JP3919909B2 - 容器のキャッピング方法及び装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は容器のキャッピング方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、トリガー式吐出容器(実開平7-3744号公報)或いはポンプ式吐出容器(実開平6-30065 号公報)における如く、容器本体の開口部に螺合締付けられるキャップにより、ノズルヘッドを容器本体の開口部に挟圧して取付けるものがある。
【0003】
これらのノズルヘッドを備える容器にあっては、容器本体に液体を充填した後にキャップとノズルヘッドを容器本体の開口部に取付けるものであるが、この取付後の容器本体に対するノズルヘッドの取付方向が不規則になると、ノズルが邪魔になり、容器の製造ラインでの取扱い、物流段階での保管性等を損なうことがある。
【0004】
そこで従来、ノズルヘッドを容器本体に対する所定のノズル方向(ノズルヘッド最終位置)に取付けるキャッピング方法として、特開昭61-127485 号公報に記載のものが提案されている。この従来技術は、「ノズルヘッドの取付方向を所定の方向に保持するようにノズルヘッドを挟持する一対の開閉式クランプフィンガーをノズルヘッドの両側に備えるとともに、キャップを回転させて容器本体の開口部に螺合締付けるようにキャップの外周複数位置に設けられる弾接ローラを備えるもの」である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
然しながら、従来技術では、ノズルヘッドの両側に一対の開閉式クランプフィンガーとその駆動部を配置するとともに、キャップの周囲複数位置に弾接ローラとその駆動部を配置する必要があり、装置構成が大型になる。
【0006】
本発明の課題は、コンパクトな構成により、ノズルヘッドをキャップにて容器本体に挟圧し、且つノズルヘッドを容器本体に対する所定のノズル方向に位置付けて取付可能とすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、容器本体の開口部に螺合締付けられるキャップにより、ノズルヘッドを該容器本体の開口部に挟圧し、該ノズルヘッドを容器本体に対する所定のノズルヘッド最終位置に位置付けて取付ける容器のキャッピング方法において、キャップとノズルヘッドを容器本体の開口部に仮り取付けし、次に、キャップチャックによりキャップをチャックするとともに、ノズルチャックによりノズルヘッドをチャックし、キャップチャックとノズルチャックの同時正回転により、キャップの締付トルクが最終締付トルクに達する最終締付位置までキャップとノズルヘッドを同時に正回転させ、次に、キャップチャックとノズルチャックの同時逆回転により、ノズルヘッドとキャップが相対的に回転自在となる緩め位置まで、キャップとノズルヘッドを最終締付位置から緩め位置まで同時に逆回転させ、後工程でキャップとノズルを同時に所定角度量正回転させてキャップを最終締付位置に位置付けたときにノズルヘッドがノズルヘッド最終位置に位置付けられるように、キャップとノズルヘッドの少なくとも一方を緩め位置から変位位置まで回転変位させ、最後に、キャップチャックとノズルチャックの同時正回転によりキャップとノズルヘッドを同時に所定角度量正回転させて、キャップとノズルヘッドの取付けを終了するようにしたものである。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、キャップとノズルヘッドの少なくとも一方を緩め位置から変位位置まで回転変位させるにあたり、ノズルヘッドがノズル最終位置よりも緩め角度量θ分手前の位置に位置付けられるように、ノズルチャックのみの回転によりノズルヘッドのみを緩め位置から変位位置まで変位させるようにしたものである。
【0009】
