JP3914038B2 - 整圧装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、都市ガス供給系統に用いられる整圧装置に係り、特に、ガス配管網と顧客の住宅または店舗等のガス管との境界に挿入される整圧装置(ハウスレギュレータ)に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、都市ガス供給のための配管系統においては、上流側(1次側)管路と下流側(2次側)管路との間に整圧装置(レギュレータ、ガバナ)が挿入されている。整圧装置は、上流側管路内を高圧で輸送されてきた都市ガスを、一定の所定圧力に減圧して下流側管路へ送出する。また、整圧装置は、上流側管路から下流側管路へのガスの導通を開始または遮断することにより、上流側管路内のガス圧力の変動に関わらず下流側管路内のガス圧力を一定に保つ役割も果たしている。
【0003】
図4は、従来の整圧装置の構成の一例を表す断面図である。この整圧装置110は、具体的には、ガス配管網と顧客の住宅または店舗等のガス管との境界に挿入される整圧装置(ハウスレギュレータ)である。ガスは、入口110Aから整圧装置110の本体部110C内に入り、点線で示したストレーナ111およびノズル部112を経て出口110Bから送出される。
【0004】
ノズル部112の入口112Aには、主弁113が設けられている。整圧装置110は、主弁113よりも下流側の下流側管路(2次側管路)115内のガス圧力によりダイヤフラム117が受ける力と調整スプリング118の付勢力とがつりあい、主弁113の開度を調整することによりガスの流量を制御し、下流側管路115内のガスの圧力(以下「2次圧力」という)の変動にかかわらず、2次圧力を予め設定された一定の値に調整することができる。
【0005】
すなわち、整圧装置110では、主弁113よりも上流側の上流側管路(1次側管路)114内のガスの圧力(以下「1次圧力」という)は貫通孔110Dを通じてバランスダイヤフラム116に伝わる。2次圧力は貫通孔110Eを通じてダイヤフラム117により感知されるが、ダイヤフラム117は支持盤117Aおよび弁棒受け117Bを介して調整スプリング118の付勢力を受けるので、2次圧力は常に予め設定された一定の値に保持されるようになっている。通常の状態、すなわち、調整スプリング118の付勢力と2次圧力とがつりあっているときには、主弁113は一定の開度を保ち、一定量のガスが上流側管路114から下流側管路115へと送出される。なお、図4では、主弁113は閉止状態で示されている。
【0006】
需要家によるガス使用量の増減により2次圧力が変動すると、ダイヤフラム117を押し上げる2次圧力と調整スプリング118の付勢力とのつりあいが破れ、ダイヤフラム117が上方または下方に動く。ダイヤフラム117は、レバー119および弁棒120を介して主弁113に連動されており、ダイヤフラム117の動きに応じて主弁113も上方または下方に移動し、主弁113の開度が調整される。これにより、ガスの流量が調整され、2次圧力が設定値に回復する。
【0007】
また、整圧装置110においては、ノズル部112の出口112Bに、異常昇圧防止弁(ハイカット弁)123が配設されている。このハイカット弁123は、2次圧力が設定値よりも異常に上昇した場合に、上流側管路114から下流側管路115へのガスの導通を停止するものである。
【0008】
主弁113とハイカット弁123との間には、ハイカットスプリング124が配設されている。このハイカットスプリング124は、主弁113とハイカット弁123との間を広げ、両者間の距離を一定に保持するためのものである。この距離は、図5に示したように、2次圧力の変動により主弁113が閉止しても、ハイカット弁123は開いたままになるように設定されており、これにより、通常の2次圧力制御は主弁113のみにより行われるようになっている。なお、主弁113が一定の開度を保っている通常の状態ではハイカット弁123も開放されていることは勿論である。
【0009】
