JP2000033111A - 医療用成形品 - Google Patents

医療用成形品

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JP2000033111A
JP2000033111A JP10203410A JP20341098A JP2000033111A JP 2000033111 A JP2000033111 A JP 2000033111A JP 10203410 A JP10203410 A JP 10203410A JP 20341098 A JP20341098 A JP 20341098A JP 2000033111 A JP2000033111 A JP 2000033111A
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diene block
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medical
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JP10203410A
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English (en)
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Hiroshi Fukushima
浩 福島
Shusuke Takahashi
秀典 高橋
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Nissho Corp
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Nissho Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】可塑剤を使用せず、剛性、柔軟性や気体透過性
を広範囲に調節でき、透明性、耐熱性、耐滅菌性、医療
安全性に優れ、廃棄処理にも優れた医療用成形品の提
供。 【解決手段】ポリ環状共役ジエンブロック/ポリ鎖状共
役ジエンブロック/ポリ環状共役ジエンブロックからな
る三元ブロック共重合体の水素化体を含む樹脂からな
り、下記物性を有する医療用成形品。 (1)成形品を121℃、60分間高圧蒸気滅菌処理し
た試験液が、 a.空試験液とのpH値の差が1.5以下。 b.液中の過マンガン酸カリウム還元性物質量が、0.
002mol/Lの過マンガン酸カリウム水溶液消費量
に換算して、空試験に比べて1.0ml以下。 c.紫外線吸収スペクトルにおいて、220〜241n
mにおける吸光度が0.08以下、241〜350nm
における吸光度が0.05以下。 (2)オートクレーブで、121℃、30分間処理後の
引張弾性率が1,000MPa以下。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医療、衛生または医
薬品分野で使用される成形品に関し、さらに詳細には輸
液・輸血用バッグなどの容器類、シリンジ、輸液セット
用チューブ、血液回路用チューブ、カテーテルなどのチ
ューブ類または種々の器具の栓類を含む、治療や保健衛
生の用途に使用される器具、またはこれらの用途に使用
される装置の各種構成部品、容器類、包装体を含めた医
療用成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、医療、保健衛生または医薬品
分野で使用されるプラスチック成形品は金属やガラスと
異なり、軽量であり、破損しにくいこと、射出成形品や
フィルム、チューブなどの様々な形状に加工が可能であ
ること、そして比較的低価格であって、使い捨て用途に
も使用できるなどの利点を有するため、数多く使用され
ている。しかし、他の分野で使用される場合と異なり、
プラスチック材料からその原料成分の溶出が少ないなど
高い安全性が必要であること、さらに高圧蒸気滅菌、放
射線滅菌、エチレンオキサイドガス滅菌などの滅菌処理
に耐えること、そして使用後、廃棄物の処理が容易であ
ることなどの特性が重要である。さらに用途によれば、
材料の透明性が良いことも大きな条件となる。
【0003】例えば、医薬品などを収容する輸液バッグ
などの容器類や包装体は、内容物の無菌性を長期に保持
できること、そして外部からの衝撃に対して強度や耐衝
撃性があり、軽量で、かつ廃棄処理の際にも環境の悪影
響を及ぼさないことが要求される。内容物の種類や用途
によれば、真空保持性、ガスバリヤ性、水蒸気バリヤ性
が必要な場合もある。また、注射剤、輸液製剤など高圧
蒸気滅菌を必要とするものを収容する容器には、少なく
とも105℃以上、好ましくは121℃以上の滅菌に耐
えうる耐熱性が必要である。
【0004】従来、これらの用途に用いられてきた材料
としては、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂、
ポリエチレン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体など
が使用されてきた。
【0005】また、輸液セット、人工腎臓用血液回路等
の回路用チューブ、留置針、各種カテーテルなどに使用
されるチューブの場合、医療安全性の他にも用途によっ
て適度な強度と柔軟性、弾性を兼ね備えることが必要で
ある。例えば回路用チューブの場合、透明性、柔軟性や
耐キンク性が重要な要件となる。ポンプ用チューブであ
れば弾性も重要な要素である。心臓血管用カテーテルや
血管造影カテーテルなどではカテーテル先端へのトルク
伝達性や血管追従性のために適度な剛性と柔軟性が必要
である。また動静脈用カテーテルなどの様に血管や生体
内に留置して使用する場合は、さらに抗血栓性や生体適
合性が要求される。
【0006】これらチューブの用途に使用されるプラス
チック材料としては、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリウレタ
ン樹脂、シリコン樹脂、ポリエチレン系樹脂などが主に
使用されてきた。また、それらの代替品として、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル系エラストマー
樹脂、ポリアミド樹脂などが提案されてきた。しかし、
ポリ塩化ビニル樹脂は分子構造に塩素原子を含んでいる
