JP3919823B2 - 水基体組成物用の可溶性サッシェ - Google Patents

水基体組成物用の可溶性サッシェ Download PDF

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Description

本発明は、水基体組成物、例えば、水基体の農薬、ランドリーケア、染料、殺生物剤、工業用もしくは家庭用表面洗浄剤、または、公衆衛生物質組成物をその中に包装した(好ましくは、冷)水溶性サッシェ(sachet)に関する。
水溶性サッシェは、多様な物質、通常、配合された組成物、特に、取り扱う各人に危険(またはとにかく不快)であり、環境に危険または有害な配合された組成物を包装するための有用性を有する。重要な例としては、農薬組成物(例えば、殺虫剤、除草剤、病虫害防除剤および殺真菌剤)、ランドリーケア製品(例えば、洗剤、布帛柔軟剤および漂白剤)、染料、殺生物剤、工業用もしくは家庭用洗浄剤および公衆衛生製品が挙げられる。ある一定の配合された組成物を包装するための水溶性サッシェの使用は、また、希釈配合物の所望される最終濃度を与えるために、続く、水での希釈用に配合物を計量した投薬量加える便宜的な方法を提供する。
例えば、農薬組成物は、水溶性サッシェに包装することができ、この形で、農薬は、安全に取り扱うことができる。水溶性サッシェは、続いて、水を入れたスプレータンクに入れられ、サッシェの溶解後、希釈配合物は、ユーザー、例えば、農夫によって噴霧することができる。噴霧操作の間に障害とならないように、サッシェの完全な溶解または崩壊が通常必要である。したがって、大きなスケールでの戸外での使用においては高温水を使用することが困難であるので、フィルムは、冷水溶性であるのが通常望ましい。ここで、冷水溶性とは、温度≦35℃で、概して、5〜35℃の間で水に可溶であることを意味する。
上記考察したタイプの物質(例えば、農薬)を包装するためのサッシェの製造用の水溶性フィルムの製造用には、ポリビニルアルコールが広く使用され;ポリエチレンオキシドおよびメチルセルロースがまた広範に使用される(例えば、W0 93/22215参照)。サッシェフィルムにおいて所望されるレベルの柔軟性を達成するために可塑剤とともにこのようなポリマー類が通常使用される。サッシェ構造物用のフィルムを提供するための有用なその他のタイプのポリマーとしては、中和された酸基(特に、カルボキシル基)を有するアクリル系ポリマー類が挙げられ、この後者は、ポリマー類より誘導されるアクリル系フィルムに必要とされる水溶性を付与する。
サッシェに包装された物質は、水基体組成物の形であることが多く、これは、組成物の活性物質(類)が、所望により組成物中に存在してもよいその他の成分とともに、その主要な成分が水である液体媒体に支持されていることを意味する。好ましくは、液体支持媒体の少なくとも60重量%は水であり、さらに好ましくは少なくとも70重量%が水である(液体支持媒体の非水性成分は、存在する場合通常は、1種以上の有機液体である。)。水性組成物は、例えば、その成分(類)の水性溶液または水性分散液(例として、懸濁濃縮物または水中油型乳化液)の形であってもよい。
例えば、ランドリーケアサッシェの1つのタイプは、ヨーロッパ特許出願EP-A-0 079 248において提案されており、そこでは、水溶性フィルムは、粒状不活性プラスチック材料の保護層で被覆されている。保護層は、サッシェの内側にある時、水性媒体からの攻撃より水溶性フィルムを保護する。
国際特許出願W097/27743においては、水性媒体基体農薬組成物を包装するための水溶性サッシェが提案されている。内部保護層の代わりに、水の損失を最小とする薬剤が組成物の一部として供給されている。
しかるに、サッシェフィルム(類)が水に溶解および/または崩壊することにより、適当な時間および場所で選択された水性環境に、サッシェの水基体組成物が放出可能である必要があることが主たる目的である(本明細書の目的に対し、“水溶性”は“水崩壊性”を含む。)。サッシェの水基体組成物の水が、ある一定の環境においておよび若干の組成物について、使用前、例えば、貯蔵の間にサッシェの壁を透過しうるという欠点が認識されている。包装された組成物の水のこのような透過が非常に望ましくないことは明らかであり、例えば、サッシェを溶解させたり、外側の包装に付着させたりする可能性があり、それによって、包装した製品の貯蔵寿命を短くする。
今回我々は、水性基体組成物を水溶性サッシェに包装する時、透過の欠点を克服する方法を見いだした。
