JP3384115B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP3384115B2
JP3384115B2 JP14542494A JP14542494A JP3384115B2 JP 3384115 B2 JP3384115 B2 JP 3384115B2 JP 14542494 A JP14542494 A JP 14542494A JP 14542494 A JP14542494 A JP 14542494A JP 3384115 B2 JP3384115 B2 JP 3384115B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、2値画像データを電
子写真方式の出力装置で出力する際に、画像の線幅を調
整する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機やFAX、レーザプリンタ等のイ
メージアウトプットターミナル(IOT)には、ドラム
上の電荷が蓄えられた部分にトナーを付着させるCAD
(チャージエリアデベロップメント)方式、あるいはド
ラム上の電荷がない部分にトナーを付着させるDAD
(ディスチャージエリアデベロップメント)方式の現像
システムを備えたものがある。このような装置では、機
器や、上記現像方式に応じて、線幅の再現性にかなりの
ばらつきがあり、線幅が太くなったり、細くなったりす
る。例えば、CAD方式では線幅が細る傾向にあるた
め、細線が消える可能性があり、一方、DAD方式では
線幅が太る傾向にあるため、微細な文字が潰れる可能性
がある。そこで、従来、線幅を調整するために、レーザ
光源のビーム径や、現像パラメータ等を変更していた。
しかしながら、その自由度は低く、ハード的な調整が必
要であるため、ユーザが手軽に行えるものではなかっ
た。
【0003】また、近年、240dpiから600dpi等ま
で、種々の解像度のプリンタが提供されている。解像度
が変われば、最適なビーム径も変わるので、共通のIO
Tエンジンを用いる場合でも、ビーム径を調整したり、
ラスタアウトプットスキャナ(ROS)部分を交換した
り、あるいはどちらの解像度でもある程度の出力が得ら
れる中間的なパラメータを用いたりしている。しかしな
がら、前者2つの場合には、コストアップにつながると
いう問題があり、後者の場合には、中間的なパラメータ
であるため、画質が劣化するという問題がある。
【0004】また、ネットワーク上に複数台のプリンタ
が接続されている場合には、各プリンタの出力が見た目
に一致していることが望まれる。しかしながら、ネット
ワークに接続されたプリンタ個々のIOT特性は異なる
ため、このIOT特性の違いを吸収して、各プリンタに
おける出力を一致させる機構が必要となる。
【0005】そこで、従来より、出力画像の線幅を調整
する画像処理装置として、以下のような装置があった。
例えば、特開昭62−279368号公報では、レーザ
点灯信号の立ち上がりを鈍らせることにより、レーザ光
の点灯時間であるパルス幅を変更して線幅を変更する装
置が開示されている。
【0006】また、特開平1−269963号公報にお
いては、現像スリープに印加する現像バイアスや、現像
スリープの周速比等の現像パラメータを変更することに
より、出力画像の線幅を調整するものが開示されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の画像処理装置では、以下の問題を生じた。まず、特
開昭62−279368号公報の装置では、主走査方向
のパルス幅しか調整できないため、縦線の線幅しか調整
できず、横線の線幅は調整できないという問題があっ
た。また、特開平1−269963号公報の装置では、
線幅と一緒にソリッド(黒ベタ)濃度など、他の出力特
性も変化するため、バランスをとるのが難しく、調整に
も自由度が少ないという問題があった。
【0008】この発明は上述した事情に鑑みてなされた
もので、ビーム径の変更などハード的な変更を必要とせ
ず、容易にかつ高精度に線幅を調整できる画像処理装置
