JP3915688B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式に基づいて画像を形成するプリンタ、複写機等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式を採用した画像形成装置にあっては、像担持体である感光体の表面を帯電させる場合にコロナ放電器(帯電器)が広く用いられている。この種の画像形成装置では、コロナ放電器の支持筐体となるシールドケースの開放面を、像担持体である感光体ドラム等の被帯電部材に近接状態で対向させ、上記シールドケース内に張設した帯電ワイヤに放電電流を供給してコロナ放電を発生させることにより、被帯電部材の被帯電面に電荷を付与する。
【0003】
このようなコロナ放電器には、帯電ワイヤによって付与される電荷量を規制することにより、感光体の表面の帯電電位を制御する制御グリッドが用いられている。コロナ放電器の制御グリッドとしては、主にSUS(サス)等の板金にエッチング等によって多数の孔(細孔)を形成した板状グリッドを用いたものが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−40316号公報
【特許文献2】
特開2001−166569号公報
【0005】
一方、像担持体である感光体については、安価で製造性及び廃棄性の点で優れた利点を有する有機光導電材料料を用いた電子写真感光体の研究が活発化している。なかでも、露光により電荷を発生する電荷発生層と、この電荷発生層で発生した電荷を輸送する電荷輸送層とを積層してなる機能分離型の有機積層感光体は、感度、帯電性及びその繰り返し安定性等、電子写真特性の点で優れており種々の提案がなされ、実用化されている。特に、電荷輸送層に含有される電荷輸送材料に関しては、例えば、ベンジジン系化合物とトリアリールアミン系化合物を混合して用いることが提案されている(例えば、特許文献3、4参照)。
【0006】
【特許文献3】
特開平6−75408号公報
【特許文献4】
特開平6−95405号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の画像形成装置には次のような欠点があった。すなわち、板状グリッドを用いたコロナ放電器(帯電器)を低湿度環境下で長時間使用すると、帯電器の長手方向で帯電ムラが生じ、それにより濃度ムラ等の画像不良が発生する場合があった。これらの原因を調べたところでは、板状グリッドの表面に部分的に錆状の析出物が発生していた。そこで、その析出物の成分分析を行ったところ、錆状物質の成分としてFe2 O3 等の他に、NiNo3 等の絶縁性の金属酸化物と推定されるものが発生し、これらの金属酸化物(以下、錆)によって板状グリッドへの電荷の流入量が低下し、像担持体となる感光体方向への電荷が増し、結果として帯電電位にムラが発生していることが分かった。
【0008】
SUSは一般的に腐食性が強いものの、活性酸素であるオゾン等がコロナ放電によって発生すると、SUSに含まれる鉄(Fe)等がオゾンと反応し、錆(Fe2 O3 等)の発生に至ったものと推定される。また、窒素酸化物(NOx)がコロナ放電によって発生すると、SUSに含まれるニッケル(Ni)がNOxと反応し、錆(NiNo3 等)の発生に至ったものと推定される。こうした錆の発生に関して具体的に実験を行ったところ、コロナ放電電流を−700μA、グリッド電圧を−720Vとしたときに、新品の板状グリッドでは感光体が−700V程度に帯電されるのに対し、錆の発生している部分では感光体の帯電電位が−710〜−720Vとなり、その結果、プリントによって得られた画質、特にハーフトーンに画像斑(画像の濃度ムラ)が発生した。
【0009】
この対策として従来においては、主に防錆の目的で、板状グリッドのグリッド基材の表面(素地面)に金めっきを施すことが提案されているが、その場合は、金めっきによって板状グリッドの部品単価が大幅に上昇する、ピンホールが発生しやすい、ピンホールの発生によって下地のNiがNOxと反応し、金めっきの剥がれによって錆が発生する、などの別の問題を招いてしまう。
【0010】
