JP2007170432A - 流体用レギュレータ - Google Patents
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Abstract
【課題】組み付け時における調圧バルブの自動調芯機能を維持した上で、非常に高圧な流体であってもシール不良および作動不良を起こすことなく、精度良く調圧することができる流体用レギュレータを提供すること。
【解決手段】流体用レギュレータ1において、シート7をOリング71およびバックアップリング72,73を介して軸シールされた状態で保持するシートホルダ67を設け、そのシートホルダ67を、ボデー2に対しOリング70を介して面シールされた状態で配置するとともに、シートホルダ67とOリング71との間にOリング71を支持するバックアップリング72,73を設ける。
【選択図】図3
【解決手段】流体用レギュレータ1において、シート7をOリング71およびバックアップリング72,73を介して軸シールされた状態で保持するシートホルダ67を設け、そのシートホルダ67を、ボデー2に対しOリング70を介して面シールされた状態で配置するとともに、シートホルダ67とOリング71との間にOリング71を支持するバックアップリング72,73を設ける。
【選択図】図3
Description
本発明は、流体が流れる流路を切り替える流体用レギュレータに関する。より詳細には、非常に高圧の流体を調圧する流体用レギュレータに関するものである。
従来から、高圧の流体の圧力を所定圧に減圧するためにレギュレータが使用されている。例えば、圧縮天然ガスを自動車のエンジンの燃料として使用するために、自動車に搭載されたボンベ内の圧縮天然ガスを所定圧に減圧するレギュレータとして、図8に示すような流体用レギュレータが知られている(特許文献1)
この流体用レギュレータ101では、流入口103から流入した流体が、ハウジング105の上部に形成した流通路106、シート107、流通路108、調圧室109を流通して流出口104からエンジン等へ供給されるようになっている。
この流体用レギュレータ101では、流入口103から流入した流体が、ハウジング105の上部に形成した流通路106、シート107、流通路108、調圧室109を流通して流出口104からエンジン等へ供給されるようになっている。
具体的には、流入口103から流入した流体が調圧バルブ111に作用している状態において、調圧室109内の圧力が所定値以下に低下すると、スプリング119の荷重によってダイアフラム113が下降して調圧バルブ111がシート107から離間し、流体が流通路108を通じて調圧室109内に流入する。そして、調圧室109内が昇圧するとダイアフラム113が上昇し、その圧力が所定値になると調圧バルブ111がシート107に当接し、流体の調圧室109内への流入を遮断する。このようにして、調圧室109内の圧力が所定の低圧値に調圧され、その調圧された流体が流出口104からエンジン等に供給されるようになっている。
そして、調圧性能を向上させるために、図9に示すレギュレータ101aのように、流入口103とバルブ収容室110とを連通させる連通路130を形成することが提案されている。このような連通路130を形成することにより、1次側流路における高圧流体が調圧バルブ111のシール面に作用する際には、その高圧流体が連通路131を通じて、調圧バルブ111のシール面と反対側におけるハウジング105内にも導入される。このため、流体の圧力が調圧バルブ111におけるシール面とシール面と反対側の面にも作用し、調圧バルブ111に作用する流体の圧力差が生じなくなる。従って、調圧バルブ111の開弁状態において、高圧で大流量の流体が調圧室109へ導入される際に、その流体圧によっても調圧バルブ111に閉弁方向への押し荷重が発生しなくなり、調圧バルブ111が抵抗なく、ダイアフラム113によって閉弁し、流体を必要量のみ調圧室109内へ流入させて、調圧値を安定させることができるようになっている。
しかしながら、上記した流体用レギュレータ101では、非常に高圧な流体を精度良く調圧(例えば、燃料電池車両における水素ガスの減圧など)することができないおそれがあった。なぜなら、非常に高圧な流体を調圧する際にはレギュレータ内が高温・高圧雰囲気になるため、樹脂製のシート107にクリープ変形が生じて、ボデー102とシート107との間に隙間が生じてしまう。そして、このような隙間が生じると、流体の圧力によってシート107の上面に設けられているOリング170が規定位置(嵌合溝)からはみ出してしまい、シール不良となって圧力漏れが発生するおそれがあるからである。
また、シート107にクリープ変形が生じると、ボデー102とシート106との間に隙間が発生してプラグ115の軸力がなくなり、シート107あるいはハウジング105の少なくとも一方ががたついてしまい、調圧バルブ111の作動不良を招来するおそれもある。
また、シート107にクリープ変形が生じると、ボデー102とシート106との間に隙間が発生してプラグ115の軸力がなくなり、シート107あるいはハウジング105の少なくとも一方ががたついてしまい、調圧バルブ111の作動不良を招来するおそれもある。
ここで、Oリング170をシート107の上面に設けて面シールする代わりに、Oリング170をシート107の外周面に設けて軸シールすることにより、シート107にクリープ変形が生じても、シール不良を防ぐことができる。ところが、このような軸シール構造にすると、組み付け時にシート107と調圧バルブ111とを自動的に同芯状態にする自動調芯機能(特開2000−249001号公報参照)がなくなる。