本発明に従えば、水基体組成物を包装するのに適した水溶性のサッシェであり、該サッシェが、その結合剤物質が水溶性の有機ポリマー(類)を含む水溶性フィルムを含むフィルム構造物を有し、そのフィルム構造物が水溶性フィルムの形成に使用されるワックス(類)の水性分散液から誘導される水分散可能なワックス(類)を包含するサッシェが提供される。
本発明の別の実施態様においては、水溶性サッシェとその中に包装された水基体組成物との組み合わせであり、前記サッシェが、その結合剤物質が水溶性の有機ポリマー(類)を含む水溶性フィルムを含むフィルム構造物を有し、そのフィルム構造物が、水溶性フィルムの形成に使用されるワックス(類)の水性分散液から誘導される水分散可能なワックス(類)を包含する組み合わせが提供される。
本発明に従えば、さらに、水基体組成物を包装するための完全にまたは一部シールされた形の水溶性サッシェであり、該サッシェが上記定義したフィルム構造を有するサッシェが提供される。
本発明に従えば、さらに、ワックス(類)の水性分散液と混合した水溶性有機ポリマー(類)の水性溶液または分散液から水溶性フィルムを調製し、そのフィルム構造物が前記水溶性フィルムを含むサッシェを形成することを含む、上記定義されたサッシェを製造する方法が提供される。
かくして、上記定義した通りに導入されたサッシェの水溶性フィルム構造物中のワックス成分の存在は、サッシェの水性含有物の透過を有意に低下または防止することが判明した。ワックスは、フィルムの表面へと移動し、かくして、フィルムを介しての水性配合物の水の透過を低下または防止するワックス層が生ずることが見いだされた。しかし、我々は、この可能的説明に拘束されることは望まない。
“ワックス”という用語は、天然または合成のいずれか、および、石油、鉱物、植物または動物起源の多くの物質を一般的に分類するために使用する。これらは、比較的低い融点を有し、周囲温度で通常固体であり、加熱した時に軟質化し、冷却した時、硬質化することが可能である(例えば、融点≧50℃を有し、通常、50〜90℃の範囲内である。)。これら自体は水に不溶性である。天然源から得られるワックス類としては、動物性ワックス類、植物性ワックス類、無機ワックス類および石油ワックス類が挙げられる。このような物質は、組み合わせて使用されることが多く、それらの例としては、種々の融点と等級とを有するパラフィンワックス類および微結晶ワックスのような石油系ワックス類;密蝋のような動物性ワックス類;カヌーバ(carnuba)ワックスおよびカンデリラ(candelilla)ワックスのような植物性ワックス類;および、マストン(maston)ワックスのような無機ワックス類が挙げられる。
本発明で使用するワックス(類)は、水分散可能、すなわち、例えば、界面活性剤および高エネルギー撹拌を使用して水に分散させることのできる必要がある。ワックス類のこのような水性分散液は通常、商業上入手可能であり、水性ワックス乳化液として公知である。特に好ましいワックス類は、パラフィンワックス類(すなわち、炭化水素または炭化水素混合物ワックス類);および、カヌーバワックスである(組み合わせて使用することが多い)。かくして、商業上入手可能なこのタイプの水性ワックス乳化液は、パラフィンワックスおよびカヌーバワックスの混合物の水性ワックス乳化液(平均粒子寸法約1μm)である“Michelman" ML270-Eであり、約40%w/w固体で供給されることが多い。ワックス乳化液は、必要な場合、本発明での使用前に、水で希釈することができる。
水性ワックス乳化液は、ワックス(類)をサッシェの水溶性フィルム構造物に組み込むための手段として使用される。
好ましくは、これは、サッシェ用にフィルム形成結合剤として使用される水溶性有機ポリマー(類)の水性溶液または分散液(通常、ラテックス)のワックス(類)の水性乳化液との混合によって達成される。(フィルム形成高分子結合剤がこの段階で分散液(例えば、ラテックス)形である場合には、それは例えば、十分な酸基、アクリル系ポリマーの場合には、通常、カルボン酸基を有することによって、次の段階で水性溶液へと転化可能である必要があり、これは、塩基による中和によって水溶性を付与するであろう。)。通常、この混合は、単純な混合であるが、水性ワックス分散液の存在下で水溶性ポリマーを形成するためのin situでの重合は、原則的に、無視できない。
