JP5298064B2 - コンクリート造と鉄骨造の混合構造梁 - Google Patents

コンクリート造と鉄骨造の混合構造梁 Download PDF

Info

Publication number
JP5298064B2
JP5298064B2 JP2010102158A JP2010102158A JP5298064B2 JP 5298064 B2 JP5298064 B2 JP 5298064B2 JP 2010102158 A JP2010102158 A JP 2010102158A JP 2010102158 A JP2010102158 A JP 2010102158A JP 5298064 B2 JP5298064 B2 JP 5298064B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete
steel
embedded
mixed
end plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010102158A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011231509A (ja
Inventor
仁之 高木
啓一 斉藤
貴久 森
亮平 黒沢
茂 百武
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurosawa Construction Co Ltd
Daiwa House Industry Co Ltd
Original Assignee
Kurosawa Construction Co Ltd
Daiwa House Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kurosawa Construction Co Ltd, Daiwa House Industry Co Ltd filed Critical Kurosawa Construction Co Ltd
Priority to JP2010102158A priority Critical patent/JP5298064B2/ja
Publication of JP2011231509A publication Critical patent/JP2011231509A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5298064B2 publication Critical patent/JP5298064B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Description

この発明は、両端部をコンクリート造とし中央部を鉄骨造とした混合構造梁に関するものであり、特に、鉄骨造部のてこ作用による接合部のせん断力を軽減した混合構造梁に関する。
図7に示すように、両端部がコンクリート造部11で中央部を鉄骨造部12とした混合構造梁2の建築物が知られており、コンクリート造部11と鉄骨造部12の接合部は、図1に示すように、コンクリート柱1から延びる短いコンクリート造部11に鉄骨造部12が埋めこんで接続されている。コンクリート造部11に鉄骨造部12を埋め込んだ接合構造の場合、コンクリート造部11には鉄骨造部12のてこ作用によるせん断力が作用することが知られている。
特開2005−30151号公報
両端部をコンクリート造とし中央部を鉄骨造とした混合構造梁において、コンクリート造部には鉄骨造部のてこ作用によるせん断力が発生し、このせん断力に対抗するため、接合部分にせん断補強筋を多数配筋しなければならず、コストを上昇させるだけでなく、せん断補強筋が密に配筋されるためコンクリートが十分充填されなかったり、断面内でのコンクリートと鉄骨の肌別れによって一体性が失われるなどの問題が生じていた。
また、鉄骨造部のコンクリートからの抜け出し作用により、コンクリート部材の耐力の低下が起きている。
本発明は、以上に述べた従来技術の問題点を解消しようとするものであり、鉄骨造部のてこ作用によるせん断力を低下させることによって接合部のコンクリート造部内に配筋するせん断補強筋を低減または不要とし、建設コストを低コストとすると共に施工性を向上させるものである。
コンクリート造部に埋設された鉄骨造部部材のウェブ中央に、ウェブの埋設部全長にわたってスリットを形成して断面切欠部を設けることにより埋め込んだ鉄骨造部材のてこ作用によるせん断力を減少させ、接合部におけるせん断補強筋の配筋量を低減し、接合部のコンクリートの充填性を改善したものである。
スリットの幅は任意であり、ウェブの中央部に数mmの幅から上下のフランジ近くに10mm程度のウェブを残した状態までの間で任意に定めることができる。
本発明の接合構造は、鉄骨部材の中央部に、コンクリート造部に埋設されたウェブの全長にわたってスリットを設けることによって埋め込んだ鉄骨造部のてこ作用によるせん断力がコンクリートに伝達されないようにしてコンクリート部材に発生する応力を軽減させたものであり、接合部におけるせん断力に対抗するせん断補強筋の配筋量を低減することができ、コストの削減を図ることができる。
また、せん断補強筋を密に配筋する必要がなくなるため、コンクリートが接合部に空隙を生じることなく充填され、接合部の強度が保たれると共に、施工性が改善される。
