JP2986292B2 - 網点形成方法および装置 - Google Patents

網点形成方法および装置

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JP2986292B2
JP2986292B2 JP4207234A JP20723492A JP2986292B2 JP 2986292 B2 JP2986292 B2 JP 2986292B2 JP 4207234 A JP4207234 A JP 4207234A JP 20723492 A JP20723492 A JP 20723492A JP 2986292 B2 JP2986292 B2 JP 2986292B2
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信昭 臼井
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    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/405Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels
    • H04N1/4055Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a clustered dots or a size modulated halftone pattern
    • H04N1/4058Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a clustered dots or a size modulated halftone pattern with details for producing a halftone screen at an oblique angle

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  • Image Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、与えられた画像信号
に応じて網点を形成する網点形成方法および網点形成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】カラーの印刷物は、イエロー(Y)、マ
ゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の4色
のインク用の4枚の印刷版を用いて、4色のインクを印
刷用紙の上に順次に重ね刷りすることによって作成され
る。印刷版には、カラー原稿の連続調画像の濃淡を多数
の微小な網点の集合で再現した画像(以下、「網目版画
像」と呼ぶ)が記録されている。
【0003】この網目版画像の作成はスキャナで行なわ
れるのが一般的である。スキャナにはカラー原稿を読ん
で画像信号を得る読取部と、網目版画像をフィルム上に
露光する記録部とが備えられている。読取部で得られる
画像信号は、カラー原稿の画像の濃淡を表わす信号であ
る。記録部は、画像信号を所定のスクリーンパターンデ
ータ(しきい値)と比較することによって記録画素ごと
のオン/オフ信号(網点信号)を作成するとともに、網
点信号に従って露光用光ビームをオン/オフ制御するこ
とによってフィルム上に網目版画像を露光する。
【0004】図1は、スクリーンパターンデータの一例
を示す図である。このスクリーンパターンデータは、1
つの網点を32×32画素で構成した場合の一例であ
り、各画素に256階調のしきい値が割り当てられてい
る。各画素のしきい値と画像信号のレベルとが比較さ
れ、画像信号のレベルよりも小さなしきい値を有する画
素が露光される。例えば、画像信号の値が64の時には
図1に斜線で輪郭を示す領域が網点として露光される領
域となる。なお、この明細書では、1つの網点の最大領
域に相当するスクリーンパターンデータの領域(図1で
は一辺Sの正方形の領域)を「単位網点領域」、または
単に「網点領域」と呼ぶ。また露光された記録画素の集
合を「網点」と呼ぶ。
【0005】カラー印刷では、周知のように、4つの網
目版画像を刷り重ねた時にモアレが発生するのを防止す
るために、YMCKの各版において格子状に配列される
網点の配列角度(スクリーン角度)を異なる値に設定し
ている。図2は、スクリーン角度θが0°、15°、4
5°、および75°の場合の網点配列をそれぞれ示して
いる。
【0006】このように、互いに異なるスクリーン角度
θを有する4種類の網点を形成する方法として、有理正
接法と無理正接法と呼ばれる2つの方法がある。有理正
接法とは、スクリーン角度θの正接(tanθ)が有理
数になるように設定する方法であり、例えば、特公昭5
2−49361号公報に記載されている。一方、無理正
接法とは、tanθが無理数になるように設定すること
が可能な方法であり、例えば、特開昭55−6393号
公報に記載されている。
【0007】図3は、有理正接法において、スクリーン
角度θが約15°の網点を形成するためのスクリーンパ
ターンデータの配列を示す概念図である。図3には4つ
の網点領域が示されており、また、U,Vはそれぞれ主
走査方向と副走査方向を示している。有理正接法では、
図3に示すようにスクリーンパターンデータのアドレス
の方向が走査線の方向Uと一致するようにスクリーンパ
ターンデータが用意されている。例えば、1つの走査線
SLに沿って3つの網点領域HD1,HD2,HD3を
横切りつつ露光が行なわれ、この際、走査線SLに沿っ
て各画素のしきい値が1つずつ参照される。このよう
に、有理正接法ではスクリーンパターンデータのアドレ
スの方向が走査線の方向と一致するように、各スクリー
ン角度ごとにスクリーンパターンデータを準備し、アド
レスを1つずつ順次更新しながら網点を形成している。
【0008】ところで、網目版画像を露光する際に、網
点の単位長さ当たりの個数(以下、「スクリーン線数」
と呼ぶ)を変えたい場合がある。有理正接法でスクリー
ン線数を変えるには、感光材上の光点の径と間隔を変え
るのが一般的である。しかし、このためには光点の径や
間隔が可変の光学系を用い、また、副走査方向の送り機
構も複雑なものを用いる必要がある。
【0009】一方、無理正接法では、比較的容易にスク
リーン線数を変えることができるという利点がある。ス
クリーンパターンデータとしては、図1のような1つの
網点領域内のしきい値が用意される。図4は、無理正接
法におけるスクリーンパターンデータの参照方法を示す
概念図である。図4のX軸、Y軸はスクリーンパターン
データを記憶するメモリ(以下、「スクリーンパターン
メモリ」と呼ぶ)のアドレスの座標を示す軸であり、
U,Vは主走査方向および副走査方向である。走査座標
系における任意の点A(U,V)の座標は、次式によっ
てスクリーンパターンメモリのアドレス座標系に座標変
換される。 X= U・cosθ+V・sinθ …(1a) Y=−U・sinθ+V・cosθ …(1b)
【0010】U=m・p、V=n・pとすれば、上記の
式は次のように書き換えられる。 X= m・p・cosθ+n・p・sinθ …(2a) Y=−m・p・sinθ+n・p・cosθ …(2b) ここで、m、nは整数、pは記録画素の一辺の長さ(=
記録画素のピッチ)をスクリーンパターンメモリ上の距
離に換算した値(=記録画素の換算値)である。
