JP3917806B2 - 孔あき鋼板ジベル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンクリートと鋼材を接合する構造において使用され、コンクリートと鋼材との一体化ずれ止め効果(ジベル効果)を得るために使用される孔あき鋼板ジベルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の鋼板ジベルにおいては、本出願人が先に出願し公開された特開平11−293626号公報(以下、先行例という)に開示されているような構成を有するものがある。この先行例では、図12から図14に示すように、H型鋼製主桁1上にコンクリート床版Cを機械的に結合させる場合、主桁1の上面フランジ2上に、橋軸直角方向Yに並列させた複数本の頭付きスタッドボルト3群を橋軸方向Xに沿って所定の間隔を存して配設する形式が知られている。
【0003】
この場合は、設計で算出された数量に準じて個々のスタッドボルト3を溶接していかなければならず、しかも、高い溶接品質が要求されるため、施工作業に多大な手間が掛かり、建設コストを高める要因になっている。これを改善するために透孔を有しない鋼板を使用した板状または屈曲した鋼板を使用したもの、さらにこれらを改善して鋼板ジベルに透孔を備えるように構成し、各透孔に充填されるコンクリートまたはコンクリートと差し筋(図示を省略)により一体化を高め、例えば図15に示すように、平板からなる孔あき鋼板ジベル4を橋軸方向Xに沿って配設して溶接wすることにより、コンクリート打設後のコンクリート床版Cにジベル効果を付与している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図15に示すような孔あき鋼板ジベル4を用いてなるものでは、孔あき鋼板ジベル4が平板からなるため、主桁1の上面フランジ2上に固定する場合、鋼板ジベル4の橋軸方向Xの端部4aを角廻し溶接W1すると、この角廻し溶接W1部分に、橋軸方向の応力を伝達する場合、この部分にかなりの応力集中および残留応力を伴う。これにより、鋼板ジベル2の疲労強度、塑性変形能力が低下する。しかも、鋼板ジベル4に橋軸方向Xに沿う引張応力または圧縮応力が作用すると、鋼板ジベル4の剛性が高いため、鋼板ジベル4の端部4aに過大な荷重が集中し、応力最集中部となって疲労の起点となるため、比較的高度の熟練を要する充分な溶接を行なう必要があった。また、鋼板ジベル4は、最終的にはコンクリートの中に埋設されるため、実際に疲労亀裂などが発生した場合、その検査や修復がほとんど不可能になる部材である。
【0005】
また、このような孔あき鋼板ジベル4は、橋軸方向Xのジベルの剛性及び強度に対しては強いが、その面外方向である橋軸直角方向Yには、ジベルの剛性が低いために2方向力に対する耐力が不明確という欠点がある。
【0006】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、応力集中に伴う鋼板ジベルの疲労強度、塑性変形能力を高めるとともに、橋軸方向及び橋軸直角方向のジベル効果(一体ずれ止め効果)の向上を図ることができる孔あき鋼板ジベルを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、本発明の請求項1の発明においては、部材に溶接により固定され、かつコンクリートに埋め込んで、部材とコンクリートとの結合を図るために使用される孔あき鋼板ジベルにおいて、前記孔あき鋼板ジベルの長手方向の少なくとも応力が最も集中する端部側が屈曲されて湾曲した折返し部が形成され、且つ、前記湾曲した折返し部の形成により疲労の起点となる前記応力が最も集中する端部側の角廻し溶接部を不要にしたことを特徴とする。
【0008】
また請求項2の発明においては、請求項1の発明において、前記孔あき鋼板ジベルの折返し部は、断面円弧状または断面U字状または断面ほぼV字状あるいは断面ほぼJ字状に形成されていることを特徴とする。
さらに請求項3の発明においては、請求項1または2のいずれかに記載の孔あき鋼板ジベルにおいて、前記孔あき鋼板ジベルは、リング状、C字状、U字状またはJ字状のいずれかの平面形態を有することを特徴とする。
