JP2002085022A - 包み込み食品 - Google Patents

包み込み食品

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JP2002085022A
JP2002085022A JP2000283580A JP2000283580A JP2002085022A JP 2002085022 A JP2002085022 A JP 2002085022A JP 2000283580 A JP2000283580 A JP 2000283580A JP 2000283580 A JP2000283580 A JP 2000283580A JP 2002085022 A JP2002085022 A JP 2002085022A
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food
weight
film
rice cake
parts
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JP2000283580A
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Manabu Ueno
学 上野
Masatoshi Wada
正稔 和田
Hiroaki Kondo
裕昭 近藤
Tomoko Uwazumi
智子 上住
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Adeka Corp
Original Assignee
Asahi Denka Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 今までになかった食感と風味を有し、流通過
程や調理での扱いが容易であり、また加熱しても破損す
ることなく、手で手軽に食することができる包み込み食
品を提供する。 【解決手段】 加熱クッキング処理したサツマイモを主
要原料としたフィリング材に餅を加えたセンター材が、
小麦粉及び/又は卵を主体としてなる膜状食品によって
包み込まれていることを特徴とする包み込み食品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、包み込み食品に関
するものであり、詳しくは電子レンジ、オーブン等で加
熱しても破裂することなく、手等で手軽に食することの
できるファーストフード、スナックフードに適した包み
込み食品に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】加熱ク
ッキング処理したサツマイモを主要原料としたフィリン
グ材を用いた包み込み食品については、フィリング材を
天然のサツマイモの形状の如き種々の形状に成形し、こ
の成形品の表面を膜状食品で包み込んだ食品が提案され
ている(特開昭63−102648号公報、特開昭63
−146755号公報、特開平1−104147号公
報)。これらの包み込み食品は膜状食品で包み込まれて
いるため、流通過程や調理での取り扱いが容易であり、
手軽に食することができる利点がある。また、上記の加
熱クッキング処理したサツマイモを舟型のアルミニウム
ホイールに詰めて市販することも行われている。
【0003】一方、餅は古くから日本人の好みであった
食材としていろいろな和菓子に利用されており、最近で
は風味等のバラエティー化も進んでいる。その加工方法
については大福餅のように餡を餅で包み込んだ形や、餅
の表面にきな粉等の粉末状の呈味原料をまぶした形状の
食品が中心となっている。
【0004】しかしながら、餅には粘性、付着性があ
り、その扱いが難しく、餅を加熱クッキング処理したサ
ツマイモを主要原料としたフィリング材に加えたものを
用いた包み込み食品は今までになかった。
【0005】従って、本発明の目的は、今までになかっ
た食感と風味を有し、流通過程や調理での扱いが容易で
あり、また加熱しても破損することなく、手で手軽に食