したがって本発明の目的は、板状グリッドを用いた帯電器(コロナ放電器)を搭載した場合に、グリッド表面での錆の発生を有効に防止して、帯電ムラによる画像斑の発生を抑えることができる画像形成装置を安価に提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像形成装置は、静電荷像が形成される感光体と、この感光体を帯電させる帯電手段と、前記感光体上に形成された静電荷像を顕像化してトナー像を形成する現像手段と、前記トナー像を被転写材に転写させる転写手段と、前記被転写材に前記トナー像を定着させる定着手段とを備えた画像形成装置であって、前記帯電手段は、多数の孔が形成された板状グリッドを有し、前記板状グリッドは、アルミニウムを含み、かつニッケルを含まないステンレス鋼からなるものである。
【0012】
上記構成の画像形成装置においては、帯電手段の板状グリッドを、アルミニウムを含み、かつニッケルを含まないステンレス鋼で構成しているため、NOxとニッケルの化学反応による錆(NiNo3 等)の発生が回避される。また、ステンレス鋼の組成として、クロムの含有率を13%以上、アルミニウムの含有率を1%以上と高濃度にする一方、炭素の含有率を0.05%以下と低濃度にすることにより、一般的なSUS材(SUS430、SUS304等)を用いた場合よりも、板状グリッドの材料自体の防錆性が高まる。
【0013】
また、上記構成の画像形成装置に適用される感光体は、電荷発生層と電荷輸送層を含む少なくとも2層の感光層を有し、かつ、前記電荷輸送層は、少なくとも上記一般式(I)で示されるトリアリールアミン系化合物、上記一般式(II)で示されるベンジジン系化合物及び酸化防止剤を含有するものであることが好ましい。
【0014】
上記感光体を適用した画像形成装置においては、感光体の感光層を電荷発生層と電荷輸送層を含む少なくとも2層の構成とし、さらに電荷輸送層を、上記一般式(I)で示されるトリアリールアミン系化合物、上記一般式(II)で示されるベンジジン系化合物及び酸化防止剤を含有するものとしたことにより、コロナ放電によって放電生成物(オゾン、NOx等)が発生しても、この放電生成物による感光体の特性劣化(印刷特性、光感度、帯電性、繰り返し安定性などの諸特性の劣化)が有効に抑えられる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0016】
図1は本発明が適用される画像形成装置の構成例を示す概略図である。図示した画像形成装置10は、感光体11と、帯電器12と、レーザー書き込み装置(レーザーROS;Laser Raster Output Scanner)13と、現像器14と、転写電極15と、分離電極16と、搬送機構17と、定着器18と、クリーナー19とを備えて構成されている。
【0017】
感光体11は、全体的にドラム状に形成され、画像形成時に所定の速度で回転駆動される。帯電器12は、画像形成時に感光体11を帯電させるもので、コロナ放電器を用いて構成されている。レーザー書き込み装置13は、帯電器12によって帯電された感光体11の表面をレーザー光(レーザービーム)によって露光走査することにより、感光体11の表面に静電荷像を形成するものである。
【0018】
現像器14は、レーザー書き込み装置13によって感光体11に形成された静電荷像を顕像化してトナー像(可視像)を形成するものである。転写電極15は、現像器14によって感光体11に形成されたトナー像を用紙等の被転写材に転写するものである。分離電極16は、感光体11に密着した被転写材を、当該感光体11から分離するものである。
【0019】
搬送機構17は、分離電極16によって感光体11から分離した被転写材を搬送するものである。定着器18は、搬送機構17によって搬送された被転写材を加熱、加圧することにより、転写電極15によって被転写材に転写されたトナー像を定着させるものである。クリーナー19は、転写後に感光体11に残留している残留トナーを除去するものである。
【0020】
図2は上記画像形成装置10に適用される帯電器12の構成例を示す組立斜視図であり、図3は当該帯電器12の構成例を示す分解斜視図である。図示した帯電器12は、支持部材121と、帯電ワイヤ122と、板状グリッド123と、バネ124とを用いて構成されている。
