JP3787233B2 - 圧力制御弁 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体の出力圧、即ち二次側圧力を設定圧力に制御する圧力制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
流量又は入力圧(一次側圧力)に関わりなく、出力圧(二次側圧力)を一次側圧力よりも低い設定圧力となるように制御する圧力制御弁が知られている。この種の圧力制御弁は、例えばシリンダやタンク等の被圧力供給体の上流側の配管に接続され、同被圧力供給体に一定の圧力を供給する用途が一般的である。そのため、二次側圧力が常に設定圧力に保持されることが望ましい。
【0003】
そこで、従来の圧力制御弁において代表的な標準レギュレータの一例を図8に基づいて説明する。同図に示すように、バルブハウジング101には流路102が形成され、その流路102の両端にはそれぞれ一次側ポート103及び二次側ポート104が形成されている。流路102を一次側ポート103と二次側ポート104との間で開閉するための開閉部105は弁座106と弁体107とを有し、弁体107は弁座106の対向位置に配設されたバネ108により弁座106に向かって付勢されている。図8の状態では弁体107が弁座106に押し付けられて、流路102が閉鎖されている。
【0004】
バルブハウジング101の上面にはカバー109が取付けられ、それらの間には受圧体110が配置されている。受圧体110は、バルブハウジング101とカバー109との間に挟持固定されたダイヤフラム111と、そのダイヤフラム111に固定された受圧板112とから構成されている。受圧体110とバルブハウジング101との間にはフィードバック室113が形成されるとともに、受圧体110とカバー109との間には調圧室114が形成されており、これらフィードバック室113と調圧室114とは受圧体110によって区画されている。なお、調圧室114は大気に開放されている。
【0005】
受圧板112と弁体107との間にはロッド115が配設され、同ロッド115は、受圧板112の位置に応じて弁体107をバネ108の付勢力に抗して弁座106から離間させ得るようになっている。受圧板112のロッド115の上端に対応する位置にはフィードバック室113と調圧室114とを連通するリリーフ通路116が形成され、そのリリーフ通路116は常にはロッド115により閉塞されている。
【0006】
バルブハウジング101には前記流路102の二次側ポート104側とフィードバック室113とを連通する孔が形成され、その孔にはサイフォンチューブ117が圧入されている。そして、サイフォンチューブ117内に形成された通路が前記流路102の二次側ポート104側とフィードバック室113とを接続するフィードバック通路118となっている。従って、フィードバック通路118を介して二次側圧力がフィードバック室113内に導入される。
【0007】
ハウジングカバー109には操作ハンドル119のネジ部120が螺合されている。調圧室114内には調圧バネ121が配設され、その下端が受圧板112の上面に、上端が前記ネジ部120に当接されたバネ座122の下面に、それぞれ当接されている。そして、操作ハンドル119の操作によってバネ座122を押圧することにより、調圧バネ121の下方への付勢力が設定される。
【0008】
以上の構成により、操作ハンドル119の操作によって、調圧バネ121が設定圧力でダイヤフラム111を押し下げ、これによりロッド115を介して弁体107を押し下げる。弁体107が押し下げられると、一次側ポート103より流入した空気は、弁体107と弁座106との隙間から二次側へ流出する。一方、二次側へ流出した空気の一部はサイフォンチューブ117内のフィードバック通路118を介してフィードバック室113に流入し、ダイヤフラム111を押し上げる力として作用する。このフィードバック室113から上方に作用する力と、調圧バネ121により下方へ作用する力とのバランスにより、ロッド115を介した弁体107と弁座106の隙間が調節され、二次側圧力が設定された設定圧力に調節される。
【0009】
二次側に設定圧力以上の余剰空気が存在する場合はロッド115と受圧板112とが離間されることでリリーフ通路116が開放されることにより、フィードバック室113より大気に開放された調圧室114側に放出される。一方、二次側圧力が設定圧力よりも低くなると、フィードバック室113の内部圧力が低くなって受圧体110が下方へ移動し、これによりロッド115及び弁体107も下方へ移動して弁体107が弁座106から遠ざかる。その結果、弁体107と弁座106との隙間が大きくなって、二次側圧力が高まる。以上により、一次側圧力にかかわらず、二次側圧力が調圧バネ121にて調節された設定圧力に保持される。
【0010】
ところで、上記圧力制御弁においてフィードバック通路118をサイフォンチューブ117により構成している理由は、流量特性の向上にある。なお、圧力制御弁における「流量特性」とは、設定圧力を一定に保持するとともに流体の流量を徐々に上げていったときの二次側圧力を測定することにより、流量に対する二次側圧力の変化を測定するものであり、その試験方法も日本工業規格により定められている。
【0011】
そこで、その規格により定められている測定方法に準じて、フィードバック通路118をサイフォンチューブ117により構成したものとサイフォンチューブ117を用いることなく構成したものの両者の流量特性を、2種類の異なる設定圧力のもとで測定すると、図9のような結果となる。なお、図9では、設定圧力を点線で、フィードバック通路118をサイフォンチューブ117により構成した圧力制御弁の流量特性を一点鎖線で、フィードバック通路118をサイフォンチューブ117を用いることなく構成した圧力制御弁の流量特性を実線で、それぞれ示した。同図から明らかなように、サイフォンチューブ117を用いていない圧力制御弁では、サイフォンチューブ117を用いた圧力制御弁に比べ、流量が大きくなるにつれて設定圧力よりも大幅に二次側圧力が低くなり、流量特性としては満足のいかないものとなる。
【0012】
圧力制御弁において流量特性が悪化しているのは、弁体107を動作させるための受圧体110を大きく動作させることができず、又、受圧ロッド115のシール部の摩擦等が避けられないといった理由から、ロッド115の設定値への応答遅れ、ひいては弁体107の圧力感度の悪化が生じているためであると考えられる。
【0013】
そのため、図8に示した従来の圧力制御弁では、サイフォンチューブ117を用いることで、フィードバック通路118の入口側の空気を負圧とし、二次側圧力よりもフィードバック室113の圧力を小さくしている。これにより、ロッド115に対し下方へ作用する力を大きくして弁体107と弁座106との隙間を大きくすることができるため、上記弁体107の圧力感度の悪化を極力相殺して設定圧力に近づけることができる。
【0014】
以上の理由から、従来では、流量特性を向上させる一手段として、サイフォンチューブ117を装着することによりフィードバック通路118を構成することが頻繁に行われていた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、圧力制御弁の中でも二次側ポート104側の流路102とフィードバック室113とを結ぶフィードバック通路118は弁内部に存在し、そこにサイフォンチューブ117を装着する作業は甚だ面倒であり、コスト高の要因になっていた。しかも、近年、流体圧機器の小型化の例に漏れず、圧力制御弁の小型化も進んでおり、これがサイフォンチューブ113を装着する作業を一層困難なものとしているのが実状である。
【0016】
又、図8に基づいて説明した標準レギュレータの他、ノズルフラッパ機構、ダイヤフラムで区画されるパイロット室等を備えた精密レギュレータと称される圧力制御弁も従来より知られている。この種の精密レギュレータでは上述のような弁体の圧力感度の悪化の機構的要因を除去することによって、標準レギュレータよりも流量特性を向上させている。
【0017】
しかし、精密レギュレータでは、標準レギュレータに比べて内部構造が一層複雑なものとなり、サイフォンチューブを装着する作業を一層困難なものとしており、中にはサイフォンチューブを装着することができないものも存在する。そのため、精密レギュレータでは一般にフィードバック通路にサイフォンチューブを設けておらず、上記した弁体の圧力感度の悪化の機構的要因を除去するにとどまっていた。