さらにまた請求項4の発明においては、請求項1〜3のいずれかに記載の孔あき鋼板ジベルにおいて、前記孔あき鋼板ジベルの折返し部に抜き孔を設ける手段、または折返し部の高さを鋼板ジベルの他の部分の高さよりも低くする手段のいずれか一方または両方の手段によって、折り返し部の剛性を下げて、応力集中を緩和するようにしたことを特徴とする。
なおまた請求項5の発明においては、請求項1〜4のいずれかに記載の孔あき鋼板ジベルにおいて、孔あき鋼板ジベルの端部側が屈曲されて、面外方向に支持部が形成されて、ジベル軸直角方向のジベル効果を向上させたことを特徴とする。
また請求項6の発明においては、請求項1〜5のいずれかに記載の孔あき鋼板ジベルにおいて、孔あき鋼板ジベルの端部側が屈曲されて、応力集中側の前面投影面積を増やし、孔あき鋼板ジベル軸方向のジベル効果を向上させたことを特徴とする。
さらにまた請求項7の発明においては、請求項1〜3のいずれかに記載の孔あき鋼板ジベルにおいて、前記孔あき鋼板ジベルの応力集中側の折返し部に抜き孔を設けることで、ジベル軸直角方向での鋼コンクリート合成効果を向上させたことを特徴とする。この請求項7の場合は、前記抜き孔により、面外ずれ止め効果を向上させることができる。
【0009】
すなわち、本発明によれば、孔あき鋼板ジベルの橋軸方向の少なくとも一方の端部側を断面円弧状、断面U字状または断面ほぼV字状の湾曲した曲面形態からなる折返し端部に形成してなるため、孔あき鋼板ジベルの端部が応力最集中部から面外方向に外れ、従前のような疲労の起点となる応力最集中部での角廻し溶接を無くすことが可能になる。これにより、孔あき鋼板ジベルの端部側の応力集中および残留応力が緩和され、橋軸直角方向のジベル効果の向上が図れる。しかも、孔あき鋼板ジベルの端部が湾曲していることにより、孔あき鋼板ジベルの端部側の前面投影面積が増大し、橋軸方向のジベル効果も向上する。また、孔あき鋼板ジベルの湾曲端部の折返し端部に抜き孔を設けたり、橋軸方向の応力集中方向に向けジベル高さを低くすることにより、孔あき鋼板ジベルの湾曲端部の剛性が低下するため、孔あき鋼板ジベルの端部側の応力集中を更に緩和させることが可能になる。また湾曲した折り返し部に設ける抜き孔によりジベル軸直角方向(面外方向)の面外ずれ止め作用を向上させることが可能になる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1から図11に示す図を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明に係る孔あき鋼板ジベルの一実施形態を概略的に示す説明図で、H型鋼製主桁1の上面フランジ2上には、環状の孔あき鋼板ジベル10が橋軸方向Xに沿って所定の間隔を存して配設され、前記孔あき鋼板ジベル10の下端部外周縁は断続または連続した溶接により前記上面フランジ2上に固着され、また必要に応じ孔あき鋼板ジベルの下端内周縁部も断続または連続した溶接により固着され、これらの環状の孔あき鋼板ジベル10を介してコンクリート床版Cが機械的に結合されている。
【0011】
図2に示すように、孔あき鋼板ジベル10は、橋軸方向Xに沿い長楕円形をなすリング状の平面形態に形成され、その前面および側面の周側面には、複数の孔11が対向位置させて設けられている。すなわち、リング状の孔あき鋼板ジベル10は、長楕円形リング状の平面形態とすることにより、その橋軸方向Xの両端部10aを円弧状をなす折返し部12,12に形成し、鋼板ジベル10の下端周縁部は、主桁1の上部フランジ2上面に連続溶接wされて配設してなる構成を有する。また、孔あき鋼板ジベル10の湾曲端部10aの折返し部12には、抜き孔13が設けられ、この抜き孔13により、孔あき鋼板ジベル10の湾曲端部10aの剛性を低減化している。これによりこの部分の応力集中が緩和されている。またこの実施形態の場合は、従来の平板状鋼板ジベルに比べて、その面外方向(橋軸直角方向)にも対向する鋼板のいずれか一方側が踏ん張るように抵抗する支持部となる鋼板部分であるので、鋼板ジベル軸直角方向のずれ止めジベル効果を向上することができる。またこの実施形態の場合には、ジベル長手方向前面の閉鎖した部分の投影面積が大きく増えている分、ジベル軸方向(長手方向)の支圧面積が格段に増加しているので、軸方向のジベル効果、すなわち、一体化ずれ止め効果を従来の平板状の鋼板ジベルに比べて向上することができる。