【0021】
支持部材121は、電気的なシールド作用をなすもので、一面を開放した細長い箱形に形成されている。この支持部材121は、開放面を上記感光体11の外周面に対向させた状態で配置される。帯電ワイヤ122は、コロナ放電を行うもので、支持部材121の内部に当該支持部材121の長手方向と略平行に張設されている。帯電ワイヤ122としては、例えば線径が0.03mm(30μm)のタングステンワイヤに金メッキ処理を施して耐久性を高めたものを用いることが好ましい。
【0022】
板状グリッド123は、感光体11の表面の帯電電位を制御するもので、支持部材121の開放面に取り付けられている。この板状グリッド123は、上記感光体11の外周面に近接して配置される。また板状グリッド123には図示しない電圧印加手段によってグリッド電圧が印加される。板状グリッド123に印加されるグリッド電圧は、感光体11の表面の電位を検出する電位検出器(電位センサー等)の検出信号に基づいて制御(フィードバック制御等)される。
【0023】
バネ124は、引っ張りコイルバネからなるもので、支持部材121の開放面で板状グリッド123を張設するために用いられる。すなわち、支持部材121の開放面では、板状グリッド123の長手方向の一端側が支持部材121の一端部に係止されるとともに、板状グリッド123の長手方向の他端側が2つのバネ124を介して支持部材121の他端部に係止される。
【0024】
ここで、上記帯電器12の板状グリッド123はステンレス鋼からなる薄板状の板金にエッチング等によって多数の貫通孔を形成したグリッド基材からなるもので、このグリッド基材がニッケルを含まないステンレス鋼で構成されている。
【0025】
さらに、ニッケルを含まないステンレス鋼の組成として、クロムの含有率を13%以上、アルミニウムの含有率を1%以上、炭素の含有率を0.05%以下としたステンレス鋼、さらに好ましくはクロムの含有率を17%以上、アルミニウムの含有率を2%以上、炭素の含有率を0.03%以下としたステンレス鋼を採用することとした。
【0026】
このような要件を満たすステンレス鋼を用いて板状グリッドを構成することにより、NOxとニッケルの化学反応による錆(NiNo3 等)の発生を回避することができる。また、クロムの含有率を13%以上、アルミニウムの含有率を1%以上と高濃度にする一方、炭素の含有率を0.05%以下と低濃度にすることにより、一般的なSUS材(SUS430、SUS304等)を用いた場合に比較して、板状グリッドの材料自体の防錆性を高めることができる。
【0027】
次に、帯電器12に用いられる板状グリッド123の具体的な実施例と比較例について、下記表1にしたがって説明する。
【0028】
【表1】
【0029】
[実施例1]
板状グリッドの構成材料となるステンレス鋼として、Ni(ニッケル)を含まず、Cr(クロム)を17%、Al(アルミニウム)を2%、c(炭素)を0.03%含有する厚さ0.1mmのNCA1(日新製鋼社製)を採用し、このNCA1の薄板にエッチングによって多数の貫通孔を形成することにより、板状グリッドを作製した。
【0030】
[実施例2]
板状グリッドの構成材料となるステンレス鋼として、Niを含まず、Crを13%、Alを1%、Cを0.05%含有する厚さ0.1mmのNCA2(日新製鋼社製)を採用し、このNCA2の薄板にエッチングによって多数の貫通孔を形成することにより、板状グリッドを作製した。
【0031】
[比較例1]
板状グリッドの構成材料となるステンレス鋼として、NiとAlを含まず、Crを18%、Cを0.12%含有する厚さ0.1mmのSUS430を採用し、このSUS430の薄板にエッチングによって多数の貫通孔を形成することにより、板状グリッドを作製した。
【0032】
[比較例2]
板状グリッドの構成材料となるステンレス鋼として、Alを含まず、Crを18%、Niを8%、Cを0.08%含有する厚さ0.1mmのSUS304を採用し、このSUS304の薄板にエッチングによって多数の貫通孔を形成することにより、板状グリッドを作製した。
【0033】
