JP3904329B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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    • G03F7/7045Hybrid exposures, i.e. multiple exposures of the same area using different types of exposure apparatus, e.g. combining projection, proximity, direct write, interferometric, UV, x-ray or particle beam

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置の製造方法に係り、特に化学増幅系レジストを用いた半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体製造のためのリソグラフィ工程に用いられるレジストは、現在解像度の向上とともに高感度化の研究が盛んに行われている。レジストの高感度化は、短い描画時間で多くのパターンの形成を可能とし、半導体集積回路等を量産性よく製造することができる。レジストの高感度化を達成するための一つとして化学増幅系レジストと呼ばれるものがある。例えば、「レジスト材料・プロセス技術」104〜112頁、技術情報協会、(1991年)に記述されているように、化学増幅系レジストでは、光、電子線、X線等のエネルギー線の照射により、まず酸を発生させる。発生した酸は、描画工程に引き続いて行う熱処理工程中に進行するレジストの難溶化又は易溶化の反応の際の触媒として作用する。以下、図2に従い化学増幅系ネガ型レジストを用いた従来法の工程を説明する。
【0003】
まず図2(a)に示すように、被加工基板201上に架橋剤であるヘキサメトキシメチルメラミンと、触媒となる酸を発生するための酸発生剤である1、3、5―トリス(ブロモアセチル)ベンゼンと、基底樹脂であるクレゾールノボラック樹脂の三成分からなる化学増幅系ネガ型レジストを0.2μmの厚さに回転塗布し、プリベークを行い、レジスト層202を形成する。
【0004】
次に、図2(b)に示すように所定の位置にエネルギー線203を照射し、被照射部分に選択的に酸204を発生させる。酸204の発生した部分を酸発生部205とする。
その後、第1の熱処理を行い、照射によって発生した酸を触媒として、架橋剤の架橋反応を促進し、レジストを現像液に対して易溶性から難溶性に変化させ、レジスト反応部206を形成する。また、このとき酸触媒が拡散することにより、反応領域が広がるため、酸発生部205の領域よりレジスト反応部206の領域が大きくなる(図2(c))。
その後、現像処理を行い、所定のレジストパターン207を形成する(図2(d))。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
化学増幅系レジストはエネルギー線照射後に行う熱処理条件によって、パターンを形成するために必要なエネルギー線照射量が変化する。これはエネルギー線照射によって発生した触媒が、熱処理によって拡散し、レジスト反応を促進するためである。そのため、エネルギー線照射後に行う熱処理温度を高くした場合、触媒の熱拡散距離が大きくなると同時にレジスト反応が促進されるため、少ないエネルギー線照射量でパターン形成することが可能となる。少ないエネルギー線照射量は、エネルギー線の照射時間を短くすることができる。しかし、触媒の熱拡散距離が大きくなった場合、レジスト反応がエネルギー線の照射された領域に留まらず、未照射領域にまで広がることになる。従って、エネルギー線の照射領域と未照射領域との境界部分コントラストが小さくなる。その結果、後の現像条件のわずかな差で、形成されるパターン寸法が変化することとなり、高い寸法制御性を達成することができなかった。
【0006】
逆に、熱処理温度を低くした場合、触媒の熱拡散距離が小さくなり、高い寸法制御性を得ることが可能となる。しかし、パターンを形成するために必要なエネルギー線照射量が大きくなるため、被加工基板の処理速度の低下を招いた。つまり従来は高い寸法制御性と高い処理速度を両立することが困難であった。
【0007】
本発明の目的は、高い寸法制御性と高い処理速度を有する半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に、化学増幅系レジストの塗膜を形成し、この塗膜の第1のパターン領域に第1のエネルギー線を照射し、次いで第1の熱処理を行い、その後さらに塗膜の第2のパターン領域に第2のエネルギー線を照射し、第2のエネルギー線の照射後に、上記第1の熱処理の温度以下の温度で第2の熱処理を行い、その後、現像するようにしたものである。
