JP3810817B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、複写機等に用いて好適な画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、プリンタ等によって二値画像を出力する場合、出力装置の解像度が低い場合には、斜線部などにジャギーが発生し画像品質が劣化するという問題がある。これに対して、高品質の画像出力を得るべく、以下のような各種のスムージング処理技術が提案されている。
例えば、特開昭53−41115号公報においては、解像度変換時において、各画素とその周囲の画素との論理演算により、解像度変換後の小画素の白黒状態を変換する技術が開示されている。
【0003】
また、特開平2−112966号公報においては、プリンタの文字発生器から得られたイメージデータと、既知のパターンとの間でパターンマッチングを行い、スムージングを行う技術が開示されている。例えば、「b」という文字を印字する場合を想定すると、「b」という文字のドットパターンが文字発生器から出力される。次に、質向上回路において、該ドットパターンの各部分と複数の既知のパターンとが照合され、一致する既知のパターンが存在する場合には、予めスムージング処理の施されたパターンが出力装置に供給される。
【0004】
ところで、このようなスムージング処理を無条件に施すと、不具合の生じる場合がある。すなわち、画像データに文字部分とイメージ部分(写真等)とが含まれる場合、イメージ部分にスムージング処理が施されると、その階調特性が崩れ、画像品質が悪化する。このため、イメージ部分についてスムージング処理を回避すべく、以下のような技術が提案されている。
【0005】
まず、特開平4−189564号公報にあっては、ホストコンピュータから供給されるデータのコードに基づいてイメージ部分のスタート/エンドアドレスを記憶し、このアドレスに基づいてスムージング機能をオン/オフする技術が開示されている。また、特開平4−268867号公報にあっては、画像データの所定区間毎に画像の密集度を求め、画像が密集している部分ではスムージング機能をオフにする技術が開示されている。この技術は、注目画素を中心とする「11×9」ドットの参照領域について「16」程度の小領域を定め、各小領域毎の特徴を検出し、しかる後にその結果を総合することにより、参照領域の密集度を求めるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した技術においては、以下のように種々の欠点があった。まず、スムージング処理の効果の点から検討すると、特開昭53−41115号公報のものは、画像データを1画素単位で補正するため、充分な効果が得られないのみならず、不要な補正によって画像品質に悪影響を及ぼす可能性も多い。また、特開平2−112966号公報のものは、プリンタの文字発生器から得られたイメージデータを対象としているため、複写機等に応用することが困難であった。すなわち、プリンタの文字発生器から得られるイメージデータはその種類が限定されているが、複写機等においては画像データの内容が千差万別であるため、かかる画像データに対して充分なスムージング処理を施すことが困難であった。
【0007】
次に、画像データのイメージ部分についてスムージング処理を回避する点について検討すると、特開平4−189564号公報のものはホストコンピュータからデータのコードが供給されることを必須としており、そのようなコードが得られない複写機等に適用することは不可能であった。また、特開平4−268867号公報のものは、画像の密集度が高い部分に文字や線画等が存在する場合(例えば、写真イメージに文字や線画が重ね合わされていたり、文字に網かけ等の修飾がなされている場合)に、かかる文字等に対して、スムージング機能がオフにされるという問題があった。