(上記したように)水溶性フィルム形成ポリマーの水性溶液(または分散液)と混合する水性ワックス乳化液は、本発明のさらなる実施態様において、アクリル系ポリマーラテックスと、通常、ワックス/アクリル系ポリマーの重量比99/1〜50/50(さらに好ましくは、90/10〜70/30)の範囲内で既に混合されている。このアクリル系ポリマーは、例えば、中和可能な酸基(通常、カルボキシル)を十分に高いレベルで有することによって、ポリマーが、所望される場合には、塩基による適当な中和により続いて可溶化されるように、それ自体水溶性であるのがよい。他方、このアクリル系ポリマーは、例えば、(それが酸基を有する場合)中和されないことによるかまたは(例えば、酸基を全く有しないかまたは不十分に有することにより)固有に疎水性であることによって、いずれのpHにおいてもそれが水不溶性となるように、水不溶性である必要はない。ワックス乳化液および本実施例に使用される水不溶性アクリル系ポリマー(すなわち、これは、ついで、水溶性フィルム形成ポリマーと混合される)のこのような組み合わせにおいて、アクリル系ポリマーは、−20℃〜100℃の範囲、さらに好ましくは、10〜50℃の範囲のガラス転移温度(Tg)を有することができる。
このさらなる実施態様の有用性は、例えば、サッシェの水溶性フィルムの耐ブロッキング抵抗性を改良し、低湿度条件下でのフィルムの柔軟性を改良し、(さらなるポリマーがそれ自体水溶性である時)冷水への溶解度を増大させることによって、サッシェの水溶性フィルムの品質をさらに向上させることである。サッシェ用のフィルム形成結合剤として使用される水溶性ポリマー(類)と混合前にワックス乳化液と既に混合されたアクリル系ポリマーラテックスは、通常、水溶性フィルム形成ポリマー結合剤それ自体の重量と比較して少量存在する。好ましくは、この実施態様の(ワックスと混合された)アクリル系ポリマーは、サッシェのフィルム形成結合剤として使用される水溶性有機ポリマー(類)の重量基準で、0.01〜30重量%、さらに好ましくは0.3〜5重量%の量で存在する。
水溶性有機ポリマー類に話を戻すと、これは、サッシェの水溶性フィルム構造物を提供するために、フィルム形成結合剤として使用される。このようなポリマー類の例としては、ポリエチレンオキシド、メチルセルロース、および、特に、ポリビニルアルコール(PVOH)が挙げられる。PVOHは、概して、一部または完全にアルコーリシスまたは加水分解され、例えば、40〜100%、特に、80〜100%(特に、88%が多い)アルコーリシスまたは加水分解されたポリビニルアセテートが挙げられる。生成するPVOHフィルムは、フィルム厚さの2倍以上の厚さのラミネート、表面改質フィルムまたは同時押出フィルムであってもよい。PVOHフィルムとしては、M7030(一層フィルム)、L7030(ラミネートフィルム)、M7031(一層フィルム)、L7031(ラミネートフィルム)およびM9500(また、PXP2841とも称し、一層フィルム)であってもよく、これらは全てChris Craft Industrial Products Inc, South Holland, Illmois, USAから入手可能である。
この目的のために適したその他のポリマー類としては、特に(上記した)塩基による中和でポリマーを水溶性とするために十分な酸基(通常、カルボキシル基)を有するアクリル系ポリマー類が挙げられる。通常、このようなポリマー類は、5〜40重量%、さらに通常は、8〜15重量%のオレフィン性不飽和カルボン酸を有するモノマー類(このようなカルボン酸を有するモノマーの例はアクリル酸、メタクリル酸、β−カルボキシエチルアクリレート、マレイン酸および無水マレイン酸)と;40〜95重量%、さらに好ましくは、75〜90重量%のアルコール性エステル形成部分に1〜12個の炭素原子を含有する非酸(メタ)アクリレートエステルモノマー類、好ましくは、C1〜C10アルキルもしくはヒドロキシアルキルアクリレート類またはメタアクリレート類(このようなモノマー類の例は、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、エチルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、ヒドロキシエチルアクリレートおよびヒドロキシエチルメタクリレートである。)と;0〜20重量%、より好ましくは2〜10重量%の上記したもの以外のオレフィン性不飽和モノマー類(このようなさらなるモノマー類の例は、スチレン、アクリルアミド、メタクリルアミド、2−アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸およびベヘニルエトキシ(25)メタクリレートである。)とを含有するモノマー装填材料から製造される。