【0009】
一般に半導体装置の製造方法でパターンを形成するとき、形成されるパターン領域は、高い寸法制御性が要求されるパターン領域と、要求されないパターン領域がある。本発明では、高い寸法制御性が要求されるパターン領域と要求されないパターン領域の描画及びその後の熱処理工程を別にするようにした。
【0010】
高い寸法制御性が要求されないパターン領域を先に描画する場合は、高い寸法制御性を要求されないパターン領域に、第1のエネルギー線照射を行う。このパターン領域は、照射後に行う第1の熱処理工程により酸触媒が拡散し、レジスト反応が促進されるため、寸法制御性が劣化するが少ないエネルギー線照射量でよい。
【0011】
次に、寸法制御性の要求の高いパターン領域に第2のエネルギー線照射を行う。その後、必要なら第2の熱処理を行い、次に、現像処理を行って所定のレジストパターンを形成する。第2のエネルギー線照射によって発生した酸触媒は、第2の熱処理を行うときはそれによってのみ熱拡散が生じる。従って、第1、第2のエネルギー線照射によって発生した酸触媒の拡散距離がそれぞれ異なる。上述のように、第1のエネルギー線照射により形成されたパターン領域は寸法制御性が低いものの少ないエネルギー線照射量で形成できる。第2のエネルギー線照射により形成されたパターン領域は多くのエネルギー線照射量を必要とするが高い寸法制御性で形成できる。
【0012】
また、寸法制御性の要求の高いパターン領域が多いときは、上記のように処理すると第2のエネルギー線照射後に行う第2の熱処理温度が低いため、第2のエネルギー線照射処理時間があまりにも長くなることがある。この場合、次のようにしてもよい。すなわち、第1のエネルギー線照射装置として微細加工性が優れているものの処理時間が長い装置を用い、第2のエネルギー線照射装置として、第1のエネルギー線照射装置と比較し微細加工性は劣るものの処理時間の早い装置を使用する。ここで、第1のエネルギー線照射後に行う第1の熱処理条件は、電子線照射量裕度、形成されたパターン形状等から判断して、最も優れた条件とするとさらによい。また、第2の熱処理温度は、第1の熱処理温度より十分に低くする必要がある。十分に低くすることにより酸の拡散を抑制することが可能となり、第1のエネルギー線照射領域の寸法精度を高く維持することができる。
【0013】
第1及び第2の熱処理の好ましい温度範囲は、厳密には用いる化学増幅系レジストによって異なる。しかし、大体の値は、第1の熱処理では、100℃から120℃の範囲、第2の熱処理では、室温から110℃の範囲である。第2の熱処理温度は第1の熱処理温度と同じでもよいが、一般的には5℃から20℃の範囲で低い温度とすることが好ましく、5℃から12℃の範囲で低い温度とすることがより好ましい。
【0014】
また、本発明では次のような方法を用いることが好ましい。すなわち、第1のパターン領域と第2のパターン領域は分離して配置されているとき、第1及び第2の熱処理工程の温度は、第1及び第2のパターン領域がそれぞれ上記第1及び第2の熱処理工程により拡大する距離の大きな方と第1のエネルギー線の照射と第2のエネルギー線の照射との合わせ誤差量の合計が、第1のパターン領域と上記第2のパターン領域との間隔の最も狭い距離より小さくなるような温度とすることである。ここで拡大する距離とは、例えばあるパターンが左右にaずつ拡大したとすれば2aとなる。
【0015】
また、第1及び第2のパターン領域の一部が互いに重なって配置されているときは、この重なる距離を、第1のエネルギー線の照射と第2のエネルギー線の照射との合わせ誤差量以上、合わせ誤差量の2倍以下とすることが好ましい。これによって合わせ誤差が生じてもパターンの断線が生じることがない。
【0016】
また、本発明においては、第3のエネルギー線の照射を行ってもよい。このときは、第2のエネルギー線の照射とその後の熱処理と第3のエネルギー線の照射とその後の熱処理の関係を、上述した第1のエネルギー線の照射とその後の熱処理と第2のエネルギー線の照射とその後の熱処理の関係と同様にすればよい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のを実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。
【0018】
〈実施例1〉
化学増幅系ネガ型レジストのパターン形成に本発明を適用した場合について、図1を用いて説明する。
まず、被加工基板101上にノボラック樹脂、芳香族アジドである4、4’−ジアジド−3、3’−ビフェニルベンゼン、酸発生剤である1、3、5−トリスブロモアセチルベンゼンからなる化学増幅系レジストを0.3μmの厚さに回転塗布し、プリベークを100℃、2分間行いレジスト層102とした(図1(a))。この化学増幅系レジストは、エネルギー線照射後に熱処理をしなくても高感度であり、微細加工に適している。