このようにして作成した実施例1、2の板状グリッドと比較例1、2の板状グリッドをそれぞれ帯電器12に装着するとともに、この帯電器12をデジタル複合機(DCC500、富士ゼロックス株式会社製)に装着し、錆などの析出物が発生しやすい低温低湿環境(10℃、15%RH)で、10万枚プリント相当、30万枚プリント相当、50万枚プリント相当の放電実験を行い、その後、同機種のデジタル複合機に所定回数の放電実験を終えた板状グリッドを載せ換えて、感光体の初期の帯電電位と錆発生部分の帯電電位との差を調べた。また、この実験では板状グリッドを清掃部材(詳細は後述)で定期的に清掃した場合と清掃しなかった場合で帯電電位の変化量を調べた。そうしたところ、以下の表2に示すような結果が得られた。
【0034】
【表2】
【0035】
上記表2から分かるように、実施例1の板状グリッドを用いた場合は、10万枚プリント後で清掃無しの帯電電位の変化量が殆どなく、30万枚プリント後でも清掃無しの帯電電位の変化量が11V、50万枚プリント後でも清掃無しの帯電電位の変化量が25Vに抑えられている。また、実施例2の板状グリッドを用いた場合は、10万枚プリント後で清掃無しの帯電電位の変化量が殆どなく、30万枚プリント後では清掃無しの帯電電位の変化量が26V、50万枚プリント後では清掃無しの帯電電位の変化量が55Vとなっている。これに対して、比較例1の板状グリッドを用いた場合は、10万枚プリント後で清掃無しの帯電電位の変化量が11V、30万枚プリント後では清掃無しの帯電電位の変化量が45V、50万枚プリント後で清掃無しの帯電電位の変化量が70Vまで上昇している。また、比較例2の板状グリッドを用いた場合は、10万枚プリント後で清掃無しの帯電電位の変化量が50V、30枚枚プリント後では清掃無しの帯電電位の変化量が70V、50万枚プリント後では清掃無しの帯電電位の変化量が80Vまで上昇している。
【0036】
また、実際に画像形成(プリント)を行って画質を評価(「○;フルカラー(4色)のハーフトーンプリントでも斑が問題無いレベル(具体的には濃度差0.1以下)」、「△;フルカラーでは濃度差0.1を超えるが、白黒ハーフトーンでは濃度差0.1以下」、「×;白黒ハーフトーンでも濃度差0.1を超える」の3段階評価)したところ、実施例1の場合は清掃無しの条件で30万枚プリント後でも○レベルの画質となり、50万枚で△レベルとなり、実施例2の場合は清掃無しの条件で10万枚プリントで○レベル、30万枚プリント後で△レベルの画質となったのに対し、比較例1の場合は清掃の有り無しにかかわらず30万枚プリント後で×レベルの画質となり、比較例2の場合は清掃の有り無しにかかわらず10万枚プリント後で×レベルの画質となった。以上の結果からも、本発明の実施形態に係る板状グリッド123を用いた帯電器12を画像形成装置に搭載することにより、帯電特性を長期にわたって良好に維持できることが確認された。さらに板状グリッドを清掃する清掃部材を設け、この清掃部材で10万枚ごとに清掃を実施したところ実施例1では50万枚プリント後でも○レベル、実施例2でも30万枚プリント後で○レベル、50万枚プリント後で△レベルとなったが、比較例1,2とも清掃を実施前後で差がなかった。以上の結果からも、本発明の実施形態に係る板状グリッド123を用いた帯電器12を備える画像形成装置にグリッド清掃用の清掃部材を搭載することにより、さらに帯電特性を長期にわたって良好に維持できることが確認された。ちなみに、清掃部材としては、例えば特開平6−43735号公報に記載されているグリッド電極クリーニングパッドのようなパッド状のものや、ブラシ状のものを採用し、この清掃部材(パッド、ブラシ等)を板状グリッドのグリッド面に押し付けて清掃するものとすればよい。
【0037】
続いて、本発明の実施形態に係る画像形成装置に適用して好適な感光体の構成について説明する。図4は本発明の実施形態に適用される感光体の構成例を示す断面図である。図示した感光体11の構成においては、導電性支持体111上に下引き層112を介して形成される感光層113が、少なくとも電荷発生層114と電荷輸送層115とを含む2層以上の層(多層)に機能分離された層構成としている。
【0038】