ハイカット弁123が作動、すなわち閉止してガスの導通を遮断するのは、2次圧力が調整スプリング118による通常の設定値よりも異常に上昇した場合である。このような2次圧力の異常な上昇の原因としては、主弁113にごみや滓などが溜まって、主弁113が閉止してもガスが上流側管路114から下流側管路115へ漏れていってしまうことなどが挙げられる。例えば図6(A)に示したように、ごみや埃などが溜まって主弁113が閉止できなくなった場合、ガスが下流側管路115へ漏れていき、ダイヤフラム117(図6には図示せず、図4参照)をさらに押し上げる。その結果、図6(B)に示したように、ハイカット弁123が作動する(閉止する)。なお、ハイカット弁123の作動を人為的に確認することは難しい。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来の整圧装置110では、ハイカット弁123が主弁113に対して下流側に配置されるので、ハイカット弁123は圧力損失を緩和するため大型化せざるを得ない。このため、例えば主弁113にごみなどが挟まって1次圧力が上昇すると、ハイカット弁123は面積が大きいだけに大きな圧力を受けることになり、この圧力に対抗してハイカット弁123を閉止するには2次圧力もそれだけ高くなければならず、遮断圧が高い方へずれていってしまう。したがって、1次圧力が高くなれば高くなるほど遮断圧も高くなるという問題が生じる。
【0011】
また、ハイカット弁123には、1次圧力以外にも、ハイカットスプリング124による付勢力、弁棒120とハイカット弁123との間に嵌められている気密用Oリング125の摺動抵抗力が直接作用する。ハイカット弁123が作動するには、これらの力に打ち勝つ必要があるので、ハイカット弁123の作動圧力が高くなるという問題もある。
【0012】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、小型で作動圧力が小さく、締切り性能が高い異常昇圧防止弁を有する整圧装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明による整圧装置は、主弁と、この主弁に対して上方かつ上流側に配設されると共に主弁に固定された支軸と結合させるための凹部を有し、主弁に固定された支軸が凹部に滑動可能に嵌め込まれることにより主弁に連結された異常昇圧防止弁と、この異常昇圧防止弁に対して上方に設けられ、主弁よりも下流側管路内のガスの圧力を感知して上方または下方に動くダイヤフラムと、このダイヤフラムと異常昇圧防止弁との間に設けられると共に先端に凹部を有し、異常昇圧防止弁に形成された凸部が凹部に嵌め込まれることにより異常昇圧防止弁に連結された弁棒と、ダイヤフラムおよび弁棒を下方に付勢する下流側圧力調整用の調整スプリングとを備え、主弁は、ダイヤフラムの動きに応じて開度が変化することにより下流側管路のガスの圧力を予め設定された一定値に調整し、異常昇圧防止弁は、主弁の支軸の先端と凹部の底面とが接触する第1の位置において調整スプリングに付勢された弁棒の先端が異常昇圧防止弁に当接することにより開放状態を保っており、下流側管路内のガスの圧力の異常な上昇に応じてダイヤフラムが上方に動くことにより弁棒の先端が異常昇圧防止弁から離れた場合には、異常昇圧防止弁は、主弁の支軸に沿って、かつ弁棒の凹部内で滑動することにより支軸の先端と凹部の底面とが離間する第2の位置に移動してガスの導通を停止するものである。
【0014】
本発明の整圧装置は、また、主弁、異常昇圧防止弁、ダイヤフラムおよび弁棒を収納する本体部と、主弁と本体部の底部との間に配設され、主弁を本体部の底部とは反対の方向に付勢するカウンタースプリングとを備えていてもよい。このことにより、上流側管路内のガスの圧力の変動の影響を抑えて、下流側管路内のガスの圧力を予め設定された一定の値に調整できる。
【0016】
本発明による整圧装置では、主弁に対して上流側に異常昇圧防止弁が配置されている。下流側管路内のガスの圧力は、主弁によって、予め設定された一定値に調整されているが、設定値よりも異常に上昇した場合には、異常昇圧防止弁が作動(閉止)してガスの導通を停止する。
【0017】
主弁および異常昇圧防止弁は本体部に収納されており、主弁は、カウンタースプリングにより本体部の底部から一定の高さで保持される。異常昇圧防止弁と主弁との連結、および異常昇圧防止弁とこれを支持する弁棒との連結は、嵌合状態で行われている。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明の一実施の形態に係る整圧装置を表すものである。この整圧装置10は、具体的には、ガス配管網と集合住宅のガス管との境界に挿入される整圧装置(集合住宅用中間圧ハウスレギュレータ)である。ガスは、入口10Aから整圧装置10の本体部10C内に入り、点線で示したストレーナ11およびノズル部12を経て出口10Bから送出される。
