JP3920022B2 - 液体噴射装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば縦振動モードの圧電振動子をアクチュエータとして使用した液体噴射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液体噴射装置、例えばインクジェット式記録装置に用いられる記録ヘッドは、ノズル開口に連通するとともに一部の区画壁が弾性板により構成された圧力発生室を備えている。弾性板には、膨張・収縮可能な圧電振動子の可動端が結合されている。これにより、圧電振動子を膨張・収縮させることにより圧力発生室の容積を変化させることができ、結果としてインクの供給及びインク滴の吐出を行えるようになっている。
【0003】
このような記録ヘッドを高速に駆動するアクチュエータとして、交互に積層された圧電材料及び導電層からなり、その長手方向に伸長可能な縦振動モードの圧電振動子が使用されている。
【0004】
縦振動モードの圧電振動子は、たわみ振動タイプの圧電振動子よりも圧力発生室との当接面積が小さく、しかも高速駆動が可能である。このため、より高い解像度での高速印刷が可能である。
【0005】
ところが、このような縦振動モードの圧電振動子は、高速駆動が可能であるものの、残留振動の減衰率が小さい。このため、インク滴の吐出後に大きな残留振動が残ってメニスカスの挙動に影響を与え得る。例えば、次のインク滴吐出時におけるメニスカスの位置がバラついて、インク滴の飛翔方向が変動し得る。あるいは、メニスカスがノズル開口側に大きくオーバーシュートして、インクミストが生じ、印字品質の低下を招き得る。
【0006】
そこで、インク滴を吐出した後のメニスカスの残留振動を減衰させてインクミストの発生等を防止するため、例えば、特開平9−52360号に開示されたインクジェット式記録装置が考案されている。この記録装置は、圧力発生室を膨張させる第1の信号要素と、ノズル開口からインク滴を吐出させるべく膨張状態にある圧力発生室を収縮させる第2の信号要素と、インク滴吐出後に生じるメニスカスの振動がノズル開口側に向かう時点で、第1の信号要素による膨張容積よりも小さい容積で圧力発生室を膨張させる第3の信号要素と、を有する駆動信号を発生するようになっている。これにより、インク滴の吐出後にノズル開口に向かおうとしているメニスカスが、第3の信号要素による圧力発生室の膨張によって圧力発生室側に引き込まれ、メニスカスの振動が効果的に減衰され得る。これにより、メニスカスの運動に起因するインクミストの発生が防止される。また、次のインク滴吐出時のメニスカス位置を略一定に調整可能となり、インク滴飛翔の安定化を図ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記記録装置では、短い周期の連続的な駆動信号を用いて、高速かつ連続的にインク滴を吐出させた場合、多数の圧力発生室のうち変形されないはずの圧力発生室にまで変形が生じ(クロストーク)、当該圧力発生室に連通するノズル開口内のメニスカスにまで振動が生じてしまうという問題がある。このように、変形されないはずの圧力発生室に対応するノズル開口(インク滴を吐出しないはずのノズル開口)のメニスカスが振動すると、未来において当該ノズル開口からインク滴を吐出させるときに、当該インク滴の飛行方向に曲がりが生じる等、当該インク滴の吐出状態が不安定になりやすいという欠点がある。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、変形駆動されない圧力発生室に対応するノズル開口のメニスカス振動を効果的に抑え、液体滴をより安定に吐出させることのできる液体噴射装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、
容積が可変であって液体が供給されると共にノズル開口に連通する内部空間と、周期THのヘルムホルツ共振周波数と、を有する圧力発生室と、
圧力発生室を膨張させるための第1の信号要素と、膨張状態にある圧力発生室を収縮させてノズル開口から液体滴を吐出させるための第2の信号要素と、液体滴吐出後に圧力発生室を第1の信号要素が出力される前の状態まで膨張させる第3の信号要素と、を有する駆動信号を発生させる信号発生手段と、
駆動信号に基づいて圧力発生室を膨張及び収縮させる圧力発生手段と、
を備え、
第1の信号要素の出力開始時から第2の信号要素の出力開始時までの経過時間が、ヘルムホルツ共振周波数の周期THと実質的に等しくなるように設定されており、
第2の信号要素の出力開始時から第3の信号要素の出力開始時までの経過時間も、ヘルムホルツ共振周波数の周期THと実質的に等しくなるように設定されており、