導電性支持体111としては、アルミニウム、ニッケル、クロム、ステンレス鋼等の金属類、及びアルミニウム、チタニウム、ニッケル、クロム、ステンレス、金、バナジウム、酸化錫、酸化インジウム、ITO等の薄膜を設けたプラスチックフィルム等、あるいは導電性付与剤を塗布又は含浸させた紙及びプラスチックフィルム等があげられる。これらの導電性支持体111は、ドラム状、シート状、プレート状等適宜の形状のものとして使用されるが、これらに限定されるものではない。さらに必要に応じて導電性支持体111の表面は、画質に影響のない範囲で各種の処理を行うことができる。例えば、表面の酸化処理や薬品処理、及び着色処理等又は、砂目立て等の乱反射処理等を行うことができる。
【0039】
下引き層112は、必用に応じて導電性支持体111と電荷発生層114との間に設けられるものである。この下引き層112は、感光層113を帯電器12で帯電させるときに、導電性支持体111から感光層113への電荷の注入を阻止すると共に、感光層113を導電性支持体111に対して一体的に接着保持させる接着層としての作用、或いは場合によっては導電性支持体111の光の反射光防止作用等を示す。下引き層112を構成する樹脂及びその他の材料としては、ポリエチレン樹脂,ポリプロピレン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリイミド樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール樹脂、水溶性ポリエステル樹脂、ニトロセルロース、カゼイン、ゼラチン、ポリグルタミン酸、澱粉、スターチアセテート、アミノ澱粉、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ジルコニウムキレート化合物、チタニルキレート化合物、チタニルアルコキシド化合物その他の有機チタニル化合物、シランカップリング剤等の公知の材料を用いることができる。下引き層112の膜厚は0.01〜10μm、好ましくは0.05〜2μmが適当である。塗布方法としては、ブレードコーティング法、マイヤーバーコーティング法、スプレーコーティング法、浸漬コーティング法、ビードコーティイング法、エアーナイフコーティイング法、カーテンコーティング法等の通常の方法を用いることができる。
【0040】
電荷発生層114は、電荷発生材料を結着樹脂中に分散して構成される。電荷発生材料としては、非晶質セレン、結晶性セレン−テルル合金、その他セレン化合物及びセレン合金、酸化亜鉛、酸化チタン等の無機系光導電性材料、フタロシアニン系、スクアリウム系、アントアントロン系、ペリレン系、アゾ系、アントラキノン系、ピレン系、ピリリウム塩、チアピリリウム塩等の有機顔料及び染料が用いられる。電荷発生層における結着樹脂としては、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、部分変性ポリビニルアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、シリコン樹脂、フェノール樹脂、ポリ−N−ビニルカルバゾール樹脂等を使用できるが、これらに限定されるものではない。これらの結着樹脂は、単独あるいは2種以上混合して用いることができる。
【0041】
電荷発生材料と結着樹脂との配合比(質量比)は、10:1〜1:10の範囲が好ましい。また、本発明で用いる電荷発生層の厚みは、一般的には、0.1〜5μm、好ましくは0.2〜2.0μmが適当である。塗布方法としては、ブレードコーティング法、マイヤーバーコーティング法、スプレーコーティング法、浸漬コーティング法、ビードコーティング法、エアーナイフコーティング法、カーテンコティング法等の方法を用いることができる。電荷発生層を設ける際に用いる溶剤としては、メタノール、エタノール、n−プロパノール、n−ブタノール、ベンジルアルコール、、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸メチル、酢酸n−ブチル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、塩化メチレン、クロロホルム等の有機溶剤があげられ、これらを単独又は2種以上混合して用いることができる。
