JP3916892B2 - 押釦スイッチ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、押圧されることによりドーム状の可動接点が反転して接点の接離を行う押釦スイッチに係り、特に押圧に際して2段階に接点が切り換わる所謂ダブルアクションタイプの押釦スイッチの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の押釦スイッチの構造を図12及び図13に示す。図12は押釦スイッチの平面図、図13は押釦スイッチの縦断面図である。
【0003】
従来の押釦スイッチは、収納部11aを有する方形状のハウジング11と、このハウジング11の収納部11aに配設された中央固定接点12a、第1周辺固定接点12b及び第2周辺固定接点12cと、この中央固定接点12a及び第1周辺固定接点12b上に配設された下部可動接点14と、この下部可動接点14及び第2周辺固定接点12c上に配設された上部可動接点15と、前記収納部11aを覆うと共に、前記ハウジング11の上面に取り付けられたカバーシート17、及びフレーム18とから構成されている。
【0004】
前記ハウジング11は、合成樹脂などの絶縁材で方形状の箱形に形成されており、内部に円形状の収納部11aを有している。この収納部11aの中央には、導電性の金属材からなる中央固定接点12aが、内底面に表出して配設されており、この中央固定接点12aの外側には、この中央固定接点12aより一段突出した状態で、同じく導電性の金属材からなる第1周辺固定接点12bが配設されている。また、この第1周辺固定接点12bの外側には、更に一段突出した状態で、同じく導電性の金属材からなる第2周辺固定接点12cが配設されている。
【0005】
前記下部可動接点14は、導電性の金属板で小径の円形状に形成されており、中央に反転可能な膨出部14aを有するドーム状に形成されている。また、前記上部可動接点15は、同じく導電性の金属板で中央に反転可能な膨出部15aを有する円形のドーム状に形成されており、この外径が前記下部可動接点14の外径よりも大径となるように形成されている。
【0006】
前記下部可動接点14を前記収納部11aに収納する場合、膨出部14a中央を収納部11aに配設された前記中央固定接点12aに対向させて配置し、前記第1周辺固定接点12bに下部可動接点14の周縁部を当接して載置する。この時、収納部11aには下部可動接点14の外周部に沿って突出する環状の内壁11bが形成されている。そして、下部可動接点14の外周部を、ハウジング11の収納部11aの内壁11bを内側に変形させることにより直接かしめて固定するものとなっている。
【0007】
前記下部可動接点14の外周部をハウジング11にかしめて固定することにより、下部可動接点14の周縁部が、常時、第1周辺固定接点12bと接触することとなり、下部可動接点14を上部可動接点15とのスイッチングの導通経路として使用することが可能となっている。そして、前記上部可動接点15の膨出部15a中央を前記下部可動接点14を覆うように対向させて配置し、前記第2周辺固定接点12cに上部可動接点15の周縁部を当接して載置することで収納部11aへの各接点部の収納が終了する。
【0008】
前記カバーシート17は、略方形状の樹脂シートで形成されており、前記上部可動接点15が操作される場合、キートップなどの操作部の当接部として用いられると共に、、前記ハウジング11の収納部11aを覆い、上面に取り付けられることで、前記上部可動接点15の飛び出しや、接点部内への塵埃など異物の侵入を防止している。
【0009】
前記フレーム18は、板状の金属板で略方形状に形成され、その中央には大きめの窓孔部18aが設けられている。また、側方には垂直に折り曲げられた一対の図示しない側板が設けられ、この側板を前記ハウジング11の側面に係止することにより、フレーム18がハウジング11上面に取り付けられている。この時、前記窓孔部18aから前記カバーシート17が露出された状態となり、上方から前記上部可動接点15を押圧して反転操作させることが可能となっている。
