JP2001055809A - 鋼コンクリート合成桁 - Google Patents
鋼コンクリート合成桁Info
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- JP2001055809A JP2001055809A JP11233201A JP23320199A JP2001055809A JP 2001055809 A JP2001055809 A JP 2001055809A JP 11233201 A JP11233201 A JP 11233201A JP 23320199 A JP23320199 A JP 23320199A JP 2001055809 A JP2001055809 A JP 2001055809A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 溶接を用いないで構成されたジベルおよび上
フランジをもつ鋼コンクリート合成桁の提供。 【解決手段】 鋼製桁１１のウエブ１１ｂの上端から下
方に離れた部位の両側に断面Ｌ字状の鋼材１３を高力ボ
ルト１４により組付けて上フランジ１１ｃとし、ウエブ
１１ｂのうち上フランジ１１ｃより上の部分をジベル１
５とした鋼コンクリート合成桁１０。ジベル１５には孔
１６があけられており、そこに鉄筋１７が通される。
フランジをもつ鋼コンクリート合成桁の提供。 【解決手段】 鋼製桁１１のウエブ１１ｂの上端から下
方に離れた部位の両側に断面Ｌ字状の鋼材１３を高力ボ
ルト１４により組付けて上フランジ１１ｃとし、ウエブ
１１ｂのうち上フランジ１１ｃより上の部分をジベル１
５とした鋼コンクリート合成桁１０。ジベル１５には孔
１６があけられており、そこに鉄筋１７が通される。
Description
【０００１】
【発明が属する技術分野】本発明は、鋼コンクリート合
成桁に関し、とくにそのジベルおよび上フランジ構造に
関する。
成桁に関し、とくにそのジベルおよび上フランジ構造に
関する。
【０００２】
【従来の技術】鋼コンクリート合成桁では、図３に示す
ように、鋼桁１とコンクリート床版２とをジベル３によ
って合成させている。ジベルはずれ止めであり、鋼とコ
ンクリートのずれを止める部材である。従来、ジベル
に、剪断によるずれへの抵抗を期待してきたが、最近で
は引抜き抵抗も期待されている。このジベルとして、従
来、鋼桁１の上フランジ１ａに、スタッドジベル４、馬
蹄形ジベル５、パフォーボンドジベル６などを取り付け
て合成効果を期待してきた。図４は、鋼桁１の上フラン
ジ１ａにスタッドジベル４を溶植（電流を流して溶着）
した例を示している。図５は、鋼桁１の上フランジ１ａ
に馬蹄形ジベル５を溶接した例を示している。図６は、
鋼桁１の上フランジ１ａに鉄板に孔７をあけたパフォー
ボンドジベル６を溶接し、孔７に鉄筋８を通して合成効
果を高めた例を示している。
ように、鋼桁１とコンクリート床版２とをジベル３によ
って合成させている。ジベルはずれ止めであり、鋼とコ
ンクリートのずれを止める部材である。従来、ジベル
に、剪断によるずれへの抵抗を期待してきたが、最近で
は引抜き抵抗も期待されている。このジベルとして、従
来、鋼桁１の上フランジ１ａに、スタッドジベル４、馬
蹄形ジベル５、パフォーボンドジベル６などを取り付け
て合成効果を期待してきた。図４は、鋼桁１の上フラン
ジ１ａにスタッドジベル４を溶植（電流を流して溶着）
した例を示している。図５は、鋼桁１の上フランジ１ａ
に馬蹄形ジベル５を溶接した例を示している。図６は、
鋼桁１の上フランジ１ａに鉄板に孔７をあけたパフォー
ボンドジベル６を溶接し、孔７に鉄筋８を通して合成効
果を高めた例を示している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のジベル
は溶接あるいは溶植による付加物であった。このため、
溶接の品質管理の問題、溶接コスト、溶接部からの疲労
問題があった。本発明の目的は、溶接を用いないで構成
されたジベルおよび上フランジ構造をもつ鋼コンクリー
ト合成桁を提供することにある。
は溶接あるいは溶植による付加物であった。このため、
溶接の品質管理の問題、溶接コスト、溶接部からの疲労
問題があった。本発明の目的は、溶接を用いないで構成
されたジベルおよび上フランジ構造をもつ鋼コンクリー
ト合成桁を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的を達成
する本発明は次の通りである。 （１） 鋼製桁のウエブの上端から下方に離れた部位の
両側に断面Ｌ字状の鋼材を高力ボルトにより組付けて上
フランジとし、前記ウエブのうち前記上フランジより上
の部分をジベルとした鋼コンクリート合成桁。 （２） 前記ジベルには孔があけられており、外孔に鉄
筋が通されている上記（１）記載の鋼コンクリート合成
桁。
する本発明は次の通りである。 （１） 鋼製桁のウエブの上端から下方に離れた部位の