第1の信号要素の振幅と第3の信号要素の振幅との和が、第2の信号要素の振幅と実質的に等しくなるように設定されている
ことを特徴とする液体噴射装置である。
【0010】
本発明によれば、第1の信号要素によって膨張した圧力発生室の残留振動と逆位相で第2の信号要素が出力され、第2の信号要素によって収縮した圧力発生室の残留振動と逆位相で第3の信号要素が出力される。また、3つの信号要素による圧力発生室の膨張収縮振動の和が、略0となる。すなわち、第1の信号要素と第2の信号要素と第3の信号要素とが、相互に振動を打ち消し合うタイミング及び大きさで出力される。
【0011】
このため、変形されないはずの圧力発生室に変形が生じて当該圧力発生室に対応するノズル開口のメニスカスが振動することを、効果的に抑制することができる。
【0012】
あるいは、本発明は、
容積が可変であって液体が供給されると共にノズル開口に連通する内部空間と、周期THのヘルムホルツ共振周波数と、を有する圧力発生室と、
圧力発生室を膨張させるための第1の信号要素と、膨張状態にある圧力発生室を収縮させてノズル開口から液体滴を吐出させるための第2の信号要素と、液体滴吐出後に圧力発生室を第1の信号要素が出力される前の状態まで膨張させる第3の信号要素と、を有する駆動信号を発生させる信号発生手段と、
駆動信号に基づいて圧力発生室を膨張及び収縮させる圧力発生手段と、
を備え、
第1の信号要素の出力開始時から第2の信号要素の出力開始時までの経過時間が、ヘルムホルツ共振周波数の周期THと実質的に等しくなるように設定されており、
第2の信号要素の出力開始時から第3の信号要素の出力開始時までの経過時間も、ヘルムホルツ共振周波数の周期THと実質的に等しくなるように設定されており、
第1の信号要素と第2の信号要素と第3の信号要素のそれぞれの継続時間が、互いに実質的に等しくなるように設定されている
ことを特徴とする液体噴射装置である。
【0013】
この場合も、第1の信号要素によって膨張した圧力発生室の残留振動と逆位相で第2の信号要素が出力され、第2の信号要素によって収縮した圧力発生室の残留振動と逆位相で第3の信号要素が出力される。また、3つの信号要素による圧力発生室の膨張収縮振動の和が、略0となる。すなわち、第1の信号要素と第2の信号要素と第3の信号要素とが、相互に振動を打ち消し合うタイミング及び大きさで出力される。
【0014】
このため、変形されないはずの圧力発生室に変形が生じて当該圧力発生室に対応するノズル開口のメニスカスが振動することを、効果的に抑制することができる。
【0015】
なお、各信号要素の継続時間の制御は、比較的容易である。
【0016】
また、好ましくは、第1の信号要素と第2の信号要素と第3の信号要素のそれぞれの継続時間が、ヘルムホルツ共振周波数の周期THより短くなるように設定されている。この場合、駆動信号自体が短くなって、高い周波数での連続吐出が可能になる。
【0017】
好ましくは、第1の信号要素と第2の信号要素と第3の信号要素のそれぞれの継続時間が、圧力発生手段の固有周期TAと実質的に等しくなるように設定されている。この場合、圧力発生手段の残留振動の発生自体が抑制されるため、圧力発生室の残留振動が効果的に抑制される。
【0018】
好ましくは、駆動信号は、ヘルムホルツ共振周波数の周期THの3以上の整数倍とヘルムホルツ共振周波数の周期THの1/2との和に実質的に等しい周期で、連続的に発生される。この場合、液体滴を連続的に吐出させるべく駆動信号を連続的に発生させた場合に、一つの駆動信号による振動と次の駆動信号による振動とが互いに打ち消しあうため、より効果的に残留振動を抑制することができる。
【0019】
より短い駆動信号の周期を実現するためには、駆動信号は、ヘルムホルツ共振周波数の周期THの3.5倍に実質的に等しい周期で、連続的に発生されることが好ましい。
【0020】
さらに好ましくは、第3の信号要素の振幅は、第2の信号要素の振幅の0.25倍以上0.75倍以下に設定されている。この場合、液体滴吐出後の第3の信号要素によるメニスカス制振がより効果的に行われ、液体ミストの発生をより効果的に防止することができる。
【0021】
圧力発生手段は、例えば圧電振動子を有している。高速かつ連続の液体滴の吐出のためには、圧電振動子は、縦振動モードの圧電振動子であることが好ましい。
【0022】
本発明は、圧力発生室のヘルムホルツ共振周波数の周期THが20μs〜5μsである場合に、極めて有効である。
【0023】
また、本発明は、
容積が可変であって液体が供給されると共にノズル開口に連通する内部空間と、周期THのヘルムホルツ共振周波数と、を有する圧力発生室と、
駆動信号に基づいて圧力発生室を膨張及び収縮させる圧力発生手段と、
を備えた液体噴射装置を制御する装置であって、
