JP3909519B2 - レールレス可動間仕切り - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、一定の空間を複数の空間に区切ることができるとともに上記一定の空間内で移動して区切られる空間の大きさを変更することができる可動間仕切りに関するもので、住居や事務所、SOHO(スモールオフィス・ホームオフィス)などで利用可能なものである。
【0002】
【従来の技術】
事務所などでは、一定の大きな空間を様々な用途に応じた空間に区切るために、パーティションが用いられている。パーティションは固定的に設置されるため、一旦設置されると、模様替えすることは困難で、大掛かりになるとともに、内装や資材が無駄になるという難点がある。
会議室や宴会場などでは、出席する人数に応じた大きさの空間を生成することができるように、部屋の天井にガイド溝を設け、このガイド溝に沿ってパーティションが走行することができるようにパーティションの上面に上記ガイド溝を転動するローラを設けたものがある。パーティションは一定の大きさで、複数枚のパーティションを組み合わせて部屋を区切るようになっている。この形式のパーティションによれば、必要に応じて一定の空間を区切ることができるが、パーティションを設置する位置は限られているから、パーティションで生成される空間の大きさは決まっており、任意の大きさの空間を生成することはできない。
【0003】
任意の大きさの空間を生成することができる従来の技術として、特開昭54−24419号公報記載の発明、特許第2860105号公報記載の発明がある。特開昭54−24419号公報記載の発明は、部屋の床に設置したレール上に台車を走行自在に載せ、台車上に間仕切り板を設置し、かつ、必要に応じて家具などを置くことができる適宜の広さの平面を確保してなるものである。特許第2860105号公報記載の発明は、複数の移動体を移動可能に並列に配置し、移動体の移動により、並列方向の任意の位置に余裕空間を形成し、この余裕空間とこの余裕空間に面する移動棚とをもって、所定の目的に対応する利用空間を形成するようにしたものである。また、上記特許第2860105号公報には、並列に配置された移動体の側方に沿って、上記利用空間に対応して、開閉可能な扉を配置した実施例も記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記各公報に記載されている発明は、いずれも台車あるいは移動体を移動させるためのガイドレールを設置する必要があり、設置工事のための時間とコストが嵩む難点がある。また、移動範囲が限られ、生成される空間の大きさや形に自由度がないといった問題点もある。
【0005】
本発明は以上のような従来技術の問題点を解消するためになされたもので、ガイドレールを設置しなくても間仕切りを一定の方向に移動させることができるようにすることにより、設置工事のための時間とコストを低減することができ、設置された空間内において自由に移動することができるレールレスの可動間仕切りを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、一定の空間を複数の空間に区切ることができるとともに上記一定の空間内で移動して区切られる空間の大きさを変更することができる可動間仕切りであって、間仕切りを一定方向に移動させる無限軌道としてのベルトからなる走行機構を底部に有し、可動間仕切りが配置されることによって生成される複数の室内空間相互間で行き来することができる開口部を有することを特徴とする。
無限軌道からなる走行機構を有することによって、ガイドレールがなくても間仕切りを一定方向に移動させることができ、一定の空間を複数の空間に、かつ、任意の大きさの空間に区切ることができる。
【0007】
請求項2記載の発明は、走行機構は走行方向から見て左右に配置されるとともに、左右の駆動機構が独立に駆動源を有し、間仕切りの移動方向にガイドラインが設けられ、ガイドラインのエッジを光学的に非接触で検知するセンサからなるガイド手段を有し、ガイド手段にガイドされて左右の駆動源が個別に駆動制御されて間仕切りの斜行や蛇行を防止することを特徴とする。
間仕切りは、ガイド手段にガイドされて移動するため、ガイドレールがなくても間仕切りを一定方向に移動させることができ、一定の空間を複数の空間に、かつ、任意の大きさの空間に区切ることができる。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、間仕切りが、物品収納機能を持つことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、設置される室内空間の幅寸法より短く、室内空間の一方側の壁面に近接して移動できることを特徴とする。
