JP3906208B2 - 車載機器制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は車載機器制御装置に関し、より詳細には、車両に搭載されているオーディオ
操作を行なうための車載機器制御装置に関する。
従来、車載機器には、例えばオーディオやエアコン等があり、これら機器を操作するた
めの情報を入力するSWは、車内において別々の位置に配設され、独立的に操作されてい
た。そのため、入力操作が煩雑になり、操作に時間を要する上、間違えて誤動作させてし
まうということがあった。また、それぞれのSWが独立しているため、多くのSWが必要
となり、回路規模が拡大してしまうということがあった。
また、車載機器が増加すれば、それを操作する操作機器(リモコン等)が増加し、操作
を行なうのに混乱が生じるということがあった。
上記状況に対処するための装置として、下記の特許文献1に車両用機器の操作系選択装
置が開示されている。この装置によれば、ジョイスティックタイプの集中操作SWを操作
することによって、インストルメントパネル内の表示装置に各機器の種類及び操作項目を
階層的に表示させると共に機器動作の制御を可能にしている。
しかしながら、上記装置では、運転者が走行中にSW操作を行なう場合においては、操
作状況を確認するために視線を前方から車両のインストルメントパネル内に移さねばなら
ず、安全確保の面からの不具合がある。また、車載機器はナビゲーション機器の一部を除
いて、走行中であったとしても、いつでも操作可能であることから、やはり安全確保の面
から課題がある。
特開平7−257231号公報
課題を解決するための手段及びその効果
本発明は上記課題に鑑みなされたものであって、車両運転に特に注意が必要な場合には
、オーディオ等のSW操作を不能とすることにより、安全性の向上を図ることができる車
載機器制御装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明に係る車載機器制御装置(1)は、車両と前方の障害
物との距離を計測する測距手段と、該測距手段からの情報に基づいて、前記距離が所定距
離以下となった場合、前記車両に搭載されているオーディオの操作を不能とするように制
御する操作制御手段とを備えていることを特徴としている。
上記車載機器制御装置(1)によれば、車両と前方の障害物(例えば、他車)との距離
が短い場合(すなわち、車両運転に特に注意が必要な場合)には、前記車両に搭載されて
いるオーディオの操作を不能とするので、車両運転に特に注意が必要な場合には、ドライ
バーにハンドルやアクセル、ブレーキなどの運転中に必要となる操作に集中させることが
でき、前方不注意による追突等の事故防止に役立てることができる。これにより、安全性
の向上を図ることができる。
また、本発明に係る車載機器制御装置(2)は、上記車載機器制御装置(1)において
、前記操作制御手段が、前記車両と前方の障害物との距離が所定距離以上になった場合、
再び前記オーディオの操作を可能とするように制御するものであることを特徴としている
上記車載機器制御装置(2)によれば、前記車両と前方の障害物(例えば、他車)との
距離が所定距離以下になった場合には、前記オーディオの操作は不能になるが、再び前記
距離が所定距離以上になった場合には、前記オーディオの操作を可能にすることができる
また、本発明に係る車載機器制御装置(3)は、上記車載機器制御装置(2)において
、前記オーディオの操作の不能・可能を制御するための判断に用いられる前記所定距離に
緩衝領域が設けられていることを特徴としている。
上記車載機器制御装置(3)によれば、前記オーディオの操作の不能・可能を制御する
ための判断に用いられる前記所定距離に緩衝領域が設けられているので、頻繁に前記不能
・可能の制御が行なわれることを防止することができる。例えば、前記車両と前方の障害
物との距離が所定距離を境にして、頻繁に変化があり、それに応じて前記不能・可能の制
御が頻繁に行なわれると、運転者に煩わしさを与えてしまうが、これを回避することがで
きる。
以下、本発明に係る車載機器制御装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1(