することができる包み込み食品を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、検討の結
果、餅の粘性、付着性を改善することにより、加熱クッ
キング処理したサツマイモを主要原料としたフィリング
材に餅を加えたセンター材が、小麦粉及び/又は卵を主
体としてなる膜状食品によって包み込まれている包み込
み食品が、上記目的を達成し得ることを知見した。
【0007】すなわち、本発明は、加熱クッキング処理
したサツマイモを主要原料としたフィリング材に餅を加
えたセンター材が、小麦粉及び/又は卵を主体としてな
る膜状食品によって包み込まれていることを特徴とする
包み込み食品を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の包み込み食品につ
いて詳述する。
【0009】本発明の包み込み食品は、上述のように、
加熱クッキング処理したサツマイモを主要原料としたフ
ィリング材に餅を加えたセンター材が、小麦粉及び/又
は卵を主体としてなる膜状食品によって包み込まれてい
ることを特徴とするものである。
【0010】上記の加熱クッキング処理したサツマイモ
を主要原料としたフィリング材(以下、単にフィリング
材という)は、必要に応じて予め皮を除いたサツマイモ
に焼成、蒸煮等の加熱を施し、これを潰し、さらに必要
に応じて糖類、油脂、卵黄及び乳製品等を加えて加熱練
り上げたものである。
【0011】また上記のフィリング材のサツマイモの含
有量は特に制限はないが、好ましくは40重量%以上、
さらに好ましくは45〜80重量%、最も好ましくは5
5〜70重量%である。
【0012】そして、上記のフィリング材の水分の含有
量は、特に制限はないが、好ましくは30〜70重量
%、さらに好ましくは40〜60重量%、最も好ましく
は45〜55重量%である。
【0013】次に、本発明で用いる餅について説明す
る。本発明で用いる餅とは、もち米を蒸して、臼と杵あ
るいは自動餅つき機でついたもの、又は白玉粉に水を加
え、捏ね、そしてこれを沸騰した湯中で加熱し、餅状に
調製したもの、あるいは白玉粉に水を加え、加熱撹拌し
ながら調製したものをいう。
【0014】本発明で用いる餅は、油脂を含有するのが
好ましい。上記油脂としては例えばパーム油、パーム核
油、ヤシ油、コーン油、オリーブ油、綿実油、大豆油、
ナタネ油、米油、ヒマワリ油、サフラワー油、牛脂、乳
脂、豚脂、カカオバター、シア脂、マンゴー核油、サル
脂、イリッペ脂、魚油、鯨油等の各種植物油脂、動物油
脂並びにこれらを水素添加、分別及びエステル交換から
選択される1又は2以上の処理を施した加工油脂が挙げ
られ、これらの中から選ばれた1種又は2種以上を用い
る。またこれらの油脂を用いたマーガリンやショートニ
ング、バターを用いることができる。これらのマーガリ
ンやショートニング、バターは1種又は2種以上を用い
ることができ、さらに上記の各種植物油脂、 動物油脂並
びにこれらを水素添加、 分別及びエステル交換から選択
される1又は2以上の処理を施した加工油脂と混合して
使用してもよい。
【0015】また、上記の油脂、マーガリン、ショート
ニング、バター、 及び混合油脂の固体脂含量(SFC)
が10℃で40%以下、20℃で20%以下であること
が好ましく、10℃で5〜25%、20℃で10%以下
であることがさらに好ましい。
【0016】餅中の上記油脂の含有量は特に制限はない
が、好ましくは3〜25重量%、さらに好ましくは5〜
20重量%である。
【0017】また上記の餅は、化工澱粉を含有するのが
好ましい。化工澱粉としてはコーン、ジャガイモ、サツ
マイモ、タピオカ、小麦、米等の澱粉を原料とし、これ
らをエステル化、エーテル化、リン酸架橋化、α化、熱
処理等の化学的、物理的処理を施したものが挙げられ
る。本発明ではこれらの処理のうちエステル化及び/又
はエーテル化を施した化工澱粉を用いるのが好ましく、
さらに好ましくはエステル化及び/又はエーテル化反応
