JP3344604B2 - 網点画像の作成方法およびその装置 - Google Patents

網点画像の作成方法およびその装置

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JP3344604B2 JP13557194A JP13557194A JP3344604B2 JP 3344604 B2 JP3344604 B2 JP 3344604B2 JP 13557194 A JP13557194 A JP 13557194A JP 13557194 A JP13557194 A JP 13557194A JP 3344604 B2 JP3344604 B2 JP 3344604B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、印刷製版分野におけ
るスキャナ、複写機、プリンタ等の画像走査記録装置に
適用して好適な網点画像の作成方法およびその装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】まず、スキャナを利用した印刷製版工程
について概略的に説明する。
【0003】図12は、その印刷製版工程を表す工程図
である。
【0004】製版フイルム作成工程P1では、原稿画像
がスキャナ等により走査されて多値画像データが得られ
る。この多値画像データが、データ比較器により閾値と
比較されて2値画像データである網点画像データとさ
れ、この網点画像データに対応した網点を有するシート
体としての網フイルム、いわゆる製版フイルムがレーザ
走査記録装置により作成される。
【0005】このように、製版フイルム作成工程P1で
は、網点画像が形成された製版フイルムが作成されるの
で、以下、製版フイルム作成工程P1を必要に応じて網
点画像作成工程P1ともいう。
【0006】次の集版工程P2では、撮影された文字、
イラスト等の線画写真と上記製版フイルムとがレイアウ
ト用紙上に切り貼りされてシート体としてのマスクフイ
ルムが作成される。
【0007】返し工程P3では、このマスクフイルムの
ネガが露光装置によりポジに反転されてシート体として
のポジフイルムが作成される。
【0008】刷版作成工程P4では、このポジフイルム
がシート体としてのPS版等に焼き付けられ、現像処理
を行うことにより本印刷用の刷版が作成される。印刷機
によりこの刷版を用いて、刷版に付けられたインキを印
刷用紙に転写することで、印刷画像が形成されたシート
体としての印刷物が作成される。
【0009】以上の説明が印刷製版工程についての概略
的な説明である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、印刷製版分
野においては、印刷画像の高精細化が進められている。
高精細な印刷画像を作成するためには、スクリーン線数
(1インチ当たりにある網点の列の数)として500線
程度以上を確保する必要がある。
【0011】スキャナにより網点が形成された製版フイ
ルム上におけるドットサイズについて考えると、例え
ば、1%の網点では、従来の175線の場合には約1
4.5μm角(14.5μm×14.5μmの意)であ
ったものが、500線の場合には、約5μm角と非常に
小さいものになる。
【0012】一方、製版フイルム作成工程P1の次工程
以降の後工程である、集版工程P2以降の工程における
通常の焼き付け処理では、埃、塵による汚れおよび貼り
込み跡をなくすために、焼き付け処理時の露光量を調節
して、例えば、10μm角以下のもの(ドット)は再現
しないような処理を行う場合がある。
【0013】このような焼き付け処理を行った場合に
は、印刷工程P5で作成された印刷物上における網点画
像のハイライト点側においては、いわゆる、網点のとび
を起こし、シャドー点側においては、いわゆるつぶれが
発生してしまうという事態が発生する。
【0014】このような事態を回避するためには、製版
フイルム作成工程P1の後工程においても10μm角以
下のドットも再現できるようにする必要がある。
【0015】これを達成するためには、上記焼き付け処
理をクリーンルーム等の特殊環境下で、しかも、温度・
湿度等の環境条件および露光条件等を厳格に管理しなけ
ればならないというような印刷製版工程の全工程を見据
えた大規模で非常に厳重な工程管理、環境管理が必要で
ある。
【0016】ところが、このようにすると、印刷製版工
程に配される各装置のコストが大幅に増大し、結果とし
て印刷物のコストが大幅に増大してしまうという問題が
発生する。
【0017】そこで、一般的には、製版フイルム作成工
程P1では、スキャナの出力可能な最小ドットサイズで
網点画像が形成された製版フイルムが作成され、一方、
その後工程P2〜P5では、その製版フイルム作成工程
P1とは別の条件で、例えば、上述したように、10μ
m角以下のものは再現しないような焼き付け処理を行う
ようになっている。つまり、製版フイルム作成工程P1
とその後工程P2〜P5との品質(精細性)の整合性、
具体的にはドットサイズの整合性が図られてはいない。
【0018】言い換えれば、製版フイルム作成工程P1
では、集版工程P2以降の後工程P2〜P5の条件につ
いては考慮しない網点画像が形成された製版フイルムが
作成されている。
【0019】この発明はこのような課題を考慮してなさ
れたものであり、製版フイルム作成工程(網点画像作成
工程)の次工程以降の後工程の条件を考慮した網点画像
