JP2978727B2 - 端部が鉄筋コンクリート造で中央部が鉄骨造の梁 - Google Patents
端部が鉄筋コンクリート造で中央部が鉄骨造の梁Info
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造で中央部が鉄骨造の梁に関するものである。
物においては、図10に示すような端部が鉄筋コンクリ
ート造で中央部が鉄骨造の梁20が使用されている。こ
の梁20は鉄筋コンクリート部30に鉄骨40の端部が
埋設されて構成され、同図に示すような支圧機構により
応力を伝達すると考えていた。
造の梁は鉄骨の端部が鉄筋コンクリート部に埋め込まれ
て強度を上げているが、図10のa部とb部とに応力が
集中するため、鉄骨から鉄筋コンクリート部への応力の
伝達が円滑に行なわれないという問題があった。そこ
で、従来はこの応力の集中する箇所をせん断補強してい
たため、コストがかかるという問題があった。
ものであり、その目的は、端部が鉄筋コンクリート造で
中央部が鉄骨造の梁において、鉄骨から鉄筋コンクリー
ト部への応力の伝達が円滑に行なわれるようにすること
である。
めの手段は、請求項1の発明が、鉄骨の両端部が鉄筋コ
ンクリート部に埋設されて形成された端部が鉄筋コンク
リート造で中央部が鉄骨造の梁において、前記鉄骨の両
端部はフランジが鉄筋コンクリート部の主筋の配筋幅よ
りも広く形成され、該フランジに取り付けられた鉄筋コ
ンクリート部の主筋の端部がバンドプレートで拘束さ
れ、前記フランジ間には、上下部のフランジの先端面か
らウエブを後退させて形成した接合溝が形成され、鉄骨
の鉄筋コンクリート部との境界部に支圧板が突設された
ことを特徴とする構成にすることであり、請求項2の発
明が、鉄骨の両端部が鉄筋コンクリート部に埋設されて
形成された端部が鉄筋コンクリート造で中央部が鉄骨造
の梁において、前記鉄骨の両端部は鉄筋コンクリート部
の後端部近傍にまで埋設され、そのフランジ間に形成さ
れた接合溝にリブプレートを備え、この両端部には鉄筋
コンクリート部の主筋が配筋されてその端部がバンドプ
レートで拘束され、これらの主筋の一部は鉄骨のフラン
ジに溶接されるとともに、該フランジに溶接されない両
側の主筋は上下でそれぞれ連結されてコ字状に形成さ
れ、鉄骨の鉄筋コンクリート部との境界部には支圧板が
突設されたことを特徴とする構成にすることであり、前
記支圧板には補強板が取り付けられていることを特徴と
する構成にすることである。
形成されたフランジに、鉄筋コンクリート部の主筋が取
り付けられたことにより、鉄骨端部に作用する曲げモー
メントは引張側において、鉄筋コンクリート部に円滑に
伝達される。また、鉄骨の鉄筋コンクリート部との境界
部に、支圧板が突設されたことにより、前記曲げモーメ
ントは圧縮側において、鉄筋コンクリート部に円滑に伝
達される。また、この伝達は、主筋の端部がバンドプレ
ートで鉄骨に拘束されたことにより、さらに効果的に行
なわれる。
接合溝が形成されていることにより、鉄骨コンクリート
への曲げモーメントの円滑な伝達が明解となるととも
に、打設コンクリートのまわり、すなわち充填性がよく
なる。
に、鉄筋コンクリート部の主筋が配筋され、これらの主
筋の一部がフランジに溶接されるとともに、該フランジ
に溶接されない両側の主筋が、上下で連結されてコ字状
に形成されたことにより、鉄骨端部に作用する曲げモー
メントが引張側において、鉄筋コンクリート部に円滑に
伝達される。また、鉄骨の鉄筋コンクリート部との境界
部に、支圧板が突設されたことにより、前記曲げモーメ
ントが圧縮側において、鉄筋コンクリート部へ円滑に伝
達される。また、この伝達は、主筋の端部がバンドプレ
ートで鉄骨に拘束されたことにより、さらに効果的に行
なわれる。
形成された接合溝がリブプレートを備えたことにより、
鉄筋コンクリート部と鉄骨との付着力を増大させること
ができる。
は、鉄筋コンクリート部に埋設されたウエブのあるフラ
ンジを介して伝達される。
とにより、支圧板の耐力をさらに高めることができる。
ト造で中央部が鉄骨造の梁を図面に基づいて詳細に説明
する。
したものであり、図1は端部が鉄筋コンクリート造で中
央部が鉄骨造の梁の縦断側面図、図2は梁の端部の縦断
側面図、図3は同横断平面図、図4は図3のA−A線断
面図である。
造の梁1は、図1に示すように、両端部が鉄筋コンクリ
ート部2で形成されるとともに、中央部が鉄骨3で形成