【0019】
次に、第1のエネルギー線103として一括転写方式の電子線を所定の形状に従い、25μC/cm2の電子線照射量で選択的に照射し、酸104を発生させ、第1の酸発生部105を形成した。この第1のエネルギー線により照射する領域は、寸法精度の要求が設計寸法の±3%を超えてもよいパターンとした(図1(b))。引き続き第1の熱処理工程を100℃、2分間行うことにより、第1のレジスト反応部106が生じた。第1のレジスト反応部106は、酸104が第1の熱処理により拡散するため、第1の酸発生部105より領域が50nm程度大きくなった(図1(c))。
【0020】
次に、第2のエネルギー線108として、ガウシアン型の電子線を75μC/cm2の電子線照射量で描画した。この第2のエネルギー線は寸法精度の要求が±3%以下のパターンのみに照射し、所定形状部分に第2の酸発生部109を形成した(図1(d))。ここで使用したレジストは、電子線照射量を75μC/cm2と大きくすることによって、エネルギー線照射後の熱処理工程を行わなくても、第2の酸発生部109が生じると共に、第2のレジスト反応部110が形成される(図1(e))。
【0021】
次に、前記試料をテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイドの2.38%水溶液に2分間浸漬させて現像処理を行うことによって、レジストパターン107が得られた(図1(f))。
【0022】
本実施例のように第2のエネルギー線として、微細加工性が非常に高い特性をもつガウシアン方式の電子線を用いることによって、非常に微細なパターンを形成することが可能となった。さらには、本実施例では、第2のエネルギー線照射の後に熱処理工程を行っていないため、第2のエネルギー線照射部の酸拡散は殆どなく、第2のエネルギー線照射による潜像を高く維持することが可能となり、高い寸法精度を実現できた。
【0023】
また、全エネルギー線照射をスループットの遅いガウシアン方式の電子線を用いた場合、非常に長い処理時間が必要となる。そこで、本実施例のように寸法精度の要求の低い部分をガウシアン方式の電子線よりスループットの高い一括転写方式の電子線を利用し、さらには、第1のエネルギー線照射の後に第1の熱処理工程を行うことにより、スループットの向上ができた。
【0024】
以上の工程により形成されるパターンは、被加工基板の処理時間を著しく低下させることなく、寸法精度高く形成することが可能となった。なお、一括転写方式の電子線の代わりに可変矩形方式の電子線を利用してもよい。
【0025】
この化学増幅系レジストを用いたとき、第1の熱処理工程の好ましい温度範囲は、100℃から120℃である。また、第2のエネルギー線照射の後に、第2の熱処理工程は行わなかったが、第2の熱処理工程を行うときは、80℃から110℃の範囲とすることが好ましい。
【0026】
なお、熱処理の温度を高くする代わりに、熱処理の時間を長くしても触媒の熱拡散距離は大きくなる。しかし、触媒の熱拡散距離は、熱処理時間を2〜3倍程度長くするよりも熱処理温度を10℃高くした方がはるかに大きい場合が多い。熱処理時間を大幅に長くすることは、全体の処理時間を長くするので好ましくない。
【0027】
〈実施例2〉
化学増幅系ネガ型レジストのパターン形成に本発明を適用した別の実施例について、図3を用いて説明する。
まず、被加工基板301上にシプレイ社製の化学増幅系ネガ型レジストSAL601を0.15μmの厚さに回転塗布し、プリベークを110℃、2分間行いレジスト層302とした(図3(a))。この化学増幅系ネガ型レジストは高感度であり、さらに熱処理による効果が大きい。
【0028】
次に、第1のエネルギー線303として、X線照射装置によりX線を所定の形状に従い、20mJ/cm2でマスクを通して照射し、酸304を発生させ、第1の酸発生部305を形成した。この第1のエネルギー線は0.20μm以上のパターンに照射した(図3(b))。引き続き第1の熱処理工程を120℃、2分間行い、第1のレジスト反応部306を生じさせた(図3(c))。
【0029】
次に、第2のエネルギー線308として、可変矩形方式の電子線描画装置により電子線を50μC/cm2の電子線照射量で描画した。この第2のエネルギー線照射は0.20μm未満の微細パターンとその周辺のみに行い、所定形状部分に第2の酸発生部309を形成した(図3(d))。
【0030】
