JP2609545B2 - 遮断性のすぐれたポリオレフィンフィルム - Google Patents

遮断性のすぐれたポリオレフィンフィルム

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はポリオレフィンから成る層を有する押出しプ
ラスチックフィルムに関する。このようなフィルムをあ
る製品、特に食品の包装に使用するとき、そのフィルム
の重要な性質はフィルムが水分、酸素、および香りに対
する遮断となり得る能力である。本発明はすぐれた遮断
性を持つポリオレフィンフィルムを提供する。
本発明によれば、結晶性ポリオレフィンから成る層を
有する押出しプラスチックフィルムの遮断性は、ポリオ
レフィンにワックスをいくらか加えることによって大幅
に改善される。加えられるワックスの量はポリオレフィ
ンの種類およびフィルムが冷却される速度によって異な
る。しかし一般的にはポリオレフィンの重量に対し約2
乃至12重量%、好ましくは約3乃至10重量%である。フ
ィルムの水蒸気透過速度(WVTR)をこの範囲内のワック
ス濃度に対してプロットすると、グラフはその範囲内で
最下低又は低い点を有するくぼんだ曲線となる。その範
囲内で、ワックスは水蒸気透過速度を少なくとも4分の
1、好ましくは少なくとも10分の1、そして最低点また
はその付近において少なくとも20分の1に減少させる。
水蒸気透過速度の最低点におけるワックス濃度をCLとす
ると、ワックスの濃度はCLマイナス3乃至CLプラス3%
の範囲にあるのが好ましい。そしてCLマイナス2乃至CL
プラス2%の範囲であるのがさらに好ましい。本発明の
フィルムの水蒸気透過速度は0.2グラム/254平方cm(100
平方インチ)/24時間未満であるのが好ましく、0.1未満
であるのがさらに好ましく、0.05グラム/254平方cm(10
0平方インチ)/24時間であるのが最も好ましい。
結晶性のポリオレフィンには、ポリエチレン、アイソ
タクチックポリプロピレン、ポリブチレン、ポリ−4−
メチルペンテン−1、プロピレンと重量で7重量%まで
のエチレンとの共重合体、ブチレンと5重量%までのエ
チレンとの共重合体、およびプロピレンとブチレンとの
共重合体などが含まれる。ポリオレフィンの結晶化度の
程度は約25%より大であるのが好ましく、約30%より大
であるのがさらに好ましい。結晶性でないポリオレフィ
ンにはアタクチックポリプロピレン、ポリイソブチレ
ン、エチレン−プロピレン共重合体ゴム、及びエチレン
−酢酸ビニル共重合体のようなオレフィンと極性モノマ
ーとの共重合体などが含まれる。
最も結晶性の高いポリオレフィンにも非晶質領域がい
くらか存在する。本発明の実施において、ワックスはポ
リオレフィンの結晶性領域とは相溶性がなく、そして非
晶質領域とは制限された相溶性を有する。さらに、ワッ
クスはポリオレフィンの非晶質領域において結晶化す
る。そしてこの現象が遮断性における大幅な改善を説明
するものであると考えられる。
ワックスは鉱ろうまたは合成ワックスのいずれかであ
る炭化水素ワックスであるのが好ましい。ワックスの種
類はポリオレフィンの種類によって異なる。ポリオレフ
ィンがポリエチレンであるとき、好ましいワックスは合
成ポリプロピレンワックスであって、ポリエチレン系の
ワックスは結晶性ポリエチレンと相溶性があるから不適
当である。ポリオレフィンがポリ−α−オレフィンであ
るとき、好ましいワックスはポリエチレン系のワックス
であって、合成ポリプロピレンワックスはポリ−α−オ
レフィンと相溶性があるから不適当である。ポリエチレ
ン系のワックスは平均連鎖長さが約22乃至65炭素原子で
あり、分子量が約300乃至800であってそして融点が約52
乃至88℃(約125乃至190゜F)であるのが好ましい。これ