また、流体用レギュレータ101aでも、非常に高圧な流体を精度良く調圧(例えば、燃料電池車両における水素ガスの減圧など)することができないおそれがあった。なぜなら、流体用レギュレータ101aでは、非常に高圧な流体を調圧する際に1次側圧力が急激に上昇するため、調圧バルブ111が瞬時に上昇する。このとき、調圧バルブ111のバルブ軸114に嵌装されたOリング116にも急激に圧力がかかるためにOリング116が潰され、Oリング116のバルブ軸114に対する締め付け荷重が大きくなる。これにより、バルブ軸114とOリング116との摩擦力が非常に大きくなり、調圧バルブ111の上昇によってOリング116が激しく摩耗してしまう。その結果、Oリング116のシール性能が低下してシール不良になるおそれがあるからである。また、Oリング116のバルブ軸114に対する締め付け荷重が大きくなると、ハウジング105ががたつき調圧バルブ111の作動不良が発生するおそれもあるからである。
これを防止するために流体用レギュレータ101aでは、Oリング116の上方(調圧バルブ111側)にバルブ軸114との間に微少な隙間をもってハウジング105にプレート138が圧入されている。ところが、このようプレート138をハウジング105に圧入すると、1次側圧力を急減圧した際、Oリング116とプレート138との間に高圧流体が残留してしまい、プレート138が抜けてしまうおそれがある。そして、プレート138が抜けてしまうと、Oリング116を規定位置に固定しておくことがきなくなり、シール不良が発生してしまうとともに、調圧バルブ111の作動不良が発生してしまうおそれがある。
このように上記した流体用レギュレータ101,101aでは、非常に高圧な流体を調圧する際に、シール不良や調圧バルブの作動不良が発生して、精度良く調圧を行うことができなくなるおそれがあるという問題があった。
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、組み付け時における調圧バルブの自動調芯機能を維持した上で、非常に高圧な流体であってもシール不良および作動不良を起こすことなく、精度良く調圧することができる流体用レギュレータを提供することを課題とする。
上記問題点を解決するためになされた本発明に係る流体用レギュレータは、高圧の流体が供給される1次側流路と、前記1次側流路に供給された流体の圧力を調整する調圧室と、前記1次側流路と前記調圧室とを連通させる流通路とが形成されたボデーと、前記流通路に設けられたシートと、前記シートに当接または離間する調圧バルブと、前記調圧バルブにホルダを介して連結されたダイアフラムとを有し、前記調圧室内の圧力変動により前記ダイアフラムを介して前記調圧バルブを開閉制御する流体用レギュレータにおいて、前記ボデーに対し第1弾性部材を介して面シールされた状態で配置されるとともに前記シートを保持するシートホルダを備え、前記シートが前記シートホルダに対して第2弾性部材を介して軸シールされた状態で配置され、前記シートホルダと前記第2弾性部材との間に、前記第2弾性部材を支持するリング状部材が少なくとも1つ設けられていることを特徴とする。
この流体用レギュレータでは、一次側流路から流入した流体が流通路を介して調圧室に導入される。そうすると、調圧室内に圧力変動が生じその圧力変動によりダイアフラムを介して調圧バルブが開閉して、調圧室内の圧力が所定の低圧値に調圧される。
ここで、この流体用レギュレータでは、シートがシートホルダに対して第2弾性部材を介して軸シールされた状態で配置され、シートホルダと第2弾性部材との間に少なくとも1つのリング状部材が設けられている。このため、軸方向においてシートを挟み込んで保持する必要がないので、シートがクリープ変形が発生しにくくなっている。仮に、シートがクリープ変形した場合であっても、シートとシートホルダとが第2弾性部材を介して軸シールされているため、シール不良になることがない。
そして、シートホルダは、ボデーに対し第1弾性部材を介して面シールされた状態で配置されている。これにより、本発明に係る流体用レギュレータにおいては、前記シートホルダの外周面と前記ボデーの内周面との間に隙間を形成することができる。
その結果、シートがシートホルダと一体となって動くため、組み付け時に調圧バルブとシートとを自動的に同芯状態にすることができる。つまり、調圧バルブの自動調芯機能を維持することができる。
そして、ボデーおよびシートホルダをともに金属製にすることにより、ボデーおよびシートホルダではクリープ変形がほとんど生じないため、ボデーとシートホルダとを第1弾性部材を介して面シールしても、ボデーとシートホルダとの間に隙間が生じない。このため、第1弾性部材が規定位置からはみ出すことがないので、ボデーとシートホルダとを第1弾性部材を介して面シールしても、シール不良が発生することはない。これにより、非常に高圧な流体であっても、流体を必要量のみ調圧室内へ流入させることができるため、調圧値を安定させることができる。つまり、精度良く調圧することができる。
また、シートはシートホルダに対し軸シールされた状態で保持されているため、シートがクリープ変形したとしても、軸方向においてボデーとシートホルダとの間に隙間は生じない。これにより、シートおよびシートホルダがしっかりと固定されるので(プラグが緩むことがないので)、調圧バルブが作動不良を起こさないため精度良く調圧することができる。
このように、本発明に係る流体用レギュレータによれば、組み付け時における調圧バルブの自動調芯機能を維持した上で、非常に高圧な流体であってもシール不良および作動不良を起こすことなく、精度良く調圧することができる。
このように、本発明に係る流体用レギュレータによれば、組み付け時における調圧バルブの自動調芯機能を維持した上で、非常に高圧な流体であってもシール不良および作動不良を起こすことなく、精度良く調圧することができる。
