年寄りまで年齢を問わず人気を博しているものである。この冷凍菓子は、カップ入りアイスクリームのように内容物であるアイスクリームそのものを食するものや、アイスクリームを他の可食材の容器に入れ、アイスクリームと可食材と同時に食するタイプのものがある。
【0003】
後者の例としては、糯米の粉を混練して薄く伸ばして焼いた、いわゆるモナカ皮でアイスクリームを包み込んだ、「アイスモナカ」タイプのものがある。これは、日本に古くからあるモナカ菓子の構成を冷凍菓子に応用し、モナカの餡をアイスクリームで置き換えたものである。
【0004】
しかしながら、このような形態のいわゆる「アイスモナカ」は、アイスクリームの湿気を、アイスクリームの外部に存在するモナカの皮が吸湿してしまい、モナカの皮独特のサクサク感を有する歯ごたえや、香ばしさを楽しむことができなかった。
【0005】
また、アイスクリームと可食材とを一緒に商品としているものとしては、円錐状を有した可食材容器に、半冷凍状態のソフトクリームやアイスクリーム等の冷凍菓子を充填したものがよく知られている。
【0006】
しかし、これらは、上に載せたアイスクリームを食するという目的で作られているものであり、また、その構成から、上部にあるアイスクリームから先に食べざるを得ないため、両者を一緒に食することは実際には困難であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、モナカ皮をはじめとする可食材とアイスクリーム等の氷菓を一緒に食することができ、かつ、可食材特有のサクサク感や香ばしさが損なわれることがない新しいタイプの冷凍菓子の提供をその課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、可食材の冷凍菓子への応用について鋭意検討を行った結果、可食材を氷菓を入れた容器開口部の蓋とし、食べるにあたり、この可食材蓋を割りながら容器内の氷菓等と一緒に食することにより、従来にない新しい食感が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0009】
すなわち本発明は、開口部を有する非可食性容器に、氷菓と風味付与食材を入れ、当該容器の開口部を可食材蓋で覆ったことを特徴とする蓋付き冷凍菓子を提供するものである。
【0010】
また、本発明は、風味付与食材が氷菓の上に載っている上記蓋付き冷凍菓子をも提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明に係る蓋付き冷凍菓子は、開口部を有する非可食性容器に、内容物として氷菓と風味付与食材を入れ、さらに該容器の開口部を可食材蓋で覆ったことを特徴とする。
【0012】
本発明で用いられる非可食性容器は、開口部を有し、一般に冷凍菓子を収容できるものとして用いられているものであれば特に制限はなく使用することができる。容器の材質としては、経済性、加工性等から、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ハイインパクトポリスチレン、ポリカーボネート等の熱可塑性プラスチックや、耐水紙、コート紙、ポリエチレンをコーティングしたコート紙等を使用することができるが、ポリエチレンをコーティングしたコート紙を用いることが好ましい。また、容器の形状としては、円筒形、角筒形、逆円錐台形、逆角錐台形等の各種形状とすることができる。これらの非可食性容器の製造方法としては、一般に容器の製造で用いられている各種の製造方法を用いることができる。
【0013】
本発明において、上記の容器の中に充填される氷菓としては、アイスクリーム、シャーベット等を挙げることができる。これらの氷菓は、いずれも通常用いられる方法により調製すればよい。なお、この氷菓は、完全に凍結したものの他、例えば、ソフトクリーム等のように若干の流動性を有するものも含む。
【0014】
また、本発明の容器の中に、氷菓と共に風味付加食材を入れる。この風味付加食材としては、生クリーム(生クリームにグラニュー糖や砂糖を入れ泡立てたものも含む)、チョコレートソース、鹿の子、桜の花びら等の食用花、フルーツソース、ナッツ類、チョコレートチップ等の各種食材を使用することができ、これらも、通常用いられる方法により調製することができる。この風味付加食材を入れることにより、冷凍菓子に一定の風味を与えることができるばかりか、食感、香りという点で有効なものであり、さらに、冷凍菓子に対して、視覚効果、装飾効果も与えることができる。
【0015】
本発明における、氷菓と風味付加食材の充填方法としては、氷菓の上に風味付加食材を載せる、氷菓の下に風味付加食材を存在させる、あるいは両者を混ぜて存在させる等の種々の構成をとることができるが、装飾性という点で、氷菓の上に風味付加食材を載せた構成とすることが好ましい。また、氷菓と風味付加食材の量の比は、両者の種類等によって適宜決定することができるが、概ね、氷菓の量が1に対して、風味付加食材の量を0.05〜0.2とすることが好ましい。
【0016】
一方、本発明冷凍菓子容器の開口部を覆う可食材蓋としては、糯米の粉を混練して薄く伸ばして焼いた、いわゆるモナカ用の皮や、ウェハース、パイ生地、クッキー生地等を用いることができる。