【0018】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、流路の二次側とフィードバック室とを接続するフィードバック通路にサイフォンチューブを用いることなく流量特性を向上させることができる圧力制御弁を提供することにある。又、本発明の更なる目的は、上記目的を簡単な構造でかつ組付け作業も簡単なものとして達成し得る圧力制御弁を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、弁本体に流体が流通する流路を設け、その流路の端部には一次側圧力が入力される一次側ポート及び二次側圧力が出力される二次側ポートをそれぞれ設け、前記流路の一次側ポートと二次側ポートとの間にはその流路を開閉することにより二次側圧力を決定付ける弁体を備えた開閉部を設け、前記流路の開閉部よりも二次側ポート側に開口する開口部を備えたフィードバック通路を設け、そのフィードバック通路に連通されるフィードバック室を設け、そのフィードバック室の内部圧力に基づいて前記弁体を開閉動作させることにより、二次側圧力を設定圧力となるように制御する圧力制御弁であって、前記弁本体の前記流路における前記開口部の上流側において二次側ポートから直線的に延びる流路途中の内周面に、前記開口部周辺に負圧が発生するように同開口部が設けられた位置の流路断面積よりも流路断面積が小さくなる段差を、前記弁本体の内周面から流路中心側へ向けて流路を絞るように突出された突出部により形成するとともに、前記弁本体の流路に対応する内周面に溝を設け、前記段差と前記開口部との間には、二次側ポートから前記段差までの流路径よりも小さな平面部と、その平面部の周囲から下流側に向けて拡径するとともに弾性変形可能なフランジ部とから構成された整流作用を有するフィルタをニ次側ポート側より挿入して前記平面部を前記流路に交差して整流作用を有する状態に配置するとともに前記フランジ部先端側を前記溝の下流側側面に係合させた
【0020】
従って、請求項1に記載の発明では、開閉部に設けられた弁体の開閉動作により二次側ポートから二次側圧力が出力される。二次側の流体の一部はフィードバック通路を介してフィードバック室に導入され、そのフィードバック室の内部圧力に基づいて前記弁体の開閉動作が行われることにより、二次側圧力が設定圧力となるように制御される。ところで、流量特性を向上させるためには、フィードバック室を二次側圧力よりも小さな圧力に保持する必要がある。そこで、この発明では弁本体の流路におけるフィードバック通路開口部の上流側に、同開口部周辺に負圧が発生するように同開口部が設けられた位置の流路断面積よりも流路断面積が小さくなる段差を設けているため、サイフォンチューブを設ける必要がない。又、流路中に設けられた段差によって負圧を発生させると、フィードバック通路に導入される流体に脈動が発生し、バイブレーション現象が発生するおそれがあるが、ここでは流体を開口部に導入する前にフィルタによって整流しているため、バイブレーション現象の発生を抑制し得る。その結果、サイフォンチューブを使用することなく、バイブレーション現象の発生を抑えつつ流量特性を向上させることができる。
また、上記段差を、弁本体の流路に対応する内周面から流路中心側へ向けて流路を絞るように突出された突出部により形成しているため、突出部自体がサイフォンチューブよりも大型となり、その製作が容易となる。しかも、弁本体と突出部とを一体に形成する場合には弁本体の製作時に同時に突出部を形成することも可能となり、製作コストを低減し得る。又、従来ではサイフォンチューブを入れることのできない小型、複雑な圧力制御弁であってもフィードバック通路の開口部周囲に負圧を発生させることが可能となる。
また、上記段差を、二次側ポートから直線的に延びる流路途中に設け、二次側ポート側よりフィルタを挿入することで同フィルタを所定の装着位置に配置させることができるため、フィルタの装着作業が簡単になる。
また、上記弁本体の流路に対応する内周面には溝を設け、上記フィルタを、二次側ポートから段差までの流路径よりも小さな平面部と、その平面部の周囲から下流側に向けて拡径するとともに弾性変形可能なフランジ部とから構成し、平面部が前記流路に交差して整流作用を有する状態に配置されるとともにフランジ部先端側が前記溝の下流側側面に係合されている構成とした。このため、二次側ポート側よりフィルタを挿入すると、フランジ部が流路内周面に沿って弾性変形される。この状態でフィルタを更に奥へ挿入しフランジ部が溝に対応する位置に到達すると、フランジ部がその弾性力により拡径するように復帰し溝内に突出され、フランジ部の先端側が溝の下流側側面に係合される。この状態では平面部が流路と交差するように配置され整流作用を有する。従って、フィルタを単に二次側ポートより奥へ挿入すれば溝に対しフィルタを装着することができ、フィルタの装着作業が非常に簡単なものとなるとともに、フィルタの抜け落ちも防止される。
【0021】
請求項2に記載の発明では、弁本体に流体が流通する流路を設け、その流路の端部には一次側圧力が入力される一次側ポート及び二次側圧力が出力される二次側ポートをそれぞれ設け、前記流路の一次側ポートと二次側ポートとの間にはその流路を開閉することにより二次側圧力を決定付ける弁体を備えた開閉部を設け、前記流路の開閉部よりも二次側ポート側に開口する開口部を備えたフィードバック通路を設け、そのフィードバック通路に連通されるフィードバック室を設け、二次側圧力を設定圧力に調節するための調圧部を、受圧体を挟んでフィードバック室と対向するように設け、調圧部からの圧力とフィードバック室の内部圧力との差圧による前記受圧体の変位に基づいて、前記弁体を開閉動作させることにより、二次側圧力を設定圧力となるように制御する圧力制御弁であって、前記弁本体の前記流路における前記開口部の上流側において二次側ポートから直線的に延びる流路途中の内周面に、前記開口部周辺に負圧が発生するように同開口部が設けられた位置の流路断面積よりも流路断面積が小さくなる段差を、前記弁本体の内周面から流路中心側へ向けて流路を絞るように突出された突出部により形成するとともに、前記弁本体の流路に対応する内周面に溝を設け、前記段差と前記開口部との間には、二次側ポートから前記段差までの流路径よりも小さな平面部と、その平面部の周囲から下流側に向けて拡径するとともに弾性変形可能なフランジ部とから構成された整流作用を有するフィルタをニ次側ポート側より挿入して前記平面部を前記流路に交差して整流作用を有する状態に配置するとともに前記フランジ部先端側を前記溝の下流側側面に係合させた
【0022】
従って、請求項2に記載の発明では、開閉部に設けられた弁体の開閉動作により二次側ポートから二次側圧力が出力される。二次側の流体の一部はフィードバック通路を介してフィードバック室に導入される。そして、そのフィードバック室の内部圧力と、二次側圧力を設定圧力に調節するための調圧部との差圧による受圧体の変位に基づいて、前記弁体の開閉動作が行われることにより、二次側圧力が設定圧力となるように制御される。ところで、流量特性を向上させるためには、フィードバック室を二次側圧力よりも小さな圧力に保持する必要がある。そこで、この発明では弁本体の流路におけるフィードバック通路開口部の上流側に、同開口部周辺に負圧が発生するように同開口部が設けられた位置の流路断面積よりも流路断面積が小さくなる段差を設けているため、サイフォンチューブを設ける必要がない。又、流路中に設けられた段差によって負圧を発生させると、フィードバック通路に導入される流体に脈動が発生し、バイブレーション現象が発生するおそれがあるが、ここでは流体を開口部に導入する前にフィルタによって整流しているため、バイブレーション現象の発生を抑制し得る。その結果、サイフォンチューブを使用することなく、バイブレーション現象の発生を抑えつつ流量特性を向上させることができる。
また、上記段差を、弁本体の流路に対応する内周面から流路中心側へ向けて流路を絞るように突出された突出部により形成しているため、突出部自体がサイフォンチューブよりも大型となり、その製作が容易となる。しかも、弁本体と突出部とを一体に形成する場合には弁本体の製作時に同時に突出部を形成することも可能となり、製作コストを低減し得る。又、従来ではサイフォンチューブを入れることのできない小型、複雑な圧力制御弁であってもフィードバック通路の開口部周囲に負圧を発生させることが可能となる。
また、上記段差を、二次側ポートから直線的に延びる流路途中に設け、二次側ポート側よりフィルタを挿入することで同フィルタを所定の装着位置に配置させることができるため、フィルタの装着作業が簡単になる。
また、上記弁本体の流路に対応する内周面には溝を設け、上記フィルタを、二次側ポートから段差までの流路径よりも小さな平面部と、その平面部の周囲から下流側に向けて拡径するとともに弾性変形可能なフランジ部とから構成し、平面部が前記流路に交差して整流作用を有する状態に配置されるとともにフランジ部先端側が前記溝の下流側側面に係合されている構成とした。このため、二次側ポート側よりフィルタを挿入すると、フランジ部が流路内周面に沿って弾性変形される。この状態でフィルタを更に奥へ挿入しフランジ部が溝に対応する位置に到達すると、フランジ部がその弾性力により拡径するように復帰し溝内に突出され、フランジ部の先端側が溝の下流側側面に係合される。この状態では平面部が流路と交差するように配置され整流作用を有する。従って、フィルタを単に二次側ポートより奥へ挿入すれば溝に対しフィルタを装着することができ、フィルタの装着作業が非常に簡単なものとなるとともに、フィルタの抜け落ちも防止される。
【0023】