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、適切なスムージング処理を行う画像処理装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため請求項1に係る発明によれば、2値画像の画像データが、所定長の画素列の状態を規定する第1のパターン条件と該第1のパターン条件よりも長い画素列の状態を規定する第2のパターン条件のうち、何れを満たすかを判定するパターン条件判定手段と、前記画像データの2値画像がイメージ部分であることを示すイメージ画像条件が満たされるか否かを判定するイメージ画像条件判定手段と、前記第2のパターン条件が満たされた場合は前記イメージ画像条件が満たされるか否かにかかわらず前記画像データに前記第2のパターン条件に対応したスムージング処理を施し、前記第1のパターン条件が満たされ前記イメージ画像条件と前記第2のパターン条件とが共に満たされなかった場合は前記画像データに前記第1のパターン条件に対応したスムージング処理を施す一方、前記第1のパターン条件と前記イメージ画像条件とが共に満たされ前記第2のパターン条件が満たされなかった場合はスムージング処理を禁止するスムージング手段とを具備することを特徴とする。
【0010】
また、請求項に係る構成によれば、請求項記載の画像処理装置において、さらに、前記イメージ画像条件判定手段は、前記画像データの所定領域内において、主走査方向または副走査方向に沿って隣接する各画素の内容が相違する回数を出力する相違回数出力手段と、この回数が所定の閾値以上になると前記イメージ画像条件が満たされたものと判定する比較手段とを具備することを特徴とする。
【0011】
また、請求項3に係る構成によれば、請求項1記載の画像処理装置において前記イメージ画像条件判定手段は、前記画像データの所定領域内における黒画素数が所定値以上である場合に、前記イメージ画像条件が満たされたものと判定することを特徴とする。
【0012】
また、請求項4記載の構成によれば、請求項1記載の画像処理装置において前記イメージ画像条件判定手段は、前記画像データ内において相隣接する画素間で白・黒状態が相違する回数と、黒画素数とに基づいて前記イメージ画像条件が満たされたか否かを判定することを特徴とする。
【0015】
【作用】
本発明によれば、イメージ画像条件が満たされた場合には、第1のパターン条件に基づくスムージング処理が禁止されるから、イメージ画像の階調特性を損なうことなくスムージング処理を行うことができる。かかる場合においても、第2のパターン条件に基づくスムージング処理は実行されるから、イメージの上に重ねられた文字等、長いパターン条件を満たす個所については、スムージング処理を行うことが可能になる。
【0016】
【実施例】
A.実施例の原理
A−1.スムージング処理
まず、スムージング処理の内容を図2を参照し説明する。同図(a)はスムージング処理が施される前の画像データであり、格子の各升目が一画素の単位になっている。以下、各画素の位置は、主走査方向の座標(a,b,c,・・・・)と副走査方向の座標(1,2,3,・・・・)によって、例えば「b3」のように表現する。また、「黒」という文字が書かれた画素は全黒画素であり、何も書かれていない画素は全白画素である。図2(a)においては、全ての画素は全黒または全白である。
【0017】
次に、図2(a)の画素にスムージング処理を施した後の画像データを同図(b)に示す。この図において、一部が黒色の画素(以下、中間画素という)は、黒色の部分をハッチングによって表示する。同図(a),(b)を比較すると、例えば同図(a)の座標c4〜c7の全黒画素と座標c8〜c11の全白画素とは、同図(b)においては中間画素に変換されている。これら中間画素の黒色部分の面積は、副走査方向に下にいくほど小となっている。また、その他のエッジ部分の画素も同様に変換されている。
【0018】
ところで、同図(a)の左端のエッジ部の全黒画素に着目すると、副走査方向に全黒画素が8回連続した後、主走査方向に1回シフトするようなパターンが続いている。一方、同図(b)によれば、例えば座標c4〜c11の各中間画素の黒色部分の面積は、副走査方向に向かうに従って一画素の約「1/8」づつ減少している。このように、周囲の画素との関係に基づいて各中間画素における黒色部分の面積を決定しなければ、適切なスムージングを施すことができない。
【0019】
このため、本実施例にあっては、まず画像データの中から処理対象となる画素(以下、注目画素という)を中心として、主走査方向に「17」画素、副走査方向に「9」画素の領域(以下、参照領域という)が抽出される。そして、この参照領域のドットパターンが、複数のパターン条件の何れかに合致するか否かが判定され、合致する場合には、黒色部分の面積は該パターン条件に対応する値に設定される。