を利用して、リン酸、エピクロルヒドリン等を介して架
橋化を施した化工澱粉(エステル化架橋澱粉及び/又は
エーテル化架橋澱粉)を用いるのがよい。
【0018】餅中の上記化工澱粉の含有量は特に制限は
ないが、好ましくは3〜25重量%、さらに好ましくは
5〜20重量%である。
【0019】さらに必要により餅には、風味や視覚的イ
メージの向上のために、上白糖、グラニュー糖、粉糖、
ブドウ糖、果糖、蔗糖、麦芽糖、乳糖、酵素糖化水飴、
還元澱粉糖化物、異性化液糖、蔗糖結合水飴、オリゴ
糖、還元糖ポリデキストロース、還元乳糖、ソルビトー
ル、トレハロース、キシロース、キシリトール、マルチ
トール、エリスリトール、マンニトール、フラクトオリ
ゴ糖、大豆オリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、乳果オリゴ
糖、ラフィノース、ラクチュロース、パラチノースオリ
ゴ糖、ステビア、アスパルテーム等の糖類、ココアパウ
ダー、チョコレート、カラメル、コーヒー、紅茶、抹
茶、きな粉、ゴマ類、加熱等の加工処理を施した野菜
類、果実類、豆類等の呈味成分、香料や着色料等を含有
させてもよい。
【0020】上記の野菜類としては、例えばカボチャ、
サツマイモ等を挙げることができ、上記の果実類として
はリンゴ、イチゴ、オレンジ、栗等を挙げることがで
き、上記の豆類としては小豆、大豆等を挙げることがで
きる。これらの野菜類、果実類はペースト、パウダー状
のものが好ましいが、適当な大きさにカットした状態の
ものでもよい。豆類については加熱クッキング処理をし
た小豆や大豆を使用するのがよい。
【0021】本発明では、上記のフィリング材に上記の
餅を加えたものをセンター材とする。このセンター材
は、上記フィリング材60〜90重量%と上記餅10〜
40重量%とするのが好ましく、上記フィリング材65
〜85重量%と上記餅15〜35重量%とするのがさら
に好ましく、上記フィリング材70〜80重量%と上記
餅20〜30重量%とするのが最も好ましい。
【0022】次に、本発明で用いる膜状食品について説
明する。本発明の膜状食品は、小麦粉及び/卵を主体と
し、これに、油脂、食塩、糖、着色料、水及び/又は牛
乳等を加えて均質化し、これを薄膜状に焼成したものを
挙げることができる。そして、この膜状食品に必要によ
り、野菜類、果実類、植物性焙焼食品の中から選ばれた
1種又は2種以上を含有させることで、風味や視覚的イ
メージの向上を図ることもできる。
【0023】上記の野菜類しては、例えばニンジン、ほ
うれん草、グリンピース、かぼちゃ等を挙げることがで
き、また果実類としては、例えばいちご、ゆず等を挙げ
ることができる。これらの野菜類や果実類はペースト
状、パウダー状のものを用いるのが好ましく、膜状食品
中、0.1〜10重量%含有させるのが好ましい。
【0024】上記の植物性焙焼食品としては、天然の植
物又はそれらを加工して得られた食品に焙焼、蒸煮等の
加熱処理を施し、メイラード反応等の各種褐変反応を起
こさせたもの、例えば、カカオマス、ココアケーキ、コ
コアパウダー、チョコレート、カラメル、コーヒー、紅
茶、黒糖等を挙げることができる。この植物性焙焼食品
は、膜状食品中に0.5〜5重量%含有させるのが好ま
しい。
【0025】上記膜状食品の厚さ、大きさ及び形状は、
センター材を包み込むことができる限り特に制限される
ことはない。例えば、上記膜状食品aの形状は図1、図
2及び図3にそれぞれ示す如く、長方形、円形、ひし形
等、種々の形状にすることができる。膜状食品aの大き
さは特に制限はないが、例えば長方形の場合は縦6.5
〜16cm、横4〜15cm、円形の場合は直径8〜2
0cmとするのが好ましい。
【0026】また膜状食品に多数の小孔を設けること
で、電子レンジ、オーブンで加熱してもセンター材が飛
び出すことのない包み込み食品を製造することができ
る。
【0027】膜状食品に多数の小孔を設ける方法として
は、例えば、孔のない膜状食品を形成した後、該膜状食
品を多数の針を有するロール状の装置を通過させ、該装
