JP3907316B2 - フィルム張付装置における原反フィルムの連続的供給方法及び装置 - Google Patents

フィルム張付装置における原反フィルムの連続的供給方法及び装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、プリント配線板用基板あるいは液晶表示装置、プラズマ表示装置のガラス基板に例示される基板の表面にフィルムを張付けるためのフィルム張付装置における原反フィルムの連続的供給方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータ等の電子機器に使用されるプリント配線板の製造過程において、プリント配線板用基板の表面の導電層に、透光性支持フィルム(通常はポリエステルに代表される透光性樹脂フィルム)上に直接又は介在層を介して感光性樹脂層が形成され、且つ、これがカバーフィルムによって覆われた積層体フィルムを、カバーフィルムを剥して張付ける。そして、この後、配線パターンフィルムを重ね、この配線パターンフィルム及び前記透光性支持フィルムを通して、感光性樹脂層を所定時間露光する。次いで、透光性支持フィルムを剥した後、露光された感光性樹脂層を現像してエッチングマスクパターンを形成し、この後、前記導電層の不必要部分をエッチングにより除去し、これにより、所定の配線パターンを有するプリント配線板が形成される。又、液晶表示装置、プラズマ表示装置のガラス基板に表示セルを形成する工程で同様の積層体フィルムが張付けられる。
【0003】
上記のような積層体フィルムを張り付けるためのフィルム張付装置としては、フィルムロールから連続フィルムを巻き出し、これを、基板搬送面上を搬送手段により間欠的に順次搬送されてくる複数の基板のフィルム張付面に沿って、その感光性樹脂層が該フィルム張付面側になるようにして、両者を重ねた状態でラミネーションロール間に通し、フィルムを複数の基板に連続的に圧着しつつ基板を搬送するようにした、いわゆる連続張りタイプのものがある。
【0004】
基板に張り付けられた透光性支持フィルムは、露光の前又は後で、且つ、現像工程の前において感光性樹脂層を基板側に残して剥離されなければならないが、剥離と同時又は剥離の前又は後に各基板間で分離されなければならない。
【0005】
透光性支持フィルムを剥離方向に引張る場合、その裏面の感光性樹脂層が、基板からのはみ出し部分から基板上に連続していると、透光性支持フィルムを剥離する際に残さなければならない基板上の感光性樹脂層までがはみ出し部分の感光性樹脂層に続いて剥離されてしまうという問題点がある。
【0006】
これらの問題点を解消するため、従来、例えば特開平7−157186号公報に開示されるフィルム剥離装置においては、フィルムを基板に連続的に張り付けた後、各基板間の隙間位置で感光性樹脂層のみを基板の端縁に沿ってフィルム幅方向に切断し、しかる後、透光性支持フィルムを連続的に剥離するものであり、この際、剥離された透光性支持フィルム側には、各基板間部分での感光性樹脂層が付着されている。
【0007】
又、特開平8−150694号公報に開示されるフィルム張付装置では、各基板間に対応する感光性樹脂層の部分に予めフィルム幅方向にスリットを形成し、そのまま基板に連続的に張り付けて、張付後に各基板間位置で切断し、切断端縁から透光性支持フィルムを剥離させるようにしている。
【0008】
更に、特開平7−110575号公報に開示されるフィルム張付装置は、カバーフィルム剥離前に、各基板間に対応する部分の両端間よりもやや広めに、カバーフィルム及びその内側の感光性樹脂層と共にフィルム幅方向に切断してハーフカット線を形成し、次に、基板に張り付けられるべき部分のカバーフィルムのみを粘着テープにより剥離して感光性樹脂層を露出させ、この状態で基板に連続的に張り付けるようにしたものである。従って、張付後、カバーフィルムは各基板間位置で透光性支持フィルムに積層したまま残っていて、この位置で透光性支持フィルム感光性樹脂層とともにカッターにより切断される。
【0009】
上記のような積層体フィルムはフィルム供給ロールから巻き出されて供給されるものであるが、フィルム供給ロールの巻き取り長さは有限であるので、当然、一定量使用することによってフィルム供給ロールを交換しなければならない。又、フィルム残量が極めて少なくなった場合や、フィルム張付装置本体に供給するフィルムの種類、銘柄等を用途に応じて変更する必要が生じた場合にも、フィルム供給ロールを交換し、新しいフィルムを供給する必要がある。
【0010】
この場合、原反フィルムが巻き付けられていた巻芯を、残った原反フィルムと共に除去して新たなフィルム供給ロールを装填することになる。
【0011】
従来、この交換は、先行するフィルム供給ロールにつき交換すべき時期が来ると、フィルム張付装置を停止させ、先行フィルム供給ロールを取除き、新しいフィルム供給ロールから引き出したフィルム先端を、フィルム分離部材、テンションローラから、フィルム供給経路の各ローラを経て、ラミネーションロールの位置にまで手作業により通してセットする必要があった。
【0012】
このため、従来は、例えば2時間で巻き戻しが終了した上下のフィルム供給ロールの交換作業に10分を要し、実操業時間に対するいわゆる段取り時間の占める割合が非常に大きく、フィルム張付装置の稼働率を低下させるのみならず、ライン全体の効率も低下させるという問題点があった。
【0013】
これに対して、特開平8−258237号公報に開示されるような、フィルム供給ロールの交換を、装置の運転を停止させることなく行うことができ、且つ、先行原反フィルムの後端と後行原反フィルムの先端との接続を自動的に行うことができるようにしたフィルム張付装置における原反フィルムの連続的供給方法及び装置が提案されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、先行原反フィルムの後端と後行原反フィルムの先端との接続線が、これら原反フィルムを基板上に張り付けた状態で、該基板の露光面上になったとき、そのまま露光すると感光性樹脂層の接続線により不良品となってしまうという問題点がある。
【0015】
この発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、フィルムが張り付けられた基板が先行原反フィルムの後端と後行原反フィルムの先端との接続線により不良品とならないようにしたフィルム張付装置における原反フィルムの連続的供給方法及び装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本方法発明は、請求項1のように、透光性支持フィルム上に感光性樹脂層及びカバーフィルムが積層されてなる連続フィルムをフィルム供給ロールから引き出し、前記カバーフィルム及び前記感光性樹脂層を前記透光性支持フィルムの厚さ方向の少なくとも一部を残してフィルム幅方向に切断してハーフカット線を形成し、前記カバーフィルムの前記ハーフカット線間の、基板への張付予定範囲を剥離させ、且つ、他の部分を残して、搬送手段により一定間隔で順次搬送されてくる複数の基板のフィルム張付面側に前記感光性樹脂層側が位置するようにして、ラミネーティングロールにより前記連続フィルムを基板に圧着しつつ、基板を搬送するようにされたフィルム張付装置における前記フィルム供給ロールからの原反フィルムの連続的供給方法において、前記フィルム供給ロールから巻き出された先行原反フィルムの終端透光性支持フィルム側面を第1の吸着手段により定位置で吸引保持する工程と、非粘着面側が第2の吸着手段により吸引保持されている片面粘着テープの粘着面の一部に、後行フィルム供給ロールから巻き出された後行原反フィルムの先端カバーフィルム側面を接着させる工程と、前記片面粘着テープの残りの粘着面を、前記第1の吸着手段に吸引保持されている前記先行原反フィルムの終端カバーフィルム側面に押付けて、該終端片面粘着テープに接着させる工程と、を有してなり、前記先行原反フィルムが前記複数の基板に張り付けられるとき基板の端部間となる位置で、前記第1の吸着手段に吸引保持された状態の先行原反フィルムを幅方向に切断して長さを揃えて前記終端を形成し、前記基板に張り付けられた後の前記連続フィルムは、各基板の端部間の位置でフィルム幅方向に全切断され、前記片面粘着テープは、前記全切断の位置からずらして粘着されることを特徴とするフィルム張付装置における原反フィルムの連続的供給方法により、上記目的を達成するものである。
