JPH08174742A - 積層フィルム - Google Patents

積層フィルム

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JPH08174742A
JPH08174742A JP31793194A JP31793194A JPH08174742A JP H08174742 A JPH08174742 A JP H08174742A JP 31793194 A JP31793194 A JP 31793194A JP 31793194 A JP31793194 A JP 31793194A JP H08174742 A JPH08174742 A JP H08174742A
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JP
Japan
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resin layer
poly
laminated film
film
resin
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Application number
JP31793194A
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English (en)
Inventor
Takashi Nanba
多加志 難波
Toshiaki Kuriyama
敏明 栗山
Masashi Yukitake
雅士 雪竹
Hiroya Kobayashi
博也 小林
Koji Miyake
浩司 三宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W90/00Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02W90/10Bio-packaging, e.g. packing containers made from renewable resources or bio-plastics

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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリエチレンオキシドやポリビニルアルコー
ルのフィルムからなる包装体のように水性媒体中に投入
された際に溶解・増粘して内容物を覆い、内容物の円滑
な放出・溶解を妨げるという問題を引き起こさず、さら
に使用直前までは内容物の吸湿を防止し、使用に際して
は極めて容易に不要となる樹脂層を剥離することが可能
な、医薬や農薬、肥料、洗剤、吸水性樹脂等の包装材と
して有用な積層フィルムを提供することにある。 【構成】 ポリジオキソランを含んでなる樹脂層と、該
樹脂層に剥離可能に仮着した樹脂層とからなる積層フィ
ルムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層フィルムに関する
ものである。さらに詳しくは、水溶性包装材として有用
な積層フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンオキシドやポリビニールア
ルコール等の水溶性ポリマーからなるフィルムを水溶性
包装材として用いることは公知である。水溶性包装材
は、医薬や農薬、肥料、洗剤、吸水性樹脂等を包装し、
使用時には袋ごと水中に投入して内容物を放出させるも
のであり、使用時の計量の手間が省略される他、微粉の
発生、吸入の問題や被包装物が農薬など作業者が直接接
触することが危険である物質を取り扱う際の作業の安全
性を向上させることができるといった利点がある。ま
た、包装材の溶解速度を適度に調製することで内容物の
放出速度を制御するという効果も有している。
【0003】しかしながら、前記の如き水溶性樹脂から
なるフィルムは、 (i)水性媒体中に投入された際に、溶解・増粘して内
容物を覆い、内容物の円滑な放出・溶解を妨げる (ii)またこれらの樹脂よりなるフィルムは透湿性が非
常に高く、内容物が吸湿し易い (iii)このため、これらのフィルムを用いた包装物の
多くは、保存中にはアルミ箔をラミネートした袋などの
ガスバリア性の高い保護袋に二重包装され、使用時には
保護袋から中の包装物を取り出して使用するというもの