両側に断面Ｌ字状の鋼材を高力ボルトにより組付けて上
フランジとし、前記ウエブのうち前記上フランジより上
の部分をジベルとした鋼コンクリート合成桁。 （２） 前記ジベルには孔があけられており、外孔に鉄
筋が通されている上記（１）記載の鋼コンクリート合成
桁。
【０００５】上記（１）の鋼コンクリート合成桁では、
ジベルは鋼製桁のウエブの上端部から構成されているの
で、従来のような溶接または溶植による、鋼製桁へのジ
ベルの固定を除去できる。したがって、溶接または溶植
によってジベルを取付ける場合の問題、すなわち溶接の
品質管理、溶接コスト、溶接からの疲労等の問題は生じ
ない。上記（２）の鋼コンクリート合成桁では、ジベル
に孔があけられていてそこに鉄筋が通されているので、
ジベルはパフォーボンドジベルとして働く。
ジベルは鋼製桁のウエブの上端部から構成されているの
で、従来のような溶接または溶植による、鋼製桁へのジ
ベルの固定を除去できる。したがって、溶接または溶植
によってジベルを取付ける場合の問題、すなわち溶接の
品質管理、溶接コスト、溶接からの疲労等の問題は生じ
ない。上記（２）の鋼コンクリート合成桁では、ジベル
に孔があけられていてそこに鉄筋が通されているので、
ジベルはパフォーボンドジベルとして働く。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明実施例の鋼コンクリート合
成桁のジベルとその近傍部分を、図１、図２を参照し
て、説明する。本発明実施例の鋼コンクリート合成桁１
０は、鋼製桁１１と、コンクリート床版１２との合成桁
からなる。鋼製桁１１は、下フランジ１１ａ、ウエブ１
１ｂを有し、ウエブ１１ｂの上端から下方に離れた部位
の両側に断面Ｌ字状の鋼材１３（たとえば、不等辺Ｌ形
鋼）を高力ボルト１４により組付けて上フランジ１１ｃ
としてある。断面Ｌ字状の鋼材１３を高力ボルト１４に
よりウエブ１１ｂに組付ける場合、断面Ｌ字状の鋼材１
３をウエブ１１ｂの両側に配置し、両側の断面Ｌ字状の
鋼材１３とそれによって挟まれたウエブ１１ｂとを高力
ボルト１４により締めつける。すなわち、上フランジ１
３をウエブから分離して、高力ボルト１４でウエブ１１
ｂに連結した。
成桁のジベルとその近傍部分を、図１、図２を参照し
て、説明する。本発明実施例の鋼コンクリート合成桁１
０は、鋼製桁１１と、コンクリート床版１２との合成桁
からなる。鋼製桁１１は、下フランジ１１ａ、ウエブ１
１ｂを有し、ウエブ１１ｂの上端から下方に離れた部位
の両側に断面Ｌ字状の鋼材１３（たとえば、不等辺Ｌ形
鋼）を高力ボルト１４により組付けて上フランジ１１ｃ
としてある。断面Ｌ字状の鋼材１３を高力ボルト１４に
よりウエブ１１ｂに組付ける場合、断面Ｌ字状の鋼材１
３をウエブ１１ｂの両側に配置し、両側の断面Ｌ字状の
鋼材１３とそれによって挟まれたウエブ１１ｂとを高力
ボルト１４により締めつける。すなわち、上フランジ１
３をウエブから分離して、高力ボルト１４でウエブ１１
ｂに連結した。
【０００７】鋼製桁１１のウエブ１１ｂのうち、上フラ
ンジ１１ｃより上の部分をジベル１５としてある。ジベ
ル１５はウエブ１１ｂの上端部そのものであり、従来の
ように溶接によって桁１１に取り付けられるものではな
い。ジベル１５には孔１６があけられており、孔１６に
は鉄筋１７が通されている。ジベル１５および鉄筋１７
のまわりは、コンクリート床版１２のコンクリート１８
である。
ンジ１１ｃより上の部分をジベル１５としてある。ジベ
ル１５はウエブ１１ｂの上端部そのものであり、従来の
ように溶接によって桁１１に取り付けられるものではな
い。ジベル１５には孔１６があけられており、孔１６に
は鉄筋１７が通されている。ジベル１５および鉄筋１７
のまわりは、コンクリート床版１２のコンクリート１８
である。
【０００８】つぎに、本発明実施例の鋼コンクリート合
成桁１０の作用を説明する。本発明実施例の鋼コンクリ
ート合成桁１０では、ジベル１５は鋼製桁１１のウエブ
１１ｂの上端部（上フランジ１１ｃから上の部分）から
構成されているので、従来のような溶接または溶植によ
る、鋼製桁へのジベルの固定構造を採用しないで済む。
したがって、溶接または溶植によってジベルを取付ける
場合の問題、すなわち溶接の品質管理、溶接コスト、溶
接からの疲労等の問題はない。
成桁１０の作用を説明する。本発明実施例の鋼コンクリ
ート合成桁１０では、ジベル１５は鋼製桁１１のウエブ
１１ｂの上端部（上フランジ１１ｃから上の部分）から
構成されているので、従来のような溶接または溶植によ
る、鋼製桁へのジベルの固定構造を採用しないで済む。
したがって、溶接または溶植によってジベルを取付ける
場合の問題、すなわち溶接の品質管理、溶接コスト、溶
接からの疲労等の問題はない。
【０００９】また、本発明実施例の鋼コンクリート合成
桁１０では、ジベル１５に孔１６があけられていてそこ
に鉄筋１７が通されているので、ジベル１５はパフォー