され、該鉄骨3の両端部が、鉄筋コンクリート部2に埋
設されて構成されている。
コンクリート部2の主筋5の配筋幅よりも幅広に形成さ
れ、このフランジ4に鉄筋コンクリート部2の全ての主
筋5が溶接されている。
き付けられたスターラップ6で拘束されるとともに、主
筋5の先端部がバンドプレート7で鉄骨3に拘束されて
いる。
び図5に示すように、上下部のフランジ4、4の先端面
からウエブ8を後退させて形成した接合溝9が設けられ
ている。したがって、ウエブ8のある鉄骨3は、鉄筋コ
ンクリート部2の先端部にのみ埋設された状態となって
おり、この部分に前記バンドプレート7が巻き付けられ
ている。
界部に支圧板10が溶接されている。この支圧板10
は、ウエブ8の両側の上下フランジ4間に溶接されると
ともに、上部フランジ4の上側及び、下部フランジ4の
下側にそれぞれ突設されている。そして、この支圧板1
0には補強板11が突設されて、その耐力をさらに高め
ている。
リート部2への応力の伝達について説明する。曲げモー
メントの引張側は、同図の(1)に示すように、フラン
ジ4に溶接された鉄筋コンクリート部2の主筋5を介し
て円滑に伝達される。またこのフランジ4は、ウエブ8
が切欠されているため応力の円滑な伝達が明解となる。
(1)に示すように、鉄筋コンクリート部2との境界部
に設けた支圧板10を介して、鉄筋コンクリート部2へ
円滑に伝達される。
ト7が巻き付けられて鉄筋コンクリート部2の拘束力を
強めて、その支圧耐力を大きくしているので応力の伝達
が効果的に行なわれる。
に、ウエブ8のあるフランジ4の支圧耐力で鉄筋コンク
リート部2へ伝達される。これは前記と同様に、この部
分に巻き付けられたバンドプレート7が鉄筋コンクリー
ト部2の拘束力を強めて、その支圧耐力を大きくしてい
るので応力の伝達が効果的に行なわれる。
5を全てねじ鉄筋とし、その端部をナット12で支圧板
10に取り付けたものである。このような構成とするこ
とにより、前記と同様に、曲げモーメントの引張側の応
力を鉄筋コンクリート部2へ円滑に伝達することができ
る。
たものであり、図7は梁の端部の縦断側面図、図8は同
横断平面図、図9は図8のC−C線断面図である。
が鉄筋コンクリート部2の深い位置まで埋設され、この
端部における接合溝9の上下にリブプレート13が適宜
間隔ごとに設けられている。
ンクリート部2との接着を強固にするためのものであ
り、L形アングルが上部フランジ4と下部フランジ4と
に溶接されて形成されている。
コンクリート部2の主筋5は、その中央の主筋5がフラ
ンジ4に溶接されるが、該フランジ4に溶接されない両
側の主筋5は、上下でそれぞれ連結されてコ字状に形成
されている。
主筋5やコ字状の主筋5の端部が、バンドプレート7で
鉄骨3に拘束されている。なお、その他の構成は、前記
請求項1の発明と同一である。
も広く形成されたフランジに、鉄筋コンクリート部の主
筋が取り付けられたことにより、鉄骨端部に作用する曲
げモーメントは引張側において、鉄筋コンクリート部へ
円滑に伝達される。また、鉄骨の鉄筋コンクリート部と
の境界部に、支圧板が突設されたことにより、前記曲げ
モーメントは圧縮側において、鉄筋コンクリート部へ円
滑に伝達される。また、この伝達は、主筋の端部がバン
ドプレートで鉄骨に拘束されたことにより、さらに効果
的に行なわれる。さらに、鉄骨の端部に作用するせん断
力は、鉄筋コンクリート部に埋設されたウエブのあるフ
ランジを介して伝達される。このことから、鉄骨から鉄
筋コンクリート部への応力の伝達が円滑に行なわれる。
が形成されたことにより、鉄骨コンクリート部への曲げ
モーメントの円滑な伝達が明解となるとともに、打設コ
ンクリートのまわり、すなわち充填性がよくなる。
に、鉄筋コンクリート部の主筋が配筋され、これらの主
筋の一部がフランジに溶接されるとともに、該フランジ
に溶接されない両側の主筋が、上下で連結されてコ字状
に形成されたことにより、鉄骨端部に作用する曲げモー
メントが引張側において、鉄筋コンクリート部へ円滑に
伝達される。また、鉄骨の鉄筋コンクリート部との境界
部に、支圧板が突設されたことにより、前記曲げモーメ
ントが圧縮側において、鉄筋コンクリート部へ円滑に伝
達される。また、この伝達は、主筋の端部がバンドプレ
ートで鉄骨に拘束されたことにより、さらに効果的に行
なわれる。さらに、鉄骨の端部に作用するせん断力は、
鉄筋コンクリート部に埋設されたウエブのあるフランジ
