JP3917200B2 - 網点閾値設定方法および2値データ作成装置 - Google Patents

網点閾値設定方法および2値データ作成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、網点画像フイルムを作成するための画像記録装置等に適用して好適な網点閾値設定方法および2値データ作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、出力解像度により定まる画素グリッド上にスーパーセルを設定し、設定したスーパーセルを網点セルに分割し、分割した網点セル内の各画素に対応して閾値を割り当てて網点閾値を設定する網点生成技術が知られている。
【0003】
このようなスーパーセルに関連して網点を生成する技術の参考文献としては、例えば、「書名:ポストスクリプト・スクリーニング、著者:ピーター フィンク、発行元:株式会社エムディエヌコーポレーション、発行日:1994年8月11日、初版第1刷」を挙げることができる。
【0004】
複数の網点セルから構成されるスーパーセルを考えることで、スクリーン線数と網角度をより細かく変化させることが可能になり、指定されたスクリーン線数と網角度に、より近い値を選択することができるという有利さがある。
【0005】
なお、画素グリッドとは、黒化単位である画素の集合体をいう。したがって、画素グリッドは、画素が縦横に整然と並んでいる状態をイメージすればよい。
【0006】
また、網点セルとは、図12Aに示すように、例えば、画素グリッド上の10個(実際には、画像の階調に対応して、例えば、256個等からなる。)の画素Pから構成されるものであり、図12Aに一点鎖線で示すように正方形で表される。なお、網点セルHは、通常、正方形で表される。
【0007】
図12Aは、網角度が(1/3)[有理正接RT{RT=(1/3)}]の網点セルHを示している。
【0008】
図13Aは、網角度が0°[有理正接RT(RT=0)]の網点セルHを示している。
【0009】
網点セルHの各画素に割り当てられる閾値(図示していない。)は、後に詳しく説明するように、網点セルHの中央から外方に向かって徐々に大きな値が設定されるようになっているので、網点セルHの中央の画素Pの黒化順番が第1番になる。図13Aにおいては、黒化順番が第1番の画素Pのみが黒化されている様子をハッチングで表している。
【0010】
以下の説明に当たって、中央から黒化されていく網点セルHは、図13Aに対応して図13Bに示すように、正方形の中にハッチングを施した丸を描いて表すこととする。この場合、図12Aに示した網点セルHは、図12Bに示すように、同じ網角度分だけ傾けて表示する。
【0011】
図14は、9個の網点セルH1〜H9で構成されるスーパーセルSの模式的な構成を示している。スーパーセルSの4箇所の頂点2〜5は画素Pの頂点に一致している必要があるが、網点セルH1〜H9のそれぞれが共有する頂点6、7、8等は画素Pの頂点に一致している必要はない。
【0012】
この図14例のスーパーセルSの場合、直交するxy軸上においてx軸上の画素数をm、y軸上の画素数をnとした場合、網角度に対応する有理正接RTは、RT=(n/m)になる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、網点セルH1〜H9のそれぞれには、例えば、その中心近傍から外側に向かって螺旋状に画素に対応して閾値が、例えば、0,1,2,…,255と設定される。
【0014】
ここで、画素に対応して閾値が設定された網点セルを、便宜上、網点セル閾値テンプレートという。したがって、画素に対応して閾値が設定されたスーパーセルをスーパーセル閾値テンプレートという。
【0015】
簡単のために、今、このスーパーセル閾値テンプレートが適用される原画像の画素の大きさが網点セルHの大きさと同一であると考える。いわゆる濃度パターン法による黒化処理を考えるものとする。
【0016】
