JP3914633B2 - 色信号処理装置および色信号処理方法 - Google Patents

色信号処理装置および色信号処理方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラーカメラ等に適用される色信号処理装置および色信号処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、色信号処理装置および色信号処理方法は一般に、コンピュータ用の画像入力装置として、デジタルカメラへ広く適用され利用されている。特に、従来の銀塩フィルムを用いたカメラと同様に、静止画像を記録するデジタルスチルカメラや、デジタルカメラとコンピュータ等とを組み合わせたビデオ会議システムが利用されつつある。また、磁気フィルムに動画を記録する従来のビデオカメラにおいても、画像処理において画質の劣化しないデジタル化が進んでいる。このようなデジタルカメラの画像信号の処理には、専用の画像処理ロジック回路や汎用のCPUが利用されている。
【0003】
図9は、従来の固体撮像素子を用いた色信号処理装置および色信号処理方法の例を示すブロック図である。このカメラとは、動画用のビデオカメラや静止画用のデジタルスチルカメラを含むものとする。固体撮像素子(CCD)200上に、本発明の実施形態に適用される図2の色フィルタをもつ場合を例にとって述べる。固体撮像素子200のアナログ映像出力信号は、AD変換器201によってデジタル信号へ変換される。色フィルタを透過しない波長域の信号は、隣接する別の色フィルタを備えた画素の信号を用いて色補間器202によって算出される。この時、色補間器202の出力の色空間がRGB空間である場合には、色補間によって出力される信号は赤信号r0、緑信号g0、青信号b0である。各信号は、3行3列のマトリクス器203によって、所望の色空間に適するように色補正される。マトリクス器の出力信号を赤信号r1、緑信号g1、青信号b1とすると、入力信号の赤信号r0、緑信号g0、青信号b0から、次のように求めることができる。なお、以下において、大文字はマトリクスまたはベクトルを示し、小文字はスカラーを示すものとする。
【0004】
【数1】
Figure 0003914633
【0005】
ただし、マトリクスMは3行3列の行列であり、任意の値の9個の色分離係数または要素、m11、m12、m13、m21、m22、m23、m31、m32、m33が含まれているものとする。
【0006】
ホワイトバランス器204、205、206が設けられている場合には、マトリクスMの対角成分m11、m22、m33はそれぞれ1となり、マトリクスMは6個の要素をもつことになる。ホワイトバランス器204、205、206によって次の(2)式のように変換される。
【0007】
【数2】
Figure 0003914633
【0008】
ただし、ホワイトバランス器の出力信号を赤信号r2、緑信号g2、青信号b2、ホワイトバランスの係数をWB(wbr,wbg,wbb)とする。次に、ガンマ補正器207、208、209によってガンマ補正され、出力機器210に出力される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例に示される画像信号処理には、次のような解決すべきいくつかの問題点がある。すなわち汎用のCPUで画像信号を処理する場合、デジタルスチルカメラでは、シャッターを押してから処理が終了するまでに銀塩カメラに比べてかなりの時間を要する。また、動画用のデジタルカメラでは、専用の画像処理ロジック回路を使用して色信号処理を施す場合に比べてフレーム数が低下し、動画像として十分なフレーム数が得られない。これらはCPUの処理速度に起因する問題点である。
【0010】
また、静止画用・動画用のいずれのデジタルカメラにおいても、専用の画像処理ロジック回路で画像処理する場合には、乗算回路を多用するためゲート規模が大きくなり、消費電力が大きくなる。特に、電源に電池を用いた携帯型のカメラでは、電池一充電の許容稼動時間が短いという問題点がある。
【0011】
その理由は、従来の方式では、上記の(1)式および(2)式における一画素あたりの乗算回数が9回と多いため、CPUによる実時間処理などには適さないためである。また、ロジック回路で実現する場合にも、ゲート数の大きな乗算回路を9個必要とするため、消費電力を削減することが困難なためである。
【0012】