サッシェの水溶性フィルム形成結合剤を生じさせるための特に好ましい水溶性アクリル系ポリマーシステムは、継続中のPCT国際出願W0 97/00282に記載されており、この文献の内容は全て本明細書に取り込む。これは、サッシェの包み材料の提供にそれ自体適した、柔軟で水溶性(好ましくは、冷水可溶)で実質的にまたは完全に可塑剤を含まないフィルムの提供に適したアクリル系ポリマーの組み合わせを開示しており、そのポリマーシステムは、ポリマー成分SおよびH:
[ここで、Sは、Tg≦20℃を有することにより性質が軟質である少なくとも1種の酸官能性付加コポリマーとして定義され;
Hは、Tg≧40℃を有することにより性質が硬質である少なくとも1種の酸官能性付加コポリマーとして定義される。]
の組み合わせを含み、さらに、成分SおよびHは、S対Hの相対重量比90/10〜65/35の範囲内で存在し、SおよびHの酸官能性は、例えば、生成するフィルムを水溶性とするために、少なくとも一部中和される。
本明細書でコポリマーのTgは、周知のように、コポリマーのガラス転移温度を意味し、ポリマーのTgは、それがガラス状の脆い状態から可塑性のゴム状へと変化する温度である。Tgは、例えば、示差走査熱量計(DSC)を使用し、Tgに従って誘導曲線のピークから実験的に測定してもよいし、または周知のFox式から計算してもよい。
タイプSのコポリマーは、(使用するモノマーの合計重量基準で)以下の量の酸官能性モノマー(類)、軟質モノマー(類)および硬質モノマー(類)を含むモノマー(類)から誘導されることが多い:
酸官能性モノマー(類):5〜40重量%、さらに通常には8〜15重量%、特に8〜14重量%
軟質モノマー(類):40〜85重量%、さらに通常は55〜70重量%、特に、60〜70重量%
硬質モノマー(類):5〜50重量%、さらに通常は15〜35重量%、特に20〜30重量%
(軟質および硬質モノマー類の上記量は、硬質または軟質である酸官能性モノマー類を除外する:これらは、酸官能性モノマー範囲に含まれる。)
(適当なレベルの軟質および硬質モノマー類を使用して)軟質コポリマーを製造するためのモノマー類の組み合わせの例は、:アクリル酸/エチルアクリレート/メチルメタクリレート;アクリル酸/n−ブチルアクリレート/エチルアクリレート/メチルメタクリレート;アクリル酸/n−ブチルアクリレート/メチルメタクリレート;メタクリル酸/エチルアクリレート/n−ブチルアクリレート/メチルメタクリレート;アクリル酸/メタクリル酸/n−ブチルアクリレート/エチルアクリレート/メチルメタクリレート;および、アクリル酸/メタクリル酸/エチルアクリレート/メチルメタクリレートである。
タイプHのコポリマー類について適した軟質および硬質モノマー類の例は、タイプSのコポリマーについて軟質および硬質モノマー類に関して上記定義した通りである。
タイプHのコポリマーは、(使用するモノマーの合計重量基準で)以下の量の酸官能性モノマー(類)、軟質モノマー(類)および硬質モノマー(類)を含むモノマー(類)から誘導されることが多い:
酸官能性モノマー(類):5〜40重量%、さらに通常には8〜15重量%、特に8〜14重量%
軟質モノマー(類):0〜50重量%、さらに通常は10〜40重量%、特に、25〜40重量%
硬質モノマー(類):40〜90重量%、さらに通常は50〜80重量%、特に50〜65重量%
(軟質および硬質モノマー類の上記レベル量は、硬質または軟質である酸官能性モノマー類を除外する:これらは、酸官能性モノマーの範囲に含まれる。)
硬質コポリマー類を製造するためのモノマーの組み合わせの例は、軟質コポリマーについて上記したものと同様のものであってもよいが、当然のことながら、異なる(すなわち適当な)量の硬質および軟質モノマー類を使用する。
アクリル系ポリマー類(ここで、これは、水溶性を達成するために必要とされる。)の酸官能性基の中和に関しては、塩基性塩の塩基から誘導されるカチオン類の対応する存在とともに、酸官能性基の所望される量比をアニオン性塩の基へと転化するために、適当な塩基または塩基性塩の使用によって、要求される中和度が達成される。使用することのできる塩基は、不揮発性(すなわち、永久)塩基、例えば、IA族またはII族金属塩基類または塩基性塩類、(適当なものとして)、例えば、水酸化物類、炭酸水素塩類または炭酸塩類であり、特に、Na、KおよびLiの水酸化物類;不揮発性水溶性有機塩基類、例えば、トリエタノールアミンおよび2−メチル−2−アミノ−1−プロパノールである。使用することのできる揮発性塩基は、アンモニア;および、揮発性脂肪族アミン類、例えば、トリエチルアミン、ジエタノールアミン等である。しかし、大部分の場合、不揮発性(すなわち、永久または固定した)塩基類(揮発性塩基類は、フィルム形成およびフィルムの貯蔵の間に失われる可能性があり、水溶解度の低下をもたらす)を使用することが好ましく、最も好ましい永久塩基は、NaOHである。にもかかわらず、揮発性塩基、例えば、(特に)アンモニアの使用が、場合によっては、有益でありうる。