次に、第2の熱処理工程を第1の熱処理温度より低い温度の90℃にて2分間行い、第2のレジスト反応部310を形成した。第2のレジスト反応部310は、第2の酸発生部309より領域が10nm程度大きくなった。また、このとき第1のエネルギー線303により発生した酸も拡散し、第三のレジスト反応部311が形成した(図3(e))。ただし、第2の熱処理工程は、第1の熱処理工程より低い温度で行われたため、第2の熱処理工程による酸の拡散距離は、第1の熱処理工程によるものよりも十分小さい。そのため第三のレジスト反応部311は、第2のレジスト反応部の寸法がわずかに大きくなっただけである。
次に、前記試料をシプレイ社製のMF−312現像液に2分間浸漬させ現像処理を行い、レジストパターン307が得られた(図3(f))。
【0031】
以上のように第2の熱処理工程を行うことによって、寸法精度は第2の熱処理工程を行わないものと比較するとわずかに劣化した。しかし、所定の寸法精度と比較し、第2のエネルギー線の寸法精度が高いため、第2の熱処理工程を行っても、所定の寸法精度を実現することができた。或いは逆に、第2の熱処理温度を所定の寸法精度が実現できる温度以下と設定することにより、寸法精度を高く維持することも可能である。例えば、第2の酸発生部309の領域の拡大を5nm程度にしたければ、第2の熱処理の温度を80℃程度にすればよい。また、第2の熱処理工程を行うことによってレジスト感度を向上することが可能となるため、第2のエネルギー線照射に必要とされる時間を大幅に向上することが可能となった。
以上の工程により、寸法精度を高く維持しながら、被加工基板の処理時間を高くすることが可能となった。
【0032】
〈実施例3〉
化学増幅系ポジ型レジストのパターン形成に本発明を適用した場合について、図4を用いて説明する。
実施例1と同様に、被加工基板401上にテトラヒドロピラニル化ポリビニルフェノール、メタンスルホン酸ベンゼン、ノボラック樹脂の三成分からなる化学増幅系ポジ型レジストを0.2μmの厚さに回転塗布し、125℃、2分間プリベークを行いレジスト層402とした(図4(a))。この化学増幅系ポジ型レジストは、光、例えば、KrFエキシマレーザ光等に対して高感度である。
【0033】
その後、第1のエネルギー線403として、KrFエキシマレーザ光を12.0mJ/cm2の露光量となるように照射し、照射部分に酸404を発生させた。この部分が第1の酸発生部405である。この第1のエネルギー線照射は、0.5μm以上のパターンにのみ行った(図4(b))。引き続き第1の熱処理工程を110℃、3分間行い、第1のレジスト反応部406を生じさせた(図4(c))。
【0034】
次に、第2のエネルギー線408として、電子線を用いて5μC/cm2の照射量で描画した。この第2のエネルギー線照射は0.5μm未満のパターンとその周辺のみを描画し、所定形状部分に第2の酸発生部409を形成した(図4(d))。次に第2の熱処理工程を110℃にて2分間行い、第2のレジスト反応部410を形成した。このとき第2の熱処理工程は、第1の熱処理工程と同じ温度であり、つまり第1のエネルギー線照射によって発生した酸は第1、第2の熱処理工程により、合計110℃、5分間拡散し、第三のレジスト反応部411が生じる。一方、第2のエネルギー線照射によって発生した酸は、第2の熱処理、すなわち110℃、2分間熱処理によって拡散するのみである(図4(e))。
【0035】
次に、前記試料をテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイドの2.38%水溶液に2分間浸漬させ現像処理を行い、レジストパターン407が得られた(図4(f))。
【0036】
以上のように、第1のエネルギー線として、スループットが非常に高いKrFエキシマレーザ光のような光線を、第2のエネルギー線として、スループットは光線のものと比較して劣るものの寸法精度が高い電子線を用いることにより、高スループットと寸法精度を実現できた。
【0037】
以上の工程により形成されるパターン(第2のエネルギー線により形成されたパターン)は、例えば、0.30μmのパターンで従来15%以上であったパターン寸法変動を10%以下の6%に低減することが可能となった。
【0038】
〈実施例4〉
本実施例では、特に寸法精度の要求の高い領域が多い場合について、図5を用いて説明する。
まず、被加工基板501上にシプレイ社製の化学増幅系ネガ型レジストSAL601を0.40μmの厚さに回転塗布し、プリベークを120℃、2分間行いレジスト層502とした(図5(a))。
【0039】
その後、第1のエネルギー線503として、電子線描画装置により所定の形状に従い電子線を20μC/cm2照射し、酸504を発生させ、第1の酸発生部505を形成した。この第1のエネルギー線は、0.30μm未満の微細パターンとその周辺に照射した(図5(b))。
【0040】