をその製版フイルム作成工程(網点画像作成工程)で作
成することを可能とする網点画像の作成方法およびその
装置を提供することを目的とする。
【0020】また、この発明は、製版フイルム作成工程
(網点画像作成工程)の次工程以降の後工程の条件をも
考慮して高品質(高精細)の網点画像を作成することを
可能とする網点画像の作成方法およびその装置を提供す
ることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】この方法発明は、例え
ば、図12に示すように、網点画像作成工程P1におい
て網点画像を作成する際に、この網点画像作成工程P1
の次工程P2以降の後工程である印刷工程P5等におけ
る再現可能な最小のドットの大きさ以上のドットにより
作成された網点画像を作成することを特徴とする。
【0022】また、この方法発明は、網点画像作成工程
P1の次工程以降の後工程は、刷版作成工程P4を含む
ことを特徴とする。
【0023】この装置発明は、例えば、図1に示すよう
に、供給される多値画像データISに対して閾値テーブ
ル13から出力される閾値Pが比較されて網点画像デー
タHPが作成され、この網点画像データHPに対応した
網点画像15が作成される網点画像の作成装置におい
て、この網点画像の作成装置の出力側に配される印刷装
置等の後工程装置における再現可能な最小のドットの大
きさ以上のドットにより網点画像15を作成することを
特徴とする。
【0024】また、この装置発明は、例えば、図1、図
2、図5および図6に示すように、1個の網点に係る網
点画像データHDを作成するための網点単位の閾値テー
ブル113(図2参照)が複数個から構成される網点複
数個単位の閾値テーブル13(図1、図5、図6参照)
が準備され、供給される多値画像データISに対して、
網点複数個単位の閾値テーブル13から出力される閾値
Pが比較されて網点複数個単位の網点画像データHPが
作成され、作成された網点複数個単位の網点画像データ
HPに対応した網点画像がシート体15上に形成される
網点画像の作成装置において、この網点画像の作成装置
の出力側に配される印刷装置等の後工程装置における再
現可能な最小ドットの大きさ以上のドットにより上記網
点画像を作成するに際し、網点単位の閾値テーブル11
3を上記再現可能な最小のドットの大きさ以上のドット
の1個に対応させて網点複数個単位の網点画像データH
Pを作成することを特徴とする。
【0025】さらに、この装置発明は、上記網点複数個
単位の閾値テーブルが複数種類記憶された記憶手段が準
備され、この記憶手段から1種類の網点複数個単位の閾
値テーブルが選択されて使用されることを特徴とする。
【0026】さらにまた、この装置発明は、上記後工程
装置が、刷版作成装置を含むことを特徴とする。
【0027】またさらに、この装置発明は、上記後工程
装置における再現可能な最小のドットの大きさを指定す
る最小ドット大きさ指定手段22を有することを特徴と
する。
【0028】
【作用】この方法発明によれば、網点画像の作成工程に
おいて網点画像を作成する際に、この網点画像作成工程
の次工程以降の後工程である印刷工程等における再現可
能な最小のドットの大きさ以上のドットにより作成され
た網点画像を作成するようにしている。このため、網点
画像作成工程において、必要以上に細かな網点画像を作
成する必要がなくなる。
【0029】この装置発明によれば、網点画像の作成装
置において、この網点画像作成装置の出力側に配される
印刷装置等の後工程装置における再現可能な最小のドッ
トの大きさ以上のドットにより網点画像を作成するよう
にしている。このため、網点画像の作成装置において、
必要以上に細かな網点画像を作成する必要がなくなる。
【0030】さらに、この装置発明によれば、供給され
る多値画像データに対して網点複数個単位の閾値テーブ
ルから出力される閾値が比較されて、網点複数個単位の
網点画像データが作成される。そして、作成された網点
複数個単位の網点画像データに対応した網点画像がシー
ト体上に形成される。この場合、網点単位の閾値テーブ
ルを、網点画像の作成装置の出力側に配される印刷装置
等の後工程装置において再現可能な最小のドットの大き
さ以上のドットの1個に対応させて、上記網点複数個単
位の網点画像データを作成するようにしている。
【0031】このため、このようにして作成された網点
複数個単位の網点画像データによる網点画像は、高精細
性が保持され、従って、ハイライト点側、シャドー点側
の階調再現性が損なわれることがない。
【0032】この場合、最小ドット大きさ指定手段によ
り、上記後工程装置における再現可能な最小のドットの
大きさを指定することができるので装置の操作性もよ
い。
【0033】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。なお、以下の説明においては、繁雑さ
を避けるために、上述の図12をも適宜参照して説明す
る。
【0034】図1は、製版フイルム作成工程(網点画像
作成工程)P1(図12参照)において、この発明の一
実施例が適用された網点画像の作成装置の概略的な構成
を示している。
【0035】図1において、図示していない撮像手段と
してのCCDラインセンサ等を有する画像入力装置等か
ら画像クロックとともに供給される、例えば、8ビット
の多値画像データISが、入力端子11を通じて比較手
段としてのデータ比較器12の比較入力端子に供給され
