JP2926701B2 - フィルム張付装置における原反フィルムの連続的供給方法及び装置 - Google Patents

フィルム張付装置における原反フィルムの連続的供給方法及び装置

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JP2926701B2
JP2926701B2 JP7253466A JP25346695A JP2926701B2 JP 2926701 B2 JP2926701 B2 JP 2926701B2 JP 7253466 A JP7253466 A JP 7253466A JP 25346695 A JP25346695 A JP 25346695A JP 2926701 B2 JP2926701 B2 JP 2926701B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プリント配線用
等の基板の表面にフィルムを張付けるためのフィルム張
付装置における原反フィルムの連結的供給方法及び装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ等の電子機器に使用される
プリント配線板の製造過程において、透光性支持フィル
ム(ベースフィルム;通常はポリエステルに代表される
樹脂フィルム)上に感光性樹脂層が形成され、且つ、こ
れがカバーフィルムによって覆われた積層体フィルム
を、カバーフィルムを剥してプリント配線用基板の表面
の導電層に張付ける工程がある。そして、この後工程で
は、配線パターンフィルムを重ね、この配線パターンフ
ィルム及び前記透光性支持フィルムを通して、感光性樹
脂層を所定時間露光する。次いで、透光性支持フィルム
を剥した後、露光された感光性樹脂層を現像してエッチ
ングマスクパターンを形成し、この後、前記導電層の不
必要部分をエッチングにより除去し、これにより、所定
の配線パターンを有するプリント配線板が形成される。
【0003】上記のような積層体フィルムを張付けるた
めのフィルム張付装置は、フィルム供給ロールに装填さ
れている連続フィルム(原反フィルム)を、搬送手段に
より搬送されてくる基板の先端に、感光性樹脂層が該基
板側となるように導き、基板に対して近接及び離反移動
可能な仮付け手段によって該基板の先端に仮付けした
後、ラミネーションロールにより、フィルムを基板に圧
着しつつ、基板を搬送するようにされている。
【0004】基板へのフィルム圧着張付けは、張付け長
さが基板長にほぼ対応した長さとなるように行われてお
り、その長さとなるように供給フィルムはフィルム仮付
け手段自体又はその近傍の部材に設けられたフィルム切
断手段で切断される。カバーフィルムは、仮付け手段の
前又は後で剥される。
【0005】他のフィルム張付装置としては、間欠的に
搬送されてくる基板のフィルム張付け面に、予めカバー
フィルムを剥したフィルムの感光性樹脂層側を連続的に
同期して搬送しつつ張付けた後に、隣接する基板間でフ
ィルムを切断するようにしたものもある。
【0006】上記のような積層体フィルムはフィルム供
給ロールから巻き出されて供給されるものであるが、フ
ィルム供給ロールの巻き取り長さは有限であるので、当
然、一定量使用することによってフィルム供給ロールを
交換しなければならない。又、フィルム残量が極めて少
なくなった場合や、フィルム張付装置本体に供給するフ
ィルムの種類、銘柄等を用途に応じて変更する必要が生
じた場合にも、フィルム供給ロールを交換し、新しいフ
ィルムを供給する必要がある。
【0007】従来、この交換は、先行するフィルム供給
ロールにつき交換すべき時期が来ると、フィルム張付装
置を停止させ、先行フィルム供給ロールを取除き、新し
いフィルム供給ロールから引き出したフィルム先端を、
フィルム分離部材、テンションローラから、フィルム供
給経路の各ローラを経て、ラミネーションロールの位置
にまで手作業により通してセットする必要があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このため、従来は、例
えば2時間で巻き戻しが終了した上下のフィルム供給ロ
ールの交換作業に10分を要し、実操業時間に対するい
わゆる段取り時間の占める割合が非常に大きく、フィル
ム張付装置の稼働率を低下させるのみならず、ライン全
体の効率も低下させるという問題点があった。
【0009】これに対して、実開平3−15131号公
報に開示されるような、フィルムの交換を短時間で行う
ようにしたフィルム張付装置用フィルムロールユニット
があるが、これは、フィルム供給ロールとカバーフィル
ム巻取りロールと、カイドロールをユニット化し、同時
に交換するものであり、新しいフィルムの先端を手作業
によりセットする工程は省略できていない。又、フィル
ムロールの重量が大きいときは適用できない。
【0010】ここで、近年、プリント配線等の基板の回
路密度が向上し、僅かな埃等が基板やフィルムに付着し
ただけでも不良品となってしまうので、清浄空間、例え
ばクリーンルーム内にフィルム張付装置を設置し、ここ
で運転することが多くなってきている。
【0011】従来のフィルム張付装置においては、フィ
ルム供給ロールの交換の都度フィルムをセットする作業
が必要であり、この作業中に埃が発生し易いため、クリ
ーンルーム内で運転する場合は、セット終了後、埃が減
少するまで装置を運転することができず、非能率である
という問題点があった。
【0012】この発明は上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、フィルム供給ロールの交換を、装置
の運転を停止させることなく行うことができ、且つ、先
行原反フィルムの後端と後行原反フィルムの先端との接
続を自動的に行うことができると共に、これら後端と先
端との接続ラインが基板上に位置しないようにするため
のフィルムの切断、切捨て作業を不要としたフィルム張
付装置における原反フィルムの連続的供給方法及び装置
を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この方法発明は、請求項
1のように、支持フィルム上に感光性樹脂層及びカバー
フィルムが積層されてなる連続フィルムをフィルム供給
ロールから引き出し、前記カバーフィルムを剥離させ、
搬送手段により定間隔で連続的に搬送されてくる基板の
フィルム張付面側に感光性樹脂層側が位置するようにし
て、基板と同速、同方向に送り込み、ラミネーションロ
