JP2022164452A - バルブ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】バルブ装置のシール性を改善する技術を提供する。【解決手段】バルブ装置は、弁体と、弁体を収容しているとともに開口部を有する弁室と、開口部の周囲に設けられており、弁体が接触する弁座と、弁体を弁座に付勢するスプリングと、弁体が弁座から離反するように弁体に力を加えるピストンと、弁体の軸心を調心する調心構造を備えている。【選択図】図3
Description
本明細書に開示する技術は、バルブ装置に関する。
特許文献1にバルブ装置が開示されている。特許文献1のバルブ装置は、弁室の開口部を、スプリングで付勢された弁体が塞いでいる。また、特許文献1のバルブ装置は、流路下流(バルブ装置より下流)の圧力減少に伴って弁体を開口部から離反させるピストンを備えている。すなわち、ピストンが、流路下流の圧力減少に伴ってピストンに力を加え、開口部を開口する。
上述したように、特許文献1のバルブ装置では、弁体は、スプリングによって弁室の開口部に付勢されており、バルブ装置が作動する際にピストンによって力が加えられて移動する(開口部を開口する)。そのため、特許文献1のバルブ装置は、弁体が傾きやすく、その結果、弁体と開口部の位置関係が変動しやすい。弁体と開口部(開口部に設けられている弁座)の位置関係が変動すると、バルブ装置のシール性が変化する。その結果、バルブ装置に「漏れ」が生じることが起こり得る。本明細書は、バルブ装置のシール性を改善する技術を提供することを目的とする。
本明細書で開示する第1技術は、バルブ装置であり、弁体と、弁体を収容しているとともに開口部を有する弁室と、開口部の周囲に設けられており、弁体が接触する弁座と、弁体を弁座に付勢するスプリングと、弁体が弁座から離反するように弁体に力を加えるピストンと、弁体の軸心を調心する調心構造を備えていてよい。
本明細書で開示する第2技術は、上記第1技術のバルブ装置であって、弁体及びピストンの一方に凹部が設けられており、弁体及びピストンの他方に上記凹部内に位置する凸部が設けられており、上記凹部と上記凸部が接触することにより、弁体の軸心が調心されてよい。
本明細書で開示する第3技術は、上記第1又は第2技術のバルブ装置であって、弁室内にスプリングの軸心がずれることを規制する規制部材が設けられており、スプリングの軸心ずれを規制することにより、弁体の軸心が調心されてよい。
本明細書で開示する第4技術は、上記第3技術のバルブ装置であって、スプリングがコイルスプリングであり、規制部材は、弁室に固定されており、コイルスプリングの内側に向けて突出する突出部を備えていてよい。
第1技術によると、調心構造によって弁体の軸心変化が抑制され、弁室の開口部に対する弁体の位置変動を抑制することができる。弁体と弁室(弁室に設けられている弁座)の位置変動が抑制され、バルブ装置のシール性が向上する。その結果、バルブ装置の「漏れ」を抑制することができる。また、弁体の軸心変化を抑制することにより、バルブ装置が作動している間(弁室の開口部が開口している間)、弁体と弁室の隙間(流路)が変動することを抑制することもできる。流路変動を抑制することにより、バルブ装置の作動中、流体の流速が安定し、流体の脈動を抑制することができる。その結果、バルブ装置の駆動中に異音が発生することが抑制される。
第2技術によると、バルブ装置の作動中、弁体とピストンの接触位置がずれることを抑制することができる。換言すると、弁体の軸心をピストンの軸心に調心することができ、弁室に対する弁体の位置を安定させることができる。なお、ピストンに凹部が設けられ弁体に凸部が設けられていてもよいし、弁体に凹部が設けられピストンに凸部が設けられていてもよい。また、凹部の形状は、特に限定されないが、底部の面積が表面(開口部)の面積より小さくてよい。凹部の形状は、底部に向かうに従って断面積が連続的に小さくなる形状であってよい。例えば、凹部の形状は、V字型であってよい。また、凹部の側面(凹部の開口部から底部までの面)は曲面であってよい。例えば、凹部の形状は、球場(半球状)であってよい。なお、凸部の形状も特に限定されないが、先端部分が端部に向かうに従って断面積が連続的に小さくなる形状(先細り形状)であってよい。