圧力発生室を膨張させるための第1の信号要素と、膨張状態にある圧力発生室を収縮させてノズル開口から液体滴を吐出させるための第2の信号要素と、液体滴吐出後に圧力発生室を第1の信号要素が出力される前の状態まで膨張させる第3の信号要素と、を有する駆動信号を発生させる信号発生手段を備え、
第1の信号要素の出力開始時から第2の信号要素の出力開始時までの経過時間が、ヘルムホルツ共振周波数の周期THと実質的に等しくなるように設定されており、
第2の信号要素の出力開始時から第3の信号要素の出力開始時までの経過時間も、ヘルムホルツ共振周波数の周期THと実質的に等しくなるように設定されており、
第1の信号要素の振幅と第3の信号要素の振幅との和が、第2の信号要素の振幅と実質的に等しくなるように設定されている
ことを特徴とする制御装置である。
【0024】
また、本発明は、
容積が可変であって液体が供給されると共にノズル開口に連通する内部空間と、周期THのヘルムホルツ共振周波数と、を有する圧力発生室と、
駆動信号に基づいて圧力発生室を膨張及び収縮させる圧力発生手段と、
を備えた液体噴射装置を制御する装置であって、
圧力発生室を膨張させるための第1の信号要素と、膨張状態にある圧力発生室を収縮させてノズル開口から液体滴を吐出させるための第2の信号要素と、液体滴吐出後に圧力発生室を第1の信号要素が出力される前の状態まで膨張させる第3の信号要素と、を有する駆動信号を発生させる信号発生手段を備え、
第1の信号要素の出力開始時から第2の信号要素の出力開始時までの経過時間が、ヘルムホルツ共振周波数の周期THと実質的に等しくなるように設定されており、
第2の信号要素の出力開始時から第3の信号要素の出力開始時までの経過時間も、ヘルムホルツ共振周波数の周期THと実質的に等しくなるように設定されており、
第1の信号要素と第2の信号要素と第3の信号要素のそれぞれの継続時間が、互いに実質的に等しくなるように設定されている
ことを特徴とする制御装置である。
【0025】
前記の制御装置あるいは制御装置の各要素手段は、コンピュータシステムによって実現され得る。
【0026】
また、コンピュータシステムに各装置または各手段を実現させるためのプログラム及び当該プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体も、本件の保護対象である。
【0027】
ここで、記録媒体とは、フロッピーディスク等の単体として認識できるものの他、各種信号を伝搬させるネットワークをも含む。
【0028】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について詳しく説明する。
【0029】
図1は、本発明によるインクジェット式記録装置(液体噴射装置の一例)に用いられる記録ヘッドの一例を示すものである。図1の記録ヘッドは、主として、ノズル開口2及び圧力発生室3が形成されたインク流路ユニット11と、圧電振動子9を収容するヘッドケース12と、を有している。インク流路ユニット11とヘッドケース12とは、互いに接合されている。
【0030】
インク流路ユニット11は、図1に示すように、ノズル開口2が穿設されたノズルプレート1と、圧力発生室3、共通のインク室4及びこれらを連通させるインク供給口5に対応する空間が形成された流路構成板7と、圧力発生室3の少なくとも一部を区画するための弾性板8と、が積層されて形成されている。
【0031】
圧電振動子9は、圧電材料と導電材料が交互に長手方向に平行に積層されて構成されている。これにより、充電状態では導電層の積層方向と直角な長手方向に収縮し、放電状態では元の状態に戻る(収縮状態からは長手方向に伸長する)。すなわち、圧電振動子9は、いわゆる縦振動モードの振動子である。圧電振動子9は、その先端(可動端)が圧力発生室3の一部を区画している弾性板8の当該区画部分に接合され、他端が基台10を介してヘッドケース12に固定されている。
【0032】
このような記録ヘッドでは、圧電振動子9の収縮・伸長に対応して圧力発生室3が膨張・収縮する。圧力発生室3の膨張・収縮に伴う圧力発生室3内のインクの圧力変動により、インクが圧力発生室3内に吸引され、インク滴がノズル開口2から吐出される。
【0033】
ここで、上記のように構成されたインクジェット式記録ヘッドでは、圧力発生室3内のインクの圧縮性に起因する流体コンプライアンスをCi、圧力発生室3を形成している弾性板8及びノズルプレート1等の材料自体の固体コンプライアンスをCv、ノズル開口2のイナータンスをMn、インク供給口5のイナータンスをMsとすると、圧力発生室3のヘルムホルツ共振周波数FHを次の式、
FH=1/(2π)×√{(Mn+Ms)/[(Ci+Cv)・(Mn×Ms)]}