【0020】
ノズル部12の出口12Bには、主弁13が設けられている。主弁13は、ノズル部12の出口12Bを封止する弁ゴム13Aと、弁ゴム13Aを受ける弁ゴム受け13Bとを有する構成となっている。整圧装置10は、主弁13の開度を調整することによりガスの流量を制御し、主弁13よりも下流側の下流側管路(2次側管路)15内のガスの圧力(以下「2次圧力」という)の変動にかかわらず、2次圧力を予め設定された一定の値に調整することができる。
【0021】
また、整圧装置10においては、ノズル部12の入口12Aに、異常昇圧防止弁(ハイカット弁)23が配設されている。このハイカット弁23は、2次圧力が設定値よりも異常に上昇した場合に作動し、ガスの導通を停止するものである。主弁13とハイカット弁23とは、嵌合状態で連結されている。具体的には、主弁13には支軸13Cが固定されており、一方、ハイカット弁23の主弁13側には、この支軸13Cを嵌め込むことができる凹部23Cが設けられている。したがって、主弁13とハイカット弁23との連結は、主弁13の支軸13Cがハイカット弁23の凹部23Cに嵌め込まれることにより行われ、ハイカット弁23は、主弁13の支軸13Cに沿って滑動可能となっている。
【0022】
ハイカット弁23と弁棒20Bとは、同様にして嵌合状態で連結されている。すなわち、ハイカット弁23の主弁13と反対側には凸部23Dが形成され、この凸部23Dは、弁棒20Bの先端に形成された凹部20Cに嵌め込まれており、ハイカット弁23は、弁棒20Bの凹部20C内で滑動可能となっている。したがって、ハイカット弁23の作動に際して、従来のように気密用のOリングの摺動抵抗を受けることはない。
【0023】
ハイカット弁23が作動しない(開放されている)ときは、調整スプリング18の付勢力が弁棒20Bに常に伝えられ、弁棒20Bの先端がハイカット弁23に当接した状態を維持するので、主弁13の開度の如何に関わらず主弁13とハイカット弁23との距離は一定に保持される。したがって、主弁13とハイカット弁23との距離を一定に保持するため、従来のようなハイカットスプリングは不要となる。なお、主弁13とハイカット弁23との距離は、図1に示したように、主弁13が閉止してもハイカット弁23は開放状態を保つように設定されており、これにより、通常の2次圧力制御は主弁13のみにより行われるようになっている。
【0024】
主弁13と、本体部10Cの底部10Fとの間には、カウンタースプリング26が設けられている。このカウンタースプリング26は、調整スプリング18、弁棒20A,20Bおよびハイカット弁23とともに、主弁13を底部10Fから一定の高さに保持している。
【0025】
このような整圧装置10では、主弁13よりも上流側の上流側管路(1次側管路)14内のガスの圧力(以下「1次圧力」という)は貫通孔10Dを通じてバランスダイヤフラム16に伝わる。2次圧力は貫通孔10Eを通じてダイヤフラム17により感知されるが、ダイヤフラム17は支持盤17Aおよび弁棒受け17Bを介して調整スプリング18の一定の付勢力を受けるので、2次圧力は常に予め設定された一定の値に保持されるようになっている。通常の状態、すなわち、調整スプリング18の付勢力と2次圧力とがつりあっているときには、主弁13は一定の開度を保ち、一定量のガスが上流側管路14から下流側管路15へと送出される。
【0026】
需要家によるガス使用量の増減により2次圧力が変動すると、ダイヤフラム17を押し上げる2次圧力と調整スプリング18の付勢力とのつりあいが破れ、ダイヤフラム17が上方または下方に動く。ダイヤフラム17は、弁棒20A,20Bおよびハイカット弁23を介して主弁13に連結されており、ダイヤフラム17の動きに応じて主弁13も上方または下方に移動し、主弁13の開度が調整される。これにより、ガスの流量が調整され、2次圧力が設定値に回復する。
【0027】
例えば、2次圧力が増大した場合には、図2に示したように、主弁13が閉止する。しかし、主弁13が閉止しても、ハイカット弁23は開放状態を保っている。すなわち、ハイカット弁23は、主弁13の支軸13Cの先端と凹部23Cの底面とが接触する第1の位置にあり、しかも、弁棒20Bの先端がハイカット弁23に当接しているので、主弁13と異常昇圧防止弁23との間の距離は一定に保たれる。したがって、ハイカット弁23は弁棒20Bと主弁13との間に挟まれて動かず、主弁13の開度の如何にかかわらず異常昇圧防止弁23は開放されている。