【0010】
前記窓孔部18aから図示しないキートップなどの操作部で前記カバーシート17を押圧すると、上部可動接点15が反転して下部可動接点14と接触することで一段目のスイッチのクリック感と接点の切り換えを行い、更に押し込むことにより下部可動接点14が反転して中央固定接点12aと接触することで二段目のクリック感と接点の切り換えを行うものとなり、ダブルアクションの押釦スイッチが得られるものとなる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の押釦スイッチの構造においては、下部可動接点14の外周部を、ハウジング11の内壁を内側に変形させることによりかしめて固定していることから、下部可動接点14が第1周辺固定接点12bに対して斜めに浮き上がって固定されたり、かしめ条件のばらつきにより下部可動接点14の動作特性が変動してしまう虞があるため、厳格なかしめ管理が要求され、組み立て作業が煩雑になるという問題があった。
【0012】
また、下部可動接点14の反転時に、下部可動接点14の外周部とハウジング11のかしめ部との隙間から接点内部に塵埃が侵入してしまい接触が不安定になるという問題があった。
【0013】
したがって、本発明では上述した問題点を解決し、下部可動接点をハウジングに取り付ける際に簡単に取り付けられると共に、接点部への塵埃の侵入を防止し接触信頼性の高い押釦スイッチを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明では第1の手段として、収納部を有するハウジングと、このハウジングの収納部内底面に配設された中央固定接点と、この中央固定接点の外側に配設された第1周辺固定接点と、この第1周辺固定接点の更に外側に配設された第2周辺固定接点と、膨出部中央が前記中央固定接点に対向して配設され、周縁部が前記第1周辺固定接点に常時接触するドーム状の下部可動接点と、この下部可動接点の外形よりも大径で膨出部中央が前記下部可動接点を覆うように対向して配設され、周縁部が前記第2周辺固定接点に常時接触するドーム状の上部可動接点とを備え、前記ハウジングの収納部には段差部が設けられ、該段差部は、前記第1周辺固定接点と前記第2周辺固定接点の内底面における径方向中間に位置しており、前記ハウジングの収納部には中央に貫通孔を有する環状の粘着シートが前記下部可動接点の上面側を覆うように設けられ、前記粘着シートの貫通孔から前記下部可動接点の膨出部頂部を露出させて前記上部可動接点と接触可能に配置すると共に、前記粘着シートの環状部で前記段差部及び前記第1周辺固定接点の全域を覆うように、前記下部可動接点の周縁部を全周にわたって前記ハウジングの収納部に接着保持したことを特徴とする。
【0015】
また、第2の手段として、前記ハウジングの収納部には、前記下部可動接点の外周部を収容して位置規制する凹溝部を形成し、前記下部可動接点の周縁部と前記凹溝部の縁部との全周にわたって前記粘着シートの環状部を接着したことを特徴とする。
【0016】
また、第3の手段として、前記粘着シートは、片面に粘着層が形成された可撓性を有する樹脂製シートで形成され、前記下部可動接点の反転動作に追従可能となるように、前記環状部を前記下部可動接点と前記ハウジングに接着したことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下本発明の押釦スイッチの実施の形態を図1乃至図11に示す。図1は押釦スイッチの平面図、図2は同じく縦断面図、図3はハウジングと上部可動接点の係合状態を示す平面図、図4はハウジングと下部可動接点の固着状態を示す平面図、図5はハウジングの平面図、図6は上部可動接点の平面図、図7は下部可動接点の平面図、図8は粘着シートの平面図、図9は無操作時の動作説明図、図10は一段目オン時の動作説明図、図11は二段目オン時の動作説明図である。