なお、リング状部材は1個でも良いが、高圧流体を調圧する場合には2個以上設けるのがよい。そして、リング状部材を2個以上設ける場合には材質が異なるものにするのがよい。このようにすることにより、第2弾性部材をリング状部材でしっかりと支持することができるからである。
上記問題点を解決するためになされた本発明に係る別形態の流体用レギュレータは、高圧の流体が供給される1次側流路と、前記1次側流路に供給された流体の圧力を調整する調圧室と、前記1次側流路と前記調圧室とを連通させる流通路とが形成されたボデーと、前記流通路に設けられたシートと、前記シートに当接または離間する調圧バルブと、前記調圧バルブにホルダを介して連結されたダイアフラムとを有し、前記調圧室内の圧力変動により前記ダイアフラムを介して前記調圧バルブを開閉制御する流体用レギュレータにおいて、前記調圧バルブを摺動可能に保持するハウジングと、前記1次側流路と、前記調圧バルブのシート面と反対側における前記ハウジング内とを連通する連通路と、前記調圧バルブのシール面と反対側に突出するバルブ軸と前記ハウジングとの間に配設された弾性部材と、前記弾性部材に対して前記調圧バルブ側に配置されるとともに、前記バルブ軸との間に所定の隙間をもって前記ハウジングに圧入された第1プレート部材と、前記第1プレート部材に対して前記調圧バルブ側であって前記バルブ軸と前記ハウジングとの間に、前記ハウジング内周面との間に所定の隙間をもって配設された第2プレート部材と、前記第2プレート部材と前記調圧バルブとの間に設けられ、前記第2プレート部材を前記第1プレート部材側へ付勢する付勢部材と、を有することを特徴とする。
なお、付勢部材としては、例えば、スプリング、板バネ、ゴム、あるいはオイルダンパーなどを挙げることができる。
なお、付勢部材としては、例えば、スプリング、板バネ、ゴム、あるいはオイルダンパーなどを挙げることができる。
この流体用レギュレータでも、一次側流路から流入した流体が流通路を介して調圧室に導入される。そうすると、調圧室内に圧力変動が生じその圧力変動によりダイアフラムを介して調圧バルブが開閉して、調圧室内の圧力が所定の低圧値に調圧される。そして、この流体用レギュレータには、1次側流路と調圧バルブのシート面と反対側におけるハウジング内とを連通する連通路が設けられている。このため、調圧バルブの開弁状態において、高圧で大流量の流体が調圧室へ導入される際に、この流体の圧力によって調圧バルブに閉弁方向への押し荷重が発生しなくなり、調圧バルブが抵抗なくダイアフラムによって閉弁し、流体を必要量のみ調圧室内へ流入させて調圧値を安定させることができる。
ここで、1次側流路とハウジング内とを連通する連通路を設けると、非常に高圧な流体を調圧する際にハウジング内の圧力が急激に上昇する。このため、バルブ軸とハウジングとの間に配設された弾性部材に急激に圧力がかかる。その結果、弾性部材が潰されて、弾性部材のバルブ軸に対する締め付け荷重が大きくなってしまう。このため、バルブ軸と弾性部材との摩擦力が非常に大きくなり、調圧バルブが急激に引き上げられたときに弾性部材が激しく摩耗してしまうし、調圧バルブが作動不良となってしまうおそれもある。
ところが、この流体用レギュレータには、弾性部材に対して調圧バルブ側に配置されるとともに、バルブ軸との間に所定の隙間をもってハウジングに圧入された第1プレート部材と、第1プレート部材に対して調圧バルブ側であってバルブ軸とハウジングとの間に、ハウジング内周面との間に所定の隙間をもって第2プレート部材とが設けられている。このため、非常に高圧な流体を調圧する際にハウジング内の圧力が急激に上昇したとき、その圧力は第2プレート部材に作用するが弾性部材にはほとんど作用しない。従って、非常に高圧な流体を調圧する際にも、弾性部材は潰れない。
そして、このように弾性部材のバルブ軸に対する締め付け荷重が大きくならない状態で、調圧バルブが引き上げられるため、バルブ軸と弾性部材との摩擦抵抗が大きくならない。これにより、調圧バルブ(バルブ軸)の動きによって弾性部材が摩耗することを防止することができる。従って、弾性部材のシール性能の低下が防止される。また、バルブ軸と弾性部材との摩擦抵抗が大きくならないし、弾性部材の摩耗が防止されているので、調圧バルブが作動不良になることも防止することができる。
このように、本発明に係る別形態の流体用レギュレータによれば、非常に高圧な流体であってもシール不良および作動不良を起こすことがないので、精度良く調圧することができる。
このように、本発明に係る別形態の流体用レギュレータによれば、非常に高圧な流体であってもシール不良および作動不良を起こすことがないので、精度良く調圧することができる。
ここで、非常に高圧な流体を調圧する際、本発明に係る別形態の流体用レギュレータでは、瞬間的に弾性部材に対して流体の圧力が作用することはないが、徐々に流体の圧力が作用していく。そして、このような状態で1次側圧力を急激に減圧すると、第2プレート部材と弾性部材との間に、非常に高圧の流体が残留してしまう。そうすると、その流体の圧力によって、第1プレート部材がハウジングから外れてしまうおそれがある。そして、第1プレート部材がハウジングから外れてしまうと、弾性部材を規定位置で保持することができなくなり、シール不良および調圧バルブの作動不良が発生する。
しかしながら、この流体用レギュレータでは、第2プレート部材がハウジング内周面との間に所定の隙間をもって配設されているので、第2プレート部材と弾性部材との間に残留した非常に高圧の流体は、その隙間から抜けていく。このため、流体圧力によって第1プレート部材がハウジングから外れてしまうことを防止することができる。