ため、使用済廃棄物の焼却や埋め立ての条件によって、
有毒な塩素ガスやダイオキシンを発生する恐れがあり、
周囲の生体への影響や環境破壊を引き起こす原因となる
(いんだすと、第12巻、第 8〜12頁、1997年) 。
【0007】また、柔軟性を付与したり、加工性を上げ
るため、通常、ジエチルヘキシルフタレート(DEHP)に
代表される可塑剤を添加するが、DEHPは体内に入ると代
謝中間生成物のモノエチルヘキシルフタレートやフタル
酸などの中間分解生成物に代わり、これらが体内に蓄積
することによって、肝細胞癌、遺伝子の突然変移、催奇
形性、肺や心機能の異常を引き起こすといった生体内の
悪影響が報告されている(Perit. Dial. Int.(Suupl),
1997, Vol.17, S31-36参照) 。
【0008】さらに、ポリエチレン系樹脂は一般に耐衝
撃性、柔軟性、透明性に優れているが、融点温度が低い
ため、単独では110℃以上の高圧蒸気滅菌は困難であ
る。そのため、滅菌温度を下げたり、滅菌時間を延ばす
ことが必要となる。樹脂の密度を上げると耐熱性は向上
するが、その反面、透明性や柔軟性を犠牲にしなくては
ならない。
【0009】ポリプロピレン系樹脂は、ポリエチレン系
樹脂に比べて軟化点温度も高く、耐熱性は高いが、弾性
率が高いため単独で用いると軟質バッグやフィルム、チ
ューブなどの用途には柔軟性や特に低温における耐衝撃
強度が不足する。そのため、他の軟質樹脂やエラストマ
ー樹脂とのブレンドや多層成形品として使用する必要が
ある。
【0010】エチレン−酢酸ビニル樹脂は、透明性、柔
軟性において優れるが、耐熱性が低く、加熱や滅菌処理
によって酢酸成分が溶出する問題もあるため、耐熱性を
得るには、別途、電子線を照射して、架橋をおこなう必
要がある。
【0011】ポリエチレンテレフタレートなどのポリエ
ステル系樹脂は、熱変形温度が低いため高圧蒸気滅菌処
理が困難であり、ガスバリヤー性も充分とは言えない。
また、ポリオレフィン系樹脂に比べて比重も大きいた
め、成形品重量の軽量化に不利である。
【0012】シリコン樹脂は柔軟性、弾性、医療安全性
に優れた樹脂であり、カテーテル類などの使用されてき
たが、熱硬化性樹脂であることや他の樹脂との接着性に
乏しいことなどから、他の材料を用いた部品との組合せ
が困難である。また、高価な樹脂であることから、汎用
の使い捨て医療用成形品として使用しにくい欠点があ
る。
【0013】ウレタン樹脂は柔軟性、弾性、生体適合性
に優れた樹脂であるが、モノマーにイソシアネート系化
合物などの有害な物質も含まれたり、耐熱性に乏しく高
圧蒸気滅菌が不可能である欠点を有する。
【0014】そこで、最近、これらの問題を解決すべく
ノルボルネン系樹脂、ナフタレン系樹脂、ジシクロペン
タジエン系樹脂、架橋構造型環状ポリオレフィン系樹脂
など種々の環状ポリオレフィン系樹脂が開発され、その
応用が提案されてきた(例えば、特開平 9-19494号公
報、特開平 8-155007 号公報、特開平 7-231928 号公
報、特開平 7-53795号公報、特開平 3-275052 号公報、
特開平 3-275070 号公報、特開平 5-317411 号公報、特
開平 6-80864号公報、特開平 6-107735 号公報、特開平
6-197965 号公報、特開平 5-261875 号公報、特開平 5
-262823 号公報、特開平 5-277154 号公報、特開平 6-3
35999 号公報、特開平 6-345885 号公報、特開平 8-597
26号公報、特開平 9-12794号公報、特開平 5-293159 号
公報、特開平5-300939 号公報、特開平 5-337164 号公
報、特開平 5-38785号公報、特開平10-36541号公報な
ど) 。
【0015】しかし、これらの環状ポリオレフィン系樹
脂では、重合条件等の樹脂設計上の理由から比較的剛
性、耐熱性が高いにもかかわらず、柔軟性、耐衝撃性に
劣っていたり、逆に柔軟性があっても耐熱性に劣るとい
った問題が未だ解決されていない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、可塑剤など
の有害な添加剤を使用することなく、剛性、柔軟性を広
範囲に調節でき、しかも透明性、耐熱性、耐滅菌性、医
療安全性に優れ、使用後に廃棄処理にも優れた医療用成
形品、特に輸液用バッグなどの容器類、輸液セット用チ
ューブ、血液回路用チューブ、各種カテーテルなどのチ
ューブ類または種々の器具の栓類を提供することを目的
とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するために、種々鋭意検討したところ、特定組成な
らびに物性を有する環状オレフィン系樹脂を使用するこ
とを見出し、本発明に到達した。
【0018】すなわち、本発明はポリ鎖状共役ジエンブ
ロック含有量が30〜90重量%であるポリ環状共役ジ
エンブロック/ポリ鎖状共役ジエンブロック/ポリ環状
共役ジエンブロックからなる三元ブロック共重合体の水
素化体を主として含む樹脂から成形され、かつ下記物性
を有することを特徴とする医療用成形品である。 (1)成形品を121℃、60分間の条件で高圧蒸気滅
菌処理することで作製した試験液が以下の数値範囲を満
たす。 a.試験液と空試験液のpH値の差が1.5以下であ
る。 b.試験液中の過マンガン酸カリウム還元性物質の量
が、0.002mol/Lの過マンガン酸カリウム水溶
液消費量に換算して、空試験に比べて1.0ml以下で
ある。 c.試験液の紫外線吸収スペクトルにおいて、220〜
241nmにおける吸光度が、0.08以下であり、2
41〜350nmにおける吸光度が、0.05以下であ
る。 (2)オートクレーブで、121℃、30分間処理した
後の引張弾性率が、1,000MPa以下である。
【0019】また、本発明は少なくとも1層が、ポリ環
状共役ジエンブロック含有量が30〜90重量%である
ポリ環状共役ジエンブロック/ポリ鎖状共役ジエンブロ
ック/ポリ環状共役ジエンブロックからなる三元ブロッ
ク共重合体の水素化体を含む樹脂から成形された多層成
形品であって、かつ下記物性を有することを特徴とする
医療用成形品。 (1)成形品を121℃、60分間の条件で高圧蒸気滅
菌処理することで作製した試験液が以下の数値範囲を満
たす。 a.試験液と空試験液のpH値の差が1.5以下であ
る。 b.試験液中の過マンガン酸カリウム還元性物質の量
が、0.002mmol%/Lの過マンガン酸カリウム