【0011】1本の走査線上では副走査座標Vは一定な
ので、nの値も一定である。従って、走査線に沿ってス
クリーンパターンメモリを参照する際には、(2a)、
(2b)式の第1項がそれぞれ変わるだけである。すな
わち、記録画素が主走査方向Uに1つ進む(mが1だけ
大きくなる)とX座標がp・cosθ増加し、Y座標が
p・sinθ減少する。こうすれば、図1に示すような
1つの網点領域のしきい値をスクリーンパターンデータ
として用意しておくだけで、4つのスクリーン角度の網
点を形成できる。また、記録画素の換算値pを変えるだ
けで、スクリーン線数も容易に変えることができる。
【0012】図5は、無理正接法の場合の記録画素の配
列とスクリーンパターンメモリのアドレスとの関係を示
す図である。図5において、記録画素RPは円形で示さ
れている。また、スクリーンパターンデータのアドレス
位置は四角形の格子枠の中央を示している。すなわち、
X−Y座標系の座標軸は、アドレス(0,0)の格子枠
の中央を通るように定義されている。
【0013】走査線SL1,SL2に沿って配列される
各記録画素の走査座標系の座標(U,V)は、上記(2
a)、(2b)式に従ってスクリーンパターンメモリの
アドレス座標系の座標(X,Y)に変換される。この結
果、図5の例では第1の走査線SL1上の記録画素RP
を露光する際に、アドレス(X,Y)=(0,1)、
(2,0)、(3,0)のスクリーンパターンデータが
参照される。また、第2の走査線SL2上の記録画素R
Pを露光する際には、アドレス(1,2)、(2,
2)、(3,1)のスクリーンパターンデータが参照さ
れる。このように、無理正接法では、主走査方向Uとス
クリーンパターンメモリのアドレスの方向とが一致して
おらず、スクリーンパターンメモリのアドレスがとびと
びに参照されるのが普通である。また、tanθが無理
数の場合には、記録画素とスクリーンパターンメモリの
アドレスとの相対的な位置関係が各網点領域毎に変化す
るので、ある網点内で参照される複数のアドレスの配置
は、隣接する網点で参照される複数のアドレスの配置と
は異なる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】無理正接法では、上述
のように、ある網点内で参照される複数のアドレスの位
置が、隣接する網点で参照される複数のアドレスの位置
と異なるので、同じレベルの画像信号が与えられる領域
内において個々の網点ごとに露光される網点の大きさ
(すなわち、露光される画素数)が変動する。図6は、
同一レベルの画像信号によって形成される複数の網点を
示す図である。図6の細かい格子の格子点は記録画素R
Pの中心位置を示している。また、円形の領域Rex
は、露光されるべきスクリーンパターンデータの範囲、
すなわち、画像信号のレベルより小さな値を有するスク
リーンパターンデータの範囲を示している。なお、U−
V座標系の座標軸は、原点Oにある記録画素の中心を通
るように定義されている。
【0015】実際には、格子点で示される記録画素RP
の中心に相当するアドレスのスクリーンパターンデータ
がメモリから読出され、このスクリーンパターンデータ
と画像信号が比較されて露光の要否が決定される。この
結果、領域Rex内にその中心が存在する記録画素の領
域(図中、斜線を付した領域)のみが露光され、その他
の記録画素は露光されないことになる。図6の例では1
つの網点を構成する記録画素(露光される記録画素)の
数が9〜12の範囲にわたっている。
【0016】このように、無理正接法では、スクリーン
パターンのアドレス位置と、記録画素の位置との相対関
係の変動によって、同一レベルの画像信号に対して形成
される網点の面積にバラツキを生じる。このような位置
関係の変動は、画像内のある領域では画像の濃度を高め
る方向に働くとともに、他の領域では画像の濃度を低め
る方向に働くという効果を生じ、画像内にムラを発生さ
せるという問題があった。
【0017】このような網点面積のバラツキによる画像
のムラを解消するために、種々の方法が提案されてい
る。前述の特開昭55−6393号公報に記載されてい
る第1の方法では、露光位置を座標変換して得られるア
ドレスに乱数を加える方法が記載されている。この第1
の方法では、特開昭61−137473号公報が指摘し
ているように、網点周辺に複雑な凹凸が生じるという問
題がある。
【0018】特開昭61−137473号公報では、各
単位網点領域をそれぞれ正規の位置からランダムにずら
したり、歪ませたりする第2の方法が提案されている。
しかし、この第2の方法でも、平均的な網点面積に比べ
て幾分大きい網点や小さい網点が発生することが避けら
れず、網点面積のバラツキを抑制する効果が十分ではな
かった。
【0019】また、特公平2−49592号公報に記載
されている第3の方法では、露光ビームの光量分布を変
化させることによって網点面積のバラツキを解消してい
る。しかし、第3の方法では、露光ビームの光量を変化
させる比較的複雑な光学系が必要であった。
【0020】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、無理正接法で網
点を形成する際に、スクリーンパターンのアドレス位置
と記録画素の位置との相対関係の変動に起因する網点面
積および形状のバラツキを抑制することのできる網点形
成方法および網点形成装置を提供することを目的とす
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、請求項1に記載した発明は、与えられた画像信号に
応じ、複数の記録画素で形成される網点を形成する網点
形成方法であって、(a)直交X−Y座標系に繰り返し
配列されるマトリクス領域内の各座標位置に配列された
しきい値を、前記X−Y座標系の座標値をアドレスとし
て記憶したスクリーンパターンメモリを準備し、(b)
主走査方向Uと副走査方向Vとで規定される直交U−V
座標系において所定のピッチで形成された各格子点を記
録画素の中心点とするとともに、当該U−V座標系と前
記X−Y座標系とをスクリーン角度θだけ回転させた関
係に設定し、(c)前記X−Y座標系に繰り返し配列さ
れた各マトリクス領域において前記しきい値の最小値ま
たは最大値が位置する少なくとも1つの所定の参照点に
ついて、各参照点の近傍にあるU−V座標系の格子点と
各参照点とのズレ量を算出する工程と、(d)前記U−
V座標系における任意の格子点に位置する記録画素に対
するX−Y座標値を求めるに際して、前記任意の格子点
の近傍にある所定数の前記参照点と前記任意の格子点と
の距離に従って前記所定数の参照点における前記ズレ量
を補間することにより前記任意の格子点のズレ量を求め
るとともに、該補間によって求められたズレ量を用いて
前記任意の格子点に位置する記録画素のX−Y座標値を
補正する工程と、(e)前記工程(d)で補正された各
記録画素のX−Y座標値をアドレスとして前記スクリー
ンパターンメモリから前記しきい値を読出すとともに、
読出したしきい値を各記録画素の画像信号と比較するこ
とによって、各記録画素の露光の要否を決定する工程
と、を備える。
【0022】また、請求項4に記載した発明は、与えら
れた画像信号に応じ、複数の記録画素で形成される網点
を形成する網点形成装置であって、(a)直交X−Y座
標系に繰り返し配列されるマトリクス領域内の各座標位
置に配列されたしきい値を、前記X−Y座標系の座標値