置を押し付けることにより、連続的に穿孔する方法、生
地中に予め細かい気泡を含ませたものから膜状食品を形
成し、その気泡を小孔として膜状食品に残す方法、セン
ター材を膜状食品により包み込んだ後、針等の適当な道
具若しくは多数の針を設けたロール状の装置を用いて該
膜状食品の表面から内部のセンター材まで届くような小
孔を設ける方法等を挙げることができる。なお、小孔の
大きさ及び数は特に限定されず、加熱時の水蒸気を逃が
すことができる範囲であればよい。
【0028】本発明において、上記膜状食品とセンター
材の配合割合は、膜状食品によってセンター材を包み込
むことができる量であればよく、特に制限はない。
【0029】次に、本発明の包み込み食品の製造方法に
ついて説明する。まず、センター材を製造する。センタ
ー材dは、上記のフィリング材bに上記の餅cを加え、
混合し、フィリング材bに餅cが分散しているような状
態(一例として図4参照)でもよいし、上記のフィリン
グ材b中に上記の餅cを配してなるような状態(一例と
して図5参照)でもよいし、上記の餅cの中に上記のフ
ィリング材dを配してなるような状態(一例として図6
参照)でもよい。
【0030】図4のようなセンター材dとする場合、加
熱クッキング処理したフィリング材bをニーダーやミキ
サーに代表されるような撹拌装置に投入し、次につきあ
げた餅cを投入し、撹拌させる。このとき餅cの投入は
一括して投入してもよいが、ある程度の大きさに分割し
たものを投入するほうが均一に分散するので好ましい。
【0031】図5及び図6のようなセンター材dとする
場合、手作業にて製造するか、自動包餡機等を用いて製
造する。自動包餡機を用いる場合、フィリング材bと餅
cを包餡機に供給し、フィリング材b中に餅cを配して
なるような状態(一例として図5参照)、又は餅cの中
にフィリング材bを配してなるような状態(一例として
図6参照)にする。
【0032】そしてセンター材を円柱状、球状、棒状、
立方体状、 直方体状、 楕円球状、三角すい状、三角柱
状、ひし形状等の形状に成形する。センター材の大きさ
は特に制限はないが、例えば円柱状とする場合は直径2
〜5cm、長さ6〜12cm、球状の場合は直径2〜6
cm、立方体状の場合は一辺の長さが2〜6cmとする
のが好ましい。
【0033】次に、上記膜状食品の上に、上記センター
材をのせ、上記センター材を上記膜状食品で包み込み、
この包み込みと同時に所定形状に成形するか(この所定
形状は包み込んだ状態そのままの形状を含む)、又は上
記センター材を上記膜状食品で包みこんだ後、この包み
込み物を成形することによって本発明の包み込み食品と
する。
【0034】本発明における、膜状食品によるセンター
材の包み込む手順は、例えば図7〜図9に示すようにし
て行うことができる。
【0035】すなわち、図7及び図8は、膜状食品aが
長方形である場合の包み込み過程の一例を示すものであ
る。図7では(I)に示すように、上記膜状食品aに円
柱状のセンター材dをのせ、これを順次、(II)及び
(III )に示すようにそれぞれの一点鎖線部分で折り曲
げて上記センター材dを包み込むことにより行うことが
できる。図7では円柱状のセンター材dが膜状食品aよ
り、はみでているような状態を最終成形とするものであ
るが、センター材dが膜状食品aよりはみでているよう
な状態でなくても、もちろん構わない。
【0036】図8では(I)に示すように、上記膜状食
品aに円柱状のセンター材dをのせ、これを順次、(I
I)、(III )及び(IV)に示すようにそれぞれの一点
鎖線部分で折り曲げて上記センター材dを包み込むこと
により行うことができる。
【0037】また、図9は、膜状食品aが円形である場
合の包み込み過程の一例を示すものであり、まず(I)
に示すように、上記膜状食品aにセンター材dをのせ、
これを順次、(II)、(III )及び(IV)に示すように
それぞれの一点鎖線部分で折り曲げて上記センター材d
を包み込むことにより行うことができる。