水溶液消費量に換算して、空試験に比べて1.0ml以
下である。 c.試験液の紫外線吸収スペクトルにおいて、220〜
241nmにおける吸光度変化が、0.08以下であ
り、241〜350nmにおける吸光度変化が、0.0
5以下である。 (2)オートクレーブで、121℃、30分間処理した
後の引張弾性率が、1,000MPa以下である。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明において、ポリ環状共役ジ
エンブロック/ポリ鎖状共役ジエンブロック/ポリ環状
共役ジエンブロックからなる三元ブロック共重合体と
は、ポリ環状共役ジエンから構成されるブロック単位数
が2個、ポリ鎖状共役ジエンから構成されるブロック単
位数が1個であり、かつ数平均分子量が10,000〜
5,000,000、好ましくは15,000〜5,0
00,000、さらに好ましくは20,000〜3,0
00,000である三元ブロック共重合体をいう。数平
均分子量が10,000未満であると、著しく脆弱な固
体もしくは粘稠な液体になり、単独では使用しがたい。
また数平均分子量が5,000,000を越えると、溶
融粘度が著しく高くなり、成形が困難となる。数平均分
子量(Mn)および重量平均分子量(Mw)から求めた
分子量分布(Mw/Mn)は、好ましくは1.01〜1
0の範囲であり、好ましくは1.05〜5.0の範囲で
ある。
【0021】本発明において、環状共役ジエン単量体と
しては、炭素−炭素結合により構成される5〜8員環の
環状共役ジエン系単量体を含み、例えばシクロペンタジ
エン、シクロヘキサジエン、シクロヘプタジエン、シク
ロオクタジエンなどが包含され、特に安定な6員環の環
状共役ジエン系単量体が好ましく、例えば1,3−シク
ロヘキサジエン、1,4−シクロヘキサジエンなど例示
される。中でも特に好ましいのは1,3−シクロヘキサ
ジエンである。また、鎖状共役ジエン単量体としては、
炭素数3以上の鎖状共役ジエン化合物、例えばイソプレ
ン、1,3−ブタジエン、2,3−ジメチル−1, 3−
ブタジエン、1,3−ペンタジエン、1,3−ヘキサジ
エンなどが例示される。好ましいのはイソプレン、1,
3−ブタジエンで、特に好ましいのは1,3−ブタジエ
ンである。重合体の結合は何れのジエン部分でも良い。
例えば1,3−ブタジエンの場合、1,2−結合及び
1,4−結合の比率を、重合体の反応条件によって任意
に変えることが可能である。
【0022】ポリ環状共役ジエンブロックとは、環状共
役ジエン単量体をビニル重合した重合体の構造単位を意
味し、例えば、2つの1,3−シクロヘキサジエンの炭
素が1,2−結合または1,4−結合された分子構造を
有するものがある。ポリ鎖状共役ジエンブロックとは、
環状共役ジエン単量体をビニル重合した重合体の構造単
位を意味し、例えば、ポリブタジエンおよび/またはポ
リイソプレンなどがある。重合体の結合は何れのジエン
部分でも良い。例えば1,3−ブタジエンの場合、1,
2−結合及び1,4−結合の比率を、重合体の反応条件
によって任意に変えることが可能である。該三元ブロッ
ク共重合体中、ポリ鎖状共役ジエンブロックは、30〜
90重量%である。ポリ鎖状共役ジエンブロックが30
重量%未満であると、成形品は剛性が高く、柔軟性、弾
性に乏しいため軟質バッグやチューブなどの医療用成形
品としての使用が困難になる。また90重量%を越える
と、耐熱性などの環状共役ジエンブロックとしての効果
が十分に発揮出来ない場合もあるため、好ましいとは言
えない。
【0023】本発明において、ポリ環状共役ジエンブロ
ック/ポリ鎖状共役ジエンブロック/ポリ環状共役ジエ
ンブロックからなる三元ブロック共重合体は、炭素−炭
素不飽和結合部分の一部または全てを水素化によって飽
和化することが必要である。水素化させるには、ポリ環
状共役ジエンブロック/ポリ鎖状共役ジエンブロック/
ポリ環状共役ジエンブロックからなる三元ブロック共重
合体を得た後、水素化反応させる方法がある。水素化反
応は、通常、重合反応が終わった前記重合体溶液を水素
又は不活性ガス雰囲気下に所定の温度に保持し、撹拌下
もしくは不撹拌下に水素化触媒を添加し、次いで水素ガ
スを導入して所定圧に加圧することによって実施され
る。
【0024】水素化反応に使用する有機金属触媒の例と
しては、例えばメチルリチウム、エチルリチウム、n−
プロピルリチウム、i−プロピルリチウム、n−ブチル
リチウム、t−ブチルリチウム、ペンチルリチウム、ヘ
キシルリチウム、フェニルリチウム、シクロペンタジエ
ニルリチウムなどのアルキルリチウム、ジメチルマグネ
シウム、ジエチルマグネシウムなどのアルキルマグネシ
ウム、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウ
ム、トリイソプロピルアルミニウムなどのアルキルアル
ミニウムが挙げられる。
【0025】水素化は、ポリ鎖状共役ジエンブロックの
み、またはポリ環状共役ジエンブロックおよびポリ鎖状
共役ジエンブロックの両方を水素化する場合があり、好
ましくは両方を水素化した完全水素化体である。
【0026】水素化率は、三元ブロック共重合体中の主
鎖に存在する炭素−炭素不飽和結合に対して、少なくと
も90%であり、水素化は鎖状共役ジエンブロックのみ
の部分水素化であっても、または環状共役ジエンブロッ
クも含めた完全水素化であってもよい。水素化率が90
%未満であると、不飽和結合部分が増加するため滅菌や
成型時の耐熱性や耐候性が低下する傾向がある。
【0027】ポリ環状共役ジエンブロック/ポリ鎖状共
役ジエンブロック/ポリ環状共役ジエンブロックからな
る三元ブロック共重合体の製造法として、特に好ましい
ものは、WO95/21202、WO95/21217、特開平 7-247323 号
公報、特開平 7-258362 号公報、特開平 7-258362 号公
報、特開平 8-225614 号公報、特開平 8-225616 号公
報、特開平 9-100388 号公報などに記載される方法があ
る。具体的にはn−ブチルリチウムなどの周期律表第1
A族の金属を含有する有機金属化合物に錯化剤、好まし
くはアミン類を反応させることにより作製した有機金属
錯体化合物を重合触媒として用いて、リビングアニオン
重合で重合体を作製し、必要に応じて水素化反応を行う
方法が挙げられる。このリビングアニオン重合反応によ
り、任意の分子量や分子量分布を有する重合体を得るこ
とが可能である。