により表すことができる。
【0034】
また、ヘルムホルツ共振周波数の周期THは、上記ヘルムホルツ共振周波数FHの逆数(TH=1/FH)で表される。
【0035】
なお、流体コンプライアンスCiは、圧力発生室3の体積をV、インクの密度をρ、インク中での音速をcとすると、
Ci=V/(ρ×c
により表すことができる。
【0036】
さらに、圧力発生室3の固体コンプライアンスCvは、圧力発生室3に単位圧力を印加したときの圧力発生室3の静的な変形率に一致する。
【0037】
具体的には、例えば、長さが0.5〜2mmで、幅0.1〜0.2mm、深さ0.05〜0.3mmのサイズとして構成された圧力発生室3の場合、ヘルムホルツ共振周波数FHは、50kHz〜200kHz程度となり、ヘルムホルツ共振周波数の周期THは、20μsec〜5μsecとなる。代表例として、固体コンプライアンスCvが7.5×10−21[m/N]、流体コンプライアンスCiが5.5×10−21[m/N]、ノズル開口2のイナータンスMnが1.5×10[kg/m]、インク供給口5のイナータンスMsが3.5×10[kg/m]である時、ヘルムホルツ共振周波数FHは136kHzとなり、ヘルムホルツ共振周波数の周期THは7.3μsecとなる。
【0038】
図2は、上述したような記録ヘッドを駆動する駆動回路の一例を示すものである。図2に示すように、制御信号発生回路20は、入力端子21,22と出力端子23,24,25とを備える。入力端子21,22には、印刷データを生成する外部装置から印字信号とタイミング信号とが入力されるようになっている。出力端子23,24,25からは、それぞれ、シフトクロック信号,印字信号およびラッチ信号が出力されるようになっている。
【0039】
駆動信号発生回路26は、前記入力端子22に入力されるのと同様の外部装置からのタイミング信号に基づいて、圧電振動子9を駆動する駆動信号を出力するようになっている。
【0040】
F1は、ラッチ回路を構成するフリップフロップであり、F2は、シフトレジスタを構成するフリップフロップである。フリップフロップF2から各圧電振動子9に対応して出力される信号がフリップフロップF1でラッチされると、オアゲート28を介して、各スイッチングトランジスタ30に選択信号が出力されるようになっている。
【0041】
図3は、制御信号発生回路20の一例を示す。カウンタ31は、入力端子22から入力されるタイミング信号(図5(I)参照)の立ち上がりで初期化されるようになっている。そして、カウンタ31は、初期化された後、発振回路33からのクロック信号をカウントし、当該カウント値が駆動信号発生回路26の出力端子29に接続されている圧電振動子9の数(変形駆動可能な圧力発生室3の数)に一致した時点で、LOWレベルのキャリー信号を出力して計数動作を停止するようになっている。このカウンタ31のキャリー信号は、ANDゲート32において発振回路33からのクロック信号との論理積を取られて、出力端子23にシフトクロック信号として出力される。
【0042】
また、メモリ34は、入力端子21から入力される、圧電振動子9の数に一致するビット数の印字データを記憶するようになっている。メモリ34は、ANDゲート32からの信号に同期して、内部に記憶されている印字データを出力端子24に1ビット毎にシリアル出力する機能を合わせ備えている。
【0043】
出力端子24からシリアル転送される印字信号(図5(VII)参照)は、次の印刷周期でのスイッチングトランジスタ30の選択信号となるべく、印字信号の出力端子23から出力されたシフトクロック信号(図5(VIII)参照)によってフリップフロップF2(シフトレジスタ)にラッチされる。なお、ラッチ信号は、カウンタ31のLowレベルのキャリー信号の出力に同期してラッチ信号生成回路35から出力される。ラッチ信号の出力の時点は、駆動信号が中間電位VMを維持する期間である。
【0044】
図4は、駆動信号発生回路26の一例を示す。タイミング制御回路36は、縦属(直列)接続された3つのワンショットマルチバイブレータM1,M2,M3を有している。各ワンショットマルチバイブレータM1,M2,M3には、それぞれ、第1の充電時間(Tc1;図6参照)と第1のホールド時間(Th1;図6参照)との和(T1=Tc1+Th1;図6参照)、放電時間(Td;図6参照)と第2のホールド時間(Th2;図6参照)との和(T2=Td+Th2;図6参照)、及び、第2の充電時間(Tc2;図6参照)、を規定するためのパルス幅PW1,PW2,PW3(図5(II),(III),(IV)参照)が設定されている。27は出力端子である。
【0045】