a)は実施の形態(1)に係る車載機器制御装置の構成を概略的に示したブロック図であ
る。図中15は、車両と前方の障害物との距離を計測する測距手段を示しており、測距手
段15、車両が走行中であるか否かを検出する走行状況検出手段16、及び車載機器4(
例えば、オーディオ)を操作するための情報を入力する操作手段17の出力側は、制御手
段2Fの入力側にそれぞれ接続されている。また、制御手段2Fの出力側は車載機器4の
入力側に接続されている。
実施の形態(1)に係る車載機器制御装置における制御手段2Fの動作を図1(b)に
示したフローチャートに基づいて説明する。まず、ステップ21において、走行状況検出
手段16からの信号を取り込んで、車両が走行しているか否かを判断する。車両が走行し
ていれば、ステップ22に移り、走行していなければ、前記動作は終了する。
ステップ22では、測距手段15で計測された車両と前方の障害物との距離Wを取り込
んで、次にステップ23において、距離Wが所定距離W’未満であるか否かを判断する。
距離Wが所定距離W’未満であれば、ステップ24に移り、操作手段17からの操作を不
能とし、所定距離W’未満でなければ、ステップ21に戻る。
上記実施の形態(1)に係る車載機器制御装置によれば、車両と前方の障害物(例えば
、他車)との距離Wが短い場合(すなわち、車両運転に特に注意が必要な場合)には、車
載機器4の操作が不能となるように制御するので、前方不注意による追突等の事故防止に
役立てることができる。これにより、安全性の向上を図ることができる。
図2(a)は実施の形態(2)に係る車載機器制御装置の構成を概略的に示したブロッ
ク図である。ここでは、図1(a)に示した車載機器制御装置と同様の構成については、
その説明を省略する。
実施の形態(2)に係る車載機器制御装置における制御手段2Gの動作を図2(b)に
示したフローチャートに基づいて説明する。まず、ステップ31において、走行検出手段
16からの信号を取り込んで、車両が走行しているか否かを判断する。車両が走行してい
れば、ステップ32に移り、走行していなければ、ステップ38に移る。
ステップ32では、測距手段15で計測された車両と前方の障害物との距離Wを取り込
んで、次にステップ33において、距離Wが所定距離W’未満であるか否かを判断する。
距離Wが所定距離W’未満であれば、ステップ34に移り、所定距離W’未満でなければ
、ステップ31に戻る。
ステップ34では、操作手段17からの操作を不能とし、次にステップ35において、
走行状況検出手段16からの信号を取り込んで、車両が走行しているか否かを判断する。
車両が走行していれば、ステップ36に移り、走行していなければ、ステップ38に移る
ステップ36では、測距手段15で計測された車両と前方の障害物との距離Wを取り込
んで、次にステップ37において、距離Wが所定距離W”以上であるか否かを判断する。
距離Wが所定距離W”以上であれば、ステップ38に移り、所定距離W”以上でなければ
、ステップ31に戻る。ステップ38では、操作手段17からの操作を可能にする。
上記実施の形態(2)に係る車載機器制御装置によれば、車両と前方の障害物(例えば
、他車)との距離Wが所定距離W’未満になった場合には、車載機器の操作は不能になる
が、再び前記距離が所定距離W”以上になった場合には、車載機器の操作を可能にするこ
とができる。
また、車載機器4の操作不能・可能を制御するための判断に用いられる所定距離W’、
W”に緩衝領域αを設けて、所定距離W”をW’+αとする。これにより、頻繁に前記制
御が行なわれるといった事態の発生を防止することができる。例えば、所定距離W’、W
”がともに30mであれば、距離Wが30mを境にして、頻繁に変化があり、それに応じ
て前記不能・可能の制御が頻繁に行なわれると、運転者に煩わしさを与えてしまう。しか
しながら、緩衝領域α(10m)を設けて、所定距離W”を40mとすることにより、こ
れを回避することができる。
図3(a)は実施の形態(3)に係る車載機器制御装置の構成を概略的に示したブロッ
ク図である。ここでは、図2(a)に示した車載機器制御装置と同様の構成については、
その説明を省略する。図中18は、車載機器4の操作が不能及び可能になったことを、使
