JP3158748U - 芋と餡とチーズの蒸し菓子 - Google Patents
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Abstract
【課題】チーズと芋と餡の本来の味わいを残しながらもにおいやクセを感じさせず、手軽に食べられる芋と餡とチーズ入り蒸し菓子を提供する。【解決手段】中心部を芋と餡とチーズにして、外皮として周囲を小麦紛を主成分とする生地で包んでいる。芋と餡に、2〜10mmの厚さのシート状のチーズを重ねている。【選択図】図1
Description
この考案は、洋風と和風をマッチした芋と餡とチーズを含むペースト状菓子に関するものである。
饅頭、ケーキは従来より広く食べられてきた食材であり、また和菓子類は健康食としても近年注目されている。
特許文献1には、芋を主材料とする菓子類の加工について記載されているが、雑穀類を添加し加熱処理を行う加工食品である。チーズを饅頭、だんごなど甘味の菓子に適用した例はきわめて限られており、たとえば、特許文献2に、黒砂糖・ハチミツ・水飴等を混ぜて練り上げた混合物に、加えて練り混ぜたものを二重食用容器に詰めることが記載されている。
この考案は、チーズ本来の味わいを残しながらも、においやクセを感じさせず、さらに、手軽に食べられるチーズ入りの芋と餡の蒸し菓子を提供することを目的とする。
従来のチーズは、団子などの甘味の菓子として利用されることはほとんどなかった。チーズと芋と餡を主材料とする蒸し菓子類は、和洋折衷菓子として食べるものであり、甘味の菓子である。また蒸し菓子の形態を取ることによって食べやすくはなる。
この考案は、チーズ本来の味わいを残しながらも、においやクセを感じさせず、さらに、手軽に食べられるチーズ入りの芋と餡の蒸し菓子を提供することを目的とする。
芋と餡とチーズとを層状にして、外皮としての周囲に小麦紛を主成分にする生地で包んでいる芋と餡とチーズの蒸し菓子である。
芋は、5〜20mmの厚さにカットしている芋と餡とチーズの蒸し菓子であり、芋は生芋を蒸すことによって得られたものが好ましい。チーズは、フレッシュチーズ、白カビチーズ、ウオツシュチーズ、シェーヴルチーズから選ばれた一種類、又は二種類以上のチーズであって、厚さ2mm〜10mmのシート状にしている。
前記芋と餡とチーズの層状において、餡として小豆餡、芋餡、さらし餡、こし餡、ジャム類、栗きんとん、クリーム類、カスタードクリーム、マロンクリーム、練乳クリーム、ピーナッツバタークリーム、キャラメルクリーム、半熟状の干し柿を含むペースト状などのいずれかを1種または、2種以上の層状に挿入させる。
前記層蒸し菓子の外皮は、小麦粉を主体とした餅皮、求肥、饅頭皮、シュー生地、クレープ生地ンのいずれかである芋と餡とチーズの蒸し菓子である。
上述の課題を解決するために、この蒸し菓子は、芋と餡とチーズを含むことを特徴とする。また、この蒸し菓子は、餡の層としては、小豆餡、芋餡、さらし餡、こし餡ジャム類、栗あんを含むあん類や栗きんとん、クリーム類、カスタードクリーム、マロンクリーム、練乳クリーム、ピーナッツバタークリーム、キャラメルクリームや半熟状の干し柿など、ペースト状の甘味などのいずれかを含むものとすることができる。
蒸し菓子の外皮としては、もち皮、求肥、饅頭皮、シュー生地、クレープ生地のいずれかを用いるものでもよい。
この考案によれば、チーズとともに芋と餡を使用することにより、食べたときにチーズの風味と、餡のこくと円やかさを、手軽に食べることができる蒸し菓子を実現できるという効果がある。さらに、チーズとともに芋と餡の層によって新食感の蒸し菓子が出来上がる。
以下、図面に基づいて説明する。図1と図2は芋とチーズ入り蒸し菓子を示す断面図である。図1においては、芋と餡とチーズは混ぜ合わされてはおらず、それぞれ、芋の層と餡の層とチーズを含む層というようにしているが、さらに、チーズに接するように芋の層も設けられている。そして、チーズを含む層、芋の層、餡の層と芋−チーズの層、餡―チーズの層とを外皮の生地でくるんでいる。概略の製造法を図3に示した。
チーズとしては、動物性であってもよく、植物性でもよく、さらに砂糖、ゼラチン、卵などを加えたものでもよい。餡の層を構成する餡は、カスタードクリーム、あんこ類(小豆)、栗あん、栗きんとん、芋あん、練乳クリーム、マロンクリーム、種を除いた半熟状の干し柿、ピーナッツバタークリーム、キャラメルクリーム、またはジャム類を使用することもできる。また、餡の層の部分に焼きフルーツを用いることもできる。
外皮の生地としては、餅皮、求肥、まんじゅう皮、シュー生地、クレープ生地等さまざまなものを使用することができる。図3は芋と餡とチーズ入り蒸し菓子における製造の工程を示す製造図である。
本考案の芋と餡とチーズ入り蒸し菓子の第1の実施例について説明する。図1に示すように、芋と餡とチーズの蒸し菓子の実施例を示す縦断面図。まず、外皮の生地の作り方を説明する。ボールに小麦粉、餅粉、米粉、砂糖、塩と水を入れた生地は小麦粉100%に対して餅粉30%、砂糖30%、塩1%、水を前記の粉に対して65%加えて、捏ねた。
この生地の全体が滑らかになるようによく混ぜて、5mm程度の厚さにのばした。
この生地の全体が滑らかになるようによく混ぜて、5mm程度の厚さにのばした。
前記のようにうすく広げられた小麦粉を主体とした30gの生地の上に、23gの餡をのせ、次に10gの3mmのスライスしたフレッシュチーズをのせ、さらにその上に口径42mmで、厚さ12mmにカットした芋をのせた。これらの具を生地でおおいかぶせ、丸い形に整えて逆さまにした。これを水蒸気で30分間蒸して、芋と餡とチーズの蒸し菓子を製造した。但し、長時間蒸しすぎるとチーズの層が溶けて、餡の層と生地へ浸透する事がある。
この芋と餡とチーズの蒸し菓子は、芋とチーズの調和された風味と味によって従来にない和洋の菓子であった。数名の方に試食されたところ、好評であった。