請求項3に記載の発明では、弁本体に流体が流通する流路を設け、その流路の端部には一次側圧力が入力される一次側ポート及び二次側圧力が出力される二次側ポートをそれぞれ設け、前記流路の一次側ポートと二次側ポートとの間にはその流路を開閉することにより二次側圧力を決定付ける弁体を備えた開閉部を設け、前記流路の開閉部よりも二次側ポート側に開口する開口部を備えたフィードバック通路を設け、そのフィードバック通路に連通されるフィードバック室を設け、二次側圧力を設定圧力に調節するための調圧部を、受圧体を挟んでフィードバック室と対向するように設け、前記流路の開閉部よりも一次側ポート側に開口するパイロット通路に連通されるパイロット室を設け、パイロット通路中には同通路を絞るオリフィスを設け、調圧部からの圧力とフィードバック室の内部圧力との差圧による前記受圧体の変位によってパイロット室とフィードバック室とを連通又は遮断させるノズルフラッパ機構を設け、ノズルフラッパ機構によるパイロット室とフィードバック室との遮断時にはパイロット室の内部圧力により弁体を開放動作させ、パイロット室とフィードバック室との連通時にはパイロット室の内部圧力がフィードバック室に流出して弁体を閉鎖動作させることにより、二次側圧力を設定圧力となるように制御する圧力制御弁であって、前記弁本体の前記流路における前記開口部の上流側において二次側ポートから直線的に延びる流路途中の内周面に、前記開口部周辺に負圧が発生するように同開口部が設けられた位置の流路断面積よりも流路断面積が小さくなる段差を、前記弁本体の内周面から流路中心側へ向けて流路を絞るように突出された突出部により形成するとともに、前記弁本体の流路に対応する内周面に溝を設け、前記段差と前記開口部との間には、二次側ポートから前記段差までの流路径よりも小さな平面部と、その平面部の周囲から下流側に向けて拡径するとともに弾性変形可能なフランジ部とから構成された整流作用を有するフィルタをニ次側ポート側より挿入して前記平面部を前記流路に交差して整流作用を有する状態に配置するとともに前記フランジ部先端側を前記溝の下流側側面に係合させた
【0024】
従って、請求項3に記載の発明では、開閉部に設けられた弁体の開閉動作により二次側ポートから二次側圧力が出力される。二次側の流体の一部はフィードバック通路を介してフィードバック室に導入されるとともに、一次側の流体の一部はパイロット通路及びオリフィスを介してパイロット室に導入される。そして、そのフィードバック室の内部圧力と、二次側圧力を設定圧力に調節するための調圧部との差圧による受圧体の変位に基づいて、ノズルフラッパ機構によりパイロット室とフィードバック室とが連通又は遮断される。ノズルフラッパ機構によるパイロット室とフィードバック室との遮断時にはパイロット室の内部圧力により弁体を開放動作させ、パイロット室とフィードバック室との連通時にはパイロット室の内部圧力がフィードバック室に流出して弁体を閉鎖動作させることにより、二次側圧力を設定圧力となるように制御される。ところで、流量特性を向上させるためには、フィードバック室を二次側圧力よりも小さな圧力に保持する必要がある。そこで、この発明では弁本体の流路におけるフィードバック通路開口部の上流側に、同開口部周辺に負圧が発生するように同開口部が設けられた位置の流路断面積よりも流路断面積が小さくなる段差を設けているため、サイフォンチューブを設ける必要がない。又、流路中に設けられた段差によって負圧を発生させると、フィードバック通路に導入される流体に脈動が発生し、バイブレーション現象が発生するおそれがあるが、ここでは流体を開口部に導入する前にフィルタによって整流しているため、バイブレーション現象の発生を抑制し得る。その結果、サイフォンチューブを使用することなく、バイブレーション現象の発生を抑えつつ流量特性を向上させることができる。
また、上記段差を、弁本体の流路に対応する内周面から流路中心側へ向けて流路を絞るように突出された突出部により形成しているため、突出部自体がサイフォンチューブよりも大型となり、その製作が容易となる。しかも、弁本体と突出部とを一体に形成する場合には弁本体の製作時に同時に突出部を形成することも可能となり、製作コストを低減し得る。又、従来ではサイフォンチューブを入れることのできない小型、複雑な圧力制御弁であってもフィードバック通路の開口部周囲に負圧を発生させることが可能となる。
また、上記段差を、二次側ポートから直線的に延びる流路途中に設け、二次側ポート側よりフィルタを挿入することで同フィルタを所定の装着位置に配置させることができるため、フィルタの装着作業が簡単になる。
また、上記弁本体の流路に対応する内周面には溝を設け、上記フィルタを、二次側ポートから段差までの流路径よりも小さな平面部と、その平面部の周囲から下流側に向けて拡径するとともに弾性変形可能なフランジ部とから構成し、平面部が前記流路に交差して整流作用を有する状態に配置されるとともにフランジ部先端側が前記溝の下流側側面に係合されている構成とした。このため、二次側ポート側よりフィルタを挿入すると、フランジ部が流路内周面に沿って弾性変形される。この状態でフィルタを更に奥へ挿入しフランジ部が溝に対応する位置に到達すると、フランジ部がその弾性力により拡径するように復帰し溝内に突出され、フランジ部の先端側が溝の下流側側面に係合される。この状態では平面部が流路と交差するように配置され整流作用を有する。従って、フィルタを単に二次側ポートより奥へ挿入すれば溝に対しフィルタを装着することができ、フィルタの装着作業が非常に簡単なものとなるとともに、フィルタの抜け落ちも防止される。
【0025】
請求項4に記載の発明では、弁本体に流体が流通する流路を設け、その流路の端部には一次側圧力が入力される一次側ポート及び二次側圧力が出力される二次側ポートをそれぞれ設け、前記流路の一次側ポートと二次側ポートとの間にはその流路を開閉することにより二次側圧力を決定付ける弁体を備えた開閉部を設け、前記流路の開閉部よりも二次側ポート側に開口する開口部を備えたフィードバック通路を設け、そのフィードバック通路に連通されるフィードバック室を設け、前記流路の開閉部よりも一次側ポート側に開口するパイロット通路に連通されるパイロット室を、受圧体を挟んでフィードバック室と対向するように設け、前記フィードバック室の圧力を検出しその検出結果に基づいて前記パイロット室の圧力を変更制御する制御手段を設け、パイロット室の内部圧力とフィードバック室の内部圧力との差圧による前記受圧体の変位に基づいて、前記弁体を開閉動作させることにより、二次側圧力を設定圧力となるように制御する圧力制御弁であって、前記弁本体の前記流路における前記開口部の上流側において二次側ポートから直線的に延びる流路途中の内周面に、前記開口部周辺に負圧が発生するように同開口部が設けられた位置の流路断面積よりも流路断面積が小さくなる段差を、前記弁本体の内周面から流路中心側へ向けて流路を絞るように突出された突出部により形成するとともに、前記弁本体の流路に対応する内周面に溝を設け、前記段差と前記開口部との間には、二次側ポートから前記段差までの流路径よりも小さな平面部と、その平面部の周囲から下流側に向けて拡径するとともに弾性変形可能なフランジ部とから構成された整流作用を有するフィルタをニ次側ポート側より挿入して前記平面部を前記流路に交差して整流作用を有する状態に配置するとともに前記フランジ部先端側を前記溝の下流側側面に係合させた
【0026】
従って、請求項4に記載の発明では、開閉部に設けられた弁体の開閉動作により二次側ポートから二次側圧力が出力される。二次側の流体の一部はフィードバック通路を介してフィードバック室に導入される。そして、そのフィードバック室の内部圧力と、パイロット室の内部圧力との差圧による受圧体の変位に基づいて、前記弁体の開閉動作が行われることにより、二次側圧力が設定圧力となるように制御される。なお、パイロット室の内部圧力はフィードバック室の圧力に基づいて制御手段により変更制御される。ところで、流量特性を向上させるためには、フィードバック室を二次側圧力よりも小さな圧力に保持する必要がある。そこで、この発明では弁本体の流路におけるフィードバック通路開口部の上流側に、同開口部周辺に負圧が発生するように同開口部が設けられた位置の流路断面積よりも流路断面積が小さくなる段差を設けているため、サイフォンチューブを設ける必要がない。又、流路中に設けられた段差によって負圧を発生させると、フィードバック通路に導入される流体に脈動が発生し、バイブレーション現象が発生するおそれがあるが、ここでは流体を開口部に導入する前にフィルタによって整流しているため、バイブレーション現象の発生を抑制し得る。その結果、サイフォンチューブを使用することなく、バイブレーション現象の発生を抑えつつ流量特性を向上させることができる。
また、上記段差を、弁本体の流路に対応する内周面から流路中心側へ向けて流路を絞るように突出された突出部により形成しているため、突出部自体がサイフォンチューブよりも大型となり、その製作が容易となる。しかも、弁本体と突出部とを一体に形成する場合には弁本体の製作時に同時に突出部を形成することも可能となり、製作コストを低減し得る。又、従来ではサイフォンチューブを入れることのできない小型、複雑な圧力制御弁であってもフィードバック通路の開口部周囲に負圧を発生させることが可能となる。
また、上記段差を、二次側ポートから直線的に延びる流路途中に設け、二次側ポート側よりフィルタを挿入することで同フィルタを所定の装着位置に配置させることができるため、フィルタの装着作業が簡単になる。