用者に知らせる告知手段を示しており、制御手段2Hの出力側は告知手段18の入力側に
接続されている。
実施の形態(3)に係る車載機器制御装置における制御手段2Hの動作を図3(b)に
示したフローチャートに基づいて説明する。まず、ステップ41において、車載機器4が
操作不能であるか否かを判断する。操作不能であれば、ステップ42に移り、操作不能で
なければ(操作可能であれば)、ステップ44に移る。
ステップ42では、車載機器4が操作可能になったか否かを判断する。操作可能になれ
ば、ステップ43に移り、告知手段18から操作可能になったことを告知させ、操作可能
になっていなければ、ステップ42に戻る。ステップ44では、車載機器4が操作不能に
なったか否かを判断する。操作不能になれば、ステップ45に移り、告知手段18から操
作不能になったことを告知させ、操作不能になっていなければ、ステップ44に戻る。
上記実施の形態(3)に係る車載機器制御装置によれば、告知手段18を備えているの
で、使用者は車載機器4の操作が不能及び可能になったことを知ることができる。告知手
段18としては、音声を用いて知らせる音声告知手段やヘッドアップディスプレイ等を採
用することができる。前記音声告知手段の場合、音声で車載機器4の操作が不能及び可能
になったことが告知されるので、使用者は容易に告知内容を知ることができる。また、ヘ
ッドアップディスプレイを採用した場合、運転者は視線を移動させることなく、告知内容
を知ることができる。
図4は実施の形態(4)に係る車載機器制御装置の構成を概略的に示したブロック図で
ある。ここでは、図1(a)に示した車載機器制御装置と同様の構成については、その説
明を省略する。図中19は、車両の状況を検出する車両状況検出手段を示しており、車両
状況検出手段19の出力側は制御手段2Jの入力側に接続されている。
上記実施の形態(4)に係る車載機器制御装置によれば、車両の状況に応じて設定され
た所定距離W’、W”に基づいて、車載機器4の操作不能・可能が制御されるので、より
一層、安全性の向上を図ることができる。例えば、高速度で走行中やステアリング動作が
大きい時等には、運転者に与える運転の負担度が大きいので、所定距離W’、W”が長く
なるように制御する。なお、上記実施の形態(1)〜(4)に係る車載機器制御装置にお
ける測距手段15として、ミリ波レーダやレーダレーザ等が挙げられる。
(a)は本発明の実施の形態(1)に係る車載機器制御装置の構成を概略的に示したブロック図であり、(b)は実施の形態(1)に係る車載機器制御装置における制御手段の動作を示したフローチャートである。 (a)は実施の形態(2)に係る車載機器制御装置の構成を概略的に示したブロック図であり、(b)は実施の形態(2)に係る車載機器制御装置における制御手段の動作を示したフローチャートである。 (a)は実施の形態(3)に係る車載機器制御装置の構成を概略的に示したブロック図であり、(b)は実施の形態(3)に係る車載機器制御装置における制御手段の動作を示したフローチャートである。 実施の形態(4)に係る車載機器制御装置の構成を概略的に示したブロック図である。
符号の説明
2F〜2H、2J 制御手段
4 車載機器
15 測距手段
16 走行状況検出手段
17 操作手段
18 告知手段
19 車両状況検出手段

Claims (3)

  1. 車両と前方の障害物との距離を計測する測距手段と、
    該測距手段からの情報に基づいて、前記距離が所定距離以下となった場合、前記車両に
    搭載されているオーディオの操作を不能とするように制御する操作制御手段とを備えてい
    ることを特徴とする車載機器制御装置。
  2. 前記操作制御手段が、前記車両と前方の障害物との距離が所定距離以上になった場合、
    再び前記オーディオの操作を可能とするように制御するものであることを特徴とする請求
    項1記載の車載機器制御装置。
  3. 前記オーディオの操作の不能・可能を制御するための判断に用いられる前記所定距離に
    緩衝領域が設けられていることを特徴とする請求項2記載の車載機器制御装置。
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