ールによりフィルムを基板に圧着しつつ、基板を搬送
し、圧着後に基板間位置でフィルムを幅方向に切断・分
離するようにされたフィルム張付装置における前記フィ
ルム供給ロールからの原反フィルムの連続的供給方法に
おいて、先行原反フィルムが巻き出される先行フィルム
供給ロールにおけるフィルム残量が一定値以下となった
とき、前記基板間でのフィルム切断予定個所位置を基準
として先行原反フィルム終端切断位置までのフィルム長
さを検出し、該フィルム長さが、基板間の前記フィルム
切断予定個所の基板搬送方向ピッチの整数倍となる個所
を、該終端切断位置で前記先行原反フィルムを切断して
終端を形成し、該終端に、後行原反フィルムの先端を接
続させることにより、上記目的を達成するものである。
【0014】
【0015】本装置発明は、請求項のように、支持フ
ィルム上に感光性樹脂層及びカバーフィルムが積層され
てなる連続フィルムをフィルム供給ロールから引き出
し、前記カバーフィルムを剥離させ、搬送手段により定
間隔で連続的に搬送されてくる基板のフィルム張付面側
に感光性樹脂層側が位置するようにして、基板と同速、
同方向に送り込み、ラミネーションロールによりフィル
ムを基板に圧着しつつ、基板を搬送し、圧着後に、分離
用カッターにより基板間位置でフィルムを幅方向に切断
するようにされたフィルム張付装置における前記フィル
ム供給ロールからの原反フィルムを連続的に供給する装
置において、前記先行原反フィルムの、前記カバーフィ
ルム剥離位置よりもフィルム供給ロール側に配置され、
フィルムを幅方向に切断自在で、切断によりフィルム終
端を形成する終端カッターと、セット位置にある先行フ
ィルム供給ロールのフィルム残量が一定値以下となった
とき、これを検出するフィルム残量検知装置と、このフ
ィルム残量検知装置の出力信号があったとき、前記基板
間位置での前記分離カッターによるフィルム切断予定個
所から前記終端カッターまでの距離が、前記フィルム切
断予定個所の基板搬送方向ピッチの整数倍となる位置で
前記終端カッターを駆動させてフィルムを切断させる制
御装置と、を設けたものである。
【0016】請求項の発明は、請求項の発明におい
て、前記分離用カッターの位置から前記終端カッターの
位置までのフィルム経路の途中に、フィルムの送り量を
計数するフィルム送り量センサを設け、前記制御装置
は、前記フィルム残量検知装置の出力信号があった後
に、前記分離用カッターによるフィルム切断時からの前
記フィルム送り量センサの計数値に基づき、先行原反フ
ィルムの、前記分離カッターに前記搬送方向ピッチの整
数倍となる個所を予測し、該整数倍となる個所が終端カ
ッターに至るとき、該終端カッターに切断信号を出力す
るようにしたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の例を
図面を参照して説明する。
【0018】図1及び図2に示されるように、この発明
の実施の形態の例に係るフィルム張付装置10は、図1
2に示されるような、透光性支持フィルム12A上に感
光性樹脂層12B及びカバーフィルム12Cが積層され
てなる連続したフィルム12を、フィルム供給ロール1
4から引出し、前記カバーフィルム12Cを剥離させ、
第8図に示される搬送装置16により間欠的に所定間隔
で搬送されてくる基板18の下側面であるフィルム張付
面18A側に前記感光性樹脂層12B側が位置するよう
にしてラミネーションロール20によりフィルム12を
基板18に連続的に圧着しつつ基板18を搬送するよう
にされたものである。フィルム12は、分離カッターで
あるロータリーカッター22により各基板間の位置で幅
方向に切断され、各基板18はフィルム12が圧着され
た状態で分離される。
【0019】前記フィルム供給ロール14は原反フィル
ムの連続的供給装置23により順次交換され、フィルム
張付装置10に対して、途切れることなくフィルム12
が供給されるようになっている。
【0020】前記フィルム供給ロール14から巻き出さ
れたフィルム12は、第1の吸着装置24、アキュムレ
ータ26を経て、一対のカバーフィルム剥離装置28、
28の一方によりカバーフィルム12Cが剥された後、
前記ラミネーションロール20に、その感光性樹脂層1
2Bを上側にして連続的に供給されるようになってい
る。
【0021】前記連続的供給装置23は、図3に拡大し
て示されるように、前記第1の吸着装置24と、アキュ
ムレータ26と、交換ロール搬送台30と、ガイドプレ
ート32と、前記交換ロール搬送台30の一部である水
平台30Aを図1及び図3において左右方向に駆動する
エアシリンダ34とを含んで構成されている。
【0022】前記交換ロール搬送台30は、フィルム張
付装置10のハウジング10A側壁に取付けた上下一対
のバー37に、上下一対のレール38を介して、図3に
おいて紙面と直交する方向に水平に移動自在に支持され
るフレーム30Bを備えている。即ち、フィルム張付装
置10のハウジング10Aからフィルム送り方向に対し
て側方に水平に引き出され得るようにされている。
【0023】又、交換ロール搬送台30は、図4に示さ
れるように、フレーム30Bの、図4において左右底辺
内側に、レール39を介して、フレーム30Bに対して
図3で左右方向に往復動自在に支持された前記水平台3
0Aを備えている。この水平台30Aには、交換用の後
行フィルム供給ロール40を載置するロール台42と、
巻き芯回収部44と、第2の吸着装置46及び第3の吸
着装置48とをその上面及び先端部に備え、且つ、前記
エアシリンダ34により図1及び図3において水平方向
に往復動されるようになっている。エアシリンダ34と
水平台30Aは、レール38と平行、且つ、水平な係止
片50に摺動自在に係合され、レール38に沿う水平台
30Aの摺動を許容するようにされている。
【0024】前記ロール台42はスピンドル52(図4
参照)によってセット位置に回転自在に支持された前記
フィルム供給ロール(以下先行フィルム供給ロール)1
4と平行且つ水平に後行フィルム供給ロール40を載置
すると共に、エアシリンダ42Aによって該後行フィル
ム供給ロール40の高さを調整できるようにされてい
る。
【0025】前記ロール台42の水平方向の位置は、水
平台30Aがエアシリンダ34によって図1、図3にお
いて左方向に押し出され、ストロークエンドとなったと
きに、後行フィルム供給ロール40の中心が、スピンド
ル52の中心軸線の位置にくるようにされている。