鉄骨造部の端面にエンドプレートを設置することによって鉄骨部材のてこ作用によるせん断力がコンクリートに伝達されなくなり、エンドプレートを介してせん断力がコンクリート造部の断面全体に均等に伝達されるようになり、同様に接合部におけるせん断補強筋の配筋量を低減でき、接合部のコンクリートの充填性が改善される。
また、エンドプレートは、鉄骨造部がコンクリートから抜け出すのを防止しており、かつ、鉄骨部材の曲げモーメントをコンクリート造部に伝達しやすくする機能を有しており、力学的に合理的な梁とすることができる。
従来の混合構造梁の断面図。 鉄骨造部のウェブにスリットを設けた混合構造梁の断面図。 端部にエンドプレートを設けた混合構造梁の断面図。 エンドプレートの有無による接合部のせん断力の伝達状態説明図。 プレストレストコンクリート部材への適用例の説明図。 プレキャストコンクリート部材への適用例説明図。 混合構造梁の構造物の概念図。
1 コンクリート柱
2 混合構造梁
11 コンクリート造部
12 鉄骨造部
21 フランジ
22 ウェブ
3 断面切欠部
31 スリット
4 エンドプレート
15 緊張鋼材の定着部の凹部
16 緊張鋼材
17 コーベル
25 定着板
40 鉄筋
41 定着部
以下、実施例を示して本発明を詳細に説明する。
図2に示すように、コンクリート柱1に短いコンクリート造部11が接続してあり、上下のフランジ21とウェブ22とからなるH形鋼の鉄骨造部12が一定長さコンクリート造部11に埋設して一体化してあり、混合構造梁2としてある。
鉄骨造部12のウェブ22の中央部には、コンクリート造部11に埋設してある埋設部のほぼ全長にわたってスリット31が形成してある。
この混合構造梁2に繰り返し荷重を載荷して試験をおこなったところ、本発明のスリット31を形成した混合構造梁2は、スリット31を形成しない混合構造梁に比較してひび割れの数については差異は認められなかったが、ひび割れの大きさ、及び幅はスリットの無い場合が大きかった。このことから、コンクリート造部と鉄骨造部の混合構造梁において、鉄骨造部にスリットを設けることで、鉄骨造部12のてこ作用によって生じる接続部におけるせん断力を低下させることが確認できた。
また、鉄骨造部12のコンクリート造部11への埋め込み長さを変化させてその影響を見たところ、スリット31によるてこ作用の軽減効果は、鉄骨造部の埋め込み長さが長いほど顕著であることが認められた。
図3に示すように、コンクリート造部11の端部にエンドプレート4を設けたものである。
このエンドプレート4は、コンクリート柱1に定着部41を有する鉄筋(主筋)40を使用してコンクリート造部11の端部に定着してある。
エンドプレート4の有無による接合部のせん断力の伝達状態を図4に示す。接合端面において、エンドプレート無しの場合、鉄骨造部12のせん断力Qは、フランジ位置でコンクリートを押すように作用し、フランジの下のコンクリート断面だけにせん断応力を集中的に伝達させている。一方、エンドプレート4を設けた場合、エンドプレート4を介してせん断力Qをコンクリート造部の断面全体に(q)で示すように均等に伝達させることができる。
また、この実施例では、鉄骨造部12のフランジ21の引張応力がコンクリートの付着を介してコンクリート造部11の鉄筋40に伝達されるため、より確実に、かつ、円滑に曲げモーメントがコンクリート造部11に伝達される。
エンドプレート4は、鉄骨造部12が埋設してあるコンクリート造部11からの抜け出しをも防止する機能を有している。
実施例2のコンクリート造部の端面にエンドプレートを設けたものにおいては、鉄骨構造部12のせん断力がエンドプレートとコンクリート造部の界面の摩擦及び鉄筋40のダボ効果によってコンクリート造部に伝達される。繰り返し荷重を受けている間にエンドプレート4とコンクリート造部11の界面に隙間が生じ、摩擦によるせん断力の伝達ができなくなる可能性があるが、この場合、鉄筋40のダボ効果のみによってせん断力を伝達させることが可能である。
また、界面に隙間が生じても、せん断力を伝達する面積を減少させないため、プレストレスによってエンドプレート4とコンクリート造部11の界面に圧縮力を与えて密着させるようにしたものである。エンドプレート4がコンクリート造部11の端面にプレストレス力によって押し付けられるので界面において摩擦力が上昇し、せん断力の伝達効率が上昇する。従って、せん断力がエンドプレート4で殆ど伝達され、コンクリート部材に作用するせん断力が減少する。
図5に示す例は、コンクリート造部11の部分をプレストレストコンクリートとしたものである。コンクリート造部11にプレストレスを導入するためにコンクリート柱1に緊張鋼材16の定着部の凹部15が設けてあり、緊張鋼材16が定着してある。
鉄骨造部12の上下のフランジ21に定着板25が設けてあり、緊張鋼材16の他の端部が定着してある。エンドプレート4が設けてある場合は、緊張鋼材16はエンドプレート4に定着するか、または、定着板25に定着される。
図6に示す例は、コンクリート造部11をプレキャストコンクリート製としたものである。コンクリート柱1に梁が接続される位置にはコーベル17が設けてあり、このコーベル17にプレキャスト製のコンクリート梁11が載置され、緊張鋼材16によってプレストレス力が導入されて柱1と梁11が一体化される。 緊張鋼材16の一端はコンクリート柱1に形成された凹部に定着され、他端はフランジ21に設けた定着板25に定着される。エンドプレート4が設けてある場合は、緊張鋼材16はエンドプレート4、または、プレキャストコンクリート造部11に設けた定着板25に定着される。