【0009】
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明において、開口部にはこの開口部を開閉することができる扉が設けられていることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明にかかるレールレス可動間仕切りの実施の形態について説明する。
本発明にかかるレールレス可動間仕切りとこれを設置した空間とレールレス可動間仕切りで生成された空間の例を図1に示す。図1において、床と壁と天井によって囲まれた一定の大きさの室内空間10は、この空間10を形成する床上にレールレス可動間仕切りが配置されることによって区画され、二つの室内空間12,14が生成されている。この例では2台のレールレス可動間仕切り20,22が平行に密接して配置されることにより、上記のように二つの室内空間12,14が生成されている。二つの室内空間12,14には、室内空間10の壁の両端部に設けられた出入口から出入りすることができる。各出入口にはこれらの出入口を開閉する扉16,18が設けられている。
【0011】
各レールレス可動間仕切り20,22は、箪笥あるいは本棚、ロッカーのような物品収納機能を持つ物品収納部が設けられている。図1に示す例では、レールレス可動間仕切り20の横方向両側に物品収納部26,28が設けられていて、横方向中央部には開口部が形成され、この開口部にはこれを開閉することができる扉24が設けられている。もう一方のレールレス可動間仕切り22もほぼ同様に形成されていて、横方向中央部には開口部が形成され、この開口部にはこれを開閉することができる扉が設けられている。したがって、図1に示すように二つのレールレス可動間仕切り20,22を密接して配置した状態であっても、双方の間仕切り20,22の扉を開くことにより、二つの室内空間12,14相互間で行き来することができる。
【0012】
各レールレス可動間仕切り20,22は、底部に設けられた走行機構によって、その奥行き方向に移動することができる。各レールレス可動間仕切り20,22が移動するに当たってガイドレールは不要となっていて、床上を直接走行機構によって移動することができる。走行機構の具体例は後で説明する。空間10の天井部には、間仕切り20、22の斜行や蛇行を防止するためのガイドライン30が、ペンキあるいはテープなどで間仕切り20、22の移動方向に設けられている。各レールレス可動間仕切り20,22には、上記ガイドライン30を検知するセンサ(図示されず)が設けられていて、このセンサが常時ガイドライン30を検知できるように、各レールレス可動間仕切り20,22の駆動源が制御されるようになっている。上記ガイドライン30と上記センサとによって、間仕切り20、22の斜行や蛇行を防止するためのガイド手段を構成している。図1の例では、ガイドライン30が可動間仕切り20,22の左側と右側に対応して2本設けられている。一方、間仕切り20、22は、後で詳細に説明するように、走行機構が走行方向から見て左右に配置されるとともに、左右の駆動機構が独立に駆動源を有し、上記ガイド手段にガイドされて左右の駆動源が個別に駆動制御されるように構成されている。
【0013】
以上、本発明にかかるレールレス可動間仕切りの例を概略的に説明した。このレールレス可動間仕切りを使用することによって、一定の室内空間をさまざまな大きさの複数の空間に区切ることができるし、複数の可動間仕切りを使用することによって、空間の数とその形をある程度自由にかつ容易に変更することができる。図2〜図4は、本発明にかかるレールレス可動間仕切りを利用することによって生成される空間の各種例を示す。図2〜図4に示す例はいずれも、間口方向(長手方向)が、長方形の室内空間10の幅方向に向くとともに、室内空間10の長手方向に移動可能なレールレス可動間仕切り20と、間口方向が、室内空間10の長手方向に向くとともに、室内空間10の幅方向に移動可能なレールレス可動間仕切り22とを有してなる。
【0014】
一方の可動間仕切り20は室内空間10の幅方向寸法より短く、室内空間10の一方側の壁面に近接して移動するように設置されている。そして、室内空間10の他方側の壁面に対向する可動間仕切り20の側面には扉32が設けられていて、扉32を開閉することにより、上記室内空間10の他方側の壁面(より正確には室内空間10の長手方向中央部に設けられている建物の柱23の前面)と可動間仕切り20との間に生じている空間を開閉することができるようになっている。他方の可動間仕切り22は、間口方向が室内空間10の長手方向に向くとともに室内空間10のほぼ半分の空間を室内空間10の幅方向に移動することができるように設置されている。可動間仕切り22は間口方向の中央部に、可動間仕切り22を貫通する開口が設けられ、可動間仕切り22の両面に上記開口を開閉する扉34,36が設けられている。