【0017】
前記粘着テープの、フィルム送り方向の幅を、前記複数の基板の端部間の距離よりも小さくすると共に、先行原反フィルム及び後行原反フィルムが、隙間をもって隣接する2枚の基板にわたって張り付けられたとき、前記隙間に位置するように前記粘着テープを前記先行原反フィルムと後行原反フィルムとの接続部に粘着させるようにしてもよい。
【0018】
又、前記フィルム張付装置は、前記基板に張り付けられた後の前記フィルムを、各基板の端部間の位置でフィルム幅方向に全切断するようにされ、前記粘着テープを、前記全切断の位置からずらして粘着するようにしてもよい。
【0019】
本装置発明は、請求項のように、透光性支持フィルム上に感光性樹脂層及びカバーフィルムが積層されてなり、フィルム供給ロールから引き出された連続フィルムにおける前記カバーフィルム及び感光性樹脂層をフィルム幅方向に切断してハーフカット線を形成するハーフカッターと、前記ハーフカット線間であって、基板への張り付け予定範囲における前記カバーフィルムを、他の部分を残して剥離するカバーフィルム剥離装置と、を有してなり、搬送手段により間欠的に順次搬送されてくる基板のフィルム張付面側に感光性樹脂層側が位置するようにして、ラミネーティングロールにより前記連続フィルムを基板に圧着しつつ、基板を搬送するようにされたフィルム張付装置における前記フィルム供給ロールからの原反フィルムを連続的に供給する装置において、先行フィルム供給ロールから巻き出された先行原反フィルムの終端透光性支持フィルム側面を定位置で吸引保持する第1の吸着手段と、前記原反フィルムと略同一幅で、片面粘着テープの非粘着面側を吸引保持自在の第2の吸着手段と、後行フィルム供給ロールから巻き出された後行原反フィルムの先端カバーフィルム側面が、前記第2の吸着手段に吸引保持された片面粘着テープの粘着面における原反フィルム長手方向の一部に接着された状態のまま、該第2の吸着手段を、前記第1の吸着手段の位置まで送り、前記片面粘着テープの残りの粘着面に、該第1の吸着手段に吸引保持されている先行原反フィルムの終端カバーフィルム側面を圧着させる搬送手段と、前記第1の吸着手段におけるフィルム吸着面に対向して前記フィルム吸着面のフィルム送り方向中間位置で、フィルム幅方向移動自在に配置され、該フィルム吸着面に吸引保持された状態の先行原反フィルムを、前記先行原反フィルムが前記複数の基板に張り付けられるときに基板の端部間となる位置で、幅方向に切断して切り揃える終端カッターと、前記基板に張り付けられた後の前記連続フィルムを、各基板の端部間の位置でフィルム幅方向に全切断するフルカッターと、を有し、前記片面粘着テープは前記全切断の位置からずらして粘着されることを特徴とするフィルム張付装置における原反フィルムの連続的供給装置により、上記目的を達成するものである。
【0020】
前記先行フィルム供給ロールにおける先行原反フィルムの残量を検出する残量検出手段と、この残量検出手段の検出信号に基づき、先行原反フィルムにおける終端を算出すると共に、算出した終端となる位置で、前記第1の吸着手段により、先行原反フィルムを吸着させる制御装置とを有するようにしてもよい。
【0021】
この発明においては、先行原反フィルムの後端と後行原反フィルムの先端との接続線が、積層体フィルムが複数の基板に連続的に張り付けられたときに基板間の位置となるようにしているので、前記接続線による露光不良等を防止することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態の例を図面を参照して詳細に説明する。
【0023】
図1は、本発明に係るフィルムの連続的供給装置1を含むフィルム張付装置10を示す。
【0024】
このフィルム張付装置10は、基板搬送面14Aに沿って複数の基板16を一定間隔で順次搬送する基板搬送装置14と、前述のような積層体フィルム12をロールにしてなるフィルム供給ロール18と、一対のラミネーティングロール20A、20Bとの間にフィルム供給ロール18側から、アキュームレータ21、ハーフカッター22、カバーフィルム剥離装置24、サクションロール26、フリー回転のガイドロール28A〜28C、フィルムガイドロール52をこの順で配置してなり、フィルム供給ロール18から巻き出した積層体フィルム12の、カバーフィルム12C及び感光性樹脂層12B(図5参照)を所定位置で、前記ハーフカッター22によってフィルム幅方向に切断してハーフカット線を形成し、次に、カバーフィルム剥離装置24によって、カバーフィルム12Cの、各ハーフカット線間部分のうち基板16に張付けるべき部分のみを間欠的に剥離し、感光性樹脂層12Bを露出させた状態で、前記一対のラミネーティングロール20A、20B間に送り込み、ここで、基板搬送装置14によって搬送されてくる基板16の対応箇所に露出された感光性樹脂層12Bが重なるようにして、前記一対のラミネーティングロール20A、20Bにより熱圧着するものである。
【0025】
この一対のラミネーティングロール20A、20Bは、金属製ロールの外周に、シリコーンゴム、あるいは表面がフッ素樹脂等の非粘着性被膜で被覆されたシリコーンゴム等の弾性材料を設けて構成され、又、ヒーター(図示省略)を内蔵し、装置の運転開始に先立って、表面が100°〜150℃にまで加熱され、運転中は常時回転されている。
【0026】
前記ラミネーティングロール20A、20Bの出側には、第1ニップロール30、フルカッター32、及び、第2ニップロール34が、ラミネーティングロール20A、20B側からこの順で基板搬送方向に配置されている。
【0027】
前記フィルム供給ロール18の出側近傍には上下一対のフリーロール36A、36Bが配置され、上側のフリーロール36Aの上端と、前記サクションロール26の上端とがほぼ同一水平面上に位置するようにされている。
【0028】
又、前記サクションロール26は、その表面に多数の吸引孔(図示省略)が形成され、ここに印加される負圧によって、巻き掛けられている積層体フィルム12を吸着し、前記フリーロール36A、36Bとの間及びラミネーティングロール20A、20Bとの間で積層体フィルム12に所定の張力を付与できるようにされている。
【0029】
なお、前記フィルム供給ロール18に、トルクモータ18Aによりフィルム巻取り方向のトルクがかけられた状態で積層体フィルム12が巻き出されることにより、積層体フィルム12に引張力(後述のサクションロール26との間での張力は、積層体フィルム12の幅が1000mmのとき、2〜10Kg好ましくは5Kg前後がよい)が発生するようにされている。
【0030】
図1の符号18Bは、フィルム供給ロール18のフィルム残量センサを示す。このセンサ18Bは、ロールの半径方向に複数の光センサを配置してなるラインセンサであり、フィルム残量に対応して信号を出力するようにされていて、前記トルクモータ18Aは、前記信号に対応して、制御装置40(図2参照)により、フィルム流れの下流側におけるフィルム張力をほぼ一定にするため、フィルム残量が少なくなるにつれてフィルム巻き取り方向のトルクが小さくなるようにされている。
【0031】
又、前記フリーロール36Aには、ロータリエンコーダ38が接続され、積層体フィルム12がサクションロール26方向に送られるときのフリーロール36Aの回転数に応じたパルスを制御装置40に出力するようにされている。
【0032】
前記ハーフカッター22は、図3及び図4に示されるように、前記サクションロール26とフリーロール36Aとの間で水平に送られる積層体フィルム12の送り面とほぼ一致する吸着面42Aを備えたカッター台42と、このカッター台42の上面に沿ってフィルム幅方向に往復動自在の一対のディスクカッター44A、44Bとを有して構成され、これらカッター台42及びディスクカッター44A、44Bを、積層体フィルム12と等速でその送り方向に移動させつつ、該ディスクカッター44A、44Bをフィルム幅方向に移動して、積層体フィルム12の図5において上面側のカバーフィルム12C及び感光性樹脂層12Bを、透光性支持フィルム12Aを残して切断するようにされている。