【0026】スピンドル52は、左右一対であり、図4
に示されるように、エアーシリンダ52Aにより軸線方
向に進退自在の状態で軸受け52Bにより回転自在に支
持され、突出したとき、フィルム供給ロールの巻き芯1
4Aの両端に係合して、これを回転自在に支持するよう
にされている。
【0027】図4の左側のスピンドル52の基端には回
転遮光板53Aが取付けられ、これを光センサ53Bに
より検出することによって、スピンドル52が回転して
いるか否かを検出するようにされている。又右側のスピ
ンドル(図示省略)にはブレーキ動作を行うトルクモー
タ(図示省略)が設けられている。
【0028】前記第1の吸着装置24は、セット位置に
ある先行フィルム供給ロール14から巻き出されたフィ
ルム12を垂直方向に案内する一対のガイドロール54
A、54Bの間に配置され、これらガイドロール54
A、54B間におけるフィルム12の走行面と平行且つ
接近して同一垂直面上に配置された上下の吸着面24
A、24Bを備えている。これら吸着面24A、24B
には、負圧が印加される多数の吸着孔24Cが形成され
ると共に、各吸着面24A、24Bにおいて、相互に独
立して負圧が印加されるようになっている。
【0029】前記第2の吸着装置46は、水平台30A
上の左右両端に、前記フレーム30Bに接近して垂設さ
れた一対の支持ポスト30Cの上端に、シリンダ装置4
7を介して取り付けられている。ここで、前記第2の吸
着装置46は前記第1の吸着装置24の吸着面24Aと
同一高さで、且つこれと平行に対向する位置に配置され
た吸着面46Aを備えている。この吸着面46Aには負
圧が印加される多数の吸着孔46Bが形成されている。
【0030】又、前記第3の吸着装置48は、前記第2
の吸着装置46の吸着面46Aの下側位置で、前記支持
ポスト30C間に張り渡した支持バー30D上に、前記
吸着面46Aに対して、吸着面48Aが垂直に連続する
ように取付けられている。この吸着面48Aには負圧が
印加される多数の吸着孔48Bが形成されている。
【0031】更に、前記フレーム30Bには、前記第2
の吸着装置46の吸着面46Aに対向して、その高さ方
向中間位置で該吸着面46Aに吸着されたフィルムを水
平且つ幅方向に切断するための先端カッター60が設け
られている。
【0032】この先端カッター60はディスクカッター
であり、ハウジング60A内に回転自在に支持され、こ
のハウジング60Aはフレーム30Bの左右柱部間に水
平、且つ、吸着面46Aと平行に張渡されたガイドバー
60Bに摺動自在に支持され、操作ノブ60Cにより手
動で往復動され、このとき吸着面46Aに吸着されてい
るフィルムを切断するものである。
【0033】同様に、前記第1の吸着装置24における
吸着面24Aに対向して、その高さ方向中間位置で、該
吸着面24Aに吸着されているフィルムを水平且つ幅方
向に切断する終端カッター62が設けられている。この
終端カッター62はディスクカッターであり、ハウジン
グ62A内に収容され、このハウジング62Aはロッド
レスシリンダ63の摺動部63Aに連結され、シリンダ
内に導入されるエアーにより磁性体63Bが移動する
き、摺動部63Aと共に、吸着面24Aに沿ってフィル
ム幅方向に移動され、これにより終端カッター62が吸
着面24Aに吸着されているフィルム12を切断するよ
うにされている。
【0034】前記巻き芯回収部44は、前記水平台30
Aのレール38と反対側の先端の幅方向2個所に、該水
平台30Aよりも低い位置で、上側が開口した断面バケ
ット状に形成され、先端側は斜め上外側に傾いた傾斜面
44Aとされ、傾斜面44Aの下側にはスライドボール
44Bが取付けられている。
【0035】前記ガイドプレート32は、断面が略L字
形状であって、一端において、前記セット位置の先行フ
ィルム供給ロール14と平行、且つこれよりも高い位置
で、水平の揺動軸33により、鉛直面内揺動自在に支持
されている。
【0036】このガイドプレート32は、駆動装置64
により揺動軸33廻りに揺動されるものであり、常態で
は図3に実線で示されるように、2片が水平及び垂直と
なり、先行フィルム供給ロール14と非接触となる退避
位置にされ、二点鎖線で示されるように、退避位置から
反時計方向に略30°揺動されてガイド位置となったと
き、前記巻き芯回収部44の傾斜面44Aに連続する傾
斜ガイド面32Bを構成するようにされている。このと
き、傾斜ガイド面32Bは、フィルム供給ロール14の
巻き芯14A両端部の外周に略接触する位置とされるよ
うになっている。
【0037】図3の符号66は前記スピンドル52を、
フィルム供給ロール14の軸心方向に移動させてその位
置調整を行うためのレール、67はアキュムレータ26
の出側に配置されフィルム供給ロールからの原反フィル
ム巻き出し量を検出するためのロータリーエンコーダを
それぞれ示す。
【0038】前記アキュムレータ26は、図5に示され
るように、ガイドロール54Bの下流側に配置された固
定ロール26Aと、ガイドロール54Bと固定ロール2
6Aとの間の位置に配置され、レバー26Bにより上下
動されるテンションロール26Cと、ガイドロール54
Bに外接してその間にフィルムを挾持固定可能のピンチ
ロール26Dと、このピンチロール26Dをガイドロー
ル54Bに対して離接させるアクチュエータ26Fと、
を備えて構成され、テンションロール26Cが、レバー
26Bにより上方に付勢されることによってフィルム経
路13よりも上方にフィルム12を持上げて、ここにフ
ィルムを一定量蓄えることができるようにされている。
レバー26Bは、ウエイト26Eによって時計方向に付
勢されている。
【0039】前記カバーフィルム剥離装置28は、フィ
ルム経路13の下側、即ちカバーフィルム12Cに対向
した位置に、フィルム移動方向に並んで一対配置され、
どちらか一方のカバーフィルム剥離装置28における粘
着テープ28Aの粘着面が下方からロール28Bにより
カバーフィルム12Cに押付けられることによってこれ
を引剥して、粘着テープ28Aと共に、巻き取りロール
28Cに巻き取るようにされている。
【0040】前記一対のカバーフィルム剥離装置28、
28は、各々別個にフィルム張付装置10のハウジング
10Aからフィルム経路に対して側方に引出し且つ挿入
できるようにされ、これによって、フィルム張付け装置
10の運転中にも、粘着テープ巻き取りが終了したカバ
ーフィルム剥離装置28を引出して、新しい粘着テープ
28A及び巻き取りロール28Cを取付け、且つセット