【0028】重合反応はまず、環状共役ジエン単量体を
重合して環状共役ジエンホモポリマーを得た後、該ホモ
ポリマーに鎖状共役ジエン単量体を共重合させ、次い
で、環状共役ジエン単量体を共重合させる方法がある。
またポリ環状共役ジエンブロックとポリ鎖状共役ジエン
のジブロック共重合体を、ポリ鎖状共役ジエンブロック
末端部同士のカップリング反応を行い三元共重合化する
ことによって得ることも出来る。
【0029】本発明の三元ブロック共重合体には、必要
により、炭素数5〜8の他の飽和環状オレフィン、例え
ばシクロペンテン、シクロヘキセン、シクロヘプテン、
シクロオクテンなどを若干共重合させてもよい。また、
本発明の三元ブロック共重合体には、必要により、炭素
数2〜8のα−オレフィン、例えばエチレン、n−プロ
ピレン、イソプロピレン、n−ブチレン、イソブチレ
ン、ペンテン、ヘキセン、ヘプテン、オクテンなどを若
干共重合させてもよい。
【0030】さらに、本発明の三元ブロック共重合体
は、官能基や該官能基を有する有機化合物残基を部分的
に付加することにより、変性化して使用することもでき
る。該付加方法はリビングアニオン重合を行い、高分子
末端(片末端、両末端等)に付加する方法を使用でき
る。官能基または該官能基を有する有機化合物残基の付
加量は、変性環状分子構造単位を含有する重合体に対
し、一般に0.001〜100重量%の範囲であり、
0.01〜50重量%が好ましく、0.1〜20重量%
の範囲が最も好ましい。官能基の一例としては、無水マ
レイン酸、アクリル酸、メタクリル酸、メタクリル酸メ
チル、ジメチルアミド、ジエチレンアクリルアミドなど
があり、極性官能基を有するポリアミドやエチレン・ビ
ニルアルコール系共重合体などとのブレンドや多層化に
有用である。これらの官能基または官能基を有する有機
化合物は、1種または2種以上であってもよい。
【0031】本発明の成形品を成形加工するために、従
来公知の熱安定性、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の添加
剤を使用する。一般に、重合体100重量部に対して、
0.001〜10重量部である。これらは重合反応後の
精製時に添加してもよいし、加工時に添加してもよい。
形成品の用途や加工条件に応じて、本発明の条件範囲内
であれば、滑剤、耐ブロッキング剤、帯電防止剤、顔
料、抗菌剤等の添加剤を使用できる。
【0032】本発明の医療用成形品を製造する方法とし
ては、押出し成形(チューブ成形、インフレーション成
形、Tダイ成形など)、ブロー成形、射出成形、真空成
形、圧縮成形、カレンダー成形、溶液キャスト法などが
ある。本発明の医療用成形品の形態は、フィルム、シー
ト、バッグまたは射出成形品であり、輸血用、輸液用、
採血用、体外循環用、医薬品である粉体または液体の搬
送用、医薬品収容用、医薬品等の廃液収容用の器具、ま
たは医薬品や器具の包装体として使用する。
【0033】本発明の医療用成形品は、下記物性を有す
ることが必要である。 (1)成形品を121℃、60分間の条件で高圧蒸気滅
菌処理することで作製した試験液が以下の数値範囲を満
たす。 a.試験液と空試験液のpH値の差が1.5以下であ
る。 b.試験液中の過マンガン酸カリウム還元性物質の量
が、0.002mol/Lの過マンガン酸カリウム水溶
液消費量に換算して、空試験に比べて1.0ml以下で
ある。 c.試験液の紫外線吸収スペクトルにおいて、220〜
241nmにおける吸光度が、0.08以下であり、2
41〜350nmにおける吸光度が、0.05以下であ
る。 (2)オートクレーブで、121℃、30分間処理した
後の引張弾性率が、1,000MPa以下である。
【0034】具体的には、厚さ0.5mmのシート状成
形品を作製し、表裏の表面積の合計約1200cm2
を、幅5mm、長さ50mmの大きさに細断し、水で洗
った後、室温で乾燥する。この樹脂片を内容約300m
lの硬質ガラス製容器に入れ、水200mlを正確に加
え、適当に密栓した後、高圧蒸気滅菌器を用いて121
℃、60分間加熱した後、硬質ガラス容器を取り出し、
室温になるまで放置し、この内容液を試験液とする。こ
の時樹脂片を入れずに水200mlのみを入れて作製し
た内容液を空試験液とする。
【0035】pH値を測定する方法としては、試験液お
よび空試験液を各20mlとり、塩化カリウム1.0g
を水に溶かして1000mlとした液1.0mlを加
え、両液のpHを測定し、その差を算出する。還元性物
質を測定する方法としては、試験液20mlを共栓三角
フラスコにとり、0.002mol/L過マンガン酸カ
リウム液20.0mlおよび希硫酸1mlを加え、3分
間煮沸し、冷後、これにヨウ化カリウム0.10gを加
えて密栓し、振り混ぜて10分間放置した後、0.01
mol/Lチオ硫酸ナトリウム液で滴定する(指示薬:
デンプン試液5滴)。別に空試験液20.0mlを用
い、同様に操作する。試験液及び空試験液の0.002
mol/L過マンガン酸カリウム液消費量の差を算出す
る。紫外線吸収スペクトルの測定は、試験液につき、空
試験液を対照とし、前記日本薬局方に基づく吸光度測定
法により試験を行い、波長220〜240nmの区間お
よび241〜350nmのそれぞれの区間での最大吸光
度を記録する。
【0036】試験液において、空試験液に対するpHの
変化が1.5より大きい、また過マンガン酸カリウム水
溶液消費量が1.0mlより多い、あるいは紫外線吸収
スペクトルにおいて220〜241nmにおける吸光度
変化が0.08より大きい、241〜350nmにおけ
る吸光度変化が0.05より大きい様な場合、樹脂から
溶出した物質によって、成形品容器の内容物が変質した
り、長期保存が出来なかったり、また接触する生体への
医療安全性が得られなくなる。
【0037】引張弾性率の測定法は、島津製作所製の引
っ張り試験機(AG−500D)を使用し、JISK7
113に準じて測定する。引張弾性率が1,000MP
aより大きいと、環状共役ジエン系三元共重合体樹脂は
弾性を失い、かつ剛性が高いため、柔軟性や弾性が必要
な輸液バッグなどの軟質容器や回路用チューブ、カテー
テル、栓として使用が困難になる。
【0038】本発明の別な実施形態では、樹脂が(1)
ポリ鎖状共役ジエンブロック含有量が、30〜90重量
%であるポリ環状共役ジエンブロック/ポリ鎖状共役ジ
エンブロック/ポリ環状共役ジエンブロックからなる三
元ブロック共重合体の水素化体50〜99重量%と
(2)他の重合体または共重合体50重量〜1重量%か