をアドレスとして記憶したスクリーンパターンメモリ
と、(b)主走査方向Uと副走査方向Vとで規定される
直交U−V座標系の座標位置を示す座標信号を発生する
座標信号発生手段と、(c)前記U−V座標系の座標信
号を前記U−V座標系とスクリーン角度θだけ回転した
関係にある前記X−Y座標系の座標に変換することによ
り、前記U−V座標系の座標信号に対応する前記スクリ
ーンパターンメモリのアドレスを求めるとともに、該ア
ドレスを前記スクリーンパターンメモリに供給するアド
レス発生手段と、(d)前記アドレス発生手段で得られ
たアドレスに応じて前記スクリーンパターンメモリから
読出された前記しきい値を、前記U−V座標系の座標位
置における画像信号と比較することによって、各記録画
素の露光の要否を示す信号を発生する比較手段とを備
え、前記アドレス発生手段は、さらに、(c−1)前記
U−V座標系の任意の格子点の座標値を前記X−Y座標
系の座標値に座標変換する座標変換手段と、(c−2)
前記X−Y座標系に繰り返し配列された各マトリクス領
域において前記しきい値の最小値または最大値が位置す
る少なくとも1つの所定の参照点について、各参照点の
近傍にあるU−V座標系の格子点と各参照点とのズレ量
を求めるとともに、前記座標変換手段によって得られた
X−Y座標系の座標値で示される前記任意の格子点の位
置の近傍にある所定数の前記参照点のズレ量を発生する
ズレ量発生手段と、(c−3)前記所定数の参照点と前
記任意の格子点との距離に従って前記複数の参照点にお
ける前記ズレ量を補間することにより前記任意の格子点
のズレ量を求めるズレ量補間手段と、(c−4)前記ズ
レ量補間手段によって求められたズレ量を用いて前記任
意の格子点に位置する記録画素のX−Y座標値を補正す
ることによって、前記U−V座標系の座標信号に対応す
る前記スクリーンパターンメモリのアドレスを求める座
標値補正手段と、を備えることを特徴とする網点形成装
置。
【0023】なお、上記の参照点は、各単位網点領域の
4つの頂点を含むようにしてもよく、また、各単位網点
領域の中心点を含むようにしてもよい。さらに、上記の
方法や装置において、U−V座標系の格子の対称軸上以
外の所定の位置に、各単位網点領域の参照点を配置した
状態において任意の格子点のズレ量を補間することが好
ましい。
【0024】
【作用】各単位網点領域の所定の参照点(例えば頂点や
中心点)についてU−V座標系の格子点とのズレ量を求
めるとともに、任意の格子点についてのズレ量を所定数
の参照点におけるズレ量から補間によって求め、得られ
たズレ量によって任意の格子点のX−Y座標値を補正し
ているので、各単位網点領域の前記参照点とU−V座標
系の格子点との位置関係を常に一定の状態に保つことが
できる。前記参照点は、しきい値の最小値または最大値
が位置する点なので、前記参照点近傍は網点の露光部ま
たは非露光部の中心になる部分である。すなわち、網点
の露光部または非露光部の中心においてU−V座標系の
格子点とX−Y座標系の座標位置との位置関係がほぼ一
定になるので、前記参照点付近において網点面積および
形状のバラツキを抑制することができる。
【0025】U−V座標系の格子の対称軸上以外の所定
の位置に、各単位網点領域の前記参照点を配置した状態
において任意の格子点のズレ量を補間するようにすれ
ば、前記参照点の近傍におけるしきい値分布を非対称に
することができるので、画像信号の僅かな増減に応じて
画像の階調のジャンプが生じるのを防止することができ
る。
【0026】
【実施例】A.網点領域の端点位置の調整 図7は、本発明における網点領域の端点位置の調整の方
法を示す説明図である。図7において、実線の比較的細
かい格子の格子点は記録画素RPの中心、すなわち、走
査座標系の座標点を示している。また、実線の比較的大
きな格子は単位網点領域の座標系における単位網点領域
の境界を示している。なお、以下では記録画素の中心を
通る格子で形成される方眼を「走査方眼」と呼ぶ。画像
を記録する際には、この走査方眼の各格子点の位置にお
いて画像信号とスクリーンパターンデータとが比較さ
れ、露光の有無が判定される。
【0027】図7にも示すように、走査座標系U−Vと
スクリーンパターン座標系X−Yの原点Oを一致させた
状態で、各単位網点領域の4つの頂点は走査方眼の格子
点からずれているのが普通である。図6において、網点
の面積(斜線を付した部分)が位置によって異なってい
たのは、単位網点領域の頂点が走査方眼の格子点からそ
れぞれバラバラにずれているからである。
【0028】そこで、この発明では図7に破線で示すよ
うに、単位網点領域の頂点を走査方眼の格子点に一致さ
せる。このため、後で詳細に説明するように、まず各単
位網点領域の頂点が走査方眼の格子点からずれているズ
レ量を算出する。そして、各格子点にある記録画素に対
応するスクリーンパターンデータのアドレスを、このズ
レ量に基づいて補正し、補正されたアドレスのスクリー
ンパターンデータを用いてその記録画素の露光の有無を
判定する。このように、単位網点領域の頂点を走査方眼
の格子点に一致させれば、後で実例を示すように、単位
網点領域の頂点近傍においてはスクリーンパターンのア
ドレス位置と記録画素の位置との相対関係がほぼ一定に
保たれるので、網点面積のバラツキを抑制することがで
きる。
【0029】B.ズレ量の算出とアドレスの補正方法 各単位網点領域の4つの頂点のズレ量は以下のようにし
て算出する。まず、上記(2a)、(2b)式の両辺を
単位網点領域の一辺の長さSで割り、整数部Ix,Iy
と小数部x,yに分ける。 X/S={ m・p・cosθ+n・p・sinθ}/S =Ix+x …(3a) Y/S={−m・p・sinθ+n・p・cosθ} =Iy+y …(3b) 図8は、X−Y座標系とIx−Iy座標系とx−y座標
系の関係を示す説明図である。Ix−Iy座標系はX−
Y座標系における単位網点領域の位置を示す座標系であ
り、x−y座標系は各単位網点領域内の位置を示す座標
系である。すなわち、Ix−Iy座標系とx−y座標系
との両者の全体が、X−Y座標系と等価である。
【0030】図9は、U−V座標系の任意の格子点Aを
含む単位網点領域の4つの頂点について、走査方眼の格
子点と各頂点とのズレ量を示す説明図である。各頂点V
P1〜VP4のズレ量F1〜F4は、各頂点の左上にあ
る最も近い格子点から各頂点までのベクトルとして表わ
される。なお、この実施例では、ズレ量F1〜F4の成
分をU−V座標系で表わすことにする。単位網点領域の
左上の頂点VP1のズレ量F1(u1,v1)を求める
際には、まず、任意の格子点A(X,Y)のx−y座標
値に基づいて、頂点VP1から格子点Aに至るベクトル
VAの成分(FU1,FV1)を次式に従って算出す
る。 FU1=(x・cosθ−y・sinθ)/p …(4a) FV1=(x・sinθ+y・cosθ)/p …(4b) 頂点VP1のズレ量F1の成分u1,v1は、次式で与
えられる。 u1=INT[FU1+1]−FU1 …(5a) v1=INT[FV1+1]−FV1 …(5b) ここで、演算子INTは括弧内の値を越えない最大の整
数を与える演算である。図9の例では、(FU1,FV
1)=(2.6, 2.7)であり、(u1,v1)=(0.4,
0.3)である。なお、(5a),(5b)式は、値FU
1,FV1の小数部の補数(小数部よりも大きい最小の
整数との差)を求めることと等価である。
【0031】同様に、他の頂点VP2,VP3,VP4