することができるようにされている。
【0041】前記ロータリーエンコーダ67は、制御装
置90にそのカウント値を出力すると共に、該制御装置
90によりゼロセットされるようになっている。又、前
記制御装置90は、図6に示されるように前記ロータリ
ーカッター22を所定タイミングで駆動する信号を出力
し、且つ、前記アキュムレータ26のアクチュエータ2
6Fに信号を出力してピンチロール26Dをガイドロー
ル54Bに圧接させ、その間にフィルムを拘束するよう
に駆動すると共に、後述のように装置各部を制御するよ
うにされている。
【0042】制御装置90により前記ピンチロール26
Dを駆動するタイミングは、図7に示されるように、前
記ロータリーカッター22によるフィルム切断分離位置
からアキュムレータ26でのフィルム蓄積量最大のとき
のフィルム経路長を含める前記終端カッター62による
フィルム終端切断位置までのフィルム長さが、フィルム
が圧着された後の基板18間のフィルム切断予定個所の
基板搬送方向ピッチPの整数倍となる時とされている。
搬送方向ピッチPは、基板18の長さ、及び、圧着後の
フィルムの基板18前後端からの突出量から割出す。
【0043】次に、図8〜図10を参照して、前記基板
18を、ラミネーションロール20に対して定間隔で連
続的に供給するための前記搬送装置16について説明す
る。
【0044】この搬送装置16は、前記搬送ライン19
と平行な左右一対のレール68に沿って往復動自在、且
つ、送り込まれてくる基板18を吸着反転した後、フィ
ルム張付面18Aを下向きとして前記搬送ライン19に
沿って、前記ラミネーションロール20に先端が噛み込
まれる位置まで搬送する吸着反転搬送台70と、この吸
着反転搬送台70によりラミネーションロール20に押
し込まれる直前に、該基板18を、その幅方向両端縁に
沿って下方から持ち上げ水平状態に支持する水平支持台
72とを備えて構成されている。
【0045】前記吸着反転搬送台70は、前記レール6
8上に摺動自在に載置されている移動台70Aと、この
移動台70A上の、前記搬送ライン19の幅方向両側位
置で、エアシリンダ70Bにより上方に一定範囲で移動
自在に支持された左右一対の吸着支持台70Cと、これ
ら吸着支持台70C間で、回転軸70Dにより水平上向
きから水平下向きの180°の範囲で回転自在に支持さ
れ、且つ、その表面に負圧による吸着孔(図示省略)が
形成され、前記基板18を吸着自在とされた吸着プレー
ト70Eと、を備えている。
【0046】図の符号70Fは回転軸70Dを駆動させ
るためのモータ、70Gはこのモータ70Fの回転を回
転軸70Dに伝達するためのベルト、70Hは吸着支持
台70Cが移動台70Aに対して、エアシリンダ70B
により上下動されるときに、該吸着支持台70Cを鉛直
方向に案内するガイドシャフトをそれぞれ示す。
【0047】前記移動台70Aは、前記レール68が取
り付けられているフレーム78よりも下方に突出したベ
ルト取付部71Aを備え、このベルト取付部71Aに
は、前記レール68と平行に配置された駆動ベルト71
Bが連結され、該駆動ベルト71Bをモータ71Cによ
って駆動することにより、前記移動台70Aをレール6
8に沿って図において左右方向に往復動できるようにさ
れている。
【0048】又、前記吸着プレート70Eは、その内部
に発熱体(図示省略)が設けられ、吸着した基板18を
加熱できるようにされている。
【0049】前記水平支持台72は、搬送ライン19上
の基板18における幅方向両端近傍位置で、エアシリン
ダ72Aにより上下動自在に配置された該搬送ライン1
9と平行な左右1対の移動フレーム72Bと、この移動
フレーム72Bの上面に鉛直方向の軸により回転自在に
支持された、各移動フレーム72Bにつき3個の支持ロ
ーラ72Cと、を備えて構成されている。図の符号72
Dは移動フレーム72Bを、基板18の幅に合わせて、
搬送ライン19の幅方向に駆動し、位置調整をするため
のエアシリンダを示す。
【0050】前記支持ローラ72Cは、図9、10に示
されるように、上向きの傾斜円周面73を有し、移動フ
レーム72Bによって上方に駆動されたとき、前記基板
18の幅方向両端下側角部に点接触するようにされてい
る。
【0051】前記基板幅方向1対の移動フレーム72
B、72B間には、搬送ライン19と平行で、且つその
下側に接近した位置に、保温用ヒータ74が配置され、
吸着プレート70Eに吸着された状態の基板18を下側
から加熱するようにされている。
【0052】又、前記搬送ライン19に沿って前記保温
用ヒータ74の上流側には第1基板センサ76Aが、保
温用ヒータ68とラミネーションロール20との間に
は、第2基板センサ76Bがそれぞれ配置されている。
【0053】前記第1基板センサ76A及び第2基板セ
ンサ76Bは、吸着プレート70Eによって搬送される
基板18の前後端を検出すると共に、ラミネーションロ
ール20に噛み込まれた基板18の後端を検出して、そ
の信号をそれぞれ前記信号制御装置90に出力するよう
にされている。
【0054】前記吸着反転搬送台70、水平支持台72
を含む搬送装置16は、制御装置90により、前記第1
及び第2基板センサ76A、76B等からの信号に基づ
いて制御されるようになっている。
【0055】前記ロータリーカッター22は回転刃22
Aと固定刃22Bとから構成され、制御装置90からカ
ット信号により各基板18間の位置でフィルム12をそ
の幅方向に切断するものである。ここで、回転刃22A
は基板18の搬送ライン19に対して上側に、且つ固定
刃22Bは下側にそれぞれ配置され、回転刃22Aは図
1において反時計方向に回転駆動され、これによってフ
ィルム12を蹴り上げることがないようにされている。
もし、回転刃22Aがフィルム12を介して基板18を
蹴り上げると、基板18が薄い硝子板のような場合は、
破損してしまうことがある。
【0056】ロータリカッターの回転刃は通常、円筒状
部材に平板状部材を円筒外周に喰い違い状態で埋め込
み、その先端を、円筒部材と同心円状に切削して切刃を
構成されるものであるが、上記回転刃22Aは、図11
(A)〜(E)に示されるように、肉厚の円筒状部材か
ら中心部22C及びここから突出した、ねじれ角約5°
の切刃22Dを削り出し、且つその刃先に、すくい角α
を形成している。
【0057】このようにすると、回転刃22Aと固定刃
22Bとの間でフィルム12を切断した際に、いわゆる
ダレの発生が少なく、従って、ダレがフィルムから千切