引き続き第1の熱処理工程を110℃、2分間行い、第1のレジスト反応部506を形成した(図5(c))。この110℃、2分間の熱処理条件は、0.3μm未満、特に本実施例での最小加工寸法である0.15μmのパターンを形成したときに、電子線照射量裕度、形成されたパターン形状等から判断して、最も優れた条件であった。
【0041】
次に、第2のエネルギー線508として、所定のマスクを通してKrFエキシマレーザ光を90mJ/cm2の露光量で照射した。この第2のエネルギー線照射は0.30μm以上のパターンに行い、所定形状部分に第2の酸発生部509を形成した(図5(d))。
【0042】
本実施例のように第1のエネルギー線照射領域と第2のエネルギー線照射領域が分離している場合、各エネルギー線間の最小のパターン間隔を、第1のエネルギー線の最小設計寸法0.3μm、第2のエネルギー線の最小設計寸法0.15μmのうち、最小設計寸法の大きい0.3μmとした。これは、次の理由による。本実施例で使用した第2のエネルギー線照射領域の微細加工性は第1のエネルギー線のものと比較し低く、最小設計寸法の0.3μm未満のパターンになると寸法精度が悪化する。そのため第1のエネルギー線照射領域が第2のエネルギー線照射領域の0.3μm未満になると互いに影響を及ぼし、本来分離されるべきパターンが分離されずショートしてしまう可能性が高くなる。以上のことから、各エネルギー線照射領域間の間隔は、各エネルギー線照射の最小設計寸法の大きな方の寸法以上離すことにより、信頼性高くパターンを形成することができた。
【0043】
なお、この場合、実際には形成すべきパターンは予め定まっている。よって、第1及び第2の熱処理工程の温度を、第1及び第2のパターン領域がそれぞれ第1及び第2熱処理工程により拡大する距離の大きな方と第1のエネルギー線の照射と第2のエネルギー線の照射との合わせ誤差量の合計が、第1のパターン領域と第2のパターン領域との間隔の最も狭い距離より小さくなるような温度とするのがよい。
【0044】
次に、第2の熱処理工程を第1の熱処理温度より低い温度の90℃にて2分間行い、第2のレジスト反応部510を形成した。このとき第1のエネルギー線503により発生した酸も、第2の熱処理工程中に拡散し、第三のレジスト反応部511が形成される。ただし、第2の熱処理工程は、第1の熱処理工程より十分に低い温度で行われたため、第2の熱処理工程による酸の拡散距離は、第1の熱処理工程によるものよりも十分小さい。そのため、第三のレジスト反応部511は第1のレジスト反応部506の寸法とほとんど変化はなかった(図5(e))。
【0045】
次に、前記試料をシプレイ社製のMF−312現像液に2分間浸漬させて現像処理を行い、レジストパターン507が得られた。以上の工程により本実施例での最小加工寸法0.15μmのパターンも寸法精度5%以下で形成することが可能となった(図5(f))。
【0046】
本実施例では、第1のエネルギー線照射に寸法精度は高いものの処理時間が長い照射装置、本実施例では電子線を、第2のエネルギー線照射に寸法精度は低いものの処理時間が短い照射装置、本実施例ではKrFエキシマレーザステッパを使用する構成とした。寸法精度の要求の高い領域が多い、或いは寸法精度の要求の高い領域を照射する処理時間が非常に遅い場合、照射後の熱処理温度を低くすることによって、さらに処理時間が長くなり、スループットの低下が大きくなった。その場合、本実施例のように、寸法精度の要求の高い領域に第1のエネルギー線を照射後、第1の熱処理を行い、次に寸法精度の要求の高くない領域に第2のエネルギー線を照射後、第2の熱処理を第1の熱処理より十分に低い温度で行なうことが有効である。そうすることによって、寸法精度の要求の高い領域の処理に要する時間を短縮することが可能となり、スループットの低下を生じることなくパターンを形成することが可能となった。ただし、寸法精度の要求の高い領域の寸法精度は、実施例3の場合よりは劣化する。
【0047】
なお、前述のように、本発明では第3のエネルギー線照射を行ってもよい。このとき第1のエネルギー線照射領域及び第3のエネルギー線照射領域の間の最小のパターン間隔並びに第2のエネルギー線照射領域及び第3ののエネルギー線照射領域の間の最小のパターン間隔をそれぞれ本実施例で述べたように各エネルギー線照射の最小設計寸法の大きな方の寸法以上離すことが好ましい。
【0048】
〈実施例5〉
本発明のパターン形成方法の他の実施例を図6を用いて説明する。
被加工基板601上にテトラヒドロピラニル化ポリビニルフェノール、メタンスルホン酸ベンゼン、ノボラック樹脂の三成分からなる化学増幅系ポジ型レジストを0.3μmの厚さに回転塗布し、125℃、2分間プリベークを行いレジスト層602とした(図6(a))。
【0049】