【0038】上記の包み込みは手作業でできることは勿
論のこと、巻き上げ機等を用いて機械的に行うこともで
きる。上記包み込み食品を、機械的に自動製造する場合
は、後述するように、例えばドラム状焼成機等を用いて
膜状食品を連続的に製造し、カッター等を用いて、長方
形、円形、ひし形等に成形し、円柱状、球状等に成形し
た上記センター材を自動供給し、巻き上げ機等により包
み込み作業を行うことによって、包み込み食品を得る。
【0039】このような本発明の包み込み食品の機械的
な製造工程の一例の概略を示す工程図を図10に示す。
同図において、1はタンク、2は焼成ドラム、3はカッ
ター、4は自動包餡機、5は巻上げ機、6はベルトコン
ベアをそれぞれ示す。
【0040】図10において、小麦粉及び/又は卵を主
体とするドウは、タンク1に貯留された後、焼成ドラム
2により膜状に焼成される。得られた膜状食品aはベル
トコンベア6へ供給される。この時、膜状食品aはカッ
ター3により任意の形状にカットされる。一方、自動包
餡機4で調製されたセンター材dが上記膜状製品aの上
に供給され、巻上げ機5によってセンター材dを膜状食
品aで包み込み、製品を連続的に得る。
【0041】このようにして得られた包み込み食品は、
冷蔵状態(0〜15℃)で保存してもよいし、冷凍状態
(−18℃以下)で保存することもできるが、冷凍保存
するほうが好ましい。冷凍保存した場合、自然解凍、冷
蔵解凍、電子レンジにより解凍し、所望により加熱して
食することができる。
【0042】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げ、本発明をさ
らに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定さ
れるものではない。
【0043】〔実施例1〕 (膜状食品)膜状食品の配合は下記の通りである。 小麦粉 100重量部 脱脂粉乳 10重量部 食塩 0.5重量部 液糖 80重量部 全卵 55重量部 液状油 35重量部 色素液 1.5重量部 水 70重量部
【0044】(フィリング材)フィリング材の配合は下
記の通りである。 蒸煮サツマイモ 100重量部 上白糖 20重量部 卵黄 10重量部 生クリーム 10重量部 小麦粉 5重量部 脱脂粉乳 5重量部 マーガリン 5重量部 食塩 0.5重量部 香料 0.1重量部 水 12重量部
【0045】(餅)餅の配合は下記の通りである。 白玉粉 100重量部 エーテル化架橋デンプン 20重量部 上白糖 45重量部 液状油 10重量部 ショートニング 10重量部 水 120重量部 粒小豆 20重量部 抹茶粉末 2重量部 香料 1重量部 着色料 0.5重量部
【0046】(包み込み食品の製造方法)センター材に
用いるフィリング材は、上記の配合の材料を混合し、加
熱して練り上げた。得られたフィリング材のサツマイモ
の含有量は60重量%、水分は52重量%であった。
【0047】センター材に用いる餅は、上記の配合の粒
小豆、抹茶粉末、香料、着色料以外の材料を混合し、加
熱しながら撹拌を行ない、つきあげた。つきあげた後、
粒小豆、抹茶粉末、香料、着色料を添加し、撹拌した。
得られた餅の油脂の含有量は6重量%で、用いた配合油
脂の固体脂含量(SFC)は10℃で15%、20℃で
5%であり、餅のエーテル化架橋デンプンの含有量は6
重量%であった。
【0048】そして図10に示す工程に従って、包み込
み食品を製造した。まず、膜状食品の材料を混合しミキ
シングを行い、細かい気泡を含有させて調製したドウを
図10のタンク1に入れ、焼成ドラム2により焼成し、
次いでカッター3にて長さ10cmの正方形の薄膜状に
成形して膜状食品aを得た。
【0049】一方、得られた上記のフィリング材と餅を
自動包餡機4に投入し、フィリング材の中心に餅が配し
ている状態で円柱状(直径3cm、長さ11cm)に成
形し、得られたセンター材dを膜状食品aの上に乗せ、
そして巻き上げ機5によって巻き上げ、図7のような状
態の包み込み食品を得た。この時のセンター材における