【0015】
図2は、可動間仕切り20を室内空間10の長手方向一端側に寄せ、可動間仕切り22を室内空間10の幅方向一端側に寄せることにより、室内空間10とほぼ同じ広さの部屋1で示す一つの空間を形成した例である。部屋1には、室内空間10の長手方向中央部に設けられた扉35または長手方向一端部に設けられた扉37から出入りすることができる。可動間仕切り20、22は物品収納機能を持っていて、物品収納体として利用することができる。
【0016】
図3に示す例は、可動間仕切り22の位置を図2に示す例のままにして、可動間仕切り20を室内空間10の長手方向中央部まで移動させ、室内空間10を可動間仕切り20によって部屋1と部屋2の二つの空間に区切った例である。可動間仕切り20の長手方向一端面は柱23の前面と対向するとともに柱23の前面との間に、人が部屋1と部屋2相互間で行き来することができる開口部が生成され、可動間仕切り20に一端に設けられた扉32によって上記開口を開閉できるようになっている。可動間仕切り22の物品収納機能は部屋1と部屋2の両側から利用することができる。部屋1には上記扉35から出入りすることができ、部屋2には扉37から出入りすることができる。
【0017】
図4に示す例は、可動間仕切り20の位置を図3に示す例のままにして、可動間仕切り22を室内空間10の幅方向のほぼ中央まで移動させ、可動間仕切り20で区切られた部屋1と、可動間仕切り20と可動間仕切り22で区切られた部屋2および部屋3の3部屋が形成された例である。部屋1には上記扉35から出入りすることができ、部屋2には上記扉37から出入りすることができ、部屋3には、扉35と可動間仕切り20の扉32を通じて、または、扉37と可動間仕切り22の扉34、36を通じて出入りすることができる。各可動間仕切り20、22の物品収納機能を各部屋で利用することができる。
【0018】
以上のように、本発明にかかるレールレス可動間仕切りを使用することによって、一定の空間を複数の空間に区切ることができるとともに上記一定の空間内で移動して区切られる空間の大きさを任意に変更することができる。そして、本発明にかかる可動間仕切りは、ガイドレールが不要な構造になっている。以下、ガイドレールを不要にするための構造の具体例を説明する。
【0019】
図5から図8までがガイドレールを不要にするための走行機構の部分を示すもので、図5と図6が左端部を、図7と図8が右端部を示す。図5、図7は走行機構部分の平面図、図6、図8は走行機構部分の正面図である。また、図9は走行機構の部分を拡大して示している。なお、図5ないし図9は、前記可動間仕切り20の走行機構部分として示しているが、可動間仕切り22の走行機構も同様に構成してよい。図5と図6に示す部分と図7、図8に示す部分とを直接接続した構成であってもよいし、間口方向の寸法を長くするために、中間に連結部が介在していてもよい。
【0020】
図5、図6において、可動間仕切り20は底部に台枠40を有している。台枠40は、主として奥行き方向前側と後側に配置された枠材と、この前後の枠材を連結する梁材42とからなる。梁材42は複数用いられ、台枠40の長手方向に一定間隔で配置されている。台枠40には、台枠40とともに可動間仕切り20の骨格をなす適宜数の柱あるいはパネルが立てられる。柱相互間あるいはパネル相互間には、棚板が適宜の高さで掛け止められ、あるいは適宜の物品収納区間が形成されるとともに、各柱あるいはパネルの上端部は天板で連結される。台枠40の左側部に配置された二つの梁材42の間には、対をなす小さな梁材44が適宜の間隔をおいて配置され前後の枠材間に固定されている。対をなす梁材44にはそれぞれ前後に一つずつ球軸受46が固定され、前側で対をなす球軸受46によって、また、後側で対をなす球軸受46によってそれぞれ軸48が回転自在に支持されている。各軸48には、一対の梁材44間において回転輪56(図9(a)参照)が固着されている。
【0021】
前後の回転輪56間には、その外周に無限軌道部材60が掛けられている。無限軌道部材60が前記空間10の床面に載せられる。台枠40の左端から見て奥側の梁材44に沿いその奥方に駆動源支持体47が梁材44と平行に配置され、前記前後の枠材に固定されている。駆動源支持体47には駆動源としてのモータ50がその回転軸を水平方向に向けて固定されている。モータ50の出力軸にはピニオン52が一体に取り付けられ、このピニオン52は、前後に配置されている一対の軸46の一方に固着された大径歯車54と噛み合っている。モータ50の回転力はピニオン52と大径歯車54からなる減速機構を介して一方の軸48、さらには一方の回転輪56に伝達され、回転輪56が回転駆動される。回転輪56の回転力は無限軌道部材60を介して他方の回転輪56にも伝達され、無限軌道部材60とともに他方の回転輪56も回転する。このようにして、床面上に載せられた無限軌道部材60が駆動されることにより、床にガイドレールが敷設されていなくても、前記可動間仕切り20が台枠40とともに無限軌道部材60の方向に移動することができる。一対の回転輪56と無限軌道部材60で、レールレスの走行機構を構成している。