【0020】
ここで、図3(a)にパターン条件の一例を示す。この条件は、注目画素の座標「i5」に対して、参照領域内の座標「a5〜i5,i4,j4」が白画素であって、座標「a6〜i6,j5」が黒画素である場合に満たされる。この条件に対して、黒色部分の面積比率Lは「46.0%」になるように設定されており、座標「i5」の注目画素が出力された結果は同図(b)に示すようになる。なお、参照領域内の他の画素については、各画素がそれぞれ注目画素になった場合に同様の処理が行われる。図4(a)〜(f)に各種のパターン条件の例と、対応する黒色面積比率Lを示す。なお、これらの図において、省略されている部分は全て「処理に関係の無い画素(−)」である。
【0021】
図2(b)の画像データは、図2(a)の画像データの各画素について、かかるパターンマッチングが繰り返されることによって得られるものである。ところで、参照領域は複数のパターン条件を満たすことがある。例えば、参照領域が図3(a)のパターン条件を満足するのであれば、図4(d)〜(f)の条件も必ず満たされる筈である。かかる場合、本実施例にあっては、「有効部分(処理に関係の無い画素を除いた部分)の最も長いパターン条件」のみが満たされたものとみなされる。例えば、図3(a)のパターン条件の有効部分の長さは「10」であり、図4(d)〜(f)のものは各々「9」、「3」および「4」である。従って、図3(a)の条件が満たされる限り、黒色面積比率Lは「46.0%」に設定される。
【0022】
ところで、複写機等で得られる画像データはその内容が千差万別であるが、画像データの各部が短いパターン条件(図4(e),(f)等)を満たす可能性は高く、これによって複雑な画像データに対してもある程度のスムージング処理を施すことが可能である。さらに、同図(d)あるいは図3(a)のように有効部分の長いパターン条件が同時に満たされた場合には、長いパターン条件に基づいてスムージング処理が施されるから、その部分については、一層好適なスムージング処理が行われる。このように、本実施例においては、有効部分の短いパターン条件を各種設定するとともに、長いパターン条件をこれに優先して適用するから、複写機等で得られる画像データに対しても効果的なスムージング処理を行うことが可能になる。
【0023】
A−2.スムージング処理の制限
上述したように、画像データのイメージ部分についてスムージング処理を無条件に施すと、その階調特性が崩れ画像品質が悪化するような不具合を招くため、スムージング処理を制限する必要がある。本実施例においては、主走査方向および副走査方向に沿って参照領域内の画素色が変化する回数がカウントされる。そのカウント結果が所定値(例えば「90」)以上になった場合に、該参照領域はイメージ部分であるとみなされる。
【0024】
イメージ部分であるとみなされた参照領域は、スムージング処理が一部制限される。すなわち、図4(a)〜(d)のように有効部分の長いパターン条件が満たされた場合は注目画素にスムージング処理が施されるが、同図(e),(f)のように短いパターン条件(例えば有効部分の長さが「4」以下のパターン条件)のみが満たされた場合は、スムージング処理は施されない。イメージ部分は、短いパターンの繰り返しによって構成されるため、これによってスムージング処理を回避することが可能になる。
【0025】
一方、イメージ部分に文字や線画が重ねあわされている場合、これら文字等を構成する各画素は長いパターン条件を満たす可能性が高い。長いパターン条件が満たされると、その画素についてはスムージング処理が施される。ここに本実施例の特徴があり、写真イメージに文字や線画が重ね合わされていたり、文字に網かけ等の修飾がなされている場合に、写真イメージや網かけ部分の階調特性を崩すことなく、文字や線画にスムージング処理を施すことができるのである。
【0026】
B.実施例の構成
以下、図1を参照して本実施例の構成を説明する。図において1は画像入力部であり、イメージスキャナ等によって原稿を読取り、画像データを出力する。2は二値画像変換部であり、この画像データを二値画像データに変換する。この二値画像データにおいては、黒画素は“1”、白画素は“0”として表現される。3は画像メモリであり、変換された二値画像データを記憶する。4はアドレス発生部であり、画像メモリ3内の二値画像データを、主走査方向に「1」画素、副走査方向に「9」画素の領域を一単位として、主走査方向に沿って順次アクセスするアドレス信号を出力する。これによって二値画像データが画像メモリ3から順次読み出される。