を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るために、請求項1記載の発明では、画像データが、
差部を有しない直線パターン条件を満たすか否かを判定
するパターン条件判定手段と、前記直線パターン条件に
対応した線幅調整処理の内容を記憶する記憶手段と、前
記直線パターン条件が満たされた場合、前記記憶手段に
記憶された内容に基づいて、前記画像データに線幅調整
処理を施す線幅調整手段とを具備することを特徴とす
る。
【0010】請求項2記載の発明では、画像データが、
段差部を有しない直線パターン条件と、該直線パターン
条件とは異なる画素配列の状態を規定する第2のパター
ン条件との何れを満たすか否かを判定するパターン条件
判定手段と、前記直線パターン条件に対応した線幅調整
処理の内容と、前記第2のパターン条件に対応したスム
ージング処理の内容とを記憶する記憶手段と、前記直線
パターン条件が満たされた場合、前記記憶手段に記憶さ
れた線幅調整処理の内容に基づいて、前記画像データに
線幅調整処理を施す線幅調整手段、前記第2のパターン
条件が満たされた場合、前記記憶手段に記憶されたスム
ージング処理の内容に基づいて、前記画像データにスム
ージング処理を施すスムージング手段とを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明によれば、まず、パターン
条件判定手段により、画像データが、段差部を有しない
直線パターン条件を満たすか否かが判定される。そし
て、当該直線パターン条件が満たされた場合、線幅調整
手段によって、記憶手段に記憶された内容に基づいて、
画像データに線幅調整処理が施される。
【0012】請求項2記載の発明では、まず、パターン
条件判定手段により、画像データが、段差部を有しない
直線パターン条件と、該直線パターン条件と異なる画素
配列の状態を規定する第2のパターン条件との何れを満
たすか否かが判定される。そして、段差部を有しない直
線パターン条件が満たされた場合には、線幅調整手段に
よって、記憶手段に記憶された線幅調整処理の内容に基
づいて、画像データに線幅調整処理が施される。一方、
第2のパターン条件が満たされた場合には、スムージン
グ手段によって、記憶手段に記憶されたスムージング処
理の内容に基づいて、画像データにスムージング処理が
施される。
【0013】
【実施例】
A.実施例の原理 本実施例では、線幅を太らせたり、細らせたりする線幅
調整処理とともに、斜線などにおいて生じるジャギーを
低減するスムージング処理をも施すようになっている。
以下に、スムージング処理と線幅調整処理の原理につい
て説明する。 A−1.スムージング処理 まず、スムージング処理の内容を図2を参照し説明す
る。同図(a)はスムージング処理が施される前の画像デ
ータであり、格子の各升目が一画素の単位になってい
る。以下、各画素の位置は、主走査方向の座標(a,
b,c,・・・・)と副走査方向の座標(1,2,3,・・・
・)によって、例えば「b3」のように表現する。ま
た、「黒」という文字が書かれた画素は全黒画素であ
り、何も書かれていない画素は全白画素である。図2
(a)においては、全ての画素は全黒または全白であ
る。
【0014】次に、図2(a)の画素にスムージング処理
を施した後の画像データを同図(b)に示す。この図にお
いて、一部が黒色の画素(以下、中間画素という)は、
黒色の部分をハッチングによって表示する。同図(a),
(b)を比較すると、例えば同図(a)の座標c4〜c7の
全黒画素と座標c8〜c11の全白画素とは、同図(b)
においては中間画素に変換されている。これら中間画素
の黒色部分の面積は、副走査方向に下にいくほど小とな
っている。また、その他のエッジ部分の画素も同様に変
換されている。
【0015】ところで、本スムージング処理にあって
は、まず画像データの中から処理対象となる画素(以
下、注目画素という)を中心として、主走査方向に「1
7」画素、副走査方向に「9」画素の領域(以下、参照
領域という)が抽出される。そして、この参照領域のド
ットパターンが、複数のパターン条件の何れに合致する