らのワックスにはパラフィンワックス、微晶ワックスお
よび中間(in−termediate)ワックスが含まれる。最も
好ましいものはパラフィンワックスであって、これの平
均連鎖長さは約22乃至40の炭素原子であり、分子量は約
300乃至450であって融点は約52乃至71℃(約125乃至160
゜F)であるのが一般的である。パラフィンワックスはノ
ルマルとノルマルでないパラフィンの混合物から成るの
が好ましく、そしてノルマルパラフィン含有率が約35乃
至90重量%であるのが好ましい。パラフィンワックスは
広い分子量分布を持つのが好ましい。例えば、ある数の
炭素原子を持つ連鎖画分のそれぞれがワックスの25%未
満であるのが好ましく、20%未満であるのがさらに好ま
しい。広い分子量分布を持つパラフィンワックスは狭い
分子量分布を持つパラフィンワックスよりも良好な遮断
性を与える。それは広い分子量を持つワックスによっ
て、ポリオレフィンの非晶質領域の組織に、より良く適
合する組織を持つクリスタリットが形成されることによ
ると考えられる。シェブロン(Chevron)143の名で市販
されているパラフィンワックスの場合に最良の結果が観
察されている。それは約62℃(143゜F)の融点、29炭素
原子の平均連鎖長さ、約417の平均分子量、約75%のノ
ルマルパラフィン含有率を有し、そして約12%のC28
分、12%のC29留分および11%のC30留分(ワックス中の
3大留分)を含有する。
ワックスの量はポリオレフィンの非晶性によって異な
る。そして、ポリオレフィンの種類、ポリオレフィンを
含有する押出しフィルムの冷却方法、およびフィルムの
厚さによって異なる。フィルムがプロピレンの単一ポリ
マーから成る厚さが約1乃至2ミルである単一層であっ
て、そしてフィルムが約4℃(39゜F)の温度の冷却ロー
ル上にキャスト押出し(cast extruded)されるとき、
水分遮断における最大の改良は、第1図の曲線Aに示さ
れるように、ポリプロピレンが約4乃至5%のワックス
を含有するときに得られる。このワックス量を超える
と、過剰ワックスは水分遮断性に悪影響を与える。そし
てこれはワックスがポリプロピレンの非晶質領域との相
容性の限界を超えることに起因すると考えられる。ポリ
オレフィンがプロピレンと約5%のエチレンとの共重合
体であり、そしてフィルムが同じ条件で押出されると
き、水分遮断における最大の改善は、第1図の曲線Bに
示されるように、ワックスの量が約6%のときに得られ
る。共重合体は単一ポリマーにより一層非晶性であるか
らやや多量のワックスが必要である。しかし共重合体は
水分遮断にそれ程悪影響を伴わずに過剰ワックスを含有
できる。これは非晶質領域がより多くの過剰ワックスを
吸収できるからであると考えられている。
冷却ロールの温度はポリオレフィンの非晶質領域、特
に冷却ロールに接触するフィルム表面付近の非晶質領域
の範囲に影響する。冷却ロールの温度を下げると非晶質
領域の範囲を増す効果がある。その結果水分遮断の改善
を最大にするのにやや多くのワックスが必要である。し
かし第2図に示される通り過剰ワックスの水分遮断への
悪影響はより少ない。したがって本発明を大規模に実施
する場合、ポリオレフィン中のワックス濃度に対する許
容量規格値(tolerance specification)を広げるため
に、押出されるフィルムを冷却することが望ましい。フ
ィルムはそれを冷却媒体に接触させることによって冷却
される。キャストフィルムの場合、冷却媒体は通常、冷
却ロールである。インフレーションフィルムの場合、冷
却媒体は水か強制空気のような流体である。送風空気は
又キャストフィルムの他の表面にも用いられる。冷却媒
体の温度は約0乃至25℃(32乃至77゜F)であるのが好ま
しい。
ワックスを含有しない従来の結晶性ポリオレフィンフ
