JP3915436B2 - インクジェット記録方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録方法に関し、詳しくは、吐出安定性、耐擦性に優れ、印字故障が少なく、質感に優れたインクジェット記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタルカメラあるいはコンピュータの普及に伴い、それらの画像を紙面などに記録するためのハードコピー画像記録技術が急速に発達している。これらのハードコピーの究極の目標は、その画質をいかに銀塩写真に近づけるかにあり、特に、色再現性、色濃度、質感、解像度、光沢性、耐光性等を銀塩写真に近づけることが開発の目標となっている。
【0003】
この様なハードコピー記録方式としては、銀塩写真によって画像を表示したディスプレーを直接撮影するものの他にも、昇華型感熱転写方式、インクジェット方式、静電記録方式等、多種多様な記録方式が提案、実用化されている。これらの記録方法のうち、インクジェット方式によるプリンタは、フルカラー化が容易であることや印字騒音が少ないと言う利点を有しているので、近年急速に普及している。
【0004】
インクジェット記録方法は、比較的簡単な装置で、高精細な画像の記録が可能であり、各方面で急速な発展を遂げている。また、使用される用途も多岐にわたり、それぞれの目的にあった記録媒体あるいはインクが使用される。
【0005】
インクジェット記録方法に用いられる記録媒体は、インク受容層が、例えば、普通紙のように紙等の支持体そのものであるものや、コート紙のように吸収体を兼ねる支持体の上にインク吸収層を塗設したもの、あるいは樹脂被覆紙やポリエステルフィルムのような非吸収性の支持体の上にインク吸収層を塗設したもの等がある。中でも、非吸収性支持体の上にインク吸収層を塗設したタイプの記録媒体は、支持体の表面平滑性が高く、うねりが少ない等の理由から、光沢感、つや感、深み等銀塩写真のような高品位の質感を求められる出力に好ましく用いられる。さらに、高い光沢感やつや感がある光沢型記録媒体としては、非吸収性支持体の上に、インク吸収層としてポリビニルピロリドンやポリビニルアルコール等の水溶性バインダーを塗設した膨潤型記録媒体や、インク吸収層として顔料あるいは顔料とバインダーで微細な空隙構造を形成し、この空隙にインクを吸収させる、いわゆる空隙型記録媒体が用いられる。
【0006】
一方、インクは、色材が溶媒に溶解している染料インクと、色材(主に、顔料)が溶媒に分散されている顔料インクとに大別される。染料インクは溶媒に溶解していることから、発色性が良く、また彩度も高い傾向にあり、銀塩写真画像等の出力に好ましく用いられている。しかし、染料インクは基本的に光褪色が起こりやすく、看板やポスターのように、ある期間の掲示を行う場合には、表面にラミネート処理等を施さなければ、直ぐに褪色してしまうという耐光性に問題があり、また染料インクは滲みを起こしやすく、更に耐水性に劣るという問題点があった。
【0007】
これに対し、分散インクは一般に光褪色が起こりにくく、ポスター等の掲示物の作製に好ましく用いられている。顔料インクを用いることにより、染料インクの課題である耐光性、耐水性は解決されるが、染料インクに比較して、印字ドット径が小さくなり、その結果、印字ムラいわゆる白抜け(未印字部)故障を起こしやすくなる。また、顔料インクを用いた際には、記録媒体表面に印字された顔料粒子が残留するため、顔料インク独特の違和感のある画像が強調され、また表面での耐擦性が低下するという問題点を有している。顔料インクを用いた際の上記課題は、特にインク溶媒の浸透速度が速い記録媒体ほど顕著に現れる傾向にある。
【0008】
上記顔料インクを用いた際の課題の一つである印字ドット径を拡大させる方法として、界面活性剤等により顔料インク液滴の表面張力を低下させる試みがなされてはいるが、それにより滲みを引き起こしたり、あるいは吐出安定性を劣化させる要因となり、印字ムラ(白抜け故障)、耐擦性と滲み、吐出安定性を両立できる新たな技術の開発が要望されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記課題を鑑みなされたものであり、その目的は、吐出安定性、耐擦性に優れ、白抜け故障が改良され、かつ優れた質感を有する顔料インクを用いたインクジェット記録方法に関する。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、以下の構成により達成された。
【0012】
1.顔料インクと支持体上に空隙型インク受容層を有する記録媒体とを用いるインクジェット記録方法において、該顔料インクが高分子分散剤として水溶性樹脂を含有し、該高分子分散剤の含有量が0.3質量%以上、5質量%以下で、該顔料の含有量が0.1質量%以上、5質量%以下で、かつ調製直後のインク濃度に対し、50℃の恒温槽内で液媒体を蒸発させ、顔料濃度として2倍に濃縮したときの顔料の二次平均粒径変化率が下式1の条件を満たし、該記録媒体は、空隙型インク受容層における親水性バインダーに対する無機微粒子の比率が3〜10倍で、かつJ.TAPPI紙パルプ試験方法 No.51−87の紙及び板紙の液体吸収性試験方法(ブリストー法)に則り測定したブリストー浸透速度が25ml/m2・sec1/2以上であることを特徴とするインクジェット記録方法。
【0013】
式1
3.0>{顔料濃度として2倍に濃縮した時の顔料インクの二次平均粒径(μm)/調製直後のインク濃度における顔料インクの二次平均粒径(μm)}≧1.0
【0018】