であり、使用後には大きな保護袋が廃棄物として残る 等の問題点があった。
【0004】本発明者らは、前記の問題点のうち、
(i)の問題点を解決する手段として、特願平6−53
612号公報において、前記水溶性樹脂に代えてポリジ
オキソランを含んでなる樹脂を提案した。しかしなが
ら、ポリジオキソランを含んでなる樹脂のみからなるフ
ィルムの透湿性は従来の水溶性樹脂より遥かに低いもの
の、ポリエチレンテレフタレート等の汎用樹脂からなる
フィルムに比べて未だ高く、内容物の吸湿を完全に防止
するには不十分であった。
【0005】ところで、ポリエチレンオキサイド系水溶
性フィルムの保管、取扱い性などを向上する目的で、ポ
リエチレンオキサイド系ポリマー層とポリエチレンオキ
サイド系ポリマーと接着しにくい熱可塑性樹脂の層とを
剥離可能に仮着した積層フィルムが特開平6−3186
6公報に提案されている。該特許に基づいてポリエチレ
ンオキサイド系ポリマーと接着しにくい熱可塑性樹脂の
層に透湿性の低い樹脂を用いて得られる積層フィルムを
包装材として用いれば、従来の二重包装の必要は無くな
り保護袋が廃棄物として残る問題、及び保存中の内容物
の吸湿の問題は解決される。しかしながら、前記積層フ
ィルムは水溶性樹脂層としてポリエチレンオキサイドを
用いているため、使用時に溶解したフィルムが内容物を
覆い内容物の溶解を阻害する問題は解決されず、また前
記積層フィルムは、前記公報の中に記載されているよう
に、前記積層フィルムのポリエチレンオキサイド系ポリ
マー層がポリエチレンテレフタレートやポリ塩化ビニル
等の樹脂との密着性が良すぎるために、安価で透湿性が
低く強靱である点で保護層として非常に有用であると思
われるこれらの樹脂を使用できない欠点がある。
【0006】このため、従来の水溶性包装材の有してい
た問題点、すなわち (i) 使用時の内容物の円滑な放出 (ii) 内容物の吸湿の防止 (iii) 使用時に発生する廃棄物の低減 を同時に解決した包装材は、これまで存在しなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の問題点
を解決するためになされたものであり、医薬や農薬、肥
料、洗剤、吸水性樹脂等の包装材として有用で透湿性が
低く強靱な積層フィルムを提供することにあり、且つ水
溶性包装材として使用する場合に、ポリエチレンオキシ
ドやポリビニルアルコールからなるフィルムのように水
性媒体中に投入された際に溶解・増粘して内容物を覆
い、内容物の円滑な放出・溶解を妨げるという問題を引
き起こさず、さらに水性媒体中に投入直前までは内容物
の吸湿を防止し、水性媒体中に投入するに際には不要と
なる樹脂層が極めて容易に剥離可能である積層フィルム
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討を
重ねた結果、ポリジオキソランを含んでなる樹脂層
(I)と、該樹脂層(I)に剥離可能に仮着した樹脂層
(II)とからなる積層フィルムが、優れた機械的物性
を有し、透湿性が低く、しかも該フィルムの樹脂層(I
I)を剥離させて樹脂層(I)からなる包装物として使
用することにより、水性媒体中に投入させた際に内容物
を円滑に放出・溶解し得ることを見いだし、本発明を完
成するに至った。
【0009】すなわち本発明は、ポリジオキソランを含
んでなる樹脂層(I)と、該樹脂層(I)に剥離可能に
仮着した樹脂層(II)とからなる積層フィルムであ
る。
【0010】また前記樹脂層(I)は、冷水崩壊性を示
すものであることが好ましい。
【0011】
【作用】本発明のポリジオキソランを含んでなる樹脂層
(I)に用いられる樹脂としては、ポリジオキソランの
ホモポリマーのほか、1,3−ジオキソランと1,3−
ジオキソランと共重合可能な単量体とを共重合したブロ
ック又はランダムコポリマーや、前記ホモポリマー及び
/又はコポリマーと他のポリマーとを混合した樹脂組成
物等が挙げられる。
【0012】1,3−ジオキソランと共重合可能な単量
体としては、例えばスチレン、(メタ)アクリル酸、エ
チレン、プロピレン等の不飽和炭化水素、2−メチル−
1,3−ジオキソラン、2−フェニル−1,3−ジオシ
ソラン、4−メチル−1,3−ジオキソラン、4−エチ
ル−1,3−ジオキソラン、1,3,6−トリオキソカ
ン、1,3−ジオキセパン、トリオキサン、エチレンオ
キシド、プロピレンオキシド、テトラヒドロフラン等の
環状エーテル類、γ−ブチロラクトン、グリコリド、ラ