ィルムに対し、冷却ロールの温度低下は水分遮断を悪く
する。そしてこれは本発明の範囲内のワックス濃度範囲
の大部分に対して認められる効果の反対である。
本発明のフィルムはフィルムの遮断性を改善するため
アニーリングされる。フィルムはつぎのようにしてアニ
ーリングされる:フィルムを高い温度、好ましくはワッ
クスの融点乃至ポリオレフィンの軟化点により約20℃低
い温度の範囲内の温度に加熱し、その後水中におけるフ
ィルムの急冷などによってフィルムを急速に冷却する。
本発明のこの部分を実施例23において説明する。
適切な量のワックスをポリオレフィンに加えるとき、
そのためにポリオレフィン層の透明さが非常に僅か影響
を受ける。例えば、第1図に引用したエチレン−プロピ
レン共重合体のフィルムが6%のパラフィンワックスを
含有するとき、その曇り値は、ASTM−D1003−82に基づ
く測定によれば、14であるのに対し、相当するフィルム
であってワックスを含有しないものの曇り値は8であ
る。しかしワックス濃度を9%及び12%に増すとき、過
剰ワックスによって曇り値はそれぞれ55および88に増加
する。過剰ワックスがフィルムの透明さに及ぼす影響は
フィルムをアニーリングすることによって緩和される。
例えば過剰ワックスを含有するフィルムを93℃(200゜
F)に加熱し、そしてその後急冷すると曇り値はそれぞ
れ13.5および18.5に減少する。アニーリングはまたフィ
ルムの水蒸気透過速度も改善する。
過剰ワックスの悪影響はまた、ポリオレフィンの少量
の、好ましくは20%未満、さらに好ましくは12%未満の
非晶質ポリマーの、ワックスと相容性のあるものを加え
ることによって緩和される。非晶質ポリマーはポリオレ
フィンと制限された相溶性を有することが好ましい。こ
の具体例を実施例17において説明する。
押出されたフィルムが冷却するとき、ポリオレフィン
層の内部は結晶化し、層の各表面付近に非晶質領域が残
され、そこにワックスが移動してくると考えられる。し
かし、ワックスの効果は表面効果ではない。何故ならワ
ックスの適切な量が用いられるとき表面にワックスが認
められない。そしてフィルムの水分遮断はフィルムを折
ることによっても悪影響を受けないからである。一方に
おいて、ポリオレフィン層内部の冷却速度により遅いか
ら内部は一層結晶性になると同時にワックスは各表面付
近に濃縮されるから、フィルム厚さを増しても、ポリオ
レフィンへのワックス添加量をそれに対応して増す必要
はない。
ワックスはポリオレフィン層の表面近くに濃縮される
傾向があるが、フィルムを製造するときに、単一層のみ
のフィルムが必要なときでも実質的にすべてのワックス
とポリオレフィンから成るブレンドを心層として同時押
出しフィルム中に押出して製造するのが好ましい。例え
ば3%のワックスを含有するポリプロピレンの単一層フ
ィルムを製造することが必要であれば、9%のワックス
を含有する心層を、ワックスを含有しないポリプロピレ
ンの表層の間に挟み、各層の厚さを同じにして同時押出
しすることによって、フィルムを製造するのが好まし
い。このフィルム製造方法は又ワックスが冷却ロールを
プレートアウトするという問題を防止する。層の粘度を
等しくするため、心層内のポリプロピレンのメルトイン
デックスは表層のポリプロピレンのそれより低いことが
好ましい。ワックスは最初心層にあるが心層が結晶化す
るとともに各表面に移動する。従って本明細書において
用いられている用語の「ポリオレフィン層」は一緒に同
時押出しされた結晶性ポリオレフィンの隣接層を含む。
ポレオレフィンがポリ−α−オレフィンである本発明
のフィルムはそれらの性質を改善するため1軸または2
軸に延伸される。2軸延伸はチューブラフィルムのブロ
ーかキャストフィルムの幅出し機による延伸などによ