本発明者らは、顔料インクに関する上記課題に対し鋭意検討を行った結果、染料インクを用いた場合では、染料が液媒体に溶解しているため、空隙型記録媒体に印字した後、染料は液媒体と共に記録媒体内部に浸透し、記録媒体表面に残った染料インクも組成(例えば、インク粘度、色材の状態等)の変化も少なく、粘度上昇等を引き起こさないため、記録媒体上で速やかに横方向へ広がることができ、また最終的には染料の全ては内部に浸透する。これに対し、顔料インクを用いた場合には、一般に顔料インクの分散粒径に対し、相対的に記録媒体の空隙径が小さいため、顔料インクが記録媒体上に印字された際に、液媒体が記録媒体内部の空隙部に速やかに吸収されるのに対し、顔料粒子は表面部に残留するため、ある程度の液媒体が記録媒体中に吸収されると、記録媒体上の顔料インク液滴では、固形分濃度が高まり、粘度の上昇及び顔料粒子密度の上昇に伴う顔料粒子同士の凝集が起こり、記録媒体上での顔料インクの横への広がりを阻害する結果となる。特に、顔料インクの上記現象は、記録媒体の液媒体の吸収速度が速いほど顕著であることが判明し、その解決手段について検討を行った結果、顔料インク液滴における顔料粒子の凝集を抑制することが有効であることを見いだした。更に、記録媒体表面における顔料インク液滴での凝集性が、印字後の液溶媒吸収に伴う濃縮に影響を受けていることが判明し、濃縮過程における顔料インク液滴の粘度及び顔料の二次粒子半径を特定の条件とすることにより上記課題が解決できることを見いだし、本発明に至った次第である。
【0019】
以下、本発明の詳細について説明する。
本発明でいう顔料インクとは、固体状の顔料粒子にエネルギーを加えて、水又は水溶性有機溶媒からなる溶媒中に分散した微細な固体状の顔料粒子を含有するインクを表す。
【0020】
本発明における顔料なる用語は、インク媒体に不溶な色材を意味し、いわゆる顔料の他に、分散染料、着色剤粒子も包含する。
【0023】
本発明でいう顔料インクの粘度(液体弾性率)の測定方法としては、回転式、振動式や細管式があり、例えば、Saybolt粘度計、Redwood粘度計、ブルックフィールドアナログ粘度計等を挙げることはできるが、JIS Z 8809に規定されている粘度計校正用標準液で検定されたものであれば特に制限されないが、本発明における好ましい方法として、ブルックフィールドアナログ粘度計を挙げることができる。また、粘度は、測定時の温度や圧力により変化するが、本発明では25℃、常圧下で測定した値を用いる。
【0024】
また、粘度変化率を求める際、2倍に濃縮する方法として、特にその方法に制約はなく、加熱による濃縮法、温風による濃縮法、減圧による濃縮法、あるいはそれらを組み合わせた方法を挙げることができるが、本発明における好ましい方法として、常圧下の恒温乾燥機内で、一定の温度、湿度に制御した温風を吹き付け、濃縮する簡便な方法を挙げることができる。
【0025】
本発明において、2倍に濃縮された時点での顔料インクの粘度変化率を前記式1で規定する範囲に設定するには、顔料濃度、あるいは水溶性有機溶媒の種類を適宜選択することにより達成することができる。
【0026】
請求項1に係る発明では、顔料インクが高分子分散剤として水溶性樹脂を含有し、かつ調製直後のインク濃度に対し、50℃の恒温槽内で液媒体を蒸発させ、顔料濃度として2倍に濃縮したときの顔料の二次平均粒径変化率が前記式1の条件を満たすことが一つの特徴である。
【0027】
前記式1を満たす条件とは、高分子分散剤を0.3質量%以上、5質量%以下、顔料を0.1質量%以上、5質量%以下含有する顔料インクで、調製した顔料インクに含まれる顔料粒子の二次平均粒径に対し、体積を1/2に濃縮した時点での顔料インクに含まれる顔料粒子の二次平均粒径が3.0倍未満であることを意味している。すなわち、記録媒体上に印字された顔料インク液滴が、液溶媒の記録媒体への浸透に伴い、体積が減少し、1/2となった時点での顔料粒子の二次平均粒径の変化率を表す指標であり、好ましくは1.0以上、2.0未満であり、さらに好ましくは、1.0以上、1.5未満である。
【0028】
顔料インク中の顔料分散体の二次平均粒径を求める方法としては、光散乱法、電気泳動法、レーザードップラー法等を用いた市販の粒径測定機器により求めることができる。また、透過型電子顕微鏡による粒子像撮影を少なくとも100粒子以上に対して行い、この像をImage−Pro(メディアサイバネティクス社製)等の画像解析ソフトを用いて統計的処理を行うことによっても求めることが可能である。具体的粒径測定装置としては、例えば、島津製作所製のレーザー回折式粒径測定装置SLAD1100、粒径測定機(HORIBA LA−920)、マルバーン社製ゼータサイザー1000等を挙げることができる。
【0029】
本発明でいう二次平均粒径とは、後述の方法で顔料粒子を分散して一次粒子を作製し、それらの一次粒子の凝集体を二次粒子とし、二次粒子の平均粒径を二次平均粒径という。
【0030】
本発明で用いることのできる顔料としては、従来公知の有色有機あるいは有色無機顔料を用いることができる。例えば、アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料等のアゾ顔料や、フタロシアニン顔料、ペリレン及びペリレン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサンジン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフタロニ顔料等の多環式顔料や、塩基性染料型レーキ、酸性染料型レーキ等の染料レーキや、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラック、昼光蛍光顔料等の有機顔料、カーボンブラック等の無機顔料が挙げられるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0031】
具体的な有機顔料を以下に例示する。
マゼンタまたはレッド用の顔料としては、例えば、C.I.ピグメントレッド2、C.I.ピグメントレッド3、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメントレッド15、C.I.ピグメントレッド16、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド53:1、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド123、C.I.ピグメントレッド139、C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピグメントレッド166、C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド178、C.I.ピグメントレッド222等が挙げられる。
【0032】