本発明は、ロジック回路の回路規模と消費電力の削減を可能とする色信号処理装置および色信号処理方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、カラー画像信号の各画素に対応しそれぞれ透過波長域の異なる少なくとも3種類の色フィルタを備えた固体撮像手段と、前記固体撮像手段により撮像されたアナログ映像出力信号をデジタル信号に変換するA/D変換手段と、前記A/D変換手段により変換された前記デジタル信号を入力とし、各画素ごとに、前記色フィルタの種類と同数の要素を持つベクトルとの演算により、前記色フィルタの透過波長域に従った透過波長成分をそれぞれ抽出し、前記透過波長成分を有する出力信号を出力するベクトル演算手段と、前記ベクトル演算手段から出力された前記出力信号を入力とし、各画素ごとに、当該画素に対応する色フィルタの透過波長成分以外の透過波長成分を、当該画素に隣接し当該画素に対応する色フィルタの透過波長域とは異なる透過波長域の色フィルタを備えた画素の前記出力信号を用いて内挿補間する色補間手段と、を有することを特徴とする。
【0014】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、ベクトル演算手段は、前記色フィルタの透過波長域に従った透過波長成分として、赤波長信号成分、緑波長信号成分、青波長信号成分のそれぞれを抽出することを特徴とする。
【0015】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、ベクトル演算手段により抽出された前記色フィルタの透過波長域に従った透過波長成分に、ホワイトバランスの係数を乗算するホワイトバランス手段と、前記色補間手段により内挿補間された信号をガンマ補正するガンマ補正手段と、を有することを特徴とする。
【0016】
請求項4記載の発明は、請求項1から3の何れか1項に記載の発明において、色信号処理装置は、複数回の同じ演算を1回の命令で実行可能なマルチメディア命令やSIMD命令を装備したCPUを有し、CPUの制御の基に前記ベクトル演算手段の演算処理を実行することを特徴とする。
【0017】
請求項5記載の発明は、カラー画像信号の各画素に対応しそれぞれ透過波長域の異なる少なくとも3種類の色フィルタを備えた固体撮像素子により撮像する撮像工程と、撮像工程により撮像されたアナログ映像出力信号をデジタル信号に変換するA/D変換工程と、A/D変換工程により変換された前記デジタル信号を入力とし、各画素ごとに、色フィルタの種類と同数の要素を持つベクトルとの演算により、色フィルタの透過波長域に従った透過波長成分をそれぞれ抽出し、透過波長成分を有する出力信号を出力するベクトル演算工程と、ベクトル演算手段から出力された前記出力信号を入力とし、各画素ごとに、画素に対応する色フィルタの透過波長成分以外の透過波長成分を、画素に隣接し当該画素に対応する色フィルタの透過波長域とは異なる透過波長域の色フィルタを備えた画素の出力信号を用いて内挿補間する色補間工程と、を有することを特徴とする。
【0018】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明において、ベクトル演算工程は、色フィルタの透過波長域に従った透過波長成分として、赤波長信号成分、緑波長信号成分、青波長信号成分のそれぞれを抽出することを特徴とする。
【0019】
請求項7記載の発明は、請求項5または6記載の発明において、ベクトル演算工程により抽出された前記色フィルタの透過波長域に従った透過波長成分に、ホワイトバランスの係数を乗算するホワイトバランス工程と、色補間工程により内挿補間された信号をガンマ補正するガンマ補正工程と、を有することを特徴とする。
【0020】
請求項8記載の発明は、請求項5から7の何れか1項に記載の発明において、前記色信号処理方法は、複数回の同じ演算を1回の命令で実行可能なマルチメディア命令やSIMD命令を実行する演算制御工程を有し、該演算制御工程の制御の基に前記ベクトル演算工程による演算処理を実行することを特徴とする。
【0021】
請求項9記載の発明は、請求項8記載の発明において、前記色補間工程は、前記演算制御工程を用いて内挿補間を実行することを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