【0012】
図3は、孔あき鋼板ジベル10の第1変形例を示す。この第1変形例では、孔あき鋼板ジベル10を橋軸方向Xに沿いほぼ長方形をなすリング状の平面形態に形成することにより、その橋軸方向Xの両端部10aをほぼU字状の折返し部12に屈曲形成してなる構成を有する。この実施形態の場合には、前記実施形態の場合に比べてさらに前面の投影面積が増えているので、ジベル軸方向のジベル効果を向上することができると共に、ジベル軸直角方向(ジベル巾方向)が広幅になっているので、ジベル長手方向に直角な面外方向にも踏ん張るように抵抗するので、鋼板ジベル軸直角方向の一体化ずれ止めジベル効果を向上することができる。その他前記実施形態と同様な部分については、同様な符号を付して説明を省略する。
【0013】
図4は、孔あき鋼板ジベル10の第2変形例を示す。この第2変形例では、孔あき鋼板ジベル10を橋軸方向Xに沿いC字状の平面形態に形成し、その橋軸方向Xの両端部10aを円弧状の折返し部12に曲成してなる構成を有する。この第2変形例では、鋼板ジベル10の長手方向の中央部において、応力の負担が比較的少なくなる場合に適用するようにするとよい。その他前記の場合と同様な部分については、同様な符号を付して説明を省略する。
【0014】
図5は、孔あき鋼板ジベル10の第3変形例を示す。この第3変形例では、孔あき鋼板ジベル10を橋軸方向Xに沿いほぼU字状の平面形態に形成することにより、その橋軸方向Xの端部10aをほぼU字状の折返し部12に湾曲形成してなる構成を有する。この第3変形例の場合は、湾曲した前面側に比べて開放端側の応力の負担が比較的少ない場合に適用するようにするとよい。鋼板ジベル10の長手方向の中央部において、応力の負担が比較的少なくなる場合に適用するようにしてもよい。その他前記の場合と同様な部分については、同様な符号を付して説明を省略する。
【0015】
図6は、孔あき鋼板ジベル10の第4変形例を示す。この第4変形例では、孔あき鋼板ジベル10を橋軸方向Xに沿いほぼV字状の平面形態に形成することにより、その橋軸方向Xの端部10aをほぼV字状の折返し部12に湾曲形成してなる構成を有する。その他前記の場合と同様な部分については、同様な符号を付して説明を省略する。
【0016】
図7は、孔あき鋼板ジベル10の第5変形例を示す。この第5変形例では、孔あき鋼板ジベル10を橋軸方向Xに沿いJ字状の平面形態に形成することにより、その橋軸方向Xの端部10aを円弧状の折返し部12に曲成してなる構成を有する。その他前記の場合と同様な部分については、同様な符号を付して説明を省略する。
【0017】
図8は、孔あき鋼板ジベル10の第6変形例を示す。この第6変形例では、例えば、図2に示す実施形態において、孔あき鋼板ジベル10の湾曲端部10aを橋軸方向Xの応力集中方向に向け下降する傾斜面14にカットしてなる構成を有する。これにより、孔あき鋼板ジベル10の湾曲端部10aの剛性を低減化していると共に支承面積を低減し、その部分での応力集中を緩和するように構成している。その他前記の場合と同様な部分については、同様な符号を付して説明を省略する。
【0018】
図9は孔あき鋼板ジベル10の使用例を示す。この使用例では、主桁1の端部に使用する場合で、主桁1端部での作用応力が小さい場合には、角回し溶接が発生しないように、鋼板ジベル10の開放端部の溶接固着処理を単純にした形態を示した例である。この例では、主桁1の端部端面1aと鋼板ジベル10の開放側端部端面10bをほぼ同一面上に位置するように配置して、鋼板ジベル10の開放端面側においては、角回し溶接をしないで、鋼板ジベル10の直線状部分において、溶接wにより上面フランジ2に固着されている。これにより、鋼板ジベル10の開放端側においては角回し溶接することなく、主桁1端部の鋼板ジベル10の溶接固着作業を単純化することができる。なお図5および図6に示す鋼板ジベルの変形例の場合も図9に示すような使用態様で適用できる。その他の構成については、前記の場合と同様であるので、同様な部分については、同様な符号を付して説明を省略する。