【0033】
前記一対のディスクカッター44A、44Bは、積層体フィルム12の送り方向に離間して設けられ、且つその距離は、図5に示されるように、前記基板搬送面14Aを搬送される先行基板16の後端と後行基板16の先端間の距離よりもわずかに大きくなるようにされている。
【0034】
前記カッター台42及びディスクカッター44A、44Bの、積層体フィルム送り方向の往復動はラックアンドピニオン機構46により、又、ディスクカッター44A、44Bのフィルム幅方向の往復動は、一軸ロボット48によってそれぞれなされ、これらラックアンドピニオン機構46及び一軸ロボット48は、前記制御装置40によって制御される。
【0035】
前記ラックアンドピニオン機構46は、カッター台42と一体のラック46Aと、このラック46Aをフィルム送り方向、且つ、水平に往復動自在に支持するレール46Bと、前記ラック46Aと噛み合って、これをレール46Bに沿って駆動するピニオン46Cと、を含んで構成されている。
【0036】
前記カッター台42はフィルム幅方向に長く配置され、その上面に、前記ディスクカッター44A、44Bの刃先を受ける、例えば合成樹脂からなる棒状のカッター受け45A、45Bがフィルム幅方向に埋込み配置されている。
【0037】
前記ラック46A上には前記一軸ロボット48が配置され、この一軸ロボット48はボールねじ機構(図示省略)を有し、前記ディスクカッター44A、44Bを支持する支持台45をフィルム幅方向に駆動するようにされている。
【0038】
前記フィルム供給ロール18は原反フィルムの連続的供給装置1により順次交換され、フィルム張付装置10に対して、途切れることなく積層体フィルム12が供給されるようになっている。
【0039】
前記フィルム供給ロール18から巻き出された積層体フィルム12は、第1の吸着装置54、アキュムレータ21を経て、カバーフィルム剥離装置24によりカバーフィルム12Cが剥された後、前記ラミネーティングロール20A、20B間に、感光性樹脂層12Bを下側にして連続的に供給されるようになっている。
【0040】
前記連続的供給装置1は、図6に拡大して示されるように、前記第1の吸着装置54と、アキュムレータ21(図1、図8にのみ示される)と、交換ロール搬送台60と、巻き芯回収装置62と、前記交換ロール搬送台60の一部である水平台60Aを図6において左右方向に駆動するエアシリンダ64とを含んで構成されている。
【0041】
前記交換ロール搬送台60は、フィルム張付装置10のハウジング側壁10Aに取付けた上下一対のバー67に、上下一対のレール68を介して、図6において紙面と直交する方向に水平に移動自在に支持されるフレーム60Bを備えている。即ち、フィルム張付装置10のハウジング側壁10Aからフィルム送り方向に対して側方に水平に引き出され得るようにされている。
【0042】
又、交換ロール搬送台60は、図7に示されるように、フレーム60Bの、図7において左右底辺内側に、レール69を介して、フレーム60Bに対して図6で左右方向に往復動自在に支持された前記水平台60Aを備えている。この水平台60Aには、交換用の後行フィルム供給ロール70を載置するロール台72と、前記巻き芯回収装置62の一部の回収巻き芯受け部63と、第2の吸着装置76及び第3の吸着装置78とをその上面及び先端部に備え、且つ、前記エアシリンダ64により図6において水平方向に往復動されるようになっている。エアシリンダ64と水平台60Aは、レール68と平行、且つ、水平な係止片80に摺動自在に係合され、レール68に沿う水平台60Aの摺動を許容するようにされている。
【0043】
ここで、前記フィルム供給ロール18、70は、その中心に巻き芯19を備え、この巻き芯19は、積層体フィルム12が巻き付けられている樹脂製の円筒部材19Aと、この円筒部材19Aに嵌合、且つ貫通して円筒部材19Aの両端から突出している金属製の中径円筒部材19Bと、この中径円筒部材19Bの両端に嵌合し、且つ、更に突出している小径バー19Cとを備えて構成されている。
【0044】
前記ロール台72はスピンドル82(図7参照)によってセット位置に回転自在に支持された前記フィルム供給ロール(以下先行フィルム供給ロール)18と平行且つ水平に後行フィルム供給ロール70を載置すると共に、エアシリンダ72Aによって該後行フィルム供給ロール70の高さを調整できるようにされている。なお、ロール台72は後行フィルム供給ロール70の巻き芯19における小径バー19Cを支持している。
【0045】
前記ロール台72の水平方向の位置は、水平台60Aがエアシリンダ64によって図6において左方向に押し出され、ストロークエンドとなったときに、後行フィルム供給ロール70の中心が、スピンドル82の中心軸線の位置にくるようにされている。
【0046】
スピンドル82は、左右一対であり、図7に示されるように、エアーシリンダ82Aにより軸線方向に進退自在の状態で軸受け82Bにより回転自在に支持され、突出したとき、フィルム供給ロールの巻き芯19における両端の小径バー19Cの端面に係合して、これを回転自在に支持するようにされている。
【0047】
図7の左側のスピンドル82の基端には回転遮光板83Aが取付けられ、これを光センサ83Bにより検出することによって、スピンドル82が回転しているか否かを検出するようにされている。又右側のスピンドル(図示省略)にはブレーキ動作を行う前記トルクモータ18A(図1参照)が設けられている。
【0048】
図6にも示されるように、前記第1の吸着装置54は、セット位置にある先行フィルム供給ロール18から巻き出された積層体フィルム12を垂直方向に案内する一対のガイドロール84A、84Bの間に配置され、これらガイドロール84A、84B間における積層体フィルム12の走行面と平行且つ接近して同一垂直面上に配置された上下の吸着面54A、54Bを備えている。これら吸着面54A、54Bには、負圧が印加される多数の吸着孔54Cが形成されている。
【0049】
前記第2の吸着装置76(図1、図6、図7参照)は、水平台60A上の左右両端に、前記フレーム60Bに接近して垂設された一対の支持ポスト60Cの上端に、シリンダ装置77を介して取り付けられている。ここで、前記第2の吸着装置76は前記第1の吸着装置54の吸着面54Aと同一高さで、且つこれと平行に対向する位置に配置された吸着面76Aを備えている。この吸着面76Aには負圧が印加される多数の吸着孔76Bが形成されている。
【0050】
又、前記第3の吸着装置78(図1、図6、図7参照)は、前記第2の吸着装置76の吸着面76Aの下側位置で、前記支持ポスト60C間に張り渡した支持バー60D上に、前記吸着面76Aに対して、吸着面78Aが垂直に連続するように取付けられている。この吸着面78Aには負圧が印加される多数の吸着孔78Bが形成されている。
【0051】
更に、前記フレーム60Bには、前記第2の吸着装置76の吸着面76Aに対向して、その高さ方向中間位置で該吸着面76Aに吸着されたフィルムを水平且つ幅方向に切断するための先端カッター90が設けられている。
【0052】
この先端カッター90はディスクカッターであり、ハウジング90A内に回転自在に支持され、このハウジング90Aはフレーム60Bの左右柱部間に水平、且つ、吸着面76Aと平行に張渡されたガイドバー90Bに摺動自在に支持され、操作ノブ90Cにより手動で往復動され、このとき吸着面76Aに吸着されているフィルムを切断するものである。
【0053】
同様に、前記第1の吸着装置54における吸着面54A、54Bに対向して、これらの境界位置で、該吸着面54A、54Bに吸着されているフィルムを水平且つ幅方向に切断する終端カッター92が設けられている。この終端カッター92はディスクカッターであり、図6、図20、図21に示されるように、ハウジング92A内に収容され、このハウジング92Aはロッドレスシリンダ93の摺動部93Aに連結され、シリンダ93C内に導入されるエアーにより磁性体93Bが移動するとき、摺動部93Aと共に、吸着面54A、54Bの境界線に沿ってフィルム幅方向に移動され、これにより終端カッター92が吸着面54A、54Bに吸着されている積層体フィルム12を切断するようにされている。