次に、第1のエネルギー線603として可変矩形方式の電子線により、2.5μC/cm2の照射量でエネルギー線照射を行い、照射部分に酸604を発生させた。その部分が第1の酸発生部605である。エネルギー線が照射される領域は、所定のパターンの外周線から0.1μm小さい領域である(図6(b))。引き続き第1の熱処理工程を110℃、2分間行い、第1のレジスト反応部606を生じさせた(図6(c))。
【0050】
次に、第2のエネルギー線608として、第1のエネルギー線と同一装置である可変矩形方式の電子線により12μC/cm2の電子線照射量で描画し、第2の酸発生部609を形成した。この第2のエネルギー線照射領域は、上記の所定のパターンの外周線からパターン内部に0.1μm入った領域(以下、パターン輪郭部分という)である。上記の所定のパターンの内のパターン寸法0.2μm以下の領域は、全てパターン輪郭部分に相当し、この部分は第1のエネルギー線の照射を行わないで、第2のエネルギー線により一度に照射することになる(図6(d))。
【0051】
次に、第2の熱処理工程を100℃にて2分間行ない、第2のレジスト反応部610を形成した。このとき、第1のエネルギー線照射によって発生した酸は第1、第2の熱処理工程により拡散し、第3のレジスト反応部611が生じた。つまり本実施例では、パターンの外周線から0.1μm以上レジスト内部の領域は、寸法精度が低くなるものの、その部分はパターンの輪郭部分と重なるので寸法精度に影響を与えない。そして第1のエネルギー線照射の後の熱処理工程温度を高くしたことにより、レジスト感度が向上により、高スループットを可能とした。また、パターンの輪郭部分及び所定寸法以下のパターンは、レジスト感度は低くなるものの、高い寸法精度が実現できるよう、第2のエネルギー線照射後の熱処理工程温度を低くした(図6(e))。
【0052】
次に、前記試料をテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイドの2.38%水溶液に2分間浸漬させ現像処理を行い、レジストパターン607が得られた(図6(f))。
【0053】
本実施例のようなパターン形成方法を用いることにより、寸法精度に影響を与えるパターンの輪郭部分については寸法精度を高く、それ以外のパターン内部については、エネルギー線照射時間を短縮することが可能となり、高寸法精度と高スループットが実現可能となった。さらに、パターン輪郭部分の解像性が高いため、大きなパターンと小さなパターンとが近接している場合でも適用可能となる。領域を分解する方法は、設計パターンから描画データ或いはマスクデータに変換するときに図形分解機能を通すことにより簡単に変換することが可能である。
【0054】
本実施例では、第1のエネルギー線と第2のエネルギー線ともに同一の可変矩形型の電子線描画装置を用いた。このような場合、装置の購入に必要となる費用は、2種類の装置を購入するより安価となる。また、同一の装置を使用する場合、歪み補正残りなどの傾向が同じになるため、2つのエネルギー線照射領域間の合わせ誤差について小さくなることが期待できる。
【0055】
以上の工程により形成されるパターンは、例えば0.18μmのパターンで従来15%以上であったパターン寸法変動を10%以下の6%に低減することが可能となった。
【0056】
〈実施例6〉
図7を用いて、本発明を適用する処理装置について説明する。
図7に示すように、本処理装置は、第1のウェハ保持台701と、第1のエネルギー線照射装置702として一括転写法の電子線描画装置と、第2のエネルギー線照射装置703としてガウシアン型の電子線描画装置と、室温から300℃まで可変の第1の熱処理装置704及び第2の熱処理装置705、第2のウェハ保持台706、それぞれの処理を連続して行うための搬送装置707で構成されている。第1のエネルギー線照射装置702の一括転写型電子線描画装置は、寸法精度の要求の低い領域を描画する。一方、第2のエネルギー線照射装置703のガウシアン型電子線描画装置は、寸法精度の要求の高い領域を描画する。
【0057】
第1、第2のウェハ保持台701、706は、ウェハカセット708を有する。第1及び第2の熱処理装置704、705においては、ヒーター709により被処理基板を加熱し、温度測定器710により温度を測定し、フィードバックをかけながら所定温度に調整する。搬送装置707は回転軸711を回転することによって、被処理基板712を搬送する。
【0058】
本実施例の処理構成とすることによって、被処理基板を連続して処理することが可能となり、スループットの向上が可能となった。また、本実施例のように、第1のエネルギー線照射装置と第2のエネルギー線照射装置が異なっている場合、第1のエネルギー線照射装置に処理速度を、第2のエネルギー線照射装置に解像性を重視した装置構成とすることが可能となり、それによって解像性を向上することが可能となった。
【0059】