なお、第2プレート部材は付勢部材に第1プレート部材側へ付勢されているため、1次側圧力が急激に減圧されたときに浮き上がる場合もあるが、第2プレート部材と弾性部材との間に残留した非常に高圧の流体が抜けると、元の規定位置に戻される。
なお、第2プレート部材は付勢部材に第1プレート部材側へ付勢されているため、1次側圧力が急激に減圧されたときに浮き上がる場合もあるが、第2プレート部材と弾性部材との間に残留した非常に高圧の流体が抜けると、元の規定位置に戻される。
本発明に係る別形態の流体用レギュレータにおいては、前記第2プレート部材と前記バルブ軸との隙間は微少であり、前記第1プレート部材と前記バルブ軸との隙間は、前記第2プレート部材と前記バルブ軸との隙間より大きく設定されていることが望ましい。
このように、第2プレート部材とバルブ軸との隙間を微少にすることにより、非常に高圧な流体を調圧する際にハウジング内の圧力が急激に上昇しても、第2プレート部材から弾性部材側へ高圧流体が瞬時に流れ込むことを確実に防止することができる。これにより、弾性部材に対して高圧流体の圧力が急激に作用することを確実に防止することができる。なお、第2プレート部材の外周面とハウジング内周面との間に隙間を形成しているが、ハウジング内に流入した流体の圧力によって第2プレート部材が第1プレート部材に対して押さえ付けられるため(第2プレート部材と第1部レート部材とが密着するため)、上記隙間を介して流体の圧力が弾性部材に瞬時に作用することはない。
そして、第1プレート部材とバルブ軸との隙間は、第2プレート部材とバルブ軸との隙間より大きく設定されているので、1次側圧力が急激に減圧された場合、第1プレート部材と弾性部材との間に残留した高圧流体は、第1プレート部材とバルブ軸との隙間から抜け、さらに第2プレート部材の外周とハウジング内周面との隙間から抜けていく。このため、1次側圧力が急激に減圧されてた場合でも、第2プレート部材と弾性部材との間に高圧流体が残留することはない。従って、1次側圧力が急激に減圧された場合に、第1プレート部材がハウジングから外れてしまうことを確実に防止することができる。
本発明に係る流体用レギュレータによれば、上記した通り、組み付け時における調圧バルブの自動調芯機能を維持した上で、非常に高圧な流体であってもシール不良および作動不良を起こすことなく、精度良く調圧することができる。
以下、本発明の流体用レギュレータを具体化した最も好適な実施の形態について図面に基づいて詳細に説明する。本実施の形態に係る流体用レギュレータは、燃料電池車両において水素ガスの調圧を行うものである。
(第1の実施の形態)
まず、第1の実施の形態について説明する。そこで、第1の実施の形態に係る流体用レギュレータについて、図1〜図3を参照しながら説明する。図1は、第1の実施の形態に係る流体用レギュレータの開弁状態における概略構成を示す断面図である。図2は、第21の実施の形態に係る流体用レギュレータの閉弁状態における概略構成を示す断面図である。図3は、第1の実施の形態に係る流体用レギュレータのシート付近の断面図である。
まず、第1の実施の形態について説明する。そこで、第1の実施の形態に係る流体用レギュレータについて、図1〜図3を参照しながら説明する。図1は、第1の実施の形態に係る流体用レギュレータの開弁状態における概略構成を示す断面図である。図2は、第21の実施の形態に係る流体用レギュレータの閉弁状態における概略構成を示す断面図である。図3は、第1の実施の形態に係る流体用レギュレータのシート付近の断面図である。
本実施形態に係る流体用レギュレータ1には、図1および図2に示すように、流体の流入口3と流出口4とが形成されたボデー2と、ボデー2の上部を塞ぐカバー50とが備わっている。ボデー2の材質としては、ステンレス鋼やアルミニウム合金などを使用すればよい。なお、本実施の形態のように流体として水素ガスを使用する場合には、水素脆化、耐腐食性を考慮して、ステンレス鋼であれば「SUS316L」、アルミニウム合金であれば「A6060−T6」を使用するとよい。
ボデー2の中央には、ハウジング5が配設されている。このハウジング5の上部には、流通路6、シート7、流通路8、および調圧室9が形成されている。そして、ボデー2には、流入口3と流通路6とを連通させる連通路60、および調圧室9と流出口4とを連通させる連通路61が形成されている。これにより、流入口3と流出口4とが、連通路60、流通路6,8、調圧室9、および連通路61を介して連通しており、流入口3から流入した流体が、調圧室9を通過して流出口4から流出するようになっている。なお、流入口3と連通路60と流通路6により1次側流路が構成されている。
ハウジング5は、連通路60が開口する部分が他の部分よりも小径に形成されている。これにより、ハウジング5の外周とボデー2との間に環状の隙間32が形成されている。そして、ハウジング5の小径部と流通路6とが連通している。
そして、ハウジング5内には、バルブ収納室10が形成されている。このバルブ収容室10内には、調圧バルブ11が軸方向に摺動可能に設けられており、シート7に当接・離間するようになっている。また、バルブ収容室10内には、調圧バルブ11をシート7側へ付勢するプリング17が配設されている。
調圧バルブ11の一端(図中上端)には、ロッド12が流通路8を貫通するように突設されている。これにより、ロッド12の先端が調圧室9内に位置している。ロッド12の先端は、ホルダ51を介してダイアフラム13に連結されている。
このダイアフラム13は、ボデー2とカバー50とによって狭持されて固定されている。これにより、ダイアフラム13は、ボデー2とカバー50とで形成される空間を調圧室9と大気圧室18とに区画している。そして、ダイアフラム13は、カバー50内に配設されたスプリング19によって常時所定荷重により下方へ付勢されている。なお、スプリング19の付勢力がスプリング17の付勢力よりも大きいので、流体が供給されていない状態では、流体用レギュレータ1においては、調圧バルブ11がシート7から離間して、図1に示す開弁状態となっている。