第3技術によると、弁室に対するスプリングの位置ずれを抑制することができる。弁体は、スプリングによって弁室の開口部に付勢されている。そのため、弁室に対するスプリングの位置ずれが抑制されれば、結果的に弁室に対する弁体の位置変動を抑制することができる。なお、第3技術は、バルブ装置に対して第2技術(弁体とピストンに凹凸を設ける)と同時に適用することもできるし、第2技術を適用せずに単独で適用することもできる。また、規制部材は、弁室に対するスプリングの位置変動を抑制することができる形態であれば、特に限定されない。例えば、規制部材は、スプリングの軸方向中間部分(弁体に接触する端部と、弁室に接触する端部の間)の位置変動を規制してもよいし、スプリングの軸方向端部(弁室に接触する側の端部)の位置変動を規制してもよい。
第4技術によると、弁室内に、流体の流路面積を大きく確保することができる。例えば、規制部材がコイルスプリングの外側部分でコイルスプリングの位置変動を規制する形態の場合、コイルスプリングの外側部分の空間に占める規制部材のサイズが大きくなり、流体の流路面積が狭くなる。一方、第4技術の場合、コイルスプリングの外側部分の空間に占める規制部材のサイズを小さくすることができ、コイルスプリングの外側部分に流体流路(流路面積)を広く確保することができる。
(第1実施例)
図1から図3を参照し、バルブ装置100について説明する。バルブ装置100は、例えば燃料電池システムを備えた車両に搭載され、燃料電池に水素を供給する水素ガス配管に配置される。バルブ装置100は、燃料電池に水素を供給する必要がある場合に作動して水素ガス配管を開き、燃料電池に水素を供給する必要がない場合に停止して水素ガス配管を閉じる。
図1から図3を参照し、バルブ装置100について説明する。バルブ装置100は、例えば燃料電池システムを備えた車両に搭載され、燃料電池に水素を供給する水素ガス配管に配置される。バルブ装置100は、燃料電池に水素を供給する必要がある場合に作動して水素ガス配管を開き、燃料電池に水素を供給する必要がない場合に停止して水素ガス配管を閉じる。
バルブ装置100は、ハウジング38と、弁体12と、ピストン34を備えている。弁体12とピストン34は、共通のハウジング38内に収容されている。弁体12及びピストン34は、ハウジング38内を、弁室4、ピストン室42、水素ガス流通路44に区画している。弁室4は、水素ガス流入孔2と水素ガス流出孔16を備えている。水素ガス流出孔16は、弁室4の開口部の一例である。水素ガス流入孔2は、配管60を介して、水素ボンベ(図示省略)に接続されている。水素ガス流入孔2には、スペーサ24が固定されている。スペーサ24は、リング状であり、外周が弁室4に接触し(固定され)、中央部分に開口26が設けられている。水素ガス流出孔16の周囲には弁座(シール材)14が設けられている。水素ガス流出孔16は、弁体12が弁座14に接触することによって塞がれる。また、弁体12の先端部18は、水素ガス流出孔16より小サイズであり、水素ガス流出孔16を通じて水素ガス流通路44内に突出している。先端部18は、ピストン34の先端部46に接触する。弁体12は、コイルスプリング6によって弁座14に付勢されている。コイルスプリング6は、一端が弁体12に接触し、他端がスペーサ24に接触している。なお、弁体12と弁室4の壁面(ハウジング38の内壁)の間には隙間8が設けられている。
ピストン室42は、ハウジング38とプレート40とピストン34によって画定されている。プレート40は、ハウジング38に固定されている。ピストン34は、ハウジング38内に配置されている。ピストン34は、ハウジング38に固定されておらず、コイルスプリング36によってプレート40に支持されている。すなわち、コイルスプリング36は、ハウジング38とピストン34に接触している。ピストン34とハウジング38の間にはピストンシール(Oリング)32が配置されている。ピストン34は、ピストン室42と水素ガス流通路44を区画している。ピストン室42内は、大気圧に維持されている。ピストン34は、ピストン室42と水素ガス流通路44の圧力差に応じて、ハウジング38内で移動する(ハウジング38に対して摺動する)。ピストン34は、ハウジング38内において、コイルスプリング36の圧縮又は伸張力と、ピストン室42と水素ガス流通路44の圧力差とがバランスする場所に位置する。具体的には、水素ガス流通路44の圧力が上昇するとピストン34は後退(ピストン室42内空間が小さくなるように移動)し、水素ガス流通路44の圧力が低下するとピストン34は前進(ピストン室42内空間が大きくなるように移動)する。
(バルブ装置100の動作)