【0022】
図7、図8は台枠20の右側に組み込まれた走行機構の部分を示す。この走行機構も、図5、図6に示す左側の走行機構と実質的に同じで、駆動源としてのモータ50および駆動源支持体47の配置関係が図5、図6と逆になって左右対象となっている点が異なるのみである。そこで、図5、図6に示す各構成部分に対応する部分には共通の符号を付して詳細な説明は図9に説明に譲ることにする。
【0023】
図9は、上記台枠20の右側に組み込まれた走行機構の詳細を示す。前後に平行に配置された一対の軸48にはそれぞれ回転輪56が、一対の梁材44間において一体に固着されている。前後一対の回転輪56には、それらの外周に無限軌道部材60が掛けられていて、無限軌道部材60が床面に載せられている。上記一対の軸48の一方には大径歯車54が一体に設けられている。台枠40の右端から見て奥側の梁材44に沿いその奥側に駆動源支持体47が梁材44と平行に配置され、前記前後の枠材に固定されている。駆動源支持体47には駆動源としてのモータ50がその回転軸を水平方向に向けて固定されている。モータ50の出力軸にはピニオン52が一体に取り付けられ、このピニオン52は上記大径歯車54と噛み合っている。モータ50の回転力はピニオン52と大径歯車54からなる減速機構を介して一方に軸48、さらには一方の回転輪56に伝達され、回転輪56が回転駆動される。回転輪56の回転力は無限軌道部材60を介して他方の回転輪56にも伝達され、無限軌道部材60とともに他方の回転輪56も回転する。このようにして、床面上に載せられた無限軌道部材60が駆動されることにより、床にガイドレールが敷設されていなくても、台枠40が、また、台枠40の上に構築されている前記可動間仕切り20が、無限軌道部材60の方向に移動することができる。一対の回転輪56と無限軌道部材60で、レールレスの走行機構を構成している。
【0024】
以上説明した無限軌道部材60は例えばベルトでもよく、その場合回転輪56はプーリで構成される。無限軌道部材60は歯付きベルトが望ましい。その場合回転輪56は上記歯付きベルトの歯が嵌まる溝を外周に有するプーリで構成される。なお、無限軌道部材60は例えばチェーンで構成することもでき、その場合回転輪56はスプロケットで構成される。無限軌道部材60をチェーンで構成する場合、床面に傷をつけないような素材を選定し、あるいは床面に傷をつけないような構造にすることが望ましい。
【0025】
図5乃至図9に示す実施形態のように、可動間仕切りの走行機構として、無限軌道からなる走行機構を採用すると、無限軌道を有する間仕切りは無限軌道の方向に走行することになるから、ガイドレールを設けなくても間仕切りを一定方向に走行させることができる。ただし、図5乃至図9に示す実施形態では、間仕切りの左右に設けた走行機構が独立の駆動源によって独立に駆動されるようになっている。従って、間仕切りの斜行を防止し、あるいは蛇行を防止するには、左右の走行機構が間仕切りの左右を同じ速度で駆動する必要がある。しかし、走行する床面の状態、間仕切りの重量バランス、構成部品の寸法誤差、その他各種の条件によって、現実には斜行や蛇行が生じる。特に、斜行は移動を繰り返すことによって目立つようになる。
【0026】
そこで、図5乃至図9に示す実施形態においては、図1について説明したように、室内空間10を画する天井部などに、可動間仕切りの移動方向にガイドライン30を設け、可動間仕切りには上記ガイドライン30を検知するセンサを設け、このセンサが常時ガイドライン30を検知するように、可動間仕切りの左右のモータ50を個別に制御する構成にするとよい。図1に示す例では、可動間仕切りの左右に対応して左右にガイドライン30が設けられているので、可動間仕切りにも各ガイドライン30に対応してセンサを設け、それぞれのセンサ出力に対応して左右のモータ50を個別に制御するように構成する。
【0027】