【0028】
ハイカット弁23が作動、すなわち閉止してガスの導通を遮断するのは、2次圧力が調整スプリング18による通常の設定値よりも異常に上昇した場合である。このような2次圧力の異常な上昇の原因としては、例えば図3(A)に示したように、主弁13にごみや滓などが溜まって、主弁13が閉止してもガスが漏れていってしまうことなどが挙げられる。主弁13からのガスが漏れ始めたばかりのときには、まだ2次圧力は異常上昇していないので、ハイカット弁23は開いている。
【0029】
主弁13からガスが漏れつづけて2次圧力が異常に上昇すると、この異常上昇がダイヤフラム17により感知される。異常上昇した2次圧力によりダイヤフラム17が押し上げられ、この上向きの圧力が弁棒20A,20Bに伝わり、弁棒20A,20Bが上方に移動するので、弁棒20Bの先端はハイカット弁23から離れる。これに伴い、ハイカット弁23自体も異常上昇した2次圧力を受けて、弁棒20Bの凹部20C内で上方に滑動することが可能となる。したがって、図3(B)に示したように、ハイカット弁23は主弁13の支軸13Cに沿って上方に滑動し、支軸13Cの先端と凹部23Cの底面とが離間する第2の位置に移動して閉止する。
【0030】
なお、ハイカット弁23の作動を人為的に確認するには、底部10Fを本体部10Cから取り外し、ハイカット弁23の作動確認のためガスが漏れるようにした構造の主弁を組み付ける。その後、1次圧力をかけると、2次圧力が設定値よりも異常に上昇し、ハイカット弁23が閉止する。
【0031】
このように、本実施の形態によれば、ノズル部12の入口12Aに、すなわち主弁13に対して上流側にハイカット弁23が配置されているので、ハイカット弁23には1次圧力が直接作用しない。したがって、ハイカット弁23をより低い圧力で作動させることができ、ハイカット弁23が小型化される。
【0032】
さらに、主弁13と、本体部10Cの底部10Fとの間には、カウンタースプリング26が設けられているので、1次圧力の変動の影響を吸収できる。また、従来のようなハイカットスプリングがないので、ハイカット弁23の作動に際してハイカットスプリングの摺動抵抗を受けることがなく、作動圧力が低くなり、締切り性能が向上する。
【0033】
また、主弁13とハイカット弁23との間の連結は、主弁13の支軸13Cがハイカット弁23の凹部23Cに嵌め込まれることにより嵌合状態で行われているので、主弁13とハイカット弁23との距離を一定に保つために、従来のようなハイカットスプリングは不要となる。したがって、ハイカット弁23の作動に際して従来のようにハイカットスプリングの付勢力に打ち勝つ必要がなく、作動圧力がより低くなり、締切り性能が向上する。
【0034】
ハイカット弁23と弁棒20Bとの連結は、ハイカット弁23の主弁13と反対側に形成された凸部23Dが、弁棒20Bの先端に形成された凹部20Cに嵌め込まれることにより嵌合状態で行われているので、従来のような気密用のOリングが不要となる。したがって、ハイカット弁23の作動に際して、従来のように気密用のOリングの摺動抵抗を受けることがなく、作動圧力がさらに低くなり、締切り性能が向上する。
【0035】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されることなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態の整圧装置の構成要素やその配置は図1に示したものに限られない。また、ダイヤフラム17等の整圧機能は、直動式またはパイロット式を問わず利用可能である。
【0036】