り、従来の方法に基づいて行なわれる。延伸されたフィ
ルムは各種の製品、特に食品の包装用熱収縮性フィルム
として用いられ水分、酸素、香りなどに対するすぐれた
遮断を与える。
水分の遮断に特に関連して本発明を説明してきたがそ
の1つの理由はそれがポリオレフィン層に加えられるワ
ックスの最適量を決定する根拠として役立つからであ
る。しかしワックスの添加は、実施例4、7および8に
おいて示す通り、酸素透過速度(OTR)を下げること、
および実施例12に示す通り香りの透過速度を下げること
などによって他の遮断性も大幅に改善する。ワックスは
酸素透過速度を少なくとも4分の1に、好ましくは少な
くとも10分の1に減少させる、そして香りの透過速度を
少なくとも2分の1に、好ましくは少なくとも4分の1
に減少させる。
本発明のフィルムは単一層のフィルム又はフィルムの
それぞれの層が別の樹脂から成る同時押出しフィルムで
ある。しかしワックスを含有する(当初からまたは移動
によって)ポリオレフィン層が同時押出しフィルムの外
表面を形成するのが好ましい。フィルムはまた延伸され
たポリプロピレンまたは紙、あるいは板紙のような基材
に押出しコーティングまたは接着方法などによって積層
される。しかしワックスの紙への移動を防止するため、
紙とワックス含有のポリオレフィン層は遮断層によって
隔離されるのが好ましい。
ポリオレフィン層は実施例20に示す通り、少量の、好
ましくは10%未満の、着色剤を含む従来のポリマー添加
剤を含有する。しかし、ポリオレフィン層が80%以上の
結晶性ポリオレフィンから成るのが好ましい。ポリオレ
フィンがポリエチレンであるとき、ワックスの量が約3
乃至12%であるのが好ましい。ポリオレフィンがポリプ
ロピレンの単一ポリマーであるとき、ワックスの量が約
2乃至7%であるのが好ましい。ポリオレフィンがプロ
ピレンとエチレンの共重合体であるとき、ワックスの量
が約3乃至9%であるのが好ましい。ポリオレフィンが
ポリブチレンであるとき、ワックスの量が約3乃至10%
であるのが好ましい。ポリオレフィンがブチレンとエチ
レンの共重合体であるとき、ワックスの量が約3乃至12
%であるのが好ましい。ポリオレフィン層が結晶性ポリ
−α−オレフィンのブレンドから成ることがある。
次の例において、水蒸気透過速度はASTME96およびTAP
PI標準T464に基づき38℃(100゜F)及び90%の相対湿度
において測定された。すべての百分率は重量基準であ
る。
比較例A及び実施例1乃至3 ポリブチレン(PB−0110)とシェブロン143の名称で
市販されているパラフィンワックスの各種の量とのブレ
ンドを押出して単一層フィルムを製造した。フィルムを
押出し後直ちに10℃(50゜F)の温度の冷却ロールと接触
させることによって冷却した。各フィルムの水蒸気透過
速度を測定した。結果を表に示す。
比較例B及び実施例4乃至8 比較例Aと実施例1乃至3の方法を繰り返した。ただ
しポリブチレンの代わりにポリプロピレンシェル(Shel
l)5384を用い、冷却ロール温度は4℃(39゜F)であっ
た。結果を表及び第1図(曲線A)に示す。さらに比較
例B、実施例4、7及び8のフィルムの酸素透過速度
を、ASTM−D3985−81に基づき22℃(72゜F)と45%相対
湿度において測定した。フィルム厚さ1ミルあたりのそ
れぞれの値は243、8.2、11.5および85cc/254平方cm(10
0平方インチ)/24時間であった。ワックス濃度に対しこ
れらの値をプロットしたグラフは凹状の曲線であって水
蒸気透過速度に対する最低点のワックス濃度に近いか同
じ濃度において低い点を示した。
比較例C及び実施例9乃至15 比較例Bと実施例4乃至8の方法を繰り返した。ただ
しポリプロピレンの代わりにプロピレンと約5%のエチ
レンから成る共重合体〔ハイモント(Himont)SD−06