れて、基板18の表面に付着することによる不良品の発
生が大幅に低減された。
【0058】ここで、図11(A)において2点鎖線で
示されるように、逃げ角βを形成すると更に、鋭くフィ
ルム12を切断できる。
【0059】なお、従来のように、円筒状部材に平板状
部材を埋め込んで回転刃を形成した場合は、刃先にすく
い角及び逃げ角を形成することが困難である。
【0060】又、固定刃22Bは、従来は、矩形断面の
細長い棒状部材を回転刃の先端と接触するように、且つ
その回転軸と平行に配置したものであるが、上記固定刃
22Bは、回転刃22Aと同様に、図11(B)、
(D)、(E)に示されるように、その先端にすくい角
γを形成したり、又図11(C)〜E)のように逃げ角
δを形成して、前記回転刃22Aと協動することによっ
てフィルム12をよりダレが少ない状態で切断できるよ
うにされている。
【0061】ここで、前記中心部22Cには、前記切刃
22Dの長手方向両端に接触して、一対のリング状の固
定刃サポート22Sが嵌合されている。これら固定刃サ
ポート22Sの外周は、前記切刃22Dの先端円弧面と
同一径とされ、固定刃22Bがばね(図示省略)により
その先端が固定刃サポート22Sに相対的摺動自在に圧
接され、位置決めされる状態で、切刃22Dの先端と接
触するようにされている。
【0062】図11(A)に示されるように、上記中心
部22Cの外周には回転刃待機状態で、搬送ライン19
に対面する円周方向の一部が、該搬送ライン19と平行
に切除され面取部22Eとされている。この面取部22
Eは、搬送ライン19上のフィルム12と回転刃22と
の干渉を避けて、フィルム12の損傷を防止している。
図の符号22Fは中心部22Cに嵌装されるシャフト、
22Hは固定刃22Bの支持部材、22Iは、回転刃2
2の回転中心軸と平行に配置され、支持部材22Hを揺
動可能に支持する揺動軸を、それぞれ示す。
【0063】図1の符号80は、フィルム張付装置10
の出側に設けられた反転搬出装置を示し、ここでは、フ
ィルム12が張付けられ、搬送ロール19Aにより搬送
されてきた基板18が、反転装置81によって回転軸8
1Aを中心として180°反転され、フィルム12側が
上向とされた状態で、搬出装置82上に移載され、該搬
出装置82はこれを装置外に搬出するものである。
【0064】ここで、フィルム張付装置10は、入側の
搬送装置16及び出側の反転搬出装置80に対して、ラ
イン側方に移動して引出されるように、基盤側レール8
8に対して、これを上下から挟み込む移動車輪89を備
え、該基盤側レール88に沿って図2において下方、図
1においては紙面手前側に引出され得るようにされてい
る。
【0065】この基盤側レール88に沿って引出される
フィルム張付装置10のハウジング10Aは、前記ラミ
ネーションロール20、ロータリーカッター22と共に
前記連続的供給装置23及び一対のカバーフィルム剥離
装置28を内包している。
【0066】又前述の如く、ハウジング10Aに対して
前記連続的供給装置23、一対のカバーフィルム剥離装
置28は各々別個独立に側方に引出され得るようにされ
ている。
【0067】次に上記搬送装置16を含むフィルム張付
装置10及び連続的供給装置23の作用について説明す
る。
【0068】まず、搬送装置16により、基板18を定
間隔でラミネーションロール20に噛み込ませる作用に
ついて説明する。
【0069】前工程で加熱された基板18は、図8
(A)に示されるように、搬送装置16の入口に待機し
ている吸着反転搬送台70における吸着プレート70E
の上方に送り込まれる。
【0070】吸着支持台70Cはエアシリンダ70Bに
より上方に駆動され、吸着プレート70Eが、基板18
を下方から吸着した後、更に上昇する。
【0071】この上昇限度は、吸着プレート70Eが回
転軸70Dを中心に180°反転したとき、該吸着プレ
ート70Eに吸着されている基板18が前記搬送ライン
19上に位置するまでとされている。
【0072】なお、基板18が搬送装置16に搬入され
る高さと、前記搬送ライン19の高さが相違しても、こ
れはエアシリンダ70Bによる吸着支持台70Cの上昇
範囲を変更することによって吸収することができる。
【0073】吸着プレート70Eは、モータ70Fによ
って駆動される回転軸70Dにより180°回転され、
搬送ライン19上で、下向きに基板18を吸着した状態
となる。
【0074】次に、図8(B)に示されるように、モー
タ71Cにより駆動ベルト71B、ベルト取付部71A
を介して前記移動台70Aをレール68に沿ってラミネ
ーションロール20方向に駆動する。従って、基板18
は吸着プレート70Eに水平状態で吸着されたまま、搬
送ライン19に沿って水平に搬送されることになる。こ
のとき、吸着プレート70Eは内部に発熱装置が設けら
れているので、吸着されている基板18は吸着プレート
70Eに接触している範囲で加熱される。
【0075】吸着プレート70Eによって吸着された状
態の基板18は、これが薄く、且つ大きい場合は、重力
及び熱膨脹により湾曲し易く、図9、10に示されるよ
うに、その搬送方向及び幅方向の端部が垂れ下がった状
態となる。
【0076】一方、前記水平支持台72における移動フ
レーム72B及び支持ローラ72Cは搬送ライン19か
ら下方に待機されているので、周囲が垂れ下がった状態
で、吸着プレート70Eにより水平方向に搬送中の基板
18と接触して、これを損傷したりすることがない。
【0077】図13(A)に示されるように、吸着プレ
ート70Eは、負圧により基板18を吸着して、第1基
板センサ76Aを通り第2基板センサ76Bの位置ま
で、搬送ライン19に沿って基板18を水平に搬送し
て、その先端が第2基板センサ76Bの位置にある状態
で停止する(図13(B)参照)。
【0078】この停止状態で、基板18は下方から保温
用ヒータ74によって加熱される。基板18は、搬送装
置16の前工程で、図において上面側が加熱されている
ので、前述のように熱膨脹及び重力により、搬送方向両
端及び幅方向両端が垂れ下がっているが、該保温用ヒー
タ74により下方から加熱することによって、熱膨脹に
よる反りを低減させることができる。
【0079】図13(B)の状態に吸着プレート70E
が停止すると、図10に示されるように、直ちに、水平
支持台72における移動フレーム72Bがエアシリンダ
72Aによって上昇され、基板18の幅方向両端は支持
ローラ72Cの傾斜円周面73に接触することによって