【0042】
電荷輸送層115は、少なくとも上記一般式(I)で示されるトリアリールアミン系化合物、上記一般式(II)で示されるベンジジン系化合物及び酸化防止剤を必須成分として結着樹脂中に含有し、必要に応じて他の膜質改良剤などを添加して構成される。
【0043】
トリアリールアミン系化合物とベンジジン系化合物との混合割合は、質量比で10:90ないし90:10の範囲であるが、トリアリールアミン系化合物の比が30未満の場合は、耐摩耗性、クリーニング性、クリーニング部材との摺動音が問題となることがあるので、30:70ないし90:10の範囲とすることが望ましい。トリアリールアミン系化合物とベンジジン系化合物との総和と、結着樹脂との混合割合は、質量比で30:70ないし60:40の範囲が採用できるが、電気特性、耐摩耗性、クリーニング性、クリーニング部材との摺動性等を良好に保つためには、35:65ないし50:50の範囲で使用することが好ましい。
【0044】
酸化防止剤としては、一次酸化防止剤であるヒンダードアミン系酸化防止剤又はヒンダードフェノール系酸化防止剤が特に望ましく、それらは単体で、又は2種以上の混合物として用いられる。酸化防止剤の総添加量は、添加される層全体の1質量%以上、15質量%以下であるが、層の機械的特性を損なわないためには、トリアリールアミン系化合物とベンジジン系化合物と酸化防止剤との総和が、それを含む層全体の60質量%を越えないように添加することが望ましい。
【0045】
電荷輸送層115に用いる結着樹脂としては、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、塩化ビニリデン−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、シリコン樹脂、シリコン−アルキッド樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、スチレン−アクリル樹脂、スチレン−アルキッド樹脂、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリシランなどの公知の樹脂を用いることができる。また、電荷輸送層115の上には、必要に応じて保護層(不図示)を設けてもよい。保護層は、感光層113の帯電時における電荷輸送層115の化学的変質を防止すると共に、感光層113の機械的強度を改善するために有用である。この保護層は、導電材料料を適当な結着樹脂中に含有させることにより形成される。
【0046】
かかる構成の感光体11を有する画像形成装置では、感光体11の感光層113を電荷発生層114と電荷輸送層115の2層構成とし、さらに電荷輸送層115を、上記一般式(I)で示されるトリアリールアミン系化合物、上記一般式(II)で示されるベンジジン系化合物及び酸化防止剤を含有するものとしたことにより、コロナ放電によって放電生成物(オゾン、NOx等)が発生しても、この放電生成物による感光体11の特性劣化を有効に抑えることができる。これにより、複写操作の繰り返しによって数万枚〜数十万枚のプリントを行った後でも、画像流れやカブリなどの印刷品位の低下を防止し、優れた繰り返し安定性を実現することができる。
【0047】
続いて、本発明の実施形態に係る画像形成装置で適用される感光体の具体的な実施例と比較例について説明する。
【0048】
[実施例]
先ず、アルミニウムドラムからなる導電性支持体111上に、下記組成の塗布液を浸漬コーティング法により塗布した後、150℃で10分間加熱乾燥することにより、膜厚0.1μmの下引き層112を形成した。
ジルコニウム化合物 10部
(オルガチックスZC540、マツモト製薬社製)
シラン化合物(A1110、日本ユニカー社製) 5部
I-プロパノール 40部
【0049】
次に、下記組成の混合物をガラスビーズと共にサンドミルで1時間分散処理し、得られた塗布液を上記下引き層112上に浸漬コーティング法で塗布した後、100℃で10分間加熱乾燥して、膜厚20μmの電荷発生層114を形成した。
X型無金属フタロシアニン 5部