さらに、第1のエネルギー線照射装置と第2のエネルギー線照射装置との間に、スループットが異なる場合、装置の稼動時間の低下が生じる。そのため、ここではエネルギー線照射装置として2台しか使用していないが、さらに複数台つなげることにより、さらにスループットの向上が期待できる。
【0060】
また、本実施例では特に解像性を重視したため特性の異なるエネルギー線照射装置を使用した。一方、スループットを重視した場合、同一タイプのエネルギー線照射装置を複数台並べたいわゆるクラスター化が行うことにより、スループットの向上と装置の稼働率の向上が得られる。これは同一の装置により、寸法精度の要求の高いパターン及び低いパターン共に描画可能であるため、処理の終了した装置が終了していない被処理基板の処理を行うことが可能となる。そのため、相互に処理を補完でき、装置の稼動時間向上引いてはスループットの向上が期待できる。
【0061】
〈実施例7〉
図8を用いて、本発明を適用した処理装置について説明する。図8(a)は処理装置の側面図、図8(b)はその平面図である。図8に示すように、本処理装置は、第1のウェハ保持台801、第2のウェハ保持台802とエネルギー線照射装置803として電子線描画装置と、第3のウェハ保持台804、室温から300℃まで可変の熱処理装置805、それぞれの処理を連続して行うための第1の搬送装置806、第2の搬送装置807で構成される。
【0062】
第1、第2、第3のウェハ保持台801、802、804はウェハカセット808を有する。熱処理装置805は、温度測定器812により温度を測定し、フィードバックをかけながらヒーター811により温度を調整する。第1の搬送装置806は回転軸809を回転することにより第1のウェハ保持台801からエネルギー線照射装置803に被処理基板810を搬送する。エネルギー線照射装置803により、第1のエネルギー線として、寸法の大きな領域又は寸法精度の要求の低い領域に電子線を照射する。電子線を照射された被処理基板は第2の搬送装置807にて、エネルギー線照射装置803から熱処理装置805に搬送される。所定の熱処理が終了した被処理基板810は、第2の搬送装置807により熱処理装置805からエネルギー線照射装置803に搬送される。さらに、エネルギー線照射装置803により第2のエネルギー線照射が行われた被処理基板は第1の搬送装置806によりウェハ保持台802に搬送される。
【0063】
以上は被加工基板の処理枚数が1枚の場合である。処理枚数が多くなった場合、エネルギー線照射装置又は熱処理装置との処理時間の差により処理待ち時間が生じる。その場合、第1のエネルギー線照射工程から第1の熱処理工程、第1の熱処理工程から第2のエネルギー線照射工程への搬送の際、次処理工程が終了していない場合、第2の搬送装置807の回転軸809を回転させることにより第3のウェハ保持台に搬送する。その後、次処理装置での処理が可能となった後に第2の搬送装置807の回転軸809を回転させることにより次処理工程に搬送する。
【0064】
本実施例の装置構成とすることによって、被処理基板を連続して処理することが可能となり、スループットの向上が可能となった。また、第1のエネルギー線照射装置と第2のエネルギー線照射装置を同一とすることによって、装置コストの低減が可能となった。
【0065】
〈実施例8〉
図9を用いて本発明の半導体装置の製造方法の実施例を説明する。
図9は、集積回路装置を構成するものの一つであるトランジスタのゲート部分の一部断面斜視図を用いた工程図である。被処理基板901であるp型シリコン基板上に素子分離領域として酸化シリコン膜902、ゲート酸化膜として酸化シリコン膜903が形成されている。また、CVD(化学気相成長)法により多結晶シリコン膜904が形成されている。ここまでは通常のトランジスタの製造工程と同じである。次に、多結晶シリコン膜904上にシプレイ社製の化学増幅系ネガ型レジストSAL601を0.30μmの厚さに回転塗布し、プリベークを100℃、2分間行いレジスト層905とした。
【0066】
次に、第1のエネルギー線として可変矩形方式の電子線を所定の形状に従い、5μC/cm2の電子線照射量で選択的に照射し、第1の酸発生部を形成後、第1の熱処理工程を120℃、2分間行い、第1のレジスト反応部906を生じさせた。この第1のエネルギー線照射は、ゲートパターン以外の寸法制御性の要求の低い領域に行った。
【0067】
次に第2のエネルギー線として、ガウシアンビーム方式の電子線を50μC/cm2の電子線照射量で描画した。この第2のエネルギー線照射は寸法制御性の要求の高いゲートパターンと第1のエネルギー線照射領域の接続部分のみに行い、所定形状部分に第2の酸発生部907を形成した(図9(a))。
【0068】