図4に示すように、各ワンショットマルチバイブレータM1,M2,M3から出力されるパルスの立ち上がり及び立ち下がりによって、充電を実行させるトランジスタQ2、放電を実行させるトランジスタQ3、及び、第2の充電を実行させるトランジスタQ6が、それぞれオン/オフ制御されるようになっている。
【0046】
以下、図4の駆動信号発生回路26について、詳細に説明する。
【0047】
外部装置からのタイミング信号が入力端子22に入力されると、タイミング制御回路36を構成するワンショットマルチバイブレータM1は、予めこれに設定されているパルス幅PW1(Tc1+Th1)のパルス信号(図5(II)参照)を出力する。このパルス信号により、トランジスタQ1がオンになる。これにより、初期状態で既に電位VMに充電されているコンデンサCが、トランジスタQ2と抵抗R1とにより定まる一定電流Ic1でさらに充電される。コンデンサCの端子電圧が電源電圧VHにまで充電されると、充電動作が自動的に停止する。以後、放電が行われるまで、コンデンサCの当該電圧が維持される。
【0048】
ワンショットマルチバイブレータM1のパルス幅PW1に相当する時間(Tc1+Th1=T1)が経過すると、パルス信号が立ち下がる(図5(II)参照)。これにより、トランジスタQ1がオフとなる。一方、ワンショットマルチバイブレータM2から、パルス幅PW2のパルス信号(図5(III))が出力される。このパルス信号により、トランジスタQ3がオンとなる。これにより、コンデンサCは、トランジスタQ4と抵抗R3とにより定まる一定電流Idで、ほぼ電圧VLに到達するまで継続して放電される。
【0049】
ワンショットマルチバイブレータM2のパルス幅PW2に相当する時間(Td+Th2=T2)が経過すると、パルス信号が立ち下がる(図5(III)参照)。これにより、トランジスタQ2がオフとなる。一方、ワンショットマルチバイブレータM3から、パルス幅PW3のパルス信号(図5(IV))が出力される。このパルス信号により、トランジスタQ6がオンとなる。これによりコンデンサCは、一定電流Ic2で再び充電され、ワンショットマルチバイブレータM3のパルス幅PW3に相当する時間(Tc2)で決まる中間電位VMに到達する。電位VMに到達すると、充電が終了する。
【0050】
以上のような充放電によって、図5に示すような、中間電位VMから電圧VHに一定の勾配で上昇し、この電圧VHを一定時間Th1保持し、今度は一定の勾配でVLまで降下し、この電圧VLを一定時間Th2保持し、さらに再び中間電位VMまで上昇する駆動信号(図5(V))が発生する。
【0051】
ここで、図4に示す駆動信号発生回路26におけるコンデンサCの容量をC0、抵抗R1の抵抗値をRr1、抵抗R2の抵抗値をRr2、抵抗R3の抵抗値をRr3、トランジスタQ2,Q4,Q7のべース−エミッタ間の電圧をそれぞれVbe2,Vbe4,Vbe7とすると、上述した充電電流Ic1、放電電流Id、充電電流Ic2、および充電時間Tc1、放電時間Td、および充電時間Tc2は、それぞれ
Ic1=Vbe2/Rr1
Id=Vbe4/Rr3
Ic2=Vbe7/Rr2
Tc1=C0×(VH−VM)/Ic1
Td=C0×(VH−VL)/Id
Tc2=C0×(VM−VL)/Ic2
と表せる。
【0052】
さて、前述のように、圧力発生室3を膨張・収縮させるためのアクチュエータとして縦振動モードの圧電振動子9を使用し、連続する駆動信号の周期(発生間隔、図6(b)におけるfmax)が短いという条件で連続的にインクが吐出されると、変形駆動されないはずの圧力発生室3にも変形が生じ(クロストーク)、対応するノズル開口におけるメニスカスに振動が生じて、当該ノズル開口からのインク吐出(次周期以後の駆動に基づく)が不安定になる場合がある。
【0053】
そこで、上記インクジェット式記録装置では、図6(a)に示すように、第1の充電信号要素▲1▼(第1の信号要素)の出力開始時から放電信号要素▲2▼(第2の信号要素)の出力開始時までの経過時間、すなわち、第1の充電時間(Tc1)と第1のホールド時間(Th1)との和(T1=Tc1+Th1)を、ヘルムホルツ共振周波数の周期THと実質的に等しくなるように設定している。さらに、放電信号要素▲2▼の出力開始時から第2の充電信号要素▲3▼(第3の信号要素)の出力開始時までの経過時間、すなわち、放電時間(Td)と第2のホールド時間(Th2)との和(T2=Td+Th2)をも、ヘルムホルツ共振周波数の周期THと実質的に等しくなるように設定している。これにより、図7に示すように、第1の充電信号要素▲1▼による膨張運動の残留振動Aと逆位相で放電信号要素▲2▼が出力され、さらに、放電信号要素▲2▼による収縮運動の残留振動Bと逆位相で第2の充電信号要素▲3▼が出力されるようになる。
【0054】