【0018】
図において、ハウジング1は、合成樹脂などの絶縁材で内部に収納部1aを有する外形が方形状で上面が開口された箱形に形成されている。この収納部1aは、前記ハウジング1中央に凹状に形成された略円形状の基部1bと、この基部1bに連設され前記ハウジング1の対角線上の四角部に延びる、略方形状の収容凹部1cとから形成されている。また、この収容凹部1cの側壁部は、前記基部1bとの連設部に前壁部に向かって細幅となる傾斜部1dと、この傾斜部1dから平行に広がる平行部1eとで形成されている。また、前記基部1bの中央には、一段下がった位置に略円形状の凹溝部1fが形成されている。この凹溝部1fに後述する下部可動接点4が収容され、この上面を覆うように前記基部1b及び収容凹部1cに後述する上部可動接点5が収容されるものとなっている。
【0019】
前記ハウジング1の収納部1aの内底面中央には、導電性の金属材からなる中央固定接点2aが、上面側が表出された状態で配設されており、この中央固定接点2aを挟んで対向する位置には、この中央固定接点2aより一段突出した状態で、同じく導電性の金属材からなる第1周辺固定接点2bが配設されている。また、この第1周辺固定接点2bの外側の位置で、前記ハウジング1の対角線上の一方の一対の前記収容凹部1cには、更に一段突出した状態で、同じく導電性の金属材からなる第2周辺固定接点2cが配設されている。そして、これと交差する他の一対の前記収容凹部1cの底面が、前記第2周辺固定接点2cの接触面よりも低く形成されたものとなっている。
【0020】
また、前記ハウジング1の対向する外側面には、前記中央固定接点2a、及び第1、第2周辺固定接点2b、2cから導出され外方に突出された、機器などの回路基板への接続用の接続端子3a、3b、3cが形成されている。
【0021】
下部可動接点4は、導電性の金属板で小径の円形状に形成されており、中央に反転可能な膨出部4aを有するドーム状に形成されている。そして、この膨出部4aの頂部下面が前記中央固定接点2aと接触する中央接点部となっている。
【0022】
上部可動接点5は、同じく導電性の金属板で中央に反転可能な膨出部5aを有するドーム状に形成され、この膨出部5aに連続して十字方向に延びる複数の腕部5bが形成されて全体として十字形状をしている。また、この腕部5b同士を結ぶ外径が、前記下部可動接点4の外径よりも大径となるように形成されている。また、前記腕部5bの側部は、基端部から先端部に向けて細幅となる傾斜面5cで形成されており、この傾斜面5cと前記収容凹部1cの傾斜部1dとが互いにならうように形成されたものとなっている。
【0023】
前記下部可動接点4を前記収納部1aに収納する場合には、ドーム状の膨出部4a中央を収納部1a中央に配設された前記中央固定接点2aに対向させて配置すると共に、一対の前記第1周辺固定接点2bに下部可動接点4の周縁部を当接させて載置する。この時、収納部1aには一段下がった位置に、下部可動接点4の外周部に沿って略円形状の凹溝部1fが形成されており、前記下部可動接点4はこの凹溝部1fに収容されて外周部が位置規制されるものとなる。
【0024】
また、下部可動接点4の上面側には、中央に貫通孔6aが形成された環状の粘着シート6が、前記下部可動接点4の上面側を覆うように取り付けられており、前記粘着シート6の環状部6bを前記下部可動接点4の周縁部と前記凹溝部1fの縁部との全周にわたって接着することにより前記下部可動接点4を前記凹溝部1fに保持するようになっている。
【0025】
このように、前記凹溝部1fによって下部可動接点4の粘着シート6による貼り付け固定の位置決めを容易に行え、かつ、凹溝部1fと下部可動接点4の外周縁との隙間を粘着シート6によって覆うので、塵埃の侵入を低減することがことができる。また、前記粘着シート6は、片面に粘着層が形成された可撓性を有する樹脂製シートで形成されており、前記下部可動接点4のドーム状の膨出部4aが押圧操作によって反転する場合においても、反転動作に追従可能となるように、前記環状部6bが前記下部可動接点4と前記収納部1aに接着されるものとなっている。
