JP3913872B2 - 箔束からの箔の分離方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、介在紙を上下間に挾んで積層した箔を一枚毎に吸引装置で吸着して分離して行く方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
使用に供するための箔を市場へ送るための包装、運搬及び保存の形態は、展伸させた箔を正方形の大きさに特定し、この正方形の箔と一回り大きい正方形の介在紙とを交互に積層した箔束としているのである。
又、使用目的により箔と介在紙を全く同一の大きさにした、所謂断ち切りしたものもある。
【0003】
箔は極めて薄く、箔同士が接着し易く、かつしわになり易いため、介在紙を介在させて箔の形状保持、安定及び接着を防止しているのである。
そして、使用(目的面への接着)の時は、上面の介在紙を取り除き、箔を下面の介在紙から剥離させ、しわが生じないように、かつ部分的に接着しないように摘んで目的場所へ貼着するのである。
【0004】
この介在紙の除去や箔を摘むには竹製のピンセットを用いるのであるが、その取り扱いには相当の熟練を要するのである。
そこで、簡易な方法として、箔と略同一大の口部を有する吸引装置を利用し、箔を吸引口に吸着して、目的場所で押圧した後、吸引を解くものがある。
【0005】
この方法は、技量を要求されることなく目的が達成されるものであるが、吸引口が直接箔に接触するため、箔表面に疵等の影響がないように緩衝材を設けなければならない問題があること、又当該方法固有の問題ではないが、介在紙と箔との温度や湿度に対する伸縮率が異なるため、箔が破れたり、筋が生じたりする問題が従前より提起されているのである。
【0006】
又、介在させる介在紙に透孔を設け、吸引装置により最上面の介在紙を吸引すると共に、透孔を通して裏面の箔をも同時に吸着して箔束から分離する方法が本発明者の特開平8ー81072号に開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点に鑑み又更に確実性の高い箔束からの箔の分離方法を提供せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、多数の透孔を有し、鉄粉を散着した介在紙を箔間に介在させて積層した箔束を、磁気を帯びた台上に載置し、箔束を台に引き付ける一方、吸引装置により最上面の介在紙と共に箔を吸着することを特徴とするものである。
【0009】
箔束を載置する台は磁気を帯び、一方箔に介在した介在紙には鉄粉が散着しているから、介在紙は台の磁気に引き付けられた状態で載置している。
そして、吸引装置によって最上面の介在紙を吸引すれば、介在紙の透孔を通して裏面の箔にも吸引作用が及び、介在紙と共に吸引装置に吸着するのである。
【0010】
したがって、吸引作用の影響を受けない次下位の介在紙以下は裏面の箔を加圧しながら台の磁気に引き付けられているため、吸引装置の吸引作用の働く最上位の介在紙及び箔に影響されることなく、確実に分離することができるのである。
【0011】
そして、台の磁気力及び吸引装置の吸引力は、箔束の厚みとも関係して互いに強弱を調整するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に用いる箔束1を載置する台2の一実施の形態を示すものであり、台座3に磁石4が埋設してある。
正方形の台座3の四隅には支柱5、5、5、5を立設し、箔束1を整然と載置できるようにすると共に、吸引装置10の吸引口11のガイド枠としても作用する。
【0013】
図1の実施の形態では、磁石4を埋設して磁気を発生させているが、コイルを内装し、電流を流して磁気を発生させてもよく、この場合は磁気の強弱調節も容易に行えるものである。
【0014】
図2は、本発明に用いる箔6間に挾む介在紙7の一実施の形態を示すものであり、介在紙7には多数の透孔9、9…が設けられていると共に、鉄粉8、8…が散着されている。
介在紙7は和紙が最適であるが、和紙に限定されるものではない。
【0015】
又、鉄粉8は介在紙7の表面又は/及び裏面に接着剤で接着する方法、或いは二枚の紙を重合した間に鉄粉8を挾着するものとしてもよく、更に鉄粉8を浮遊させて漉いてもよい。鉄粉8は微粉の程度が高いほど望ましく、例えば鉄製品の研摩屑を利用できる。
【0016】
図3は、箔束1から箔6を分離している状態を示す側面図であり、台2の台座3上に箔束1を載置し、箔束1の最上面にある介在紙7Aに吸引装置10の吸引口11を当着して引き上げた状態である。
【0017】
箔束1は台座3に立設した支柱5、5、5、5で整然と載置されると共に、介在紙7の鉄粉8、8、8…が台座3の磁石4に引き付けられている状態となっている。
一方、吸引装置10の吸引口11は箱体12の底面に形成され、箔束1と同形の吸引面を有し、吸引面には多数の小孔を有し、箱体2は一体又は別体で連結するコンプレッサー等の吸引手段を持っている。
【0018】
したがって、吸引口11を当着した介在紙7A及び介在紙7Aの透孔9、9…を通して下面の箔6Aが吸引作用を受け、箔6Aの下面の介在紙7Bは箔6Aに吸引を遮断され、台座3の磁石4の作用のみ受けているため、最上面の介在紙7A及び箔6Aが吸引口11に吸着されて、吸引口11に従って箔束1より分離するのである。
【0019】
吸着した介在紙7Aと箔6Aは所望場所に当圧して貼着し、介在紙7Aから離反させ、最後に吸引作用を解けば介在紙7Aは吸引口11から離れるのである。
吸引口11の吸引力は、介在紙7A及び箔6Aを磁石4の作用を越えて吸着できる強さに調節できるようにしてある。
【0020】
【発明の効果】
以上の通り、本発明は箔束を台に引き付けてあるため、吸引装置の吸引作用が働かない箔束から、吸引作用の働く箔を確実に分離できる効果を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用する台の一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】本発明に使用する介在紙の一実施の形態を示す斜視図である。
【図3】本発明方法の一実施の形態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 箔束
2 台
3 台座
4 磁石
5 支柱
6 箔
7 介在紙
8 鉄粉
9 透孔
10 吸引装置
11 吸引口
12 箱体
Claims (1)
- 多数の透孔を有し、鉄粉を散着した介在紙を箔間に介在させて積層した箔束を、磁気を帯びた台上に載置し、箔束を台に引き付ける一方、吸引装置により最上面の介在紙と共に箔を吸着することを特徴とする箔束からの箔の分離方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36877697A JP3913872B2 (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 箔束からの箔の分離方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP36877697A JP3913872B2 (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 箔束からの箔の分離方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11193133A JPH11193133A (ja) | 1999-07-21 |
JP3913872B2 true JP3913872B2 (ja) | 2007-05-09 |
Family
ID=18492724
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36877697A Expired - Fee Related JP3913872B2 (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 箔束からの箔の分離方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3913872B2 (ja) |
-
1997
- 1997-12-26 JP JP36877697A patent/JP3913872B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11193133A (ja) | 1999-07-21 |
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