ボンドジベルとして働く。鉄筋１７を介してジベル１５
に上方への引抜き力がかかっても、ジベル１５はウエブ
１１ｂそのものからなるので、大きな力がかかってもジ
ベル１５がウエブ１１ｂから離れることはない。したが
って、剪断のみならず引き抜きに対しても十分に耐える
ことができる。
桁１０では、ジベル１５に孔１６があけられていてそこ
に鉄筋１７が通されているので、ジベル１５はパフォー
ボンドジベルとして働く。鉄筋１７を介してジベル１５
に上方への引抜き力がかかっても、ジベル１５はウエブ
１１ｂそのものからなるので、大きな力がかかってもジ
ベル１５がウエブ１１ｂから離れることはない。したが
って、剪断のみならず引き抜きに対しても十分に耐える
ことができる。
【００１０】
【発明の効果】請求項１の鋼コンクリート合成桁によれ
ば、ジベルは鋼製桁のウエブの上端部から構成されてい
るので、従来のような溶接または溶植による、鋼製桁へ
のジベルの固定を除去できる。したがって、溶接または
溶植によってジベルを取付ける場合の問題、すなわち溶
接の品質管理、溶接コスト、溶接からの疲労等の問題は
生じない。請求項２の鋼コンクリート合成桁によれば、
ジベルに孔があけられていてそこに鉄筋が通されている
ので、ジベルはパフォーボンドジベルとして働き、引抜
き力にも耐えることができる。
ば、ジベルは鋼製桁のウエブの上端部から構成されてい
るので、従来のような溶接または溶植による、鋼製桁へ
のジベルの固定を除去できる。したがって、溶接または
溶植によってジベルを取付ける場合の問題、すなわち溶
接の品質管理、溶接コスト、溶接からの疲労等の問題は
生じない。請求項２の鋼コンクリート合成桁によれば、
ジベルに孔があけられていてそこに鉄筋が通されている
ので、ジベルはパフォーボンドジベルとして働き、引抜
き力にも耐えることができる。
【図１】本発明実施例の鋼コンクリート合成桁の、ジベ
ルとその近傍の、断面図である。
ルとその近傍の、断面図である。
【図２】本発明実施例の鋼コンクリート合成桁の、ジベ
ルとその近傍の、図１と直交する方向から見た、側面図
である。
ルとその近傍の、図１と直交する方向から見た、側面図
である。
【図３】従来の鋼コンクリート合成桁の、ジベルとその
近傍の、断面図である。
近傍の、断面図である。
【図４】従来のスタッドジベルと鋼製桁の斜視図であ
る。
る。
【図５】従来の馬蹄形ジベルと鋼製桁の斜視図である。
【図６】従来のパフォーボンドジベルと鋼製桁の斜視図
である。
である。
１０ 鋼コンクリート合成桁 １１ 鋼製桁 １１ａ 下フランジ １１ｂ ウエブ １１ｃ 上フランジ １２ コンクリート床版 １３ 断面Ｌ字状の鋼材（たとえば、不等辺Ｌ形鋼） １４ 高力ボルト １５ ジベル １６ 孔 １７ 鉄筋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石黒 邦男 東京都千代田区四番町５番地９ トピー工 業株式会社内 Ｆターム(参考） 2D059 AA11 AA14 2E163 FA12 FB01 FB03 FB23 FD02 FD48
Claims (2)
- 【請求項１】 鋼製桁のウエブの上端から下方に離れた
部位の両側に断面Ｌ字状の鋼材を高力ボルトにより組付
けて上フランジとし、前記ウエブのうち前記上フランジ
より上の部分をジベルとした鋼コンクリート合成桁。 - 【請求項２】 前記ジベルには孔があけられており、該
孔に鉄筋が通されている請求項１記載の鋼コンクリート
合成桁。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11233201A JP2001055809A (ja) | 1999-08-19 | 1999-08-19 | 鋼コンクリート合成桁 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11233201A JP2001055809A (ja) | 1999-08-19 | 1999-08-19 | 鋼コンクリート合成桁 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001055809A true JP2001055809A (ja) | 2001-02-27 |
Family
ID=16951343
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11233201A Pending JP2001055809A (ja) | 1999-08-19 | 1999-08-19 | 鋼コンクリート合成桁 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001055809A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100750623B1 (ko) | 2006-07-04 | 2007-08-20 | 삼성물산 주식회사 | 고강성 철골철근콘크리트 합성구조 |