また、上記弁本体の流路に対応する内周面には溝を設け、上記フィルタを、二次側ポートから段差までの流路径よりも小さな平面部と、その平面部の周囲から下流側に向けて拡径するとともに弾性変形可能なフランジ部とから構成し、平面部が前記流路に交差して整流作用を有する状態に配置されるとともにフランジ部先端側が前記溝の下流側側面に係合されている構成とした。このため、二次側ポート側よりフィルタを挿入すると、フランジ部が流路内周面に沿って弾性変形される。この状態でフィルタを更に奥へ挿入しフランジ部が溝に対応する位置に到達すると、フランジ部がその弾性力により拡径するように復帰し溝内に突出され、フランジ部の先端側が溝の下流側側面に係合される。この状態では平面部が流路と交差するように配置され整流作用を有する。従って、フィルタを単に二次側ポートより奥へ挿入すれば溝に対しフィルタを装着することができ、フィルタの装着作業が非常に簡単なものとなるとともに、フィルタの抜け落ちも防止される。
【0033】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
以下、圧力制御弁を精密レギュレータに具体化した第1実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。
【0034】
バルブハウジング1には空気の流路2が形成され、その流路2の両端にはそれぞれバルブハウジング1の側面に開口する一次側ポート3及び二次側ポート4が形成されている。一次側ポート3と二次側ポート4との間で流路2を開閉するための開閉部5は、バルブハウジング1に設けられた弁座6と同弁座6に対し接離される弁体7とにより構成されている。弁体7は上下方向に延びるロッド8の外周面に一体に形成され、ロッド8は弁座6の対向位置に形成された排出口9に摺動可能に挿入されている。そして、弁体7は弁座6と対向する位置に配設された付勢部材としてのゴム10により弁座6に向かって付勢されており、図1の状態では弁体7が弁座6に押し付けられて、流路2が閉鎖されている。又、ロッド8には、流路2の二次側ポート4側と排出口9とを連通させる連通孔11が長手方向に貫通するように形成されている。なお、流路2の開閉部5よりも一次側ポート3側にはメッシュ状に形成された防塵フィルタ12が装着され、同防塵フィルタ12により一次側ポート3より入力された空気に含まれる異物を捕えて開閉部5及び二次側ポート4側への異物の侵入を防止している。
【0035】
バルブハウジング1の上面にはハウジングカバー13が取付けられ、それらの間には第1の受圧体14が設けられている。その第1の受圧体14は、バルブハウジング1とハウジングカバー13との間に挟持固定された第1のダイヤフラム15と、その第1のダイヤフラム15の下面に固定された第1の受圧板16とから構成されている。第1の受圧体14とハウジングカバー13との間にはパイロット室17が形成され、同パイロット室17は第1の受圧体14により前記流路2と区画されている。第1の受圧板16は流路2側に設けられた付勢部材としてのリリーフスプリング18により上方へ付勢されている。又、第1の受圧板16の下面と前記ロッド8の上端とは相対的に接近離間可能となっており、図1の状態では第1の受圧板16の下面と前記ロッド8の上端とが当接されていて、連通孔11と流路2とが非連通に保持されている。
【0036】
パイロット圧供給通路19は、前記流路2の開閉部5よりも上流側かつ前記防塵フィルタ12よりも下流側の位置とパイロット室17とを接続するように、バルブハウジング1及びハウジングカバー13に形成されている。このパイロット圧供給通路19の途中には流路径が0.1mm〜0.3mm程度に固定されたオリフィス20が設けられ、一次側圧力よりも低圧のパイロット圧力を前記パイロット室17へ供給している。従って、一次側ポート3からの空気がオリフィス20を介してパイロット室17に導入され、その内部圧力を上昇させる。
【0037】
ハウジングカバー13の上面にはカバー21が取付けられ、それらの間には第2の受圧体22が設けられている。その第2の受圧体22は、ハウジングカバー13とカバー21との間に挟持固定された第2のダイヤフラム23と、その第2のダイヤフラム23に固定された第2の受圧板24とから構成されている。第2の受圧体22とハウジングカバー13との間にはフィードバック室25が形成されるとともに、第2の受圧体22とカバー21との間には調圧部としての調圧室26が形成され、これらフィードバック室25と調圧室26とは第2の受圧体22によって区画されている。フィードバック通路27は前記流路2の開閉部5よりも二次側ポート4側とフィードバック室25とを接続するように、バルブハウジング1及びハウジングカバー13に形成されている。従って、流路2の二次側圧力がフィードバック室25内に導入される。
【0038】
パイロット室17とフィードバック室25との間にはノズルフラッパ機構28が設けられている。そのノズルフラッパ機構28は、ノズル29とフラッパ30とフラッパスプリング31とから構成されている。ノズル29は、ハウジングカバー13の上下に貫通してパイロット室17とフィードバック室25とを連通するように形成されている。フラッパ30は、ボール状に形成されてノズル29の上端に形成された座部上に載置され、付勢部材を構成するフラッパスプリング31により上方に付勢されている。図1の状態ではフラッパ30の上側が第2の受圧板24の下面に当接されるとともに、ノズル29をその上端部でフラッパ30により閉塞しており、パイロット室17とフィードバック室25とを非連通状態に保持している。
【0039】
カバー21には、操作ハンドル32のネジ部33が螺合されている。調圧室26内には調圧バネ34が配設され、調圧バネ34の下端が第2の受圧板24の上面に、上端がバネ座35にそれぞれ当接されている。そして、操作ハンドル32が回動操作されることで、調圧バネ34による第2の受圧体22を下方へ付勢する圧力を調節することができ、これにより、精密レギュレータの設定圧力が調節される。なお、前記バルブハウジング1、ハウジングカバー13及びカバー21により弁本体が構成されている。
【0040】
ここで、前記フィードバック通路27の入口側の構成について、特に図1〜図3を参照しつつ詳細に説明する。
フィードバック通路27の入口側に対応するバルブハウジング1には、前記流路2の開閉部5よりも二次側ポート4側において、流路2と交差する方向へ周回するように環状の溝36が形成されている。その溝36の底面36aにはフィードバック通路27の入口側の開口部27aが形成されている。溝36の上流側には流路2をその流路断面積が小さくなるように絞るべくバルブハウジング1の流路2中心側へ突出する環状の突出部37が形成されている。従って、バルブハウジング1の流路2において突出部37とその下流側の溝36との間で段差が形成されている。なお、本実施形態では、溝36の上流側側面と突出部37の下流側側面とが一致するように形成されている。そして、突出部37内を通過した空気が溝36との間で形成される段差を通過する際、溝36内を含む開口部27a周辺が負圧となる。そのため、二次側圧力よりも低圧の空気が開口部27aよりフィードバック通路27を介してフィードバック室25に導入される。即ち、フィードバック室25の内部圧力は二次側圧力よりも低圧に保持される。
【0041】
溝36内には整流フィルタ38が装着されている。その整流フィルタ38は、平面部としての円板部39と、その周囲から連続して下流側へ向かって徐々に拡径するように延びるフランジ部40とから構成されている。円板部39は突出部37の内周径よりも大きくかつ突出部37下流側の流路2と同等又はそれより小さく形成されている。又、フランジ部40の幅は前記溝36の溝幅と略同一に形成されている。そして、整流フィルタ38の円板部39が突出部37の下流側側面に当接されるとともに、フランジ部40が溝36内に挿入されて同フランジ部40の先端が溝36の下流側側面に係合されることにより、整流フィルタ38が溝36に装着されている。
【0042】
整流フィルタ38は金網にて形成されたメッシュフィルタであり、該金網はステンレススチール等の線材の組み合わせにより形成されている。従って、フィルタ38はある程度の弾性変形が許容されているとともに、流路2内を通過する異物を捕える機能も有する。又、フィルタ38が溝36に係合されていることから、フィードバック通路27の入口側の開口部27aは整流フィルタ38のフランジ部40により覆われている。従って、開口部27aよりフィードバック通路27に導入される空気は整流フィルタ38により整流される。
【0043】
その整流フィルタ38の組付けに関して説明すると、整流フィルタ38は二次側ポート4の開口側より挿入され、フランジ部40が内周側に変形した状態で溝36へ向かって前進される。そして、円板部39が突出部37の下流側側面に当接すると、フランジ部40がその弾性力により元の拡径した状態に復帰し、以って、フランジ部40が溝36の下流側側面に係合されて整流フィルタ38が溝36内に装着される。
【0044】
次に、以上のように構成された精密レギュレータの作用について説明する。
さて、図1の状態において、一次側ポート3に所定の一次側圧力を有する空気を供給すると、パイロット圧供給通路19を介して一次側の圧力がパイロット室17に供給され、パイロット室17の内部圧力が高まる。これにより、第1の受圧体14が下動される。それに伴い、ロッド8が下動されるとともに、同ロッド8に設けられた弁体7も一体に下動され、開閉部5を開放させる。これにより、一次側ポート3側の空気圧が二次側ポート4側に供給され、二次側ポート4側の圧力が設定圧力まで昇圧される。そして、二次側ポート4側の二次側圧力は外部の被圧力供給体に供給されるとともに、その一部がフィードバック通路27を介してフィードバック室25に導入される。