2〕を用いた。結果を表および第1図(曲線B)に示
す。第1図によれば前記共重合体は水蒸気透過速度の最
大の減少を達成するのに単一重合体の場合よりも多くの
ワックスを必要とする。しかしワックスの濃度のより広
い範囲にわたりすぐれた結果が得られる。換言すれば曲
線のメニスカスは右に移りそしてより広くなる。これは
前記共重合体では非晶質相の割合が大であることに起因
する。さらに芳香性物質として、プロピレングリコール
中の1%の酢酸アミル溶液を用いて比較例Cと実施例12
のフィルムの香り透過速度を測定した。実施例12の香り
透過速度は0.34mg/254平方cm(100平方インチ)/24時間
であって比較例Cのフィルムの場合の速度1.7に比較す
ると5分の1の減少である。
実施例16 実施例15の方法を繰り返した。ただし冷却ロールの温
度を10℃に増した。表に示す通り、この温度の増加は水
蒸気透過速度の大幅な増加をもたらした。
実施例17 実施例16の方法を繰り返した。ただしブレンドはエチ
レンと18%の酢酸ビニルから成る共重合体を重量で10%
含有した。表に示す通り、水蒸気透過速度は実施例16の
フィルムに比較して大幅に減少した。このフィルムはま
たより以上に透明であった。これらの結果はエチレン−
酢酸ビニル共重合体による過剰ワックスの吸収に起因す
ると考えられる。この実施例は過剰ワックスの水蒸気透
過速度及び透明さに及ぼす悪影響を緩和するための非晶
質ポリマーの使用法を示すものである。
実施例18 実施例12の方法を繰り返した。ただし冷却ロールは10
℃であった。そしてワックスとしてn−オクタコサンを
用いた。表に示す通り、水蒸気透過速度は実施例12のフ
ィルムと比較して大幅に増加した。増加の一部は冷却ロ
ールのより高温に起因するが、増加のより多くはワック
スの狭い分子量分布に起因すると考えられる。前の実施
例において用いられたワックスの平均連鎖長さはオクタ
コサンと殆ど同じであるが分子量分布がより広い。そし
てこれがポレオレフィンの非晶質領域においてより良好
な境界層となるクリスタリット又は小板をつくり出すこ
とによって、よりすぐれた水分遮断をもたらすものと考
えられる。
比較例Dおよび実施例19 秤量11.35kg(25ポンド)の片つや紙を高密度ポリエ
チレン単独で、及び分子量約3000のポリプロピレンワッ
クス[ヘキスト−セラニーズ(Hoechst−Celanese)PP
−230]の6重量%とともに用いて押出しコーティング
した。押出しコーティングを押出し後直ちに温度25℃の
冷却ロールに接触させて冷却した。表に示す通り、ワッ
クスは被覆紙の水蒸気透過速度を約33%減少させた。分
子量が3000未満であり、アイソタクチック含有率のより
多いポリプロピレンワックスを使用すれば、もっと良い
結果が得られるであろう。しかしこのようなワックスは
現在市販されていない。ともかく、本実施例はポリ−α
−オレフィンの場合に一層良好な結果が得られたが本発
明の原理はポリ−α−オレフィンと同様ポリエチレンに
適用できることを示した。
実施例20 実施例11の方法を繰り返した。ただしブレンドは10%
の二酸化チタン顔料を含有した。表に示す通り、無機顔
料はフィルムの水蒸気透過速度に対し実質的に悪い影響
を与えなかった。
実施例21 実施例7の方法を繰り返した。ただしパラフィンワッ
クスの代わりに融点が76°乃至82℃(170乃至180゜F)の
微晶ワックス[ウィトコ(Witco)W−445]を用い、冷
却ロール温度は10℃であった。結果を表に示す。
実施例22 実施例21の方法を繰り返した。ただし微晶ワックスの
代わりに中間ワックス(シェブロン159)を用いた。ワ
ックスの融点は71℃(159゜F)であり、平均連鎖長さは3
7炭素原子であって平均分子量は520であり、そしてノル