フィリング材と餅の割合はフィリング材が73重量%、
餅が27重量%であり、センター材と膜状食品の割合は
センター材が85重量%、膜状食品が15重量%であっ
た。得られた包み込み食品の食感と風味は良好であっ
た。
【0050】〔実施例2〕 (膜状食品)膜状食品の配合は下記の通りである。 小麦粉 100重量部 脱脂粉乳 10重量部 食塩 0.5重量部 液糖 65重量部 全卵 55重量部 液状油 35重量部 色素液 0.1重量部 水 80重量部
【0051】(フィリング材)フィリング材の配合は下
記の通りである。 蒸煮サツマイモ 100重量部 液糖 10重量部 上白糖 10重量部 マーガリン 2重量部 生クリーム 5重量部 香料 0.05重量部
【0052】(餅)餅の配合は下記の通りである。 白玉粉 100重量部 上白糖 45重量部 水 125重量部 エーテル化架橋澱粉 20重量部 液状油 15重量部 ショートニング 5重量部 つぶ状栗(甘露煮) 15重量部 香料 0.5重量部
【0053】(包み込み食品の製造方法)センター材に
用いるフィリング材は<上記の材料を混合し、加熱して
練り上げた。得られたフィリング材のさつまいもの含有
量は79重量%、 水分は55重量%であった。
【0054】センター材に用いる餅は、上記のつぶ状
栗、香料以外の材料を混合し、加熱しながら撹拌を行
い、つきあげた。つきあげた後、つぶ状栗、香料を添加
し、撹拌した。得られた餅の油脂の含有量は6重量%
で、用いた配合油脂の固体脂含有量(SFC)は10℃
で7%、20℃で3%であり、餅のエーテル化架橋澱粉
の含有量は6重量%であった。
【0055】そして、実施例1と同様に図10に示す工
程に従って、 包み込み食品を製造した。まず、膜状食品
の材料を混合しミキシングを行い、細かい気泡を含有さ
せて調製したドウを図10のタンク1に入れ、焼成ドラ
ム2により焼成し、次いでカッター3にて長さ10cm
の正方形の薄膜状に成形して膜状食品aを得た。
【0056】一方、 得られた上記のフィリング材と餅を
自動包餡機4に投入し、フィリング材の中心に餅が配し
ている状態で円柱状(直径3cm、長さ11cm)に成
形し、得られたセンター材dを膜状食品aの上に乗せ、
そして巻き上げ機5によって巻き上げ、図7のような状
態の包み込み食品を得た。このときのセンター材におけ
るフィリング材と餅の割合はフィリング材が72重量
%、餅が28重量%、センター材と膜状食品の割合はセ
ンター材が85重量%、膜状食品が15重量%であっ
た。得られた包み込み食品の食感と風味は良好であっ
た。
【0057】〔比較例1〕 (膜状食品)膜状食品の配合は実施例1と同じものとし
た。 (フィリング材)フィリング材の配合は実施例1と同じ
ものとした。
【0058】(餅)餅の配合は下記の通りである。 白玉粉 100重量部 上白糖 50重量部 水 120重量部 粒小豆 20重量部 抹茶粉末 2重量部 香料 1重量部 着色料 0.5重量部
【0059】(包み込み食品の製造方法)センター材に
用いるフィリング材は、上記の配合の材料を混合し、加
熱して練り上げた。得られたフィリング材のサツマイモ
の含有量は60重量%、水分は52重量%であった。
【0060】センター材に用いる餅は、上記の配合の粒
小豆、抹茶粉末、香料、着色料以外の材料を混合し、加
熱しながら撹拌を行ない、つきあげた。つきあげた後、
粒小豆、抹茶粉末、香料、着色料を添加し、撹拌した。
得られた餅の油脂の含有量は0重量%で、化工澱粉の含
有量は0重量%であった。
【0061】そして、図10に示す工程に従って、包み
込み食品を製造した。まず、膜状食品の材料を混合して
調製したドウを図10のタンク1に入れ、焼成ドラム2
により焼成し、次いでカッター3にて長さ10cmの正
方形の薄膜状に成形して膜状食品aを得た。
【0062】一方、得られた上記のフィリング材と餅を
自動包餡機4に投入し、フィリング材の中心に餅が配し
ている状態で円柱状(直径3cm、長さ11cm)に成
形しようとしたが、餅が自動包餡機に付着してしまい、