次に添付図面を参照して本発明による色信号処理装置および色信号処理方法の実施の形態を詳細に説明する。図1〜図8を参照すると本発明の色信号処理装置および色信号処理方法の一実施形態が示されている。
【0023】
図1は、本実施形態の固体撮像素子を用いた色信号処理装置および色信号処理方法の構成を示すブロック図である。このカメラは、動画用のビデオカメラや静止画用のデジタルスチルカメラを含むものとする。固体撮像素子100上には、図2や図3に示したような色フィルタが形成されているものとする。なお、図2中、符号Rはレッド、Gはグリーン、Bはブルーを示すものとする。図3中、符号Mgはマゼンタ、Cyはシアン、Gはグリーン、Yeはイエローの各色を示すものとする。ただし、色フィルタの透過波長域や配列は、これ以外の場合もあり得る。以下、図2の色フィルタをもつ場合を例にとって述べる。
【0024】
少なくても3色以上の異なる色フィルタを備えた固体撮像素子100のアナログ映像出力信号は、AD変換器101によってデジタル信号へ変換される。従来の方式に対して、色補間器とマトリクス演算器の順番が入れ替えられている。さらに、この入れ替えにおいて、入力信号が3個・出力信号が3個の従来例のマトリクス演算器203は、本実施形態においては入力信号が1個・出力信号が3個のベクトル演算器102に置き換えられている。このベクトル演算器102への入力信号は、AD変換器101によってデジタル化された信号rawである。
【0025】
図1中の信号rawは、色フィルタの配列に従って、赤信号raw(r)、緑信号raw(g)、青信号raw(b)のいずれかとなる。ベクトル演算器102では、3個の要素(r,g,b)をもつベクトルVによって、色フィルタを透過する波長域の信号の内、赤波長信号成分、緑波長信号成分、青波長信号成分のそれぞれを抽出する。ベクトルV(vr,vg,vb)は、色フィルタのレッド用をVR(vrr,vrg,vrb)、グリーン用をVG(vgr,vgg,vgb)、ブルー用をVB(vbr,vbg,vbb)とする。ベクトル演算器102へ入力される各信号を、赤信号raw(r)、緑信号raw(g)、青信号raw(b)とすると、ベクトル演算器102の各出力の、ベクトルUR1(r,g,b)、UG1(r,g,b)、UB1(r,g,b)は、次の(3)式のように示される。なお、以下において、大文字はマトリクスまたはベクトルを示し、小文字はスカラーを示すものとする。
【0026】
【数3】
Figure 0003914633
【0027】
上記の(3)式において、ベクトルUR1、UG1、UB1はベクトルVと同じく3個の要素(r,g,b)を持つ。
【0028】
図4は、図1の色信号処理方法のベクトル演算器102、つまり(3)式に示すベクトル演算方法を示すブロック図である。入力される信号raw(500)は、AD変換器101の出力信号である。乗算するベクトルVは、色フィルタのレッド用VR、グリーン用VG、ブルー用VBの、いずれかを色フィルタの配列に従って切り替えたベクトルである。乗算結果、ベクトルUR1、UG1、UB1の、赤信号成分をr(505、509、513)、緑信号成分g(506、510、514)、青信号成分b(507、511、515)とする。ある時刻においてベクトル演算器に入力される信号rawが赤信号の場合には入力信号はraw(r)504となり、ベクトルVR(vrr,vrg,vrb)を適用し、出力ベクトルUR1(r,g,b)505〜507を得る。同様に、緑信号の場合にはそれぞれraw(g)508、ベクトル(vgr,vgg,vgb)、ベクトルUG1(r,g,b)509〜511、青信号の場合には、それぞれraw(b)512、ベクトルVB(vbr,vbg,vbb)、ベクトルUB1(r,g,b)513〜515となる。
【0029】
なお、各色フィルタVR、VG、VBに、ホワイトバランス器の係数を含むこともできる。含まれない場合には、3個の要素のうち1個の要素が1となる。すなわち、vrr、vgg、vbbが1となる。さらに、ホワイトバランス器103、104、105において次のような演算を行う。
【0030】
【数4】
Figure 0003914633
【0031】
ただし、ホワイトバランス器の各出力をベクトルUR2(r,g,b)、UG2(r,g,b)、UB2(r,g,b)とし、ホワイトバランス係数をWB(wbr,wbg,wbb)とする。図1において、赤信号成分のホワイトバランス器103、緑信号成分のホワイトバランス器104、青信号成分のホワイトバランス器105である。本発明の方式では、(3)式と(4)式の演算を行うのに必要な乗算回数は、1画素あたり3回となる。