この原画像の画像データ値が、例えば、全て、網パーセントが100%の値である255に近い値であった場合、各網点セルH1〜H9はほとんど黒化された状態になる。
【0017】
この場合、上述のように閾値が配列された各網点セルH1〜H9は、その中心近傍から黒化され、中心近傍にハイライト点(上例の場合には、値0)が配されることになるので、ハイライト点中心の網点セル(または、一般にハイライト側では網点セルの黒化点が小さいことから小点中心の網点セル)ということとする。図12B、図13Bに示した網点セルHもハイライト点中心の網点セルである。
【0018】
しかしながら、このようなハイライト点中心の網点セルH1〜H9から構成されるスーパーセルSでは、各網点セルH1〜H9の頂点2〜8等付近において、周期的に黒化されない画素数、すなわち白抜け画素数が変動する。具体的かつ極端な例としては、頂点6が黒化され、頂点7が白抜けとなり、かつ頂点8が黒化されるという状態になる。
【0019】
スーパーセルS内では、各網点セルH1〜H9の黒化画素数はほぼ均一に分布するが、白抜け画素数は制御されず、各網点セルH1〜H9で周期的に変動する。これが出力画像上で格子状あるいは縞状のモアレとなって視認されるという問題があった。これは、網点の周波数と出力解像度のモアレと考えることができる。
【0020】
図15は、高網%(シャドウ部)出力時に出力画像9上に発生したモアレ縞の具体的なシミュレーション画像の例を示している。矢印10の方向にモアレ縞が顕著に現れていることが分かる。なお、図15中、符号11を付けた四角形部分が白抜け部分であり、その他の部分は黒化されている部分である。
【0021】
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、出力画像上にモアレ縞の発生しない網点閾値設定方法および2値データ作成装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
第1発明は、出力解像度により定まる画素グリッド上にスーパーセルを設定し、設定したスーパーセルを網点セルに分割し、分割した網点セル内の各画素に対応して閾値を割り当てて網点閾値を設定する網点閾値設定方法において、
前記スーパーセルを網点セルに分割するとき、ハイライト点中心の網点セルに分割するとともに、シャドウ点中心の網点セルに分割し、その際、前記シャドウ点中心の網点セルの頂点が前記ハイライト点中心の網点セルの中心と一致するようにし、
前記ハイライト点中心の網点セル内の各画素に割り当てられる閾値と、前記シャドウ点中心の網点セル内の各画素に割り当てられる閾値を交互に定め、
記閾値の割り当ては、前記閾値が0,1,…,Nの値をとるとき、
まず、前記ハイライト点中心の網点セル中で黒化順序の最も早い画素に対応する閾値に値0を割り当てるとともに、前記シャドウ点中心の網点セル中で黒化順序の最も遅い画素に対応する閾値に値Nを割り当て、
次に、前記ハイライト点中心の網点セル中で黒化順序の次に早い画素に対応する閾値に値1を割り当てるとともに、前記シャドウ点中心の網点セル中で黒化順序の次に遅い画素に対応する閾値に値(N−1)を割り当て、
以下、順次、{2,(N−2)},{3,(N−3)},…,と各網点セルに割り当てていき、
値(N/2)近傍の値を割り当てるとき、前記ハイライト点中心の網点セル中の画素位置と前記シャドウ点中心の網点セル中の画素位置とが一致した場合には、先に割り当てられた方の網点セルを優先して前記値(N/2)近傍の値を割り当てることを特徴とする。
【0024】
発明は、原画像データをスーパーセル閾値テンプレートと比較して2値データを得る2値データ作成装置であって、前記スーパーセル閾値テンプレートが第1発明のように作成されていることを特徴とする。
【0026】
【作用】