オレンジまたはイエロー用の顔料としては、例えば、C.I.ピグメントオレンジ31、C.I.ピグメントオレンジ43、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピグメントイエロー94、C.I.ピグメントイエロー128、C.I.ピグメントイエロー138等が挙げられる。
【0033】
グリーンまたはシアン用の顔料としては、例えば、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブルー60、C.I.ピグメントグリーン7等が挙げられる。
【0034】
また、ブラック用の顔料として、例えば、カーボンブラック等が挙げられる。
請求項3に係る発明では、2種以上からなる複数の顔料インクを用い、少なくとも半分以上の顔料インクが、前記式1の関係を満足することが特徴であり、請求項4に係る発明では、前記2種以上の顔料インクが、少なくともイエロー、マゼンタ、シアン顔料インクであることが特徴である。
【0035】
また、請求項に係る発明では、前記2種以上の顔料インクの少なくとも一つが、顔料濃度の異なる濃淡インク対であることが特徴である。
【0036】
詳しくは、前記式1の関係を満足する少なくとも1色において、2つ以上の濃度の異なる同色インクジェット記録液から構成されるインクジェット画像記録液セットを用いることが一つの特徴であるが、2色以上において、2つ以上の濃度の異なる同色インクジェット記録液から構成されるインクジェット画像記録液セットを用いることがさらに好ましく、更には、3色以上において、2つ以上の濃度の異なる同色インクジェット記録液から構成されるインクジェット画像記録液セットを用いることがさらに好ましい。これは、低濃度のインクジェット記録液を用いることで、粒状感を減少させ、いわゆる「ざらつき感」のない高画質な画像を形成することが可能となる。そのため、人間の視感度の高いマゼンタインクあるいはシアンインクにおいて濃度の異なる2つ以上のインクジェット記録液を用いることが好ましい。本発明における濃度が異なる濃淡インク対の濃度比は、任意な値で良く特に制限はないが、滑らかな階調再現を行うためには、高濃度インク(濃色インクとも言う)と低濃度インク(淡色インクとも言う)との比〔(低濃度インクの濃度)÷(高濃度インクの濃度)〕が、0.1〜1.0の間にあることが好ましく、0.2〜0.5の間にあることがさらに好ましく、0.25〜0.4の間にあることが特に好ましい。
【0037】
本発明において用いることのできる分散方法としては、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル、アジテータ、ヘンシェルミキサ、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、パールミル、湿式ジェットミル、ペイントシェーカー等各種を単独または適宜組み合わせて用いることができる。更に、本発明に係る顔料分散体の粗粒分を除去する目的で、遠心分離装置や、あるいはフィルターにより分球する方法を合わせても用いることも好ましい形態の一例である。
【0038】
本発明において、分散インク中に分散された顔料の平均二次粒径が、0.05〜0.2μmであることが好ましく、0.05〜0.15μmであることが更に好ましく、0.05〜0.10μmであることが特に好ましい。顔料分散体の平均粒径が0.2μmを越えると、光沢メディアに記録した画像では光沢感の劣化が生じ、トランスペアレンシーメディアに記録した画像では著しい透明感の劣化が起こる。また、分散した顔料粒子の平均粒径が0.05μm未満になると、顔料粒子の安定性が悪くなりやすく、インクの保存安定性の劣化を招く結果となり好ましくない。
【0039】
本発明においては、顔料インクが、上記顔料の他に、水溶性有機溶媒と水を含有している、いわゆる水性インクであることが好ましい。
【0040】
本発明で用いることのできる水溶性有機溶媒としては、例えば、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、セカンダリーブタノール、ターシャリーブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール等)、多価アルコール類(例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペンタンジオール、グリセリン、ヘキサントリオール、チオジグリコール等)、多価アルコールエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、トリプロピレングリコールジメチルエーテル等)、アミン類(例えば、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリン、エチレンジアミン、ジエチレンジアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ポリエチレンイミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、テトラメチルプロピレンジアミン等)、アミド類(例えば、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等)、複素環類(例えば、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、2−オキサゾリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等)、スルホキシド類(例えば、ジメチルスルホキシド等)、スルホン類(例えば、スルホラン等)、スルホン酸塩類(例えば1−ブタンスルホン酸ナトリウム塩等)、尿素、アセトニトリル、アセトン等が挙げられる。
【0041】
請求項に係る発明では、顔料インクの表面張力が、30mN/m以上であることが特徴であり、好ましくは30〜60mN/mであり、さらに好ましくは30〜50mN/mであり、特に好ましくは30〜40mN/mである。
【0042】
顔料インクの表面張力が30mN/m未満になると、吐出安定性が低下し、得られる印字品質が劣化するため好ましくない。
【0043】
本発明において、上記に規定する顔料インクの表面張力を達成する手段として、その方法に特に制限はないが、本発明においては、顔料インク作製で用いる界面活性剤の種類、添加量、あるいは上記記載の水溶性有機溶媒の種類を適宜選択することにより、達成することができる。