下方から持ち上げられて水平状態とされる。
【0080】なおこの状態で、上下一対のラミネーショ
ンロール20、20間は、基板18の厚さとほぼ同一の
間隔とされている。
【0081】又、ラミネーションロール20は所定速度
で回転され、フィルム12も該ラミネーションロール2
0によって図13において右方向に送られている。
【0082】次に、図13(C)に示されるように、吸
着プレート70Eは、移動台70Aの移動により、前記
ラミネーションロール20の周速と等しい速度で基板1
8をラミネーションロール方向に押出し、該基板18の
先端をラミネーションロール20、20間に挿入する。
【0083】挿入後、図13(D)に示されるように、
これら一対のラミネーションロール20、20は制御装
置90からの信号によって接近し、基板18をクランプ
状態で、所定速度で搬送する。このクランプのタイミン
グは、前記第2基板センサ76Bを基板18の先端が通
過した時点から所定時間後とされる。
【0084】基板18がラミネーションロール20、2
0間に噛み込まれ、一定距離搬送された後、制御装置9
0からの信号により、図13(E)に示されるように、
前記吸着プレート70Eの負圧が解除され、該吸着プレ
ート70Eは、基板18を解放して搬送ライン19に沿
って、移動台70と共に、次の基板18を吸着搬送すべ
く上流方向に戻る(図13(F)参照)。
【0085】次に、図14(A)に示されるように、吸
着プレート70Eは次の基板18を吸着して、これをラ
ミネーションロール20方向に送り込んでくるが、吸着
している基板18の先端が第1基板センサ76Aの位置
に到達したとき、図14(B)に示されるように、該基
板18を吸着したまま停止する。
【0086】この停止間に、先行する基板18がラミネ
ーションロール20、20によりフィルム12が圧着さ
れつつ図の右方向に搬送される。該先行する基板18の
後端が第2基板センサ76Bを通過するときの該センサ
出力信号に基づいて、図14(C)に示されるように、
制御装置90は吸着プレート70Eを高速で、該基板1
8の先端が第1基板センサ76Aに到達する位置まで搬
送させ、図14(D)に示されるように、同位置で停止
させる。このとき、先行する基板18の後端と第2基板
センサ76Bとの間隔は、フィルム12が圧着されると
きの予定の間隔よりも小さいものとされている。
【0087】従って、後行基板18が、その先端が第2
基板センサ76Bの位置で停止している間に、先行する
基板18は図の右方向に移動する。先行基板18の後端
と後行基板18の先端との間の距離が所定値になると、
即ち、先行基板間の間隔がピッチPとなるとき、図14
(E)に示されるように、後行基板18は吸着プレート
70Eによって、先行する基板18と等速で図の右方向
に搬送され、従って、前記先行基板18の後端と後行基
板18の先端間の距離が所定値に維持されたまま、両基
板は搬送ライン19に沿って移動されることになる。
【0088】ここで、前記後行基板18の移動開始タイ
ミングは、先行基板18後端の第2基板センサ76Bを
通過した時点から所定時間後とされる。
【0089】先行基板18と後行基板18とが所定値間
隔を維持したまま搬送ライン19に沿って図14の右方
向に移動されると、先行基板18に対するフィルム12
の圧着が終了し、ラミネーションロール20は両基板間
の隙間の位置にくると、制御装置90からの信号によっ
て図14(F)に示されるように、アンクランプ状態に
され、両ラミネーションロール20、20間の間隔は、
図13(A)〜(C)の状態に戻される。
【0090】ここからは、前記図13(C)の状態に戻
り、図10(F)までの工程を繰返して、一定間隔で送
り込まれてくる基板18に、フィルム12が連続的に張
り付けられることになる。
【0091】連続的供給装置23は、フィルム張付装置
10の運転中に、その交換ロール搬送台30をレール3
8に沿ってライン外に引出しておき、ここで、交換用の
後行フィルム供給ロール40をロール台42に載置し
て、これから巻き出したフィルム12の先端部を第2、
第3の吸着装置46、48の吸着面46A、48Aに吸
着させておく(図15参照)。
【0092】次に、図16に示されるように、先端カッ
ター60を手動により駆動して、前記吸着面46Aによ
り吸着させた状態のフィルム12の先端部を、吸着面4
6Aの高さ方向中間位置で幅方向に切断して先端12E
を形成する。
【0093】次に、図17に示されるように、第3の吸
着装置48の吸着面48Aにフィルム12を吸着した状
態のまま、該フィルム12を先端12Eから引張って第
2の吸着装置46の吸着面46Aから引離す。
【0094】次いで、図18に示されるように、粘着テ
ープ供給ロール(図示省略)から片面粘着テープ56を
引出し、その非粘着面56Aを、前記第2の吸着装置4
6の吸着面46Aに吸着させ、且つ、該片面粘着テープ
56を、フィルム12と等しい幅の長さに切断する。
【0095】次に、図19に示されるように、前記引離
しておいたフィルム12の先端12Eを、前記吸着面4
6Aに吸着された状態の片面粘着テープ56の粘着面5
6Bに接着する。従って、先端12Eは吸着面46Aの
高さ方向中間位置において片面粘着テープ56の粘着面
56Bに接着された状態となる。
【0096】又、交換ロール搬送台30を引出したとき
に、予め巻き芯回収部44内に回収されている巻き芯を
取出し、次に、前記交換ロール搬送台30をレール38
に沿ってハウジング10A内に押し込み、図19に示さ
れる状態にセットしておく。
【0097】先行フィルム供給ロール14からの原反フ
ィルムの巻き出量が一定値以上となったことをロータリ
ーエンコーダ67が検出すると、その出力信号に基づい
て、制御装置90は、アキュムレータ26におけるレバ
ー26Bを図5の時計方向に駆動して(ウエイト26E
の拘束を解除する)テンションロール26Cを上行さ
せ、ここにフィルム12を巻き出す。
【0098】次に、アキュムレータ26に所定量のフィ
ルムが蓄積された後に、制御装置90からロータリーカ
ッター22にフィルムの切断信号を出力するときロータ
リーエンコーダ67をゼロセットする。
【0099】このゼロセット後のロータリーエンコーダ
67の計数値が、フィルム12のロータリーカッター2
2により切断される個所からアキュムレータ26を経て
終端カッター62の位置までの距離が、基板18間にお
けるフィルム12の切断予定個所の基板搬送方向ピッチ
Pの整数倍に相当する値になったとき、制御装置90は