らなる組成物であってもよい。(1)三元ブロック共重
合体は少なくとも50重量%が必要である。50重量%
未満であると、ポリ環状共役ジエンブロック/ポリ鎖状
共役ジエンブロック/ポリ環状共役ジエンブロックから
なる三元ブロック共重合体樹脂の水素化体の効果を十分
発揮出来ない。
【0039】他の共重合体としては、ポリ鎖状共役ジエ
ンブロック含有量が、同じく30〜90重量%で各ブロ
ック成分の組成比が異なる三元ブロック共重合体の水素
化体、またはポリ鎖状共役ジエンブロック含有量が30
重量%未満であるポリ環状共役ジエンブロック/ポリ鎖
状共役ジエンブロック/ポリ環状共役ジエンブロックか
らなる三元ブロック共重合体の水素化体またはこれらの
変性体がある。さらに、ポリ環状共役ジエンブロック/
ポリ鎖状共役ジエンブロックからなる二元ブロック共重
合体や四元以上のマルチブロック共重合体の水素化体も
使用できる。
【0040】また、他の重合体または共重合体として、
ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン・α−オレフ
ィン共重合体、プロピレン・α−オレフィン共重合体、
水素化スチレン・ブタジエン共重合体エラストマー、ポ
リアミド系重合体を使用してもよい。特に好ましいのは
ポリプロピレン系樹脂との組み合わせである
【0041】樹脂が上記組成物であっても、成形品を製
造する方法、成形品の形態は前記した通りである。ま
た、該樹脂から成形された成形品も、下記物性を有する
ことが必要である。
【0042】さらに、本発明の別な実施形態は、表面層
の少なくとも1層が、ポリ鎖状共役ジエンブロック含有
量が30〜90重量%であるポリ環状共役ジエンブロッ
ク/ポリ鎖状共役ジエンブロック/ポリ環状共役ジエン
ブロックからなる三元ブロック共重合体の水素化体を含
む樹脂から成形された多層成形品であって、下記物性を
有することが必要である。 (1)成形品を121℃、60分間の条件で高圧蒸気滅
菌処理することで作製した試験液が以下の数値範囲を満
たす。 a.試験液と空試験液のpH値の差が1.5以下であ
る。 b.試験液中の過マンガン酸カリウム還元性物質の量
が、0.002mol/Lの過マンガン酸カリウム水溶
液消費量に換算して、空試験に比べて1.0ml以下で
ある。 c.試験液の紫外線吸収スペクトルにおいて、220〜
241nmにおける吸光度が、0.08以下であり、2
41〜350nmにおける吸光度が、0.05以下であ
る。 (2)オートクレーブで、121℃、30分間処理した
後の引張弾性率が、1,000MPa以下である。
【0043】本発明の多層成形品は2層または3層以上
からなる。多層成形法としては、共押出成形、ドライラ
ミネート成形、ラミネートコーティングなどが使用でき
る。多層成形品の厚さは、全体として0.01〜10m
mの範囲であり、各層に使用する樹脂の種類、組成およ
び層の厚さは用途によって任意に調節出来る。
【0044】本発明の多層成形品としては、例えば、輸
液バッグなどの軟質容器や回路用チューブなど柔軟性、
弾性を重視する場合、少なくとも中間層に柔軟性の高い
ポリシクロヘキサジエンブロック/ポリブタジエンブロ
ック/ポリシクロヘキサジエンブロックからなる三元ブ
ロック共重合体の水素化体を含む樹脂を使用するのが効
果的である。この場合、ポリブタジエンブロック含有量
は、30〜90重量%であることが良いが、好ましくは
50重量%〜80重量%である。
【0045】多層成形品の形態は、フィルム、チュー
ブ、シート、バッグ、栓または射出成形品があり、輸血
用、輸液用、採血用、体外循環用、医薬品である粉体ま
たは液体の搬送用、医薬品収容用、医薬品等の廃液収容
用の器具、または医薬品や器具の包装体として使用す
る。
【0046】また本発明の成型品の別の応用例として、
耐高圧蒸気滅菌性、透明性、柔軟性、イージーシール性
などに優れた易剥離性フィルム、および該フィルムを用
いて成形された医療用複室容器が挙げられる。
【0047】本発明でイージーシール性とは、熱溶着す
る温度を変えることで容易に劈開できる程度にシールす
ることができる性質のことをいう。
【0048】医療用複室容器は、混合した状態では変質
などにより保存性が悪くなる薬剤や薬液を、使用直前に
無菌混合するなどの用途に使われている。使用方法とし
ては、イージーシール性の隔壁によって複数の室に分け
られた容器に別々に保存された内容物を、使用直前に容
器を手で圧縮することで隔壁を連通させ、内容物を無菌
混合させる。この複室容器はイージーシール性を有する
単層フィルム、あるいはイージーシール性を有するフィ
ルムが最内層になるように積層した多層フィルムの沿部
を強固にシールし、できた容器の外側から金型で熱融着
したイージーシール性の隔壁によって複数の室に分けて
作製される。また容器材料にイージーシール性が無くて
も、イージーシール性フィルムを隔壁部に挿入し、同様
に熱融着することによって複室容器を作製することがで
きる。このように医療用容器に用いられるイージーシー
ル性フィルムは医療安全性、廃棄性に加え、耐熱性、透
明性、柔軟性、耐衝撃性のいずれをも満足し得るもので
なければならない。
【0049】本発明において使用する、ポリ環状共役ジ
エンブロック含有量が30〜90重量%であるポリ環状
共役ジエンブロック/ポリ鎖状共役ジエンブロック/ポ
リ環状共役ジエンブロックからなる三元ブロック共重合
体の水素化体樹脂は、ポリ環状共役ジエンブロック部分
とポリ鎖状共役ジエンブロック部分が完全に相溶せずミ
クロ相分離構造をなすため、これを成形体に用いること
によってイージーシール性を得ることが可能である。
【0050】イージーシール性は、上記樹脂単独または
ブロック組成比の異なる同種樹脂同士のブレンド物でも
得ることが可能であるが、ポリプロピレンやポリエチレ
ンなど、完全に相溶しない他のポリオレフィン系樹脂な
ど一般熱可塑性樹脂とのブレンド物として用いても同様
な効果が得られる。また成型品は単層体としても使用出
来るし、少なくとも片側もしくは両側の外層にイージー
シール性を有する多層体としても使用出来る。
【0051】これら成型品は輸液バッグなどの医療用複
室容器のみならず、キャップのシール用フイルム、易開
封性の包装体などにも応用できる。
【0052】
【実施例】次に実施例を用いて、本発明を詳細に説明す
る。実施例 1 1−a)ポリシクロヘキサジエンブロック/ポリブタジ
エンブロック/ポリシク ロヘキサジエンブロック三元ブ