【0032】
色フィルタを透過しない波長域の信号は、この信号に該当する色フィルタと相互に隣接する別の色フィルタを備えた画素の信号を用いて色補間器106によって内挿補間される。従来の色補間器202ではスカラー演算であるが、本実施形態では入力される信号がベクトルであるためベクトル演算となる。色補間器106の出力信号U3(r,g,b)は、ガンマ補正器107、108、109によってガンマ補正され、出力機器110に出力される。この出力機器110は、カメラに接続するコンピュータなど画面表示を含む装置、ネットワークを介した他のデジタル機器、画面表示用のモニタ装置、メモリや磁気ディスクなどの記憶装置とする。
【0033】
図5は、図1の色信号処理方法を実現するカラーカメラ装置のブロック図である。図5の構成部において、少なくても3色以上の異なる色フィルタを備えた固体撮像素子600、AD変換器601である。図1の色信号処理方法を実現するハードウエアは、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)602、および記憶素子603のロジック回路により構成される。このハードウエアのロジック回路では、高速でエネルギー効率の良い処理が可能である。従来と比較すると、ゲート数の大きな乗算回路が3個で済むという利点があり、消費電力の削減に効果がある。なお、出力機器604以外はカメラに搭載されている。
【0034】
図6は、図1の色信号処理装置を実現する他の実施形態が適用されるカラーカメラ装置のブロック図である。図6の構成部において、少なくても3色以上の異なる色フィルタを備えた固体撮像素子700、AD変換器701である。図1または図6の装置を用いた色信号処理方法において、ソフトウエアによって実行可能であるCPU702、およびプログラムや画像の一時的な記憶に用いられる記憶素子703である。CPUによる処理は、ハードウエアロジック回路による処理と比べて処理速度では劣るが、記述を容易に変更することができるという特徴がある。なお、出力機器704以外はカメラに搭載されているものとする。
【0035】
図7は、図1の色信号処理方法を実現するための他の実施形態のカラーカメラ装置のブロック図、およびそれに接続されるコンピュータと出力機器である。図7において、少なくても3色以上の異なる色フィルタを備えた固体撮像素子800、AD変換器801である。コンピュータ(PC)802は、AD変換器801の出力からデジタルインタフェースを介して接続されたパーソナルコンピュータやワークステーション等であり、CPUと記憶素子を搭載し色信号処理演算が可能である。このコンピュータ802によって図1の色信号処理を行う場合には、カメラ内に信号処理器を含む必要がない。このため、回路規模、消費電力、重量などを削減することが可能である。出力機器803は、コンピュータ802に接続されるモニタなどである。なお、コンピュータ802および出力機器803以外はカメラに搭載されているものとする。
【0036】
図6と図7などCPUを用いて処理する場合には、マルチメディア命令を活用することができる。マルチメディア命令とは、複数回の同じ演算を1回の命令で実行する命令やSIMD(Single Instruction Multiple Data)命令を指すものとする。マルチメディア命令をもつCPUを用いると、(3)式や(4)式の乗算にかかる処理時間をさらに短縮することができる。マルチメディア命令をもつCPUの例として、参考文献M.R.Chudhury, J.S.Miller共著: ”A 300MHz CMOS Microprocessor with Multimedia Technology ”, 1997 IEEE International Solid-State Circuits Conference. Digest of Technical Papers. ISSCC. First Edition Vol.40, pp.170-171に記載されたものが知られている。
【0037】