この発明によれば、スーパーセルを網点セルに分割する際、ハイライト点中心の網点セルに分割するとともに、シャドウ点中心の網点セルに分割する。そして、ハイライト点中心の網点セル内の各画素に割り当てられる閾値と、シャドウ点中心の網点セル内の各画素に割り当てられる閾値を交互に定めているので、原稿画像の濃度が高いとき、言い換えれば、網パーセント濃度が、例えば、90%程度以上のときを考えた場合、ハイライト点中心の網点セル内の黒化画素数とシャドウ点中心の網点セル内の白抜け画素数とがそれぞれスーパーセル内の各網点セルにおいて等しくなり、モアレ縞が発生することがなくなる。
【0027】
【実施例】
以下、この発明の一実施例について、図面を参照して説明する。なお、以下に参照する図面において、上記図12〜図15に示したものと対応するものには同一の符号を付けてその詳細な説明は省略するが、必要に応じてこれらの図も参照して説明する。
【0028】
図1および図2は、この発明の一実施例が適用された画像製版システム31、および画像製版システム31を構成する2値データ作成装置41の概略的な構成を示している。
【0029】
図1において、写真等の原稿画像32が画像入力部33に供給されて、その画像入力部33を構成するイメージスキャナにより、例えば、8ビットのデジタル画像データ(以下、単に画像データという。)DAとされる。この画像データDAに対して画像処理部34により色補正処理、シャープネス処理等の各種画像処理が行われて画像データDBが作成される。
【0030】
画像データDBは、画像記録部35を構成する2値データ作成装置41に供給される。
【0031】
図2において、2値データ作成装置41に供給された画像データGは入力ポート42を通じて比較部43の比較入力に供給される。また、画像データGからスーパーセル閾値テンプレート45上のx軸アドレスとy軸アドレス(x軸とy軸については図14参照)を表すアドレスAD(x,y)がアドレス計算部44によって計算される。スーパーセル閾値テンプレート45は、その指定されたアドレスADに対応してメモリセルに格納されている閾値(この場合、8ビットの閾値データ)Aを読み出して比較部43の基準入力に供給する。実際上、スーパーセル閾値テンプレート45は、例えば、ROMであり、読み出し主体はCPUである。
【0032】
比較部43では、次の(1)式および(2)式で示される2値データ化処理を行う。
【0033】
G≧A → 1(黒化) …(1)
G<A → 0(白抜け:非黒化) …(2)
比較部43で作成された2値データBは、出力ポート46を通じて露光部36(図1参照)に供給される。
【0034】
露光部36においては、レーザ光によりフイルム上に網点画像が潜像により露光記録されて、網点画像フイルムFが作成され出力される。
【0035】
なお、出力された網点画像フイルムFは現像された後、刷版、PS版が作成され、このPS版を印刷機に装着してシート上に画像を転写することで、所望のハードコピーが得られることになる。
【0036】
次に、スーパーセル閾値テンプレート45に設定される閾値の作成方法について図3のフローチャートを参照しながら詳しく説明する。
【0037】
まず、網点画像フイルムFの出力条件に対応する計算上の入力パラメータ(m,n,k,L)を設定する(ステップS1)。
【0038】
パラメータ(,n,k,L)の決定順序に特に制限はないが、例えば、まず、網角度(有理正接RT)に係るパラメータ(m,n)を決める。この場合、所望の網角度に対して実際に設定可能な網角度は、図14に示したy軸上の画素数nをx軸上の画素数mで割った値{(n/m)=有理正接RT}とされる。この有理正接RT(=n/m)は、スーパーセルSの1辺の長さLに関連して、所望の網角度に最も近い値になるように設定される。有理正接RTは、角度をθとするとき、θ=arctan(n/m)で表される。印刷で用いられる角度θ=15°を実現するためには、有理正接RT=n/mとして、n/m=3/11,4/15,7/26,11/41,15/56,……を使用すればよい。
【0039】