さらに、上記インクジェット式記録装置では、第1の充電信号要素▲1▼の振幅と第2の充電信号要素▲3▼の振幅との和を放電信号要素▲2▼の振幅と実質的に等しくしている。この場合、第1の充電信号要素▲1▼の継続時間(Tc1)と放電信号要素▲2▼の継続時間(Td)と第2の充電信号要素▲3▼の継続時間(Tc2)を実質的に互いに等しくなるように設定している。これにより、図7に示すように、3つの信号要素▲1▼,▲2▼,▲3▼による圧力発生室3の膨張収縮の残留振動A,B,Cの振幅の和は、略0となる。
【0055】
以上の構成により、上記インクジェット式記録装置では、第1の充電信号要素▲1▼と放電信号要素▲2▼と第2の充電信号要素▲3▼とが、相互に振動を打ち消し合うタイミング及び大きさで出力される。このため、変形駆動されないはずの圧力発生室3が変形して対応するノズル開口のメニスカスが振動することを効果的に抑制することができる。したがって、インク滴を吐出しないはずのノズル開口における未来のインク滴の不安定吐出を防止することができる。
【0056】
また、上記インクジェット式記録装置では、第1の充電信号要素▲1▼の継続時間(Tc1)と放電信号要素▲2▼の継続時間(Td)と第2の充電信号要素▲3▼の継続時間(Tc2)とを、圧電振動子9の固有周期TAと実質的に等しくなるように設定している。このため、圧電振動子9の残留振動がより効果的に抑制される。従って、圧力発生室3の残留振動自体が効果的に抑制され、インク滴の不安定吐出がより効果的に防止される。
【0057】
なお、上記インクジェット式記録装置において、図6(b)に示すように、連続する駆動信号の周期(fmax)を、ヘルムホルツ共振周波数の周期THの3.5倍になるように設定することが好ましい。これにより、駆動信号を連続的に発生させてインク滴を連続吐出させる場合に、第1の駆動信号(n)による振動とこれに連続する第2の駆動信号(n+1)による振動とが、互いに打ち消しあうタイミングで出力されることになる。従って、さらに効果的に残留振動を抑制することができる。また、連続する駆動信号同士の間隔も必要以上に長くならず、高い周波数での圧電振動子9の駆動が可能になる。
【0058】
なお、駆動信号の周期fmaxは、ヘルムホルツ共振周波数の周期THの3.5倍に限定されるものではなく、ヘルムホルツ共振周波数の周期THの3以上の整数倍とヘルムホルツ共振周波数の周期THの1/2との和に実質的に等しくなるように設定してもよい。本発明の理論上は、周期fmaxはヘルムホルツ共振周波数の周期THの2.5倍であってもよい。しかしながら、実際には、連続する駆動信号の間に波形信号の切替え等の時間が必要であるので、ヘルムホルツ共振周波数の周期THの2.5倍とすることは不適である。
【0059】
さらに、上記インクジェット式記録装置では、第2の充電信号要素▲3▼の電圧差V2(振幅)が、放電信号要素▲2▼の電圧差V1(振幅)の0.25倍以上0.75倍以下になるよう設定されていることが好ましい。このようにすることにより、放電信号要素▲2▼でインク滴が吐出された後のメニスカスの振動が、第2の充電振動要素▲3▼によって好適に制振され得る。これにより、インクミストの発生が防止され、より一層安定にインク滴を吐出することが可能となる。
【0060】
ここで、放電信号要素▲2▼と第2の充電信号要素▲3▼との電圧差の割合と安定吐出可能な最大電圧との関係について、図8を用いて説明する。第2の充電信号要素▲3▼の電圧差V2が、放電信号要素▲2▼の電圧差V1の0.25倍未満では、インク滴が吐出された後のメニスカスの振動を第2の充電信号要素▲3▼で十分に制振することが困難で、安定したインク滴の吐出が得られない。また、第2の充電信号要素▲3▼の電圧差V2が、放電信号要素▲2▼の電圧差V1の0.75倍を超えると、放電信号要素▲2▼によりインク滴が吐出された後のメニスカスをさらに振動させてしまうため、安定したインク滴の吐出が得られない。なお、図8において、安定吐出可能な最大電圧が高いということは、電圧選択のマージンが広くとれて、好ましいことを意味する。
【0061】
次に、以上のように構成された装置の動作について説明する。前述したように制御信号発生回路20は、前の印刷周期の間に、スイッチングトランジスタ30のための選択信号をフリップフロップF1に転送して、全ての圧電振動子9が中間電位VMに充電されている期間にフリップフロップF1にこの選択信号をラッチさせる。その後、タイミング信号が入力されると、図5(V)に示す駆動信号が中間電位VMから電圧VHまで上昇して(第1の充電信号要素▲1▼)、圧電振動子9が充電される。圧電振動子9は、この充電により、略一定速度で収縮して圧力発生室3を膨張させる。
【0062】