ポリビニルブチラール樹脂 5部
(エスレックBM−S、積水化学社製)
シクロヘキサノン 90部
【0050】
次いで、下記組成の塗布液を、上記電荷発生層114上に浸漬コーティング法で塗布した後、120℃で60分間加熱乾燥して、膜厚20μmの電荷輸送層115を形成した。
トリアリールアミン化合物(I−19) 40部
ベンジジン化合物(II−58) 10部
ヒンダードフェノール系酸化防止剤 3部
(SumilizerMDP−S、住友化学社製)
下記一般式(III)で示されるポリカーボネート 47部
(粘度平均分子量:MV =30,000)
ジメチルポリシロキサン 0.1部
クロロベンゼン 400部
以上のようにして感光体ドラムを作製した。
【0051】
【化3】
(n′は上記分子量の範囲の重合度を意味する。)
【0052】
[比較例1]
上記実施例において、電荷輸送層115の形成時に酸化防止剤であるヒンダードフェノール系酸化防止剤:SumilizerMDP−Sを添加しない以外は、全く同様にして感光体ドラムを作製した。
【0053】
[比較例2]
上記実施例において、酸化防止剤として、SumilizerMDP−Sの代わりに、有機硫黄系酸化防止剤であるSumilizerTPM(住友化学社製)を用いた以外は、全く同様にして感光体ドラムを作製した。
【0054】
[比較例3]
上記実施例において、電荷輸送材料であるトリアリールアミン化合物及びベンジジン化合物の代わりに、下記一般式(IV)で示されるヒドラゾン系化合物を用いた以外は、全く同様にして電子写真感光体ドラムを作製した。なお、ヒドラゾン化合物の添加量は、トリアリールアミン化合物とベンジジン化合物を合計した量と等しい量にした。
【0055】
【化4】
【0056】
上記実施例及び比較例1〜3で作製した感光体ドラムを、本発明の実施形態に係る板状グリッド(ニッケルを含まないステンレス鋼としてNCA1を用いたもの)を用いた帯電12器を備えるデジタル複合機(DCC500、富士ゼロックス社製)にそれぞれ搭載し、初期においてレーザー非露光時の表面電位VH が−700V、レーザー露光時の表面電位VL が−300Vになるように、スコロトロン及びレーザー露光条件を設定し、除電後の表面電位VR を記録した。その条件で、複写操作を繰り返し行って、30万枚プリントした後、非露光時の表面電位VH 、露光時の表面電位VL 、及び除電後の表面電位VR を測定し、プリント前後における変化量を調べた。また、ハーフトーンプリントにより、30万枚プリント後の画像流れを評価した。その評価結果を下記表3に示す。画像流れの評価は、「○;未発生」、「×;発生し100枚以上プリントしても消えない」、「△;発生し100枚程度のプリントで消える」の3段階で行った。また、この評価実験は、感光体の劣化が激しいとされる高温高湿(28℃、85%RH)の環境条件で行った。
【0057】
【表3】
【0058】
上記表3から明らかなように、実施例の感光体を用いた場合は、高温高湿の環境下で30万枚プリントしたときでも、カブリや黒点の発生、画像流れの発生などの感光体の劣化に起因する大きな印刷欠陥はなく、感光体表面についた機械的傷による若干の筋が発生する程度であった。これらの評価結果は、本発明の画像形成装置で採用する感光体が、優れた繰り返し安定性を有していることを示している。
【0059】
一方、酸化防止剤を添加しなかった比較例1の感光体を使用した場合は、30万枚のプリント後において、VL 及びVR が大幅に上昇しており、印刷にも全面カブリが大量に発生し、画像流れも発生した。比較例2の感光体を使用した場合は、比較例1の場合に比較して酸化防止剤の効果が認められるものの、ヒンダーフェノール系酸化防止剤を用いた実施例のものに比較すると、その効果はかなり小さかった。ヒドラゾン系化合物を電荷輸送材料に用いた比較例3の感光体を使用した場合は、VH が低下し、VL 及びVR が大幅に上昇し、30万枚プリント後は、印刷にかなりのカブリと画像流れが発生した。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、アルミニウムを含み、かつニッケルを含まないステンレス鋼で帯電手段の板状グリッドを構成することにより、コロナ放電によって生じるNOxとの化学反応を回避して錆の発生を防止することができる。