図2を参照し、バルブ装置100の動作を説明する。例えば、燃料電池に水素ガスが供給されていない状態等、水素ガス流通路44内の圧力が比較的高い場合、ピストン34は、後退位置(図1に示す位置)でバランスする。そのため、弁体12は、コイルスプリング6の付勢力によって、水素ガス流出孔16を塞いでいる。弁体12が水素ガス流出孔16を塞いでいるときは、水素ガス流通路44に水素ガスが供給されない。燃料電池への水素ガスの供給が開始されると、水素ガス流通路44内の圧力が低下する。水素ガス流通路44内の圧力が低下すると、ピストン34は、ピストン室42と水素ガス流通路44の圧力差に応じて前進する(図2の状態)。その結果、ピストン34が弁体12に力を加え、弁体12を弁座14から離反させる。水素ガス流出孔16が開口し、弁室4と水素ガス流通路44が連通する(バルブ装置100が作動する)。その結果、矢印3に示すように、水素ガスが配管60から水素ガス流通路44に流通する。なお、水素ガス流入孔2に流入した水素ガスは、スペーサ24の開口26を通過し、弁体12と弁室4の壁面の間の隙間8を通じて水素ガス流出孔16に移動する。
図2を参照し、バルブ装置100の動作を説明する。例えば、燃料電池に水素ガスが供給されていない状態等、水素ガス流通路44内の圧力が比較的高い場合、ピストン34は、後退位置(図1に示す位置)でバランスする。そのため、弁体12は、コイルスプリング6の付勢力によって、水素ガス流出孔16を塞いでいる。弁体12が水素ガス流出孔16を塞いでいるときは、水素ガス流通路44に水素ガスが供給されない。燃料電池への水素ガスの供給が開始されると、水素ガス流通路44内の圧力が低下する。水素ガス流通路44内の圧力が低下すると、ピストン34は、ピストン室42と水素ガス流通路44の圧力差に応じて前進する(図2の状態)。その結果、ピストン34が弁体12に力を加え、弁体12を弁座14から離反させる。水素ガス流出孔16が開口し、弁室4と水素ガス流通路44が連通する(バルブ装置100が作動する)。その結果、矢印3に示すように、水素ガスが配管60から水素ガス流通路44に流通する。なお、水素ガス流入孔2に流入した水素ガスは、スペーサ24の開口26を通過し、弁体12と弁室4の壁面の間の隙間8を通じて水素ガス流出孔16に移動する。
上述したように、ピストン34は、ピストン室42と水素ガス流通路44の圧力差に応じて移動量が変化する。そのため、ピストン34は、水素ガス流通路44内の圧力が低下する程(燃料電池に供給する水素ガス必要量が増加する程)前進し、弁体12に大きな力を加える。ピストン34が前進する程、水素ガス流出孔16の開度が増大し、水素ガス流通路44に供給される水素ガス量が増加する。一方、燃料電池に供給する水素ガス必要量が減少すると、ピストン34が後退し、水素ガス流出孔16の開度が低下し、水素ガス流通路44に供給される水素ガス量が減少する。バルブ装置100は、水素ガス流通路44内の圧力を適値に調整する圧力調整バルブと捉えることもできる。
(バルブ装置100の利点)
利点1:図3を参照し、バルブ装置100のさらなる特徴、及び、利点を説明する。図3に示すように、ピストン34の先端部46に凹部48が設けられており、弁体12の先端部18に凸部20が設けられている。凸部20の一部は、凹部48内に位置している。そのため、ピストン34が前進して弁体12に力を加え、弁体12が弁座14から離反しても(バルブ装置100が作動しても)、弁体12が傾くことが抑制される。その後、弁体12が弁座14に着座する際(バルブ装置100が停止する際)、弁座14に対する弁体12の位置がずれる(シール位置がずれる)ことを抑制することができる。凸部20及び凹部48は、弁体12の軸心を調心する調心構造と捉えることができる。バルブ装置100は、調心構造を有することにより、シール性が向上し、バルブ装置100に「漏れ」が生じることを抑制することができる。
利点1:図3を参照し、バルブ装置100のさらなる特徴、及び、利点を説明する。図3に示すように、ピストン34の先端部46に凹部48が設けられており、弁体12の先端部18に凸部20が設けられている。凸部20の一部は、凹部48内に位置している。そのため、ピストン34が前進して弁体12に力を加え、弁体12が弁座14から離反しても(バルブ装置100が作動しても)、弁体12が傾くことが抑制される。その後、弁体12が弁座14に着座する際(バルブ装置100が停止する際)、弁座14に対する弁体12の位置がずれる(シール位置がずれる)ことを抑制することができる。凸部20及び凹部48は、弁体12の軸心を調心する調心構造と捉えることができる。バルブ装置100は、調心構造を有することにより、シール性が向上し、バルブ装置100に「漏れ」が生じることを抑制することができる。