【0054】
又、前記摺動部93Aには、これと前記終端カッター92がシリンダ93Cに沿って移動するとき、終端カッター92の前後で前記積層体フィルム12を押圧する一対の押圧ローラ95A、95Bが設けられている。
【0055】
この押圧ローラ95A、95Bは、直動ガイド95Cにより、積層体フィルム12に垂直な方向に移動自在に支持されるとともにばね95Dにより積層体フィルム12を押圧する方向に付勢されている。
【0056】
図20、21に示されるように、前記シリンダ93Cの両端は、前記終端カッター92の積層体フィルム12に対する進退方向と平行な直動ガイド95Eの摺動ブロック95Fに支持され、この摺動ブロック95Fは、エアシリンダ95Gにより駆動されるようになっている。
【0057】
前記終端カッター92は、前記摺動ブロック95Fがエアシリンダ95Gにより最も突出されたとき吸着面54A、54Bに吸着されているフィルムを切断するように、摺動部93Aに取付けられている。終端カッター92よるフィルム切込量の微調整は、終端カッター92の取付部の軸位置変更によってもできるようにされている。
【0058】
又、前記押圧ローラ95A、95Bは、前記終端部カッター92が吸着面54A、54B及びこれに吸着されている積層体フィルム12からわずかに離間した状態でも、該積層体フィルム12を押圧できるようにされている。
【0059】
前記巻き芯回収部62は、前記水平台60Aのレール68と反対側の先端の幅方向2個所に、該水平台60Aの上面よりも低い位置に取付けられ、上側に凹部63Aが形成された回収巻き芯受け部63と、図6において右側の前記ハウジング側壁10Aと反対側(左側)のハウジング側壁10Bに、基端側で軸74Aにより鉛直面内で揺動自在に枢支された一対の回収レバー74と、を含んで構成されている。
【0060】
この一対の回収レバー74は、先端の上面に、前記セット位置にある先行フィルム供給ロール18における前記巻き芯19の両端の小径バー19Cに下方から係合可能な凹部74Bを備え、前記ハウジング側壁10Bに支持されたエアシリンダ74Cにより、図6において反時計方向に揺動されるとき、巻き芯19を持ち上げ、支持できるようにされている。
【0061】
又、前記回収巻き芯受け部63は、巻き芯19を支持した回収レバー74を図6において時計方向に、回収巻き芯受け部63よりも下方に揺動したとき、巻き芯19の中径円筒部材19Bを凹部63Aにより受け止めるようにされている。
【0062】
図6の符号96は前記スピンドル82を、フィルム供給ロール18の軸心方向に移動させてその位置調整を行うためのレールを示す。
【0063】
前記アキュムレータ21は、図8に示されるように、ガイドロール84Bの下流側に配置された固定ロール21Aと、ガイドロール84Bと固定ロール21Aとの間の位置に配置され、レバー21Bにより上下動されるテンションロール21Cと、ガイドロール84Bに外接してその間にフィルムを挾持固定可能のピンチプレート21Dと、このピンチプレート21Dをガイドロール84Bに対して離接させるようにアクチュエータ(シリンダ)21Fと、を備えて構成され、テンションロール21Cが、レバー21Bにより上方に付勢されることによってフィルム経路よりも上方に積層体フィルム12を持上げて、ここにフィルムを一定量蓄えることができるようにされている。レバー21Bは、ウエイト21Eによって時計方向に付勢されている。なお、テンションロール21Cは常態では最上位置とされている。
【0064】
前記ピンチプレート21Dは前記アクチュエータ(シリンダ)21Fのピストンロッド21Gの先端にブロック21Hを介して取付け、支持されている。
【0065】
前記アクチュエータ(シリンダ)21Fは積層体フィルム12の幅方向に少なくとも2基が並列して配置され、積層体フィルム幅方向に長い前記ピンチプレート21Dを同期して駆動できるようにされている。
【0066】
ピンチプレート21Dは、前記のようにアクチュエータ21Fにより突出されて積層体フィルム12をガイドロール84Bに押付る位置と、積層体フィルム12の経路から引込んでわずかな隙間(5mm程度)をもって、該経路と平行に対峙する位置をとり得るようにされている。
【0067】
前記カバーフィルム剥離装置24は、図1、図9に示されるように、前記ハーフカッター22とサクションロール26の間の位置で、フィルム通過面13における積層体フィルム12の下側に接触する受けロール24A、24Bと、サクションロール26に近い側の前記受けロール24Bに上方から離接自在のタッチロール24Cと、片面に粘着層が形成され、その粘着層を図1、図9において下側にして、前記タッチロール24Cに巻き掛けられた粘着テープ24Dと、この粘着テープ24Dの先端を巻き取る巻取り装置24Eと、を備えている。
【0068】
図1、図9の符号24Fは、前記受けロール24Aの上側位置で、受けロール24Aと共に自重により、積層体フィルム12を挟み込み、カバーフィルム12Cが上向きに引張られるときに積層体フィルム12が浮き上がることを防止するためのニップロール、24Gは、粘着テープ24Dの供給源であるテープロール24Hに巻取り方向のトルクを付与することによって、粘着テープ24Dに張力を与えるためのテープブレーキ、24I、24Jは、タッチロール24Cと巻取り装置24Eとの間で粘着テープ24Dを挟み込むニップロール、24Kは、ニップロール24Jを前記積層体フィルム12の送り速度と等速で、粘着テープ24Dを巻取る方向に駆動させるモータ、図9の符号24Lは、巻取り装置24Eにおける巻取りロールを駆動するためのモータ、24Mは、前記タッチロール24Cを受けロール24Bに離接自在に支持する揺動レバー、24Nは揺動レバー24Mを駆動するためのタッチシリンダをそれぞれ示す。
【0069】
前記ニップロール24Iは、その表面が粗面下された(通常、表面粗さRaが10μm程度)ロールであり、詳細には、外周が金属であり、且つ、この金属表面がブラスト処理されると共にフッ素樹脂、シリコーン樹脂等の離型性コーティングがなされていて、粘着テープ24Dの粘着層、カバーフィルム12Cに付着している感光性樹脂が粘着しないようにされている。
【0070】
前記タッチシリンダ24Nは、前記制御装置40によって制御され、前記ハーフカッター22によって切断されたカバーフィルム12Cの、ディスクカッター44A、44B間部分の、フィルム送り方向(図9の矢印方向)の略前半部には粘着テープ24Dが接触しないようにし、且つ、フィルム送り方向の略後半部から、後側のディスクカッター44Aのハーフカット線49A(図9において右側)を含む部分に接触して、該ハーフカット線49Aからカバーフィルム12Cの剥離を開始し、次のディスクカッター44Bのハーフカット線49Bの手前までの間、カバーフィルム12Cに粘着テープ24Dを粘着させるように揺動レバー24Mを介してタッチロール24Cを駆動するようにされている。
【0071】
粘着テープ24Dは、これに粘着されたカバーフィルム12Cと共にニップロール24I、24Jを経て巻取り装置24Eにより巻き取られることにより、カバーフィルム12Cを感光性樹脂層12Bから剥離するようにされている。
【0072】
従って、透光性支持フィルム12A上には、図5に示されるように、基板16の搬送ピッチと等しいピッチで、ディスクカッター44A、44B間に等しい長さのカバーフィルム12Cが残されることになる。
【0073】
なお、図10に示されるように、タッチロール24Cは受けロール24Bの頂点よりも図においてわずかに左側にずれた位置で、積層体フィルム12の進行方向前方からカバーフィルム12Cを押圧するようにされている。
【0074】