請求項3に記載の発明は、容器本体の開口部に螺合締付けられるキャップにより、ノズルヘッドを該容器本体の開口部に挟圧し、該ノズルヘッドを容器本体に対する所定のノズルヘッド最終位置に位置付けて取付ける容器のキャッピング装置において、モータ駆動されるスピンドルと、スピンドルの下部に設けられてキャップをチャックできるとともに、チャック解除もできるキャップチャックと、スピンドルの下部に設けられてノズルヘッドをチャックできるとともにチャック解除もできるノズルチャックと、キャップの締付トルクを検出するトルク検出器と、スピンドルの回転角を検出する回転角検出器と、トルク検出器と回転角検出器の検出結果を得て、スピンドルの回転とキャップチャック、ノズルチャックのチャック動作とを制御する制御装置と、を有し、制御装置は、キャップとノズルヘッドを容器本体の開口部に仮り取付けした後、キャップチャックによりキャップをチャックするとともに、ノズルチャックによりノズルヘッドをチャックし、キャップチャックとノズルチャックの同時正回転により、キャップの締付トルクが最終締付トルクに達する最終締付位置までキャップとノズルヘッドを同時に正回転させ、次に、キャップチャックとノズルチャックの同時逆回転により、ノズルヘッドとキャップが相対的に回転自在となる緩め位置まで、キャップとノズルヘッドを最終締付位置から緩め位置まで同時に逆回転させ、後工程でキャップとノズルを同時に所定角度量正回転させてキャップを最終締付位置に位置付けたときにノズルヘッドがノズルヘッド最終位置に位置付けられるように、キャップとノズルヘッドの少なくとも一方を緩め位置から変位位置まで回転変位させ、最後に、キャップチャックとノズルチャックの同時正回転によりキャップとノズルヘッドを同時に所定角度量正回転させて、キャップとノズルヘッドの取付けを終了させるようにしたものである。
【0010】
尚、本明細書において正回転とは、キャップが螺合締付けられる向きへの回転を言い、逆回転とはキャップの螺合が緩められる向きへの回転を言う。
【0011】
請求項1、2又は3に記載の発明には、次の▲1▼〜▲4▼の作用がある。
▲1▼キャップとノズルヘッドを最終締付位置まで同時に正回転させ、次に、キャップとノズルヘッドを所定の緩め角度量θ分同時に逆回転させて両者を緩め位置に位置付け、その後、後工程でキャップとノズルヘッドを同時に正回転させてキャップを最終締付位置に位置付けたときにノズルヘッドが所定のノズルヘッド最終位置となるように、キャップとノズルヘッドの少なくとも一方を変位位置まで変位させ、最後に、キャップとノズルヘッドを同時に正回転させてノズルヘッドを容器本体に対する所定のノズルヘッド最終位置に位置付けるとともに、キャップを最終締付位置に位置付けることから、キャップに作用する締付トルクをトルク検出器により検出し、キャップとノズルヘッドの回転角度量を回転検出器により検出することにより、キャップの締付けとノズルヘッドの方向規制を確実化できる。
【0012】
▲2▼スピンドルの下部に、チャックとチャック解除を可能とするキャップチャック、ノズルチャックが併せ配置されたので、装置構成をコンパクト化できる。
【0013】
▲3▼キャップ及びノズルヘッドを緩め位置に位置付けたときには、キャップとノズルヘッドが相対的に回転自在な状態にあるので、締付位置でキャップとノズルヘッドの少なくとも一方を変位させても、他方が一方に対し共回りしない。従って、後工程でキャップとノズルヘッドを所定角度正回転させてキャップを最終締付位置に位置付けたときに、キャップとノズルヘッドを最初に最終締付位置に位置付けたときの最終締付トルクを再現でき補償できるので、キャップの締付トルクを安定化できる。
【0014】