アクリル系ポリマーの、例えば、上記したPVOHとの組み合わせを含む水溶性アクリル系ポリマー類は、一層タイプまたはラミネートタイプのサッシェフィルム構造物の生成を生ずることができる。また、原則的には、2つの完全に異なるポリマータイプ、例えば、アクリル系フィルムと積層されたPVOHのラミネート構造物を使用することも可能である。
生成するサッシェについてラミネート構造を使用する場合には、ワックスは、ラミネートフィルムの一方または両方に配合される。1つのフィルムのみに配合する場合、それは、通常、生成するサッシェの外側層に配合されるが、内側層にのみ配合することもまた可能である。
原則的に、上記した水溶性フィルムを製造するためには、いずれの技術、例えば、カレンダリング、押出、または、さらに好ましくは、注型を使用することができる。フィルムを注型によって製造しようとする場合、ポリマーシステムの溶液または分散液は、いずれかの所望される添加剤(例えば、ワックス)とともに、例えば、適当な型の平担な水平面(例えば、ポリエチレンまたはポリプロピレンのようなプラスチック材料製)上に注ぎ、水性支持体相を自然に蒸発させるかまたは(例えば、室温;または、例えば、オーブン中のような高温で)蒸発を促進して取り出す。フィルムはまた、型の寸法よりもむしろフィルム厚さを測定するためにアプリケータバー(applicator bar)を使用して平坦面に塗装することによって製造することができる。ラミネートフィルムは、逐次注型;同時押出;および、2つの予備成形したフィルムの積層などの技術によって形成することができる。
サッシェフィルムは、好ましくは、自立性(self-supporting)である。
本発明のサッシェのフィルム構造物用に使用されるワックス含有水溶性フィルムは、一相またはラミネート形のいずれかであり、好ましくは、フィルムの合計乾燥重量基準で、1〜30重量%、さらに好ましくは、3〜10重量%のワックスを含有する(上記したように、ラミネートフィルムの場合、ワックスは、2つのフィルムの一方または両方に存在させることができ、通常少なくとも外側のフィルムに存在させる。)。
本発明のサッシェを製造するために使用する水溶性フィルムは、また、(ワックス以外に)所望とされる場合に、スリップ助剤、着色剤、湿潤剤(界面活性剤)、充填剤(例えば、シリカまたは澱粉)、キレート剤、および、(必要とされる場合に)可塑剤(例えば、ポリビニルアルコールフィルムの場合に、例えば、グリセロール)のような物質を含んでもよい。
水溶性サッシェに包装される水基体組成物は、とりわけ、水溶性農薬活性成分;水;および、所望により、その他の成分、例えば、電解質、増粘剤、キレート剤、抗凍結剤、抗発泡剤、緩衝液、染料、吐剤、保存剤、付臭剤、芳香剤、毒性緩和剤、有機溶剤、安定剤、相乗剤および湿潤剤;を含む農薬組成物である。
水溶性の農薬活性成分は、例えば、パラコート塩(例として、パラコートジクロライドまたはパラコートビス(メチルサルフェート))、ジコート塩(例として、ジコートジブロマイドまたはジコートアルギネート)、または、グリホセートもしくはその塩またはエステル(例えば、グリホセートイソプロピルアンモニウム、グリホセートセスキナトリウムまたはグリホセートトリメシウム(スルホセートとしても公知)のような除草剤;殺虫剤;または、殺真菌剤である。水溶性の農薬は、パラコートジクロライド、ジコートジブロマイド、グリホセートイソプロピルアンモニウムまたはグリホセートトリメシウム(スルホセートとしても公知)であるのが好ましい。
電解質は、イオン強度を高めるために組成物に包含させることができる。水性組成物中の電解質濃度は、サッシェが溶解させられるはずの水中の電解質濃度より高くてもよい。電解質は、通常、それよりサッシェが組成物中で形成される物質の不溶解性の改良を補助をする。好ましい電解質は、硫酸アンモニウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸銅、硝酸アンモニウム、硝酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、硝酸カリウム、塩化ナトリウムおよび塩化カリウムである。