図9の符号24Pはニップロール24Iを揺動自在に支持するレバー、24Qは、レバー24Pを、ニップロール24Iがニップロール24Jに圧接する方向に付勢するためのばね、24Rはガイドロール、24S(図9のみ)は、粘着テープ24Dに剥離されたカバーフィルム12Cが付着しているか否かを確認するための剥離確認センサ、24Tは前記揺動レバー24を揺動自在に支持する支持軸、24Uは支持軸24Tに回転自在に支持され、テープロール24Hから巻き出された粘着テープ24Dの非粘着面側が巻き掛けられるガイドロールをそれぞれ示す。
【0075】
又、図9の符号24Xは両端が装置フレーム(図示省略)に取付けられ、前記受けロール24A、24B等と平行に配置された支持バーを示す。この支持バー24Xは、前記タッチシリンダ24Nを支持すると共に、略U字形状の板ばね24Yを介して前記ガイドロール24Rを回転自在に支持している。
【0076】
ガイドロール24Rは、板ばね24Yが弾力的に変形することにより、粘着テープ24Dにたるみが生じないようにしている。
【0077】
前記一対のラミネーティングロール20A、20Bのうち、上側のラミネーティングロール20Aは、ロールクランプシリンダ50によって、下側のラミネーティングロール20Bに押圧される「閉」位置、及び、両者間を通る基板16及び積層体フィルム12に非接触となり得るように上方に離間した「開」位置との間で駆動されるようになっている。
【0078】
前記第1及び第2ニップロール30、34は、それぞれ第1クランプシリンダ30A、第2クランプシリンダ34Aによって下側の搬送ロール15Aに対して上方から離接自在とされ、搬送ロール15Aとの間に積層体フィルム12又は積層体フィルム12と基板16を挟み込んだとき、搬送ロール15Aの回転によってこれらを図1において右方向に搬送できるようにされている。
【0079】
図1の符号15Bは、ラミネーティングロール20A、20Bの前後に配置され、前記搬送ロール15Aと同期して等速で回転される搬送ロールを示す。
【0080】
前記フルカッター32は、前記第1及び第2ニップロール30、34との間の位置で、基板搬送装置14によって搬送される基板と同期して移動しつつ、各基板間の位置で積層体フィルム12をその幅方向に切断するものである。
【0081】
フルカッター32は、基板搬送面14Aの下側に沿って基板搬送方向に同期して移動すると共に、反対方向に戻るように往復動されるカッター台32Aと、このカッター台32Aと共に基板搬送方向に往復動し、且つ、基板搬送面14Aに沿って搬送される基板16に対してカッター台32Aが同期して走行する間に、フィルム幅方向に走行して、カッター台32Aとの間で積層体フィルム12を切断するカッター刃32Bと、このカッター刃32Bを基板幅方向に走行させるための走行駆動装置32Cと、前記カッター台32A、カッター刃32B、走行駆動装置32Cを、基板搬送方向に同期して走行(往動)させるラックアンドピニオン機構(図示省略)、及び、急速に復動させる走行シリンダ32Dと、を備えて構成されている。
【0082】
なお、復動時には、上記ピニオンと駆動モータとの間のクラッチ(ともに図示省略)が切られるようになっている。
【0083】
又、前記フィルムガイドロール52は、前記積層体フィルム12のフィルムパスを、前記一対のラミネーティングロール20A、20Bの両方に非接触となる中立位置に変更すると共に、ラミネーティングロール20A、20Bによりフィルム張付動作中は積層体フィルム12と非接触となるように、揺動自在に配置されている。
【0084】
前記基板搬送面14Aの下側には、前記ラミネーティングロール20A、20Bの入側近傍位置に基板後端センサを兼ねる後続基板スタートセンサ98及びこれより上流側に離間した位置に基板先端センサを兼ねる基板待機センサ100が、更に、後続基板スタートセンサ98の上流側に基板搬送面14Aの一部を構成するフリーロール102が配置されている。
【0085】
図1の符号104は、基板搬送装置14におけるコンベアロール14C及びその上流の搬送ロール列14Bを駆動するためのコンベアロール駆動用のサーボモータ、106は、コンベアロール14Cとの間に基板16を挟み込んで基板の搬送を安定させるためのニップロール、106Aは、ニップロール106を開閉させるためのシリンダ、図11の符号108は、基板搬送面14A上を搬送中の基板16が過剰に温度低下しないように加熱するための保温ヒータをそれぞれ示す。
【0086】
前記基板搬送面14Aに沿って、前記保温ヒータ108の上流側には、図11に示されるように、基板幅寄せ装置110が配置され、更に上流側には基板ヒータ(図示省略)が配置されている。
【0087】
前記基板幅寄せ装置110は、搬送ロール列110A、この搬送ロール列110A上に搬送されてきた基板16を持ち上げてから前記保温ヒータ108の下方に水平に送り込み、下降して搬送ロール列14B上に基板16を移載し、搬送ローラ列110Aの下側位置に戻るロボット110Bと、前記ロボット110Bにより搬送ロール列110Aの上方に持ち上げられている基板16を、左右から押すことにより幅方向のセンタリングをする幅寄せロール列110Cと、を有して構成されている。
【0088】
図11の符号110Dは搬送ロール列110Aの入側に配置された基板位置検出センサ、110Eは出側に配置された基板位置検出センサをそれぞれ示す。
【0089】
前記ロボット110Bは、基板16を載置するための、基板搬送方向に長い水平の基板載置面を備え、この基板載置面には、負圧が印加され、基板16を吸着して水平に保持する複数の吸着孔(図示省略)が設けられると共に、基板16の部分的冷却を抑制するためにヒーター(図示省略)が設けられている。
【0090】
前記基板載置面は金属面とされ、必要であれば、その金属面をフッ素樹脂等の非粘着性被膜で被覆してもよい。
【0091】
ここで、前記第1、第2ニップロール30、34及び、ニップロール106は金属性ロールの外周に、シリコーンゴム、あるいは表面がフッ素樹脂等の非粘着性被膜で被覆されたシリコーンゴム等の弾性材料を設けて構成されている。
【0092】
前記ニップロール106は、前記基板待機センサ100が基板の先端を検出したときの出力信号に基づいて、前記制御装置40を介して、シリンダ106Aによって下降され、コンベアロール14Cとの間で基板16を挟持できるようにされている。
【0093】
前記ニップロール34はエアシリンダ34Aにより、対向する搬送ロール34Bに対して離接自在とされ、この搬送ロール34Bとその上流側に隣接する搬送ロール15Aとの間にコンベアベルト15Cが巻き掛けられている。
【0094】
前記サーボモータ104は後続基板スタートセンサ98が、基板搬送面14A上に送り込まれた基板の先端を検出したとき、制御装置40により速度「零」とされ、一時基板を停止させ、次に、基板16が積層体フィルム12と同期するようなタイミング及び速度で回転されるようになっている。
【0095】
なお、前記ラミネーティングロール20A、20Bよりも下流側の搬送ロール15A、34Bと、上流側のコンベアロール14C及び搬送ロール列14Bと、搬送ロール列110Aとは相互に別個独立して、その回転、停止を制御装置40により制御されるようになっている。
【0096】
又、前記サクションロール26の負圧は、ガイドロール28Aに加わる力をロードセル27により検出して、この検出値、即ち積層体フィルム12にかかる張力が一定になるように制御装置40により調整される。
【0097】
図1の符号24Vは巻き取り装置24Eにおけるフィルム巻き取り量センサを示す。このセンサ24Vは、ロールの半径方向に複数の光センサを配置してなるラインセンサであり、フィルム巻き取り量に対応して信号を出力するようにされている。
【0098】
前記ロータリーエンコーダ38は、制御装置40にそのカウント値を出力すると共に、該制御装置40によりゼロセットされるようになっている。又、前記制御装置40は、前記先行フィルム供給ロール18における積層体フィルム12の巻径が設定値以下となったとき、これを検出する前記フィルム残量センサ18Bからの検出信号によって、フィルム終端切断作業を起動するようにされている。
【0099】