本考案のチーズ入り蒸し菓子の第2の実施例について説明する。図2は、チーズ入り蒸し菓子の実施例を示す縦断面図である。うすく広げられた小麦粉を主体とした生地の上に口径42mm・厚さ6mmの芋をのせ、次に23gの小豆の餡をのせ、さらに10gのスライスしたフレッシュチーズをのせた。その上に口径42mm・厚さ6mmの芋をのせてサンドイッチにした。そして、これらの具を前記の生地でおおいかぶせ、丸い形に整えて逆さまにした。これを96℃±2の水蒸気で30分間程度蒸した。但し、長時間蒸しすぎるとチーズの層が溶けて、餡の層と生地へ浸透する事がある。
この芋と餡とチーズの蒸し菓子は、芋とチーズ、及び餡と芋の調和された風味と味によって従来にない和洋の蒸し菓子であった。数名の方に試食されたところ、美味しいとで好評であった。
この実施例においては、実施例2と同様にして、外皮の生地を製作した。その配合比は小麦粉1kg、餅粉300g、砂糖300g、食塩10g、水845gであって、これをよく混ぜて捏って、30gに切り分けた。5mm程度の厚さにのばした生地の上に、芋の口径42mm、厚さ6mmにスライスした芋をのせ、25gのカスタードクリームをのせ、10gにスライスしたチーズをのせ、さらに芋の口径42mm・厚さ6mmにスライスした芋をのせて、丸い形に整えて逆さまにした。これを96℃±2の水蒸気で30分間程度蒸した。但し、長時間蒸しすぎるとチーズの層が溶けて、餡の層と生地へ浸透する事がある。
この芋とカスタードクリームとチーズの蒸し菓子は、芋とチーズの調和とカスタードグリームによって、従来にないような風味と味、食感を持つ和洋の蒸し菓子であった。数名の方に試食されたところ、非常に好評であった。
「比較例1」
「比較例1」
実施例1と同様方法によって、チーズのない蒸し菓子を製造した。生地は小麦100%に対して餅粉30%、砂糖30%、食塩1%、水対粉に対して65%でこねたものを使用した。生地を30gにカットしたものを5mm程度の厚さにのばし、芋の口径42mm・厚さ6mmをのせ、小豆餡23gをのせ、さらに芋口径42mm・厚さ6mmをのせて、チーズのないものを実施例1と同様な方法で調製した。
これらチーズを含有して生地で包んだものと比較したところ、風味、味ともにチーズが入った方がまろやかな味であるといった人が、10人中8人であった。
・ 生地
・ 芋
・ 餡
・ チーズ
5.芋―チーズ
6.餡―チーズ
・ 芋
・ 餡
・ チーズ
5.芋―チーズ
6.餡―チーズ
Claims (5)
- 中心部に芋と餡とチーズにして、外皮としての周囲に小麦紛を主成分にする生地で包んで蒸し上げていることを特徴とする芋と餡とチーズの蒸し菓子。
- 芋は、5〜20mmの厚さの平板状で、加糖した餡とともに使用していることを特徴とする請求項1に記載の芋と餡とチーズの蒸し菓子。
- チーズは、フレッシュチーズ、白カビチーズ、ウオツシュチーズ、シェーヴルチーズから選ばれた一種類、又は二種類以上のチーズのペースト状態であって、厚さ2mm〜10mmのシート状にしていることを特徴としている請求項1、又は2に記載の芋と餡とチーズの蒸し菓子。
- 前記の芋と餡とチーズを含む層において、加糖した餡としては小豆餡、芋餡、さらし餡、こし餡、ジャム類、栗きんとん、クリーム類、カスタードクリーム、マロンクリーム、練乳クリーム、ピーナッツバタークリーム、キャラメルクリームのいずれかを1種または、2種以上の層にしていることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3のいずれかに記載の芋と餡とチーズの蒸し菓子。
- 前記蒸し菓子の外皮は、小麦粉を主体とした餅皮、求肥、饅頭皮、シュー生地、クレープ生地のいずれかであることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4のいずれかに記載の芋と餡とチーズの蒸し菓子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010000685U JP3158748U (ja) | 2010-02-05 | 2010-02-05 | 芋と餡とチーズの蒸し菓子 |
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JP2010000685U JP3158748U (ja) | 2010-02-05 | 2010-02-05 | 芋と餡とチーズの蒸し菓子 |
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JP3158748U true JP3158748U (ja) | 2010-04-15 |
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JP (1) | JP3158748U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016129761A1 (ko) * | 2015-02-09 | 2016-08-18 | 대구가톨릭대학교산학협력단 | 케이크형 찐빵 |
CN114586954A (zh) * | 2022-02-23 | 2022-06-07 | 四川大学 | 一种即食奶味芋泥及其制备方法 |
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2010
- 2010-02-05 JP JP2010000685U patent/JP3158748U/ja not_active Expired - Fee Related
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