JP3906588B2 - 鋼管柱とフラットスラブの接合構造 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、鋼管柱とフラットスラブの接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、重量倉庫などに使用されるフラットスラブ構造は、一般的には鉄筋コンクリート柱(以下「RC柱」という。)および鉄筋コンクリートスラブ(以下、「RCスラブ」という。)で構成されるものである。
しかし、RCスラブから、鉛直荷重を柱に伝える構造として、RC柱では、キャピタルと呼ぶ受け部を、設けるが空間利用面と施工性の面で問題があった。
【0003】
また、最近では鋼管コンクリート柱を使ったフラットスラブ構造も有望となってきており、その例として例えば図13,図14に示す特開平8−109695号公報に開示された鋼管コンクリート柱とフラットスラブの接合構造がある。
同公報のものは、図13,図14に示すように、コンクリート54が充填された鋼管柱51に支持鋼板52とリブ53とを溶接してこれらによってフラットスラブ55の鉛直荷重を支持するものである。
しかし、同公報の接合構造では地震時などの水平力の伝達ができないという問題がある。
【0004】
そこで、水平力伝達(曲げモーメントの伝達)を可能としたものとして、例えば図15に示す特開平6−88392号公報に開示されたフラットスラブ構造物における鋼管柱とスラブの接合構造がある。
同公報に開示されたものは、鋼管62aの鋼管柱62及びスラブ63の交差部61a及びその周辺のスラブ63内に、長手方向上下両側に鉄筋65dが接合され、鋼管62aを貫通した補強鉄板65を設けたものである。
しかしながら、同公報のものは製作・施工が難しく、またコストもかかるという問題がある。
【0005】
そこでもう少し現実性があり、水平力に伴う曲げモーメントも伝達できるとする従来技術として、図16に示す特開平6−81418号公報に開示されたS柱とRCフラットスラブからなる架構の発明がある。
同公報に開示されたものは、S柱71の外周部のフラットスラブ74の接合位置の下側の部分及び上側の部分にそれぞれ鋼製の受け体72,73を溶接等により固着し、少なくとも下側の受け体72の上側の面をスラブ74の下側の部分に接触させ、少なくとも上側の受け体73の下側の面をスラブ74の上側の部分に接触させ、且つ下側の受け体72と上側の受け体73との間のS柱71の周面をスラブ74の部分に接触させて、S柱71とRCフラットスラブ74とを接合するというものである。
【0006】
そして、上記の特開平6−81418号公報においてはS柱71とスラブ74における曲げモーメント伝達メカニズムについて次のように説明している。
すなわち、地震力のような水平力を受けた際にS柱71とスラブ74の接合部には図17に示すような逆対象曲げモーメントが生じるが、これに対して図18に示す受け部(12または13)で圧縮力を受け、左下の部分(CF)と右上の部分(CF)とで偶力となり曲げモーメントが伝達できるとしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
特開平6−81418号公報開示のものでは受け体72,73の張出し寸法については具体的に示されていないが、同公報で説明している応力伝達機構からすれば、図示されている程度のものであると想定されるが、図示される程度のものでは鉛直荷重を伝達するにも十分とは言えず、また曲げモーメントに至ってははなはだ不十分である。この点を以下、垂直方向の断面を示す図19と水平方向の断面を示す図20に基づいて説明する。
【0008】
図17の曲げモーメント状態のとき、スラブ端部には、図19のような引張T1(およびT2)と圧縮力C1(およびC2)が生じる。ところが、特開平6−81418号公報開示のものには、引張力T1、T2を伝える手段が無いため、引張力T1は、図20に示すようにスラブを回りこんで柱の反対側に作用する圧縮力C2と共に受け体73に作用することになる。同様に引張力T2は圧縮力C1と共に受け体72に作用することになる。
すなわち、引張力が直接伝達できないこの従来技術では、圧縮力C2、C1が回りこんできた引張力T1、T2の分も負担して柱に伝達されなくてはならないから、CF部に生じる局所応力は極めて大きくなってしまう。
【0009】
また、スラブの曲げモーメントを伝達するためのC1、C2の圧縮力で構成される偶力のアームは、図21に示すように、スラブ厚さより小さいため、曲げモーメントの大きさ(圧縮力の大きさ×アーム長さ)も小さいものにならざるを得ない。
このように、従来技術の応力伝達メカニズムはそれが意図しているような応力伝達を期待できないものである。
【0010】
なお、特開平6−81418号公報開示のものでは、スチフナ補強の構造に関する実施例図(図22)を見ても、スチフナ75は受け体72,73の出の部分を上下独立に補強しており、出の部分は、局所的圧縮力に対して受け体72,73の補強であることは明白であるが、前述のように、そのようなメカニズムでモーメントを伝達することは難しいものである。