又、制御装置104は、ハーフカッター16を所定のタイミングで駆動させると共に、前記フルカッター32を所定タイミングで駆動する信号を出力し、且つ、前記アキュムレータ21のアクチュエータ21Fに信号を出力してピンチプレート21Dをガイドロール84Bに圧接させ、その間にフィルムを拘束するように駆動すると共に、後述のように装置各部を制御するようにされている。
【0100】
制御装置40により前記ピンチプレート21Dを駆動するタイミングは、前記フィルム残量センサ18Bからの、フィルム供給ロール18におけるフィルム残量が一定値以下となったときの出力信号が入力し、且つ、前記ハーフカッター22によるハーフカット位置からアキュムレータ21でのフィルム蓄積量最大のときのフィルム経路長を含める前記終端カッター62によるフィルム終端切断位置までのフィルム長さが、フィルムが圧着された後の基板16間のフィルム切断予定個所の基板搬送方向ピッチPと等しくなる時とされている。搬送方向ピッチPは、基板16の長さ、及び、圧着後のフィルムの基板16前後端からの突出量から割出す。
【0101】
次に上記フィルムの連続的供給装置1を含むフィルム張付装置10の作用について説明する。
【0102】
まず連続的供給装置1は、フィルム張付装置10の運転中に、その交換ロール搬送台60をレール68に沿ってライン外に引出しておき、ここで、交換用の後行フィルム供給ロール70をロール台72に載置して、これから巻き出した積層体フィルム12の先端部を第2、第3の吸着装置76、78の吸着面76A、78Aに吸着させておく(図12参照)。
【0103】
次に、図13に示されるように、先端カッター90を手動により駆動して、前記吸着面76Aにより吸着させた状態の積層体フィルム12の先端部を、吸着面76Aの高さ方向中間位置で幅方向に切断して先端12Eを形成する。
【0104】
次に、図14に示されるように、第3の吸着装置78の吸着面78Aに積層体フィルム12を吸着した状態のまま、該積層体フィルム12を先端12Eから引張って第2の吸着装置76の吸着面76Aから引離す。
【0105】
次いで、図15に示されるように、粘着テープ供給ロール(図示省略)から片面粘着テープ86を引出し、その非粘着面86Aを、前記第2の吸着装置76の吸着面76Aに吸着させ、且つ、該片面粘着テープ86を、積層体フィルム12と等しい幅の長さに切断する。
【0106】
次に、図16に示されるように、前記引離しておいた積層体フィルム12の先端12Eを、前記吸着面76Aに吸着された状態の片面粘着テープ86の粘着面86Bに接着する。従って、先端12Eは吸着面76Aの高さ方向中間位置において片面粘着テープ86の粘着面86Bに接着された状態となる。
【0107】
又、交換ロール搬送台60を引出したときに、予め巻き芯回収部74内に回収されている巻き芯を取出し、次に、前記交換ロール搬送台60をレール68に沿ってハウジング10A内に押し込み、図16に示される状態にセットしておく。ここで、前記アキュムレータ26においては、予めレバー26Bが図8において時計方向に駆動されていて、移動時フィルム経路が最長となった状態で先行原反フィルム12が送られるようになっている。
【0108】
前記先行フィルム供給ロール18における原反フィルムの残量が一定値以下となったことをフィルム残量センサ18Bが検出すると、その出力信号に基づいて、制御装置40は、ハーフカッター22におけるディスクカッター44A、44Bの中間点位置からアキュムレータ21を経て、前記第1の吸着装置54までの距離を参照して、次にハーフカッター22によってハーフカット線が形成される位置が、前記第1の吸着装置54上に到達したとき、該第1の吸着装置54により積層体フィルム12を吸着し、同時に、ピンチプレート21Dをアクチュエータ21Fによって押出し、ガイドロール84Bとの間で積層体フィルム12を挟持、固定し、積層体フィルム12が第1の吸着装置24上を移動しないようにする。又、前記アキュムレータ21におけるレバー21Bを、図8の反時計方向に駆動して、テンションロール21Cを下降させ、第1の吸着装置54上を積層体フィルム12が移動することなく、アキュムレータ21に蓄えられたフィルム12をハーフカット装置22方向に繰り出す。
【0109】
第1の吸着装置54により積層体フィルム12を吸着した状態で、図17に示されるように、終端カッター92を駆動し、図18に示されるように積層体フィルム12の終端12Dを形成すると、この終端12Dがハーフカッター22におけるディスクカッター44A、44Bによる2本のハーフカット線49A、49B予定個所の間の位置となる。このとき、積層体フィルム12が巻き出し終端に近い場合は、終端12Dが、巻きぐせにより図18において右側に凸に強く湾曲して、第1の吸着装置54から離間しようとするが、ピンチプレート21Dがフィルム経路に沿う板状であるので湾曲が抑制される。
【0110】
次に、図16に示されるように、予めエアシリンダ74Cにより回収レバー74を図の反時計方向に略45°駆動して、その凹部74Bが先行フィルム供給ロール18における巻き芯19の小径バー19Cに下方から接触する位置にセットしておき、スピンドル82を、先行フィルム供給ロール18から引出すと、巻き芯19及びこれに巻き付いている残りの積層体フィルム12が回収レバー74上に移載される。
【0111】
従って、スピンドル82から解放された巻き芯19が落下して、残りの積層体フィルム12を損傷することがない。
【0112】
このため、先行フィルム供給ロール18に多くの積層体フィルム12が残った状態で交換する場合に、残りの積層体フィルム12を他の機会に使用することができる。
【0113】
このとき吸着面54B側のみの負圧を解除すると、巻き芯19の落下のとき、終端カッター92によって切断された積層体フィルム12のフィルム供給ロール18側の先端が第1の吸着装置54の下側の吸着面54Bから剥離する(図18参照)。
【0114】
次いで回収レバー74を、エアシリンダ74Cにより図の時計方向に揺動させると、回収レバー74の先端が回収巻き芯受け部63を通過するとき、巻き芯19は、その中径円筒部材19Bの位置で、回収巻き芯受け部63における凹部63Aに受け止められ、これに移載される。続いてエアシリンダ64により水平台60Aを図19に示されるように左方向に押出し、後行フィルム供給ロール70の中心が、セット位置におけるフィルム供給ロール中心位置となるようにする。
【0115】
このとき、第2の吸着装置76に吸着されている片面粘着テープ86の粘着面86Bの上半分が、該第2の吸着装置76に押圧されて、第1の吸着装置54に吸着された状態の先行原反積層体フィルム12の終端12Dのカバーフィルム12側面に接着される。ここで、シリンダ装置77により第2の吸着装置76を第1の吸着装置24に押付ければ、接着がより強固になる。
【0116】
更に、第2の吸着装置76が図19において右方向に戻った後に、前記終端カッター92を引込ませた状態で、前期ロッドレスシリンダ93により押圧ローラ95A、95Bを片面粘着テープ86上を転動させれば、接着が更に強固になる。
【0117】
従って、先行原反フィルムの終端12D及び後行原反フィルムの先端12Eは、そのカバーフィルム12側面において、一枚の片面粘着テープ86の粘着面86Bに、長手方向に連続して接着されることになる。
【0118】
この接着工程の間に、積層体フィルム12はラミネーティングロール20A、20Bに送られ、間欠的に搬送されてくる基板16のフィルム張付面(上面)に順次連続的に張付けられていくが、その間に必要なフィルムは、前記アキュムレータ21のテンションロール21Cが下降することによって繰出されたフィルムにより補給される。
【0119】
先行原反フィルムの終端12Dと後行原反フィルムの先端12Eとの、片面粘着テープ86を介しての接続中に、セット位置での後行フィルム供給ロール70がスピンドル82により回転自在に支持される。
【0120】