【0045】
以下、本発明に係る高分子分散剤について説明する。
本発明に係る顔料インクでは、顔料分散用の高分子分散剤として水溶性樹脂を用いることを特徴とする。水溶性樹脂として好ましく用いられるのは、スチレン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−マレイン酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−メタクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−マレイン酸ハーフエステル共重合体、ビニルナフタレン−アクリル酸共重合体、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体等を挙げることができる。
【0046】
上記の各高分子分散剤の分散インク全量に対する添加量としては、0.1〜10質量%が好ましく、より好ましくは0.3〜5質量%である。
【0047】
これらの高分子分散剤は、2種以上併用することも可能である。
本発明においては電気伝導度調節剤を用いることもでき、例えば、塩化カリウム、塩化アンモニウム、硫酸ナトリウム、硝酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどの無機塩やトリエタノールアミン等の水性アミン等が挙げられる。
【0048】
本発明に係る顔料インクには、上記説明した以外に、防腐剤、防黴剤、粘度調整剤等の各添加剤を適宜選択して用いても良い。
【0049】
次に、本発明に係る記録媒体について以下説明する。
請求項1に係る発明では、記録媒体が、空隙型インク受容層を有し、かつJ.TAPPI紙パルプ試験方法 No.51−87の紙及び板紙の液体吸収性試験方法(ブリストー法)に則り測定したブリストー浸透速度が25ml/m2・sec1/2以上であることが特徴である。
【0050】
はじめに、本発明に係るブリストー浸透速度について説明する。
本発明でいうブリストー浸透速度とは、J.TAPPI紙パルプ試験方法 No.51−87の紙及び板紙の液体吸収性試験方法(ブリストー法)に基づき、ここに記載されている試験装置(ブリストー試験機)を用いて、速度設定を0.2mm/s(即ち、接触時間5秒)に定めて測定することができる。ブリストー試験機を使用して転移量の測定を行った場合、転移量V(ml/m2)は、実際に紙等に浸透した量(ml/m2)と、浸透には無関係で表面の凹凸による粗さ指数Vr(ml/m2)に分けられる。通常のインクジェット用記録シートでは光沢性が高く表面の平滑性も高いことから粗さ指数Vrの値は小さく、更に接触時間5秒の転移量と比較すると無視できるほどに小さい。
【0051】
よって、本発明でいう吸収量とは、J.TAPPI紙パルプ試験方法 No.51−87に記載のブリストー試験機を使用して接触時間5秒の転移量とすることができる。
【0052】
測定に際しては、測定の便宜を図るために使用する蒸留水又は純水を着色することも可能である。着色にはJ.TAPPI紙パルプ試験方法 No.51−87ブリストー法に記載のあるマラカイトグリーンの他にダイレクトブルー199等の水溶性染料も好ましく用いることができる。
【0053】
更に詳しく、ブリストー法によるインク液の紙に対する浸透速度の測定原理を示す。
【0054】
インクを40μlマイクロシリンジで採量して、p(ノズルのギャップ)=1mm、w(ノズルの幅)=1.75cmのノズル口から、υ(紙の移動速度)=0.5〜50mm/secのスピードで回転する紙上に、浸透転移させる。この時の転移長がL(cm)のとき、インク浸透量Vは下式3で求められる。
【0055】
【数1】
Figure 0003915436
【0056】
その時の転移時間tは、t=p/υ=1.0/υ(sec)
である。インクの浸透が紙の毛細管内に、インクの浸透ぬれで進行する時の理論式として、下記のルーカス・ウォシュバーンの関係式(式4)が知られている。
【0057】
【数2】
Figure 0003915436
【0058】
式中、γ:紙の毛細管半径γ、L:インクの表面張力、θ:インクの液との接触角、η:インクの粘度従って、Vと√tが比例することが予想される。実際には紙の表面の粗さに起因して、瞬間的にインク転移が生じる。この転移量をV0とすると下式5となり、
【0059】
【数3】
Figure 0003915436
【0060】
浸透速度はd(V−V0)/d√t(ml/m2・sec1/2)と求められる。
本発明において、記録媒体のブリストー浸透速度を25ml/m2・sec1/2以上とする方法としては、例えば、後述の無機微粒子の種類、添加量、あるいは親水性バインダーの種類、添加量等の構成条件を適宜選択、あるいは組み合わせることにより達成することができる。
【0061】
本発明に係る空隙型インク受容層は、主に微粒子と親水性バインダーから形成される。
【0062】
本発明で用いることのできる微粒子としては、無機微粒子や有機微粒子を用いることができるが、特には、高光沢で、かつ高発色濃度が得られ、更に微粒子が容易に得やすいことから無機微粒子が好ましい。そのような無機微粒子としては、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カオリン、クレー、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、水酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、ハイドロタルサイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、アルミナ、コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、水酸化アルミニウム、リトポン、ゼオライト、水酸化マグネシウム等の白色無機顔料等を挙げることができる。上記無機微粒子は、一次粒子のまま用いても、また、二次凝集粒子を形成した状態で使用することもできる。
【0063】