助剤または補助配合物(例えば、湿潤剤または抗凍結剤)もまた組成物に含ませることができる。適当な助剤としては、中性またはアニオン性界面活性剤[例えば、石鹸、硫酸の脂肪族モノエステルの塩(例として、ラウリル硫酸ナトリウム)、スルホン化した芳香族化合物の塩(例として、ナトリウムドデシルベンゼンスルホネート)、または、アルキルグルコシド];または、ポリサッカライド類が挙げられる。適当な湿潤剤としては、アルキルグリコシド;スルホン化された芳香族化合物の塩(例として、ナトリウムドデシルベンゼンスルホネート)、アルコールエトキシレートまたはジグルカアミドが挙げられる。適当な増粘剤としては、種々の等級のキサンタンガムが挙げられる。
農薬組成物は、また、カルシウムイオン用のキレート剤または金属封鎖剤を含むこともできる。適当なキレート剤または金属封鎖剤は、エチレンジアミン四酢酸である。
また、農薬組成物は、また、接着剤、抗発泡剤、緩衝液、消臭剤、染料、吐剤、保存剤、付臭剤、香料、毒性緩和剤、さらなる溶剤、安定剤、相乗剤、増粘剤または湿潤剤を含むことができる。
水溶性のサッシェを形成し、標準技術[例えば、熱成形またはバーチカルフォーム−フィル−シーリング(vertical form-fill-sealing)]を使用して充填させることができる。
使用において、包装された農薬組成物は、(例えば、農薬噴霧器内で)水と混合され、水溶性農薬活性成分の噴霧可能な溶液を生ずる。
本発明の包装した水性基体組成物(特に、包装した水性農薬組成物)は、バッグ−イン−バッグ(bag-in-bag)配置[例えば、本発明の包装した水性基体組成物を本発明の包装した水性基体組成物のみを保持する第2の水溶性サッシェ内部に包んだ配置(第2のサッシェは、農薬組成物を収容するためのさらなるバリヤーを表す)]の一部;2つの水溶性サッシェが共通のシールでつながれた配置の一部;または、2つの水溶性サッシェのシールが水溶性フィルムのヒンジによってつながれた配置の一部であってもよい。
本発明の水溶性サッシェは、(例えば、ポリエチレン/アルミニウム箔/ペーパーラミネートからなる)第2の包装として役割を果たす非水溶性外側バッグに包装することも可能である。
さて、以下の実施例を参照して本発明を例示する。特に断らない限り、部、パーセンテージおよび比は全て重量基準である。
実施例において、以下の略号を使用する:
PVOH: ポリビニルアルコール
DFT: 乾燥フィルム厚さ
PVOH溶液の調製
水性PVOH溶液は、例えば、以下のようにして調製した:
活性成分が:
PVOH: 77.8%
グリセロール: 15.6%(可塑剤)
澱粉: 6.6%(充填剤)
である15%w/wの活性成分の水溶液を調製した:
PVOH= 'Mowiol 40-88', 88%加水分解された、M. Wt. 127K, ex-Aldrich
グリセロール= グリセロールアナラー,ex−BDH
澱粉= 'Avedex 36LAC14U', ex-Avebe Ltd
例:
蒸留水(340g)を室温でフラスコ内で撹拌した。これに、グリセロール(9.36g)、澱粉(3.96g)およびPVOH(46.68g)を加えた。混合物を80℃まで加熱し、PVOHが完全に溶解するまで継続して撹拌した。ついで、閉じ込められた空気を除去するために、撹拌しつつ、PVOH溶液を室温まで冷却した。
PVOH/ワックス溶液の調製
PVOH/ワックス水性溶液を、例えば、以下のようにして調製した:
DFT約80μmのフィルムを得るために、2種の塗料を、各々、約40μmのDFTに注型する。10%w/wワックスを含有するワックス含有フィルムを必要とする時、フィルム重量の合計で、そのワックスは、20%w/wのレベルでのみ第2の塗料に合わせられる。
水で希釈することによってワックス乳化液を15%w/w固体含量に少なくした。ついで、室温で撹拌しつつ、これを上記PVOH溶液に加える。
例:
8.3%w/wのワックスを含有する最終フィルム組成物を製造するために、16.6%w/wのワックスを含有させて、PVOH/ワックス配合物を調製する。15gの'Michelman ML270-E'のワックス乳化液(パラフィンおよびカヌーバワックスの混合物,40%w/w固体として供給される。)に、25gの蒸留水を加え、かくして、15%w/w固体でワックス乳化液を生成させた。PVOH溶液(200g,15%固体)を室温で撹拌し、希釈ワックス乳化液(40g)を10分間かけて加えると、16.6%w/wワックスを含有する所望される配合物を生ずる。ワックス乳化液もまたPVOH溶液に加えることができ、80℃および周囲温度で撹拌する。
サッシェ用の水溶性フィルムの調製
約80μmのDFTのフィルムをこれらサッシェの構造用に製造した。これは、各々が約40μmDFTを有する2層の配合物を注型することによって達成された。第1の被覆を乾燥させてから第2の被覆を塗布した。
例:
8.3%w/wのワックスを含有するフィルムラミネートの製造は以下のようにして行った。最初に、シーンMicrometer Adjustable Film Applicatorを使用して、未処理ポリプロピレンシート上に(ワックスなしの)PVOH溶液層を注型すると、湿潤フィルム厚さ270μmを与えた。このフィルムを80℃で1時間乾燥した。ついで、PVOH/ワックス配合物(16.6%w/wワックス)の第2の被覆を第1の被覆の頂部に(湿潤フィルム厚さ270μmで)塗布した。これを再度80℃で1時間乾燥させた。最終ラミネート被覆は、8.3%w/wワックスを含有する約80μmのDFTで得られ、含有ワックスは、乾燥の間に被覆/空気界面に層化したと考えられる。
水溶性サッシェの構築および充填
ポリプロピレン上に調製したフィルムを240mm×200mmに切り取った。ついで、ポリプロピレン裏地を注意しつつ剥がした。フィルムを半折りに折り畳んだ。ワックス含有フィルムがサッシェの外側フィルムを形成した。Hulme-Martin熱シーラーを使用して、サッシェの2つの短い側を加熱シールした。PVOH−基体フィルムについて、ヒートセットは、6.5であり、クールセットは、8.5であった。できあがったサッシェは、ボトムエッジのような折り目を有した。サッシェに70mlの飽和硫酸マグネシウムを充填した。ついで、最終の側を加熱シールした。これは、おおよその寸法200mm×120mmのサッシェを与えた。
外側バッグの構築
上記水溶性サッシェは、貯蔵用に第2の外側包装に収納し;ポリテン/アルミニウム箔/ペーパ(90ミクロンDFT)のラミネートは、作成した包装の内側を形成するポリテンで製造した。この材料のシートを210mm×200mmに切り取った。2つのこのようなシートを一緒に相互の頂部に置き、3つの側面を加熱シールした。ついで、水溶性サッシェをこの外側包装の内側に置き、外側包装の最終側を加熱シールした。
試験
外側包装ありおよびなしの一連の水溶性フィルムを40℃および40%相対湿度で貯蔵試験に賦した。水性含有物からの水の損失を、重量測定した。さらに、水溶性フィルムの溶解速度を、貯蔵前および貯蔵後に測定した。
結果
貯蔵試験
実施例 1:外側包装のない水溶性サッシェ
各々重複して、4つのフィルムを試験した:
1a ワックスなしのPVOH
lb PVOH+2.49%w/wワックス
1c PVOH+4.15%w/wワックス
1d PVOH+8.3%w/wワックス
これらサッシェを3日間貯蔵してから、水の損失を測定した。外側包装がないことにより、サッシェからの水損失は、貯蔵条件下でかなりのものであり;3日後、硫酸マグネシウムの沈殿が観測され、この時間より後の結果は、信頼できないと考えた。これら結果は、特に8.3%w/wレベルでの水損失を低下させるワックスの能力の基本的な作用を示す。
Figure 0003919823
実施例 2 外側包装に収納された水溶性サッシェ
各々重複して、3つのフィルムを試験した;
2a PVOH
2b PVOH+4.15%ワックス
2c PVOH+8.3%ワックス
これらサッシェを4週間貯蔵してから重量損失を測定した。
Figure 0003919823
この一連の結果は、フィルム組成物中に4.15%w/wワックスを配合することにより含有物からの水の損失が46%低下し、フィルム組成物中に8.3%ワックスを配合する時に水損失が63%低下することを明らかに示す。
水中でのフィルムの溶解性を試験するための一般的な試験
フィルムを35mmスライドフレームに取り付け、10℃に維持した600cm3ビーカー内の500cm3の水(蒸留水または水道水)にスライドマウント(slide mount)を浸漬することによりフィルムの溶解度を測定した。スライドマウントは、2.5cm長さのマグネチックスターラーのバーを使用して400rpmで撹拌する。
漏出時間は、フィルム試料がスライドフレームから拘束を解かれるのにかかった時間として定義し、溶解時間は、150ミクロンメッシュの篩を介して濾過した時に痕跡量のフィルムも残らないように、フィルムが完全に溶解するのにかかった時間として測定した。
Figure 0003919823
かくして、ワックスの添加は、フィルム破断時間に無視することのできる効果を有したが、完全に溶解するために必要とされる時間が増大した。
溶解すると、ワックスは、再分散され、篩の目詰まりを生じないような小さくて十分な粒子寸法の水性乳化液形へと戻る。
溶解時間が60分より長い場合には、フィルムは、本目的用には不溶性と見なされる。

Claims (20)

  1. 水基体組成物を包装するのに適した水溶性のサッシェであり、該サッシェが、その結合剤物質が水溶性の有機ポリマー(類)を含む水溶性フィルムを含むフィルム構造物を有し、そのフィルム構造物が水溶性フィルムの形成に使用されるワックス(類)の水性分散液から誘導される水分散可能なワックス(類)を包含するサッシェ。