次に、エアシリンダ72Aによりロール台72を下げて、更に、エアシリンダ64により、水平台60Aを図16に示される状態にまで戻し、その後は、交換ロール搬送台60をライン側方に引出して、前記回収した巻き芯19を取出すと共に、ロール台72に新たなフィルム供給ロールを載せて、前述と同様に、その先端12Eが第2の吸着装置76における吸着面76Aに吸着された片面粘着テープ86の粘着面86Bに接着された状態で、再度交換ロール搬送台60をハウジング10A内に押し込み、次のフィルム供給ロール交換まで待機させておく。
【0121】
片面粘着テープ56によって接続された先行原反フィルムの終端12Dと後行原反フィルム先端12Eはフィルム経路13に沿って図の左方向に送られ、前記ハーフカッター22に接近する。
【0122】
終端カッター92の作動によりスタンバイされたロータリーエンコーダ38は、接続された終端12Dと先端12Eが移動し始めると、フィルム送り量のカウントを開始する。
【0123】
制御装置40は、前記接続線及び片面粘着テープ86が接近したことを、ロータリーエンコーダ38からの出力信号によって検知し、これによりハーフカッター22を積層体フィルム12と同期して走行させつつ、ディスクカッター44A、44Bをフィルム幅方向に駆動し、カバーフィルム12Cを切断する。
【0124】
このとき、ディスクカッター44A、44Bによるカバーフィルム12Cの切断を完全にするためには、ディスクカッター44A、44Bを感光性樹脂層12Bも切断し、更に透光性支持フィルム12Aにもわずかに食い込むようにするとよい。
【0125】
なお、片面粘着テープ86のフィルム送り方向の幅及び張付け位置は、ディスクカッター44A、44Bによるハーフカット線形成位置と片面粘着テープ86とがずれるようにしておく。
【0126】
特に、フルカッター32による切断線が片面粘着テープ86からずれるようにするためには、図5(A)に示されるように、片面粘着テープ86のフィルム送り方向の幅を基板16、16間の隙間よりも小さくし、且つ、隙間内でフルカッター32の切断線34E(図5(B)参照)からずれるようにする。
【0127】
前記ハーフカッター22によるカバーフィルム12Cのハーフカット線の位置は、ロータリエンコーダ38から出力されるパルス信号の数によって分かり、又、このパルス信号によって図5(A)において右側のディスクカッター44Aによるハーフカット線49Aが、前記カバーフィルム剥離装置24におけるタッチロール24Cの位置に到達するタイミングが分かる。
【0128】
従って、このタイミングで制御装置40により、タッチシリンダ24Nを介してタッチロール24Cを下降させ、該タッチロール24Cに巻き掛けられている粘着テープ24Dの粘着面のカバーフィルム12Cへの押付けを、カバーフィルム12Cにおける剥離部のフィルム送り方向中央位置から前記ディスクカッター44Aによるハーフカット線49Aの直前位置までの間で開始する(図10参照)。
【0129】
前記受けロール24Bの回転中心軸は、この受けロール24Bの外周に積層体フィルム12及び粘着テープ24Dを介して接触する状態の前記タッチロール24Cの中心軸線よりも、積層体フィルム送り方向後側にわずかにずれているので、受けロール24Bに接触する積層体フィルム12は、カバーフィルム12C側が凸の湾曲面となり、ハーフカット線49A部分が開かれるようになる。
【0130】
従って、このハーフカット線49Aの前方側から粘着テープ24Dの粘着面が接触してくると、カバーフィルム12Cは、前記ディスクカッター44Aによるハーフカット線49Aの位置から容易に剥離が開始され、粘着テープ24Dと共に巻取り装置24Eに巻き取られる。
【0131】
ここで、前記粘着テープ24Dは、モータ24Kによって駆動されるニップロール24Jにより、積層体フィルム12Cと等速で且つ、タッチロール24Cの位置では同方向に引張られているので、粘着テープ24Dがカバーフィルム12Cに離接することにより積層体フィルム12に与えられる張力変動を極めて小さくすることができる。
【0132】
なお、粘着テープ24Dの粘着面のカバーフィルム12Cへの押付け開始タイミングが、上記より早すぎると非剥離部のカバーフィルム12Cが剥がされてしまい、又、遅すぎると剥離不能となる。
【0133】
次に、前記粘着テープ24Dと共に剥離されたカバーフィルム12Cが前記ニップロール24I、24Jに挟み込まれるタイミングから、ハーフカッター22による次の切断によって生じた、ディスクカッター44Bによるハーフカット線49Bがタッチロール24Cの位置に到達する直前までの間に、制御装置40によってタッチロール24Cは積層体フィルム12から離間する方向に駆動され、粘着テープ24Dに粘着したカバーフィルム12Cは、ディスクカッター44Bによるハーフカット線位置で積層体フィルム12から離れる。
【0134】
これにより、ディスクカッター44A、44Bによるハーフカット線49A、49B間部分の、片面粘着テープ86により接続されたカバーフィルム12Cは、剥離されることなく透光性支持フィルム12A及び感光性樹脂層12B上に残され、サクションロール26を経てラミネーティングロール20A、20B方向に送られる。
【0135】
なお、タッチロール24Cを積層体フィルム12から離間させるタイミングが前記よりも早すぎると、粘着テープ24Dに粘着していたカバーフィルム12Cが積層体フィルム12に引張られて、粘着テープ24Dから剥離してしまうことがある。又、遅すぎると、粘着テープ24Dが次の非剥離部のカバーフィルム12Cに粘着して、これを剥がしてしまうことがある。
【0136】
前記カバーフィルム12C上のディスクカッター44Aによるハーフカット線49Aが、ラミネーティングロール20A、20Bに接近する前に基板幅寄せ装置110を経て保温ヒータ108下方の搬送ローラ列14B上に、後行積層体フィルム12が張付けられる予定の先頭の基板16を搬送しておく。基板16の先端が基板待機センサ100により検出されると、基板16の先端に合致するタイミングでニップロール106が制御装置40により下降されて基板16をコンベアロール14Cとの間に挟持する。
【0137】
搬送ロール列14B及びコンベアロール14Cはサーボモータ104により、搬送速度「零」とされた後、前記カバーフィルム12C上のハーフカット線49Aが先頭基板16の送り方向先端からわずかに後ろ寄りの位置に一致するタイミング及び速度で積層体フィルム12に同期して基板16が基板搬送装置14によりラミネーティングロール20A、20B間に送り込まれる。
【0138】
この先頭の基板16の先端部分が、ラミネーティングロール20A、20Bに到達するタイミングは、前記基板待機センサ100の位置とラミネーティングロール20A、20B間の距離、及び、サーボモータ104による搬送速度との関係から割り出される。
【0139】
又、このようにして割り出された基板16の先端が、ラミネーティングロール20A、20Bに到達するタイミングで、ロールクランプシリンダ50によって上側のラミネーティングロール20Aが下降され、下降したラミネーティングロール20Aと下側のラミネーティングロール20B間に先頭の基板16の先端が後行積層体フィルム12の先端部から共に挟み込まれ、且つラミネーティングロール20A、20Bの回転によって、熱圧着されつつ、図1において右方向に送られる。
【0140】
上記上側のラミネーティングロール20Aを下降するタイミングで、前記フィルムガイドロール52は図1において積層体フィルム12から離間する方向に駆動される。これによって、積層体フィルム12はラミネーティングロール20A、20Bによって挟持されるようになる。
【0141】
基板16に張り付けられた先行及び後行積層体フィルム12の接続部は、カバーフィルム12C及び片面粘着テープ86が張り付けられたまま第2ニップロール34の位置から基板搬送面14Aに沿って下流に送られ、2つの基板16、16間の位置で、前記フルカッター32によって切断される。
【0142】
ここで、前記片面粘着テープ86の幅及び張付位置(接続線位置)を、図5(A)、(B)に示されるように、前記フルカッター32による切断線34Eからフィルム送り方向の上流側(又は下流側)にずらしてあるので、フルカッター32が片面粘着テープ86を切断しない。
【0143】