【0045】
そして、フィードバック室25の内部圧力が昇圧され、このフィードバック圧力が調圧バネ34により設定された設定圧力を越えた場合には、調節バネ34による設定圧力とフィードバック室25の内部圧力であるフィードバック圧力との圧力差に応じて第2の受圧体22が上動される。
【0046】
すると、フラッパ30がフラッパスプリング31の付勢力によりノズル29の上端から僅かに離間され、パイロット室17内の空気がフィードバック室25へ流出される。この時、パイロット室17へ一次側圧力を供給するパイロット圧供給通路19にはその途中にオリフィス20が形成されているため、パイロット室17への一次側の空気の供給量よりも、パイロット室17からノズル29を介してフィードバック室25へ流出される流出量の方が大きくなり、パイロット室17の内部圧力が低下される。これにより、第1の受圧体14が上動され、それに伴い、ロッド8がゴム10の付勢力により上動され、開閉部5を閉鎖させる。又、第1の受圧体14の上動により第1の受圧板16の下面とロッド8の上端とが離間され、流路2の二次側ポート4側の余剰の空気が連通孔11を介して排出口9から大気に放出される。その結果、二次側ポート4側の圧力が設定圧まで降圧される。
ここで、バルブハウジング1において、フィードバック通路27の開口部27aが形成されている溝36の上流側には、流路2をその流路断面積が小さくなるように絞る環状の突出部37が形成されている。従って、突出部37とその下流側の溝36との間で段差が形成されている。そのため、突出部37内を通過した空気が溝36との間で形成される段差を通過する際、溝36内を含む開口部27a周辺が負圧となる。これにより、二次側圧力よりも低圧の空気が開口部27aよりフィードバック通路27を介してフィードバック室25に導入される。即ち、フィードバック室25の内部圧力は二次側圧力よりも低圧に保持される。その結果、従来技術において説明したような弁体7の圧力感度の悪化が低減され、二次側圧力を設定圧力に近づけることができる。即ち、流量特性を向上させることができる。
【0047】
又、開口部27aよりフィードバック通路27に導入される空気は整流フィルタ38により整流される。その結果、フィードバック通路27に導入される空気が脈動することにより発生するバイブレーション現象を抑制することができる。なお、バイブレーション現象とは、フィードバック室25に導入される空気の脈動によりフラッパ30がノズル29に対して振動するように開閉を繰返し、それに伴って弁体7も振動する結果、二次側圧力が小刻みに波うつように変動する現象を意味する。
【0048】
次に、以上説明した精密レギュレータの流量特性を比較例と比較しつつ図4〜図6に基づいて説明する。
図4は本実施形態の精密レギュレータの流量特性を示すグラフ図、図5は本実施形態の精密レギュレータにおいて溝36、突出部37及び整流フィルタ38を設けていない場合の流量特性を示す比較例1のグラフ図、図6は本実施形態の精密レギュレータから整流フィルタ38を設けていない場合の流量特性を示す比較例2のグラフ図をそれぞれ示している。
【0049】
これらの各精密レギュレータにおける流量特性の測定は、いずれも一次側圧力を0.5(MPa)に保持するとともに、設定圧力を0.1(kgf/cm2 )に保持し、空気流量を0〜400(l/min)に変更していったときの二次側圧力を測定することにより行った。又、設定圧力を0.5、2、4(kgf/cm2 )にそれぞれ保持した場合の測定も行った。即ち、各図において点線で示されているのが設定圧力であり、測定された二次側圧力が流量にかかわりなく点線で示された設定圧力に近いほど流量特性が優れているといえる。
【0050】
そこで、まず比較例1の流量特性の測定結果を図5によりみてみると、0.1、0.5、2、4(kgf/cm2 )の各設定圧力の場合も、空気流量が大きくなるにつれ、二次側圧力が徐々に設定圧力より低くなっていくことがわかる。この測定結果から、比較例1の精密レギュレータは、従来の圧力制御弁の中では充分に流量特性に優れたものとして位置づけることができる。
【0051】
これに対し、本実施形態の流量特性の測定結果を図4にによりみてみると、0.1、0.5、2、4(kgf/cm2 )の各設定圧力の場合も、空気流量が大きくなるにつれ、二次側圧力が徐々に設定圧力より低くなっていくことがわかる。しかし、本実施形態では比較例1に比べ、空気流量の増大に伴う二次側圧力の低下度合が低いことがわかる。例えば、空気流量400(l/min)で設定圧力0.5(kgf/cm2 )の場合、本実施形態では設定圧力に比べ0.02(kgf/cm2 )だけ低くなっているのに対し、比較例1では設定圧力に比べ0.046(kgf/cm2 )も低くなっている。又、空気流量400(l/min)で設定圧力2(kgf/cm2 )の場合、本実施形態では設定圧力に比べ0.016(kgf/cm2 )だけ低くなっているのに対し、比較例1では設定圧力に比べ0.028(kgf/cm2 )も低くなっている。
【0052】
以上から、本実施形態の精密レギュレータが、溝36、突出部37及び整流フィルタ38を設けていない精密レギュレータに比べ、良好な流量特性を示すものであることが明らかである。
【0053】
又、比較例2の流量特性の測定結果を図6によりみてみると、0.1、0.5、2(kgf/cm2 )の各設定圧力の場合、空気流量が大きくなってある流量に達すると、二次側圧力が波打ったり、設定圧力を大きく越えてしまう場合もあって、実用に供し得ない。即ち、フィードバック通路27の入口側開口部27aの周辺を負圧とするために、単に突出部37などで段差を形成するだけでは、空気の脈動を抑えることができず、極端なバイブレーション現象が発生することが判った。
【0054】
以上から、本実施形態の精密レギュレータにおける良好な流量特性が、溝36や突出部37等による段差のみによって達成されるのではなく、段差と整流フィルタ38とが相俟って達成されるものであることが判明した。
【0055】
次に、本実施形態において得られる効果を説明する。
(1)突出部37により形成される流路2中の段差により、同段差のすぐ下流側に位置するフィードバック通路27の入口側の開口部27aの周囲が負圧となる。これにより、二次側圧力よりもフィードバック室25の内部圧力が低くなって、弁体7の圧力感度の悪化が防止され、二次側圧力を設定圧力に近づけることができる。即ち、流量特性を向上させることができる。
【0056】
(2)フィードバック通路27の入口側の開口部27aの周囲を負圧とするために突出部37によって段差を設ければよいため、サイフォンチューブを装着する作業が不要となる。
【0057】
(3)段差を構成するための突出部37はバルブハウジング1に一体形成されているため、同突出部37はバルブハウジング1の製作時に同時に製作することができるとともに、突出部37自体はサイフォンチューブと比べ大型であるためその製作も容易である。その結果、製作コストを低減し得る。しかも、従来ではサイフォンチューブを入れることのできない小型、複雑な圧力制御弁であっても本実施形態のように流路2中の段差を利用すれば、開口部27aの周囲に負圧を発生させることが可能となる。
【0058】
(4)突出部37によって段差を設けることによるバイブレーション現象の発生を、整流フィルタ38で空気を整流することにより抑えることができる。又、整流フィルタ38はメッシュ状に形成されているので整流効果が高い。従って、段差と整流フィルタ38との組み合わせによって、バイブレーション現象の発生を抑えつつ流量特性を向上させることができる。
【0059】
(5)整流フィルタ38はメッシュ状に形成されており、異物を捕え得る構造であるため、二次側ポート4側の余剰空気をロッド8の挿通孔11から排出する際に、二次側ポート4側からの異物が開閉部5に到達するのを未然に防止することができる。
【0060】
(6)整流フィルタ38のフランジ部40が溝36に係合されるように構成するとともに、整流フィルタ38がある程度の弾性変形を許容される材質で構成し、更に、二次側ポート4から整流フィルタ38を挿入し得る大きさとした。これにより、二次側ポート4側より整流フィルタ38を挿入するだけで同整流フィルタ38を溝36に係合させて流路2中に装着することができるため、整流フィルタ38の装着作業が簡単になる。
【0061】
(7)整流フィルタ38を装着するための溝36を利用してその底面36aにフィードバック通路27の開口部27aを形成している。そのため、突出部37自体が充分に空気を絞ることができなくとも、溝36の深さ分も相俟って確実に開口部27aの周囲を負圧とすることができる。
【0062】
(8)もともと流量特性に優れているものの標準レギュレータに比して構造複雑な精密レギュレータに、突出部37による段差及び整流フィルタ38を設けているため、流量特性を一層向上させることができる。
【0063】
[第2実施形態]
以下に、圧力制御弁を電空レギュレータに具体化した第2実施形態を図7に基づいて説明する。
【0064】