を介して伝達される。このことから、鉄骨から鉄筋コン
クリート部への応力の伝達が円滑に行なわれる。
接合溝にリブプレートを備えたことにより、鉄筋コンク
リート部と鉄骨との付着力を増大させることができる。
により、支圧板の耐力をさらに高めることができる。
梁の縦断側面図である。
(2)は(1)のB−B線断面図である。
鉄骨造の梁の縦断側面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 鉄骨の両端部が鉄筋コンクリート部に埋
設されて形成された端部が鉄筋コンクリート造で中央部
が鉄骨造の梁において、前記鉄骨の両端部はフランジが
鉄筋コンクリート部の主筋の配筋幅よりも広く形成さ
れ、該フランジに取り付けられた鉄筋コンクリート部の
主筋の端部がバンドプレートで拘束され、前記フランジ
間には、上下部のフランジの先端面からウエブを後退さ
せて形成した接合溝が形成され、鉄骨の鉄筋コンクリー
ト部との境界部に支圧板が突設されたことを特徴とする
端部が鉄筋コンクリート造で中央部が鉄骨造の梁。 - 【請求項2】 鉄骨の両端部が鉄筋コンクリート部に埋
設されて形成された端部が鉄筋コンクリート造で中央部
が鉄骨造の梁において、前記鉄骨の両端部は鉄筋コンク
リート部の後端部近傍にまで埋設され、そのフランジ間
に形成された接合溝にリブプレートを備え、この両端部
には鉄筋コンクリート部の主筋が配筋されてその端部が
バンドプレートで拘束され、これらの主筋の一部は鉄骨
のフランジに溶接されるとともに、該フランジに溶接さ
れない両側の主筋は上下でそれぞれ連結されてコ字状に
形成され、鉄骨の鉄筋コンクリート部との境界部には支
圧板が突設されたことを特徴とする端部が鉄筋コンクリ
ート造で中央部が鉄骨造の梁。 - 【請求項3】 前記支圧板には補強板が取り付けられて
いることを特徴とする請求項1又は2に記載の端部が鉄
筋コンクリート造で中央部が鉄骨造の梁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6274856A JP2978727B2 (ja) | 1994-11-09 | 1994-11-09 | 端部が鉄筋コンクリート造で中央部が鉄骨造の梁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6274856A JP2978727B2 (ja) | 1994-11-09 | 1994-11-09 | 端部が鉄筋コンクリート造で中央部が鉄骨造の梁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08135013A JPH08135013A (ja) | 1996-05-28 |
JP2978727B2 true JP2978727B2 (ja) | 1999-11-15 |
Family
ID=17547535
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6274856A Expired - Fee Related JP2978727B2 (ja) | 1994-11-09 | 1994-11-09 | 端部が鉄筋コンクリート造で中央部が鉄骨造の梁 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2978727B2 (ja) |
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JP5985929B2 (ja) * | 2012-08-28 | 2016-09-06 | 東急建設株式会社 | 複合構造体及び建築物 |
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CN104563391B (zh) * | 2014-10-31 | 2016-08-24 | 华南理工大学 | 一种内置上翼缘不连续工字钢的再生混合梁及其施工工艺 |
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-
1994
- 1994-11-09 JP JP6274856A patent/JP2978727B2/ja not_active Expired - Fee Related
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