か否かが判定され、合致する場合には、黒色部分の面積
は該パターン条件に対応する値に設定される。
【0016】ここで、スムージング処理に用いられるパ
ターン条件の一例を図3(a)に示す。この条件は、注
目画素の座標「i5」に対して、参照領域内の座標「a
5〜i5,i4,j4」が白画素であって、座標「a6
〜i6,j5」が黒画素である場合に満たされる。この
条件に対して、注目画素の黒色面積比率Lは「46.0
%」になるように設定されており、座標「i5」の注目
画素が出力された結果は同図(b)に示すようになる。な
お、参照領域内の他の画素については、各画素がそれぞ
れ注目画素になった場合に同様の処理が行われる。図4
(a)〜(f)に各種のパターン条件の例と、対応する黒色
面積比率Lを示す。なお、これらの図において、省略さ
れている部分は全て「処理に関係の無い画素(−)」で
ある。
【0017】図2(b)の画像データは、図2(a)の画像
データの各画素について、かかるパターンマッチングが
繰り返されることによって得られるものである。ところ
で、参照領域は複数のパターン条件を満たすことがあ
る。例えば、参照領域が図3(a)のパターン条件を満足
するのであれば、図4(d)〜(f)の条件も必ず満たされ
る筈である。かかる場合、本実施例にあっては、「有効
部分(処理に関係の無い画素を除いた部分)の最も長い
パターン条件」のみが満たされたものとみなされる。例
えば、図3(a)のパターン条件の有効部分の長さは「1
0」であり、図4(d)〜(f)のものは各々「9」、
「3」および「4」である。従って、図3(a)の条件が
満たされる限り、注目画素の黒色面積比率Lは「46.
0%」に設定される。
【0018】ところで、複写機等で得られる画像データ
はその内容が千差万別であるが、画像データの各部が短
いパターン条件(図4(e),(f)等)を満たす可能性は
高く、これによって複雑な画像データに対してもある程
度のスムージング処理を施すことが可能である。さら
に、同図(d)あるいは図3(a)のように有効部分の長い
パターン条件が同時に満たされた場合には、長いパター
ン条件に基づいてスムージング処理が施されるから、そ
の部分については、一層好適なスムージング処理が行わ
れる。このように、本実施例においては、有効部分の短
いパターン条件を各種設定するとともに、長いパターン
条件をこれに優先して適用するから、複写機等で得られ
る画像データに対しても効果的なスムージング処理を行
うことが可能になる。
【0019】A−2.スムージング処理の制限 上述したように、画像データのイメージ部分についてス
ムージング処理を無条件に施すと、疑似中間調処理を施
した中間調画像の階調特性が崩れ画像品質が悪化するよ
うな不具合を招くため、スムージング処理を制限する必
要がある。本実施例においては、主走査方向および副走
査方向に沿って参照領域内の画素色が変化する回数がカ
ウントされる。そのカウント結果が所定値(例えば「9
0」)以上になった場合に、該参照領域はイメージ部分
であるとみなされる。
【0020】イメージ部分であるとみなされた参照領域
は、スムージング処理が一部制限される。すなわち、図
4(a)〜(d)のように有効部分の長いパターン条件が満
たされた場合は注目画素にスムージング処理が施される
が、同図(e),(f)のように短いパターン条件(例えば
有効部分の長さが「4」以下のパターン条件)のみが満
たされた場合は、スムージング処理は施されない。イメ
ージ部分は、短いパターンの繰り返しによって構成され
るため、これによってスムージング処理を回避すること
が可能になる。
【0021】一方、イメージ部分に文字や線画が重ねあ
わされている場合、これら文字等を構成する各画素は長
いパターン条件を満たす可能性が高い。長いパターン条
件が満たされると、その画素についてはスムージング処
理が施される。ここに本実施例の特徴があり、写真イメ
ージに文字や線画が重ね合わされていたり、文字に網か
け等の修飾がなされている場合に、写真イメージや網か
け部分の階調特性を崩すことなく、文字や線画にスムー
ジング処理を施すことができるのである。