【0026】
また、前記粘着シート6の貫通孔6aからは、前記下部可動接点4の膨出部4a頂部が露出することから、前記上部可動接点5との接触が可能となっており、前記下部可動接点4の周縁部を、前記粘着シート6の環状部6bにより前記収納部1aに接着保持することにより、下部可動接点4の周縁部が、常時、前記第1周辺固定接点2bと接触することとなり、下部可動接点4を前記上部可動接点5とのスイッチングの導通経路として使用することが可能となっている。
【0027】
前記上部可動接点5を前記収納部1aに収納する場合には、前記上部可動接点5の膨出部5a中央を、前記下部可動接点4の上面を覆うように対向させて配置させると共に、前記上記可動接点5の腕部5bを前記収納部1aの収容凹部1cに位置させ、前記腕部5bの周縁部を前記第2周辺固定接点2cに当接させて載置する。この時、前記腕部5bの側部は、基端部から先端部に向けて細幅となる傾斜面5cで形成されており、この腕部5bの傾斜面5cと前記収容凹部1cの側壁部の傾斜部1dとが互いにならうように形成されていることから、この傾斜面5cと傾斜部1dとで上部可動接点5の位置規制がなされるものとなっている。
【0028】
このように上部可動接点5の位置規制を、前記腕部5bの側部の傾斜面5cと、この腕部5bを収容する前記収容凹部1cの側壁部の傾斜部1dとで行うようにしたことから、前記側壁部と前記腕部5bの側部とにより形成される空隙G1が、前記収容凹部1cの前壁部と前記腕部5bの先端部とにより形成される空隙G2よりも狭くなるように前記前壁部、及び側壁部を形成することにより、前記収容凹部1cの前壁部と前記腕部5bの先端部との空隙G2を広く設定することができるため、前記上部可動接点5の押圧操作時に腕部5bの先端部が前壁部にぶつかって拘束されることがなくなるので、反転時の動作フィーリングに影響を与えることがなく、精度良く位置決めを行うことができるものとなる。
【0029】
また、前記腕部5bの側部は、基端部から先端部に向けて細幅となる傾斜面5cで形成されており、この傾斜面5cと前記収容凹部1cの側壁部の傾斜部1dとが互いにならうように形成されていることから、上部可動接点5の動作による腕部5bと収容凹部1cとの削れが低減できるため、削れ粉などの影響による接触不良を防止して、接触信頼性の向上が図れるものとなっている。
【0030】
また、前記第2周辺固定接点2cが配設された、前記ハウジング1の対角線上の一方の一対の前記収容凹部1cと交差する、他の一対の前記収容凹部1cの底面が、前記第2周辺固定接点2cの前記腕部5bとの接触面よりも低く形成されていることから、第2周辺固定接点2cと腕部5bとが確実に接触し、他の腕部5bが収容凹部1c底面に当接して接触が不安定になることを回避することができるものとなっている。
【0031】
また、前記上部可動接点5の下側に載置される前記下部可動接点4は、外径が略円形ドーム状に形成されており、前記上部可動接点5の十字方向に延びる複数の腕部5b同士を結ぶ外径に対して、小径に形成されていることから、前記上部可動接点5の腕部5bと干渉することなしにレイアウトすることができ、回転方向の位置決めが不要となるため、容易に組み込むことができるものとなっている。
【0032】
この場合、前記下部可動接点4が前記収納部1aに収納される際、前記収納部1aに配設された前記第1周辺固定接点2bの上面に前記下部可動接点4の周縁部が当接された状態で載置されるが、前記第1周辺固定接点2bを前記中央固定接点2aよりも一段高く形成してあるので、前記第1周辺固定接点2b上への下部可動接点4の座りがよく、また、ドーム状の膨出部4aの反転時の操作ストロークが確保されるため、操作フィーリングが良好となる。
【0033】