アクチュエータ26Fに作動信号を出力してピンチロー
ル26Dをカイドロール54Bに圧接させ、フィルム1
2を挾持、拘束する。
【0100】従って、その状態で、第1の吸着装置24
によりフィルム13を吸着して、図20に示されるよう
に、終端カッター62を駆動し、図21に示されるよう
にフィルム12の終端12Dを形成すると、この終端1
2Dがロータリーカッター22によるフィルム切断予定
個所となる。
【0101】次に、図19に示されるように、予めガイ
ドプレート32を図の反時計方向に略30°駆動して、
その傾斜ガイド面32Bが巻き芯回収部44の傾斜面4
4Aと連続するガイド位置にセットしておき、スピンド
ル52を、先行フィルム供給ロール14から引出すと、
巻き芯14A及びこれに僅かに巻き付いている残りのフ
ィルム12が落下する。従って、スピンドル52から解
放された巻き芯14Aは傾斜ガイド面32B及び傾斜面
44Aに沿って案内されて、巻き芯回収部44内に落下
する。
【0102】このとき、吸着面24Bの負圧を解除する
ことにより、終端カッター62によって切断されたフィ
ルム12のフィルム供給ロール14側の先端が第1の吸
着装置24から剥離する。
【0103】次いでカイドプレート32を図3の実線位
置に戻し、続いてエアシリンダ34により水平台30A
を図22に示されるように左方向に押出し、後行フィル
ム供給ロール40の中心が、セット位置におけるフィル
ム供給ロール中心位置となるようにする。
【0104】このとき、第2の吸着装置46に吸着され
ている片面粘着テープ56の粘着面56Bの上半分が、
該第2の吸着装置46に押圧されて、第1の吸着装置2
4に吸着された状態の先行原反フィルム12の終端12
Dの透光性支持フィルム12A側面に接着される。ここ
で、シリンダ装置47により第2の吸着装置46を第1
の吸着装置24に押付ければ、接着がより強固になる。
【0105】従って、先行原反フィルムの終端12D及
び後行原反フィルムの先端12Eは、その透光性支持フ
ィルム12A側面において、一枚の片面粘着テープ56
の粘着面56Bに、長手方向に連続して接着されること
になる。
【0106】この接着工程の間に、フィルム12はラミ
ネーションロール20に送られ、間欠的に搬送されてく
る基板18のフィルム張付面18Aに順次連続的に張付
けられていくが、その間に必要なフィルムは、前記アキ
ュムレータ26のテンションロール26Cが下降するこ
とによって繰出されたフィルムにより補給される。
【0107】先行原反フィルムの終端12Dと後行原反
フィルムの先端12Eとの、片面粘着テープ56を介し
ての接続中に、セット位置での後行フィルム供給ロール
40がスピンドル52により回転自在に支持される。
【0108】次に、エアシリンダ42Aによりロール台
42を下げて、更に、エアシリンダ34により、水平台
30Aを図19に示される状態にまで戻し、その後は、
交換ロール搬送台30をライン側方に引出して、前記回
収した巻き芯14Aを取出すと共に、ロール台42に新
たなフィルム供給ロールを載せて、前述と同様に、その
先端12Eが第2の吸着装置46における吸着面46A
に吸着された片面粘着テープ56の粘着面56Bに接着
された状態で、再度交換ロール搬送台30をハウジング
10A内に押し込み、次のフィルム供給ロール交換まで
待機させておく。
【0109】上記連続的供給装置23は、ラミネーショ
ンロール20にフィルム12を供給しつつ、フィルム供
給ロールを交換するものであるが、本発明はこれに限定
されず、基板18及びフィルムの供給を中断してフィル
ム供給ロールを交換する場合にも適用されるものであ
る。この場合には、前記アキュムレータ26が不要とな
る。但し、ピンチロール26D又はこれに代るフィルム
拘束手段は必要である。
【0110】
【0111】
【0112】
【0113】なお、前記ロータリーエンコーダ67は、
フィルム供給ロール14のフィルム残量を検出するセン
サと終端12D検出のセンサとを兼ねているが、これら
は別個に設けるようにしもよい。
【0114】又、上記連続供給装置23において、片面
粘着テープ56の粘着面56Bは、第2の吸着装置46
によって先行原反フィルムの終端12Dに押付けられる
ものであるが、本発明はこれに限定されるものでなく、
例えば図23に示されるように、第2の吸着装置46に
よってフィルム12の終端12Dと先端12Eが接着さ
れた状態で、これらを第1の吸着装置24の吸着面24
Aに押付けつつフィルム幅方向に移動する押圧ローラ等
の押圧部材63を前記終端カッター62に設け、これに
より終端12Dと先端12Eを片面粘着テープ56に強
力に接着させるようにしてもよい。この場合、終端カッ
ター62は退避させておく。
【0115】又前記連続的供給装置23においては、先
行原反フィルムの終端と後行原反フィルムの先端とを、
その透光性支持フィルム12A側のみを片面粘着テープ
56により接続するようにしているが、本発明はこれに
限定されるものではなく、カバーフィルム12C側も片
面粘着テープによって接続するようにしてもよい。
【0116】この場合、カバーフィルム剥離装置はカバ
ーフィルムを途切れなく連続して巻き取ることになるの
で、剥離したカバーフィルムを装置外に導出して処理す
るか、装置内で、巻き取りロールを自動的に切換える装
置を設けて巻き取る必要がある。
【0117】更に、上記実施例は、感光性樹脂層12B
が透光性支持フィルム12Aに積層されたものである
が、この透光性支持フィルム12Aは必ずしも光を透過
するものでなくても、例えば電子線、X線、紫外線等を
透過するもので不透明であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例に係る原反フィルムの
連続的供給装置を設けたフィルム張付装置を示す略示側
面図
【図2】図1の略示平面図
【図3】同原反フィルムの連続的供給装置を拡大して示
す断面図
【図4】同正面図
【図5】同連続的供給装置におけるアキュムレータを拡
大して示す略示側面図
【図6】同装置の制御系を示すブロック図
【図7】前記フィルム張付装置及び原反フィルムの連続
的供給装置の要部を拡大して示す略示側面図
【図8】前記フィルム張付装置に基板を一定間隔で送り
込むための搬送装置及びその作用を示す側面図
【図9】同搬送装置における水平支持装置を拡大して示
す斜視図
【図10】同水平支持装置の作用を示す略示側面図
【図11】前記フィルム張付装置におけるロータリーカ