圧力発生室3が膨張すると、共通のインク室4のインクがインク供給口5を介して圧力発生室3に流れ込む。同時に、ノズル開口2のメニスカスが圧力発生室3側に引き込まれる。駆動信号が電圧VHに到達すると、所定時間Th1の期間だけこの電圧VHが維持され、その後に電位VLに向けて降下する(放電信号要素▲2▼)。この時、第1の充電信号要素▲1▼によって膨張した圧力発生室3の残留振動Aと逆位相で放電信号要素▲2▼が出力される。
【0063】
駆動信号が電位VLに向けて降下する際、電圧VHに充電されていた圧電振動子9の充電電荷が、ダイオードDを介して放電される。これにより、圧電振動子9は伸長して圧力発生室3を収縮させる。圧力発生室3が収縮すると、インクが加圧されてノズル開口2からインク滴として吐出される。
【0064】
さらに、振動するメニスカスが圧力発生室3側に最も引き込まれて、ノズル開口2の側に転じる(戻り始める)時点で、駆動信号が電圧VLから中間電位VMに向けて再び上昇し(第2の充電信号要素▲3▼)、圧電振動子9が再び充電される。これにより、圧力発生室3は微小に膨張する。この時、放電信号要素▲2▼で収縮した圧力発生室3の残留振動Bと逆位相で第2の充電信号要素▲3▼が出力される。圧力発生室3が微小に膨張すると、ノズル開口2側への移動を開始するメニスカスが圧力発生室3側に引き戻される。これにより、メニスカスの運動エネルギが減じられて、その振動が急速に減衰する。また、上記3つの信号要素▲1▼,▲2▼,▲3▼による圧力発生室3の残留振動A,B,Cの和は、略0となる。
【0065】
このように、上記インクジェット式記録装置によれば、第1の充電信号要素▲1▼と放電信号要素▲2▼と第2の充電信号要素▲3▼とが相互に振動を打ち消し合うタイミング及び大きさで出力されるため、変形駆動されないばずの圧力発生室3が変形して対応するノズル開口内のメニスカスが振動することを効果的に抑制し、インク滴の不安定吐出を防止することができる。
【0066】
なお、制御信号発生回路20、駆動信号発生回路26等は、コンピュータシステムによっても構成され得る。コンピュータシステムに前記各要素を実現させるためのプログラム及び当該プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体201も、本件の保護対象である。
【0067】
さらに、前記の各要素が、コンピュータシステム上で動作するOS等のプログラムによって実現される場合、当該OS等のプログラムを制御する各種命令を含むプログラム及び当該プログラムを記録した記録媒体202も、本件の保護対象である。
【0068】
ここで、記録媒体201、202とは、フロッピーディスク等の単体として認識できるものの他、各種信号を伝搬させるネットワークをも含む。
【0069】
なお、以上の説明はインクジェット式記録装置についてなされているが、本発明は、広く液体噴射装置全般を対象としたものである。液体の例としては、インクの他に、グルー、マニキュア等が用いられ得る。
【0070】
【発明の効果】
以上のように、本発明のインクジェット式記録装置によれば、第1の信号要素によって膨張した圧力発生室の残留振動と逆位相で第2の信号要素が出力され、第2の信号要素で収縮した圧力発生室の残留振動と逆位相で第3の信号要素が出力される。また、3つの信号要素による圧力発生室の膨張収縮振動の和が略0に近くなる。このように、第1の信号要素と第2の信号要素と第3の信号要素とが相互に振動を打ち消し合うタイミング及び大きさで出力されるため、変形駆動されないはずの圧力発生室の変形によるメニスカス振動を効果的に抑制することができ、インク滴を吐出していないノズル開口における未来のインク滴吐出時の不安定吐出を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインクジェット式記録装置に用いられる記録ヘッドの一例を示す断面図である。
【図2】図1の記録ヘッドの駆動回路の一例を示すブロック図である。
【図3】図2の制御信号発生回路の一例を示すブロック図である。
【図4】図2の駆動信号発生回路の一例を示す回路図である。
【図5】各種信号を示す波形図である。
【図6】駆動信号を規定する各パラメータを説明するための図である。
【図7】3つの信号要素による残留振動が互いに打ち消し合う状態を示す説明図である。
【図8】放電信号要素と第2の充電信号要素との電圧差の割合と安定吐出可能な最大電圧との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ノズルプレート
2 ノズル開口
3 圧力発生室
4 共通のインク室
5 インク供給口
7 流路構成板
8 弾性板
9 圧電振動子
10 基台
11 インク流路ユニット
12 ヘッドケース
20 制御信号発生回路
21 入力端子
22 入力端子
23 出力端子