また、前記第2周辺固定接点2cと前記上部可動接点5も同様に、前記第2周辺固定接点2cを前記第1周辺固定接点2bよりも一段高く形成してあるので、前記第2周辺固定接点2c上への上部可動接点5の座りがよく、また、ドーム状の膨出部5aの反転時の操作ストロークが確保されるため、同じく操作フィーリングが良好となる。
【0034】
前記収納部1aの開口部には、上部可動接点5の上面を覆うように略方形状の樹脂シートからなるカバーシート7が取り付けられている。このカバーシート7は、前記上部可動接点5のドーム状の膨出部5a上面に固着されて、上部可動接点5の周縁部を前記第2周辺固定接点2cに当接させており、また、押圧される場合には操作用のシートとして作用すると共に、前記収納部1aを覆い、上面に取り付けられることにより前記上部可動接点5の飛び出しや、接点部内への塵埃などの侵入を防止するものとなっている。
【0035】
フレーム8は、板状の金属板で略方形状に形成され、その中央には大きめの窓孔部8aが設けられている。また、側方には垂直に折り曲げられた一対の側板(図示せず)が設けられ、この側板を前記ハウジング1の側面に設けられた係止部(図示せず)に係止することにより、フレーム8がハウジング1上面に取り付けられている。この時、前記フレーム8とハウジング1の間には前記カバーシート7が介在されており、前記窓孔部8aから前記カバーシート7の一部が露出された状態となっている。
【0036】
次に、上記構成の押釦スイッチの動作を図9乃至図11で説明する。
図9に示すように、スイッチが非押圧操作状態では、前記上部可動接点5の周縁部は前記第2周辺固定接点2cと接触しているが、ドーム状の膨出部5aが前記下部可動接点4とは離間した状態となっており、また、下部可動接点4の周縁部は前記第1周辺固定接点2bと接触しているが、ドーム状の膨出部4aが前記中央固定接点2aとは離間した状態となっており、スイッチは上下の二段ともオフ状態となっている。
【0037】
この状態から、図10に示すように、前記フレーム8の窓孔部8aからキートップ9などの操作部で前記カバーシート7が押圧操作されると、カバーシート7の下面側に固着された前記上部可動接点5の膨出部5a上面が押圧されてこの膨出部5aを下方へ押し下げるものとなる。
【0038】
この時、前記上部可動接点5の膨出部5aが下方へ押圧されることで、前記上部可動接点5は、前記膨出部5aが下方へ反転することとなる。このため、前記膨出部5aの下面が前記下部可動接点4の膨出部4a上面と接触し、上部と下部可動接点4、5を導通経路として前記第2周辺固定接点2cと前記第1固定接点2bとが導通されて一段目(上部)のスイッチがオン状態となる。
【0039】
この状態から、図11に示すように、更に、キートップ9が押圧操作されると、前記上部可動接点5の膨出部5a下面により前記下部可動接点4の膨出部4a上面が押され、この膨出部4aを下方へ押し下げるものとなる。
【0040】
この時、前記下部可動接点4の膨出部4aが下方へ押圧されることで、前記下部可動接点4は、前記膨出部4aが下方へ反転することとなる。このため、前記膨出部4aの下面が前記中央固定接点2aと接触し、下部可動接点4を介して前記第1周辺固定接点2bと前記中央固定接点2aとが導通されて二段目(下部)のスイッチがオン状態となる。
【0041】
このように、キートップ9で前記カバーシート7を押圧すると、上部可動接点5が反転して下部可動接点4と接触することで一段目のスイッチのクリック感と接点の切り換えを行い、更に押し込むことにより下部可動接点4が反転して中央固定接点2aと接触することで二段目のクリック感と接点の切り換えを行うものとなり、ダブルアクションの押釦スイッチが得られるものとなる。
【0042】