▲4▼キャップとノズルヘッドを中間締付トルクに達する中間締付位置まで同時に正回転させ、次に、ノズルヘッドのみを所定のノズルヘッド最終位置から最終回転角度だけ手前に位置付けるように回転させ、その後、キャップとノズルヘッドを最終締付トルクに達する最終締付位置まで正回転させる場合に比べ、このキャッピング装置では、上記中間締付トルクや上記最終回転角度を予め設定しなくても良いので、汎用性を高めることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る容器のキャッピング方法及び装置の基本構成を示す構成図である。図2は、本発明に係る上記のキャッピング装置の第1の実施の形態を示す模式図である。図3は、図2のキャッピング装置の分解斜視図である。図4は、図2のキャッピング装置のキャッピング手順を示すフローチャートである。図5は、図4のキャッピング手順におけるノズルヘッドの位置関係を示す模式図である。図6は、図4のキャッピング手順におけるスピンドル回転速度と締付トルクを示すグラフである。図7は、キャッピング装置のキャッピング工程の前半部分を示す斜視図であ。図8は、キャッピング装置のキャッピング工程における後半部分を示す斜視図である。図9は、本発明に係る容器のキャッピング装置の第2の実施の形態におけるキャッピング手順を示すフローチャートである。図10は、図9のキャッピング手順におけるノズルヘッドの位置関係を示す模式図である。図11は、図9のキャッピング手順におけるノズルヘッドの位置関係を示す模式図である。図12は、トリガー式吐出容器を示す断面図である。図13は、ポンプ式吐出容器を示す断面図である。
【0016】
[I ]第1の実施の形態
第1の実施の形態
本発明のッキャッピング装置の説明に先立ち、本発明が用いられる容器として、トリガー式吐出容器とポンプ式吐出容器について説明する。
【0017】
(A) トリガー式吐出容器(図12)
トリガー式吐出容器10は、例えば実開平7-3744号公報に記載の如く、容器本体11の開口部11Aに締付けられるキャップ12が、ノズルヘッド13における通液体15のフランジ部15Aをパッキン23とともに容器本体11の開口部11Aに挟圧することにより、ノズルヘッド13を容器本体11に対する所定のノズル方向(つまり、ノズルヘッド最終位置)に位置付けて取付け可能としている。
【0018】
トリガー式吐出容器10は、製造ラインでの取扱い、物流段階での保管性等のために、容器本体11に内容物を充填した後のキャッピング時に、前述の如く、容器本体11に対するノズルヘッド13の取付方向を所定の方向に位置付けることとしている。
【0019】
(B) ポンプ式吐出容器(図13)
ポンプ式吐出容器30は、例えば実開平6-30065 号公報に記載の如く、容器本体31の開口部31Aに締付けられるキャップ32により、物流段階でノズルヘッド33に螺着固定される固定リング34と一体の通液体35を挟圧し、ノズルヘッド33を容器本体31に対する所定のノズル方向(つまり、ノズルヘッド最終位置)に位置付けて取付可能としている。キャップ32は、通液体35のフランジ部35Aをパッキン43とともに容器本体31の開口部31Aに挟圧することとしている。
【0020】
ポンプ式吐出容器30は、製造ラインでの取扱い、物流段階での保管性等のために、容器本体31に内容物を充填した後のキャッピング時に、前述の如く容器本体31に対するノズルヘッド33の取付け方向を所定の方向に位置付けることとしている。
【0021】
以下、容器10、30のためのキャッピング装置50について説明する(図2、図3)
キャッピング装置50は、図1、図2に示す如く、スピンドル51と、サーボモータ52と、キャップチャック53と、ノズルチャック54と、エアシリンダ等からなる昇降装置55と、トルク検出器56と、回転角検出器57と、コントローラ58とを有して構成される。
【0022】
スピンドル51は、サーボモータ52により駆動される。サーボモータ52は、減速機52Aを伴う。サーボモータ52は、コントローラ58により速度及びトルク制御される。
【0023】
キャップチャック53は、スピンドル51の下部に設けられてキャップ12、32をチャックできるとともに、チャック解除できる。キャップチャック53は、スピンドル51の下部に押圧体64を介して設けられるエアアクチュエータ61の左右一対の開閉アーム62、62に固定されるハンド63、63を有し、エアアクチュエータ61の作動によるハンド63、63の閉じ動作によりキャップ12、32をチャックし、開き動作によりキャップ12、32をチャック解除する。ハンド63は弾性パッド63Aを交換可能に着脱される。エアアクチュエータ61の作動エアは、スピンドル51に穿設されるエア通路から供給される。