このダイアフラム13は、ボデー2とカバー50とによって狭持されて固定されている。これにより、ダイアフラム13は、ボデー2とカバー50とで形成される空間を調圧室9と大気圧室18とに区画している。そして、ダイアフラム13は、カバー50内に配設されたスプリング19によって常時所定荷重により下方へ付勢されている。なお、スプリング19の付勢力がスプリング17の付勢力よりも大きいので、流体が供給されていない状態では、流体用レギュレータ1においては、調圧バルブ11がシート7から離間して、図1に示す開弁状態となっている。
一方、調圧バルブ11の他端(図中下端)には、バルブ収容室10を貫通するようにバルブ軸14が突設されている。このバルブ軸14には、ハウジング5との間においてOリング16が嵌装されている。このOリング16により、流通路6側からの圧力(一次圧)と、流出口4側からの圧力(二次圧)とが遮断されている。ここで、一次圧、二次圧ともに高圧であるため、Oリング16の上下にはバックアップリングが設けられている。そして、Oリング16およびバックアップリングが抜けないように、バックアップリングのシート7側(図中上方)には、金属製のプレート38がハウジング5側に圧入されている。なお、Oリング16、バックアップリング、およびプレート38は、調圧バルブ11のバルブ軸14が摺動できるように嵌装されている。
ここで、図3に示すように、シート7はシートホルダ67に保持されている。具体的には、シート7の外周面にOリング71およびバックアップリング72,73が装着された状態でシートホルダ67に保持されている。このため、シート7とシートホルダ67とはOリング71により軸シールされている。そして、シート7を保持したシートホルダ67の上面には、Oリング70が設けられている。このようなシートホルダ67は、その外周面とボデー2の装着部内面との間に隙間を形成して、ボデー2に対してOリング70を介して面シールされた状態で配設されている。これにより、シート7がシートホルダ67と一体となって動くため、組み付け時に調圧バルブ11とシート7とを自動的に同芯状態にすることができる。つまり、調圧バルブ11の自動調芯機能を維持することができる。
なお、シートホルダ67は、ボデー2と同じ材質(金属)により形成されており、シート7は樹脂により形成されている。そして、シートホルダ67およびハウジング5は、プラグ15を締め付けることにより所定の位置に固定されるようになっている。このように、ボデー2およびシートホルダ67がともに、ステンレス鋼やアルミニウム合金などの金属で形成されているため、高温・高圧雰囲気下においてもほとんどクリープ変形しない。このため、プラグ15の軸力がなくなることを確実に防止することができる。これにより、シートホルダ67およびハウジング5を、がたつくことなくしっかりと固定することができる。
続いて、上記した構成を有する流体用レギュレータ1の動作について説明する。流入口3から流入した流体が調圧バルブ11に作用している状態において、調圧室9内の圧力が所定値以下に低下すると、スプリング19の付勢力によってダイアフラム13が下降する。このダイアフラム13の下降に伴い、ダイアフラム13にホルダ51およびロッド12を介して連結されている調圧バルブ11が下降してシート7から離間する(図1の状態)。
そうすると、流体が流通路8を通じて調圧室9内に流入する。これにより、調圧室9内の圧力が高くなる。その後、調圧室9内の圧力がスプリング19の付勢力よりも大きくなると、ダイアフラム13が上昇する。このダイアフラム13の上昇に伴い、ダイアフラム13にホルダ51およびロッド12を介して連結されている調圧バルブ11が上昇してシート7に当接する(図2の状態)。このため、流体の調圧室9内への流入が遮断される。このようにして、調圧室9内の圧力が所定の低圧値に調圧され、その調圧された流体が流出口4から排出される。
ここで、非常に高圧な流体(35MPa以上)を調圧する場合、レギュレータ内部が高温・高圧雰囲気になるため、樹脂製のシート7にクリープ変形が発生するおそれがある。しかしながら、従来のレギュレータのように、シート7は、ボデー2とハウジング5とによって挟み込まれておらず、シートホルダ67によりバックアップリング72,73を介して保持されている。このため、シート7は、高温・高圧雰囲気下でも、クリープ変形しにくい。
仮に、シート7がクリープ変形して図4に示すように、シートホルダ67とシート7との間に隙間Sが生じたとしても、シート7とシートホルダ67とはOリング71により軸シールされている。このため、シート7のクリープ変形によってOリング71のシール性能が低下することはない。なお、図4は、シートがクリープ変形した状態を示す説明図である。
また、ボデー2およびシートホルダ67は、ともに金属製であるためクリープ変形しない。このため、ボデー2とシートホルダ67との間に隙間が生じないので、シートホルダ67およびハウジング5を固定しているプラグ15が緩むことがない。これにより、Oリング70が規定位置からはみ出すことがないので、Oリング70はボデー2とシートホルダ67とをしっかりとシールすることができる。また、プラグ15が緩まないので、シートホルダ67およびハウジング5が規定位置にしっかりと固定されているため、調圧バルブ11が作動不良を起こすこともない。
従って、本実施の形態に係る流体用レギュレータ1は、非常に高圧な流体であっても、流体を必要量のみ調圧室9内へ流入させることができる。このため、本実施の形態に係る流体用レギュレータ1は、調圧値を安定させることができ、精度良く調圧することができる。