マルパラフィン含有率は45%であった。表に示す通り、
中間ワックスは水蒸気透過速度を微晶ワックスにより甚
だしく減少させたがパラフィンワックス程でなかった。
つぎの表において、標準寸法(厚さ)の単位はミルで
あって水蒸気透過速度の単位はグラム/254平方cm(100
平方インチ)/24時間である。
実施例23 実施例14の方法を繰り返した。ただし冷却ロールは雰
囲気温度であった。冷却後フィルムを雰囲気温度から93
℃(200゜F)に加熱し、そして氷水中で急冷してフィル
ムのアニーリングを行った。フィルムの水蒸気透過速度
はアニーリング前で0.14でありアニーリングの後で0.06
であった。フィルムの曇りは55から13.5に減少した。本
実施例は本発明のフィルムに関しアニーリングの有益な
効果を示すものである。
実施例24 3層のフィルムを同時押出しして延伸ポリプロピレン
フィルムをつくった。同時押出しされたフィルムはエチ
レン−メチルアクリレート共重合体の表層およびポリプ
ロピレンと9重量%のパラフィンワックスのブレンドか
ら成る心層で構成された。積層フィルムの水蒸気透過速
度は約0.15であた。ワックスのないとき積層フィルムの
水蒸気透過速度は約0.35であった。本実施例は本発明に
基づいて製造される同時押出しフィルムからの積層フィ
ルム製造を説明するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はプロピレン単一ポリマーのフィルム(曲線A)
及びエチレン−プロピレン共重合体のフィルム(曲線
B)における水蒸気透過速度とパラフィンワックスの濃
度の相関関係を示すグラフである。 第2図はポリプロピレンのフィルムにおける水蒸気透過
速度、冷却ロール温度及びパラフィンワックスの濃度間
の相関関係を示すグラフである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 91:00 B29L 7:00 9:00 C08L 23:02 (72)発明者 アリン・ジェー・ジーゲンハーゲン アメリカ合衆国カリフォルニア州バーク レイ、スプルース・ストリート 776 (56)参考文献 特開 昭61−169245(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アイソタクチックポリプロピレン、ポリブ
    チレン、ポリ−4−メチルペンテン−1、プロピレンと
    7重量%以下のエチレンとの共重合体、ブチレンと5重
    量%以下のエチレンとの共重合体及びプロピレンとブチ
    レンとの共重合体から成る群から選ばれる結晶性ポリオ
    レフィンを含む層を有する押出しフィルムであって、そ
    の層がその層の水蒸気透過速度を実質的に低減する量の
    ワックスを含有し、0.2g/254cm2(100平方インチ)/24
    時間未満の水蒸気透過速度を有し、ワックスの量が、ポ
    リオレフィンの重量に基づいて2乃至12%であり、ワッ
    クスが、約300乃至800の分子量を有するポリエチレン系
    ワックスである、押出しフィルム。
  2. 【請求項2】ワックスがパラフィンワックスである、請
    求項1に記載の押出しフィルム。
  3. 【請求項3】ワックスが層の水蒸気透過速度を少なくと
    も4分の1に低減する、請求項2に記載の押出しフィル
    ム。
  4. 【請求項4】フィルムを押出し後、直ちに約0℃乃至25
    ℃の冷却媒体に接触させた、請求項3に記載の押出しフ
    ィルム。
  5. 【請求項5】フィルムがアニーリングされている、請求
    項3に記載の押出しフィルム。
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