のズレ量はそれぞれ次のように与えられる。 頂点VP2のズレ量F2(u2,v2): FU2={(x−1)cosθ−y・sinθ}/p …(6a) FV2={(x−1)sinθ+y・cosθ}/p …(6b) u2=INT[FU2+1]−FU2 …(7a) v2=INT[FV2+1]−FV2 …(7b) 頂点VP3のズレ量F3(u3,v3): FU3={(x−1)cosθ−(y−1)sinθ}/p …(8a) FV3={(x−1)sinθ+(y−1)cosθ}/p …(8b) u3=INT[FU3+1]−FU3 …(9a) v3=INT[FV3+1]−FV3 …(9b) 頂点VP4のズレ量F4(u4,v4): FU4={x・cosθ−(y−1)・sinθ}/p …(10a) FV4={x・sinθ+(y−1)・cosθ}/p …(10b) u4=INT[FU4+1]−FU4 …(11a) v4=INT[FV4+1]−FV4 …(11b)
【0032】各頂点VP1〜VP4のズレ量F1〜F4
は、図9に示すように、U−V座標系において、走査方
眼の格子点から各頂点VP1〜VP4に至るベクトルと
して定義されている。各単位網点領域の頂点VP1〜V
P4のU−V座標に、上記のズレ量F1〜F4の符号を
反転した値−F1〜−F4だけそれぞれ加算することに
よって、図7に破線で示すように、各単位網点領域の頂
点が走査方眼の格子点に一致する。
【0033】ところで、最終的に知りたいのは、図7の
破線のように単位網点領域の頂点を走査方眼の格子点に
一致させた場合において、任意の格子点Aに対応するス
クリーンパターンデータのアドレスである。ここではま
ず、格子点Aを含む単位網点領域の4つの頂点VP1〜
VP4のズレ量F1〜F4に基づいて格子点Aにおける
ズレ量を補間し、次に、このズレ量に基づいて格子点A
のX−Y座標値を補正する。補正後のX−Y座標値がス
クリーンパターンデータのアドレスである。
【0034】図10は、4点補間法を示す説明図であ
る。単位網点領域における格子点Aの座標は(x,y)
である。格子点Aのズレ量FAは、格子点Aを通りx
軸、y軸にそれぞれ平行な2つの直線によって区切られ
る4つの矩形の面積S1〜S4を重みとして、4つの頂
点VP1〜VP4のズレ量F1〜F4に掛けることによ
って求められる。すなわち、格子点Aのズレ量FAの成
分(Au,Av)は次式で与えられる。 Au=u1(1−x)(1−y)+u2・x・(1−y)+u3・x・y+u 4(1−x)y …(12a) Av=v1(1−x)(1−y)+v2・x・(1−y)+v3・x・y+v 4(1−x)y …(12b)
【0035】このズレ量FA(Au,Av)は、U−V
座標系のベクトル量である。そこで、格子点AのU−V
座標系の座標値(U,V)に、このズレ量ベクトルFA
(Au,Av)の逆ベクトル−FA(−Au,−Av)
を加算すると、補正後の座標値(Uc,Vc)が得られ
る。 Uc=U−Au …(13a) Vc=V−Av …(13b) この補正後の座標値(Uc,Vc)を前述の(2a),
(2b)式でX−Y座標に変換すれば、格子点Aの補正
されたX−Y座標値(Xc,Yc)を求めることができ
る。この座標値(Xc,Yc)は、格子点Aに対応した
スクリーンパターンデータのアドレスに相当する。
【0036】図11は、上記の方法に従って格子点Aの
補正されたアドレス(Xc,Yc)を求める手順を示す
説明図である。まず、格子点Aの走査座標(U,V)を
座標変換することによってスクリーン座標系の座標値
(X,Y)を求め、その座標値(X,Y)を単位網点領
域の一辺の長さSで除した値の小数部で構成される座標
値(x,y)を抽出する。次に、この座標値(x,y)
に基づいて、格子点Aが含まれる単位網点領域の4つの
頂点のズレ量F1〜F4を算出する。これらのズレ量F
1〜F4を補間することによって格子点Aのズレ量FA
(Au,Av)を求める。このズレ量FAで格子点Aの
U−V座標値を補正し、補正された座標値(Uc,V
c)を再度座標変換することによって、補正されたアド
レス(Xc,Yc)を求める。以上の手順によって、図
7に破線で示すように単位網点領域の頂点を走査方眼の
格子点に一致させた場合における任意の格子点Aのアド
レスを算出することが可能である。
【0037】図12は、上述の手順に従って読出された
スクリーンパターンデータを用いて形成される網点の一
例を示す平面図である。各単位網点領域の頂点が走査方
眼の格子点に一致しているので、各単位網点領域の頂点
近くに形成される網点の面積(および形状)のバラツキ
が解消されている。この結果、網点面積のバラツキに起
因する画像のムラが防止されている。なお、網点面積の
バラツキの抑制効果は、網点面積率が0〜15%の範囲
または85〜100%の範囲(請求項3の方法において
は両方の範囲とも)において有効である。特に、網点面
積率が0〜5%の範囲または95〜100%の範囲(同
じく、請求項3の方法においては両方の範囲とも)で顕
著な効果がある。
【0038】C.装置の構成と動作 図13は、この発明の一実施例としての画像記録装置の
構成を示す概念図である。この画像記録装置は、原画O
Rが載置された原画ドラム10と感光フィルムPFが載
置された記録ドラム20とを有している。
【0039】原画ドラム10は駆動モータ11によって
駆動されて所定の回転数で回転し、同時に、走査ヘッド
13がボールネジを備えた送り機構14によって駆動さ
れて原画ドラム10の軸方向に平行に一定速度で移動す
る。走査ヘッド13は、原画ORの画像を走査線順次に
走査しつつ画像信号Smを生成する。画像信号Smは色
演算部31において色修正や階調修正等の処理が行なわ
れた後に、露光制御信号発生部32に入力される。
【0040】一方、記録ドラム20は駆動モータ21に
よって駆動されて所定の回転数で回転し、記録ヘッド2
3がボールネジを備えた送り機構24によって駆動され
て記録ドラム20の軸方向に平行に一定速度で移動す
る。記録ドラム20に連動して回転するロータリエンコ
ーダ22は主走査方向のクロック信号Kを発生し、ま
た、送り機構24のモータの回転に連動して回転するロ
ータリエンコーダ25は副走査方向のクロック信号Lを
発生する。
【0041】フィルム座標発生部33は、クロック信号
K,Lを感光フィルムPF上の走査座標系の座標(U,
V)に変換する。この走査座標(U,V)は、記録画素
の一辺の長さpを1単位とした座標である。この走査座
標(U,V)は、アドレス発生部34に与えられる。
【0042】アドレス発生部34は、走査座標(U,
V)に基づき、前記の図11の手順に従って補正後のア
ドレス(Xc,Yc)を算出する。アドレス発生部34
で生成されたアドレス(Xc,Yc)はスクリーンパタ
ーンメモリ35に与えられて、アドレス(Xc,Yc)
に記憶されているスクリーンパターンデータDspが読
出され、露光制御信号発生部32に与えられる。なお、
スクリーンパターンデータとしては、例えば図1に示す
ように、スクリーン角度θが0°の1つの網点領域に相
当するマトリクス状のアドレスに、しきい値が配列され
たものが用いられる。
【0043】露光制御信号発生部32は、画像信号Sm
とスクリーンパターンデータDspとを比較し、比較結
果に応じて各記録画素の露光の要否を表わす2値の露光
制御信号Psを発生する。露光制御信号Psは、Dsp
<Smとなる画素においてHレベルになり、Dsp≧S
mとなる画素においてLレベルになる。記録ヘッド23
は、露光制御信号Psに従って露光ビームをオン・オフ