【0024】
ノズルチャック54は、スピンドル51の下部に設けられてノズルヘッド13、33をチャックする。ノズルチャック54は、スピンドル51の下部の上述したエアアクチュエータ61の下面に固定される。ノズルチャック54は、ノズルヘッド13用のノズルチャック54Aと、ノズルヘッド33用のノズルチャック54Bとが用意され、トリガー式吐出容器10のキャッピング時にはノズルチャック54Aが、ポンプ式吐出容器30のキャッピング時にはノズルチャック54Bが交換取付けされて使用される(図3)。
【0025】
昇降装置55は、サーボモータ52及び回転角検出器57等とともにスピンドル51を昇降し、キャップチャック53及びノズルチャック54を待機位置とチャック作業位置とに切換設定できる。また、昇降装置55により、キャップチャック53及びノズルチャック54がチャック作業位置に位置付けられたときには、押圧体64に内蔵された弾性体の反力がエアアクチュエータ61を下方に押圧し続け、キャップチャック53により締付けられて下方に螺旋移動するキャップ12、32の移動に、キャップチャック53及びノズルチャック54を追随移動させ得るようにしている。
【0026】
トルク検出器56は、スピンドル51に設けられ、キャップ12、32の締付トルクを検出する。
【0027】
回転角検出器57は、エンコーダからなり、サーボモータ52に設けられ、スピンドル51の回転角度を検出する。
【0028】
コントローラ58は、トルク検出器56と回転角検出器57の検出結果を得て、サーボモータ52(スピンドル51)の回転とエアアクチュエータ61(キャップチャック53)のチャック動作を制御し、キャッピング装置50による下記(1) 〜(5) のキャッピング動作を実行する。
【0029】
以下、キャッピング装置50のキャッピング手順について説明する(図4〜図8)。
(1) 初期位置決定(図7(A))
キャッピング装置50に導入される容器10、30について、キャップチャック53がキャップ12、32を、ノズルチャック54がノズルヘッド13、33を容器本体11、31の開口部11A、31Aに仮り取付けする(図4のステップ(1) )。このとき、ノズルヘッド13、33はそれらのノズル方向を初期設定方向に定められる。
【0030】
他方、キャッピング装置50の側では、回転角検出器57の検出結果に基づき、ノズルチャック54のチャック方向をノズルヘッド13、33の上記初期設定方向に合致する初期設定方向に設定する。
【0031】
(2) 昇降装置55によりキャップチャック53及びノズルチャック54をチャック作業位置に設定し、ノズルチャック54によりノズルヘッド13、33をチャックするとともに、キャップチャック53のエアアクチュエータ61によりハンド63、63を閉じてキャップ12、32をチャックする(図4のステップ(2) )。
【0032】
そして、サーボモータ52によりスピンドル51を正回転し、キャップチャック53とノズルチャック54の同時正回転により、キャップ12、32の締付トルクが最終締付トルク(トルク検出器56により検出)に達する最終締付位置までキャップ12、32とノズルヘッド13、33を同時に正回転させる(図5(A)の破線、図7(B)、図4のステップ(3) )。
【0033】
(3) 次に、サーボモータ52によりスピンドル51を逆回転し、キャップチャック53とノズルチャック54の同時逆回転により、キャップ12、32とノズルヘッド13、33を最終締付位置から緩め角度量θ分同時に逆回転させて、緩め位置に位置付ける(図5(A)の実線、図7(C)、図4のステップ(4) )。この緩め位置では、キャップ12、32とノズルヘッド13、33とは、相対的に回転自在な状態(遊嵌状態)となっている。
【0034】
(4) その後、キャップチャック53のエアアクチュエータ61によりハンド63、63を開いて、キャップチャック53によるキャップ12、32のチャックを解除する(図7(D)、図4のステップ(5) )。
【0035】