本発明においては、インクジェット記録媒体で高品位なプリントを得る観点から、無機微粒子として、アルミナ、擬ベーマイト、コロイダルシリカもしくは気相法により合成された微粒子シリカが好ましく、気相法で合成された微粒子シリカが、特に好ましい。この気相法で合成されたシリカは、表面がAlで修飾されたものであっても良い。表面がAlで修飾された気相法シリカのAl含有率は、シリカに対して質量比で0.05〜5%のものが好ましい。
【0064】
上記無機微粒子の粒径は、いかなる粒径のものも用いることができるが、平均粒径が1μm以下であることが好ましい。1μm以下であれば、光沢性や発色性がより良好であり、そのため、特には、0.2μm以下が好ましく、0.1μm以下が最も好ましい。粒径の下限は特に限定されないが、無機微粒子の製造上の観点から、概ね0.003μm以上、特に0.005μm以上が好ましい。
【0065】
上記無機微粒子の平均粒径は、空隙型インク受容層の断面や表面を電子顕微鏡で観察し、100個の任意の粒子の粒径を求めて、その単純平均値(個数平均)として求められる。ここで、個々の粒径は、その投影面積に等しい円を仮定した時の直径で表したものである。
【0066】
また、微粒子の分散度は、光沢性や発色性の観点から0.5以下が好ましい。0.5以下であれば、光沢やプリント時の発色性がより良好である。特に、0.3以下が好ましい。ここで、微粒子の分散度とは、上記平均粒径を求めるのと同様に電子顕微鏡で空隙型インク受容層の微粒子を観察し、その粒径に標準偏差を平均粒径で割った値で表す。
【0067】
上記微粒子は、一次粒子のままで、あるいは二次粒子もしくはそれ以上の高次凝集粒子で多孔質皮膜中に存在していても良いが、上記の平均粒径は、電子顕微鏡で観察したときに空隙型インク受容層中で独立の粒子を形成しているものの粒径を言う。
【0068】
上記微粒子の水溶性塗布液における含有量は、5〜40質量%であり、特に7〜30質量%が好ましい。
【0069】
空隙型インク受容層に含有される親水性バインダーとしては、特に制限はなく、従来公知の親水性バインダーを用いることができ、例えば、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキシド、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール等を用いることができるが、ポリビニルアルコールが特に好ましい。
【0070】
ポリビニルアルコールは、無機微粒子との相互作用を有しており、無機微粒子に対する保持力が特に高く、更に、吸湿性の湿度依存性が比較的小さなポリマーであり、塗布乾燥時の収縮応力が比較的小さいため、本発明の課題である塗布乾燥時のひび割れに対する適性が優れる。本発明で好ましく用いられるポリビリルアルコールとしては、ポリ酢酸ビニルを加水分解して得られる通常のポリビニルアルコールの他に、末端をカチオン変性したポリビニルアルコールやアニオン性基を有するアニオン変性ポリビニルアルコール等の変性ポリビニルアルコールも含まれる。
【0071】
酢酸ビニルを加水分解して得られるポリビニルアルコールは、平均重合度が300以上のものが好ましく用いられ、特に平均重合度が1000〜5000のものが好ましく用いられる。ケン化度は、70〜100%のものが好ましく、80〜99.5%のものが特に好ましい。
【0072】
カチオン変成ポリビニルアルコールとしては、例えば、特開昭61−10483号に記載されているような、第1〜3級アミノ基や第4級アンモニウム基を上記ポリビニルアルコールの主鎖または側鎖中に有するポリビニルアルコールであり、これらはカチオン性基を有するエチレン性不飽和単量体と酢酸ビニルとの共重合体をケン化することにより得られる。
【0073】
カチオン性基を有するエチレン性不飽和単量体としては、例えば、トリメチル−(2−アクリルアミド−2,2−ジメチルエチル)アンモニウムクロライド、トリメチル−(3−アクリルアミド−3,3−ジメチルプロピル)アンモニウムクロライド、N−ビニルイミダゾール、N−ビニル−2−メチルイミダゾール、N−(3−ジメチルアミノプロピル)メタクリルアミド、ヒドロキシルエチルトリメチルアンモニウムクロライド、トリメチル−(−メタクリルアミドプロピル)アンモニウムクロライド、N−(1,1−ジメチル−3−ジメチルアミノプロピル)アクリルアミド等が挙げられる。
【0074】
カチオン変性ポリビニルアルコールのカチオン変性基含有単量体の比率は、酢酸ビニルに対して0.1〜10モル%、好ましくは0.2〜5モル%である。
【0075】
ポリビニルアルコールは、重合度や変性の種類違いなどの2種類以上を併用することもできる。特に、重合度が2000以上のポリビニルアルコールを使用する場合には、予め、無機微粒子分散液に重合度が1000以下のポリビニルアルコールを無機微粒子に対して0.05〜10質量%、好ましくは0.1〜5質量%添加してから、重合度が2000以上のポリビニルアルコールを添加すると、著しい粘度上昇が無く好ましい。
【0076】
本発明に係る記録媒体の空隙型インク受容層においては、親水性バインダーに対する微粒子の比率は、質量比で0倍であることを特徴とする。質量比が倍未満である場合には、空隙型インク受容層の空隙率が低下し、充分な空隙容量が得にくくなるだけでなく、過剰の親水性バインダーがインクジェット記録時に膨潤して空隙を塞ぎ、インク吸収速度を低下させ、本発明で規定するブリストー浸透速度が25ml/m 2 ・sec 1/2 以上である条件を得ることができない。一方、この比率が0倍を越える場合には、空隙型インク受容層を厚膜で塗布した際に、ひび割れが生じやすくなり好ましくない。
【0077】
本発明に係るインクジェット記録媒体に用いられる支持体としては、吸水性支持体(例えば、紙など)や非吸水性支持体を用いることができるが、より高品位なプリントが得られる観点から、非吸水性支持体が好ましい。
【0078】
吸水性支持体では、単に高品位なプリントが得にくいだけでなく、オーバーコートした各添加剤成分が、塗布後に紙中に拡散して、添加剤本来の効果を損なう結果となる。
【0079】
好ましく用いられる非吸水性支持体としては、例えば、ポリエステル系フィルム、ジアセテート系フィルム、トリアテセート系フィルム、ポリオレフィン系フィルム、アクリル系フィルム、ポリカーボネート系フィルム、ポリ塩化ビニル系フィルム、ポリイミド系フィルム、セロハン、セルロイド等の材料からなる透明または不透明のフィルム、あるいは基紙の両面をポリオレフィン樹脂被覆層で被覆した樹脂被覆紙、いわゆるRCペーパー等が用いられる。