この状態から、前記キートップ9への押圧力を解除すると、前記上部及び下部可動接点4、5の膨出部4a、5aが自身の弾性で反転して初期の状態に復帰すると共に、この際の付勢力によって前記キートップ9が上方へ押圧されて初期位置へと復帰するものとなる。この時、前記上部及び下部可動接点4、5の膨出部4a、5aが反転するのに伴って、前記膨出部4a、5aの下面が、前記下部可動接点4の上面及び中央固定接点2aから離間するものとなり、一段目と二段目のスイッチはそれぞれオフ状態となる。
【0043】
上記構成によれば、前記ハウジング1の収納部1aに、中央に貫通孔6aを有する環状の前記粘着シート6を、前記下部可動接点4の上面側を覆うように設け、前記粘着シート6の貫通孔6aから前記下部可動接点5の膨出部5a頂部を露出させて前記上部可動接点5と接触可能に配置すると共に、前記粘着シート6の環状部6bで前記下部可動接点4の周縁部を全周にわたって前記ハウジング1の収納部1aに接着保持したことから、前記粘着シート6の貫通孔6aを介して前記上部可動接点5と下部可動接点4とを接触可能に配置することができると共に、前記下部可動接点4を前記ハウジング1の収納部1aに簡単に取り付けることができるものとなる。
【0044】
また、前記下部可動接点4の反転動作に追従可能なように、前記粘着シート6で、前記下部可動接点4の外周部と前記ハウジング1との間を全周にわたって覆うことができるので、塵埃の侵入を低減し接触信頼性の向上が図れるものとなっている。
【0045】
また、上記構成によれば、前記上部可動接点5に、反転可能な膨出部5aに連続して十字方向に複数の前記腕部5bを延設し、前記ハウジング1の対角線上の四角部には、前記収納部1aに連設して前記上部可動接点5のそれぞれの腕部5bを屈伸可能に収容する収容凹部1cを形成し、この収容凹部1cに少なくとも一つの前記腕部5bと常時接触する前記第2周辺固定接点2cを配設したことから、前記腕部5bによって前記上部可動接点5の動作ストロークを確保することができると共に、前記腕部5bを前記ハウジング1の四角部に配置したことにより、円形ドーム状の可動接点を使用する場合に比べ、方形状のハウジングの外形の幅を小さくすることができるものとなっている。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の押釦スイッチは、収納部を有するハウジングと、このハウジングの収納部内底面に配設された中央固定接点と、この中央固定接点の外側に配設された第1周辺固定接点と、この第1周辺固定接点の更に外側に配設された第2周辺固定接点と、膨出部中央が前記中央固定接点に対向して配設され、周縁部が前記第1周辺固定接点に常時接触するドーム状の下部可動接点と、この下部可動接点の外形よりも大径で膨出部中央が前記下部可動接点を覆うように対向して配設され、周縁部が前記第2周辺固定接点に常時接触するドーム状の上部可動接点とを備え、前記ハウジングの収納部には段差部が設けられ、該段差部は、前記第1周辺固定接点と前記第2周辺固定接点の内底面における径方向中間に位置しており、前記ハウジングの収納部には中央に貫通孔を有する環状の粘着シートが前記下部可動接点の上面側を覆うように設けられ、前記粘着シートの貫通孔から前記下部可動接点の膨出部頂部を露出させて前記上部可動接点と接触可能に配置すると共に、前記粘着シートの環状部で前記段差部及び前記第1周辺固定接点の全域を覆うように、前記下部可動接点の周縁部を全周にわたって前記ハウジングの収納部に接着保持したことから、粘着シートの貫通孔を介して上部可動接点と下部可動接点とを接触可能に配置することができると共に、下部可動接点をハウジングの収納部に簡単に取り付けることができる。また、下部可動接点の周縁部が、常時、第1周辺固定接点と接触することとなり、下部可動接点を上部可動接点とのスイッチングの導通経路として使用することが可能となる。
【0047】
また、ハウジングの収納部には、下部可動接点の外周部を収容して位置規制する凹溝部を形成し、下部可動接点の周縁部と凹溝部の縁部との全周にわたって粘着シートの環状部を接着したことから、凹溝部によって下部可動接点の粘着シートによる貼り付け固定の位置決めを容易に行え、かつ、凹溝部と下部可動接点の外周縁との隙間を粘着シートによって覆うので、塵埃の侵入を低減することができる。