このように、第1の実施の形態に係る流体用レギュレータ1によれば、シート7をOリング71およびバックアップリング72,73を介して軸シールされた状態で保持するシートホルダ67を設け、そのシートホルダ67を、ボデー2に対しOリング70を介して面シールされた状態で配置しているので、組み付け時に調圧バルブ11とシート7とを自動的に同芯状態にすることができる。また、シート7にクリープ変形が生じても、Oリング70およびOリング72のシール性能が低下しないとともに、プラグ15が緩むことがない。このため、流体用レギュレータ1は、組み付け時における調圧バルブの自動調芯機能を維持した上で、非常に高圧な流体であってもシール不良および作動不良を起こすことなく、精度良く調圧することができる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態に係る流体用レギュレータは、第1の実施の形態とは異なり、流入口3とバルブ収容室10とを連通する連通路を設けたものである。そこで、第2の実施の形態に係る流体用レギュレータについて、図5および図6を参照しながら説明する。図5は、第2の実施の形態に係る流体用レギュレータの概略構成を示す断面図である。図6は、第2の実施の形態に係る流体用レギュレータのバルブ収容室付近の断面図である。なお、第2の実施の形態は、基本的な構成を第1の実施の形態と同じくするため、以下では、同じ構成のものには同符号を付してその説明を適宜省略し、相違点を中心に説明する。
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態に係る流体用レギュレータは、第1の実施の形態とは異なり、流入口3とバルブ収容室10とを連通する連通路を設けたものである。そこで、第2の実施の形態に係る流体用レギュレータについて、図5および図6を参照しながら説明する。図5は、第2の実施の形態に係る流体用レギュレータの概略構成を示す断面図である。図6は、第2の実施の形態に係る流体用レギュレータのバルブ収容室付近の断面図である。なお、第2の実施の形態は、基本的な構成を第1の実施の形態と同じくするため、以下では、同じ構成のものには同符号を付してその説明を適宜省略し、相違点を中心に説明する。
第2の実施の形態に係る流体用レギュレータ1aでは、図5に示すように、ハウジング5aのうち連通路60が開口する部分が、他の部分よりも小径に形成されている。これにより、ハウジング5aの外周とボデー2との間に環状の隙間32が形成されている。そして、ハウジング5aの小径部下端に複数の貫通孔31が設けられている。この貫通孔31により、隙間32と後述するバルブ収容室10とが連通している。
そして、調圧バルブ11の他端(図中下端)には、バルブ収容室10を貫通するようにバルブ軸14が突設されている。このバルブ軸14には、ハウジング5aとの間においてOリング16が嵌装されている。このOリング16により、流通路6側からの圧力(一次圧)と、流出口4側からの圧力(二次圧)とが遮断されている。ここで、一次圧、二次圧ともに高圧であるため、図6に示すように、Oリング16の上にはバックアップリング80が設けられ、Oリング16の下にはバックアップリング81,82が設けられている。
さらに、Oリング16およびバックアップリング80,81,82が抜けないように、バックアップリング80のシート7側(図中上方)には、金属製のプレート38がハウジング5側に圧入されている。また、プレート38のシート7側(図中上方)には、金属製のプレート83が設けられている。そして、このプレート83は、スプリング17によってプレート38に当接するように付勢されている。なお、Oリング16、バックアップリング80,81,82、およびプレート38,83は、調圧バルブ11のバルブ軸14が摺動できるように嵌装されている。
ここで、プレート83は、その内周とバルブ軸14との隙間が微少となり、その外周とバルブ収容室10の内周面とは所定の隙間が形成されるように配置されている。また、プレート38は、その内周とバルブ軸14との間に所定の隙間が形成されて配置されている。そして、プレート38とバルブ軸14との隙間は、プレート83とバルブ軸14との隙間よりも大きく設定されている。
上記した構成を有する流体用レギュレータ1aでは、第1の実施の形態と同様に、流入口3から流入した流体が調圧バルブ11に作用している状態において、調圧室9内の圧力が所定値以下に低下すると、スプリング19の付勢力によってダイアフラム13が下降する。このダイアフラム13の下降に伴い、ダイアフラム13にホルダ51およびロッド12を介して連結されている調圧バルブ11が下降してシート7から離間する。
そうすると、流体が流通路8を通じて調圧室9内に流入する。これにより、調圧室9内の圧力が高くなる。その後、調圧室9内の圧力がスプリング19の付勢力よりも大きくなると、ダイアフラム13が上昇する。このダイアフラム13の上昇に伴い、ダイアフラム13にホルダ51およびロッド12を介して連結されている調圧バルブ11が上昇してシート7に当接する。このため、流体の調圧室9内への流入が遮断される。
ここで、流体が調圧室9内に流入する際、流体の一部は、隙間32および貫通孔31を通過してバルブ収容室10に流れ込む。このため、調圧バルブ11に上下から作用する流体の圧力に差がなく、調圧バルブ11の閉じ動作に遅れが生じない。よって、流体を必要量のみ調圧室9内に流入させることができる。
このようにして、調圧室9内の圧力が所定の低圧値に調圧され、その調圧された流体が流出口4から排出される。