次に、所望の線数(例えば、後に説明する図4中、網点セルHの1辺の長さQ)を得るためのスーパーセルSの1辺の長さLと1個のスーパーセルSを構成する網点セルHの数kの組合せ(L,k)を出力解像度を考慮して決める(これらは同時に決まる。)。
【0040】
すなわち、スーパーセルSの一辺の長さLを決めると、スーパーセルSの実際の長さが分かり、パラメータである数kを決めることで、スーパーセルSの中に何個の網点セルHhが入るか決定され、実質線数、すなわち、網点セルHの1辺の長さQが決定される。この実施例において、網角度に係るパラメータ(m,n)=(3,1)、1個のスーパーセルS中の網点セルHの数kは、k=10としている。
【0041】
次に、スーパーセルSを、次の(3)式、(4)式で定義される直線群により、ハイライト点中心の網点セルHhに分割する(ステップS2)。
【0042】
nx−my+(p−n)L=0 {p=−(n−1)〜(n−1)}…(3)
mx−ny−qL=0 {q=0〜(m+n−1)} …(4)
図4は、1辺の長さがLのスーパーセルSを、(3)式、(4)式に基づく直線により1辺の長さがQのハイライト点中心の網点セルHhに分割したものを示している。ハイライト点中心の網点セルHh1〜Hh10は、それぞれ、中央にハッチングした丸で表している。これは、上述したように、閾値の小から大への変化に対応して黒化が中央から始まることを示している。
【0043】
また、ステップS2においては、同じスーパーセルSをシャドウ点中心の網点セルHsに分割する。
【0044】
図5は、スーパーセルSを1辺の長さがQのシャドウ点中心の網点セルHsに分割したものを示している。シャドウ点中心の網点セルHs1〜Hs10は、それぞれ、中央の丸以外の部分をハッチングで表している。これは、後に詳しく説明するように、閾値の小から大への変化に対応して黒化が外側(各網点セルHs1〜Hs10の外側)から始まることを示している。なお、シャドウ点中心の網点セルHs1〜Hs10を区画分けする直線群は、(3)式において、y=y+(1/6)Lとした式、(4)式において、y=y+(1/2)Lとした式で表される
【0045】
これにより、各シャドウ点中心の網点セルHs1〜Hs10の位置が、各ハイライト点中心の網点セルHh1〜Hh10の位置を基準として、それぞれ(3)式の直線の方向に網点セルの長さQの半分Q/2だけずらされ、かつそのずらされた位置からさらに(4)式の直線の方向に網点セルの長さQの半分Q/2だけずらされた位置に移ることになる。
【0046】
図6では、分割されたスーパーセルS上にハイライト点中心の網点セルHhを実線で描き、これに重ねてシャドウ点中心の網点セルHsを点線で描いている。
【0047】
図6から分かるように、結果として、シャドウ点中心の網点セルHsの頂点が、ハイライト点中心の網点セルHhの中心に一致する。また、模式的に描いた画素Pの位置から分かるように、各画素Pは、ハイライト点中心の網点セルHhとシャドウ点中心の網点セルHsの各1個(合計2個)の網点セルに属する。図6中の画素Pは、ハイライト点中心の網点セルHh6とシャドウ点中心の網点セルHs6とに属する。
【0048】
そこで、次に、スーパーセルS内の各画素Pの座標を(x,y)として、各画素Pがどのハイライト点中心の網点セルHh1〜Hh10に属するか、およびどのシャドウ点中心の網点セルHs1〜Hs10に属するかを決定する(ステップS3)。
【0049】
次に、各網点セルHh、Hs毎に、各画素Pの黒化順序を決定する(ステップS4)。黒化順序は、各網点セルHh、Hsに対して、共通のスポット関数f(u,v)で規定される。スポット関数f(u,v)は、黒化された網点の形状を規定する関数、すなわち、1個の網点セルHh、Hs内の画素の黒化順番を表す関数である。この実施例において、スポット関数f(u,v)は、図7に示すuv座標系において、例えば、(5)式に示すように、各網点セルHh,Hsの中心座標(0.5,0.5)から黒化部分を円形に太らしていく関数とする。
【0050】
f(u,v)=(u−0.5)2 +(v−0.5)2 …(5)