制御することにより、感光フィルムPF上に網目版画像
を露光する。
【0044】図14は、アドレス発生部34の内部構成
を示すブロック図である。アドレス発生部34は、CP
U100とROM120とRAM130と外部インタフ
ェイス140とを有している。CPU100は、座標変
換部102と、x−y座標抽出部104と、ズレ量算出
部106と、ズレ量補間部108と、座標値補正部11
0の機能を果たしている。これらの各部は、図11に示
す手順において必要とされる各演算を実行するものであ
り、ROM120に予め記憶されたプログラムに従って
CPU100が実行する処理によって実現されている。
【0045】図15は、第1の実施例における画像記録
の手順を示すフローチャートである。ステップT1で
は、クロック信号K,Lから、フィルム座標発生部33
(図13)が現在の露光判定点(図9の格子点A)のU
−V座標値を求める。ステップT2では、アドレス発生
部34の座標変換部102が(2a)、(2b)式に従
って座標変換することにより、座標値(U,V)をスク
リーン座標系の座標(X,Y)に変換する。ステップT
3では、x−y座標抽出部104が座標値(X,Y)を
単位網点領域の一辺の長さSで割るとともに、得られた
値の小数部のみを抽出することによってx−y座標系の
座標値を求める。ステップT4では、現在の露光判定点
Aを含む単位網点領域の4つの頂点のズレ量が算出され
る。この演算は、ズレ量算出部106により、(4
a),(4b)〜(11a),(11b)式に従って行
なわれる。
【0046】ステップT5では、ズレ量補間部108
が、4頂点のズレ量に基づき、式(12a),(12
b)に従って現在の露光判定点Aのズレ量FA(Au,
Av)を算出する。ステップT6では、座標値補正部1
10が(13a)、(13b)式に従って露光判定点A
のU−V座標値を補正するとともに、座標変換部102
が補正後の座標値(Uc,Vc)をスクリーン座標系の
座標値(Xc,Yc)に座標変換する。
【0047】補正後の走査座標(Uc,Vc)からアド
レス(Xc,Yc)への変換は、前述の(1a)、(1
b)式または(2a)、(2b)式に従って行なわれ
る。このような座標変換の詳細については、特開昭55
−6393号公報、特開昭61−137473号公報、
および特公平2−49592号公報に詳述されている。
これらの公報に記載されている変換方法では、網点領域
を2のN乗個に分割し、アドレスを(M+N)ビットで
詳細に計算する。ここで、Nは整数部分であってMは小
数以下の部分である。そして、(2a)、(2b)式に
従って得られたアドレスXc,Ycの値のうちで、上位
のNビットのみがスクリーンパターンデータの読出しに
用いられる。例えば、図1に示すスクリーンパターンデ
ータでは網点領域が2の5乗×2の5乗(=32×3
2)に分割されており、アドレス発生部34においてア
ドレスXc,Ycは5ビット以上の適当なビット数(例
えば32ビット)で計算される。
【0048】ステップT7では、32ビットのアドレス
値のうちで上位5ビットの値がアドレス発生部34から
スクリーンパターンメモリ35に与えられる。そして、
ステップT8において、コンパレータ32によってスク
リーンパターンデータと画像信号とが比較されて露光の
要否が判定され、この結果、露光制御信号Psが生成さ
れる。
【0049】上記のステップT1〜T8において、ステ
ップT2の座標変換と、ステップT4のズレ量の演算
と、ステップT6の座標変換はそれぞれ乗算を含んでい
る。乗算は加減算に比べて演算に時間がかかるので、な
るべく乗算を少なくすることが処理速度の点で好まし
い。そこで、以下に示す第2の実施例では、各単位網点
領域の4つの頂点におけるズレ量を予め算出してRAM
130またはROM120に格納しておき、これを読み
出している。これにより、乗算の回数を一回少なくする
ことができる。
【0050】図16は、第2の実施例において準備する
ズレ量テーブルを示す概念図である。ズレ量テーブルD
Tは、(X,Y)座標値を単位網点領域の一辺の長さS
で除した値の整数部(Ix,Iy)をアドレスとしてズ
レ量△u(Ix,Iy),△v(Ix,Iy)が登録さ
れているテーブルである。整数部(Ix,Iy)で表わ
される点は、図8に示すように、単位網点領域の頂点で
ある。任意の格子点A(X,Y)を含む単位網点領域の
4頂点のズレ量は、座標(X,Y)を値Sで除した値の
整数部(Ix,Iy)を利用し、ズレ量テーブルDTか
ら4つのアドレス(Ix,Iy),(Ix+1,I
y),(Ix,Iy+1),(Ix+1,Iy+1)に
おけるズレ量△u,△vを読出すことによって得られ
る。
【0051】図17は、第2の実施例における処理手順
を示すフローチャートである。図17の手順は、図15
の手順におけるステップT3,T4をステップT3a,
T4aに変更したものである。ステップT3aでは、現
在の露光判定点のX−Y座標値(X,Y)を単位網点領
域の一辺の長さSで割り、得られた値の整数部(Ix,
Iy)と小数部(x,y)とを求める。ステップT4a
では、整数部(Ix,Iy)をアドレスとしてズレ量テ
ーブルDTから4頂点のズレ量△u,△vを読出す。
【0052】図17の手順では、ステップT4aにおい
てズレ量をメモリから読出すだけでよく、このステップ
において乗算を必要としないので、図15の手順に比べ
て乗算が1回少なくなり、全体の処理速度を向上させる
ことができる。
【0053】第3の実施例では、ズレ量のベクトルを予
めX−Y座標系のベクトル成分で表現しておくことによ
って、第2の実施例からさらに乗算を1回減少させる。
上述した第2の実施例では、図16に示すように、ズレ
量テーブルDTに登録するズレ量のベクトルをU−V座
標系のベクトル成分(△u,△v)で表現していた。第
3の実施例では、このズレ量(△u,△v)を(2
a),(2b)式で座標変換することにより、X−Y座
標系の成分(△x,△y)に変換する。そして、図18
に示すように、このズレ量(△x,△y)をズレ量テー
ブルDTaとして登録する。
【0054】図19は、第3の実施例における処理手順
を示すフローチャートである。図19の手順は、図17
の手順におけるステップT4a,T6をステップT4
b,T6bに変更したものである。ステップT4bで
は、前述した整数部(Ix,Iy)をアドレスとしてズ
レ量テーブルDTaから4頂点のズレ量△x,△yを読
出す。また、ステップT6bでは、現在の露光判定点の
X−Y座標値を、次式に従って補正する。 Xc=X−△x …(14a) Yc=Y−△y …(14b) この補正は、前述した(13a)、(13b)式の補正
を、X−Y座標系で行なうことを意味する。
【0055】図19の手順では、ステップT6bにおい
てズレ量△x,△yを座標値X,Yに加算するだけでよ
く、このステップにおいて座標変換(乗算)を必要とし
ない。この結果、図17の手順に比べて乗算が1回少な
くなるので、全体の処理速度をさらに向上させることが
できる。
【0056】D.第4の実施例 上記の第1ないし第3の実施例に従って網点を形成する
ことにより、図12に示すように、網点の面積と形状の
バラツキを抑制することができた。網点面積が大きな場
合には、図20に示すように、各単位網点領域のほぼ中
央に、円形に近い形状の白色領域(白ヌキ部とも呼ばれ
る)が形成される。しかし、図20の場合には、白色領
域の面積や形状にバラツキが見られる。この理由は、単