ガイドライン30を検出するセンサの構成は特に限定されないが、例えば、ガイドライン30の両側のエッジ位置を光学的に非接触で検出することにより、エッジ位置のずれ方向とずれ量とを常時追跡し、その結果を制御回路にフィードバックして左右のモータ50を独立に制御し、エッジ位置のずれを無くすようにすることが考えられる。ガイドラインに対する可動間仕切りのずれ検出は、光学的なもののほか磁気的に非接触でガイドラインを検出するものであってもよいし、ガイドラインに接触して検出するものであってもよい。また、ガイドラインは1本のみであっても、これを可動間仕切りの移動方向前後で検出することにより、可動間仕切りの斜行、蛇行を検出することができ、この検出信号をフィードバックして左右のモータ50を個別に制御することにより、斜行、蛇行を無くすことができる。
【0028】
走行機構は無限軌道からなる走行機構に限られるものではない。例えば、図5乃至図9に示す例において、無限軌道部材60を取り除いた構成のものでも、本願発明の所期の目的を達成することができる。その場合、回転輪56が直接床面に接することになるので、回転輪56の材質の選定、回転輪56の幅、直径などの設計条件を考慮するとよい。
【0029】
なお、可動間仕切りにバッテリーなどのバックアップ電源を搭載し、常時商用電源乃至は自家用電源から充電しておくとよい。可動間仕切りを移動させる頻度は低いため、上記バックアップ電源を用いて間仕切りを移動させるようにしてもよい。また、地震などによって外部電源が停電したとき、緊急時に必要な機器に上記バックアップ電源から電源を供給することができる。
【0030】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、間仕切りを一定方向に移動させる無限軌道からなる走行機構を有することから、ガイドレールを設けなくても間仕切りを移動させることができ、一定の空間を複数の空間に、かつ、任意の大きさの空間に区切ることができる。
また、開口部が設けられているため、可動間仕切りが配置されることによって生成される複数の室内空間相互間で行き来することができる。
【0031】
請求項2記載の発明によれば、間仕切りを一定方向に移動させる走行機構を底部に有するとともに、間仕切りの斜行や蛇行を防止するためのガイドラインおよびこのガイドラインを検知するセンサからなるガイド手段を有することから、ガイドレールがなくても間仕切りを一定方向に移動させることができ、一定の空間を複数の空間に、かつ、任意の大きさの空間に区切ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるレールレス可動間仕切りの実施の形態を概略的に示す斜視図である。
【図2】本発明にかかるレールレス可動間仕切りを用いた場合に可能な部屋のレイアウトの一例を示す平面図である。
【図3】同じく部屋のレイアウトの変形例を示す平面図である。
【図4】同じく部屋のレイアウトの変形例を示す平面図である。
【図5】本発明に係るレールレス可動間仕切りの台枠部分の構成例を示すもので、左端部の平面図である。
【図6】同上左端部の正面断面図である。
【図7】本発明に係るレールレス可動間仕切りの台枠部分の構成例を示すもので、右端部の平面図である。
【図8】同上右端部の正面断面図である。
【図9】本発明に係るレールレス可動間仕切りの走行機構部分の例を詳細に示すもので、(a)は正面断面図、(b)は側面断面図である。
【符号の説明】
10 空間
20 レールレス可動間仕切り
22 レールレス可動間仕切り
24 扉
26 物品収納部
30 ガイドライン
50 駆動源としてのモータ
60 無限軌道としてのベルト
Claims (5)
- 一定の空間を複数の空間に区切ることができるとともに上記一定の空間内で移動して区切られる空間の大きさを変更することができる可動間仕切りであって、
間仕切りを一定方向に移動させる無限軌道としてのベルトからなる走行機構を底部に有し、
可動間仕切りが配置されることによって生成される複数の室内空間相互間で行き来することができる開口部を有することを特徴とするレールレス可動間仕切り。 - 走行機構は走行方向から見て左右に配置されるとともに、左右の駆動機構が独立に駆動源を有し、
間仕切りの移動方向にガイドラインが設けられ、
上記ガイドラインのエッジを光学的に非接触で検知するセンサからなるガイド手段を有し、
ガイド手段にガイドされて左右の駆動源が個別に駆動制御されて間仕切りの斜行や蛇行を防止することを特徴とする請求項1記載のレールレス可動間仕切り。 - 間仕切りは、物品収納機能を持つ請求項1または2記載のレールレス可動間仕切り。
- 設置される室内空間の幅寸法より短く、室内空間の一方側の壁面に近接して移動できる請求項1または2記載のレールレス可動間仕切り。
- 開口部にはこの開口部を開閉することができる扉が設けられている請求項1記載のレールレス可動間仕切り。
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