る。なお、多値画像データISは、例えば、3色−4色
変換後のデジタル画像データであり、画像クロック毎に
供給される。この画像クロックはアドレス設定器23に
供給される。
【0036】データ比較器12の基準入力端子には、R
OM(読出専用メモリ)等のルックアップテーブルであ
り、後にその構成を詳しく説明する網点複数個単位の閾
値テーブル13から閾値データ(以下、単に、閾値とも
いう。)Pが供給される。
【0037】網点複数個単位の閾値テーブル13に設定
される閾値Pは、閾値テーブル作成手段としての閾値テ
ーブル作成装置21によって作成される。閾値テーブル
作成装置21は、例えば、後に説明するソフトウェアが
ROMに格納されたパーソナルコンピュータ、ワークス
テーション等で構成される。
【0038】この閾値テーブル作成装置21には、後工
程(後工程装置)における再現可能な最小のドットの大
きさを指定する最小ドット大きさ指定手段(最小ドット
大きさ選択手段)としてのキーボード等の入力装置22
が接続されている。なお、この入力装置22では、最小
ドットの大きさを指定すること以外に、網点に対する通
常の線数指定、角度指定をも行うことができるようにな
っている。
【0039】最小ドットの大きさの選択は、例えば、μ
m角単位で大きさを入力するだけではなく、閾値テーブ
ル作成装置21を構成する図示しない表示手段の画面に
表示される、あるいは、予め入力装置22に配されたボ
タンに表示されている、 A:10μm角、 B:20μm角、 C:30μm角 等、刷版作成装置(刷版作成工程P4)における刷版適
性に対応して、それらのアルファベット「A」等を選択
するようにしてもよい。
【0040】また、最小ドットの大きさの選択は、予め
入力装置22に配されたボタン上に表示されている、印
刷装置(印刷工程P5)で扱える用紙の種類、 A:アート紙、 B:普通紙、 C:新聞用紙等のざら紙 等、印刷装置(印刷工程P5)における印刷適性に対応
して、それらのアルファベット「A」等を選択するよう
にしてもよい。
【0041】入力装置22で選択された最小ドットの大
きさに対応して、閾値テーブル作成装置21によって網
点複数個単位の閾値テーブル13の構成、およびこれに
設定される各閾値Pが作成される。
【0042】そしてこの閾値Pが設定された網点複数個
単位の閾値テーブル13に対して、アドレス設定手段と
してのアドレス設定器23から、閾値Pを順次出力する
ためのアドレスデータが画像クロック毎に供給されるこ
とで、このアドレスデータに対応した閾値Pが出力され
てデータ比較器12の基準入力端子に供給される。
【0043】供給された閾値Pと多値画像データISと
の大小がデータ比較器12によって比較され、その比較
結果に応じた網点複数個単位の2値画像データである網
点画像データHPが作成されてレーザ走査記録装置14
に供給される。
【0044】なお、アドレス設定器23には、予め閾値
テーブル作成装置21から網点複数個単位の閾値テーブ
ル13に係るアドレス情報が供給されている。
【0045】レーザ走査記録装置14は、データ比較器
12の比較結果として出力される網点複数個単位の網点
画像データHPに基づき、フイルム上をレーザビームで
走査する。そして、フイルム上に網点画像が形成された
製版フイルム15を作成して出力する。
【0046】図1のように構成される製版フイルム作成
装置である網点画像の作成装置(網点画像作成工程P
1)の次の工程には、図12からも分かるように、集版
装置(集版工程P2)、返し装置(返し工程P3)、刷
版作成装置(刷版作成工程P4)および印刷装置(印刷
工程P5)等の後工程装置が、通常、オフラインで接続
される。
【0047】そして、上述したように、網点画像作成装
置(網点画像作成工程P1)では、網点画像作成装置
(網点画像作成工程P1)において網点複数個単位の網
点画像データHPを作成する際に、この網点画像作成装
置(網点画像作成工程P1)の次の工程に配される集版
装置(集版工程P2)以降の印刷装置(印刷工程P5)
等における再現可能な最小のドットの大きさ以上のドッ
トにより作成された網点複数個単位の網点画像データH
Pを作成するようになっている。
【0048】次に、このような網点複数個単位の網点画
像データHPの作成について詳しく説明する。
【0049】まず、この発明の理解を容易にするため
に、図1に示す網点画像の作成装置において、製版フイ
ルム15上に形成することの可能な最小ドットの大きさ
(ドットの大きさを単にドットサイズと呼ぶ場合もあ
る。)が、例えば、5μm角であり、1つの網点HDが
26階調を有する網点であると仮定する。
【0050】したがって、1個の網点HDを構成する各
ドット(各画素)に対応して設定される閾値Pの数は2
5個になる。また、1個の網点HDの大きさは25μm
角であるものとする。なお、網点HDの形状は、25μ
m角のように正方形である必要はなく、長方形でも、そ
の他の形でもよい。要は、閾値Pの数25個に対応した
26階調を有する形にすればよい。
【0051】図2は、25μm角の条件のもとでの1個
の網点HDの構成、正確には網点単位の閾値テーブル1
13の構成を示している。
【0052】ここで、この網点単位の閾値テーブル11
3の黒化手順について説明する。図1において、データ
比較器12の比較入力端子に供給される多値画像データ
ISの値と網点単位の閾値テーブル113を構成する各
閾値Pとが比較されて式IS>Pが成立するドットの位