ロック体の水素化体の作製 (1)三元ブロック共重合体(PCHD/PBd/PC
HD=15/70/15重量比)の作製 まず、撹拌機付き5L高圧オートクレーブ反応器内部を
十分乾燥して窒素置換を行った。そこへ重合溶媒シクロ
ヘキサン2700gをオートクレーブ内に導入し、室温
に保持した。次いで、n−ブチルリチウムをリチウム原
子換算として、30mmol添加し、更にテトラメチル
エチルジアミン37.5mmolを添加した後、室温で
10分間攪拌した。
【0053】次に、1,3−シクロヘキサジエン(CH
D)をオートクレーブ内に導入し、40℃で1時間重合
反応を行った。次いでブタジエン(Bd)の30wt%
シクロヘキサン溶液700g(Bd210g)オートク
レーブ内に入れ、40℃で3時間重合反応を行い、CH
D−Bd二元ブロック共重合体を得た。さらに、1,3
−シクロヘキサジエン(CHD)45gをオートクレー
ブ内に入れ、40℃で3時間重合反応を行った。重合反
応後、別の(常法に従い十分に乾燥した)5L高圧オー
トクレーブに重合反応液を圧送し、リチウム原子と等モ
ルの脱水n−ヘプタノールを添加して重合反応を停止さ
せた。重合体溶液に常法に従い、酸化防止剤ブチルヒド
ロキシトルエンを添加した後、大量のメタノールにて脱
溶媒操作を行い、CHD−Bd−CHD三元ブロック共
重合体を得た。
【0054】上記製法により得られた三元ブロック共重
合体は、 1H−NMR(JOEL社製NMR装置、JO
ELα−400、測定周波数400MHz)による測定
の結果、ポリシクロヘキサジエンブロック(PCHD)
およびポリブタジエンブロック(PBd)の1,2−結
合/1,4−結合モル比は各々1/1および3/1であ
った。
【0055】(2)PCHD−PBd−PCHD三元ブ
ロック共重合体の水素化 攪拌機付き4L高圧オートクレーブの内部を乾燥させ、
常法に従い窒素置換を行った。そして溶媒シクロヘキサ
ン1000gをオートクレーブ内に入れ、窒素雰囲気
下、70℃に保持した。次に重合体の10wt%シクロ
ヘキサン溶液1000gをオートクレーブ内に入れ、パ
ラジウム5wt%をアルミナに担持した固定触媒10g
を添加した。オートクレーブ内を水素で置換した後、1
60℃まで昇温した。さらに、水素圧を55kG/cm
2 として6時間水素化反応を行った。
【0056】水素化反応終了後、オートクレーブ内を常
温まで冷却し、常圧まで落圧した後に内部を窒素置換し
た。重合体溶液に常法に従い、酸化防止剤ブチルヒドロ
キシトルエンを添加した後、大量のメタノールにて脱溶
媒操作を行い、水素化PCHD−PBd−PCHD三元
ブロック共重合体を得た。上記製法により得られた三元
ブロック共重合体の水素化体は、 1H−NMR(JOE
L社製NMR装置、JOELα−400、測定周波数4
00MHz)による測定の結果、水素化率は100%で
あった。同様にして、表1に示される組成を有する三元
ブロック共重合体およびその水素化体を得た。
【0057】1−b)三元ブロック共重合体およびその
水素化体の評価 上記三元ブロック共重合体およびその水素化体につい
て、下記方法により数平均分子量、密度、曲げ弾性率、
硬度を測定した。 (1)数平均分子量 東ソー(株)社製の液体クロマトグラフ(HLC−80
82)を使用し、昭和電工(株)社製カラム(ショウデ
ックス:K805+K804K802)を用いて、G.
P.C(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)法
により測定した標準ポリスチレン換算の値を示した。 (2)密度 東洋精機(株)社製の自動比重計(D−H)を使用し、
JIS K−6258に従い、密度を測定した。 (3)曲げ弾性率 島津製作所(株)社製の引張り試験機(AG−500
D)を使用し、ASTMD790に準じて曲げ弾性率を
測定した。 (4)硬度測定 テクロック(株)社製、ゴム硬度計(GS−706)を
用い、JIS K6301に従い、JIS−A硬度を測
定した。
【0058】その結果を表1に示す。表中、略号は下記
化合物を示す。 PCHD:ポリ1,3−シクロヘキサジエン(=ポリシ
クロヘキセン) PBd :ポリブタジエン PCHE:水素化ポリ1,3−シクロヘキサジエン PEB :水素化ポリブタジエン(=エチレン−ブチレ
ン共重合体) カッコ内に示した各成分比率単位は、重量%である。
【0059】
【表1】
【0060】比較のために、下記表2に示される樹脂を
用意した。表中、略号は下記用語を示す。 MFR:メルトフローレイト(g/10分) DEHP:ジエチルヘキシルフタレート
【0061】
【表2】
【0062】1−c)単室容器の作製 表1および2に示した組成を有する樹脂を用いて、単層
押出Tダイ成形機により、温度160〜240℃の条件
で、厚さ200μm、幅200mmのフィルムを作製し
た。
【0063】上記方法で作製したフイルムを幅200×
長さ400mmの大きさにカットし、2枚のフィルムを
互いに重ね合わせ、周囲3方の端を幅10mm、温度1
80〜230℃で熱溶着し、バッグサンプルを作製し
た。その中に、1000mlの蒸留水を充填し、熱溶着
して密封し、単室容器を作製した。これを温度121
℃、ゲージ圧1.5kg/cm2 、時間30分間の条件
において高圧蒸気滅菌を行い、室温まで自然冷却した。
比較のために、線状低密度ポリエチレンフイルムの容器
(LLDPE)を作製した。
【0064】1−d)単室容器の評価 高圧蒸気滅菌後の単室容器について、下記試験を行っ
た。 (1)外観 単室容器の外観を観察した。本発明の単室容器(C1、
C2、C3、C4)は、高圧蒸気滅菌後も著しい変形や
着色等の変化は見られず、耐熱性に優れていることが示
された。しかし、線状低密度ポリエチレンフイルムで作
製した容器(LLDPE)は完全に破袋した。
【0065】(2)医療安全性評価 日本薬局方プラスチック製医薬品容器試験法による、ポ
リエチレン製叉はポリプロピレン製水性注射剤容器基準
で溶出物試験および細胞毒性試験を行った。溶出物試験
は、具体的には、単室容器(フィルム片)を浸潰した水
溶液で、121℃、60分間保持した後の水溶液中のp
H、還元性物質の測定、紫外線吸収スペクトルを測定し
た。その結果を表3に示す。
【0066】
【表3】
【0067】表3に示す通り、本発明の単室容器(C
1、C2、C3、C4)は全て本発明の要件(a)〜
(c)を満足すると共に、日本薬局方溶出物試験及び細
胞毒性試験に合格した。一方、比較例であり、従来の材