24 出力端子
25 出力端子
26 駆動信号発生回路
27 出力端子
28 オアゲート
29 出力端子
30 スイッチングトランジスタ
31 カウンタ
32 ANDゲート
33 発振回路
34 メモリ
35 ラッチ信号生成回路
36 タイミング制御回路

Claims (11)

  1. 容積が可変であって液体が供給されると共にノズル開口に連通する内部空間と、周期THのヘルムホルツ共振周波数と、を有する圧力発生室と、
    圧力発生室を膨張させるための第1の信号要素と、膨張状態にある圧力発生室を収縮させてノズル開口から液体滴を吐出させるための第2の信号要素と、液体滴吐出後に圧力発生室を第1の信号要素が出力される前の状態まで膨張させる第3の信号要素と、を有する駆動信号を発生させる信号発生手段と、
    駆動信号に基づいて圧力発生室を膨張及び収縮させる圧力発生手段と、
    を備え、
    第1の信号要素の出力開始時から第2の信号要素の出力開始時までの経過時間が、ヘルムホルツ共振周波数の周期THと等しくなるように設定されており、
    第2の信号要素の出力開始時から第3の信号要素の出力開始時までの経過時間も、ヘルムホルツ共振周波数の周期THと等しくなるように設定されており、
    第1の信号要素の振幅と第3の信号要素の振幅との和が、第2の信号要素の振幅と等しくなるように設定されている
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  2. 駆動信号は、ヘルムホルツ共振周波数の周期THの3以上の整数倍とヘルムホルツ共振周波数の周期THの1/2との和に等しい周期で、連続的に発生される
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 駆動信号は、ヘルムホルツ共振周波数の周期THの3.5倍に等しい周期で、連続的に発生される
    ことを特徴とする請求項2に記載の液体噴射装置。
  4. 第3の信号要素の振幅は、第2の信号要素の振幅の0.25倍以上0.75倍以下に設定されている
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の液体噴射装置。
  5. 圧力発生手段は、圧電振動子を有している
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の液体噴射装置。
  6. 圧電振動子は、縦振動モードの圧電振動子である
    ことを特徴とする請求項5に記載の液体噴射装置。
  7. ヘルムホルツ共振周波数の周期THは、20μs〜5μsである
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の液体噴射装置。
  8. 容積が可変であって液体が供給されると共にノズル開口に連通する内部空間と、周期THのヘルムホルツ共振周波数と、を有する圧力発生室と、
    駆動信号に基づいて圧力発生室を膨張及び収縮させる圧力発生手段と、
    を備えた液体噴射装置を制御する装置であって、
    圧力発生室を膨張させるための第1の信号要素と、膨張状態にある圧力発生室を収縮させてノズル開口から液体滴を吐出させるための第2の信号要素と、液体滴吐出後に圧力発生室を第1の信号要素が出力される前の状態まで膨張させる第3の信号要素と、を有する駆動信号を発生させる信号発生手段を備え、
    第1の信号要素の出力開始時から第2の信号要素の出力開始時までの経過時間が、ヘルムホルツ共振周波数の周期THと等しくなるように設定されており、
    第2の信号要素の出力開始時から第3の信号要素の出力開始時までの経過時間も、ヘルムホルツ共振周波数の周期THと等しくなるように設定されており、
    第1の信号要素の振幅と第3の信号要素の振幅との和が、第2の信号要素の振幅と等しくなるように設定されている
    ことを特徴とする制御装置。
  9. 駆動信号は、ヘルムホルツ共振周波数の周期THの3以上の整数倍とヘルムホルツ共振周波数の周期THの1/2との和に等しい周期で、連続的に発生される
    ことを特徴とする請求項8に記載の制御装置。
  10. 駆動信号は、ヘルムホルツ共振周波数の周期THの3.5倍に等しい周期で、連続的に発生される
    ことを特徴とする請求項9に記載の制御装置。
  11. 第3の信号要素の振幅は、第2の信号要素の振幅の0.25倍以上0.75倍以下に設定されている
    ことを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載の制御装置。
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