【0022】A−3.線幅調整処理 次に、線幅調整処理の内容を図5を参照して説明する。
同図(a)は線幅調整処理が施される前の画像データで
あり、スムージング処理と同様に、まず、画像データの
中から処理対象となる注目画素を中心として、主走査方
向に「17」画素、副走査方向に「9」画素の参照領域
が抽出される。
【0023】そして、この参照領域のドットパターン
が、段差部を有しない直線パターン条件に合致するか否
かが判定される。直線パターン条件に合致した場合で、
例えば、線幅を太らせる場合には、注目画素(白画素;
○印)の黒色面積比率Lを所定の値(例えば50%)に
設定する。一方、線幅を細らせる場合には、同図(c)
に示すように、注目画素(黒画素;○印)の黒色面積比
率Lを所定の値(例えば50%)に設定する。言い換え
ると、線幅を太らせる場合と、細らせる場合とでは、直
線パターン条件が異なり、中心におかれる注目画素が白
画素の場合には、太らせる場合であり、注目画素が黒画
素の場合には、細らせる場合である。また、線幅を細ら
せる場合、対象となる線幅が1ドットのラインであると
きには、同図(d)に示すように、注目画素の黒色面積
比率Lを、該注目画素の中心から所定の値(例えば50
%)だけ黒色となるように設定する。なお、1ドットラ
インは、特別な処理を必要とするため、別に検出する必
要がある。エッジ画素に対しては、エッジ方向から点灯
させ、1ドットラインに対しては、中央から点灯させる
ようにする。また、参照領域内の他の画素については、
各画素がそれぞれ注目画素になった場合に同様の処理が
行われる。また、パターン条件には、縦線、横線の双方
が含まれるため、図示しない横線に対しても線幅調整処
理が施されるようになっている。
【0024】なお、実際の処理においては、参照領域の
ドットパターンに対して、先に、スムージング処理が優
先的に行われ、次いで、線幅調整処理が行われるように
なっている。言い換えると、まず、図4(a)〜(d)
に示すパターン条件等と比較され、合致するか否かが優
先的に判別され、いずれのパターン条件にも合致しない
場合に、段差部を有しない直線のパターン条件と比較さ
れ、合致するか否かが判別される。また、スムージング
処理を施す際に、図2に示す中間画素の比率を線幅調整
処理に応じて変更することにより、スムージング処理の
対象となるラインに対しても線幅調整処理を施してもよ
い。この場合、スムージング出力の値は、細らせる場合
は、本来の黒色面積比率Lから細らせる分差し引いた値
を用いる。また、太らせる場合は、その反対に、本来の
黒色面積比率Lに太らせる分加えた値を用いる。この結
果、その画素からはみ出してしまう場合は、そのとなり
の画素を補正する。そのため、±50%までの線幅調整
を行う場合、全てのエッジ白黒画素を検出する必要があ
る。
【0025】次に図面を参照してこの発明の一実施例に
ついて説明する。 B.実施例の構成 以下、図1を参照して本実施例の構成を説明する。図に
おいて1は画像入力部であり、イメージスキャナ等によ
って原稿を読取り、画像データを出力する。2は二値画
像変換部であり、この画像データを二値画像データに変
換する。この二値画像データにおいては、黒画素は
“1”、白画素は“0”として表現される。3は画像メ
モリであり、変換された二値画像データを記憶する。4
はアドレス発生部であり、画像メモリ3内の二値画像デ
ータを、主走査方向に「1」画素、副走査方向に「9」
画素の領域を一単位として、主走査方向に沿って順次ア
クセスするアドレス信号を出力する。これによって二値
画像データが画像メモリ3から順次読み出される。
【0026】5はシフトレジスタであり、主走査方向に
「17」画素、副走査方向に「9」画素の二値画像デー
タを記憶する。シフトレジスタ5は、画像メモリ3から
一単位の二値画像データを受信すると、主走査方向の一
端に位置する「9」個のレジスタにその内容を記憶する
とともに、他のレジスタの内容を主走査方向に向かって
シフトする。なお、あふれ出たデータは破棄される。こ
れにより、シフトレジスタ5には、参照領域の二値画像
データが記憶される。参照領域の中央の画素、すなわち