【0080】
上記空隙型インク受容層を形成する水溶性塗布液中には、各種の添加剤を添加することができる。そのような添加剤としては、例えば、カチオン性媒染剤、架橋剤、界面活性剤(カチオン、ノニオン、アニオン、両性)、白地色調調整剤、蛍光増白剤、防黴剤、粘度調整剤、低沸点有機溶媒、高沸点有機溶媒、ラテックスエマルジョン、退色防止剤、紫外線吸収剤、多価金属化合物(水溶性もしくは非水溶性)、マット剤、シリコンオイル等が挙げられるが、中でもカチオン媒染剤は、印字後の耐水性や耐湿性を改良するために好ましい。
【0081】
カチオン媒染剤としては、第1級〜第3級アミノ基および第4級アンモニウム塩基を有するポリマー媒染剤が用いられるが、長期保存での変色や耐光性の劣化が少ないことなどから、第4級アンモニウム塩基を有するポリマー媒染剤が好ましい。
【0082】
好ましいポリマー媒染剤は、上記第4級アンモニウム塩基を有するモノマーの単独重合体やその他のモノマーとの共重合体または縮重合体として得られる。
【0083】
また、親水性バインダーの架橋剤を含有させることも特に好ましい。架橋剤により、空隙型インク受容層の耐水性が改善され、また、インクジェット記録時に親水性バインダーの膨潤が抑制されるためにインク吸収速度が向上する。
【0084】
架橋剤としては、従来公知の架橋剤を使用することができ、無機系架橋剤(例えば、クロム化合物、アルミニウム化合物、ジルコニウム化合物、ホウ酸類など)や有機系架橋剤(例えば、エポキシ系架橋剤、イソシアネート系架橋剤、アルデヒド系架橋剤、N−メチロール系架橋剤、アクリロイル系架橋剤、ビニルスルホン系架橋剤、活性ハロゲン系架橋剤、カルボジイミド系架橋剤、エチレンイミノ系架橋剤等)等を使用することができる。
【0085】
これらの架橋剤は、親水性バインダーに対して、概ね1〜50質量%であり、好ましくは2〜40質量%である。
【0086】
親水性バインダーがポリビニルアルコール類であり、微粒子がシリカである場合、架橋剤としては、ホウ酸類やジルコニウム化合物などの無機系架橋剤およびエポキシ系架橋剤が、特に好ましい。
【0087】
本発明に係る記録媒体の作製において用いることのできる塗布方法は、公知の方法から適宜選択して行うことができ、例えば、グラビアコーティング法、ロールコーティング法、ロッドバーコーティング法、エアナイフコーティング法、スプレーコーティング法、押し出し塗布方法、カーテン塗布方法あるいは米国特許第2,681,294号公報に記載のホッパーを使用するエクストルージョンコート法が好ましく用いられる。
【0088】
本発明に係る空隙型インク受容層は、単層であっても多層であっても良く、多層構成の場合には、全ての層を同時に塗布することが、製造コスト低減の観点から好ましい。
【0089】
本発明のインクジェット記録方法で使用するインクジェットヘッドは、オンデマンド方式でもコンティニュアス方式でも構わない。また、吐出方式としては、電気−機械変換方式(例えば、シングルキャビティー型、ダブルキャビティー型、ベンダー型、ピストン型、シェアーモード型、シェアードウォール型等)、電気−熱変換方式(例えば、サーマルインクジェット型、バブルジェット型等)、静電吸引方式(例えば、電界制御型、スリットジェット型等)及び放電方式(例えば、スパークジェット型等)などを具体的な例として挙げることができるが、いずれの吐出方式を用いても構わない。
【0090】
【実施例】
以下、本発明の実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
【0091】
参考例1
《顔料インクの調製》
(顔料インク1の調製:本発明)
〈分散体1の調製〉
顔料:C.I.ピグメントレッド122 4部
高分子分散剤:スチレン/アクリル酸/アクリル酸−2−エチルヘキシル共重合体
(重量平均分子量:7000、酸価:150) 2部
溶媒:エチレングリコール 10部
イオン交換水 15部
上記各添加剤を混合した後、上記高分子分散剤を0.5部づつ添加し、65℃で1時間の加熱攪拌と5℃で1時間の冷却を2回繰り返すことにより、分散剤を十分に吸着させた後、遠心分離により、未分散の粗粒子を除いて、分散体1を調製した。
【0092】
〈顔料インク1の調製〉
上記分散体1に、水溶性有機溶媒、イオン交換水、界面活性剤、防腐剤、pH調整剤を適宜選択して加え、孔径0.8μmのテフロン(登録商標)フィルターで加圧濾過を行い、顔料濃度として1.0質量%、高分子分散剤濃度として0.5質量%の顔料インク1を調製した。
【0093】
得られた顔料インク1の25℃における初期粘度は4.8mPa・s、表面張力は35mN/m、顔料粒子の二次平均粒径が0.129μmであった。尚、粒径測定はマルバーン社製ゼータサイザ1000により行った。
【0094】
(顔料インク2、3、4の調製:本発明)
上記顔料インク1の調製において、顔料インクをC.I.ピグメントレッド122に代えて、それぞれC.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントイエロー128、C.I.ピグメントブラック7を用いた以外は同様にして、表面張力が35mN/mで、表1に記載のような初期粘度を有する顔料インク2、3、4を調製した。
【0095】
(顔料インク5、6、7の調製:本発明)
上記顔料インク1〜3の調製において、顔料インク調製時の水溶性有機溶媒及びイオン交換水の添加量を適宜調整して、顔料インクにおける顔料濃度を0.5質量%に変更した以外は同様にして、表面張力が35mN/mで、表1に記載の初期粘度を有する顔料インク5、6、7を調製した。
【0096】
(顔料インク8の調製:比較例)
〈分散体2の調製〉
顔料:C.I.ピグメントレッド122 5部
高分子分散剤:ジョンクリル62(ジョンソンポリマー(株)、重量平均分子量:
8500、酸価:200、不揮発分:34%) 1部
溶媒:グリセリン 7部
上記各添加剤を混合した後、30分間予備分散を行い、次いで0.5mmのジルコニアビーズを体積率で50%充填したサンドグラインダーを用いて分散した後、遠心分離により、未分散の粗粒子を除いて、分散体2を調製した。