【0027】
5はシフトレジスタであり、主走査方向に「17」画素、副走査方向に「9」画素の二値画像データを記憶する。シフトレジスタ5は、画像メモリ3から一単位の二値画像データを受信すると、主走査方向の一端に位置する「9」個のレジスタにその内容を記憶するとともに、他のレジスタの内容を主走査方向に向かってシフトする。なお、あふれ出たデータは破棄される。これにより、シフトレジスタ5には、参照領域の二値画像データが記憶される。参照領域の中央の画素、すなわち注目画素の値は、注目画素データCPXとして出力される。
【0028】
次に、6はEOR(排他的論理和)回路群であり、参照領域内において主走査方向および副走査方向に相互に隣接する画素データ間の排他的論理和を演算し出力する、多数のEOR回路から構成されている。7は加算器であり、各EOR回路の出力信号を加算しその結果を出力する。一例として、参照領域内で注目画素のみが黒(“1”)でその他の画素が全て白(“0”)の場合の加算結果を求める。まず、注目画素は主走査方向および副走査方向に各二個の画素と隣接する。これらの画素データと注目画素の画素データを入力信号とする四個のEOR回路は“1”信号を出力するが、他のEOR回路は全て“0”信号を出力する。従って、かかる場合は、加算器7の加算結果は「4」になる。
【0029】
8は比較器であり、加算器7の加算結果と、レジスタ9に記憶された閾値(例えば「90」)とを比較し、加算結果が閾値以上であれば“1”になり、それ以外の場合は“0”になる条件選択信号PSLを出力する。13はルックアップテーブルであり、全黒画素、全白画素および各種の中間画素の画像データ(黒色面積比率と黒色部分の配置位置)を記憶し、アドレス信号が供給されると対応する画像データを出力する。すなわち、ルックアップテーブル13から出力される画像データは、サブピクセル単位(一画素よりも小さい単位)で白/黒の指定を行うものである。
【0030】
14は画像出力部であり、ルックアップテーブル13から供給された画像データに基づいて、画像をプリントアウトする。その詳細を図5,6を参照し説明する。図5において、画像出力部14は、ASG(点灯開始位置制御付きパルス幅変調装置)141と、ASG141によって点灯タイミングが制御されるレーザダイオード142と、レーザダイオード142が発光するタイミングにおいて用紙を帯電させるとともに帯電位置にトナーを定着させる電子写真方式画像出力装置143とから構成されている。ルックアップテーブル13は、上記画像データ(黒色面積比率と黒色部分の配置位置)に基づいて、点灯時間信号と点灯位置信号とを画像出力部14に供給する。
【0031】
ここで、点灯時間信号は、1画素内における黒色部分の面積に対応してレーザダイオード142の点灯時間を指定する信号である。また、点灯位置信号は「Left」、「Right」または「Center」なる値をとる3値の信号であり、レーザダイオード142の点灯位置、すなわち上記黒色部分の配置位置を指定する信号である。例えば、点灯時間信号によって黒色部分の面積が「50%」に指定されたとしても、黒色部分の配置は、点灯位置信号の値に応じて、図6(a)〜(c)に示すように設定される。
【0032】
10はアドレス発生部であり、シフトレジスタ5に記憶された参照領域のドットパターンと各種のパターン条件(図4参照)とを比較し、満たされたパターン条件のうち最も有効部分の長いパターン条件(以下、確定パターン条件という)に基づいて、アドレス信号ADLを出力する。このアドレス信号ADLはルックアップテーブル13の読出しアドレスを指定するものであり、仮にアドレス信号ADLがそのままルックアップテーブル13に供給されると、確定パターン条件に対応した黒色面積比率Lを有する画像データがルックアップテーブル13から出力されることになる。
【0033】