なお、スポット関数f(u,v)の各値は、実際に、(5)式に基づいて計算してもよく、2次元のルックアップテーブルとして準備しておいてもよい。
【0051】
次に、スーパーセル閾値テンプレート45(図2参照)の閾値A(図2参照)を決定する(ステップS5)。スーパーセル閾値テンプレート45は、スーパーセルSと同一の大きさになっており、その意味で、スーパーセル閾値テンプレート45という。スーパーセル閾値テンプレート45は、各画素位置に対して1:1に閾値Aが定められたテーブルである。
【0052】
図8は、閾値決定のための詳細なフローチャートである。
【0053】
この実施例で、閾値Aは、値0,1,…,Nをとるものとする。実際上は、例えば、0,1,…,255の値をとる。
【0054】
そこで、まず、ハイライト点中心の網点セルHh用の閾値Aを閾値HLで表し(A=HL)、シャドウ点中心の網点セルHsの閾値Aを閾値SDで表して(A=SD)、それらの初期値として、閾値HL=0、閾値SD=Nを設定する(ステップS11)。また、網点セルHhを構成する画素を画素Ph、網点セルHsを構成する画素を画素Psで表す。そして、画素Phに閾値HLを設定する場合には、画素Ph=HL、または、より分かり易くは、画素Phの位置が座標(x,y)で決まることを考慮して、画素Ph(x,y)=HLと表す。
【0055】
次に、スーパーセル閾値テンプレート45中の未処理画素(閾値の決まっていない画素)で網点セルHh中、黒化順番の最も早い画素Ph(x,y)と、スーパーセル閾値テンプレート45中の未処理画素で網点セルHs中、黒化順番の最も遅い画素Ps(x,y)を選択する(ステップS12)。
【0056】
次いで、選択した画素Ph(x,y)と画素Ps(x,y)とが孤立画素でないことを念のために確認する(ステップS13)。孤立画素でないかどうかは、図9に示すように、選択された画素Pを画素P(x,y)とするとき、その上下左右の4個の画素P(x,y+1),P(x,y−1),P(x−1,y),P(x+1,y)のうちのいずれか1個の画素が、閾値Aの決定している画素(閾値Aの決定している画素を処理画素という。)であれば孤立画素でないと判断できる。
【0057】
ステップS13の判断が成立したとき、選択した画素Ph(x,y)と画素Ps(x,y)の閾値Aを、それぞれ画素Ph(x,y)=HL、画素Ps(x,y)=SDに設定する(ステップS14)。
【0058】
次に、閾値Aの決定していない未処理画素があるかどうかを判断する(ステップS15)。
【0059】
未処理画素があった場合には、閾値HL、SDの値をそれぞれ閾値HL=HL+1(この場合、HL=1)、閾値SD=SD−1(この場合、SD=N−1)に変更する(ステップS16)。
【0060】
そして、再び、ステップS2の処理からステップS6の処理を繰り返して行い、ステップS5の判定が成立しなくなるまで、言い換えれば、全ての画素Ph(x,y),Ps(x,y)の閾値Aを決定する。
【0061】
図10は、ステップS5の閾値決定処理により、ハイライト点中心の網点セルHhの閾値HLとして、HL=0,1,2,3まで、シャドウ点中心の網点セルHsの閾値SDとして、SD=N,N−1,N−2,N−3までそれぞれ4点決まった状態のスーパーセル閾値テンプレート45を模式的に表している。
【0062】
図10から分かるように、閾値HL,SDはハイライト点中心の網点セルHhの中心から、HL=0,1,2,3と決まっていくとともに、シャドウ点中心の網点セルHsの中心からSD=N,N−1,N−2,N−3と決まっていく。詳しく説明すると、0→N→1→N−1→……→3→N−3の順で、交互に閾値Aが決まっていく。
【0063】
このように交互に閾値Aを決めていった場合において、閾値A=N/2近傍の値を割り当てるとき、ハイライト点中心の網点セルHh中の画素位置Ph(x,y)とシャドウ点中心の網点セルHs中の画素位置Ps(x,y)とが一致した場合には、先に割り当てられた方の網点セルの画素位置P(x,y)を優先して閾値A=N/2近傍の値を割り当てることとする。