そして、キャップ12、32は回転させず、サーボモータ52により、スピンドル51を逆回転(又は正回転)し、ノズルチャック54の逆回転(又は正回転)により、後工程でキャップ12、32とノズルヘッド13、33を同時に正回転させてキャップ12、32を最終締付位置に位置付けたときに、ノズルヘッド13、33がノズルヘッド最終位置に位置付けられるように、ノズルヘッド13、33を変位位置にまで回転変位させる。つまり、ノズルヘッド13、33のみを、容器本体11に対するノズルヘッド最終位置よりも緩め角度量θだけ手前の変位位置に位置付けるように緩め位置から逆回転(又は正回転)させる(図5(B)、図8(E)、図4のステップ(6) )。即ち、回転角検出器57の出力がノズルヘッド最終位置のθ手前となるようにサーボモータ52を制御する。これは、予めコントローラ58で回転量を計算しても良いし、回転角検出器57の出力を監視して所定値となるよう制御しても良い。
【0036】
(5) 最後に、キャップチャック53のエアアクチュエータ61によりハンド63、63を閉じて、キャップ12、32を再びチャックする(図4のステップ(7) )。
【0037】
そして、サーボモータ52によりスピンドル51を正回転させ、キャップチャック53とノズルチャック54の同時正回転により、キャップ12、32とノズルヘッド13、33を同時に緩め角度量θ分正回転させる。こうすることで、ノズルヘッド13、33をノズルヘッド最終位置に位置付けるとともに、キャップ12、32を最終締付位置に位置付ける(図5(C)、図8(F)、図4のステップ(8) )。このとき、トルク検出器56により、キャップ12、32の締付トルクが最終締付トルクに達していることを確認して(図4のステップ(9) )、キャップ12、32とノズルヘッド13、33との取付けを終了する(図4のステップ(10))。
【0038】
図6は、上記キャッピング手順(1) 〜(5) において、コントローラ58がサーボモータ52へ速度指令信号を出力することにより回転するスピンドル51の回転速度状況と、この回転速度に対応しトルク検出器56により検出された締付トルクの値を示す。
【0039】
キャップ12、32の締付トルクは、スピンドル51を正回転させてキャップ12、32とノズルヘッド13、33を最初に最終締付位置に位置付けたときに最終締付トルクを示し、その後、スピンドル51を逆回転させてキャップ12、32とノズルヘッド13、33を緩め位置に位置付け、更にノズルヘッド13、33を変位位置に方向合せしたときに低下し、最後に、スピンドル51を正回転させて、キャップ12、32とノズルヘッド13、33とを正回転させ、キャップ12、32を最終締付位置に位置付けたときに、再び最終締付トルクを示す。
【0040】
従って、上記実施の形態によれば、次の効果▲1▼〜▲4▼を奏する。
▲1▼キャップ12、32とノズルヘッド13、33の最終締付位置まで同時に正回転させ、次に、キャップ12、32とノズルヘッド13、33を緩め角度量θ分同時に逆回転させて両者を緩め位置に位置付け、その後、ノズルヘッド13、33を、ノズルヘッド最終締付位置よりも緩め角度量θ分手前の変位位置に位置付けるように変位させ、最後に、キャップ12、32とノズルヘッド13、33を同時に正回転させて、ノズルヘッド13、33を容器本体11に対する所定のノズルヘッド最終位置に位置付けるとともに、キャップ12、32を最終締付位置に位置付けることから、キャップ12、32に作用する締付トルクをトルク検出器56により検出し、キャップ12、32とノズルヘッド13、33の回転角度量を回転検出器57により検出することにより、キャップ12、32の締付トルクとノズルヘッド13、33の方向規制を確実化できる。
【0041】
▲2▼スピンドル51の下部に、チャックとチャック解除を可能とするキャップチャック53、ノズルチャック54が併せ配置されたので、キャッピング装置10の構成をコンパクト化できる。
【0042】