また、アドレス発生部10は、確定パターン条件の有効部分の長さに基づいて、長パターンマッチ信号LMTおよび短パターンマッチ信号SMTを出力する。長パターンマッチ信号LMTは、有効部分の長さが「5」以上の場合に“1”になり、それ以外の場合は“0”になる信号である。また、短パターンマッチ信号SMTは、有効部分の長さが「4」以下の場合に“1”になり、それ以外の場合は“0”になる信号である。ここで、参照領域のドットパターンが何れのパターン条件も満たさない場合は、アドレス信号ADLは出力されず、短パターンマッチ信号SMTおよび長パターンマッチ信号LMTは“0”になる。
【0034】
次に、12はセレクタであり、選択入力端SEL1〜SEL4において各信号PSL,SMT,LMT,CPXを受信し、その結果に基づいて、データ入力端A〜Cに供給されたアドレス信号のうち何れかを選択し出力端OUTから出力する。ここで、データ入力端Aには、レジスタ11から、ルックアップテーブル13の全黒パターンのアドレスが供給されている。また、データ入力端Bには、同様に全白パターンのアドレスが供給されている。セレクタ12における選択条件は、下表1の通りである。
【0035】
【表1】
Figure 0003810817
【0036】
C.実施例の動作
次に、本実施例の動作を説明する。まず、画像入力部1から画像データが入力されると、この画像データが二値画像変換部2を介して二値画像データに変換され、画像メモリ3に記憶される。次に、アドレス発生部4によって、画像メモリ3内の一単位(主走査方向に「1」画素、副走査方向に「9」画素の領域)の二値画像データが順次読出されると、その内容がシフトされつつシフトレジスタ5に記憶される。以後の動作は、シフトレジスタ5に記憶された参照領域の内容に基づいて異なるため、場合を分けて説明する。
【0037】
C−1.何れのパターン条件も満足されない場合
参照領域のドットパターンが何れのパターン条件も満足しない場合は、短パターンマッチ信号SMTおよび長パターンマッチ信号LMTが共に“0”になる。ここで、注目画素が黒画素であれば、注目画素データCPXが“1”になる。この場合、表1(a)によれば、セレクタ12においてデータ入力端Aが選択され、全黒パターンのアドレスがルックアップテーブル13に供給される。一方、注目画素が白画素であれば、注目画素データCPXが“0”になる。この場合、表1(b)によれば、データ入力端Bが選択され、全白パターンのアドレスがルックアップテーブル13に供給される。
この結果、画像出力部14に供給される画像データは、注目画素データCPXに応じた全黒パターンまたは全白パターンであり、スムージング処理の施されていない画像が出力される。
【0038】
C−2.長いパターン条件が満足された場合
有効部分の長さが「5」以上の確定パターン条件が満足された場合、長パターンマッチ信号LMTが“1”に設定される。表1(e)によれば、かかる場合は他の信号の値にかかわらずデータ入力端Cが選択される。この結果、アドレス信号ADLがセレクタ12を介してルックアップテーブル13に供給され、ルックアップテーブル13から中間画素に係る画像データが出力される。すなわち、スムージング処理の施された画像データが画像出力部14から出力される。
【0039】
C−3.短いパターン条件が満足された場合
有効部分の長さが「4」以下の確定パターン条件が満足された場合、短パターンマッチ信号SMTが“1”に設定される。ここで、参照領域の白/黒の変化数が閾値以上であれば、条件選択信号PSLが“1”になる。かかる場合、表1(c),(d)によれば、注目画素データCPXに応じてデータ入力端A,Bの何れかが選択される。すなわち、参照領域のドットパターンが何れのパターン条件も満足しない場合と同様に、スムージング処理の施されていない画像が画像出力部14から出力される。
【0040】
一方、参照領域の白/黒の変化数が閾値未満であれば、条件選択信号PSLが“0”になる。かかる場合、表1(f)によれば、セレクタ12においてデータ入力端Cが選択される。すなわち、長いパターン条件が満足された場合と同様に、スムージング処理の施された画像データが画像出力部14から出力される。
【0041】
以上説明した各動作のうち何れが実行されるかは、シフトレジスタ5内の参照領域の内容に基づいて決定される。すなわち、画像メモリ3から新たな二値画像データが読出されシフトレジスタ5の内容が更新される毎に、これに応じてセレクタ12の選択状態が変更される。従って、画像メモリ3にイメージデータが記憶され、しかもそのイメージデータに文字や線画が重なっている場合は、条件選択信号PSLが“1”に固定されたまま、短パターンマッチ信号SMTまたは長パターンマッチ信号LMTの値が変動することになる。