| JP2008231718A (ja) * | 2007-03-19 | 2008-10-02 | Hanshin Expressway Co Ltd | 鋼床版の補強工法 |
| JP2009019453A (ja) * | 2007-07-13 | 2009-01-29 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | 鋼とコンクリートの複合桁の桁端部構造 |
| WO2010053220A1 (en) * | 2008-11-07 | 2010-05-14 | Korea Institute Of Construction Technology | Formed steel beam for steel-concrete composite beam and slab |
| CN108442229A (zh) * | 2018-03-09 | 2018-08-24 | 海宁鼎合工程技术开发有限公司 | 一种混凝土的组合梁结构 |
| CN109944325A (zh) * | 2019-03-01 | 2019-06-28 | 北京工业大学 | 一种由工型组合梁构成的装配式组合节点连接装置 |
| CN110005054A (zh) * | 2019-03-01 | 2019-07-12 | 北京工业大学 | 一种可恢复功能的装配式工型组合梁柱节点连接装置 |
| CN110005055A (zh) * | 2019-03-01 | 2019-07-12 | 北京工业大学 | 一种由工型组合梁构成的可恢复功能的装配式框架体系 |
| CN112095446A (zh) * | 2020-09-16 | 2020-12-18 | 贵州路桥集团有限公司 | 一种钢-混组合梁的y形钢构件 |
| CN113774781A (zh) * | 2021-09-07 | 2021-12-10 | 湖南路桥建设集团有限责任公司 | 一种组合梁桥的剪力件接缝复合结构及其施工方法 |
-
1999
- 1999-08-19 JP JP11233201A patent/JP2001055809A/ja active Pending
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100750623B1 (ko) | 2006-07-04 | 2007-08-20 | 삼성물산 주식회사 | 고강성 철골철근콘크리트 합성구조 |
| JP2008231718A (ja) * | 2007-03-19 | 2008-10-02 | Hanshin Expressway Co Ltd | 鋼床版の補強工法 |
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| CN102209821A (zh) * | 2008-11-07 | 2011-10-05 | 韩国建设技术研究院 | 用于钢筋混凝土组合梁板的型钢梁 |
| JP2012508333A (ja) * | 2008-11-07 | 2012-04-05 | コリア インスティチュート オブ コンストラクション テクノロジー | 階高節減型鋼コンクリート合成スラブ・梁用成形鋼板組立梁 |
| US8281534B2 (en) | 2008-11-07 | 2012-10-09 | Korea Institute Of Construction Technology | Formed steel beam for steel-concrete composite beam and slab |
| CN108442229A (zh) * | 2018-03-09 | 2018-08-24 | 海宁鼎合工程技术开发有限公司 | 一种混凝土的组合梁结构 |
| CN109944325A (zh) * | 2019-03-01 | 2019-06-28 | 北京工业大学 | 一种由工型组合梁构成的装配式组合节点连接装置 |
| CN110005054A (zh) * | 2019-03-01 | 2019-07-12 | 北京工业大学 | 一种可恢复功能的装配式工型组合梁柱节点连接装置 |
| CN110005055A (zh) * | 2019-03-01 | 2019-07-12 | 北京工业大学 | 一种由工型组合梁构成的可恢复功能的装配式框架体系 |
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| CN113774781A (zh) * | 2021-09-07 | 2021-12-10 | 湖南路桥建设集团有限责任公司 | 一种组合梁桥的剪力件接缝复合结构及其施工方法 |
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