▲3▼キャップ12、32及びノズルヘッド13、33を緩め位置に位置付けたときには、キャップ12、32とノズルヘッド13、33が相対的に回転自在な状態にあるので、この緩め位置でノズルヘッド13、33を変位させても、キャップ12、32がノズルヘッド13、33に対し共回りしない。従って、後工程でキャップ12、32とノズルヘッド13、33を緩め角度量θ分正回転させてキャップ12、32を最終締付位置に位置付けたときに、キャップ12、32とノズルヘッド13、33を最初に最終締付位置に位置付けたときの最終締付トルクを再現でき補償できるので、キャップ12、32の締付トルクを安定化できる。
【0043】
▲4▼キャップ12、32とノズルヘッド13、33を中間締付トルクに達する中間締付位置まで同時に正回転させ、次に、ノズルヘッド13、33のみを所定のノズルヘッド最終位置から最終回転角度だけ手前の位置に位置付けるように回転させ、その後、キャップ12、32とノズルヘッド13、33を最終締付トルクに達する最終締付位置まで正回転させる場合に比べ、このキャッピング装置50では、上記中間締付トルクや上記最終回転角度を予め設定しなくても良いので、汎用性を高めることができる。
【0044】
[II]第2の実施の形態
この第2の実施の形態のキャッピング装置70では、装置構成は第1の実施の形態と同様であるが(従って同一符号を付すことにより説明を省略する)、コントローラ58によるサーボモータ52(スピンドル51)の回転とキャップチャック53、ノズルチャック54のチャック動作の制御が異なる。
【0045】
以下、コントローラ58の制御によるキャッピング装置70のキャッピング動作を説明する。
(1) 〜(3) このキャッピング動作において、(1) 初期位置設定、(2) キャップ12、32とノズルヘッド13、33の同時正回転による最終締付位置への位置付け、(3) キャップ12、32とノズルヘッド13、33の緩め角度量θの同時逆回転による緩め位置への位置付けについては、キャッピング装置50のキャッピング動作(1) 、(2) 、(3) のそれぞれと同様である(図9のステップ(1) 〜(4) )。ここで、キャッピング動作(2) におけるキャップ12、32とノズルヘッド13、33の最終締付位置が図10(A)及び図11(A)の破線に示される。また、キャッピング動作(3) におけるキャップ12、32とノズルヘッド13、33の緩め位置が図10(A)及び図11(A)の実線に示される。
【0046】
(4) 次に、回転角検出器57からの検出結果により、コントローラ58は、上記キャッピング動作(3) において、キャップ12、32とノズルヘッド13、33とを緩め位置αに位置付けたときの緩め位置(角度表示)を演算して検出し(図9のステップ(5) )、ノズルヘッド最終位置( 360。)と上記緩め位置αとの差が緩め角度量θに対し大小のいずれであるかを判定する(図9のステップ(6) )。
【0047】
(5) その後、ノズルチャック54によるノズルヘッド13、33のチャックを解除し、サーボモータ52によりスピンドル51を正回転又は逆回転してキャップチャック53のみを正回転又は逆回転し、後工程でキャップ12、32とノズルヘッド13、32を同時に回転させてキャップ12、32を最終締付位置に位置付けたときに、ノズルヘッド13、33がノズルヘッド最終位置に位置付けられるように、キャップ12、32を変位位置まで回転変位させる。
【0048】
つまり、上述のノズルヘッド最終位置( 360。)と緩め位置αとの差が緩め角度量θよりも大である場合には(図9のNO)、
[ノズルヘッド最終位置( 360。)−緩め位置α(90。)]−緩め角度量θ(90。)(=180 度)
分だけキャップ12、32を緩め位置αから逆転させた変位位置に位置付ける(図10(B)、図9のステップ(7) )。
【0049】
また、ノズルヘッド最終位置( 360。)と緩め位置αとの差が緩め角度量θよりも小である場合には(図9のYES)、
緩め角度量θ( 180。)−[ノズルヘッド最終位置( 360。)−緩め位置α( 270。)](=90。)
分だけキャップ12、32を緩め位置αから正転させた変位位置に位置付ける(図11(B)、図9のステップ(11))。