【0042】
すなわち、注目画素がイメージの背景部分に位置する場合は短パターンマッチ信号SMTが“1”になり、スムージング処理の施されていない画像データが出力される一方、注目画素がイメージ上の文字や線画上に位置する場合は、長パターンマッチ信号LMTが“1”になり、かかる文字等にスムージング処理が施される。
【0043】
このように、本実施例によれば、条件選択信号PSLが“1”に固定された場合には、短パターンマッチ信号SMTおよび長パターンマッチ信号LMTの状態に応じてセレクタ12の選択状態が変更されるから、イメージの背景部分に対するスムージング処理を回避しつつ、該イメージに重ねられた文字や線画にスムージング処理を施すことが可能である。
【0044】
また、画像入力部1から出力される多値画像データを二値画像変換部2を介して二値画像データに変換する際に、二値画像データにノッチの生ずる場合もあるが、本実施例によってスムージング処理を施すことにより、ノッチを目立たないようにすることも可能になる。
【0045】
D.変形例
なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、例えば以下説明するように種々の変形が可能である。
【0046】
D−1.変形例1
上記実施例においては、イメージ画像条件は、参照領域内の画素色の変化する回数が所定値以上であるか否かに基づいて判定されたが、イメージ画像条件は実施例以外のものを用いてもよい。その一例を図7,8を参照し説明する。
図7は変形例1による画像処理装置のブロック図であり、図1におけるEOR回路群6、加算器7、比較器8およびレジスタ9,11に代えて条件判定回路15が設けられている。ここで、条件判定回路15の詳細を図8に示す。図8において151は黒画素計数回路であり、参照領域内の黒画素数BKをカウントし出力する。また、152は画素変化点計数回路であり、上記実施例におけるEOR回路群6および加算器7と同様に構成され、主走査方向または副走査方向に沿って隣接する各画素の内容が相違する回数(以下、画素変化点数CHという)を出力する。
【0047】
157はイメージ画像判定ブロックであり、以下の条件1〜3が満たされるか否かを判定する。
条件1: CH≧A
条件2: BK≧B
条件3: CH/2+C≧BK
但し、上記条件1〜3において、Aは画素変化点閾値、Bは黒画素閾値、Cは演算オフセットであり、各々レジスタ153〜155に記憶されている。
【0048】
156は条件制御モードレジスタであり、上記条件1〜3を選択するか否かを各条件毎に記憶し、その内容を条件セレクト信号として出力する。なお、一般的には、条件1〜3は全て選択状態にしておくとよい。次に、157はイメージ画像判定ブロックであり、条件1〜3のうち選択されたものが満たされたか否かを判定する。そして、選択された条件のうち少なくとも一つの条件が満たされた場合は条件選択信号PSLを“1”に設定する一方、選択された何れの条件も満たされなかった場合は条件選択信号PSLを“0”に設定する。
【0049】
上記以外の構成は図1のものと同様である。すなわち、本変形例においても、条件選択信号PSLが“1”に設定された場合には、短パターンマッチ信号SMTおよび長パターンマッチ信号LMTの状態に応じてセレクタ12の選択状態が変更されるから、イメージの背景部分に対するスムージング処理を回避しつつ、該イメージに重ねられた文字や線画にスムージング処理を施すことが可能である。
【0050】
さらに、本変形例においては、複数の条件に基づいて条件選択信号PSLを設定するから、イメージ画像を一層正確に検出することが可能である。特に、条件2および条件3は本変形例独自のものである。これらの条件は、「イメージ部分においては、参照領域内の画素数の半分に達するまでは、黒画素数の増加に伴って画素変化点数は単調増加する一方、黒画素数が参照領域内の画素数の半分を超えると、黒画素数の増加に伴って画素変化点数は単調減少する傾向にある」こと、および、「黒画素数が多くなると、文字が現れなくなる傾向にある」ことに鑑みて設けたものである。
【0051】
D−2.変形例2