このため、片面粘着テープ86が、カバーフィルム12Cや透光性支持フィルム12Aよりも厚いことによる切刃の消耗、及び、粘着層がフルカッター32の切刃部分に付着することによる切れ味の低下を抑制できる。
【0144】
【発明の効果】
本発明は上記のように構成したので、先行フィルム供給ロールから巻き出された先行積層体フィルムの後端と、後行フィルム供給ロールから巻き出された後行積層体フィルムの先端とを片面粘着テープによって接続して供給する際に、該片面テープが、基板の露光領域に張り付けられて、露光不良を発生したりすることなく、又、ハーフカッター及びフルカッターの工具寿命の低下を抑制することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る原反フィルム供給装置を含むフィルム張付装置を示す一部ブロック図を含む略示側面図
【図2】同フィルム張付装置における制御系を示すブロック図
【図3】同フィルム張付装置におけるハーフカッターを拡大して示す平面図
【図4】図3のIV−IV線視図
【図5】同ハーフカッターによる切断位置と基板と位置関係を拡大して示す略示側面図
【図6】同原反フィルムの連続的供給装置を拡大して示す断面図
【図7】同正面図
【図8】同連続的供給装置におけるアキュムレータを拡大して示す略示側面図
【図9】フィルム供給装置におけるカバーフィルム剥離装置を拡大して示す略示側面図
【図10】同カバーフィルム剥離装置におけるタッチロールと積層体フィルムとの関係を拡大して示す側面図
【図11】同フィルム張付装置における基板幅寄せ装置及び保温ヒータを示す略示側面図
【図12】同原反フィルムの連続的供給装置における後行原反フィルムの先端形成過程を示す略示断面図
【図13】同形成された後行原反フィルムの先端を示す略示断面図
【図14】同後行原反フィルムの先端を剥離した状態を示す略示断面図
【図15】第2の吸着面に片面粘着テープを吸着させた状態を示す略示断面図
【図16】同連続的供給装置におけるフィルム接続直前の状態を示す略示断面図
【図17】同連続的供給装置における先行原反フィルム終端形成過程を示す略示断面図
【図18】同連続的供給装置における先行原反フィルムの終端形成後の状態を示す略示断面図
【図19】同連続的供給装置により、先行原反ロールの終端と後行原反ロールの先端を接続した状態を示す略示断面図
【図20】同連続的供給装置における終端カッター及びその駆動機構を示す平面図
【図21】同斜視図
【符号の説明】
1…連続的供給装置
10…フィルム張付装置
12…積層体フィルム
12A…透光性支持フィルム
12B…感光性樹脂層
12C…カバーフィルム
14…基板搬送装置
14A…基板搬送面
14C、15A、34B…搬送ロール
16…基板
18…フィルム供給ロール
19…巻き芯
20A、20B…ラミネーティングロール
21…アキュームレータ
22…ハーフカッター
24…カバーフィルム剥離装置
24C…タッチロール
24D…粘着テープ
26…サクションロール
30…第1ニップロール
32…フルカッター
34…第2ニップロール
38…ロータリエンコーダ
40…制御装置
44A、44B…ディスクカッター
49A、49B…ハーフカット線

Claims (4)

  1. 透光性支持フィルム上に感光性樹脂層及びカバーフィルムが積層されてなる連続フィルムをフィルム供給ロールから引き出し、前記カバーフィルム及び前記感光性樹脂層を前記透光性支持フィルムの厚さ方向の少なくとも一部を残してフィルム幅方向に切断してハーフカット線を形成し、前記カバーフィルムの前記ハーフカット線間の、基板への張付予定範囲を剥離させ、且つ、他の部分を残して、搬送手段により一定間隔で順次搬送されてくる複数の基板のフィルム張付面側に前記感光性樹脂層側が位置するようにして、ラミネーティングロールにより前記連続フィルムを基板に圧着しつつ、基板を搬送するようにされたフィルム張付装置における前記フィルム供給ロールからの原反フィルムの連続的供給方法において、前記フィルム供給ロールから巻き出された先行原反フィルムの終端透光性支持フィルム側面を第1の吸着手段により定位置で吸引保持する工程と、非粘着面側が第2の吸着手段により吸引保持されている片面粘着テープの粘着面の一部に、後行フィルム供給ロールから巻き出された後行原反フィルムの先端カバーフィルム側面を接着させる工程と、前記片面粘着テープの残りの粘着面を、前記第1の吸着手段に吸引保持されている前記先行原反フィルムの終端カバーフィルム側面に押付けて、該終端片面粘着テープに接着させる工程と、を有してなり、前記先行原反フィルムが前記複数の基板に張り付けられるとき基板の端部間となる位置で、前記第1の吸着手段に吸引保持された状態の先行原反フィルムを幅方向に切断して長さを揃えて前記終端を形成し、前記基板に張り付けられた後の前記連続フィルムは、各基板の端部間の位置でフィルム幅方向に全切断され、前記片面粘着テープは、前記全切断の位置からずらして粘着されることを特徴とするフィルム張付装置における原反フィルムの連続的供給方法。
  2. 請求項1において、前記片面粘着テープの、フィルム送り方向の幅を、前記複数の基板の端部間の距離よりも小さくすると共に、先行原反フィルム及び後行原反フィルムが、隙間をもって隣接する2枚の基板にわたって張り付けられたとき、前記隙間に位置するように前記片面粘着テープを前記先行原反フィルムと後行原反フィルムとの接続部に粘着させることを特徴とするフィルム張付装置における原反フィルムの連続的供給方法。
  3. 透光性支持フィルム上に感光性樹脂層及びカバーフィルムが積層されてなり、フィルム供給ロールから引き出された連続フィルムにおける前記カバーフィルム及び感光性樹脂層をフィルム幅方向に切断してハーフカット線を形成するハーフカッターと、前記ハーフカット線間であって、基板への張り付け予定範囲における前記カバーフィルムを、他の部分を残して剥離するカバーフィルム剥離装置と、を有してなり、搬送手段により間欠的に順次搬送されてくる基板のフィルム張付面側に感光性樹脂層側が位置するようにして、ラミネーティングロールにより前記連続フィルムを基板に圧着しつつ、基板を搬送するようにされたフィルム張付装置における前記フィルム供給ロールからの原反フィルムを連続的に供給する装置において、先行フィルム供給ロールから巻き出された先行原反フィルムの終端透光性支持フィルム側面を定位置で吸引保持する第1の吸着手段と、前記原反フィルムと略同一幅で、片面粘着テープの非粘着面側を吸引保持自在の第2の吸着手段と、後行フィルム供給ロールから巻き出された後行原反フィルムの先端カバーフィルム側面が、前記第2の吸着手段に吸引保持された片面粘着テープの粘着面における原反フィルム長手方向の一部に接着された状態のまま、該第2の吸着手段を、前記第1の吸着手段の位置まで送り、前記片面粘着テープの残りの粘着面に、該第1の吸着手段に吸引保持されている先行原反フィルムの終端カバーフィルム側面を圧着させる搬送手段と、前記第1の吸着手段におけるフィルム吸着面に対向して前記フィルム吸着面のフィルム送り方向中間位置で、フィルム幅方向移動自在に配置され、該フィルム吸着面に吸引保持された状態の先行原反フィルムを、前記先行原反フィルムが前記複数の基板に張り付けられるときに基板の端部間となる位置で、幅方向に切断して切り揃える終端カッターと、前記基板に張り付けられた後の前記連続フィルムを、各基板の端部間の位置でフィルム幅方向に 全切断するフルカッターと、を有し、前記片面粘着テープは前記全切断の位置からずらして粘着されることを特徴とするフィルム張付装置における原反フィルムの連続的供給装置。
  4. 請求項において、前記先行フィルム供給ロールにおける先行原反フィルムの残量を検出する残量検出手段と、この残量検出手段の検出信号に基づき、先行原反フィルムにおける終端を算出すると共に、算出した終端となる位置で、前記第1の吸着手段により、先行原反フィルムを吸着させる制御装置と、を有することを特徴とするフィルム張付装置における原反フィルムの連続的供給装置。
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