クチド、ε−カプロラクトン、ε−カプロラクタム等の
ラクトン又はラクタムを挙げることができる。ジオキソ
ランのホモポリマー及びコポリマーと混合されて用いら
れるポリマーとしては、ポリ(メタ)アクリル酸、ポリ
(メタ)アクリル酸エステル、ポリビニルアルコール、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリア
セタール、ポリテトラメチレンオキシド、ポリエチレン
テレフタレート、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ
(3−ヒドロキシブチレート)、ポリ(3−ヒドロキシ
ブチレート−3−ヒドロキシバリレート)、ポリ(ε−
カプロラクトン)、ポリ(エチレンサクシネート)、ポ
リ(テトラメチレンサクシネート)、でんぷん、キチ
ン、キトサン、セルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、酢酸セルロース等が挙げられる。
【0013】前記樹脂層(I)としては、冷水崩壊性を
示すことが、内容物をより円滑に放出でき、フィルムの
透湿性も低くなるので好ましい。なお冷水崩壊性とは、
樹脂、フィルム、成形体等の材料が、冷水中において、
実質的には溶解せずに該材料の強度が低下していき、や
がて材料全体の形態が壊れる(崩壊する)性質を言う。
この性質は、前記水中に種々の材料を浸漬することによ
り目視にて観察することができる。すなわち冷水崩壊性
を有する材料は、その種類・形状等により水温の上限温
度、崩壊速度等は異なるが、通常は水温50℃以下の水
中において、例えば縦1cm×横1cm×厚さ1mmの
試験片を浸漬した場合、該試験片は実質的には溶解せず
に、水没後100時間以内に、あたかも鉄が腐食を受け
て表面から崩れていくかのごとくに、試験片表面から薄
片状に形態が徐々に崩壊するものである。
【0014】本発明の樹脂層(I)の組成としては、下
記一般式(1): −(−CH2−O−CH2CH2−O−)n− (式中、nは1以上の整数を表す)で表される構造単位
を60重量%以上含有していることが好ましく、さらに
80重量%以上含有していることがより好ましい。前記
一般式(1)で表される構造単位が60重量%未満の場
合には、使用時の内容物の円滑な放出が妨げられ、樹脂
層(I)の冷水崩壊性が失われる場合がある点で好まし
くない。
【0015】前記の如きポリジオキソランを含んでなる
樹脂は、従来公知のいかなる合成方法で合成されたもの
でも良いが、サイズ排除クロマトグラフィーによって測
定されるポリスチレン換算数平均分子量が5万〜50
万、好ましくは7万〜30万のものが好適に用いられ
る。分子量が5万より低い場合には冷却後の樹脂層
(I)が脆く、積層フィルムとした際に、樹脂層(I)
がひび割れ、脱落する場合があるので好ましくない。ま
た、分子量が50万を越えるような高分子量のポリジオ
キソランはその溶融粘度が非常に高く、樹脂層(I)形
成の際に流動性が極端に悪く作業性が著しく低下する。
【0016】本発明に好適に用いられる分子量を有する
ポリジオキソランを含んでなる樹脂は、1,3−ジオキ
ソランの単独あるいは1,3−ジオキソランと共重合可
能な単量体との混合物をカチオン重合することによって
合成されるが、所望の分子量を有するポリジオキソラン
を簡便に合成できる点で、開始剤としてリンタングステ
ン酸やケイタングステン酸、リンモリブデン酸の如きヘ
テロポリ酸、三フッ化ホウ素や三フッ化ホウ素のエーテ
ラート、トリエチルオキソニウムテトラフルオロボレー
トの如きフッ化ホウ素有機物錯体、トリエチルアルミ、
アルミニウムイソプロポキシド、チタンイソプロポキシ
ドの如き有機金属化合物、トリエチルアルミ−硫酸複合
触媒系等を用いることが好ましい。
【0017】本発明の樹脂層(II)に用いられる樹脂
は、樹脂層(I)と剥離可能な密着性を有している樹脂
であれば特に制限はなく、例えばポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリスチレン、ポリ(エチレン−ビニルアル
コール)、ポリメチルメタクリレート、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート、ポリ(エチレンサク
シネート)、ポリ(ブチレンサクシネート)、ポリ(ε
−カプロラクトン)、ポリ(3−ヒドロキシブチレー