【0019】
図10および図11は、鋼構造の橋桁端部とコンクリート構造の橋桁端部相互の結合部に、鋼板ジベル10を使用する場合の実施形態を示したものであって、鋼製箱桁15の端部における鋼殻セル構造の外周側の各鋼殻セル16内に、鋼板ジベル10の湾曲した折り返し部12がプレストレストコンクリ−ト製(PC製)橋桁17側に向くように配置されて、各鋼殻セル16内の鋼製水平板20の上面または下面に孔あき鋼板ジベルの上面または下面が当接されて溶接により固着されていると共に、前記鋼板ジベル10の開放端側が、各鋼殻セル16の奥部に橋軸直角方向に縦向きに配置された鋼製支圧板18に当接されて溶接により固定されている。なお前記鋼製支圧板18は、鋼製箱桁15における側板19または中間鋼製縦リブまたは水平板20に溶接により固定されている。このように鋼板ジベル10の端部と鋼製支圧板18とを一体に固着することにより、鋼板ジベル10によって、鋼製支圧板18の剛性および強度を向上させることができ、しいてはPC製橋桁17と鋼製橋箱桁15とを強固に接合することができる。なお前記鋼製箱桁15とPC製橋桁17とは、プレストレスを付与するためのPC鋼材(図示を省略)等が挿通される。なおまた図中、21は橋脚、22は支承装置、23はコンクリートである。
【0020】
すなわち、上記した構成を有する孔あき鋼板ジベル10は、主桁1の上面フランジ2上に溶接wされて配設される孔あき鋼板ジベル10の橋軸方向Xの端部10a側を折返し部12に湾曲形成する。これにより、孔あき鋼板ジベル10の端部10aが、応力最集中部から橋軸直角方向Yの面外方向に外れて位置する。このため、従前のような応力最集中部での角廻し溶接が無くなり、孔あき鋼板ジベル10の端部10a側の応力集中および残留応力が緩和されるとともに、橋軸直角方向Yのジベル効果の向上が図れる。また、孔あき鋼板ジベル10の端部10aの湾曲形成により、孔あき鋼板ジベル10の湾曲端部10aの前投影面積が増大するため、橋軸方向Xのジベル効果も向上する。さらに、孔あき鋼板ジベル10の湾曲端部10aの折返し部12に抜き孔13を設けたり、橋軸方向Xの応力集中方向に向け下降する傾斜面14に形成して端部側を低くすることにより、孔あき鋼板ジベル10の湾曲端部10aの剛性が低下するため、孔あき鋼板ジベル10の端部10a側の応力集中が更に緩和する。
【0021】
なお、本発明の鋼板ジベル10の内側下端周縁部も必要に応じ溶接するようにしてもよい。また上記した孔あき鋼板ジベル10の孔11には、コンクリート床版Cに必要に応じプレストレスを導入するための鉄筋あるいはPC鋼材等の抵抗鋼材が橋軸直角方向Yに必要に応じて挿入可能になっている。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る孔あき鋼板ジベルによれば、H型鋼桁を使用の橋桁あるいはプレートガーダー橋やボックスガーダー橋等の鋼製部材に使用される孔あき鋼板ジベルの橋軸方向の端部側を折返し部に湾曲形成してなることから、孔あき鋼板ジベルの端部が応力最集中部から橋軸直角方向の面外方向に分散する。これにより、従前のような応力最集中部での角廻し溶接を無くすことができ、孔あき鋼板ジベルの端部側の応力集中および残留応力を緩和することができる。このため、橋軸直角方向のジベル効果の向上を図ることができるとともに、応力集中の緩和によって孔あき鋼板ジベルの疲労強度、塑性変形能力を高めることができる。また、孔あき鋼板ジベルの端部の曲成により、孔あき鋼板ジベルの端部側の前面投影面積が増大し、橋軸方向のジベル効果も向上させることができる。さらに、孔あき鋼板ジベルの湾曲端部の折返し部に抜き孔を設けたり、橋軸方向の応力集中方向に向け下降傾斜させて端部高さを低くすることにより、孔あき鋼板ジベルの湾曲端部の剛性を低下させることができるため、孔あき鋼板ジベルの端部側の応力集中を更に緩和させることができる。またジベル軸直角方向での鋼コンクリート合成効果を向上させることができる。このように本発明の孔あき鋼板ジベルを使用すると、コンクリートと鋼材との一体化ずれ止め効果(ジベル効果)高い合理的な接合構造とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る孔あき鋼板ジベルの一実施形態を概略的に示す説明図である。