ここで、流体が調圧室9内に流入する際、流体の一部は、隙間32および貫通孔31を通過してバルブ収容室10に流れ込む。このため、調圧バルブ11に上下から作用する流体の圧力に差がなく、調圧バルブ11の閉じ動作に遅れが生じない。よって、流体を必要量のみ調圧室9内に流入させることができる。
このようにして、調圧室9内の圧力が所定の低圧値に調圧され、その調圧された流体が流出口4から排出される。
ここで、非常に高圧な流体を調圧する際には1次側圧力が急激に上昇するため、バルブ収容室10の圧力が急上昇する。このとき、調圧バルブ11のバルブ軸14に嵌装されたOリング16に急激に圧力がかかると、Oリング16が潰されてしまい、Oリング16のバルブ軸14に対する締め付け荷重が大きくなってしまう。
しかしながら、本実施の形態に係る流体用レギュレータ1aでは、バルブ収容室10内にプレート83が配設されている。そして、このプレート83とバルブ軸14との隙間は微少である。このため、非常に高圧な流体がバルブ収容室10内に流入しても、プレート83よりも下流側(プレート38側)に流体が流れ込みにくい。なお、プレート83の外周とバルブ収容室10の内周面との間に隙間が存在するが、バルブ収容室10内に流入した流体の圧力によってプレート83が押さえ付けられるため、上記隙間を介して流体が下流側に瞬時に流れていくことはない。
このように、第2の実施の形態に係る流体用レギュレータ1aでは、プレート83を設けたことにより、流体の圧力がOリング16に対して急激に作用することを防止することができる。従って、非常に高圧な流体を調圧する際に、調圧バルブ11が急激に引き上げられたとしても、Oリング16が潰れることがないので、Oリング16が激しく摩耗するようなことがない。よって、Oリング16のシール性能が低下しないのでシール不良は発生しない。また、Oリング16が潰れないので、Oリング16のバルブ軸14に対する締め付け荷重が大きくならないため、調圧バルブ11が作動不良になることもない。
その後、1次側圧力が急激に減圧されると、プレート83とバックアッププレート80との間に高圧流体が残留するおそれがある。ところが、流体用レギュレータ1aでは、プレート83がスプリング17で押さえられているだけなので、図7に示すように、残留した流体の圧力によってプレート83が押し上げられる(プレート38から離間する)。そうすると、残留した流体は、プレート83とプレート38との間、プレート83の外周とバルブ収容室10の内周面との間を通過してバルブ収容室10内に抜けていく。そして、残留した流体が抜けると、プレート83にプレート38側から作用する圧力が下がり、スプリング17の付勢力の方が強くなってプレート83はプレート38に再び当接する。なお、図7は、1次側圧力を急激に減圧したときにおけるバルブ収容室内のプレートの動きを説明する説明図である。
このように、第2の実施の形態に係る流体用レギュレータ1aでは、1次側圧力が急激に減圧された場合でも、プレート83とバックアッププレート80との間に高圧流体が残留しない。従って、1次側圧力が急激に減圧された場合に、プレート38がハウジング5aから外れるようなことはない。これにより、Oリング16およびバックアッププレート80,81,82が、プレート38によって規定位置にしっかりと固定されるので、Oリング16のシール不良や調圧バルブ11の作動不良が発生しない。
以上説明したように、第2の実施の形態に係る流体用レギュレータ1aによれば、流入口3とバルブ収容室10とを連通する貫通孔31を設けても、プレート83を設けることにより、非常に高圧な流体を調圧する際に、Oリング16のシール性能が低下したり、あるいは調圧バルブ11が作動不良を起こしたりすることを防止することができる。これにより、流体用レギュレータ1aは、非常に高圧な流体であっても、精度良く調圧することができる。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。例えば、上記した第1の実施の形態と第2の実施の形態とを組み合わせてレギュレータを構成することもできる。こうすることにより、非常に高圧な流体であってもシール不良および作動不良を起こすことなく、調圧値を安定させより精度良く調圧することができる。
また、上記した実施に形態では、プレート83をプレート38側に付勢する付勢部材としてスプリング17を例示しているが、これに限らず例えば、板バネ、ゴム、あるいはオイルダンパーなどであってもよい。
1 流体用レギュレータ
2 ボデー
3 流入口
4 流出口
5 ハウジング
6 流通路
7 シート
8 流通路
9 調圧室
10 バルブ収容室
11 調圧バルブ
12 ロッド
13 ダイアフラム
14 バルブ軸
16 Oリング(弾性部材)
17 スプリング(付勢部材)
31 貫通孔(連通路)
38 プレート(第1プレート部材)
50 カバー
51 ホルダ
60 連通路
61 連通路
67 シートホルダ
70 Oリング(第1弾性部材)
71 Oリング(第2弾性部材)
72,73 バックアップリング(リング状部材)
80,81,82 バックアップリング
83 プレート(第2プレート部材)
2 ボデー
3 流入口
4 流出口
5 ハウジング
6 流通路
7 シート
8 流通路
9 調圧室
10 バルブ収容室
11 調圧バルブ
12 ロッド
13 ダイアフラム
14 バルブ軸
16 Oリング(弾性部材)
17 スプリング(付勢部材)
31 貫通孔(連通路)
38 プレート(第1プレート部材)
50 カバー
51 ホルダ
60 連通路
61 連通路
67 シートホルダ
70 Oリング(第1弾性部材)
71 Oリング(第2弾性部材)
72,73 バックアップリング(リング状部材)
80,81,82 バックアップリング
83 プレート(第2プレート部材)
Claims (5)