  2. 水基体組成物が水基体の農薬、ランドリーケア、染料、殺生物剤、工業用洗浄剤、家庭用表面洗浄剤または公衆衛生物質組成物である、請求の範囲第1項に記載のサッシェ。
  3. 水基体組成物が農薬組成物であり、その農薬活性成分が、好ましくは、パラコート塩、ジコート塩、グリホセートもしくはその塩またはエステルである、請求の範囲第2項に記載のサッシェ。
  4. 水溶性有機ポリマー(類)がポリビニルアルコールポリマーである、請求の範囲第1項に記載のサッシェ。
  5. ポリビニルアルコールが40〜100%アルコリシスまたは加水分解されたポリビニルアセテートである、請求の範囲第4項に記載のサッシェ。
  6. 水溶性有機ポリマー(類)がカルボキシル基を有するアクリル系ポリマーである、請求の範囲第1項に記載のサッシェ。
  7. アクリル系ポリマー(類)が、ポリマー成分SおよびH:
    [ここで、Sは、Tg≦20℃を有することにより性質が軟質である少なくとも1種の酸官能性付加コポリマーとして定義され;
    Hは、Tg≧40℃を有することにより性質が硬質である少なくとも1種の酸官能性付加コポリマーとして定義される。]
    の組み合わせを含み、さらに、成分SおよびHは、S対Hの相対重量比90/10〜65/35の範囲内で存在し、SおよびHの酸官能性は、例えば生成するフィルムを水溶性とするために少なくとも一部中和されている、請求の範囲第6項に記載のサッシェ。
  8. サッシェのフィルム構造物が、フィルムの合計乾燥重量基準で、1〜30重量%、さらに好ましくは、3〜10重量%のワックス(類)を含有する、請求の範囲第1項〜第7項のいずれか1項に記載のサッシェ。
  9. 水分散可能なワックス(類)が融点≧50℃を有する、請求の範囲第1項に記載のサッシェ。
  10. 水分散可能なワックス(類)が、
    パラフィンワックス類および微結晶ワックスのような石油系ワックス類;
    密蝋のような動物性ワックス類;
    カヌーバワックスおよびカンデリラワックスのような植物性ワックス類;
    マストンワックスのような無機ワックス類;および、
    それらの混合物を含むリストから選択される、請求の範囲第1項に記載のサッシェ。
  11. フィルム構造物がラミネート構造物を含む、請求の範囲第1項に記載のサッシェ。
  12. ラミネート構造物が異なるポリマーフィルムを含む、請求の範囲第11項に記載のサッシェ。
  13. ワックスをラミネートフィルムの1つまたは全部に含ませてもよい、請求の範囲第11項に記載のサッシェ。
  14. 完全にまたは一部シールされた形で水基体組成物を包装するための請求の範囲第1項〜第13項のいずれか1項に記載のサッシェ。
  15. 水溶性サッシェとその中に包装された水基体組成物との組み合わせであり、前記サッシェが、その結合剤物質が水溶性の有機ポリマー(類)を含む水溶性フィルムを含むフィルム構造物を有し、そのフィルム構造物が水溶性フィルムの形成に使用されるワックス(類)の水性分散液から誘導される水分散可能なワックス(類)を包含する組み合わせ。
  16. 水溶性サッシェとその中に包装された水基体組成物との組み合わせであり、前記サッシェが、請求の範囲第1項〜第15項のいずれか1項に記載されたフィルム構造物を有する組み合わせ。
  17. ワックス(類)の水性分散液と混合した水溶性有機ポリマー(類)の水性溶液または分散液から水溶性フィルムを調製し、そのフィルム構造物が前記水溶性フィルムを含むサッシェを形成することを含む、請求の範囲第1項に記載のサッシェを製造する方法。
  18. ワックス(類)の水性分散液と混合した水溶性ポリビニルアルコールポリマー(類)の水性溶液または分散液から水溶性フィルムを調製し、そのフィルム構造物が前記水溶性フィルムを含むサッシェを形成することを含む、請求の範囲第1項に記載のサッシェを製造する方法。
  19. 水溶性有機ポリマー(類)それ自体の前記水性溶液または分散液と混合されるワックス(類)の前記水性分散液が、そのアクリル系ポリマーが水溶性または水不溶性であるアクリル系ポリマーをラテックスまたは溶液の形で含有する、請求の範囲第17項および第18項に記載の方法。
  20. 前記アクリル系ポリマーが水不溶性であり、かつ、−20〜100℃のTg、さらに好ましくは、10〜50℃のTgを有する、請求の範囲第19項に記載の方法。
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