【0011】
本発明はかかる問題点を解決するためになされたものであり、簡単な構造でなおかつ水平力の伝達能力の高い鋼管柱とフラットスラブの接合部を得ることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る鋼管柱とフラットスラブの接合構造は、前記鋼管柱におけるスラブ下面位置およびスラブ上面位置の2ヶ所に、前記鋼管柱を取り巻くように接合された支圧板を備え、該支圧板は水平方向の外力に起因する曲げモーメントを伝達できる程度にスラブ側に張り出し、前記支圧板の張り出し量は、スラブ厚の1倍程度以上、かつスラブ厚の2倍程度以下であることを特徴とするものである。
【0014】
さらに、前記支圧板の板厚は、スラブ厚の7.5%〜15%程度であることを特徴とするものである。
【0015】
また、前記支圧板のうちスラブ下面位置に設置したものの張り出し量をスラブ上面位置に設置したものよりも大きく設定したことを特徴とするものである。
【0016】
さらに、前記鋼管柱は内部にコンクリートを充填したコンクリート充填柱であり、前記支圧板のうちスラブ下面位置に設置したものの一部を前記コンクリート充填柱の内部に延出させて設置したことを特徴とするものである。
【0017】
また、前記両支圧板を連結すると共に前記鋼管柱の側面に接合されたスチフナを備えたことを特徴とするものである。
【0018】
さらに、前記スラブの鉄筋における前記鋼管柱近傍に配置されたものの先端部を、フック状に折り曲げたことを特徴とするものである。
【0019】
また、前記スラブ内における前記鋼管柱との接合部近傍に、U形に折り曲げた補助筋を設置したことを特徴とするものである。
【0020】
さらに、前記スラブ内における前記鋼管柱との接合部近傍に、前記鋼管柱を取り巻くように配置されたリング状部材を備えたことを特徴とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1、図2は本発明の実施の形態1の説明図であり、図1が垂直方向の断面図、図2が斜め下から見た斜視図である。図において、1は角形のコンクリート充填柱、3はコンクリート充填柱1に柱の周囲を取り囲むように設置された矩形の上支圧板、5は上支圧板3の下方に所定の距離を離して設置された下支圧板、7は上下支圧板3,5に挟むように設置されたRCスラブ、9はRCスラブ内に設置された鉄筋であり、コンクリート充填柱1にぶつかる位置にあるものは先端がフック状に折り曲げられている。また、10はスラブ鉄筋の他の種類のものであり、先端部が折曲されていないものであり、U形に折り曲げてある短い補助筋11を添えて設置されている。
【0022】
上支圧板3の張出寸法は、後述する応力伝達効率上、RCスラブ7の厚さの1倍程度以上が望ましい。また、最大でも2倍程度あれば十分な応力伝達能力が確保できる。
また、上支圧板3よりも下支圧板5の方が大形に形成されており、断面で見ると下支圧板5が上支圧板3よりもRCスラブ7側に大きく張り出している。
上下支圧板3,5の上下の出の大きさを変えたのは、RCスラブ7の施工性を考慮したものである。
【0023】
次に、上記のように構成された本実施の形態における曲げモーメント伝達メカニズムについて、図3〜図6に基づいて説明する。
図3のような水平力を受けた際に生じる逆対象曲げモーメントに対して、スラブには、図3に示すように柱端部に引張力T1、圧縮力C1(およびT2,C2)の応力が生じる。
これらの力の一部は、図4に示すように、左側の引張力T1が右側の圧縮力C2と合わさってC12として柱の右側に作用し、同様に右側の引張力T2が左側の圧縮力C1と合わさってC11として柱の左側に作用する。このような曲げモーメントの伝達メカニズムは従来例のものと同様である。ただ、先に示したようにその伝達能力は小さいものである。
【0024】
本実施の形態では、スラブ7を支える上下支圧板3,5が柱より大きく張り出しているため、図5に示すようなメカニズムによる応力伝達が可能となる。すなわち、スラブ端部には曲げモーメントに応じてせん断力Q1、Q2があるが、その力が上下支圧板3,5を押すことで、圧縮力C21、C22が生じる。これらの力はアーム長さが長い偶力(曲げモーメント)となってコンクリート充填柱1に作用するため、スラブ端部の曲げモーメントがコンクリート充填柱1に確実に伝達される。
【0025】
また、上下支圧板3,5は、コンクリート充填柱1を取り巻くように設置されているため、図6に示すように、柱側面でも、C31、C32のような力がコンクリート充填柱1を側面からねじる偶力になり、柱側面にはQsのようなせん断力(上下の支圧板に生じる)による偶力がスラブの曲げモーメントを伝えることになる。
【0026】
以上の作用が重なることで、大きな曲げモーメントをスラブ7からコンクリート充填柱1に伝達できるのである。したがって、本構造は、従来技術に比較して大きな曲げモーメントを伝達できることになる。
【0027】
実施の形態2.