Claims (4)

  1. ウェブとフランジからなる鉄骨造部の両端部がコンクリート造部に埋設接合される混合構造梁において、コンクリート造部内に埋設された鉄骨造部のウェブの中央部に、埋設部全長にわたるスリットを形成することによって鉄骨造部のてこ作用によるせん断力を低下させた混合構造梁。
  2. 請求項1において、スリット幅は、数mmから上下のフランジに10mm程度ウェブを残すものである混合構造梁。
  3. 請求項1〜2のいずれかにおいて、コンクリート造部にプレストレスが付与してある混合構造梁。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、コンクリート造部がプレキャストコンクリート部材である混合構造梁。
JP2010102158A 2010-04-27 2010-04-27 コンクリート造と鉄骨造の混合構造梁 Active JP5298064B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010102158A JP5298064B2 (ja) 2010-04-27 2010-04-27 コンクリート造と鉄骨造の混合構造梁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010102158A JP5298064B2 (ja) 2010-04-27 2010-04-27 コンクリート造と鉄骨造の混合構造梁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011231509A JP2011231509A (ja) 2011-11-17
JP5298064B2 true JP5298064B2 (ja) 2013-09-25

Family

ID=45321101

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010102158A Active JP5298064B2 (ja) 2010-04-27 2010-04-27 コンクリート造と鉄骨造の混合構造梁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5298064B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108301506B (zh) * 2017-12-28 2023-08-11 天元建设集团有限公司 一种方钢柱-混凝土梁牛腿节点连接构造及其施工方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2978727B2 (ja) * 1994-11-09 1999-11-15 戸田建設株式会社 端部が鉄筋コンクリート造で中央部が鉄骨造の梁
JP2005030151A (ja) * 2003-07-10 2005-02-03 Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd 建造物の躯体構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011231509A (ja) 2011-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6652754B2 (ja) 急速施工用プレキャストコンクリート床版の接合構造およびその施工方法
KR101286557B1 (ko) 층고절감형 강합성보 및 이를 구비한 바닥판 구조
JP4094149B2 (ja) 柱と梁の接合構造
JP5916364B2 (ja) 鉄筋コンクリート梁のせん断耐力向上方法
JP2009281066A (ja) 梁端部をpc造とする複合構造梁を用いた建物構造
JP6143094B2 (ja) 鉄筋コンクリート部材と鉄骨部材の接合構造
JP5298064B2 (ja) コンクリート造と鉄骨造の混合構造梁
JP5087026B2 (ja) 耐震補強構造
JP4447632B2 (ja) 梁、および梁と柱の接合構造ならびにその接合方法
JP2017222996A (ja) 柱梁の接合部構造
JP2008063804A (ja) フルプレキャストコンクリート梁部材及びそれを用いた接合構造
JP4928341B2 (ja) トラス橋の構築方法
KR101397131B1 (ko) 프리스트레스 콘크리트 교량 및 그 시공방법
JP6205115B2 (ja) コーベル及び建築物
JP2010144512A (ja) 連続i桁橋の中間支点近傍の構造
JP2006299554A (ja) 連続i桁橋の中間支点近傍の構造
JP2007120002A (ja) プレテンション部材
JP5756719B2 (ja) プレキャストコンクリート製の床版、及び、その設計方法
JP4865104B2 (ja) 複合構造梁の設計方法
JP2009108500A (ja) プレキャスト梁構築方法、プレキャスト梁、プレキャスト梁接合構造、及び建物
JP5039590B2 (ja) プレキャストコンクリート梁
JP7464075B2 (ja) プレストレス構造及びそれを用いたプレキャストコンクリート部材
JP2007315005A (ja) 鉄筋コンクリート梁の貫通孔補強構造
JP2006009361A (ja) コンクリート部材およびコンクリート部材の補強方法
KR102089574B1 (ko) 슬래브 구조체의 시공방법

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120502

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120706

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130521

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130617

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5298064

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250