置(閾値Pの符号が引き出し線によりつながれているド
ットの位置)が黒化される。
【0053】図3は、多値画像データISが26階調に
対応して値IS=0、1、2、3、…、25を取るとき
の図2例の網点HDの黒化形状を示している。なお、こ
の図3において、黒化部分はハッチングで示している。
また、図3から分かるように、5×5の25ドットで2
6階調を表すことができる。一般的に説明すると、x個
の閾値Pで、x+1の階調数を表すことができる。
【0054】図1に示す網点画像の作成装置において
は、最小5μm角のドットを再現することができるので
製版フイルム15上に図3に示したすべての黒化パター
ン(網点パターン)を表すことができる。
【0055】ここで、図1例の網点画像作成装置の次工
程以降に配される、集版装置、返し装置、刷版作成装
置、印刷装置のいずれかの装置において、再現可能な最
小のドットの大きさが、例えば、15μm角であると仮
定すると、印刷装置から出力される印刷物(ハードコピ
ー)上において形成される網点パターンは、上述の26
階調に対応して、値IS=1〜8に対応するドットはす
べてとんでしまい黒化されない。この場合、その印刷物
上で表現できる階調数が値IS=0〜8、9、10、1
1、…、25の18階調になってしまう。
【0056】図4は、そのような黒化パターンを示して
いる。これが、この発明の一つの課題である。
【0057】そこで、この発明では、この課題を解決す
るために、網点画像作成装置の次工程以降に配される装
置において再現可能な最小のドットの大きさを考慮し
て、このような場合にも、26階調を有する網点画像が
形成された印刷物を作成することを可能とするために、
網点複数個単位の閾値テーブル13を作成している。
【0058】なお、以下の説明においては、繁雑さを避
けるために、図4に示したようなハイライト点側のとび
の対策についてのみ述べているが、この対策は、たとえ
ば、図4中の値24に対応する黒化パターンがつぶれて
値25の黒化パターンと同じになるシャドー点側のつぶ
れに対しても同様に適用できる。
【0059】図5は、網点画像作成装置の次工程以降に
配される装置において再現可能な最小のドットの大きさ
が15μm角である場合においても、最終工程に配され
る印刷装置から出力される印刷物上に形成される網点画
像(網点パターン)による階調が26階調になる網点複
数個単位の閾値テーブル13の構成例を示している。
【0060】図6は、図5に対応する図であって、図5
に示した網点複数個単位の閾値テーブル13中の1個の
網点HDを認識し易く描いた網点複数個単位の閾値テー
ブル13の構成例を示している。
【0061】図5、図6例に示す網点複数個単位の閾値
テーブル13を構成する網点HDの数は18個である。
すなわち、網点複数個単位の閾値テーブル13は網点単
位の閾値テーブル13a〜13rの18個の閾値テーブ
ル13x(x=a、b,c,…r)から構成されている
と考えることができる。
【0062】ただし、各網点単位の閾値テーブル13a
〜13rにおいて、その中心の3×3個の閾値Pが同一
の閾値Pになっていることがポイントである。例えば、
網点単位の閾値テーブル13aを構成する中心の3×3
個の閾値Pの値はすべて値P=7になっている。その3
×3間の回りの閾値Pの値は、この図5(図6)例で
は、図2に示した元の網点単位の閾値テーブル113
(図2参照)の値と同じ値になっている。
【0063】なお、網点単位の閾値テーブル113に対
応する網点HDはドットセル(この符号もHDとす
る。)とも称され、その場合において網点複数個単位の
閾値テーブル13に対応する網点複数個単位の網点はス
ーパーセル(この符号は網点複数個単位の網点画像デー
タHPと同じ符号のHPとする。)とも称される。
【0064】図6から分かるように、この実施例におけ
るドットセルHDの大きさは25μm角であり、スーパ
ーセルHPの大きさは75μm×150μmである。
【0065】このスーパーセルHPでは、ドット数5×
5(25画素)のドットセルHDを6×3=18個分の
450画素で26階調を表すようになる。このように2
6階調を表すためには、450/25=18画素ずつ黒
化させていけばよいことが分かる。
【0066】すなわち、9階調目までは、図6に示す点
線で囲まれた部分が閾値P=0の位置から18画素ず
つ、つまり、2個のドットセルHDずつ、順次、黒化さ
れ、10階調目には、これらに加えられて、各閾値テー
ブル13a〜13r中の閾値P=9の位置(場所)(図
5参照)の18個のドットが黒化される。
【0067】この後、階調が11階調から高くなるにつ
れて、閾値PがP=10の位置、P=11の位置とそれ
ぞれ18ドットずつ黒化されていき、26階調目には全
てのドットが黒化される。
【0068】なお、この場合において、図2例の網点H
Dでは、図3に示したように、1階調あたり1/25=
0.04と4%ずつ黒化され、図5例のスーパーセルH
Pでも、1段階あたり18/450=0.04と4%ず
つ黒化されるようになるので、階調を連続的かつ正比例
的に増加させることができる。
【0069】このように、スーパーセルHP単位で処理
するようにすれば、後工程装置においても26階調を表
現することが可能になるので、高精細性(高階調性)を
保持することができる。すなわち、最終工程装置である
印刷装置で作成される印刷物上に形成された網点画像に
おいて、ハイライト点側のとび、シャドー点側のつぶれ