ッターを示す略示断面図
【図12】本発明装置により供給されるフィルムを拡大
して示す断面図
【図13】前記搬送装置により基板をラミネーションロ
ールに送り込む過程を示す略示側面図
【図14】同搬送装置の作用を示す略示側面図
【図15】同原反フィルムの連続的供給装置における後
行原反フィルムの先端形成過程を示す略示断面図
【図16】同形成された後行原反フィルムの先端を示す
略示断面図
【図17】同後行原反フィルムの先端を剥離した状態を
示す略示断面図
【図18】第2の吸着面に片面粘着テープを吸着させた
状態を示す略示断面図
【図19】同連続的供給装置におけるフィルム接続直前
の状態を示す略示断面図
【図20】同連続的供給装置における先行原反フィルム
終端形成過程を示す略示断面図
【図21】同連続的供給装置における先行原反フィルム
の終端形成後の状態を示す略示断面図
【図22】同連続的供給装置により、先行原反ロールの
終端と後行原反ロールの先端を接続した状態を示す略示
断面図
【図23】同連続的供給装置における片面粘着テープの
押圧手段の他の実施例を示す断面図
【符号の説明】
10…フィルム張付装置 10A…ハウジング 12…フィルム 12A…透光性支持フィルム 12B…感光性樹脂層 12C…カバーフィルム 12D…終端 13…フィルム経路 14…フィルム供給ロール 14A…巻き芯 16…搬送装置 18…基板 18A…フィルム張付面 19…搬送ライン 20…ラミネーションロール 22…ロータリーカッター 22A…回転刃 22B…固定刃 23…連続的供給装置 24…第1の吸着装置 24A、24B、46A、48A…吸着面 24C、46B、48B…吸着孔 26…アキュムレータ 26D…ピンチロール 26F…アクチュエータ 28…カバーフィルム剥離装置 30…交換ロール搬送台 30A…水平台 30C…支持ポスト 32…ガイドプレート 32B…傾斜ガイド面 34…エアシリンダ 36…ハウジング側壁 38、66…レール 40…後行フィルム供給ロール 42…ロール台 44…巻き芯回収部 44A…傾斜面 46…第2の吸着装置 48…第3の吸着装置 52…スピンドル 54A、54B…ガイドロール 56…片面粘着テープ 56A…非粘着面 56B…粘着面 58…粘着テープ供給装置 60…先端カッター 62…終端カッター 63…押圧部材 64…駆動装置 67…ロータリーエンコーダ 70…吸着反転搬送台 80…反転搬出装置 90…制御装置
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65H 19/20,37/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持フィルム上に感光性樹脂層及びカバー
    フィルムが積層されてなる連続フィルムをフィルム供給
    ロールから引き出し、前記カバーフィルムを剥離させ、
    搬送手段により定間隔で連続的に搬送されてくる基板の
    フィルム張付面側に感光性樹脂層側が位置するようにし
    て、基板と同速、同方向に送り込み、ラミネーションロ
    ールによりフィルムを基板に圧着しつつ、基板を搬送
    し、圧着後に基板間位置でフィルムを幅方向に切断・分
    離するようにされたフィルム張付装置における前記フィ
    ルム供給ロールからの原反フィルムの連続的供給方法に
    おいて、先行原反フィルムが巻き出される先行フィルム
    供給ロールにおけるフィルム残量が一定値以下となった
    とき、前記基板間でのフィルム切断予定個所位置を基準
    として先行原反フィルム終端切断位置までのフィルム長
    さを検出し、該フィルム長さが、基板間の前記フィルム
    切断予定個所の基板搬送方向ピッチの整数倍となる個所
    を、該終端切断位置で前記先行原反フィルムを切断して
    終端を形成し、該終端に、後行原反フィルムの先端を接
    続させることを特徴とするフィルム張付装置における原
    反フィルムの連続的供給方法。
  2. 【請求項2】支持フィルム上に感光性樹脂層及びカバー
    フィルムが積層されてなる連続フィルムをフィルム供給
    ロールから引き出し、前記カバーフィルムを剥離させ、
    搬送手段により定間隔で連続的に搬送されてくる基板の
    フィルム張付面側に感光性樹脂層側が位置するようにし
    て、基板と同速、同方向に送り込み、ラミネーションロ
    ールによりフィルムを基板に圧着しつつ、基板を搬送
    し、圧着後に、分離用カッターにより基板間位置でフィ
    ルムを幅方向に切断するようにされたフィルム張付装置
    における前記フィルム供給ロールからの原反フィルムを
    連続的に供給する装置において、前記先行原反フィルム
    の、前記カバーフィルム剥離位置よりもフィルム供給ロ
    ール側に配置され、フィルムを幅方向に切断自在で、切
    断によりフィルム終端を形成する終端カッターと、セッ
    ト位置にある先行フィルム供給ロールのフィルム残量が
    一定値以下となったとき、これを検出するフィルム残量
    検知装置と、このフィルム残量検知装置の出力信号があ
    ったとき、前記基板間位置での前記分離カッターによる
    フィルム切断予定個所から前記終端カッターまでの距離
    が、前記フィルム切断予定個所の基板搬送方向ピッチの
    整数倍となる位置で前記終端カッターを駆動させてフィ
    ルムを切断させる制御装置と、を設けたことを特徴とす
    るフィルム張付装置における原反フィルムの連続的供給
    装置。
  3. 【請求項3】請求項において、前記分離用カッターの
    位置から前記終端カッターの位置までのフィルム経路の
    途中に、フィルムの送り量を計数するフィルム送り量セ
    ンサを設け、前記制御装置は、前記フィルム残量検知装
    置の出力信号があった後に、前記分離用カッターによる
    フィルム切断時からの前記フィルム送り量センサの計数
    値に基づき、先行原反フィルムの、前記分離カッターに
    前記搬送方向ピッチの整数倍となる個所を予測し、該整
    数倍となる個所が終端カッターに至るとき、該終端カッ
    ターに切断信号を出力するようにされたことを特徴とす
    るフィルム張付装置における原反フィルムの連続的供給
    装置。
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