位網点領域の中央が、走査方眼の格子点に一致していな
いからである。
【0057】そこで、第4の実施例では、上記第1ない
し第3の実施例を改良し、各単位網点領域の中心点も走
査方眼の格子点に一致させる。図21は、各単位網点領
域の中心点を走査方眼の格子点に一致させた場合に形成
される網点を示す平面図である。図21では、白色領域
の面積と形状のバラツキが抑制されている。
【0058】各単位網点領域の中心点を走査方眼の格子
点に一致させる場合には、単位網点領域の中心点におけ
る走査方眼からのズレ量を求める必要がある。図22
は、単位網点領域の中心点Cにおけるズレ量FCを示す
説明図である。中心点Cのx−y座標は(0.5,0.5)で
あり、その左上の格子点からのズレ量FCは次のように
与えられる。 中心点Cのズレ量FC(uc,vc): FUc={(x−0.5)cosθ−(y−0.5)sinθ}/p …(15a) FVc={(x−0.5)sinθ+(y−0.5)cosθ}/p …(15b) uc=INT[FUc+1]−FUc …(16a) vc=INT[FVc+1]−FVc …(16b) なお、値FUc,FVcは図21のベクトルVC(格子
点Aから中心点Cに向かうベクトル)の成分である。
【0059】任意の格子点A(X,Y)のズレ量は、中
心点Cにおけるズレ量FCと、格子点Aに近い2つの頂
点のズレ量とに基づいて、後述する3点補間法に従って
算出する。格子点Aを含む単位網点領域の4つの頂点V
P1〜VP4の中で、格子点Aに近い2つの頂点は次の
ようにして選択する。図22に示すように、単位網点領
域は、2つの対角線によって4つの三角領域R1〜R4
に区切られる。VP1とVP3を結ぶ対角線はx=yで
表わされる。また、頂点VP2とVP4を結ぶ対角線は
x+y=1で表わされる。任意の格子点Aが三角領域R
1に含まれる場合には、その三角領域R1の3つの頂点
C,VP1,VP2のズレ量に基づいて格子点Aのズレ
量が補間される。任意の格子点Aが4つの三角領域R1
〜R4のいずれに含まれるかは、格子点Aのx−y座標
値に基づいて、次の条件によって判断される。 x≧yかつx+y<1の場合:格子点A(x,y)は領
域R1に含まれる x≧yかつx+y≧1の場合:格子点A(x,y)は領
域R2に含まれる x<yかつx+y≧1の場合:格子点A(x,y)は領
域R3に含まれる x<yかつx+y<1の場合:格子点A(x,y)は領
域R4に含まれる
【0060】図23は、3点補間法を示す説明図であ
る。格子点Aのズレ量FAは、三角領域R1内を格子点
Aと3つの頂点VP1,VP2,Cとをぞれぞれ結ぶ直
線で区切ることによって形成される3つの三角形の面積
Sa,Sb,Scを重みとして、3つの頂点VP1,V
P2,Cのズレ量F1,F2,FCに掛けることによっ
て求められる。すなわち、格子点Aのズレ量FAの成分
(Au,Av)は次式で与えられる。 Au=u1・Sa+u2・Sb+uc・Sc …(17a) Av=v1・Sa+v2・Sb+vc・Sc …(17b) 面積Sa,Sb,Sbは、格子点Aの座標(x,y)と
3つの頂点VP1,VP2,Cの座標値から、周知の方
法で算出される。任意の格子点Aが他の三角領域R2、
R3、R4に含まれる場合にも上記と同様にしてそれズ
レ量FAを求めることができる。
【0061】このように、単位網点領域の中心点Cを走
査方眼の格子点に一致させた場合にも、前述した図1
5、図17または図19の手順によって網点を形成する
ことが可能である。
【0062】D.第5の実施例 上述の第4の実施例では、小網点の場合(図12)に網
点の面積と形状を揃えることができるばかりでなく、大
網点の場合(図21)の白色領域の面積と形状を揃える
こともできる。ところが、上記の実施例で網点を形成し
た場合でも、画像信号の僅かな増減によって網点面積が
かなり急激に変化する場合がある。図24は、このよう
な場合を示す説明図である。図24(A)の円形の領域
Rexは、画像信号よりも小さなスクリーンパターンデ
ータの領域を示しており、この領域Rex内に含まれる
格子点位置の画素が露光される。露光される画素には斜
線が付されている。図24(A)の場合には、格子点L
1〜L8がわずかに領域Rex1の外側にあるので、こ
れらの格子点L1〜L8の画素は露光されない。
【0063】図24(B)は、画像信号のレベルが図2
4(A)よりもやや高くなり、円形の領域Rex2が図
24(A)の領域Rex1よりも大きくなった状態を示
している。図24(B)の場合には、格子点L1〜L8
が領域Rex2内に含まれるので、これらの格子点L1
〜L8の画素がいずれも露光される。この結果、図24
(A)に比べて網点を構成する画素が一挙に8つ増加し
ている。また、その後領域Rex2がさらに大きくなっ
ても、しばらくは網点を構成する画素が増加しない。し
かも、U−V座標系の格子点とX−Y座標系の座標位置
との位置関係が画面全体にわたってほぼ一定になるの
で、近傍でも同様に画像信号が変化しておれば、それぞ
れの網点を構成している画素がいずれもほぼ一斉に8つ
増加することになる。これは、視覚的には階調のジャン
プが生じることを意味している。
【0064】このように、画像信号のレベルの僅かな増
減によって網点の面積がかなり急激に変化するのは、網
点の中心(単位網点領域の頂点)が走査方眼の格子点に
一致していることに起因している。すなわち、走査方眼
は、各格子点を通る直線(格子軸)に対して線対称に展
開されているので、網点の中心に位置する格子点から対
称な位置にある複数の画素が同時に露光されると判定さ
れたり、同時に露光されないと判定されたりするのであ
る。
【0065】そこで、第5の実施例では、第1〜第4の
実施例に従って補正された単位網点領域の頂点の補正後
のX−Y座標系を、走査方眼の格子点から所定の位置関
係でずらせることによって、階調のジャンプを防止す
る。図25は、単位網点領域の頂点に適した位置を示す
説明図である。図25において実線は走査方眼の格子軸
を示しており、破線と一点鎖線は格子軸以外の走査方眼
の対称軸を示している。実線と破線と一点鎖線はすべて
走査方眼の対称軸である。階調のジャンプを抑制するに
は、単位網点領域の頂点を走査方眼の対称軸からなるべ
く離れた位置に配置するのが好ましい。図25に白丸で
示す位置は、走査方眼の対称軸で形成される三角形の重
心であり、いずれの対称軸(実線と破線と一点鎖線)か
らも離れた位置である。白丸の位置は、走査座標系(U
−V座標系)において(1/3,1/6)や(1/6,1/3)など
の座標値を有する。
【0066】図26は、図25に示す(1/6,1/3)の白
丸の位置VPに単位網点領域の頂点を位置決めした場合
に形成される網点を示す説明図であり、図24に対応し
た図である。図26(B)は図26(A)に比べて露光
される画素が2つ増加しただけであり、図24のような
階調のジャンプが防止されている。
【0067】なお、単位網点領域の頂点を上述のように
走査方眼の格子点からずらせるには、図15および図1
7のステップT6において補正後のU−V座標値(U
c,Vc)を求める際に、(1/6,1/3)を加算しておけ
ばよい。また、図19の手順で網点を形成する場合に
は、ズレ量テーブル(図18)を作成する際に、U−V
座標系のズレ量(△u,△v)を座標変換する代わり
に、(△u+1/6,△v+1/3)を座標変換することによっ
てズレ量△x,△yを求めればよい。