が発生しないので階調再現性に優れている。なお、ここ
で挙げた例は、発明内容を理解するために単純化したも
のであり、ドット数、階調数は後述の式により任意に設
定できる。
【0070】次に、図5に示したスーパーセルHPの閾
値データ作成アルゴリズムについて説明する。
【0071】図7は、スーパーセルHPの閾値データ作
成アルゴリズムの一例を示すフローチャートであり、こ
のフローチャートに係るソフトウェアは閾値テーブル作
成装置21中のROMに予め格納されている。
【0072】そこで、まず、入力装置22から下記のパ
ラメータを入力して(ステップS1)、ドットセルHD
の基本形を作成する(ステップS2)。
【0073】出力機としてのレーザ走査記録装置14の
解像度L(dpi) 出力機としてのレーザ走査記録装置14の線数R(lp
i) 必要な出力階調数N 後工程装置において再現可能なドットの大きさM(μ
m) ここでは、後工程装置において再現可能なドットの大き
さMがM=14.5μm角(175線の1%=2.54
cm/175)であるものとする。
【0074】この値は、レーザ走査記録装置14の線数
Rとして、例えば、R=500線の8%のドットの大き
さに相当する。
【0075】また、解像度Lが500ドットであると仮
定する。この場合、μm単位でのドットの大きさをmと
すると、mはm=2540μm/500ドット=5.0
8μm角になる。
【0076】そうすると、後工程において再現可能なド
ットの大きさMに対応する最小ドット数をSとしたと
き、その最小ドット数Sは、S=(M/m)・(M/
m)で表される整数、S=(14.5/5.08)・
(14.5/5.08)≒9になる。
【0077】ここで、階調数NがN=25であることを
考えると、ドットセルHDを構成する画素数をNpix
としたとき、この画素数Npixの値は階調数N以上が
必要である。ここでは、画素数NpixをNpix=2
5とする。
【0078】図8は、ドットセルHDの閾値テーブル1
3の基本形(符号を13xyで表す。)を表している。
この基本形の閾値テーブル13xyでは、図2に示した
網点単位の閾値テーブル113のうち、中央の15μm
×15μm内の値0〜8の閾値Pを、その最大の閾値P
=8に置き換えている。一般的にいえば、値0〜S−1
の閾値Pを閾値P=S−1に置き換えるということであ
る。
【0079】次に、1個のスーパーセルHPを構成する
ドットセルHDの数Ndot(ドットセル数という。)
を決める(ステップS3)。
【0080】この場合、1個のドットセルHDに対して
1階調毎に9個のドットが黒化される線形性を考慮すれ
ば、ドットセル数Ndotの値は、9個の整数倍、言い
換えれば、最小ドット数Sの整数倍に近いことが望まし
い。そこで、ここでは、1階調あたりの黒化パーセント
が、元の網点HDとスーパーセルHPで同一の値になる
ドットセル数Ndot=18個に決める。
【0081】図9は、18個のドットセルHDを6×3
個に並べたスーパーセルHPの構成を示している。ここ
で18個の配置はドットセル数Ndot=m×n(m、
nは整数)となるm×n個の長方形であればよい。mと
nは近い方が望ましい。
【0082】次に、その図9中に示すように、各ドット
セルHDの中に番号(ドットセルNoとする。)、ドッ
トセルNo=0、1、2、……、Ndot−1=17を
付ける(ステップS4)。
【0083】なお、この時点において、スーパーセルH
Pを構成するドットセルHDに対応する各閾値テーブル
13a〜13r中の閾値Pの配列は、図8に示した基本
形の閾値テーブル13xyの閾値配列になっている。
【0084】そこで、完全な形の網点複数個単位の閾値
テーブル13(図5参照)を作成するために、ステップ
S6以降で使用する数式等のための初期化を行う(ステ
ップS5)。
【0085】この初期化の内容は、変数TH=S−1=
8、変数th=0、変数i=0である。
【0086】次に、網点複数個単位の閾値テーブル13
について、どのドットセルHDから黒化を行うかの順番
を示す配列Xを作成する(ステップS6)。この配列X
は、図6例に示すように、ランダムに発生するようにし
てもよい。この図6例では、配列X=[X0,X1,X
2,…,X17]=[7,16,2,12,3,17,
……,6,11]になっており、配列Xの[ ]中の数
字7等は、ドットセルNo(図9参照)を表す。
【0087】この図6例に示すドットセルHDの配列
は、ランダムな配列であるが、このようにランダムな配
列にした場合にはホワイトノイズに対応するので、低周
波で敏感な視覚の空間周波数特性に対応して低周波にお
いては印刷画像上でざらつきが発生する場合があり、そ
のような場合には、低周波ではゲインのない、いわゆる
ブルーノイズパターンを考慮した周波数変調を行った配
列にしたほうがよい。
【0088】次に、配列XがXi=X0、すなわち、ド
ットセルNo=7の閾値テーブル13h中の各ドットの
閾値Pのうち、TH=8の閾値Pを有するドット(画
素)の閾値Pをth=0で置き換える(ステップS7の
うち、ステップS7a)。
【0089】次に、変数iの値が数(Ndot−1)=
17より小さいかどうかが判断される(ステップS7
b)。
【0090】この場合、変数i=0であるので、i=i
+1、th=th+1として(ステップS7b′)、再
び、ステップS7aの処理を行う。
【0091】すなわち、配列XがXi=X1、言い換え
れば、ドットセルNo=16の閾値テーブル13q中の