【0050】
(6) 最後に、ノズルチャック54によりノズルヘッド13、33を再びチャックする。そして、サーボモータ52によりスピンドル51を正回転させ、キャップチャック53とノズルチャック54の同時正回転により、ノズルヘッド13、33の変位位置からキャップ12、32とノズルヘッド13、33を同時に所定角度量(つまり、キャップ12、32の変位位置から最終締付位置までの正転方向の角度量、例えば図10の場合には 270。、図11の場合には90。)回転させる。これにより、ノズルヘッド13、33をノズルヘッド最終位置に位置付けるとともに、キャップ12、32を最終締付位置に位置付ける(図10(C)、図11(C)、図9のステップ(8) 及び(12))。このとき、トルク検出器56によりキャップ12、32の締付トルクが最終締付トルクに達していることを確認して(図9のステップ(9) 及び(13))、キャップ12、32とノズルヘッド13、33との取付けを終了する(図9のステップ(10)及び(14))。
【0051】
このキャッピング装置50においては、キャップ12、32とノズルヘッド13、33との逆回転による緩め工程後に、ノズルヘッド13、33の回転ではなく、キャップ12、32を回転させてキャップの方向合せを実行している点は異なるものの、前記キャッピング装置50の効果▲1▼〜▲4▼と同様な効果を奏する。
【0052】
尚、上記実施の形態では、キャップ12、32とノズルヘッド13、33との逆回転による緩め工程後に、ノズルヘッド13、33を回転させてノズルヘッドの方向合せをし、又はキャップ12、32を回転させてキャップの方向合せをするものをそれぞれ述べたが、ノズルヘッド13、33とキャップ12、32を同時に回転させて方向合せをしても良い。
【0053】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る容器のキャッピング方法及び装置によれば、コンパクトな構成により、ノズルヘッドをキャップにて容器本体に挟圧し、且つノズルヘッドを容器本体に対する所定のノズル方向に位置付けて取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る容器のキャッピング方法及び装置の基本構成を示す構成図である。
【図2】図2は、本発明に係る上記のキャッピング装置の第1の実施の形態を示す模式図である。
【図3】図3は、図2のキャッピング装置の分解斜視図である。
【図4】図4は、図2のキャッピング装置のキャッピング手順を示すフローチャートである。
【図5】図5は、図4のキャッピング手順におけるノズルヘッドの位置関係を示す模式図である。
【図6】図6は、図4のキャッピング手順におけるスピンドル回転速度と締付トルクを示すグラフである。
【図7】図7は、キャッピング装置のキャッピング工程の前半部分を示す斜視図であ。
【図8】図8は、キャッピング装置のキャッピング工程における後半部分を示す斜視図である。
【図9】図9は、本発明に係る容器のキャッピング装置の第2の実施の形態におけるキャッピング手順を示すフローチャートである。
【図10】図10は、図9のキャッピング手順におけるノズルヘッドの位置関係を示す模式図である。
【図11】図11は、図9のキャッピング手順におけるノズルヘッドの位置関係を示す模式図である。
【図12】図12は、トリガー式吐出容器を示す断面図である。
【図13】図13は、ポンプ式吐出容器を示す断面図である。
【符号の説明】
10、30 容器
11、31 容器本体
11A、31A 開口部
12、32 キャップ
13、33 ノズルヘッド
50 キャッピング装置
51 スピンドル
52 サーボモータ
53 キャップチャック
54 ノズルチャック
56 トルク検出器
57 回転角検出器
58 コントローラ
70 キャッピング装置
θ 緩め角度量
α 緩め位置
Claims (3)
- 容器本体の開口部に螺合締付けられるキャップにより、ノズルヘッドを該容器本体の開口部に挟圧し、該ノズルヘッドを容器本体に対する所定のノズルヘッド最終位置に位置付けて取付ける容器のキャッピング方法において、