ト)、ポリ(3−ヒドロキシブチレート−3−ヒドロキ
シバリレート)、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ
(乳酸−グリコール酸)、酢酸セルロースとが挙げら
れ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
前記樹脂の中で、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリ(エチレンサクシネート)、ポリ(ブチ
レンサクシネート)、ポリ(ε−カプロラクトン)、ポ
リ(3−ヒドロキシブチレート)、ポリ(3−ヒドロキ
シブチレート−3−ヒドロキシバリレート)、酢酸セル
ロースは、樹脂層(I)と適度な密着性を有しているの
で好ましい。また、ポリ(エチレンサクシネート)、ポ
リ(ブチレンサクシネート)、ポリ(ε−カプロラクト
ン)、ポリ(3−ヒドロキシブチレート)、ポリ(3−
ヒドロキシブチレート−3−ヒドロキシバリレート)、
ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ(乳酸−グリコール
酸)、酢酸セルロース等の「生分解性樹脂」と呼ばれる
樹脂群は、本発明の積層フィルムを農薬や肥料の包装用
として使用した場合に、剥離した樹脂層(II)の廃棄
しても分解或いは堆肥化されるという特徴があるので特
に有用である。
【0018】前記樹脂層(II)は、樹脂層(I)との
密着性を制御する目的でコロナ放電処理や表面処理剤に
よる処理が施されていても良い。
【0019】また、本発明の積層フィルムは、フィルム
の表面あるいは樹脂層(I)と樹脂層(II)との界面
にアルミニウム蒸着処理や塩化ビニリデン等によるガス
バリアコーティング処理が施されていても良い。
【0020】本発明の積層フィルムの成形方法について
は特に制限は無く、樹脂層(II)の上に樹脂層(I)
を溶融或いは溶液状態で塗工する方法や樹脂層(I)と
樹脂層(II)とを複数の押出口を有する多層成形機に
よって押し出して同時に形成する方法等を挙げることが
できる。また、使用される装置についても特に制限はな
く、熱プレス、インフレーション装置、Tダイ装置、カ
レンダー装置等を挙げることができる。
【0021】本発明の積層フィルムの厚みには特に制限
はないが、柔軟でかつ強靱な積層フィルムを得るために
は、樹脂層(I)と樹脂層(II)を合わせた厚みが3
0μm〜300μmであることが好ましく、また樹脂層
(I)の厚みは10μm〜250μmであることが好ま
しい。樹脂層(I)の厚みが10μmよりも薄い場合に
は、樹脂層(I)の強度が非常に弱く、樹脂層(II)
を剥離する際に樹脂層(I)が破損する場合がある。一
方、樹脂層(I)の厚みが250μmよりも厚い場合に
は、樹脂層(I)の冷水崩壊時間が著しく長くなる場合
がある。
【0022】また、本発明の積層フィルムは、これに種
々の安定化剤、核剤、増量剤等の添加剤を混合したり、
樹脂層(I)と樹脂層(II)との間に樹脂層(I)の
冷水崩壊性及び/又は樹脂層(I)と樹脂層(II)と
の剥離性を損なわない範囲で接着層等を介在させても良
い。
【0023】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらにより限定されるものではない。
【0024】なお、実施例中の積層フィルムの透湿度
は、JIS Z−0208に準拠し、25℃−相対湿度
90%にて測定したものである。
【0025】<合成例>攪拌機、冷却器、温度計および
窒素導入管を備えた4つ口フラスコに、1,3−ジオキ
ソラン60.00gを入れ、0℃の氷水浴にて内部温度
を3℃にした。これに、重合開始剤として減圧下120
℃で20時間乾燥することにより得られたリンタングス
テン酸の5重量%メチルエチルケトン溶液0.3mlを
攪拌下添加した。重合は開始剤投入後直ちに開始し、約
6分で発熱ピーク45℃を迎えた。氷水浴を50℃の温
水浴に換えて反応器を保温してポリマーを15分間熟成
した後、濃度0.1重量%のトリエチルアミンの1,3
−ジオキソラン溶液5mlを添加して、反応を停止し
た。
【0026】得られたポリジオキソランのサイズ排除ク
ロマトグラフィーによって測定したポリスチレン換算数
平均分子量は23万であった。
【0027】<実施例1>合成例で得たポリジオキソラ
ン約2.5gを縦300mm×横300mm×厚さ50
μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの中央に置
き、2枚の縦300mm×横300mm×5mmのSU
S304製鏡面板に挟み、(株)三浦プレス製作所製3
7トンプレスを用い、100℃で高圧側ゲージ圧150
kg/cm2の圧力で10分間保持した。
【0028】その後、フィルムを挟んだままの鏡面板を
0℃に冷却されたメタノール浴に投入して冷却すること
により本発明の積層フィルム(1)を得た。
【0029】得られた積層フィルム(1)の厚さは10
0μmであり、ポリジオキソラン層はポリエチレンテレ
フタレートフィルムから容易に剥離することが可能であ
った。
【0030】得られた積層フィルムの透湿度を表1に示
した。
【0031】<実施例2>ポリブチレンサクシネートの
ペレット(昭和高分子(株)製ビオノーレ1020)5
gを2枚の縦300mm×横300mm×5mmのSU
S304製鏡面板に挟み、(株)三浦プレス製作所製3
7トンプレスを用い、120℃で高圧側ゲージ圧180
kg/cm2の圧力で10分間保持した。その後、氷水
の入った水槽にフィルムを挟んだままの鏡面板をそのま
ま投入して冷却することにより厚さ100μmのポリブ
チレンサクシネートフィルムを得た。
【0032】得られたポリブチレンサクシネートフィル
ムを縦200mm×横200mmに切断し、中央に合成
例で得たポリジオキソラン約1.5gを置き、2枚の縦
300mm×横300mm×5mmのSUS304製鏡
面板の挟み、(株)三浦プレス製作所製37トンプレス
を用い、90℃で高圧側ゲージ圧150kg/cm2
圧力で10分間保持した。
【0033】その後、フィルムを挟んだままの鏡面板を
0℃に冷却されたメタノール浴に投入して冷却すること
により本発明の積層フィルム(2)を得た。
【0034】得られた積層フィルム(2)の厚さは15
0μmであり、ポリジオキソラン層はポリブチレンサク
シネートフィルムから容易に剥離することが可能であっ
た。
【0035】得られた積層フィルムの透湿度を表1に示
した。
【0036】<実施例3>合成例で得たポリジオキソラ
ン約2.5gを縦300mm×横300mm×厚さ20
μmのポリエチレンフィルムの中央に置き、2枚の縦3
00mm×横300mm×5mmのSUS304製鏡面
板に挟み、(株)三浦プレス製作所製37トンプレスを
用い、100℃で高圧側ゲージ圧200kg/cm2
圧力で10分間保持した。
【0037】その後、フィルムを挟んだままの鏡面板を
0℃に冷却されたメタノール浴に投入して冷却すること
により本発明の積層フィルム(3)を得た。
【0038】得られた積層フィルム(3)の厚さは50
μmであり、ポリジオキソラン層はポリエチレンフィル
ムから容易に剥離することが可能であった。
【0039】得られた積層フィルムの透湿度を表1に示
した。
【0040】<比較例1>合成例で得たポリジオキソラ
ン約2.5gを2枚の縦300mm×横300mm×5
mmのSUS304製鏡面板に挟み、(株)三浦プレス
製作所製37トンプレスを用い、100℃で高圧側ゲー
ジ圧150kg/cm2の圧力で10分間保持した。
【0041】その後、フィルムを挟んだままの鏡面板を
0℃に冷却されたメタノール浴に投入して冷却すること
により比較例フィルム(1)を得た。得られた比較例フ
ィルム(1)の厚さは60μmであった。得られたフィ
ルムの透湿度を表1に示した。
【0042】
【表1】
【0043】<参考例1>2枚の縦50mm×横50m
mの積層フィルム(1)をポリジオキソラン層が互いに
向き合うように合わせ、3辺をヒートシールして縦50
mm×横50mmの袋を作成し、その中に10gの吸水
性樹脂((株)日本触媒製アクアリックCA K−4)
を入れた後、残りの1辺をヒートシールして袋を閉じる
ことにより、吸水性樹脂包装体(1)を得た。
【0044】得られた吸水性樹脂包装体から表層のポリ
エチレンテレフタレートフィルムを剥離し、30℃に調
節された100mlの生理食塩水中に投入し、生理食塩
水がゲル化するまでの時間(以下、ゲル化時間と呼ぶ)
を測定した。結果を表2に示した。
【0045】<比較参考例1>分子量20万のポリエチ
レンオキサイド(アルドリッチ製)約2.5gを2枚の
縦300mm×横300mm×5mmのSUS304製
鏡面板に挟み、(株)三浦プレス製作所製37トンプレ
スを用い、100℃で高圧側ゲージ圧150kg/cm
2の圧力で10分間保持した。
【0046】その後、フィルムを挟んだままの鏡面板を