注目画素の値は、注目画素データCPXとして出力され
る。
【0027】次に、6はEOR(排他的論理和)回路群
であり、参照領域内において主走査方向および副走査方
向に相互に隣接する画素データ間の排他的論理和を演算
し出力する、多数のEOR回路から構成されている。7
は加算器であり、各EOR回路の出力信号を加算しその
結果を出力する。一例として、参照領域内で注目画素の
みが黒(“1”)でその他の画素が全て白(“0”)の
場合の加算結果を求める。まず、注目画素は主走査方向
および副走査方向に各二個の画素と隣接する。これらの
画素データと注目画素の画素データを入力信号とする四
個のEOR回路は“1”信号を出力するが、他のEOR
回路は全て“0”信号を出力する。従って、かかる場合
は、加算器7の加算結果は「4」になる。
【0028】8は比較器であり、加算器7の加算結果
と、レジスタ9に記憶された閾値(例えば「90」)と
を比較し、加算結果が閾値以上であれば“1”になり、
それ以外の場合は“0”になる比較信号PSLを出力す
る。13はルックアップテーブルであり、全黒画素、全
白画素および各種の中間画素の画像データを記憶し、ア
ドレス信号が供給されると対応する画像データを出力す
る。すなわち、ルックアップテーブル13から出力され
る画像データは、サブピクセル単位(一画素よりも小さ
い単位)で白/黒の指定を行うものである。14は画像
出力部であり、ルックアップテーブル13から供給され
た画像データに基づいて、画像をプリントアウトする。
【0029】10はアドレス発生部であり、シフトレジ
スタ5に記憶された参照領域のドットパターンと各種の
パターン条件(図4参照)とを比較し、高確率で合致す
るパターン条件(以下、確定パターン条件という)に基
づいて、アドレス信号ADLを出力する。パターン条件
の優先度(マッチング順位)は、前述したように、長い
パターン条件、短いパターン条件、直線パターン条件と
なっている。このアドレス信号ADLはルックアップテ
ーブル13の読出しアドレスを指定するものであり、仮
にアドレス信号ADLがそのままルックアップテーブル
13に供給されると、確定パターン条件に対応した黒色
面積比率Lを有する画像データがルックアップテーブル
13から出力されることになる。
【0030】また、アドレス発生部10は、確定パター
ン条件の有効部分の長さに基づいて、長パターンマッチ
信号LMTおよび短パターンマッチ信号SMTを出力す
る。長パターンマッチ信号LMTは、有効部分の長さが
「5」以上の場合、もしくは直線パターン条件に合致し
た場合に“1”になり、それ以外の場合は“0”になる
信号である。また、短パターンマッチ信号SMTは、有
効部分の長さが「4」以下の場合に“1”になり、それ
以外の場合は“0”になる信号である。
【0031】ここで、参照領域のドットパターンが何れ
のパターン条件も満たさない場合は、アドレス信号AD
Lは出力されず、短パターンマッチ信号SMTおよび長
パターンマッチ信号LMTは“0”になる。次に、12
はセレクタであり、選択入力端SEL1〜SEL4にお
いて各信号PSL,SMT,LMT,CPXを受信し、
その結果に基づいて、データ入力端A〜Cに供給された
アドレス信号のうち何れかを選択し出力端OUTから出
力する。ここで、データ入力端Aには、レジスタ11か
ら、ルックアップテーブル13の全黒パターンのアドレ
スが供給されている。また、データ入力端Bには、同様
に全白パターンのアドレスが供給されている。セレクタ
12における選択条件は、下表1の通りである。
【0032】
【表1】
【0033】C.実施例の動作 次に、本実施例の動作を説明する。まず、画像入力部1
から画像データが入力されると、この画像データが二値
画像変換部2を介して二値画像データに変換され、画像
メモリ3に記憶される。次に、アドレス発生部4によっ
て、画像メモリ3内の一単位(主走査方向に「1」画
素、副走査方向に「9」画素の領域)の二値画像データ
が順次読出されると、その内容がシフトされつつシフト
レジスタ5に記憶される。また、線幅調整処理におい
て、線幅を太らせるか、あるいは細らせるかを線幅指示