【0064】
このような手順によりスーパーセル閾値テンプレート45の閾値Aが全て決定される。閾値Aが決定されたスーパーセル閾値テンプレート45は、ROM等の記憶デバイスに記憶されて、図2に示したような2値データ作成装置41の使用に供される。
【0065】
このように上述の実施例によれば、スーパーセルSを網点セルHに分割する際、ハイライト点中心の網点セルHhに分割するとともに、シャドウ点中心の網点セルHsに分割し、ハイライト点中心の網点セルHh内の各画素Phに割り当てられる閾値HLと、シャドウ点中心の網点セルHs内の各画素Psに割り当てられる閾値SDを交互に定めている。このため、モアレ縞の現れやすい原稿画像の濃度が高いとき、言い換えれば、網パーセントが、例えば、90%程度以上のときを考えた場合、ハイライト点中心の網点セルHh内の黒化画素数とシャドウ点中心の網点セルHs内の白抜け画素数とが等しくなり、モアレ縞が発生することがなくなるという効果が達成される。
【0066】
図11は、図15に対応して作成されたこの実施例が適用された、高網パーセント出力のときのシミュレーション画像9′である。図11において、符号11を付けた四角形部分が白抜け部分であり、その他の部分は黒化されている部分である。図11からモアレ縞が発生していないことが理解される。
【0067】
なお、この発明は上述の実施例に限らず、この発明の要旨を逸脱することなく種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【0068】
例えば、図4に示した傾き0°のスーパーセルに対しての適用以外に、図14に示した傾いたスーパーセルSに対しても適用できる。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、スーパーセルを網点セルに分割する際、ハイライト点中心の網点セルに分割するとともに、シャドウ点中心の網点セルに分割し、ハイライト点中心の網点セル内の各画素に割り当てられる閾値と、シャドウ点中心の網点セル内の各画素に割り当てられる閾値を交互に定めている。このため、原稿画像の濃度が高いとき、言い換えれば、網パーセントが、例えば、90%程度以上のときを考えた場合、ハイライト点中心の網点セル内の黒化画素数とシャドウ点中心の網点セル内の白抜け画素数とがそれぞれスーパーセル内の各網点セルにおいて等しくなり、モアレ縞が発生することがなくなるという効果が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例が適用された画像製版システムの概略的な構成を示すブロック図である。
【図2】図1例の画像製版システムを構成する2値データ作成装置の概略的な構成を示すブロック図である。
【図3】スーパーセル閾値テンプレートの閾値決定のアルゴリズムを示すフローチャートである。
【図4】ハイライト点中心の網点セルに分割されたスーパーセルの構成を示す図である。
【図5】シャドウ点中心の網点セルに分割されたスーパーセルの構成を示す図である。
【図6】画素の存在位置の定義の説明に供される図である。
【図7】スポット関数の説明に供される図である。
【図8】閾値決定の詳細なアルゴリズムを示すフローチャートである。
【図9】閾値の決定されていない未処理画素の説明に供される図である。
【図10】閾値が設定された閾値テンプレートの例を示す図である。
【図11】高網パーセントのときの、モアレ縞が発生していない場合の説明に供される図である。
【図12】図12Aは傾けられた網点セルと画素との関係の説明に供される図、図12Bは傾けられた網点セルの説明に供される図である。
【図13】図13Aは傾いていない網点セルと画素との関係の説明に供される図、図13Bは傾いていない網点セルの説明に供される図である。
【図14】スーパーセルの構成の説明に供される図である。
【図15】高網パーセントのときの、モアレ縞が発生している場合の説明に供される従来技術に係る図である。