図7は本発明の実施の形態2の垂直方向断面図、図8は水平方向断面図、図9は斜視図である。図7、図8、図9に基づいて実施の形態2を説明する。
図において、21は丸形のコンクリート充填柱、23はコンクリート充填柱に柱の周囲を取り囲むように設置された円形状の上支圧板、25は上支圧板の下方に所定の距離を離して設置された円形状の下支圧板である。下支圧板25の内側の一部は、コンクリート充填柱21の鋼管内部に延出させている。これは、コンクリート充填柱21の内部のコンクリートへ軸力を伝達するためである。
【0028】
27は上下支圧板23,25を連結するとともに、コンクリート充填柱21の柱鋼管に溶接されたスチフナである。スチフナ27が上下支圧板23,25に連結されることにより、上支圧板23と下支圧板25が一体となって曲げモーメントおよびせん断力を伝達できるようになっている。
なお、最小限のスチフナしか設けない場合には、上下支圧板23,25の曲げ剛性を高めなくてはならないが、その板厚は、目安としては、スラブの厚さの7.5%〜15%程度であればよい。
【0029】
28は上下支圧板23,25に挟むように設置されたRCスラブ、29,30はスラブ鉄筋であり、それぞれ実施の形態1における鉄筋9,10と同様のものである。また、31はU形に折り曲げられた補助筋であり、実施の形態1における補助筋10と同様のものである。
35はコンクリート充填柱21を取り巻くようにしてU形状の鉄筋をひっかけるように配置された鉄筋、平鋼あるいは形鋼からなるリング状部材である(図10参照)。リング状部材35を設置したのは、鉄筋29,30の定着を確実にして鉄筋29,30が抜け出ることを防止すると共に、接合部周辺のスラブ補強を図るためである。
【0030】
ここで、鉄筋29,30の引張力のコンクリート充填柱21への伝達メカニズムを、図11に基づいて説明する。鉄筋29の引張力は、鉄筋とリング状部材35との間にあるコンクリートを介してリング状部材35に伝達される。そして、リング状部材35に伝達された力は、鉄筋29に対して柱の反対側のリング状部材35の内周部のコンクリートの圧縮を介してコンクリート充填柱21に伝達される(図11参照)。
ここで、リング状部材35のコンクリート充填柱21の周面からの距離をB、上支圧板23の張り出し長さをA、スラブの厚みをHとすれば、B<A+H/2の範囲にあることが力の伝達を有効にするには望ましい。
【0031】
上記のように構成された実施の形態2においては、下支圧板25の一部をコンクリート充填柱21の内部に延出させると共に、スチフナ31及びリング状部材35を設置したので、スラブと柱との間における力の伝達がより確実に行われる。
【0032】
なお、スラブ鉄筋のコンクリート充填柱11との接合部における形状は、図12(a)に示すように、先端をフック状にして各鉄筋を同方向に向けて配置したもの、あるいは図12(b)に示すように、先端をフック状にして2本の鉄筋づつに互いに向かい合わせて配置したもの、またあるいは図12(c)に示すように先端が折曲されていない2本の鉄筋の間にU字状にした補助筋を配置するものであってもよい。
【0033】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されているので、以下に示すような効果を奏する。
【0034】
鋼管柱におけるスラブ下面位置およびスラブ上面位置の2ヶ所に、前記鋼管柱を取り巻くように接合された支圧板を備え、該支圧板は水平方向の外力に起因する曲げモーメントを伝達できる程度にスラブ側に張り出している構成としたことにより、簡単な構造で垂直力及び水平力の伝達を確実にすることができ、耐震性に優れる。
【0035】
また、支圧板のうちスラブ下面位置に設置したものの張り出し量をスラブ上面位置に設置したものよりも大きく設定したことにより、スラブの施工性を向上させることができる。
【0036】
さらに、鋼管柱は内部にコンクリートを充填したコンクリート充填柱であり、支圧板のうちスラブ下面位置に設置したものの一部を前記コンクリート充填柱の内部に延出させて設置したことにより、前記支圧板からコンクリートに軸力を伝達できる。
【0037】
また、両支圧板を連結すると共に前記鋼管柱の側面に接合されたスチフナを備えたことにより、上支圧板と下支圧板が一体となって曲げモーメントおよびせん断力を伝達できる。
【0038】
さらに、スラブの鉄筋における前記鋼管柱近傍に配置されたものの先端部を、フック状に折り曲げたことにより、鉄筋の定着を確実に行うことができる。
【0039】
また、スラブ内における鋼管柱との接合部近傍に、U形に折り曲げた補助筋を設置したことをにより、鉄筋の定着を確実に行うことができる。
【0040】