信号S1によって設定する。以後の動作は、シフトレジ
スタ5に記憶された参照領域の内容に基づいて異なるた
め、場合を分けて説明する。
【0034】C−1.何れのパターン条件も満足されな
い場合 参照領域のドットパターンが何れのパターン条件も満足
しない場合は、短パターンマッチ信号SMTおよび長パ
ターンマッチ信号LMTが共に“0”になる。ここで、
注目画素が黒画素であれば、注目画素データCPXが
“1”になる。この場合、表1(a)によれば、セレクタ
12においてデータ入力端Aが選択され、全黒パターン
のアドレスがルックアップテーブル13に供給される。
一方、注目画素が白画素であれば、注目画素データCP
Xが“0”になる。この場合、表1(b)によれば、デー
タ入力端Bが選択され、全白パターンのアドレスがルッ
クアップテーブル13に供給される。この結果、画像出
力部14に供給される画像データは、注目画素データC
PXに応じた全黒パターンまたは全白パターンであり、
スムージング処理および線幅調整処理の施されていない
画像が出力される。
【0035】C−2.長いパターン条件が満足された場
合 有効部分の長さが「5」以上の確定パターン条件が満足
された場合、長パターンマッチ信号LMTが“1”に設
定される。表1(e)によれば、かかる場合は他の信号の
値にかかわらずデータ入力端Cが選択される。この結
果、アドレス信号ADLがセレクタ12を介してルック
アップテーブル13に供給され、ルックアップテーブル
13から中間画素に係る画像データが出力される。すな
わち、スムージング処理の施された画像データが画像出
力部14から出力される。
【0036】C−3.短いパターン条件が満足された場
合 有効部分の長さが「4」以下の確定パターン条件が満足
された場合、短パターンマッチ信号SMTが“1”に設
定される。ここで、参照領域の白/黒の変化数が閾値以
上であれば、比較信号PSLが“1”になる。かかる場
合、表1(c),(d)によれば、注目画素データCPXに
応じてデータ入力端A,Bの何れかが選択される。すな
わち、参照領域のドットパターンが何れのパターン条件
も満足しない場合と同様に、スムージング処理の施され
ていない画像が画像出力部14から出力される。
【0037】一方、参照領域の白/黒の変化数が閾値未
満であれば、比較信号PSLが“0”になる。かかる場
合、表1(f)によれば、セレクタ12においてデータ入
力端Cが選択される。すなわち、長いパターン条件が満
足された場合と同様に、スムージング処理の施された画
像データが画像出力部14から出力される。
【0038】C−4.直線パターン条件が満足された場
合 直線の確定パターン条件が満足された場合、表1(e)に
よれば、かかる場合は他の信号の値にかかわらずデータ
入力端Cが選択される。この結果、アドレス信号ADL
がセレクタ12を介してルックアップテーブル13に供
給され、ルックアップテーブル13から中間画素に係る
画像データが出力される。すなわち、線幅調整処理の施
された画像データが画像出力部14から出力される。
【0039】以上説明した各動作のうち何れが実行され
るかは、シフトレジスタ5内の参照領域の内容に基づい
て決定される。すなわち、画像メモリ3から新たな二値
画像データが読出されシフトレジスタ5の内容が更新さ
れる毎に、これに応じてセレクタ12の選択状態が変更
される。従って、画像メモリ3にイメージデータが記憶
され、しかもそのイメージデータに文字や線画が重なっ
ている場合は、比較信号PSLが“1”に固定されたま
ま、短パターンマッチ信号SMTまたは長パターンマッ
チ信号LMTの値が変動することになる。
【0040】すなわち、注目画素がイメージの背景部分
に位置する場合は短パターンマッチ信号SMTが“1”
になり、スムージング処理の施されていない画像データ
が出力される一方、注目画素がイメージ上の文字や線画
上に位置する場合は、長パターンマッチ信号LMTが
“1”になり、かかる文字等にスムージング処理が施さ
れる。
【0041】このように、本実施例によれば、パターン
マッチングにより、画像データのエッジ(白黒変化点)