【符号の説明】
41…2値データ作成装置 45…スーパーセル閾値テンプレート
A…閾値(閾値データ) B…2値データ
F…網点画像フイルム G…画像データ
H…網点セル
HL…ハイライト点中心の網点セル用の閾値
Hh…ハイライト点中心の網点セル Hs…シャドウ点中心の網点セル
P…画素 S…スーパーセル
SD…シャドウ点中心の網点セル用の閾値

Claims (2)

  1. 出力解像度により定まる画素グリッド上にスーパーセルを設定し、設定したスーパーセルを網点セルに分割し、分割した網点セル内の各画素に対応して閾値を割り当てて網点閾値を設定する網点閾値設定方法において、
    前記スーパーセルを網点セルに分割するとき、ハイライト点中心の網点セルに分割するとともに、シャドウ点中心の網点セルに分割し、その際、前記シャドウ点中心の網点セルの頂点が前記ハイライト点中心の網点セルの中心と一致するようにし、
    前記ハイライト点中心の網点セル内の各画素に割り当てられる閾値と、前記シャドウ点中心の網点セル内の各画素に割り当てられる閾値を交互に定め、
    記閾値の割り当ては、
    前記閾値が0,1,…,Nの値をとるとき、まず、前記ハイライト点中心の網点セル中で黒化順序の最も早い画素に対応する閾値に値0を割り当てるとともに、前記シャドウ点中心の網点セル中で黒化順序の最も遅い画素に対応する閾値に値Nを割り当て、
    次に、前記ハイライト点中心の網点セル中で黒化順序の次に早い画素に対応する閾値に値1を割り当てるとともに、前記シャドウ点中心の網点セル中で黒化順序の次に遅い画素に対応する閾値に値(N−1)を割り当て、
    以下、順次、{2,(N−2)},{3,(N−3)},…,と各網点セルに割り当てていき、
    値(N/2)近傍の値を割り当てるとき、前記ハイライト点中心の網点セル中の画素位置と前記シャドウ点中心の網点セル中の画素位置とが一致した場合には、先に割り当てられた方の網点セルを優先して前記値(N/2)近傍の値を割り当てることを特徴とする網点閾値設定方法。
  2. 原画像データをスーパーセル閾値テンプレートと比較して2値データを得る2値データ作成装置において、
    前記スーパーセル閾値テンプレートが、
    出力解像度により定まる画素グリッド上にスーパーセルを設定し、設定したスーパーセルを網点セルに分割し、分割した網点セル内の各画素に対応して閾値を割り当てて網点閾値を設定する場合において、
    前記スーパーセルを網点セルに分割するとき、ハイライト点中心の網点セルに分割するとともに、シャドウ点中心の網点セルに分割し、その際、前記シャドウ点中心の網点セルの頂点が前記ハイライト点中心の網点セルの中心と一致するようにし、
    前記ハイライト点中心の網点セル内の各画素に割り当てられる閾値と、前記シャドウ点中心の網点セル内の各画素に割り当てられる閾値を交互に定め、
    記閾値の割り当ては、
    前記閾値が0,1,…,Nの値をとるとき、まず、前記ハイライト点中心の網点セル中で黒化順序の最も早い画素に対応する閾値に値0を割り当てるとともに、前記シャドウ点中心の網点セル中で黒化順序の最も遅い画素に対応する閾値に値Nを割り当て、
    次に、前記ハイライト点中心の網点セル中で黒化順序の次に早い画素に対応する閾値に値1を割り当てるとともに、前記シャドウ点中心の網点セル中で黒化順序の次に遅い画素に対応する閾値に値(N−1)を割り当て、
    以下、順次、{2,(N−2)},{3,(N−3)},…,と各網点セルに割り当てていき、
    値(N/2)近傍の値を割り当てるとき、前記ハイライト点中心の網点セル中の画素位置と前記シャドウ点中心の網点セル中の画素位置とが一致した場合には、先に割り当てられた方の網点セルを優先して前記値(N/2)近傍の値を割り当てることを特徴とする2値データ作成装置。
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