【0048】
また、粘着シートは、片面に粘着層が形成された可撓性を有する樹脂製シートで形成され、下部可動接点の反転動作に追従可能となるように、環状部を下部可動接点とハウジングに接着したことから、下部可動接点の反転動作に追従可能な粘着シートによって下部可動接点の外周部とハウジングとの間を全周にわたって覆うことができるので、塵埃の侵入を低減することができ、接触信頼性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である押釦スイッチを示す平面図である。
【図2】本発明の同じく押釦スイッチを示す縦断面図である。
【図3】本発明のハウジングと上部可動接点の係合状態を示す平面図である。
【図4】本発明のハウジングと下部可動接点の固着状態を示す平面図である。
【図5】本発明のハウジングを示す平面図である。
【図6】本発明の上部可動接点を示す平面図である。
【図7】本発明の下部可動接点を示す平面図である。
【図8】本発明の粘着シートを示す平面図である。
【図9】本発明の押釦スイッチの無操作時の状態を示す動作説明図である。
【図10】本発明の押釦スイッチの一段目オン時の状態を示す動作説明図である。
【図11】本発明の押釦スイッチの二段目オン時の状態を示す動作説明図である。
【図12】従来の押釦スイッチを示す平面図である。
【図13】従来の押釦スイッチを示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング
1a 収納部
1b 基部
1c 収納凹部
1d 傾斜部
1e 平行部
1f 凹溝部
2a 中央固定接点
2b 第1周辺固定接点
2c 第2周辺固定接点
3a,3b,3c 接続端子
4 下部可動接点
4a 膨出部
5 上部可動接点
5a 膨出部
5b 腕部
5c 傾斜部
6 粘着シート
6a 貫通孔
6b 環状部
7 カバーシート
8 フレーム
8a 窓孔部
9 キートップ
G1,G2 空隙

Claims (3)

  1. 収納部を有するハウジングと、このハウジングの収納部内底面に配設された中央固定接点と、この中央固定接点の外側に配設された第1周辺固定接点と、この第1周辺固定接点の更に外側に配設された第2周辺固定接点と、膨出部中央が前記中央固定接点に対向して配設され、周縁部が前記第1周辺固定接点に常時接触するドーム状の下部可動接点と、この下部可動接点の外形よりも大径で膨出部中央が前記下部可動接点を覆うように対向して配設され、周縁部が前記第2周辺固定接点に常時接触するドーム状の上部可動接点とを備え、前記ハウジングの収納部には段差部が設けられ、該段差部は、前記第1周辺固定接点と前記第2周辺固定接点の内底面における径方向中間に位置しており、前記ハウジングの収納部には中央に貫通孔を有する環状の粘着シートが前記下部可動接点の上面側を覆うように設けられ、前記粘着シートの貫通孔から前記下部可動接点の膨出部頂部を露出させて前記上部可動接点と接触可能に配置すると共に、前記粘着シートの環状部で前記段差部及び前記第1周辺固定接点の全域を覆うように、前記下部可動接点の周縁部を全周にわたって前記ハウジングの収納部に接着保持したことを特徴とする押釦スイッチ。
  2. 前記ハウジングの収納部には、前記下部可動接点の外周部を収容して位置規制する凹溝部を形成し、前記下部可動接点の周縁部と前記凹溝部の縁部との全周にわたって前記粘着シートの環状部を接着したことを特徴とする請求項1記載の押釦スイッチ。
  3. 前記粘着シートは、片面に粘着層が形成された可撓性を有する樹脂製シートで形成され、前記下部可動接点の反転動作に追従可能となるように、前記環状部を前記下部可動接点と前記ハウジングに接着したことを特徴とする請求項1、又は2記載の押釦スイッチ。
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