バルブハウジング51には空気の流路52が形成され、その流路52の両端にはそれぞれバルブハウジング51の側面に開口する一次側ポート53及び二次側ポート54が形成されている。一次側ポート53と二次側ポート54との間で流路52を開閉するための開閉部55はバルブハウジング51に設けられた弁座56と同弁座56に対し接離される弁体57とを有し、弁体57は弁座56の対向位置に形成された背室58に摺動可能に挿入されている。そして、弁体57は背室58に収容された付勢部材としてのバネ59により弁座56に向かって付勢されており、図7の状態では弁体57が弁座56に押し付けられて、流路52が閉鎖されている。又、弁体57には流路52の二次側ポート54側と背室58とを連通させる連通孔60が形成され、この連通孔60を介して弁体57の二次側ポート54側と背室58側との圧力を同一にすることにより、弁体57を圧力的にバランスさせている。
【0065】
排出流路61は前記流路52の二次側ポート54側と連通するようにバルブハウジング51に形成され、その端部には排出ポート62が形成されている。又、第1のハウジングカバー63はバルブハウジング51の上面に取付けられている。排出流路61を開閉するための開閉部64はバルブハウジング51に設けられた弁座65と同弁座65に対し接離される弁体66とを有し、弁体66は弁座65の対向位置において第1のハウジングカバー63に形成された背室67に摺動可能に挿入されている。そして、弁体66は背室67に収容された付勢部材としてのバネ68により弁座65に向かって付勢されており、図7の状態では弁体66が弁座65に押し付けられて、排出流路61が閉鎖されている。又、弁体66には流路52の二次側ポート54側と背室67とを連通させる連通孔69が形成され、この連通孔69を介して弁体66の二次側ポート54側と背室67との圧力を同一にすることにより、弁体66を圧力的にバランスさせている。
【0066】
第2のハウジングカバー70は第1のハウジングカバー63の上面に取付けられ、両カバー63,70間には受圧体71が設けられている。その受圧体71は第1のハウジングカバー63と第2のハウジングカバー70との間に挟持固定されたダイヤフラム72と、そのダイヤフラム72を両面から挟持することによりダイヤフラム72に固定された受圧板73とから構成されている。そして、受圧体71と第2のハウジングカバー70との間にはパイロット室74が、受圧体71と第1のハウジングカバー63との間にはフィードバック室75がそれぞれ形成され、これらパイロット室74とフィードバック室75とが受圧体71によって区画されている。
【0067】
受圧体71にはロッド76の上端部が固定され、ロッド76と受圧体71とはロッド76の軸線方向に沿って一体に往復動可能となっている。そのロッド76は前記第1のハウジングカバー63及び弁体66を挿通して前記弁体57の上面近傍まで延びている。ロッド76のほぼ中間部にはリング77が固定され、そのリング77は弁体66の下面に係合可能となっている。そして、前記パイロット室74の内部圧力がフィードバック室75の内部圧力より大きくなり受圧体71とともにロッド76が下動されたとき、同ロッド76の下端が弁体57に当接して同弁体57をバネ59の付勢力に抗して押し下げ、開閉部55を開放させる。一方、前記フィードバック室75の内部圧力がパイロット室74の内部圧力より大きくなり受圧体71とともにロッド76が上動されたとき、同ロッド76のリング77が弁体66に係合して同弁体66をバネ68の付勢力に抗して押し上げ、開閉部64を開放させる。
【0068】
パイロット圧供給通路78は前記流路52の一次側ポート53側とパイロット室74とを接続するように、バルブハウジング51、第1のハウジングカバー63及び第2のハウジングカバー70に形成されている。電磁弁よりなる供給側弁79は、パイロット圧供給通路78を開閉制御するように第2のハウジングカバー70上に設けられ、必要に応じてパイロット室74内に一次側の空気を導入してその内部圧力を上昇させる。パイロット圧排出通路80はパイロット室74と外部とを連通するように第2のハウジングカバー70に形成されている。電磁弁よりなる排出側弁81は、パイロット圧排出通路80を開閉するように第2のハウジングカバー70上に設けられ、必要に応じてパイロット室74内の空気を外部へ排出してその内部圧力を低下させる。
【0069】
フィードバック通路82は前記流路52の二次側ポート54側とフィードバック室75とを接続するように、バルブハウジング51及び第1のハウジングカバー63に形成されている。従って、流路52の二次側ポート54側の圧力がフィードバック室75内に導入される。圧力センサ83は第2のハウジングカバー70上に設けられ、圧力検出用通路84はフィードバック通路82と圧力センサ83の下面とを連通するように第1のハウジングカバー63及び第2のハウジングカバー70に形成されている。そして、圧力センサ83は圧力検出用通路84を介してフィードバック室75の内部圧力を検出して検出信号を出力する。
【0070】
カバー85は第2のハウジングカバー70を覆うように第1のハウジングカバー63上に取付けられ、供給側弁79、排出側弁81及び圧力センサ83を覆っている。そのカバー85の側面にはカバー85内を大気に開放するための孔86が形成されている。又、カバー85内には基板87が配設され、この基板87上には圧力センサ83からの検出信号に基づいて供給側弁79及び排出側弁81を開閉制御する図示しない制御回路が実装されている。
【0071】
即ち、圧力センサ83によって検出されたフィードバック室75の圧力が、外部より入力された設定圧力より低い場合は、供給側弁79を開放作動させてパイロット室74内に流路52の一次側ポート53側の圧力を供給する。又、フィードバック室75の圧力が設定圧力より高い場合は、排出側弁81を開放動作させてパイロット室74内の圧力を外部へ排出する。なお、前記制御回路を実装した基板87により開閉制御手段が構成され、この基板87と前記供給側弁79、排出側弁81及び圧力センサ83を含めて制御手段が構成されている。又、バルブハウジング51、第1のハウジングカバー63、第2のハウジングカバー70及びカバー85により弁本体が構成されている。
【0072】
ここで、第2実施形態においても、第1実施形態と同様の溝36、突出部37及び整流フィルタ38を備えており、フィードバック通路82の入口側の開口部82aも溝36の底面36aに開口されている。従って、第2実施形態においては、それら溝36、突出部37及び整流フィルタ38の具体的構成が第1実施形態において既に説明されているため、その詳細な説明を省略する。
【0073】
次に、以上のように構成された電空レギュレータの作用について説明する。
さて、図7はパイロット室74とフィードバック室75との圧力が釣り合っている状態を示し、この状態ではロッド76が中立位置にあって供給側及び排出側の開閉部55,64がいずれも閉鎖されている。
【0074】
そして、一次側ポート53に所定の一次側圧力を有する空気を供給して、圧力センサ83により検出されたフィードバック室75の圧力が設定圧力よりも低い場合は、基板87上の制御回路により供給側弁79が開放制御されて、パイロット室74内に流路52の一次側ポート53側の圧力が供給される。これにより、二次側ポート54に通じるフィードバック室75の内部圧力がパイロット室74の内部圧力より小さくなり、その圧力差に応じて受圧体71が下動される。それに伴い、ロッド76が下動されて、同ロッド76の下端が弁体57に当接して同弁体57を押し下げ、開閉部55を開放させる。これにより一次側ポート53側の空気圧が二次側ポート54側に供給され、二次側ポート54側の圧力が設定圧まで昇圧される。
【0075】
一方、圧力センサ83により検出されたフィードバック室75の圧力が設定圧力より高い場合は、基板87上の制御回路により排出側弁81が開放制御されて、パイロット室74内の空気が外部へ排出される。これにより、フィードバック室75の内部圧力がパイロット室74の内部圧力より大きくなり、その圧力差に応じて受圧体71が上動される。それに伴い、ロッド76が上動されて、同ロッド76のリング77が弁体66に係合して同弁体66を押し上げ、開閉部64を開放させる。これにより、二次側ポート54側の余剰の空気が排出流路61を介して排出ポート62から大気に放出され、二次側ポート54側の圧力が設定圧まで降圧される。
【0076】
ここで、バルブハウジング51において、フィードバック通路82の開口部82aが形成されている溝36の上流側には、流路52をその流路断面積が小さくなるように絞る環状の突出部37が形成されている。従って、突出部37とその下流側の溝36との間で段差が形成されている。そのため、突出部37内を通過した空気が溝36との間で形成される段差を通過する際、溝36内を含む開口部82a周辺が負圧となる。これにより、二次側圧力よりも低圧の空気が開口部82aよりフィードバック通路82を介してフィードバック室75に導入される。即ち、フィードバック室75の内部圧力は二次側圧力よりも低圧に保持される。その結果、開閉部55側の弁体57の圧力感度の悪化が低減されるため、二次側圧力を設定圧力に近づけることができる。即ち、流量特性を向上させることができる。
【0077】
又、開口部82aよりフィードバック通路82に導入される空気は整流フィルタ38により整流される。その結果、フィードバック通路82に導入される空気が脈動することにより発生するバイブレーション現象を抑制することができる。なお、バイブレーション現象とは、フィードバック室75に導入される空気の脈動により弁体57,66が振動する結果、二次側圧力が小刻みに波うつように変動する現象を意味し、第1実施形態のバイブレーション現象とは二次側圧力の小刻みな波打ちである点で同義である。