さらに、板状グリッドの構成材料となるステンレス鋼の組成として、クロムの含有率を13%以上、アルミニウムの含有率を1%以上と高濃度にする一方、炭素の含有率を0.05%以下と低濃度にすることにより、一般的なSUS材を用いる場合よりも板状グリッドの材料自体の防錆性を高めることができる。これにより、長期にわたって帯電ムラのない安定した帯電特性を維持し、画像斑の発生を抑えることができる。また、グリッド基材の表面に高価な金めっきを施したり、他の表面処理(皮膜形成等)を施す必要がないため、画像形成装置を安価に提供することができる。
【0061】
さらに、上記帯電手段によって帯電される感光体の構成として、電荷発生層と電荷輸送層を含む少なくとも2層の感光層を有し、かつ、電荷輸送層は、少なくとも上記一般式(I)で示されるトリアリールアミン系化合物、上記一般式(II)で示されるベンジジン系化合物及び酸化防止剤を含有するものとすることにより、コロナ放電によって発生する放電生成物によって感光体の特性が劣化することを有効に抑えることができる。これにより、画像流れやカブリなどの印刷品位の低下を防止し、優れた繰り返し安定性を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用される画像形成装置の構成例を示す概略図である。
【図2】 本発明の実施形態に係る画像形成装置に適用される帯電器の構成例を示す組立斜視図である。
【図3】 本発明の実施形態に係る画像形成装置に適用される帯電器の構成例を示す分解斜視図である。
【図4】 本発明の実施形態に係る画像形成装置に適用される感光体の構成例を示す断面図である。
【符号の説明】
10…画像形成装置、11…感光体、12…帯電器、13…レーザー書き込み装置、14…現像器、15…転写電極、16…分離電極、17…搬送機構、18…定着器、19…クリーナー、111…導電性支持体、112…下引き層、113…感光層、114…電荷発生層、115…電荷輸送層、121…支持筐体、122…帯電ワイヤ、123…板状グリッド、124…バネ
Claims (6)
- 静電荷像が形成される感光体と、この感光体を帯電させる帯電手段と、前記感光体上に形成された静電荷像を顕像化してトナー像を形成する現像手段と、前記トナー像を被転写材に転写させる転写手段と、前記被転写材に前記トナー像を定着させる定着手段とを備えた画像形成装置であって、
前記帯電手段は、多数の孔が形成された板状グリッドを有し、
前記板状グリッドは、アルミニウムを含み、かつニッケルを含まないステンレス鋼からなることを特徴とする画像形成装置。 - 前記板状グリッドは、クロムの含有率を13%以上、アルミニウムの含有率を1%以上、炭素の含有率を0.05%以下としたステンレス鋼からなる
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記板状グリッドは、クロムの含有率を17%以上、アルミニウムの含有率を2%以上、炭素の含有率を0.03%以下としたステンレス鋼からなる
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記板状グリッドを清掃する清掃部材を備える
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記感光体は、電荷発生層と電荷輸送層を含む少なくとも2層の感光層を有し、かつ、前記電荷輸送層は、少なくとも下記一般式(I)で示されるトリアリールアミン系化合物、下記一般式(II)で示されるベンジジン系化合物及び酸化防止剤を含有する
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記酸化防止剤がヒンダードアミン系化合物及びヒンダードフェノール系化合物から選択された少なくとも一種である
ことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
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