【0097】
〈顔料インク8の調製〉
上記分散体2に、水溶性有機溶媒、イオン交換水、界面活性剤、防腐剤、pH調整剤を適宜選択して加え、孔径0.8μmのテフロン(登録商標)フィルターで加圧濾過を行い、顔料濃度として1.0質量%、高分子分散剤濃度として0.2質量%の顔料インク8を調製した。
【0098】
得られた顔料インク8の25℃における初期粘度は6.1mPa・s、表面張力は38mN/m、顔料粒子の二次平均粒径が0.147μmであった。
【0099】
(顔料インク9、10、11の調製:比較例)
上記顔料インク8の調製において、顔料インクをC.I.ピグメントレッド122に代えて、それぞれC.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントイエロー128、C.I.ピグメントブラック7を用いた以外は同様にして、表面張力が38mN/mで、表1に記載のような初期粘度を有する顔料インク9、10、11を調製した。
【0102】
《記録媒体の作製》
[記録媒体1の作製]
〔シリカ分散液D1、D2の調製〕
予め均一に分散されている一次粒子の平均粒径が約0.012μmの気相法シリカ(日本アエロジル社製:A200)を25%と、水溶性蛍光増白剤UVITEXNFW LIQUID(チバスペシャリティーケミカルズ社製)を0.3%とを含むシリカ分散液B1(pH=2.3、エタノール1質量%含有)の400Lを、カチオン性ポリマーP−1を12%、n−プロパノールを10%およびエタノールを2%含有する水溶液C1(pH=2.5、サンノブコ社製の消泡剤SN381を2g含有)の110Lに、室温で3000rpmで攪拌しながら添加した。次いで、ホウ酸とほう砂の1:1質量比の混合水溶液A1(各々3%の濃度)の54Lを攪拌しながら徐々に添加した。
【0103】
次いで、三和工業株式会社製の高圧ホモジナイザーで、3000N/cm2の圧力で分散し、全量を純水で630Lに仕上げて、ほぼ透明なシリカ分散液D1を得た。
【0104】
一方、上記シリカ分散液B1の400Lを、カチオン性ポリマーP−2を12%、n−プロパノール10%およびエタノールを2%含有する水溶液C2(pH=2.5)の120Lに、室温で3000rpmで攪拌しながら添加し、次いで、上記混合水溶液A1の52Lを攪拌しながら徐々に添加した。
【0105】
次いで、三和工業株式会社製の高圧ホモジナイザーで3000N/cm2の圧力で分散し、全量を純水で630Lに仕上げて、ほぼ透明なシリカ分散液D2を得た。
【0106】
上記シリカ分散液D1、D2を、30μmの濾過精度を有するアドバンテック東洋社製のTCP−30タイプのフィルターを用いて濾過を行った。
【0107】
〔オイル分散液の調製〕
ジイソデシルフタレート20kgと酸化防止剤(AO−1)20kgとを45kgの酢酸エチルに加熱溶解し、酸処理ゼラチン8kg、カチオン性ポリマーP−1を2.9kgおよびサポニン10.5kgとを含有するゼラチン水溶液210Lと55℃で混合し、高圧ホモジナイザーで乳化分散した後、全量を純水で300Lに仕上げて、オイル分散液を調製した。
【0108】
【化1】
Figure 0003915436
【0109】
〔塗布液の調製〕
上記調製した各分散液を使用して、以下に記載の各添加剤を順次混合して、塗布液を調製した。なお、各添加量は塗布液1L当たりの量で表示した。
【0110】
Figure 0003915436
Figure 0003915436
純水で全量を1000mlに仕上げる
【0111】
【化2】
Figure 0003915436
【0112】
上記の様にして調製した各塗布液を、20μmの濾過精度を持つアドバンテック東洋社製のTCPD−30フィルターで濾過した後、TCPD−10フィルターで濾過した。
【0113】
〔記録媒体の塗布〕
次に、上記の各塗布液を下記に記載の湿潤膜厚となるよう、40℃で両面にポリエチレンを被覆した紙支持体上に、スライドホッパー型コーターを用いて4層同時塗布した。
【0114】
〈湿潤膜厚〉
第1層:42μm
第2層:39μm
第3層:44μm
第4層:38μm
以上のようにして作製した記録媒体1を以下に記載の方法で、ブリストー浸透速度を測定した結果、28ml/m2・sec1/2であった。
【0115】
(ブリストー浸透速度の測定)
ブリストー浸透速度は、J.TAPPI紙パルプ試験方法 No.51−87の紙及び板紙の液体吸収性試験方法(ブリストー法)に則り測定を行った。
【0116】
試験液40μlをマイクロシリンジで採取して、p(ノズルのギャップ)=1mm、w(ノズルの幅)=1.75cmのノズル口から、υ(紙の移動速度)=20mm/secのスピードで回転する記録媒体1上に、浸透移動させる。この時の転移長がL(cm)のとき、インク浸透量Vを前記式3で求めた。また、その時の転移時間tは、t=p/υ=1.0/υ(sec)で求めた。
【0117】
なお、試験液としては、イオン交換水に染料ダイレクトブルー199を0.1%添加した水溶液を用いた。
【0118】
試験液の浸透が紙の毛細管内に、浸透ぬれで進行する時の理論式として知られている前記のルーカス・ウォシュバーンの関係式(式4)と前記式5より求めた転移量V0を用いて、浸透速度をd(V−V0)/d√t(ml/m2・sec1/2)を算出した。
【0119】
[記録媒体2、3の作製]
上記記録媒体1の作製において、各層の無機微粒子(シリカ分散液D1、D2)及び各ポリビニルアルコールの添加量を適宜調整して、ブリストー浸透速度が、18ml/m2・sec1/2及び34ml/m2・sec1/2の記録媒体2、3を作製した。
【0120】
《評価用サンプルの作製》
(画像記録方法)
画像記録方法としては、ノズル孔径20μm、駆動周波数12kHz、1色当たりのノズル数128、同色間のノズル密度180dpiであるピエゾ型ヘッドを6基搭載し、最大記録密度720×720dpiのオンデマンド型のインクジェットプリンタを使用して、各記録媒体上に反射濃度として1.0を与えるイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの各単色画像パターンと財団法人・日本規格協会発行の高精細カラーデジタル標準画像データ「N5・自転車」(1995年12月発行)を出力画像として使用した。なお、本発明で言うdpiとは、2.54cm(1inch)当たりのドット数をいう。