【0078】
次に、本実施形態において得られる効果を説明する。
(11)突出部37により形成される流路52中の段差により、同段差のすぐ下流側に位置するフィードバック通路82の入口側の開口部82aの周囲が負圧となる。これにより、二次側圧力よりもフィードバック室75の内部圧力が低くなって、一次側ポート53と二次側ポート54との間を開閉する弁体57の圧力感度の悪化が防止され、二次側圧力を設定圧力に近づけることができる。即ち、流量特性を向上させることができる。
【0079】
(12)フィードバック通路82の入口側の開口部82aの周囲を負圧とするために突出部37によって段差を設ければよいため、サイフォンチューブを装着する作業が不要となる。
【0080】
(13)段差を構成するための突出部37はバルブハウジング51に一体形成されているため、同突出部37はバルブハウジング51の製作時に同時に製作することができるとともに、突出部37自体はサイフォンチューブと比べ大型であるためその製作も容易である。その結果、製作コストを低減し得る。しかも、従来ではサイフォンチューブを入れることのできない小型、複雑な圧力制御弁であっても本実施形態のように流路52中の段差を利用すれば、開口部82aの周囲に負圧を発生させることが可能となる。
【0081】
(14)突出部37によって段差を設けることによるバイブレーション現象の発生を、整流フィルタ38で空気を整流することにより抑えることができる。又、整流フィルタ38はメッシュ状に形成されているので整流効果が高い。従って、段差と整流フィルタ38との組み合わせによって、バイブレーション現象の発生を抑えつつ流量特性を向上させることができる。
【0082】
(15)整流フィルタ38はメッシュ状に形成されており、異物を捕え得る構造であるため、二次側ポート54側の余剰空気を開閉部64を介して排出ポート62から排出する際に、二次側ポート54側からの異物が開閉部55,64に到達するのを未然に防止することができる。
【0083】
(16)整流フィルタ38のフランジ部40が溝36に係合されるように構成するとともに、整流フィルタ38がある程度の弾性変形を許容される材質で構成し、更に、二次側ポート54から整流フィルタ38を挿入し得る大きさとした。これにより、二次側ポート54側より整流フィルタ38を挿入するだけで同整流フィルタ38を溝36に係合させて流路52中に装着することができるため、整流フィルタ38の装着作業が簡単になる。
【0084】
(17)整流フィルタ38を装着するための溝36を利用してその底面36aにフィードバック通路82の開口部82aを形成している。そのため、突出部37自体が充分に空気を絞ることができなくとも、溝36の深さ分も相俟って確実に開口部82aの周囲を負圧とすることができる。
【0085】
(18)もともと流量特性に優れているものの標準レギュレータに比して構造複雑な電空レギュレータに、突出部37による段差及び整流フィルタ38を設けているため、流量特性を一層向上させることができる。
【0086】
[他の実施形態]
以上の第1,第2の両実施形態の他、次のような他の実施形態もある。
・整流フィルタ38は溝36に係合させることにより装着する以外にも、突出部37の下流側側面に接着して固定する等、他の装着形態も可能である。この場合、溝36を省略したり、フランジ部40を省略して実施することが可能となり、構成を一層簡素化し得る。但し、接着作業が余分に必要となる。
【0087】
・整流フィルタ38を、ステンレススチールを金網状(メッシュ状)に形成して構成したものについて例示したが、少なくとも整流作用を有するものであれば材質や形状は何でもよく、例えば異物を捕える機能を有していなくてもよい。
【0088】
・溝36は、それ自体でフィードバック通路27,82の入口側開口部27a,82a近傍に負圧を発生させ得るため、溝36の上流側側面から底面36aにかけての段差部を利用することで、突出部37を省略することも可能である。勿論、段差を構成するのに必ずしも突出部37を設ける必要はなく、絞り部によって段差が構成されて負圧を発生させるように構成していればよい。そして、その絞り部の絞り径を変化させることにより、流量特性を変えることができる。
【0089】
・二次側ポート4,54をバルブハウジング1,51と別体のブロックで構成し、そのブロックをバルブハウジング1,51にねじ込むことで二次側ポート4,54を形成するようにしてもよい。この場合、整流フィルタ38を円板部39のみとして前記ブロックと突出部37とで挟み込むようにすれば、前記ブロックの取付時に円板部39を同時に取付けることが可能となる。しかも、円板部39が前記ブロックと突出部37とで挟持されることから、円板部39の抜け落ちも確実に防止できる。又、この際、前記ブロックに溝36を形成しておくことができ、他にも、前記ブロックに溝36の一部を形成しておき前記ブロックの取付時に突出部39とともに溝36を構成するように設計することも可能である。
【0090】
・第1実施形態ではノズル29の上端からフラッパ30が離間されたとき、パイロット室17内の空気がフィードバック室25へ流出する精密レギュレータを例示したが、これに代え、ノズルフラッパ機構におけるノズルとフラッパとが離間されたとき、パイロット室内の空気がフィードバック室と区画された別の通路を介して大気に開放されるように構成した精密レギュレータとして実施してもよい。このように構成した精密レギュレータでは、パイロット室及びフィードバック室とは別に、パイロット室からノズルフラッパ機構を介してパイロット圧を大気に開放する通路を要する点で構造が複雑になるものの、制御系が安定しやすいという利点を有する。
【0091】
・流路2,52中を流れてその圧力が制御されるものは空気以外の気体でもよく、又、液体であってもよい。即ち、圧力を制御可能な流体であればよい。
・圧力制御弁としては、第1実施形態の精密レギュレータ、第2実施形態の電空レギュレータの他、図8の従来技術で説明したような標準レギュレータに適用することもできる。
【0092】
以上説明した実施形態により把握される請求項以外の技術的思想を以下に列挙する。
(1)請求項4に記載の圧力制御弁において、制御手段は、圧力センサと、パイロット通路を開閉することによりパイロット室へパイロット圧力を供給する供給側弁と、開閉することによりパイロット室の内部圧力を外部に排出する排出側弁と、圧力センサからの検出信号に基づいて供給側弁及び排出側弁を開閉制御する開閉制御手段(基板87)とを備えている圧力制御弁。この手段によれば、所謂電空レギュレータを採用することができ、電空レギュレータが本来有する優れた流量特性を一層向上させることができる。
【0093】
(2)請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の圧力制御弁において、受圧体をダイヤフラムにより構成した圧力制御弁。この手段によれば、受圧体をピストンにより構成する場合に比べ受圧体が変位する際の摩擦抵抗による弁体の圧力感度の悪化が一層防止され、流量特性を一層向上させることができる。
【0094】
(3)請求項1乃至請求項のいずれかに記載の圧力制御弁において、フィルタは全体が略均一のメッシュ状をなしている圧力制御弁。この手段によれば、段差を通過して負圧をつくる流体を均一に整流させることができ、バイブレーション現象の発生を一層確実に抑制することができる。又、二次側ポート側から開閉部へ逆流する流体に含まれる異物をフィルタにより捕えることが可能となり、開閉部を異物から保護することができる。
【0095】
(4)請求項1乃至請求項4に記載の圧力制御弁において、溝の上流側側面が段差の下流側側面の一部を構成するよう前記溝と段差とを近接して設けた圧力制御弁。この手段によれば、溝の上流側側面が段差の下流側側面の一部を構成することから、溝の上流側側面を含まない段差の下流側側面の領域のみでは充分に負圧を発生させられない場合に、溝の上流側側面の領域がフィードバック通路入口側に充分に負圧を発生させる補助となる。その結果、フィードバック室を二次側圧力よりも低圧に確実に保持することが可能となり、特に段差を大きく形成できない小型の圧力制御弁に適したものとなる。
【0096】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1乃至請求項4に記載の各発明によれば、フィードバック通路にサイフォンチューブを使用することなく、バイブレーション現象の発生を抑えつつ流量特性を向上させることができる。特に、請求項3に記載の発明のようなノズルフラッパ機構等を有する精密レギュレータの如き圧力制御弁や、請求項4に記載の発明のような電空レギュレータの如き圧力制御弁においては、もともと良好な流量特性を示していることも相俟って一層優れた流量特性を得ることができる。
【0097】
また、段差を構成する突出部自体がサイフォンチューブよりも大型であるためその製作が容易となり、しかも、弁本体と突出部とを一体に形成する場合には弁本体の製作時に同時に突出部を形成することも可能となり、製作コストを低減し得る。
【0098】
また、二次側ポート側よりフィルタを挿入することで同フィルタを所定の装着位置に配置させることができるため、フィルタの装着作業を簡単に行うことができる。