なお、上記実施の形態では、本発明をハウスレギュレータに適用した例について説明したが、本発明は、通常の、例えば地区毎に設けられるような、比較的大きい流量の整圧装置にも適用可能である。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1または2に記載の整圧装置によれば、異常昇圧防止弁が主弁に対して上流側に配置されているので、異常昇圧防止弁には上流側管路のガスの圧力(1次圧力)が直接作用しない。したがって、異常昇圧防止弁をより低い圧力で作動させることができ、異常昇圧防止弁が小型化される。また、主弁と異常昇圧防止弁とを、主弁に固定された支軸を異常昇圧防止弁の凹部に滑動可能に嵌め込むことにより連結し、異常昇圧防止弁と弁棒とを、異常昇圧防止弁に形成された凸部を弁棒の先端に形成された凹部に嵌め込むことにより連結すると共に、ダイヤフラムおよび弁棒を調整スプリングにより下方に付勢するようにしたので、異常昇圧のない場合には主弁の開度の如何にかかわらず主弁と異常昇圧防止弁との間の距離が一定に保たれ、そのため従来のようなハイカットスプリングは必要ない。したがって、異常昇圧防止弁の作動に際して従来のようにハイカットスプリングの付勢力に打ち勝つ必要がなく、作動圧力がより低くなり、締切り性能が向上する。
【0038】
特に、請求項2記載の整圧装置によれば、主弁と本体部の底部との間には、カウンタースプリングが設けられているので、従来のようなハイカットスプリングがなく、異常昇圧防止弁の作動に際して従来のハイカットスプリングの摺動抵抗を受けず、作動圧力が低くなり、締切り性能が向上する。
【0040】
更に、異常昇圧防止弁と弁棒とを、異常昇圧防止弁に形成された凸部を弁棒の先端に形成された凹部に嵌め込むことにより連結するようにしたので、従来のような気密用のOリングが不要となる。したがって、異常昇圧防止弁の作動に際して、従来のように気密用のOリングの摺動抵抗を受けることがなく、作動圧力がさらに低くなり、締切り性能が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る整圧装置の構成の一例を表す断面図である。
【図2】図1に示した整圧装置のノズル部付近を拡大して表す断面図である。
【図3】図1に示したハイカット弁の作動を説明するための断面図である。
【図4】従来の整圧装置の構成の一例を表す断面図である。
【図5】図4に示した整圧装置のノズル部付近を拡大して表す断面図である。
【図6】図4に示したハイカット弁の作動を説明するための断面図である。
【符号の説明】
10…整圧装置、10A…入口、10B…出口、11…ストレーナ、12…ノズル部、13…主弁、13C…支軸、14…上流側管路(1次側管路)、15…下流側管路(2次側管路)、16…バランスダイヤフラム、17…ダイヤフラム、18…調整スプリング、20A,20B…弁棒、20C…凹部、23…ハイカット弁、23C…凹部、23D…凸部、26…カウンタースプリング
Claims (2)
- 主弁と、
この主弁に対して上方かつ上流側に配設されると共に前記主弁に固定された支軸と結合させるための凹部を有し、前記主弁に固定された支軸が前記凹部に滑動可能に嵌め込まれることにより前記主弁に連結された異常昇圧防止弁と、
この異常昇圧防止弁に対して上方に設けられ、前記主弁よりも下流側管路内のガスの圧力を感知して上方または下方に動くダイヤフラムと、
このダイヤフラムと前記異常昇圧防止弁との間に設けられると共に先端に凹部を有し、前記異常昇圧防止弁に形成された凸部が前記凹部に嵌め込まれることにより前記異常昇圧防止弁に連結された弁棒と、
前記ダイヤフラムおよび前記弁棒を下方に付勢する下流側圧力調整用の調整スプリングと
を備え、
前記主弁は、前記ダイヤフラムの動きに応じて開度が変化することにより前記下流側管路のガスの圧力を予め設定された一定値に調整し、前記異常昇圧防止弁は、前記主弁の支軸の先端と前記凹部の底面とが接触する第1の位置において前記調整スプリングに付勢された前記弁棒の先端が前記異常昇圧防止弁に当接することにより開放状態を保っており、
前記下流側管路内のガスの圧力の異常な上昇に応じて前記ダイヤフラムが上方に動くことにより前記弁棒の先端が前記異常昇圧防止弁から離れた場合には、前記異常昇圧防止弁は、前記主弁の支軸に沿って、かつ前記弁棒の凹部内で滑動することにより前記支軸の先端と前記凹部の底面とが離間する第2の位置に移動してガスの導通を停止する
ことを特徴とする整圧装置。 - 前記主弁、前記異常昇圧防止弁、前記ダイヤフラムおよび前記弁棒を収納する本体部と、
前記主弁と前記本体部の底部との間に配設され、前記主弁を前記本体部の底部とは反対の方向に付勢するカウンタースプリングと
を備えたことを特徴とする請求項1記載の整圧装置。
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