を検出し、線幅を太らせる場合には、注目画素(白画
素)を黒画素側から所定の量だけ黒色とし、線幅を細ら
せる場合には、注目画素(黒画素)の黒色面積を所定の
量だけ小さくする。このとき、黒色面積の大小は、レー
ザ光源に印加するPWM(パルス幅変調)点灯信号のパ
ルス幅を変更することにより決まるため、ビーム径の変
更などハード的な変更を必要とせず、容易にかつ高精度
に線幅を調整することが可能である。
【0042】また、本実施例によれば、比較信号PSL
が“1”に固定された場合には、短パターンマッチ信号
SMTおよび長パターンマッチ信号LMTの状態に応じ
てセレクタ12の選択状態が変更されるから、イメージ
の背景部分に対するスムージング処理を回避しつつ、該
イメージに重ねられた文字や線画にスムージング処理を
施すことが可能である。なお、上記実施例においては、
イメージ画像条件は、参照領域内の画素色の変化する回
数が所定値以上であるか否かに基づいて判定されたが、
イメージ画像条件は実施例のものに限定されず、公知の
各種のものを用いてもよい。
【0043】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1記載の
発明によれば、ビーム径の変更などハード的な変更を必
要とせず、容易にかつ高精度に線幅を調整できるという
利点が得られる。また、請求項2記載の発明によれば、
ビーム径の変更などハード的な変更を必要とせず、容易
にかつ高精度に線幅を調整できるとともに、ラインのエ
ッジに生じるジャギーを低減できるという利点が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】一実施例の動作説明図である。
【図3】一実施例の動作説明図である。
【図4】一実施例の動作説明図である。
【図5】一実施例の動作説明図である。
【符号の説明】
10 アドレス発生部(パターン条件判定手段、線幅調
整手段、スムージング手段) 13 ルックアップテーブル(記憶手段) 8 比較器 7 加算器 6 EOR回路群 12 セレクタ(線幅調整手段、スムージング手段)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−92795(JP,A) 特開 昭52−4132(JP,A) 特開 平4−189071(JP,A) 特開 昭61−114294(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 5/30 G09G 5/24 G09G 5/26 G09G 5/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データが、段差部を有しない直線パ
    ターン条件を満たすか否かを判定するパターン条件判定
    手段と、 前記直線パターン条件に対応した線幅調整処理の内容を
    記憶する記憶手段と、 前記直線パターン条件が満たされた場合、前記記憶手段
    に記憶された内容に基づいて、前記画像データに線幅調
    整処理を施す線幅調整手段とを具備することを特徴とす
    る画像処理装置。
  2. 【請求項2】 画像データが、段差部を有しない直線パ
    ターン条件と、該直線パターン条件とは異なる画素配列
    の状態を規定する第2のパターン条件との何れを満たす
    か否かを判定するパターン条件判定手段と、 前記直線パターン条件に対応した線幅調整処理の内容
    と、前記第2のパターン条件に対応したスムージング処
    理の内容とを記憶する記憶手段と、 前記直線パターン条件が満たされた場合、前記記憶手段
    に記憶された線幅調整処理の内容に基づいて、前記画像
    データに線幅調整処理を施す線幅調整手段、 前記第2のパターン条件が満たされた場合、前記記憶手
    段に記憶されたスムージング処理の内容に基づいて、前
    記画像データにスムージング処理を施すスムージング手
    段とを具備することを特徴とする画像処理装置。
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