【0099】
また、フィルタを単に二次側ポートより奥へ挿入すれば溝に対しフィルタを装着することができ、フィルタの装着作業を非常に簡単に行うことができるとともに、フィルタの抜け落ちも確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】圧力制御弁を精密レギュレータに具体化した第1実施形態を示す断面図。
【図2】第1実施形態の精密レギュレータを示す要部拡大断面図。
【図3】(a)は図2においてフィルタを省いた要部拡大断面図、(b)はフィルタの斜視図。
【図4】第1実施形態の精密レギュレータの流量特性を示すグラフ図。
【図5】比較例1の精密レギュレータの流量特性を示すグラフ図。
【図6】比較例2の精密レギュレータの流量特性を示すグラフ図。
【図7】圧力制御弁を電空レギュレータに具体化した第2実施形態を示す断面図。
【図8】従来の圧力制御弁を示す断面図。
【図9】従来の圧力制御弁の流量特性を示すグラフ図。
【符号の説明】
1,13,21…弁本体を構成するバルブハウジング,ハウジングカバー及びカバー、2…流路、3…一次側ポート、4…二次側ポート、5…開閉部、7…弁体、14…第1の受圧体、17…パイロット室、19…パイロット通路としてのパイロット圧供給通路、20…オリフィス、22…第2の受圧体、25…フィードバック室、26…調圧部としての調圧室、27…フィードバック通路、27a…開口部、28…ノズルフラッパ機構、36…溝、36a…底面、37…段差を形成する突出部、38…フィルタとしての整流フィルタ、39…平面部としての円板部、40…フランジ部、51,63,70,85…弁本体を構成するバルブハウジング,第1のハウジングカバー,第2のハウジングカバー及びカバー、52…流路、53…一次側ポート、54…二次側ポート、55…開閉部、57…弁体、71…受圧体、74…パイロット室、75…フィードバック室、78…パイロット通路としてのパイロット圧供給通路、79,81,83,87…制御手段を構成する供給側弁,排出側弁,圧力センサ及び開閉制御手段としての基板、82…フィードバック通路、82a…開口部。

Claims (4)

  1. 弁本体に流体が流通する流路を設け、その流路の端部には一次側圧力が入力される一次側ポート及び二次側圧力が出力される二次側ポートをそれぞれ設け、前記流路の一次側ポートと二次側ポートとの間にはその流路を開閉することにより二次側圧力を決定付ける弁体を備えた開閉部を設け、前記流路の開閉部よりも二次側ポート側に開口する開口部を備えたフィードバック通路を設け、そのフィードバック通路に連通されるフィードバック室を設け、そのフィードバック室の内部圧力に基づいて前記弁体を開閉動作させることにより、二次側圧力を設定圧力となるように制御する圧力制御弁であって、
    前記弁本体の前記流路における前記開口部の上流側において二次側ポートから直線的に延びる流路途中の内周面に、前記開口部周辺に負圧が発生するように同開口部が設けられた位置の流路断面積よりも流路断面積が小さくなる段差を、前記弁本体の内周面から流路中心側へ向けて流路を絞るように突出された突出部により形成するとともに、前記弁本体の流路に対応する内周面に溝を設け、前記段差と前記開口部との間には、二次側ポートから前記段差までの流路径よりも小さな平面部と、その平面部の周囲から下流側に向けて拡径するとともに弾性変形可能なフランジ部とから構成された整流作用を有するフィルタを二次側ポート側より挿入して前記平面部を前記流路に交差して整流作用を有する状態に配置するとともに前記フランジ部先端側を前記溝の下流側側面に係合させた圧力制御弁。
  2. 弁本体に流体が流通する流路を設け、その流路の端部には一次側圧力が入力される一次側ポート及び二次側圧力が出力される二次側ポートをそれぞれ設け、前記流路の一次側ポートと二次側ポートとの間にはその流路を開閉することにより二次側圧力を決定付ける弁体を備えた開閉部を設け、前記流路の開閉部よりも二次側ポート側に開口する開口部を備えたフィードバック通路を設け、そのフィードバック通路に連通されるフィードバック室を設け、二次側圧力を設定圧力に調節するための調圧部を、受圧体を挟んでフィードバック室と対向するように設け、調圧部からの圧力とフィードバック室の内部圧力との差圧による前記受圧体の変位に基づいて、前記弁体を開閉動作させることにより、二次側圧力を設定圧力となるように制御する圧力制御弁であって、
    前記弁本体の前記流路における前記開口部の上流側において二次側ポートから直線的に延びる流路途中の内周面に、前記開口部周辺に負圧が発生するように同開口部が設けられた位置の流路断面積よりも流路断面積が小さくなる段差を、前記弁本体の内周面から流路中心側へ向けて流路を絞るように突出された突出部により形成するとともに、前記弁本体の流路に対応する内周面に溝を設け、前記段差と前記開口部との間には、二次側ポートから前記段差までの流路径よりも小さな平面部と、その平面部の周囲から下流側に向けて拡径するとともに弾性変形可能なフランジ部とから構成された整流作用を有するフィルタを二次側ポート側より挿入して前記平面部を前記流路に交差して整流作用を有する状態に配置するとともに前記フランジ部先端側を前記溝の下流側側面に係合させた圧力制御弁。
  3. 弁本体に流体が流通する流路を設け、その流路の端部には一次側圧力が入力される一次側ポート及び二次側圧力が出力される二次側ポートをそれぞれ設け、前記流路の一次側ポートと二次側ポートとの間にはその流路を開閉することにより二次側圧力を決定付ける弁体を備えた開閉部を設け、前記流路の開閉部よりも二次側ポート側に開口する開口部を備えたフィードバック通路を設け、そのフィードバック通路に連通されるフィードバック室を設け、二次側圧力を設定圧力に調節するための調圧部を、受圧体を挟んでフィードバック室と対向するように設け、前記流路の開閉部よりも一次側ポート側に開口するパイロット通路に連通されるパイロット室を設け、パイロット通路中には同通路を絞るオリフィスを設け、調圧部からの圧力とフィードバック室の内部圧力との差圧による前記受圧体の変位によってパイロット室とフィードバック室とを連通又は遮断させるノズルフラッパ機構を設け、ノズルフラッパ機構によるパイロット室とフィードバック室との遮断時にはパイロット室の内部圧力により弁体を開放動作させ、パイロット室とフィードバック室との連通時にはパイロット室の内部圧力がフィードバック室に流出して弁体を閉鎖動作させることにより、二次側圧力を設定圧力となるように制御する圧力制御弁であって、
    前記弁本体の前記流路における前記開口部の上流側において二次側ポートから直線的に延びる流路途中の内周面に、前記開口部周辺に負圧が発生するように同開口部が設けられた位置の流路断面積よりも流路断面積が小さくなる段差を、前記弁本体の内周面から流路中心側へ向けて流路を絞るように突出された突出部により形成するとともに、前記弁本体の流路に対応する内周面に溝を設け、前記段差と前記開口部との間には、二次側ポートから前記段差までの流路径よりも小さな平面部と、その平面部の周囲から下流側に向けて拡径するとともに弾性変形可能なフランジ部とから構成された整流作用を有するフィルタを二次側ポート側より挿入して前記平面部を前記流路に交差して整流作用を有する状態に配置するとともに前記フランジ部先端側を前記溝の下流側側面に係合させた圧力制御弁。
  4. 弁本体に流体が流通する流路を設け、その流路の端部には一次側圧力が入力される一次側ポート及び二次側圧力が出力される二次側ポートをそれぞれ設け、前記流路の一次側ポートと二次側ポートとの間にはその流路を開閉することにより二次側圧力を決定付ける弁体を備えた開閉部を設け、前記流路の開閉部よりも二次側ポート側に開口する開口部を備えたフィードバック通路を設け、そのフィードバック通路に連通されるフィードバック室を設け、前記流路の開閉部よりも一次側ポート側に開口するパイロット通路に連通されるパイロット室を、受圧体を挟んでフィードバック室と対向するように設け、前記フィードバック室の圧力を検出しその検出結果に基づいて前記パイロット室の圧力を変更制御する制御手段を設け、パイロット室の内部圧力とフィードバック室の内部圧力との差圧による前記受圧体の変位に基づいて、前記弁体を開閉動作させることにより、二次側圧力を設定圧力となるように制御する圧力制御弁であって、
    前記弁本体の前記流路における前記開口部の上流側において二次側ポートから直線的に延びる流路途中の内周面に、前記開口部周辺に負圧が発生するように同開口部が設けられた位置の流路断面積よりも流路断面積が小さくなる段差を、前記弁本体の内周面から流路中心側へ向けて流路を絞るように突出された突出部により形成するとともに、前記弁本体の流路に対応する内周面に溝を設け、前記段差と前記開口部との間には、二次側ポートから前記段差までの流路径よりも小さな平面部と、その平面部の周囲から下流側に向けて拡径するとともに弾性変形可能なフランジ部とから構成された整流作用を有するフィルタを二次側ポート側より挿入して前記平面部を前記流路に交差して整流作用を有する状態に配置するとともに前記フランジ部先端側を前記溝の下流側側面に係合させた圧力制御弁。
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