JP3907134B2 - 光ファイバユニットの通線方法及び通線用治具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、既に光ファイバユニットが1条以上通線されている第1の光通線用パイプに、新規な光ファイバユニットをエアブロン光ファイバ工法により通線する方法、及びこれに用いる光ファイバユニット通線用治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
近時、光情報通信網の発達に対応するため、光ファイバユニットの通線可能な複数のパイプで構成した光通線用パイプケーブル、あるいは電力ケーブル等にファイバユニットの通線可能なパイプを複合させた複合ケーブルをあらかじめ布設しておき、必要な時に必要な条数の光ファイバユニットを前記パイプ内に通線する技術が開発されている。
【0003】
一方、上記の様な既に布設されている光通線用パイプ内へ、光ファイバユニットを通線する手段として、例えば圧縮空気、窒素ガス、水等の流体を上記パイプ内に圧入して光ファイバユニットを圧送する。いわゆるエアブロン光ファイバ工法が開発されている。
このようなエアブロン光ファイバ工法において、既に光ファイバユニットが1条ないし複数条通線されている光通線用パイプの途中から、別の光通線用パイプに通線されてきた新規な光ファイバユニットを、前記通線用パイプ内に通線する必要が生じることがあり、このような場合における通線技術の開発が今後の重要な課題の一つとなっている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述の課題を解決した光ファイバユニットの通線方法、及びそれに用いる光ファイバユニット通線用治具を提供するもので、その第1の特徴は、既に光ファイバユニットが少くとも1条以上通線されている第1の光通線用パイプの途中を切開いて長さ方向に分離し、上記分離された第1の光通線用パイプのうち新規な第2の光ファイバユニットを通線するパイプの端部に、新規な第2の光ファイバユニットを通線する中空パイプ状通路と、該中空パイプ状通路から分岐されている既に通線されている第1の光ファイバユニットを引出すための中空パイプ状通路を備えた光ファイバユニット通線用治具を接続し、上記分岐された中空パイプ状通路を通じて既に通線されている第1の光ファイバユニットを引出して上記光ファイバユニット通線用治具に気密に把持し、この状態を保持して圧送ヘッドにより新規な第2の光ファイバユニットを、光ファイバユニット通線用治具内の中空パイプ状通路を通じて分岐されている第1の通線用パイプ内に通線する光ファイバユニットの通線方法にある。
【0005】
又本発明の第2の特徴は、1対の半割部材を接合した構造を有し、その接合部に新規な第2の光ファイバユニットを通線する中空パイプ状通路と、該中空パイプ状通路から分岐された既に通線されている第1の光ファイバユニットを引出すための中空パイプ状通路を備え、上記分岐された中空パイプ状通路の端部には、既に通線されている第1の光ファイバユニットを気密に把持するための気密シール材を収納するシール材収納座と、該シール材収納座に収納される気密シール材を圧縮する押え部材を固定する押え部材固定座が形成されている光ファイバユニットの通線用治具にある。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の光ファイバユニットの通線方法の具体例の説明図、図2は本発明の通線方法に用いる光ファイバユニット通線用治具の説明図で、図2(イ)は半割部材の接合面の構成図、図2(ロ)は気密シール材の一例の概略構造図、図2(ハ)は押え部材の一例の概略構造図である。
図1に示すように、既に光ファイバユニット3の1条ないし複数条が通線されている第1の光通線用パイプ1の途中を切開いて、図のように1A、1Bに分離する。そして、新規な第2の光ファイバユニット4を通線するパイプ1Aの端部に、図2に示すような光ファイバユニット通線用治具5を接続する。
【0007】
光ファイバユニット通線用治具5は1対の半割部材を接合した構造を有しており、その接合面には図2(イ)に示すように、パイプ1Aに接続する側の端部53と光ファイバユニット圧送ヘッド8に接続するためのリード用光通線用パイプ7に接続する側の端部54の間に、新たな第2の光ファイバユニット4を通線するための中空パイプ状通路51が形成されており、又上記中空パイプ状通路51から分岐された既に通線されている第1の光ファイバユニット3を引出すための中空パイプ状通路52が形成されている。そして、上記分岐された中空パイプ状通路52の端部には、該通路52を通じて引出される第1の光ファイバユニット3を気密に把持するための気密シール材61を収納するシール材収納座57、及び該シール材収納座57に収納される気密シール材61を圧縮する押え部材62を固定する押え部材固定座56が形成されている。さらに、上記半割部材の接合面には、接合部の気密を保持するための半割接合気密シール材55収納溝が全周にわたって設けられており、該溝に半割接合気密シール55を収納して半割部材の接合部の気密が保持される。
【0008】
図3(イ)は上記分岐された中空パイプ状通路から引出される第1の光ファイバユニットの気密把持構造の一例の要部の断面図である。
気密シール材61には長さ方向にスリット61aを有しており、該スリット61aを利用して引出される第1の光ファイバユニット3に気密シール材61を装着しシール材収納座57に収納する。この際、収納された気密シール材61の側面に半割接合気密シール材55が接触するようにするとともに、気密シール材61の先端部は押え部材固定座56の先端から若干、例えば数mm程度突出するようにしておく。
【0009】
上記押え部材固定座56の外周部にはネジが切られており、該ネジに内周部にネジが切られた押え部材62をねじ込むことにより、気密シール材61は長さ方向に圧縮され、第1の光ファイバユニット3を所要の拘束力で気密に把持する。この際、上記押え部材固定座56は必ずしも左右対称の半割構造とする必要はなく、図3(ロ)のようにスリット56aをもった円筒形状でもよい。
【0010】
図4(イ)は分岐された中空パイプ状通路から引出される第1の光ファイバユニットの気密把持構造の他の例の要部の断面図である。