0℃に冷却されたメタノール浴に投入して冷却すること
により厚さ50μmのフィルムを得た。
【0047】得られたフィルムを実施例5と同様にして
袋とし、吸水性樹脂を包装することにより比較例吸水性
樹脂包装体(1)を得た。
【0048】得られた比較例吸水性樹脂包装体(1)の
ゲル化時間を測定した結果を表2に示した。
【0049】<比較参考例2>フィルムとして、ポリビ
ニルアルコールフィルム(中村恵商会製ポリグリーンフ
ィルムSF−1、厚さ:25μm)を用いた以外は実施
例5と同様にして比較例吸水性樹脂包装体(2)を得
た。
【0050】得られた比較例吸水性樹脂包装体(1)の
ゲル化時間を測定した結果を表2に示した。
【0051】
【表2】
【0052】
【発明の効果】本発明の積層フィルムは、透湿性が低く
強靱であり、且つ水溶性包装材として使用すれば、ポリ
エチレンオキシドやポリビニルアルコールからなるフィ
ルムのように水性媒体中に投入された際に溶解・増粘し
て内容物を覆い、内容物の円滑な放出・溶解を妨げると
いう問題を引き起こさず、さらに水性媒体中に投入直前
までは内容物の吸湿を防止し、水性媒体中に投入するに
際には不要となる樹脂層が極めて容易に剥離可能であ
る。このため、本発明の積層フィルムは、医薬や農薬、
肥料、洗剤、吸水性樹脂等の包装材として極めて有用で
ある。
【0053】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/30 Z C 27/32 C 27/34 27/36 (72)発明者 小林 博也 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒機能開発研究所内 (72)発明者 三宅 浩司 兵庫県姫路市網干区興浜字西沖992番地の 1 株式会社日本触媒高分子研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリジオキソランを含んでなる樹脂層
    (I)と、該樹脂層(I)に剥離可能に仮着した樹脂層
    (II)とからなる積層フィルム。
  2. 【請求項2】 前記樹脂層(I)が、冷水崩壊性を示す
    ものである請求項1に記載の積層フィルム。
  3. 【請求項3】 前記樹脂層(I)が、下記一般式
    (1): −(−CH2−O−CH2CH2−O−)n− (式中、nは1以上の整数を表す)で表される構造単位
    を60重量%以上有している請求項1または2に記載の
    積層フィルム。
  4. 【請求項4】 前記樹脂層(II)が、ポリエチレン、
    ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
    ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ(エチレンサク
    シネート)、ポリ(ブチレンサクシネート)、ポリ(ε
    −カプロラクトン)、ポリ(3−ヒドロキシブチレー
    ト)、ポリ(3−ヒドロキシブチレート−3−ヒドロキ
    シバリレート)および酢酸セルロースからなる群より選
    ばれる1種又は2種以上の樹脂を含むものである請求項
    1〜3のいずれか1項に記載の積層フィルム。
JP31793194A 1994-12-21 1994-12-21 積層フィルム Pending JPH08174742A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001504065A (ja) * 1996-11-13 2001-03-27 ゼネカ・リミテッド 水基体組成物用の可溶性サッシェ
CN103358621A (zh) * 2012-03-26 2013-10-23 合肥杰事杰新材料股份有限公司 一种三醋酸纤维素/pvc复合膜及其制备方法和用途

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JP2001504065A (ja) * 1996-11-13 2001-03-27 ゼネカ・リミテッド 水基体組成物用の可溶性サッシェ
CN103358621A (zh) * 2012-03-26 2013-10-23 合肥杰事杰新材料股份有限公司 一种三醋酸纤维素/pvc复合膜及其制备方法和用途

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