料であるPVCまたは非水素化体(C0A〜D)は、本
発明の要件(a)〜(c)を満足しなかった。
【0068】(3)引張弾性率 本発明の単室容器の引張弾性率を下記表4に示す。
【0069】
【表4】
【0070】実施例2 2−a)ブレンド樹脂の作製 表5に示される2種の三元ブロック共重合体を混合した
樹脂ペレットを、二軸溶融押出機を用い、250〜28
0℃の温度で溶融混合した後、ペレタイズしてブレンド
樹脂ペレットを作製した。
【0071】
【表5】
【0072】2−b)フィルムの作製 表5に示した樹脂組成物を用いて、単層または3種3層
の共押出Tダイ成形機により、温度160〜240℃の
条件で、厚さ200μm、幅200mmの単層フィルム
または3層フィルムを作製した。
【0073】2−c)単室容器の作製 実施例1と同様にして単室容器を作製し、蒸留水を充填
し、121℃、30分間の高圧蒸気滅菌処理を行った。
処理後の容器フィルムを用い、引張試験を行った。その
結果を表6に示す。
【0074】
【表6】
【0075】実施例1と同様な方法で行った溶出物試験
の結果を表7に示す。
【0076】
【表7】
【0077】表7に示す通り、本発明のフィルム(R
1、R2、S1)は全て本発明の要件(a)〜(c)を
満足すると共に、日本薬局方溶出物試験および細胞毒性
試験に合格した。
【0078】実施例3 3−a)チューブの作製 回路用チューブの例として、表8に示した組成を有する
樹脂を使用し、単層チュ−ブ押出成形機によって、ダイ
ス温度180〜220℃の条件で内径4.0mm、外径
6.0mmのチューブを作製した。これらのチューブを
オートクレーブで121℃、30分間処理した後、引張
弾性率を測定した。その結果を表8に示す。
【0079】
【表8】
【0080】3−b)チューブのγ線滅菌処理 作製したチューブに、照射線量25kGryのγ線を照
射した。 3−c)チューブの評価 (1)医療安全性評価 表8に示した回路用チューブは、上記滅菌処理後、日本
医療器材協会による、医療用プラスチックス自主規格
「医療用ポリプロピレン」に基づいた溶出物試験を行っ
た。その結果は表9に示す通り、本発明チューブは全て
合格基準を満たしていた。
【0081】(2)耐キンク性評価 表8に示した回路用チューブを100mmの長さに切断
し、両端を手で保持しながら間隔を70mmの長さまで
に縮めた場合、チューブがキンクして折れ曲がれば、不
合格とした。その結果は表9に示す通り、本発明のチュ
ーブはいずれもキンク現象は起こらなかったが、シクロ
ヘキサン成分の多い樹脂を用いた比較例(C5)では剛
性が高く、柔軟性に乏しいためキンク現象を起こした。
【0082】
【表9】
【0083】表9の結果から明らかなように、本発明の
チューブは溶出物試験において、試験液のpH変化が小
さく、過マンガン酸カリウム還元物質の量が少なく、か
つ、紫外線吸収スペクトルにおける吸光度変化が小さ
い。
【0084】実施例4 4−a)ブレンド樹脂によるチューブの作製 回路用チューブの例として、実施例2と同様な方法で作
製した表5の組成を有する樹脂を使用し、単層および3
種3層多層チューブ押出成形機によって、ダイス温度1
80〜220℃の で内径3.0mm、外径5.0〜
5.08mmのチューブを作製した。これらのチューブ
をオートクレーブで121℃、30分間処理した後、引
張弾性率を測定した。その結果を表10に示す。
【0085】
【表10】
【0086】実施例1と同様な方法で行った溶出物試験
の結果を表11に示す。
【0087】
【表11】
【0088】表11から明らかなように、本発明のチュ
ーブ(R3、S2)は全て本発明の要件(a)〜(c)
を満足すると共に、γ線滅菌後も「医療用ポリプロピレ
ン」基準の溶出物試験に合格した。
【0089】
【発明の効果】本発明の医療用成形品は、ポリ鎖状共役
ジエンブロック含有量が30〜90重量%であり、さら
にポリ鎖状共役ジエンブロック部の水素化率が少なくと
も90%であるポリ環状共役ジエンブロック/ポリ鎖状
共役ジエンブロック/ポリ環状共役ジエンブロックから
なる三元ブロック共重合体の水素化物を含む樹脂を使用
した成形品であって、かつ、水溶液中、121℃、60
分間処理後に、該成形品を浸漬した水溶液のpH変化が
小さく、還元性物質の含有量が少なく、かつ紫外線スペ
トルにおいて、220〜241nmにおける吸収度変化
および241〜350nmにおける吸収スペクトルが極
めて小さい。さらに121℃、30分間処理後の引張弾
性率が1,000MPa以下である。このような性質を
有することにより、本発明の成形品は、輸血・輸液用バ
ッグなどの容器類、シリンジ、輸液セット用チューブ、
血液回路用チューブ、カテーテルなどのチューブ類など
を含む、採血用、体外循環用、医薬品である粉体または
液体の搬送用、医薬品収容用、医薬品等の廃液収容用ま
たは医薬品包装用の器具として使用することが可能であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 293/00 C08L 53/00 C08L 53/00 A61J 1/00 331C A61M 5/14 425B Fターム(参考) 4C066 AA09 BB01 EE01 EE06 EE11 4C081 AC03 AC06 AC07 AC08 AC09 AC11 AC12 AC14 BA15 BB02 BB03 BB07 BB08 BB09 CA022 CA052 CA121 CA122 CA162 CA232 CB052 CC01 DA01 DA02 DA03 EA04 EA12 4J002 AC082 BB032 BB052 BB122 BB142 BB152 BB172 BB222 BP031 CF102 CL002 GB01 GF00 4J026 HA02 HA03 HA04 HA14 HA26 HA32 HA39 HB02 HB03 HB04 HB14 HB15 HB16 HB50 HC02 HC03 HC04 HC14 HC49 HE02 4J100 HA03 HB02 HC83 HG02 JA51

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリ鎖状共役ジエンブロック含有量が3
    0〜90重量%であるポリ環状共役ジエンブロック/ポ
    リ鎖状共役ジエンブロック/ポリ環状共役ジエンブロッ
    クからなる三元ブロック共重合体の水素化体を主体とし