利点2:上述したように、バルブ装置100は、作動中、弁体12が傾くことを抑制することができる。そのため、バルブ装置100の作動中、弁体12と弁室4の壁面の隙間8が変化することを抑制することもできる。水素ガスの流路幅(隙間8)が一定に保たれるので、水素ガスが脈動することが抑制され、バルブ装置100の作動中に異音が生じることを抑制することもできる。なお、ピストン34の先端部46に凹部48が設けられていない場合(調心構造が設けられていない場合)、ピストン34が前進して弁体12に力を加えると、弁体12(先端部18)がピストン34(先端部46)に対して滑り、弁体12が傾くことが起こり得る。そのため、上記利点1、及び/又は、上記利点2が得られにくくなる。
利点3:凹部48は、表面(開口部)の開口面積が底部の面積より広い。そのため、凹部48内に凸部20が侵入しやすく、また、ピストン34の軸心と弁体12の軸心がより一致しやすい。バルブ装置100では、凹部48の面積が、表面から底部に向かうに従って小さくなっている。より具体的には、凹部48は球状(半球状)の窪みであり、縦断面(図3に示す断面)は円弧状である。そのため、ピストン34が弁体12に力を加えると、凸部20はスムーズに凹部48の底部に移動し、ピストン34の軸心と弁体12の軸心が一致する。なお、バルブ装置100では、凸部20の縦断面も円弧状である。
(第2実施例)
図4及び図5を参照し、バルブ装置100aについて説明する。バルブ装置100aはバルブ装置100の変形例であり、バルブ装置100と実質的に同じ構造については、バルブ装置100に付した参照番号と同一の参照番号を付すことにより説明を省略することがある。なお、図4は、バルブ装置100aの一部を示しており、バルブ装置100における図3に示した部分に相当する。
図4及び図5を参照し、バルブ装置100aについて説明する。バルブ装置100aはバルブ装置100の変形例であり、バルブ装置100と実質的に同じ構造については、バルブ装置100に付した参照番号と同一の参照番号を付すことにより説明を省略することがある。なお、図4は、バルブ装置100aの一部を示しており、バルブ装置100における図3に示した部分に相当する。
バルブ装置100aでは、ピストン34の先端部46に凹部が設けられていない。そのため、ピストン34と弁体12の間には、弁体12の軸心を調心する調心構造は設けられていない。また、バルブ装置100aでは、水素ガス流入孔2に、中央部分に規制部28が設けられたスペーサ24aが固定されている。より具体的には、スペーサ24aは、水素ガス流入孔2に圧入されている。図5に示すように、スペーサ24aは、リング状であり、外周部25の一部と規制部28が接続部27によって接続されている。外周部25と規制部28の間には、複数の開口26が設けられている。
図4に示すように、コイルスプリング6は、規制部28の外側に接触している。また、規制部28は、コイルスプリング6の内側に向けて突出している。そのため、コイルスプリング6は、スペーサ24aに対して位置変動することが抑制されている。上述したように、弁体12は、コイルスプリング6によって弁座14に付勢されており、燃料電池への水素ガスの供給が開始されると(バルブ装置100aが作動すると)、ピストン34から力が加えられる。ピストン34から弁体12に力が加わると、コイルスプリング6に圧縮力が加わる。その結果、一般的に、コイルスプリング6は、スペーサ24に対して位置変動しやすい。コイルスプリング6がスペーサに対して位置変動すると、弁体12が弁座14に着座する際、弁座14に対する弁体12の位置がずれやすく、シール性が低下しやすい。しかしながら、バルブ装置100aでは、スペーサ24a(規制部)によって、スペーサ24に対するコイルスプリング6の位置変動が抑制されているので、弁体12が弁座14に着座する際、弁座14に対する弁体12の位置がずれることを抑制することができる。スペーサ24aは、規制部材の一例であり、弁体12の軸心を調心する調心構造と捉えることができる。
(バルブ装置100aの利点) 上述したように、バルブ装置100aでは、スペーサ24aによって弁体12の軸心が調心されている。そのため、上記した利点1及び利点2と同様の利点を得ることができる。さらに、規制部(突出部)28が、スペーサ24aの中央部に設けられ、コイルスプリング6の内側で、コイルスプリング6の位置変動を抑制している。そのため、例えばコイルスプリング6の外側に規制部(突出部)を設ける形態と比較して、開口のサイズを広く確保することができる。その結果、弁室4内に流入する水素ガスの流路を広く確保することができる(利点4)。
(第3実施例)