さらに、スラブ内における鋼管柱との接合部近傍に、鋼管柱を取り巻くように配置されたリング状部材を備えたことにより、スラブ鉄筋の定着を確実にできると共に、接合部周辺のスラブ補強ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の垂直方向の断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態1の斜視図である。
【図3】 本発明の実施の形態1における曲げモーメント伝達メカニズムの説明図である。
【図4】 本発明の実施の形態1における曲げモーメント伝達メカニズムの説明図である。
【図5】 本発明の実施の形態1における曲げモーメント伝達メカニズムの説明図である。
【図6】 本発明の実施の形態1における曲げモーメント伝達メカニズムの説明図である。
【図7】 本発明の実施の形態2の垂直方向の断面図である。
【図8】 本発明の実施の形態2の水平方向の断面図である。
【図9】 本発明の実施の形態2の斜視図である。
【図10】 本発明の実施の形態2のリング状部材と鉄筋との配置関係の説明図である。
【図11】 本発明の実施の形態2の引張力の伝達メカニズムの説明図である。
【図12】 スラブの鉄筋の先端形状の説明図である。
【図13】 従来の鋼管コンクリート柱とフラットスラブの接合構造の説明図である。
【図14】 従来の鋼管コンクリート柱とフラットスラブの接合構造の説明図である。
【図15】 従来のフラットスラブ構造物における鋼管柱とスラブの接合構造の説明図である。
【図16】 従来のS柱とRCフラットスラブとからなる架構の説明図である。
【図17】 従来例におけるRCフラットスラブにおける接合部に発生する曲げモーメントの説明図である。
【図18】 従来例における曲げモーメントの伝達メカニズムの説明図である。
【図19】 従来例における曲げモーメントの伝達メカニズムの説明図である。
【図20】 従来例における曲げモーメントの伝達メカニズムの説明図である。
【図21】 従来例における曲げモーメントの伝達メカニズムの説明図である。
【図22】 従来のS柱とRCフラットスラブとからなる架構の説明図である。
【符号の説明】
1 コンクリート充填柱
3 上支圧板
5 下支圧板
7 RCスラブ
9,10 鉄筋
11 補助筋
Claims (8)
- 鋼管柱と鉄筋コンクリートからなるフラットスラブの接合構造であって、
前記鋼管柱におけるスラブ下面位置およびスラブ上面位置の2ヶ所に、前記鋼管柱を取り巻くように接合された支圧板を備え、
該支圧板は水平方向の外力に起因する曲げモーメントを伝達できる程度にスラブ側に張り出し、前記支圧板の張り出し量は、スラブ厚の1倍程度以上、かつスラブ厚の2倍程度以下であることを特徴とする鋼管柱とフラットスラブの接合構造。 - 前記支圧板の板厚は、スラブ厚の7.5%〜15%程度であることを特徴とする請求項1記載の鋼管柱とフラットスラブの接合構造。
- 前記支圧板のうちスラブ下面位置に設置したものの張り出し量をスラブ上面位置に設置したものよりも大きく設定したことを特徴とする請求項1または2記載の鋼管柱とフラットスラブの接合構造。
- 前記鋼管柱は内部にコンクリートを充填したコンクリート充填柱であり、前記支圧板のうちスラブ下面位置に設置したものの一部を前記コンクリート充填柱の内部に延出させて設置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の鋼管柱とフラットスラブの接合構造。
- 前記両支圧板を連結すると共に前記鋼管柱の側面に接合されたスチフナを備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の鋼管柱とフラットスラブの接合構造。
- 前記スラブの鉄筋における前記鋼管柱近傍に配置されたものの先端部を、フック状に折り曲げたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の鋼管柱とフラットスラブの接合構造。
- 前記スラブ内における前記鋼管柱との接合部近傍に、U形に折り曲げた補助筋を設置したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の鋼管柱とフラットスラブの接合構造。
- 前記スラブ内における前記鋼管柱との接合部近傍に、前記鋼管柱を取り巻くように配置されたリング状部材を備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の鋼管柱とフラットスラブの接合構造。
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