    て含む樹脂から成形され、かつ下記物性を有することを
    特徴とする医療用成形品。 (1)成形品を121℃、60分間の条件で高圧蒸気滅
    菌処理することで作製した試験液が以下の数値範囲を満
    たす。 a.試験液と空試験液のpH値の差が1.5以下であ
    る。 b.試験液中の過マンガン酸カリウム還元性物質の量
    が、0.002mol/Lの過マンガン酸カリウム水溶
    液消費量に換算して、空試験に比べて1.0ml以下で
    ある。 c.試験液の紫外線吸収スペクトルにおいて、220〜
    241nmにおける吸光度が、0.08以下であり、2
    41〜350nmにおける吸光度が、0.05以下であ
    る。 (2)オートクレーブで、121℃、30分間処理した
    後の引張弾性率が、1,000MPa以下である。
  2. 【請求項2】 ポリ環状共役ジエンブロックを形成する
    環状共役ジエン単量体が、炭素−炭素結合により構成さ
    れる5〜8員環の環状共役ジエン系単量体である請求項
    1記載の医療用成形品。
  3. 【請求項3】 ポリ鎖状共役ジエンブロックを形成する
    鎖状共役ジエン単量体が、ブタジエンである請求項1記
    載の医療用成形品。
  4. 【請求項4】 ポリ環状共役ジエンブロック/ポリ鎖状
    共役ジエンブロック/ポリ環状共役ジエンブロックから
    なる三元ブロック共重合体の水素化率が、少なくとも9
    0%である請求項1記載の医療用成形品。
  5. 【請求項5】 樹脂が(1)ポリ鎖状共役ジエンブロッ
    ク含有量が、30〜90重量%であるポリ環状共役ジエ
    ンブロック/ポリ鎖状共役ジエンブロック/ポリ環状共
    役ジエンブロックからなる三元ブロック共重合体の水素
    化体50〜99重量%および(2)他の重合体または共
    重合体50〜1重量%からなる組成物である請求項1記
    載の医療用成形品。
  6. 【請求項6】 他の共重合体が、ポリ環状共役ジエンブ
    ロック/ポリ鎖状共役ジエンブロック/ポリ環状共役ジ
    エンブロックからなる三元ブロック共重合体である請求
    項5記載の医療用成形品。
  7. 【請求項7】 他の共重合体が、ポリ鎖状共役ジエンブ
    ロック含有量が、30重量%未満であるポリ環状共役ジ
    エンブロック/ポリ鎖状共役ジエンブロック/ポリ環状
    共役ジエンブロックからなる三元ブロック共重合体の水
    素化体である請求項5記載の医療用成形品。
  8. 【請求項8】 他の重合体または共重合体が結晶性ポリ
    プロピレン、非晶性ポリプロピレン、ポリエチレン、ポ
    リブテン、エチレン・α−オレフィン系共重合体、エチ
    レン−ビニルアルコール系共重合体、プロピレン・α−
    オレフィン系共重合体、ポリエステル系エラストマー、
    水素化スチレン・ブタジエン系共重合体エラストマー、
    ポリアミド系重合体、またはこれらの中から2種以上組
    み合わせたブレンド物である請求項5記載の医療用成形
    品。
  9. 【請求項9】 ポリ環状共役ジエンブロック/ポリ鎖状
    共役ジエンブロック/ポリ環状共役ジエンブロックから
    なる三元ブロック共重合体の水素化率が、少なくとも9
    0%である請求項5〜8のいずれか1項記載の医療用成
    形品。
  10. 【請求項10】 成形品の形態が、フィルム、シート、
    チューブ、バッグ、栓または射出成形品であり、輸血
    用、輸液用、採血用、体外循環用、医薬品である粉体ま
    たは液体の搬送用、医薬品収容用、医薬品等の廃液収容
    用の器具またはこれらの器具や医薬品の包装体として使
    用する請求項1〜9のいずれか1項記載の医療用成形
    品。
  11. 【請求項11】 表面層の少なくとも1層が、ポリ鎖状
    共役ジエンブロック含有量が30〜90重量%であるポ
    リ環状共役ジエンブロック/ポリ鎖状共役ジエンブロッ
    ク/ポリ環状共役ジエンブロックからなる三元ブロック
    共重合体の水素化体を含む樹脂から成形された多層成形
    品であって、かつ下記物性を有することを特徴とする医
    療用成形品。 (1)成形品を121℃、60分間の条件で高圧蒸気滅
    菌処理することで作製した試験液が以下の数値範囲を満
    たす。 a.試験液と空試験液のpH値の差が1.5以下であ
    る。 b.試験液中の過マンガン酸カリウム還元性物質の量
    が、0.002mol/Lの過マンガン酸カリウム水溶
    液消費量に換算して、空試験に比べて1.0ml以下で
    ある。 c.試験液の紫外線吸収スペクトルにおいて、220〜
    241nmにおける吸光度が、0.08以下であり、2
    41〜350nmにおける吸光度が、0.05以下であ
    る。 (2)オートクレーブで、121℃、30分間処理した
    後の引張弾性率が、1,000MPa以下である。
  12. 【請求項12】 ポリ環状共役ジエンブロックを形成す
    る環状共役ジエン単量体が、炭素−炭素結合により構成
    される5〜8員環の環状共役ジエン系単量体である請求
    項11記載の医療用成形品。
  13. 【請求項13】 ポリ鎖状共役ジエンブロックを形成す
    る鎖状共役ジエン単量体が、ブタジエンである請求項1
    1記載の医療用成形品。
  14. 【請求項14】 ポリ環状共役ジエンブロック/ポリ鎖
    状共役ジエンブロック/ポリ環状共役ジエンブロックか
    らなる三元ブロック共重合体の水素化率が、少なくとも
    90%である請求項11記載の医療用成形品。
  15. 【請求項15】 多層成形品が2層からなる請求項11
    記載の医療用成形品。
  16. 【請求項16】 多層成形品が3層以上からなる請求項
    11記載の医療用成形品。
  17. 【請求項17】 多層成形品の形態が、フィルム、シー
    ト、チューブ、栓またはバッグであり、輸血用、輸液
    用、採血用、体外循環用、医薬品である粉体または液体
    の搬送用、医薬品収容用、医薬品等の廃液収容用の器
    具、またはこれらの器具や医薬品の包装体として使用す
    る請求項11〜17のいずれか1項記載の医療用成形
    品。
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