目的とするセンター材を製造することができなかった。
【0063】
【発明の効果】本発明は、加熱クッキング処理したサツ
マイモを主要原料としたフィリング材に餅を加えたセン
ター材が、小麦粉及び/又は卵を主体としてなる膜状食
品によって包み込まれているものであり、今までになか
った食感と風味の包み込み食品を提供するものである。
【0064】そして、この包み込み食品は、膜状食品で
包み込まれているため、流通過程や調理での扱いが容易
であり、また電子レンジ、オーブン等にて加熱しても破
損することなく、ファーストフード、スナックフードと
してスーパーマーケット、コンビニエンスストアー、家
庭等において、手で手軽に食することができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に用いられる膜状食品の形状の
第1の例を示す平面図である(長方形)。
【図2】図2は、本発明に用いられる膜状食品の形状の
第2の例を示す平面図である(円形)。
【図3】図3は、本発明に用いられる膜状食品の形状の
第3の例を示す平面図である(ひし形)。
【図4】図4は、本発明に用いられるセンター材の第1
の例を示す斜視図である。
【図5】図5は、本発明に用いられるセンター材の第2
の例を示す斜視図である。
【図6】図6は、本発明に用いられるセンター材の第3
の例を示す斜視図である。
【図7】図7は、本発明における膜状食品によるセンタ
ー材の包み込み過程の第1の例を工程順に示す平面図で
ある。
【図8】図8は、本発明における膜状食品によるセンタ
ー材の包み込み過程の第2の例を工程順に示す平面図で
ある。
【図9】図9は、本発明における膜状食品によるセンタ
ー材の包み込み過程の第3の例を工程順に示す平面図で
ある。
【図10】図10は、本発明の包み込み食品の機械的な
製造工程の一例の概略を示す工程図である。
【符号の説明】
a:膜状食品 b:フィリング材 c:餅 d:センター材 1:タンク 2:焼成ドラム 3:カッター 4:自動包餡機 5:巻上げ機 6:ベルトコンベア
フロントページの続き (72)発明者 近藤 裕昭 東京都荒川区東尾久7丁目2番35号 旭電 化工業株式会社内 (72)発明者 上住 智子 東京都荒川区東尾久7丁目2番35号 旭電 化工業株式会社内 Fターム(参考) 4B014 GE02 GE03 GG05 GG14 GL11 GP18 GQ15 4B016 LE03 LG06 LK06 LK09 LP03 LP10 4B036 LE04 LF19 LH12 LH13 LH30 LP14

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱クッキング処理したサツマイモを主
    要原料としたフィリング材に餅を加えたセンター材が、
    小麦粉及び/又は卵を主体としてなる膜状食品によって
    包み込まれていることを特徴とする包み込み食品。
  2. 【請求項2】 上記餅が、油脂を含有する請求項1記載
    の包み込み食品。
  3. 【請求項3】 上記餅が、化工澱粉を含有する請求項1
    又は2記載の包み込み食品。
  4. 【請求項4】 上記膜状食品が、多数の小孔を有する請
    求項1、2又は3記載の包み込み食品。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009022253A (ja) * 2007-07-24 2009-02-05 Fuji Oil Co Ltd ビンガム流動組成物
JP2013198415A (ja) * 2012-03-23 2013-10-03 Kenmin Foods Co Ltd 発酵生地の冷凍まんじゅう及びその製造方法
JP2018157782A (ja) * 2017-03-23 2018-10-11 日清オイリオグループ株式会社 餅類用粉末油脂組成物

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