図6を参照し、バルブ装置100bについて説明する。バルブ装置100bはバルブ装置100,100aの変形例であり、バルブ装置100,100aと実質的に同じ構造については、バルブ装置100,100aに付した参照番号と同一の参照番号を付すことにより説明を省略することがある。なお、図6は、バルブ装置100bの一部を示しており、バルブ装置100における図3に示した部分に相当する。
図6を参照し、バルブ装置100bについて説明する。バルブ装置100bはバルブ装置100,100aの変形例であり、バルブ装置100,100aと実質的に同じ構造については、バルブ装置100,100aに付した参照番号と同一の参照番号を付すことにより説明を省略することがある。なお、図6は、バルブ装置100bの一部を示しており、バルブ装置100における図3に示した部分に相当する。
バルブ装置100bは、バルブ装置100とバルブ装置100aの双方の特徴を備えている。具体的には、バルブ装置100bは、凸部20及び凹部48による弁体12の調心構造と、スペーサ24aによる弁体12の調心構造を備えている。そのため、バルブ装置100bは、上述した利点1から4の全てを得ることができる。特に、バルブ装置100bは、利点1及び利点2をより確実に得ることができる。
(他の実施形態) 上記第1及び第3実施例では、凹部及び凸部で構成される調心構造を備えるバルブ装置について説明した。第1及び第3実施例では、ピストンに凹部が形成され、弁体に凸部が形成されている形態について説明したが、ピストンに凸部を形成し、弁体に凹部を形成してもよい。
上記第2及び第3実施例では、コイルスプリングの内側に突出部(規制部)が設けられたスペーサ(規制部材)を備えるバルブ装置について説明した。しかしながら、突出部(規制部)がコイルスプリングの外側部分を規制するタイプのスペーサを用いることもできる。
上記実施例では、弁体がコイルスプリングによって弁座に付勢されるバルブ装置について説明した。しかしながら、第1実施例の形態においては、コイルスプリングに代えて、例えば、ダイヤフラムスプリング等のディスクスプリングを用いることもできる。
また、本明細書に開示するバルブ装置の要旨は、バルブ装置が弁体の軸心を調心する調心構造を備えているということである。そのため、調心構造は、弁体の軸心を調心することが可能な形態であれば、ピストン及び弁体に凹部及び凸部を設ける形態、スプリングの軸心ずれを規制する規制部材を設ける形態に限定されず、種々の形態を採用することができる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
4:弁室
6:スプリング
12:弁体
14:弁座
16:開口部
20,48:調心構造
34:ピストン
6:スプリング
12:弁体
14:弁座
16:開口部
20,48:調心構造
34:ピストン
Claims (4)
- 弁体と、
弁体を収容しているとともに開口部を有する弁室と、
開口部の周囲に設けられており、弁体が接触する弁座と、
弁体を弁座に付勢するスプリングと、
弁体が弁座から離反するように弁体に力を加えるピストンと、
弁体の軸心を調心する調心構造と、
を備えるバルブ装置。 - 請求項1に記載のバルブ装置であって、
弁体及びピストンの一方に凹部が設けられており、
弁体及びピストンの他方に前記凹部内に位置する凸部が設けられており、
前記凹部と前記凸部が接触することにより、弁体の軸心が調心されるバルブ装置。 - 請求項1又は2に記載のバルブ装置であって、
弁室内にスプリングの軸心がずれることを規制する規制部材が設けられており、
スプリングの軸心ずれを規制することにより、弁体の軸心が調心されるバルブ装置。 - 請求項3に記載のバルブ装置であって、
スプリングがコイルスプリングであり、
規制部材は、弁室に固定されており、コイルスプリングの内側に向けて突出する突出部を備えているバルブ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021069953A JP2022164452A (ja) | 2021-04-16 | 2021-04-16 | バルブ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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JP2022164452A true JP2022164452A (ja) | 2022-10-27 |
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ID=83743041
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