各ドットの閾値Pのうち、TH=8の閾値Pを有するド
ット(画素)の閾値Pをth=1で置き換える。
【0092】このようにして、ステップS7a、ステッ
プS7b、ステップS7b′を繰り返して、配列XがX
i=X17、ドットセルNo=17の閾値テーブル13
r中の各ドットの閾値Pのうち、TH=8の閾値Pを有
するドット(画素)の閾値Pをth=17で置き換える
(ステップS7a)。
【0093】この処理の終了時点において、変数iの値
がi=Ndot−1=17であるのでステップS7bの
判断が成立しなくなり、ステップS7cに進む。
【0094】ステップS7cでは、変数THが値(Np
ix−1)より小さいかどうかが判断される。
【0095】ここでは、変数TH=8であり、Npix
−1=24であるので、変数TH=TH+1=9、変数
th=th+1=18としてステップS6にもどる(ス
テップS7c′)。
【0096】図10は、この時点において、図2に示し
た網点単位の閾値テーブル113が18個並べられた網
点複数個単位の閾値テーブル13の各閾値Pのうち、上
述のステップS6〜ステップS7cまでの処理により、
太線で囲まれた中の閾値Pが変えられた網点複数個単位
の閾値テーブル13A(スーパーセルHDA)の構成を
示している。
【0097】再び、ステップS6において、配列X=
[X0,X1,X2,…,X17]=[7,16,2,
12,3,17,……,6,11]を作成する。
【0098】次に、ステップS7aの処理を行う。な
お、以下の処理において、一度、書き換えられた閾値P
はそれで固定され、二度書き換えられることがないよう
にする。
【0099】このステップS7aでは、配列XがXi=
X0、ドットセルNo=7の閾値テーブル13h(図1
0参照)中の太線で囲まれた外の各ドットの閾値Pのう
ち、TH=9の閾値Pを有するドット(画素)の閾値P
がth=18に置き換えられる。
【0100】そして、ステップS7b、ステップS7
b′を経て次のステップS7aでは、閾値テーブル13
q(図10参照)中の、TH=9の閾値Pを有するドッ
ト(画素)の閾値Pがth=19に置き換えられる。
【0101】以下、同様にして、ステップS7cの判断
が成立しなくなった時点において、言い換えれば、ステ
ップS7の処理が終了した時点において、網点複数個単
位の閾値テーブル13A(スーパーセルHPA)内に
は、閾値P=0〜17が各9個ずつと、閾値P=18〜
305までが各1個ずつ入っていることになる。
【0102】次に、閾値P=0〜th(=305)を閾
値P=0〜N−1(=24)に規格化する(置き換え
る)(ステップS8)。
【0103】この場合、N階調を構成する全画素数は、
Ndot×Npixであり、図10例では、18×25
=450画素になる。したがって、一階調を構成する画
素数をNsdとするすると、Nsd=Ndot×Npi
x/N=450/25=18になる。そこで、この規格
化処理では、閾値Pの書き換えの済んだ網点複数個単位
の閾値テーブル13A(スーパーセルHPA)の閾値P
を小さい順に並べる。そして、小さい順にNsd個ず
つ、以下に示す表1のように閾値Pを置き換え、所期の
入力階調数Nに対応させる。
【0104】 表1 閾値配列の順番 代入する閾値 0〜Nsd−1 0 1×Nsd〜2×Nsd−1 1 …… … k×Nsd〜(k+1)×Nsd−1 k …… … …… Ndot−1 図11は、この表1に基づく置き換えにおける具体的な
配列のイメージを示している。図11から分かるよう
に、元の閾値P=0〜1の18個が閾値P=0に置き換
えられ、以下、同様に、例えば、元の閾値P=16〜1
7の18個が閾値P=8に置き換えられ、元の閾値P=
18〜35が閾値P=9に置き換えられ、元の閾値P=
288〜305の18個が閾値P=24に置き換えられ
る。
【0105】以上の処理工程により、図5に示した網点
複数個単位の閾値テーブル13を作成することができ
る。
【0106】以上の例は、簡単のため網角度0°の網点
についての閾値テーブル作成方法であるが、カラー印刷
で必要な、たとえば15°、45°、75°の角度を有
する閾値テーブルも本アルゴリズムを公知の角度付網点
閾値作成方法に組み込むことにより容易に実現できる。
【0107】ここで、上述の実施例の作用効果について
まとめて説明する。
【0108】上述の実施例によれば、網点画像作成工程
P1において網点画像を作成する際に、この網点画像作
成工程P1の次工程以降の後工程である集版工程P2、
返し工程P3、刷版作成工程P4、および印刷工程P5
における再現可能な最小のドット、例えば、14.5μ
m角の大きさ以上のドット15μm角以上により作成さ
れた網点画像を作成するようにしている。このため、網
点画像作成工程P1において必要以上に細かな網点画像
を作成する必要がなくなる。言い換えれば、網点画像作
成工程P1において無駄が省け、後工程に対応して適切
な網点画像を作成することができる。
【0109】すなわち、網点画像作成工程(製版フイル
ム作成工程)P1の次工程以降の後工程の条件を考慮し
た製版フイルム15を作成することができる。この場
合、後工程の仕様に適した網点画像を網点画像作成工程
P1で作成することができるので、製版フイルム作成工
程P1〜印刷工程P5に至る全工程での最適化が図れ
る。
【0110】また、上述の実施例によれば、網点画像の
作成装置(図1参照)の出力側に配される印刷装置等の
後工程装置における再現可能な最小のドットの大きさ以