図面に示すように、気密シール材61を収納したシール材収納座57に連通して、光ファイバユニット通線用治具5の側壁部通路にネジ部を設け、該ネジ部に図4(ロ)に示すようなスリット62aをもったネジ状の押え部材62をねじ込んで気密シール材61を長さ方向に圧縮し、光ファイバユニット3を所定の拘束力で気密に把持する。
【0011】
上述のように、光ファイバユニット通線用治具5内の分岐された中空パイプ状通路52の端部に、既に通線されている第1の光ファイバユニット3を気密に把持した状態で、光ファイバユニット通線用治具5のもう一方の端部54に、光ファイバユニット圧送ヘッド8に接続するためのリード用光通線用パイプ7を接続し、圧送ヘッド8により第2の光通線用パイプ2に通線されている新規な第2の光ファイバユニット4を中空パイプ状通路51を通して、既に第1の光ファイバユニット3が通線されている第1の光通線用パイプ1の分離されたパイプ1A内に通線する。
【0012】
新規な第2の光ファイバユニット4の通線が終了すれば、光ファイバユニット把持及び気密シール部6、リード用光通線用パイプ7、及び光ファイバユニット通線用治具5等を取外し、第2の光通線用パイプ2を第1の光通線用パイプ1に近づけ、これらパイプ端部を一括して防水処理を施すか、あるいは2つ割の分岐パイプ等を用いて保護する。
【0013】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、既に光ファイバユニットが通線されている光通線用パイプの途中から、新規な光ファイバユニットを既設光ファイバユニットに阻害されることなく、エアブロン光ファイバ工法により容易に通線することができる。又既設の光ファイバユニットは光ファイバユニット通線治具に所要の拘束力で気密に把持されているので、新規な光ファイバユニットの圧送時の流体圧力による影響を受けることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバユニットの通線方法の具体例の説明図である。
【図2】本発明の通線方法に用いる光ファイバユニット通線用治具の説明図で、図2(イ)は半割部材の接合面の構成図、図2(ロ)は気密シール材の一例の概略構造図、図2(ハ)は押え部材の一例の概略構造図である。
【図3】図3(イ)は分岐された中空パイプ状通路から引出される第1の光ファイバユニットの気密把持構造の一例の要部の断面図、図3(ロ)は押え部材固定座の他の例の概略構造図である。
【図4】図4(イ)は分岐された中空パイプ状通路から引出される第1の光ファイバユニットの気密把持構造の他の要部の断面図、図4(ロ)は押え部材の概略構造図である。
【符号の説明】
1 第1の光通線用パイプ
1A、1B 分離された第1の光通線用パイプ
2 第2の光通線用パイプ
3 既設の光ファイバユニット
4 新規な光ファイバユニット
5 光ファイバユニット通線用治具
6 光ファイバユニット把持及び気密シール機構
7 リード用光通線パイプ
8 圧送ヘッド
Claims (2)
- 既に光ファイバユニットが少くとも1条以上通線されている第1の光通線用パイプの途中を切開いて長さ方向に分離する工程と、
上記分離された第1の光通線用パイプのうち新規な第2の光ファイバユニットを通線するパイプの端部に、新規な第2の光ファイバユニットを通線する中空パイプ状通路と、該中空パイプ状通路から分岐されている既に通線されている第1の光ファイバユニットを引出すための中空パイプ状通路と、分岐された中空パイプ状通路の端部に設けられ、引出した第1の光ファイバユニットを気密に把持するための気密シール材を収納するシール材収納座とを備えた光ファイバユニット通線用治具を接続する工程と、
上記分岐された中空パイプ状通路を通じて既に通線されている第1の光ファイバユニットを引出して、気密シール材を装着する工程と、
前記気密シール材をシール材収納座に収納した後、気密シール材を圧縮して、第1の光ファイバユニットを上記光ファイバユニット通線用治具に気密に把持する工程と、
この状態を保持して圧送ヘッドにより新規な第2の光ファイバユニットを、光ファイバユニット通線用治具内の中空パイプ状通路を通じて分離されている第1の通線用パイプ内に通線する工程とを備えることを特徴とする光ファイバユニットの通線方法。 - 1対の半割部材を接合した構造を有し、その接合部に新規な第2の光ファイバユニットを通線する中空パイプ状通路と、該中空パイプ状通路から分岐された既に通線されている第1の光ファイバユニットを引出すための中空パイプ状通路を備え、
上記分岐された中空パイプ状通路の端部には、第1の光ファイバユニットに装着された気密シール材を収納するシール材収納座と、該シール材収納座に収納された気密シール材を圧縮することで気密シール材に第1の光ファイバユニットを把持させる押え部材を固定する押え部材固定座が形成されており、
この押え部材固定座には、ネジ溝が形成された押え部材に螺合するネジ溝が形成され、押え部材と押え部材固定座との螺合により気密シール材が圧縮されるように構成されていることを特徴とする光ファイバユニット通線用治具。
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JP27415296A JP3907134B2 (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | 光ファイバユニットの通線方法及び通線用治具 |
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JP27415296A Expired - Fee Related JP3907134B2 (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | 光ファイバユニットの通線方法及び通線用治具 |
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1996
- 1996-09-24 JP JP27415296A patent/JP3907134B2/ja not_active Expired - Fee Related
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