上記変形例1においては、条件1〜3の結果に基づいて条件選択信号PSLを設定したが、一般的に、条件選択信号PSLは黒画素数BKおよび画素変化点数CHの関数として設定してもよい。例えば、黒画素数BKをY軸、画素変化点数CHをX軸とする平面を想定すると、参照領域における黒画素数BK、画素変化点数CHに基づいて該平面上の点(BK,CH)が特定される。この点(BK,CH)が図9(a)、(b)または(c)でハッチングを施した領域に属する場合は条件選択信号PSLを“0”に設定し、それ以外の場合は条件選択信号PSLを“1”に設定してもよい。また、予めBK・CH面での判定結果を収めたルックアップテーブルを作成しておき、点(BK,CH)の判定結果をルックアップテーブルを参照することによって求めてもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、イメージ画像条件が満たされた場合には、第2のパターン条件に基づくスムージング処理のみ実行されるから、イメージの上に重ねられた文字等に対してスムージング処理を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】 一実施例の動作説明図である。
【図3】 一実施例の動作説明図である。
【図4】 一実施例の動作説明図である。
【図5】 画像出力部14のブロック図である。
【図6】 画像出力部14の動作説明図である。
【図7】 変形例1のブロック図である。
【図8】 条件判定回路15のブロック図である。
【図9】 変形例2の動作説明図である。
【符号の説明】
10 アドレス発生部(パターン条件判定手段、スムージング手段)
13 ルックアップテーブル
8 比較器(イメージ画像条件判定手段、比較手段)
7 加算器(イメージ画像条件判定手段、相違回数出力手段)
6 EOR回路群(イメージ画像条件判定手段、相違回数出力手段)
12 セレクタ(スムージング手段)
15 条件判定回路(イメージ画像条件判定手段)

Claims (4)

  1. 黒画素と白画素とから構成される2値画像の画像データが、所定長の画素列の状態を規定する第1のパターン条件と該第1のパターン条件よりも長い画素列の状態を規定する第2のパターン条件のうち、何れを満たすかを判定するパターン条件判定手段と、
    前記画像データの2値画像がイメージ部分であることを示すイメージ画像条件が満たされるか否かを判定するイメージ画像条件判定手段と、
    前記第2のパターン条件が満たされた場合は前記イメージ画像条件が満たされるか否かにかかわらず前記画像データに前記第2のパターン条件に対応したスムージング処理を施し、前記第1のパターン条件が満たされ前記イメージ画像条件と前記第2のパターン条件とが共に満たされなかった場合は前記画像データに前記第1のパターン条件に対応したスムージング処理を施す一方、前記第1のパターン条件と前記イメージ画像条件とが共に満たされ前記第2のパターン条件が満たされなかった場合はスムージング処理を禁止するスムージング手段と
    を具備することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記イメージ画像条件判定手段は、
    前記画像データの所定領域内において、主走査方向または副走査方向に沿って隣接する各画素の内容が相違する回数を出力する相違回数出力手段と、
    この回数が所定の閾値以上になると前記イメージ画像条件が満たされたものと判定する比較手段と
    を具備することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記イメージ画像条件判定手段は、前記画像データの所定領域内における黒画素数が所定値以上である場合に、前記イメージ画像条件が満たされたものと判定する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 前記イメージ画像条件判定手段は、前記画像データ内において相隣接する画素間で白・黒状態が相違する回数と、黒画素数とに基づいて前記イメージ画像条件が満たされたか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
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