上のドットにより網点画像作成装置(製版フイルム作成
装置)の網点画像が形成された製版フイルム15を作成
するようにしている。このため、網点画像作成装置にお
いて、必要以上に細かな網点画像が形成された製版フイ
ルム15を作成する必要がなくなる。後工程装置に対応
して適切な網点画像を作成することができる。すなわ
ち、網点画像作成装置(製版フイルム作成装置)の次工
程以降の後工程に配される装置の条件を考慮した製版フ
イルム15を作成することができる。
【0111】さらに、上述の実施例によれば、供給され
る多値画像データISに対して、網点複数個単位の閾値
テーブル13から出力される閾値Pが、データ比較器1
2により比較されて網点複数個単位の網点画像データH
Pが作成される。そして、作成された網点複数個単位の
網点画像データHPに対応した網点画像が製版フイルム
15上に作成される。この場合、網点単位の閾値テーブ
ル113を、網点画像の作成装置の出力側に配される印
刷装置等の後工程装置において再現可能な最小のドット
の大きさ(上述実施例では14.5μm角)以上のドッ
トの1個に対応させて上記網点複数個単位の網点画像デ
ータHP(図5参照)を作成するようにしている。
【0112】このようにすれば、階調性が損なわれるこ
とがないので、高精細性が確保できる。具体的には、ク
リーンルーム等を使用しない通常の刷版等の焼き付け処
理で、高線数の網点画像を作成した場合に、ハイライト
点側が飛んで階調がなくなってしまうというような課題
を有する従来の技術に比較して、ハイライト点側、シャ
ドー点側で階調がなくなることがないので階調再現性に
優れる。そして、後工程装置が、例えば、クリーンルー
ム等を必要としない通常と同一の工程管理、環境管理で
よくなるので、全体としてのコストを低減することがで
きる。
【0113】この装置発明の実施例では、後工程の仕様
に適した網点画像を網点画像作成装置で作成することが
できる。このため、製版フイルム作成装置P1〜印刷装
置P5に至る全工程装置での効率化(工程の管理の容易
化等)が図れる。
【0114】この場合、入力装置22により、上記後工
程装置における再現可能な最小のドットの大きさを指定
することができるので装置の操作性もよい。
【0115】なお、上述の実施例によれば、レーザ走査
記録装置14を、後工程装置において再現可能な最小ド
ットの大きさが形成できるビーム径のものを採用すれば
よいので、必要以上にビーム径の絞れる高精度で高価な
レーザ走査記録装置14を使用する必要がない。
【0116】また、上述の実施例によれば、閾値テーブ
ル作成装置21によって作成した網点複数個単位の閾値
テーブルを網点複数個単位の閾値テーブル13に設定す
るようにしているが、これに限らず、予め所望の複数種
類の網点複数個単位の閾値テーブルを作成しておき、こ
れをROMに格納しておいて、このROMから入力装置
22で所望の網点複数個単位の閾値テーブルを選択して
使用に供するようにしてもよい。このようにした場合に
は、図1中の閾値テーブル作成装置21を省略すること
ができる。
【0117】さらに、この発明は上述の実施例に限ら
ず、この発明の要旨を逸脱することなく種々の構成を採
り得ることはもちろんである。すなわち、上述の実施例
は一例であり、上流側の工程、装置において、下流側の
工程、装置における再現可能な最小のドットの大きさに
規制するという網点画像の作成方法およびその装置の全
てがこの発明に含まれる。
【0118】
【発明の効果】以上説明したように、この方法発明によ
れば、網点画像作成工程において網点画像を作成する際
に、この網点画像作成工程の次工程以降の後工程である
印刷工程等における再現可能な最小のドットの大きさ以
上のドットにより作成された網点画像を作成するように
している。このため、網点画像作成工程において、必要
以上に細かな網点画像を作成する必要がなくなるという
効果が達成される。言い換えれば、後工程の仕様に適し
た網点画像を網点画像作成工程で作成することができる
ので、網点画像作成工程〜印刷工程に至る印刷製版の全
工程での効率化(工数低減、コスト低減等)が図れる。
【0119】また、この装置発明によれば、網点画像の
作成装置の出力側に配される印刷装置等の後工程装置に
おける再現可能な最小のドットの大きさ以上のドットに
より網点画像作成装置の網点画像を作成するようにして
いる。このため、網点画像作成装置において、必要以上
に細かな網点画像を作成する必要がなくなるという効果
が達成される。また、後工程の仕様に適した網点画像を
網点画像作成装置で作成することができるので、網点画
像作成装置〜印刷装置に至る印刷製版の全工程装置での
効率化(工程管理の容易化、コスト低減等)が図れる。
【0120】さらに、この装置発明によれば、供給され
る多値画像データに対して、網点複数個単位の閾値テー
ブルから出力される閾値が比較されて網点複数個単位の
網点画像データが作成される。そして、作成された網点
複数個単位の網点画像データに対応した網点画像がシー
ト体上に形成される。この場合、網点単位の閾値テーブ
ルを、網点画像の作成装置の出力側に配される印刷装置
等の後工程装置において再現可能な最小のドットの大き
さ以上のドットの1個に対応させて上記網点複数個単位
の網点画像データを作成するようにしている。このた
め、このようにして作成された網点複数個単位の網点画
像データに対応した網点画像は、高精細性が保持される