- 高圧の流体が供給される1次側流路と、前記1次側流路に供給された流体の圧力を調整する調圧室と、前記1次側流路と前記調圧室とを連通させる流通路とが形成されたボデーと、前記流通路に設けられたシートと、前記シートに当接または離間する調圧バルブと、前記調圧バルブにホルダを介して連結されたダイアフラムとを有し、前記調圧室内の圧力変動により前記ダイアフラムを介して前記調圧バルブを開閉制御する流体用レギュレータにおいて、
前記ボデーに対し第1弾性部材を介して面シールされた状態で配置されるとともに前記シートを保持するシートホルダを備え、
前記シートが前記シートホルダに対して第2弾性部材を介して軸シールされた状態で配置され、
前記シートホルダと前記第2弾性部材との間に、前記第2弾性部材を支持するリング状部材が少なくとも1つ設けられていることを特徴とする流体用レギュレータ。 - 請求項1に記載する流体用レギュレータにおいて、
前記シートホルダの外周面と前記ボデーの内周面との間に隙間が形成されていることを特徴とする流体用レギュレータ。 - 請求項1または請求項2に記載する流体用レギュレータにおいて、
前記ボデーおよびシートホルダは、ともに金属製であることを特徴とする流体用レギュレータ。 - 高圧の流体が供給される1次側流路と、前記1次側流路に供給された流体の圧力を調整する調圧室と、前記1次側流路と前記調圧室とを連通させる流通路とが形成されたボデーと、前記流通路に設けられたシートと、前記シートに当接または離間する調圧バルブと、前記調圧バルブにホルダを介して連結されたダイアフラムとを有し、前記調圧室内の圧力変動により前記ダイアフラムを介して前記調圧バルブを開閉制御する流体用レギュレータにおいて、
前記調圧バルブを摺動可能に保持するハウジングと、
前記1次側流路と、前記調圧バルブのシート面と反対側における前記ハウジング内とを連通する連通路と、
前記調圧バルブのシール面と反対側に突出するバルブ軸と前記ハウジングとの間に配設された弾性部材と、
前記弾性部材に対して前記調圧バルブ側に配置されるとともに、前記バルブ軸との間に所定の隙間をもって前記ハウジングに圧入された第1プレート部材と、
前記第1プレート部材に対して前記調圧バルブ側であって前記バルブ軸と前記ハウジングとの間に、前記ハウジング内周面との間に所定の隙間をもって配設された第2プレート部材と、
前記第2プレート部材と前記調圧バルブとの間に設けられ、前記第2プレート部材を前記第1プレート部材側へ付勢する付勢部材と、
を有することを特徴とする流体用レギュレータ。 - 請求項4に記載する流体用レギュレータにおいて、
前記第2プレート部材と前記バルブ軸との隙間は微少であり、
前記第1プレート部材と前記バルブ軸との隙間は、前記第2プレート部材と前記バルブ軸との隙間より大きく設定されていることを特徴とする流体用レギュレータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005365158A JP2007170432A (ja) | 2005-12-19 | 2005-12-19 | 流体用レギュレータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005365158A JP2007170432A (ja) | 2005-12-19 | 2005-12-19 | 流体用レギュレータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007170432A true JP2007170432A (ja) | 2007-07-05 |
Family
ID=38297260
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005365158A Withdrawn JP2007170432A (ja) | 2005-12-19 | 2005-12-19 | 流体用レギュレータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007170432A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015087925A (ja) * | 2013-10-30 | 2015-05-07 | 愛三工業株式会社 | 減圧弁 |
KR101937031B1 (ko) * | 2017-06-08 | 2019-01-14 | 주식회사 다임코 | 스템 가이드 댐퍼 어셈블리가 적용되는 직동식 레귤레이터 |
-
2005
- 2005-12-19 JP JP2005365158A patent/JP2007170432A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015087925A (ja) * | 2013-10-30 | 2015-05-07 | 愛三工業株式会社 | 減圧弁 |
WO2015064429A1 (ja) * | 2013-10-30 | 2015-05-07 | 愛三工業 株式会社 | 減圧弁 |
US9983599B2 (en) | 2013-10-30 | 2018-05-29 | Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha | Pressure reducing valve |
KR101937031B1 (ko) * | 2017-06-08 | 2019-01-14 | 주식회사 다임코 | 스템 가이드 댐퍼 어셈블리가 적용되는 직동식 레귤레이터 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20090303 |