【0068】E.変形例 なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、
その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において
実施することが可能であり、例えば次のような変形も可
能である。 (1)単位網点領域の4つの頂点を走査方眼の格子点に
一致させる代わりに、単位網点領域の中心点を走査方眼
の格子点に一致させるようにしてもよい。中心点のズレ
量は、前記(15a),(15b),(16a),(1
6b)に従って求めることができる。
【0069】単位網点領域の中心点のみを走査方眼の格
子点に一致させた場合において、任意の格子点Aのズレ
量は前述の4点補間法に従って求める。図27は、補間
の際に参照する4つの中心点を示す説明図である。中心
点CP(Ix,Iy)を有する単位網点領域内に格子点Aが
存在すると仮定すると、格子点A(x,y)におけるズ
レ量を補間する際に参照する中心点は次のように決定さ
れる。 x≦0.5 かつy≦0.5 の時:CP(Ix−1,Iy−1),
CP(Ix−1,Iy),CP(Ix,Iy−1),CP(Ix,
Iy) x≦0.5 かつy>0.5 の時:CP(Ix−1,Iy),CP
(Ix−1,Iy+1),CP(Ix,Iy+1),CP(Ix,
Iy) x>0.5 かつy≦0.5 の時:CP(Ix,Iy−1),CP
(Ix+1,Iy−1),CP(Ix+1,Iy),CP(Ix,
Iy) x>0.5 かつy>0.5 の時:CP(Ix,Iy+1),CP
(Ix+1,Iy),CP(Ix+1,Iy+1),CP(Ix,
Iy)
【0070】図27の場合には、格子点A(x,y)が
「x≦0.5 かつy≦0.5 」の条件を満たすので、参照す
る中心点はCP(0,0),CP(0,1),CP
(1,0),CP(1,1)である。すなわち、これら
の4つの中心点のズレ量に基づいて、格子点Aのズレ量
が補間される。なお、任意の格子点Aが図27の斜線部
に存在する時には、上記の4つの中心点が補間の際に参
照されることになる。
【0071】このように、単位網点領域の中心点のみを
走査方眼の格子点に一致させるようにしても、上述の第
1〜第3の実施例と同様に、網点の面積と形状のバラツ
キを抑制することができる。この場合には、図28に示
すように、単位網点領域の中心でしきい値が小さく、周
辺でしきい値が大きなスクリーンパターンを用いてもよ
い。なお、図28のスクリーンパターンを第1〜第3の
実施例に用いてもよい。
【0072】なお、一般的には、単位網点領域におい
て、スクリーンパターンデータの最小値または最大値が
位置する少なくとも1つの参照点を定めておき、その参
照点を走査方眼の格子点と一致させるようにすれば、網
点面積のバラツキを抑制することが可能である。参照点
としては、上述のように、単位網点領域の頂点や中心点
でもよく、また、他の位置の点でもよい。
【0073】(2)図9の例では、4つの頂点VP1〜
VP4のズレ量のベクトルF1〜F4を、各頂点を含む
走査方眼の左上の格子点から各頂点に向かうベクトルで
あるとしていた。そして、このようにズレ量ベクトルの
向きを揃えるために、上述の(5a),(5b)式に従
ってズレ量のベクトルの成分を求めていた。しかし、一
般には、ズレ量のベクトルは、各頂点に近い4つの格子
点のいずれか1つから各頂点に向かうベクトルであれば
よい。例えば、(5a),(5b)式でズレ量ベクトル
の成分を求める代わりに、(4a),(4b)式で求め
られた値FU1,FV1の小数部分のみを取り、その符
号を反転することによってズレ量ベクトルを求めてもよ
い。図29は、こうして得られるズレ量ベクトルF1〜
F4を示している。
【0074】(3)上記実施例では、4点補間法または
3点補間法に従って任意の格子点Aのズレ量を補間して
いた。しかし、補間の方法はこれらの方法に限らず、一
般に、単位網点領域の所定数の参照点のズレ量に基づい
て任意の格子点Aのズレ量を補間すればよい。
【0075】(4)上記実施例では、図14に示すよう
に、アドレスの発生に係わる各部102〜110をソフ
トウエアプログラムで実現していたが、各部102〜1
10を専用のハードウエアで構成するようにしてもよ
い。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、所定の参照点近傍においてはU−V座標系の格子点
とX−Y座標系の座標位置との位置関係がほぼ一定にな
るので、所定の参照点付近において網点面積や形状のバ
ラツキを抑制することができるという効果がある。
【0077】また、U−V座標系の格子の対称軸上以外
の所定の位置に、各単位網点領域の所定の参照点を配置
した状態において任意の格子点のズレ量を補間するよう
にすれば、所定の参照点の近傍におけるしきい値分布を
非対称にすることができるので、画像信号の僅かな増減
に応じて画像の階調のジャンプが生じるのを防止するこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】スクリーンパターンデータの一例を示す図。
【図2】スクリーン角度θが0°、15°、45°、お
よび75°の場合の網点配列をそれぞれ示す概念図。
【図3】有理正接の方法においてスクリーン角度θが約
15°の網点を形成するためのスクリーンパターンデー
タの配列を示す概念図。
【図4】無理正接におけるスクリーンパターンデータの
参照方法を示す概念図。
【図5】無理正接における記録画素の配列とスクリーン
パターンメモリのアドレスとの関係を示す説明図。
【図6】同一レベルの画像信号によって形成される複数
の網点の例を比較して示す説明図。
【図7】本発明における網点領域の端点位置の調整の方
法を示す説明図。
【図8】X−Y座標系とIx−Iy座標系とx−y座標系の
関係を示す説明図。
【図9】単位網点領域の4つの頂点のズレ量を示す説明
図。
【図10】4点補間法を示す説明図。
【図11】任意の格子点Aの補正されたアドレス(X
c,Yc)の算出手順を示す説明図。
【図12】各単位網点領域の頂点を走査方眼の格子点に
一致させた場合に形成される網点を示す平面図。
【図13】第1の実施例による網点形成方法を適用して
網目版画像を露光する画像記録装置の構成を示す概念
図。
【図14】アドレス発生部34の内部構成を示すブロッ
ク図。
【図15】第1の実施例における画像記録の手順を示す
フローチャート。
【図16】第2の実施例において準備するズレ量テーブ
ルを示す概念図。
【図17】第2の実施例における処理手順を示すフロー
チャート。
【図18】第3の実施例において準備するズレ量テーブ
ルを示す概念図。
【図19】第3の実施例における処理手順を示すフロー
チャート。
【図20】網点面積が大きな場合の網点形状を示す平面
図。
【図21】各単位網点領域の中心点を走査方眼の格子点
に一致させた場合に形成される網点を示す平面図。
【図22】単位網点領域の中心点のズレ量を示す説明
図。
【図23】3点補間法を示す説明図。
【図24】画像信号の僅かな差によって網点面積がかな
り大幅に異なる場合を示す説明図。
【図25】単位網点領域の原点として適した位置を示す
説明図。
【図26】(1/6,1/3)の位置に単位網点領域の頂点を
位置決めした場合に形成される網点を示す説明図。
【図27】単位網点領域の中心点のみを走査方眼に一致
させた場合に、補間の際に参照する4つの中心点を示す
説明図。
【図28】スクリーンパターンデータの他の例を示す
図。