【0017】
また、可食材蓋の形状は、前記非可食性容器の開口部の蓋となる形状であれば特に制限はなく、非可食性容器の開口部内に落とし込む形状であっても、また、開口部全体を覆う形態であっても良く、容器開口部の形状に対応して、適宜決定することができる。例えば、容器の開口部が円形の場合は、碗状を用いればよい。さらに、可食材蓋の強度としては、スプーンなどの食器で叩いた場合に、簡単に砕ける程度のものとすることが好ましい。
【0018】
さらに、本発明の蓋付き冷凍菓子には、内容物として、上記の氷菓および風味付加食材の他、安定剤、保存料等の任意成分も適宜添加させることができる。
【0019】
次に、本発明の蓋付き冷凍菓子の実施態様について、図面を用いてより詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明である蓋付き冷凍菓子の一態様を示した断面図である。図中、1は蓋付き冷凍菓子、2は非可食性容器、2aは容器の開口部、3は氷菓、4は風味付加食材、5は可食材蓋、6は空間部をそれぞれ示す。
【0021】
本態様では、非可食性容器2の中に氷菓3を入れ、その上に風味付加食材4を載せ、容器の開口部2aを可食材蓋5で覆う構成をとる。本発明の蓋付き冷凍菓子1を食するには、まず、可食材蓋5をスプーン等の食器で割り、更に砕いた可食性蓋5の破壊断片を容器2の中に入れ、砕かれた可食材蓋5と内容物(氷菓3及び風味付加食材4)を混ぜて一緒に食することが好ましい。このように、可食材蓋5と内容物を一緒に食することにより、冷凍菓子等を味わうことに加えて、可食材のサクサク感や香ばしさも同時に楽しむことが可能となる。
【0022】
また、可食材蓋5を破壊し易くするには、図1のように可食材蓋5と内容物との間に一定の空間部6を設けておくことが好ましく、また、このように空間部6を設けることにより、内容物を原因とする可食材蓋5の吸湿を防ぐこともできる。
【0023】
【実施例】
以下に参考例、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに何ら制約されるものではない。
【0024】
実 施 例 1
可食材蓋付き冷凍菓子の製造:
構成材料としてポリエチレンをコーティングしたコート紙を用いて、常法により、底面の径が59mm、開口部の径が74mm及び高さ50mmの容器を作製した。この容器に、アイスクリーム(乳脂肪1.5%、無脂乳固形分8%)を、−8℃の状態で80g入れた。次いで、このアイスクリームの上に、風味付加食材である生クリーム(乳脂肪42%の生クリームにグラニュー糖を6%加えて泡立てたもの)を、8℃の状態で5g載せた。最後に、容器の開口部に、可食材であるモナカの皮で、常法により作成した径69mmの碗状の可食材蓋を取り付け、蓋付き冷凍菓子とした。
【0025】
この蓋付き冷凍菓子を、スプーンを用いて、蓋となっている可食材のモナカの皮を壊して容器内に入れ、容器内の冷凍菓子等と一緒に食べたところ、アイスクリームとして美味であるばかりか、可食材であるモナカの皮のサクサク感、香ばしさも同時に楽しめるものであった。
【0026】
【発明の効果】
本発明の蓋付き冷凍菓子は、氷菓及び風味付加食材が入った容器を、モナカの皮等の可食材で蓋をすることにより構成されたものであり、食する際に該可食材蓋を砕いて容器の中に入れれば、容器内の冷凍菓子等と可食材を一緒に食することができ、かつ、可食材特有のサクサク感や香ばしさをも同時に楽しむことが可能となる。さらに、可食材で蓋をしているため、ゴミ等が入りにくく、また、周囲の人への内容物の付着や内容物の溶解を防止することができる。
【0027】
従って本発明は、屋外などで飲食するのに適した、新しい風味の蓋付き冷凍菓子として大いに期待されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の蓋付き冷凍菓子の一態様を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 … … 蓋付き冷凍菓子
2 … … 非可食性容器
2a … … 容器の開口部
3 … … 氷菓
4 … … 風味付加食材
5 … … 可食材蓋
6 … … 空間部
以 上
Claims (5)
- 開口部を有する非可食性容器に、氷菓と風味付与食材を入れ、当該容器の開口部を可食材蓋で覆い、かつ、当該容器の内容物と当該蓋との間に空間部を設けたことを特徴とする蓋付き冷凍菓子。
- 該風味付与食材が氷菓の上に載っているものである請求項第1項記載の蓋付き冷凍菓子。
- 氷菓がアイスクリーム、シャーベットから選ばれるものである請求項第1項または第2項のいずれかの項に記載の冷凍菓子。
- 可食材蓋がモナカの皮、ウェハース、パイ生地、クッキー生地から選ばれるものである請求項第1項ないし第3項のいずれかの項記載の蓋付き冷凍菓子。
- 風味付加食材が生クリーム、チョコレートソース、鹿の子、食用花、フルーツソース、ナッツ類、チョコレートチップから選ばれるものである請求項第1項ないし第4項のいずれかの項記載の蓋付き冷凍菓子。
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