【図2】孔あき孔あき鋼板ジベルの説明図である。
【図3】孔あき鋼板ジベルの第1変形例を示す説明図である。
【図4】孔あき鋼板ジベルの第2変形例を示す説明図である。
【図5】孔あき鋼板ジベルの第3変形例を示す説明図である。
【図6】孔あき鋼板ジベルの第4変形例を示す説明図である。
【図7】孔あき鋼板ジベルの第5変形例を示す説明図である。
【図8】孔あき鋼板ジベルの第6変形例を示す説明図である。
【図9】孔あき鋼板ジベルを角回し溶接することなく部材に溶接により固着した使用例を示す説明図である。
【図10】(a)は鋼構造の橋桁端部とコンクリート構造の橋桁端部相互の結合部を示す概略側面図であり、(b)は(a)の部分のコンクリート構造の橋桁部分を2点鎖線で示す概略斜視図である。
【図11】(a)は図10bにおける1つの鋼殻セル部分を拡大して示す一部切欠概略斜視図であり、(b)は(a)のA−A線断面図である。
【図12】従来の鋼板ジベルにおけるスタッドボルトによるずれ止め状態を示す説明図である。
【図13】図12のB−B線における断面図である。
【図14】図12のB−B線における断面図である。
【図15】同じく従来の鋼板ジベルにおける孔あき鋼板ジベルによるずれ止め状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 主桁
2 上面フランジ
10 孔あき鋼板ジベル
10a 端部
11 孔
12 折返し部
13 抜き孔
14 傾斜面
15 鋼製箱桁
16 鋼殻セル
17 PC製箱桁
18 鋼製支圧板
19 鋼製側板
20 鋼製水平板
21 橋脚
22 支承装置
23 コンクリート
C コンクリ−ト床版
X 橋軸方向
Y 橋軸直角方向(面外方向)
Claims (7)
- 部材に溶接により固定され、かつコンクリートに埋め込んで、部材とコンクリートとの結合を図るために使用される孔あき鋼板ジベルにおいて、前記孔あき鋼板ジベルの長手方向の少なくとも応力が最も集中する端部側が屈曲されて湾曲した折返し部が形成され、且つ、前記湾曲した折返し部の形成により疲労の起点となる前記応力が最も集中する端部側の角廻し溶接部を不要にしたことを特徴とする孔あき鋼板ジベル。
- 前記孔あき鋼板ジベルの折返し部は、断面円弧状または断面U字状または断面ほぼV字状あるいは断面ほぼJ字状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の孔あき鋼板ジベル。
- 前記孔あき鋼板ジベルは、リング状、C字状、U字状またはJ字状のいずれかの平面形態を有することを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の孔あき鋼板ジベル。
- 前記孔あき鋼板ジベルの折返し部に抜き孔を設ける手段、または折返し部の高さを鋼板ジベルの他の部分の高さよりも低くする手段のいずれか一方または両方の手段によって、折り返し部の剛性を下げて、応力集中を緩和するようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の孔あき鋼板ジベル。
- 孔あき鋼板ジベルの端部側が屈曲されて、面外方向に支持部が形成されて、ジベル軸直角方向のジベル効果を向上させたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の孔あき鋼板ジベル。
- 孔あき鋼板ジベルの端部側が屈曲されて、応力集中側の前面投影面積を増やし、孔あき鋼板ジベル軸方向のジベル効果を向上させたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の孔あき鋼板ジベル。
- 前記孔あき鋼板ジベルの応力集中側の折返し部に抜き孔を設けることで、ジベル軸直角方向での鋼コンクリート合成効果を向上させたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の孔あき鋼板ジベル。
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