【図29】ズレ量ベクトルの他の例を示す説明図。
【符号の説明】
10 原画ドラム 11 駆動モータ 13 走査ヘッド 14 送り機構 20 記録ドラム 21 駆動モータ 22 ロータリエンコーダ 23 記録ヘッド 24 送り機構 25 ロータリエンコーダ 31 色演算部 32 露光制御信号発生部 33 フィルム座標発生部 34 アドレス発生部 35 スクリーンパターンメモリ 100 CPU 102 座標変換部 104 x−y座標抽出部 106 ズレ量算出部 108 ズレ量補間部 110 座標値補正部 120 ROM 130 RAM 140 外部インタフェイス A 任意の格子点 C 中心点 DT ズレ量テーブル F1〜F4 ズレ量 K 副走査方向クロック信号(位置信号) L 副走査方向クロック信号(位置信号) OR 原画 PF 感光フィルム Ps 露光制御信号 Sm 画像信号 VP1〜VP4 頂点 θ スクリーン角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−176170(JP,A) 特開 昭62−112478(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 1/40 H04N 1/46

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 与えられた画像信号に応じ、複数の記録
    画素で形成される網点を形成する網点形成方法であっ
    て、 (a)直交X−Y座標系に繰り返し配列されるマトリク
    ス領域内の各座標位置に配列されたしきい値を、前記X
    −Y座標系の座標値をアドレスとして記憶したスクリー
    ンパターンメモリを準備し、 (b)主走査方向Uと副走査方向Vとで規定される直交
    U−V座標系において所定のピッチで形成された各格子
    点を記録画素の中心点とするとともに、当該U−V座標
    系と前記X−Y座標系とをスクリーン角度θだけ回転さ
    せた関係に設定し、 (c)前記X−Y座標系に繰り返し配列された各マトリ
    クス領域において前記しきい値の最小値または最大値が
    位置する少なくとも1つの所定の参照点について、各参
    照点の近傍にあるU−V座標系の格子点と各参照点との
    ズレ量を算出する工程と、 (d)前記U−V座標系における任意の格子点に位置す
    る記録画素に対するX−Y座標値を求めるに際して、 前記任意の格子点の近傍にある所定数の前記参照点と前
    記任意の格子点との距離に従って前記所定数の参照点に
    おける前記ズレ量を補間することにより前記任意の格子
    点のズレ量を求めるとともに、該補間によって求められ
    たズレ量を用いて前記任意の格子点に位置する記録画素
    のX−Y座標値を補正する工程と、 (e)前記工程(d)で補正された各記録画素のX−Y
    座標値をアドレスとして前記スクリーンパターンメモリ
    から前記しきい値を読出すとともに、読出したしきい値
    を各記録画素の画像信号と比較することによって、各記
    録画素の露光の要否を決定する工程と、 を備えることを特徴とする網点形成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の網点形成方法であって、 参照点は、各単位網点領域の4つの頂点を含む網点形成
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の網点形成方法で
    あって、 参照点は、各単位網点領域の中心点を含む網点形成方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の網
    点形成方法であって、 工程(d)は、U−V座標系の格子の対称軸上以外の所
    定の位置に、各単位網点領域の参照点を配置した状態に
    おいて任意の格子点のズレ量を補間する網点形成方法。
  5. 【請求項5】 与えられた画像信号に応じ、複数の記録
    画素で形成される網点を形成する網点形成装置であっ
    て、 (a)直交X−Y座標系に繰り返し配列されるマトリク
    ス領域内の各座標位置に配列されたしきい値を、前記X
    −Y座標系の座標値をアドレスとして記憶したスクリー
    ンパターンメモリと、 (b)主走査方向Uと副走査方向Vとで規定される直交
    U−V座標系の座標位置を示す座標信号を発生する座標
    信号発生手段と、 (c)前記U−V座標系の座標信号を前記U−V座標系
    とスクリーン角度θだけ回転した関係にある前記X−Y
    座標系の座標に変換することにより、前記U−V座標系
    の座標信号に対応する前記スクリーンパターンメモリの
    アドレスを求めるとともに、該アドレスを前記スクリー
    ンパターンメモリに供給するアドレス発生手段と、 (d)前記アドレス発生手段で得られたアドレスに応じ
    て前記スクリーンパターンメモリから読出された前記し
    きい値を、前記U−V座標系の座標位置における画像信
    号と比較することによって、各記録画素の露光の要否を
    示す信号を発生する比較手段とを備え、 前記アドレス発生手段は、さらに、 (c−1)前記U−V座標系の任意の格子点の座標値を
    前記X−Y座標系の座標値に座標変換する座標変換手段
    と、 (c−2)前記X−Y座標系に繰り返し配列された各マ
    トリクス領域において前記しきい値の最小値または最大
    値が位置する少なくとも1つの所定の参照点について、
    各参照点の近傍にあるU−V座標系の格子点と各参照点
    とのズレ量を求めるとともに、前記座標変換手段によっ
    て得られたX−Y座標系の座標値で示される前記任意の
    格子点の位置の近傍にある所定数の前記参照点のズレ量
    を発生するズレ量発生手段と、 (c−3)前記所定数の参照点と前記任意の格子点との
    距離に従って前記複数の参照点における前記ズレ量を補
    間することにより前記任意の格子点のズレ量を求めるズ
    レ量補間手段と、 (c−4)前記ズレ量補間手段によって求められたズレ
    量を用いて前記任意の格子点に位置する記録画素のX−
    Y座標値を補正することによって、前記U−V座標系の
    座標信号に対応する前記スクリーンパターンメモリのア
    ドレスを求める座標値補正手段と、 を備えることを特徴とする網点形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の網点形成装置であって、 参照点は、各単位網点領域の4つの頂点を含む網点形成
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または6記載の網点形成装置で
    あって、 参照点は、各単位網点領域の中心点を含む網点形成装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項5ないし7のいずれかに記載の網
    点形成装置であって、 ズレ量補間手段は、U−V座標系の格子の対称軸上以外
    の所定の位置に、各単位網点領域の参照点を配置した状
    態において任意の格子点のズレ量を補間する網点形成装
    置。
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