キャップとノズルヘッドを容器本体の開口部に仮り取付けし、
次に、キャップチャックによりキャップをチャックするとともに、ノズルチャックによりノズルヘッドをチャックし、キャップチャックとノズルチャックの同時正回転により、キャップの締付トルクが最終締付トルクに達する最終締付位置までキャップとノズルヘッドを同時に正回転させ、
次に、キャップチャックとノズルチャックの同時逆回転により、ノズルヘッドとキャップが相対的に回転自在となる緩め位置まで、キャップとノズルヘッドを最終締付位置から緩め位置まで同時に逆回転させ、
後工程でキャップとノズルを同時に所定角度量正回転させてキャップを最終締付位置に位置付けたときにノズルヘッドがノズルヘッド最終位置に位置付けられるように、キャップとノズルヘッドの少なくとも一方を緩め位置から変位位置まで回転変位させ、
最後に、キャップチャックとノズルチャックの同時正回転によりキャップとノズルヘッドを同時に所定角度量正回転させて、キャップとノズルヘッドの取付けを終了することを特徴とする容器のキャッピング方法。 - キャップとノズルヘッドの少なくとも一方を緩め位置から変位位置まで回転変位させるにあたり、ノズルヘッドがノズル最終位置よりも緩め角度量θ分手前の位置に位置付けられるように、
ノズルチャックのみの回転によりノズルヘッドのみを緩め位置から変位位置まで変位させる請求項1に記載の容器のキャッピング方法。 - 容器本体の開口部に螺合締付けられるキャップにより、ノズルヘッドを該容器本体の開口部に挟圧し、該ノズルヘッドを容器本体に対する所定のノズルヘッド最終位置に位置付けて取付ける容器のキャッピング装置において、
モータ駆動されるスピンドルと、
スピンドルの下部に設けられてキャップをチャックできるとともに、チャック解除もできるキャップチャックと、
スピンドルの下部に設けられてノズルヘッドをチャックできるとともにチャック解除もできるノズルチャックと、
キャップの締付トルクを検出するトルク検出器と、
スピンドルの回転角を検出する回転角検出器と、
トルク検出器と回転角検出器の検出結果を得て、スピンドルの回転とキャップチャック、ノズルチャックのチャック動作とを制御する制御装置と、を有し、
制御装置は、
キャップとノズルヘッドを容器本体の開口部に仮り取付けした後、キャップチャックによりキャップをチャックするとともに、ノズルチャックによりノズルヘッドをチャックし、キャップチャックとノズルチャックの同時正回転により、キャップの締付トルクが最終締付トルクに達する最終締付位置までキャップとノズルヘッドを同時に正回転させ、
次に、キャップチャックとノズルチャックの同時逆回転により、ノズルヘッドとキャップが相対的に回転自在となる緩め位置まで、キャップとノズルヘッドを最終締付位置から緩め位置まで同時に逆回転させ、
後工程でキャップとノズルを同時に所定角度量正回転させてキャップを最終締付位置に位置付けたときにノズルヘッドがノズルヘッド最終位置に位置付けられるように、キャップとノズルヘッドの少なくとも一方を緩め位置から変位位置まで回転変位させ、
最後に、キャップチャックとノズルチャックの同時正回転によりキャップとノズルヘッドを同時に所定角度量正回転させて、キャップとノズルヘッドの取付けを終了させることを特徴とする容器のキャッピング装置。
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JP30633697A JP3919909B2 (ja) | 1997-10-22 | 1997-10-22 | 容器のキャッピング方法及び装置 |
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JPH11124197A JPH11124197A (ja) | 1999-05-11 |
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-
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