【0121】
(ベタ印字性の評価)
上記作製した顔料インク1〜11を用いて、上記の方法で記録用紙1上に、各ベタ画像(反射濃度が1.0)を全面に印字して、白スジの発生数を計測し、下記の基準に則りベタ印字性の評価を行った。
【0122】
◎:印字面全体で全く未印字部である白スジが発生していない
○:僅かに白スジの発生は認められるが、実用上全く問題がない
△:白スジが散発しているが、実用上許容範囲にある
×:印字面全体に亘り白スジが多発し、実用上不可の品質である
(吐出安定性の評価)
上記作製した顔料インク1〜11を、上記画像記録方法により10秒間連続吐出→一定時間休止→連続吐出の間欠動作を行った。この際、吐出休止後の最初で吐出方向の乱れが発生するか否かは休止時間の長さで決まるので、吐出休止時間の長さを段階的に変えることにより間欠吐出の安定性を測定し、以下の基準で評価した。尚、評価は環境温度23℃湿度55%RHで行った。
【0123】
5:31〜45秒休止しても安定に吐出した
4:21〜30秒休止しても安定に吐出した
3:11〜20秒休止しても安定に吐出した
2:6〜10秒休止しても安定に吐出した
1:5秒以下しか安定吐出しなかった。
【0124】
(耐擦性の評価)
顔料インク1〜11で作製した各出力画像のベタ濃度1.0の部分を市販の消しゴム(MONOトンボ鉛筆社製)で10往復擦った時の印字部の汚れの程度を、下記に示す基準に則り目視評価を行った。
【0125】
○:印字部の汚れが観察されない
△:印字部の汚れが若干観察される
×:印字部の汚れが明確に観察される
以上により得られた各評価結果を同じく表2に示す。
【0126】
(画像の質感評価)
各顔料インクを、表3に記載の組み合わせとなるように構成し、上記の画像記録方法で、高精細カラーデジタル標準画像データ「N5・自転車」(1995年12月発行)を各記録媒体上に出力し、出力画像12〜20を作製した。なお、出力画像13、16、19は、画像濃度に応じて、通常濃度の顔料インク1〜3と低濃度顔料インク5〜7を適宜使い分けて画像を作製した。
【0127】
以上の様にして作製した各出力画像について、任意に10人のパネラーを選び、目視観察にて、下記の基準に則り質感の評価を行った。なお、評価時の視距離は300〜400mmで、照度は1000±50ルックスとした。
【0128】
5:出力画像に、質感、深み、高級感があり、写真画像に匹敵する画質である
4:出力画像に、質感、深み、高級感が感じられ、写真画像に近似の画質である
3:出力画像に、質感、深み、高級感が若干不足し、僅かに写真画像に劣る画質である
2:出力画像に、質感、深み、高級感が不足し、写真画像に劣る画質である
1:出力画像に、質感、深み、高級感が全くなく、写真画像とはかけ離れた画質である
なお、評価は各パネラーの評価値を平均して、それを質感の評価尺度とした。
【0133】
実施例2
参考例1で作製した顔料インク1〜11において、顔料としてC.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントイエロー128、C.I.ピグメントブラック7を、各々C.I.ピグメントレッド209、C.I.ピグメントブルー29、C.I.ピグメントイエロー74、カーボンブラックに変更し、かつ顔料分散条件及び高分子分散剤量を適宜調整して、表4に記載の初期及び濃縮後の顔料粒子の二次平均粒径を有する顔料インク12〜22を作製した。
【0134】
(顔料インクの2倍濃縮での二次平均粒径変化率の測定)
上記作製した各インクの初期二次平均粒径を、マルバーン社製ゼータサイザー1000を用いて測定し、次いで、50℃の外気循環装置を装備した恒温乾燥機内で、顔料インク容量が1/2になるまで濃縮した後、上記粒径測定機で濃縮後の二次平均粒径を測定し、前記式2に則り、2倍濃縮時の顔料インクの二次平均粒径(μm)/基準濃度の顔料インクの二次平均粒径(μm)を求め、得られた結果を表4に示す。
【0135】
【表4】
Figure 0003915436
【0136】
《評価用サンプルの作製》
上記調製した各顔料インクを用いて、参考例1に記載の方法と同様にして、ベタ印字性、吐出安定性、耐擦性及び画像の質感の各評価を行い、得られた結果を表5、表6に示す。
【0137】
【表5】
Figure 0003915436
【0138】
【表6】
Figure 0003915436
【0139】
表5及び表6の結果より明らかなように、本発明に係る基準濃度に対し2倍濃縮したときの二次平均粒径の変化率が1以上3未満である顔料インクを、ブリストー浸透速度が25ml/m2・sec1/2以上である記録媒体上に印字することにより、ベタ印字性、吐出安定性、耐擦性に優れ、かつ写真画質に近似の質感を有する画像を得ることができた。更に、得られる画像として、顔料インクとして濃淡2種類を使用することにより、質感が一層向上していることが判る。
【0140】
【発明の効果】
本発明により、吐出安定性、耐擦性に優れ、白ヌケ故障が低減され、かつ優れた質感を有する顔料インクを用いたインクジェット記録方法を提供することができた。

Claims (1)

  1. 顔料インクと支持体上に空隙型インク受容層を有する記録媒体とを用いるインクジェット記録方法において、該顔料インクが高分子分散剤として水溶性樹脂を含有し、該高分子分散剤の含有量が0.3質量%以上、5質量%以下で、該顔料の含有量が0.1質量%以上、5質量%以下で、かつ調製直後のインク濃度に対し、50℃の恒温槽内で液媒体を蒸発させ、顔料濃度として2倍に濃縮したときの顔料の二次平均粒径変化率が下式1の条件を満たし、該記録媒体は、空隙型インク受容層における親水性バインダーに対する無機微粒子の比率が3〜10倍で、かつJ.TAPPI紙パルプ試験方法 No.51−87の紙及び板紙の液体吸収性試験方法(ブリストー法)に則り測定したブリストー浸透速度が25ml/m2・sec1/2以上であることを特徴とするインクジェット記録方法。
    式1
    3.0>{顔料濃度として2倍に濃縮した時の顔料インクの二次平均粒径(μm)/調製直後のインク濃度における顔料インクの二次平均粒径(μm)}≧1.0
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