という効果が達成される。この結果、ハイライト点側、
シャドー点側の階調再現性が損なわれることがない。さ
らに、後工程装置においてクリーンルーム等が不要にな
るという効果が達成される。
【0121】この場合、最小ドット大きさ指定手段によ
り、上記後工程装置における再現可能な最小のドットの
大きさを指定することができるので装置の操作性もよ
い。
【0122】さらにまた、この発明によれば、レーザ走
査記録装置のコストダウンが図れるという派生的な効果
も得られる。その理由は、従来、高精細な微小点(例え
ば、5μm角)を作成するためには、その露光ビーム径
を絞らなければならず、そのために高価な光学系が必要
とされたからである。言い換えれば、微小な孤立点を作
成する必要がなくなるので、ビーム径の多少大きな廉価
な光学系を採用できるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】網点単位の閾値テーブルの構成例を示す線図で
ある。
【図3】図2例の網点単位の閾値テーブルに基づいて黒
化される網点の様子を示す線図である。
【図4】従来技術の課題の説明に供される線図である。
【図5】網点複数個単位の閾値テーブルの具体例の構成
を示す線図である。
【図6】網点複数個単位の閾値テーブルの全体的な構成
を示す線図である。
【図7】図5例の網点複数個単位の閾値テーブルの作成
処理に係るフローチャートの例である。
【図8】図7例のフローチャートの説明に供される線図
である。
【図9】図7例のフローチャートの説明に供される他の
線図である。
【図10】図7例のフローチャートの説明に供されるさ
らに他の線図である。
【図11】図7例のフローチャートの説明に供されるさ
らに他の線図である。
【図12】一般的な印刷製版工程の説明に供される工程
図である。
【符号の説明】
12…データ比較器 13…網点複数個
単位の閾値テーブル 14…レーザ走査記録装置 21…閾値テーブ
ル作成装置 22…入力装置 113…網点単位
の閾値テーブル HD…網点画像データ(ドットセル) HP…網点複数個単位の網点画像データ(スーパーセ
ル) P…閾値 P1…製版フイルム作成工程(網点画像作成工程) P2…集版工程 P3…返し工程 P4…刷版作成工程 P5…印刷工程 IS…多値画像データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 1/00 - 1/16 G03F 3/00 - 5/24

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】網点画像作成工程において網点画像を作成
    する際に、この網点画像作成工程の次工程以降の後工程
    である印刷工程等における再現可能な最小のドットの大
    きさ以上のドットにより作成された網点画像を作成する
    ことを特徴とする網点画像の作成方法。
  2. 【請求項2】上記網点画像作成工程の次工程以降の後工
    程は、刷版作成工程を含むことを特徴とする請求項1記
    載の網点画像の作成方法。
  3. 【請求項3】供給される多値画像データに対して閾値テ
    ーブルから出力される閾値が比較されて網点画像データ
    が作成され、この網点画像データに対応した網点画像が
    作成される網点画像の作成装置において、 この網点画像の作成装置の出力側に配される印刷装置等
    の後工程装置における再現可能な最小のドットの大きさ
    以上のドットにより上記網点画像を作成することを特徴
    とする網点画像の作成装置。
  4. 【請求項4】1個の網点に係る網点画像データを作成す
    るための網点単位の閾値テーブルが複数個から構成され
    る網点複数個単位の閾値テーブルが準備され、 供給される多値画像データに対して、上記網点複数個単
    位の閾値テーブルから出力される閾値が比較されて網点
    複数個単位の網点画像データが作成され、作成された網
    点複数個単位の網点画像データに対応した網点画像がシ
    ート体上に形成される網点画像の作成装置において、 この網点画像の作成装置の出力側に配される印刷装置等
    の後工程装置における再現可能な最小ドットの大きさ以
    上のドットにより上記網点画像を作成するに際し、上記
    網点単位の閾値テーブルを上記再現可能な最小のドット
    の大きさ以上のドットの1個に対応させて上記網点複数
    個単位の網点画像データを作成することを特徴とする網
    点画像の作成装置。
  5. 【請求項5】上記網点複数個単位の閾値テーブルが複数
    種類記憶された記憶手段が準備され、この記憶手段から
    1種類の網点複数個単位の閾値テーブルが選択されて使
    用されることを特徴とする請求項4記載の網点画像の作
    成装置。
  6. 【請求項6】上記後工程装置は、刷版作成装置を含むこ
    とを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれか1項に記
    載の網点画像の作成装置。
  7. 【請求項7】上記後工程装置における再現可能な最小の
    ドットの大きさを指定する最小ドット大きさ指定手段を
    有することを特徴とする請求項3〜請求項6のいずれか
    1項に記載の網点画像の作成装置。
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