図8は、図4に示したベクトル演算器を行う時の、マルチメディア命令用のレジスタ内容の一例を示す図である。左側がMSB(Most Siginificant Bit)、右側はLSB(Least Significant Bit )を示すものとする。このレジスタは、(3)式のベクトルUR1、UG1、UB1、VR、VG、VB、および演算結果を一時的に保存するために用いられる。一つのベクトルには図中に示したように3個の信号成分として要素r、g、bがある。ただし、この順番は問わないものとし、図中のように空きのビットが存在する場合もある。例えば、レジスタが64bitである場合には、各要素に16bitづつ振り分けられる。
【0038】
このレジスタ同士を用いて図8に示したような乗算命令、または加算命令やシフト命令などのマルチメディア命令が実行される。入力される信号は、AD変換器101の出力信号rawである。乗算するベクトルは色フィルタレッドVR、グリーン用をVG、ブルー用をVBのいずれかを色フィルタの配列に従って切り替えたベクトルVである。乗算結果UR1、UG1、UB1のいずれかとなるベクトルU1の各色成分を、赤信号成分r、緑信号成分g、青信号成分bとする。
【0039】
色補間器106のベクトル演算は、CPUのスカラ演算で処理した従来の色補間処理202に比べて処理時間が増える。しかし、マルチメディア命令をもつCPUを用いれば、ベクトル演算が可能であるため処理時間の短縮が可能である。
【0040】
上記の実施形態によれば、ベクトル演算器を設けることによって、マトリクス器が必要なくなる。また、乗算回数を削減しビット幅を拡大することによって、複数回の同じ演算を1回の命令で実行するマルチメディア命令やSIMD命令のあるCPUでの処理時間を、短縮した装置が実現できる。また、マルチメディア命令によって、ベクトル演算と色補間を効率よく処理することができる。本構成により、消費電力を削減し、かつロジック回路の回路規模と消費電力を削減可能とする。
【0041】
尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施が可能である。
【0042】
【発明の効果】
以上の説明より明かなように、本発明の色信号処理装置および色信号処理方法は、カラー画像信号の各画素に対応しそれぞれ透過波長域の異なる少なくとも2種類の第1の透過波長域の信号の任意の透過波長成分を抽出する。この抽出された第1の透過波長域の信号に基づきベクトル演算処理し、ベクトル演算処理された信号を色信号処理する。
【0043】
従って、従来の色信号処理の演算方法に比べて、マトリクス器がなくベクトル演算器のみとなる。このため、1画素の出力信号を得るために必要な乗算回数を減らすことができ、単板式カラーカメラの色信号処理の処理時間やカメラの回路規模、消費電力、製造コストを削減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の色信号処理装置および色信号処理方法の実施形態の構成の一例を示すブロック図である。
【図2】固体撮像素子に備える色フィルタ配列の例1である。
【図3】固体撮像素子に備える色フィルタ配列の例2である。
【図4】ベクトル演算器の構成例を示すブロック図である。
【図5】本発明の色信号処理方法を実現するためのカラーカメラ装置の構成およびそれに接続される出力機器の一例を示すブロック図である。
【図6】本発明の色信号処理方法を実現するためのカラーカメラ装置の構成およびそれに接続される出力機器の一例を示すブロック図である。
【図7】本発明の色信号処理方法を実現するためのカラーカメラ装置の構成およびそれに接続されるコンピュータと出力機器の一例を示すブロック図である。
【図8】マルチメディア命令用のレジスタ内容とベクトル演算器の一例を示す図である。
【図9】従来のカラーカメラの構成の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
100 固体撮像素子
101 AD変換器
102 ベクトル演算器
103 赤信号ホワイトバランス器
104 緑信号ホワイトバランス器
105 青信号ホワイトバランス器
106 色補間器
107 ガンマ補正器
108 ガンマ補正器
109 ガンマ補正器
110 出力機器
200 固体撮像素子
201 AD変換器
202 色補間器
203 3行3列マトリクス器
204 赤信号ホワイトバランス器
205 緑信号ホワイトバランス器
206 青信号ホワイトバランス器
207 ガンマ補正器
208 ガンマ補正器
209 ガンマ補正器
210 出力機器
500 AD変換器の出力信号
501 赤信号成分
502 緑信号成分
503 青信号成分
600 固体撮像素子
601 AD変換器
602 デジタルシグナルプロセッサ
603 記憶素子
604 出力機器
700 固体撮像素子
701 AD変換器
702 CPU
703 記憶素子
704 出力機器
800 固体撮像素子
801 AD変換器
802 コンピュータ
803 出力機器

Claims (9)

  1. カラー画像信号の各画素に対応しそれぞれ透過波長域の異なる少なくとも3種類の色フィルタを備えた固体撮像手段と、
    前記固体撮像手段により撮像されたアナログ映像出力信号をデジタル信号に変換するA/D変換手段と、
    前記A/D変換手段により変換された前記デジタル信号を入力とし、
    各画素ごとに、前記色フィルタの種類と同数の要素を持つベクトルとの演算により、前記色フィルタの透過波長域に従った透過波長成分をそれぞれ抽出し、前記透過波長成分を有する出力信号を出力するベクトル演算手段と、
    前記ベクトル演算手段から出力された前記出力信号を入力とし、
    各画素ごとに、当該画素に対応する色フィルタの透過波長成分以外の透過波長成分を、当該画素に隣接し当該画素に対応する色フィルタの透過波長域とは異なる透過波長域の色フィルタを備えた画素の前記出力信号を用いて内挿補間する色補間手段と、
    を有することを特徴とする色信号処理装置。
  2. 前記ベクトル演算手段は、前記色フィルタの透過波長域に従った透過波長成分として、赤波長信号成分、緑波長信号成分、青波長信号成分のそれぞれを抽出することを特徴とする請求項1記載の色信号処理装置。
  3. 前記ベクトル演算手段により抽出された前記色フィルタの透過波長域に従った透過波長成分に、ホワイトバランスの係数を乗算するホワイトバランス手段と、
    前記色補間手段により内挿補間された信号をガンマ補正するガンマ補正手段と、
    を有することを特徴とする請求項1または2記載の色信号処理装置。
  4. 前記色信号処理装置は、
    複数回の同じ演算を1回の命令で実行可能なマルチメディア命令やSIMD命令を装備したCPUを有し、
    該CPUの制御の基に前記ベクトル演算手段の演算処理を実行することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の色信号処理装置。
  5. カラー画像信号の各画素に対応しそれぞれ透過波長域の異なる少なくとも3種類の色フィルタを備えた固体撮像素子により撮像する撮像工程と、
    前記撮像工程により撮像されたアナログ映像出力信号をデジタル信号に変換するA/D変換工程と、
    前記A/D変換工程により変換された前記デジタル信号を入力とし、各画素ごとに、前記色フィルタの種類と同数の要素を持つベクトルとの演算により、前記色フィルタの透過波長域に従った透過波長成分をそれぞれ抽出し、前記透過波長成分を有する出力信号を出力するベクトル演算工程と、
    前記ベクトル演算手段から出力された前記出力信号を入力とし、
    各画素ごとに、当該画素に対応する色フィルタの透過波長成分以外の透過波長成分を、当該画素に隣接し当該画素に対応する色フィルタの透過波長域とは異なる透過波長域の色フィルタを備えた画素の前記出力信号を用いて内挿補間する色補間工程と、
    を有することを特徴とする色信号処理方法。
  6. 前記ベクトル演算工程は、
    前記色フィルタの透過波長域に従った透過波長成分として、赤波長信号成分、緑波長信号成分、青波長信号成分のそれぞれを抽出することを特徴とする請求項5記載の色信号処理方法。
  7. 前記ベクトル演算工程により抽出された前記色フィルタの透過波長域に従った透過波長成分に、ホワイトバランスの係数を乗算するホワイトバランス工程と、
    前記色補間工程により内挿補間された信号をガンマ補正するガンマ補正工程と、
    を有することを特徴とする請求項5または6記載の色信号処理方法。
  8. 前記色信号処理方法は、
    複数回の同じ演算を1回の命令で実行可能なマルチメディア命令やSIMD命令を実行する演算制御工程を有し、
    該演算制御工程の制御の基に前記ベクトル演算工程による演算処理を実行することを特徴とする請求項5から7の何れか1項に記載の色信号処理方法。
  9. 前記色補間工程は、
    前記演算制御工程を用いて内挿補間を実行することを特徴とする請求項8記載の色信号処理方法。
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