本実施例では、第1と第2のエネルギー線照射の位置ずれが生じた場合でも、接続部分に断線が生じないように、接続部分は第1と第2のエネルギー線照射領域が重なるようにした。ここでは、第1のエネルギー線照射領域と第2のエネルギー線照射領域との合わせ誤差は80nmであったため、第2エネルギー線照射領域の、第1のエネルギー線照射領域との接続部分の長さを、合わせ誤差量より大きい100nmにすることによって、第1のレジスト反応部と重なりあるようにした。そうすることにより、合わせ誤差が生じた場合でも、パターンの断線が生じることなくパターンを形成することができた。
【0069】
次に、第2の熱処理工程を第1の熱処理工程より低い温度である100℃、2分間行い、レジスト反応を促進させ、次にシプレイ社製のMF−312現像液に2分間浸漬させることにより現像処理を行い、レジストパターン908が得られた(図9(b))。以上の工程により、0.1μm以下のパターンを形成することが可能となった。
【0070】
その後ドライエッチング工程により、レジストパターンをマスクとして多結晶シリコンのエッチングを行い、その後レジストを除去し、ゲート層909が形成された(図9(c))。
【0071】
その後は通常のトランジスタの製造工程と同様に、イオン打ち込み装置によりAs+を打ち込みn拡散層910を形成した。次に、ホットキャリヤー効果を抑制するためにドレイン電界を緩和するLDD(ライトリー ドープド ドレイン)構造を形成するため、ゲート側壁にCVD法により酸化シリコン膜911をサイドウォールとして自己整合形成した。さらに、イオン打ち込み装置によりAs+のイオン打ち込みを行うことにより、n+拡散層912を形成した(図9(d))。
以上の工程により、ゲート層の形成工程で、高いスループットを保ちつつ微細加工ができ、高いデバイス特性を実現することができた。
【0072】
本実施例では、実施例2と同様に、第2の熱処理工程を第1の熱処理工程より低い温度で行った。これと同様に、実施例1のパターン形成方法を適用して、第2の熱処理工程を行わない場合も、また、実施例4のパターン形成方法を適用しても、同様に高いスループットを保ちつつ微細加工ができ、高いデバイス特性を実現することができた。
【0073】
また、本実施はゲート層の形成の例であるが、その他の部分の形成、例えば、配線工程やコンタクトホール形成工程に適用できる。
配線工程に適用するときの例を示す。シリコン基板上に半導体素子を形成し、さらに層間絶縁膜、金属層を形成した後、実施例1と同様に、この上にネガ型レジスト層を設け、次ぎに、寸法制御性の要求の低いボンディングパット部分に第1のエネルギー線照射、第1の熱処理を行い、さらに寸法制御性の要求の高い配線部に第2のエネルギー線照射、第2の熱処理を行う。その後現像してレジストパターンを形成し、レジストパターンをマスクにして金属層をエッチングする。
【0074】
また、コンタクトホール形成工程では、シリコン基板上に半導体素子を形成し、さらに層間絶縁膜を設けた後、実施例3と同様に、この上にポジ型レジスト層を設け、次ぎに、寸法制御性の要求の低い周辺配線部分に第1のエネルギー線照射、第1の熱処理を行い、さらに寸法制御性の要求の高いコンタクトホール部分に第2のエネルギー線照射、第2の熱処理を行う。その後現像してレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクにして層間絶縁膜をドライエッチングする。
【0075】
【発明の効果】
以上のように、本説明によれば、化学増幅系レジストを用い、高い処理速度で、高い寸法制御性を持つ半導体装置を製造することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の製造工程図。
【図2】従来の方法による製造工程図。
【図3】本発明の実施例2の製造工程図。
【図4】本発明の実施例3の製造工程図。
【図5】本発明の実施例4の製造工程図。
【図6】本発明の実施例5の製造工程図。
【図7】実施例6に示した本発明を適用する処理装置の説明図。
【図8】実施例7に示した本発明を適用する処理装置の説明図。
【図9】本発明の実施例8の製造工程図。
【符号の説明】
101、201、301、401、501、601…被加工基板
102、202、302、402、502、602、905…レジスト層
103、303、403、503、603…第1のエネルギー線
104、204、304、404、504、604…酸
105、305、405、505、605…第1の酸発生部
106、306、406、506、606、906…第1のレジスト反応部
107、207、307、407、507、607、908…レジストパターン
108、308、408、508、608…第2のエネルギー線
109、309、409、509、609、907…第2の酸発生部
110、310、410、510、610…第2のレジスト反応部
203…エネルギー線
205…酸発生部
206…レジスト反応部
311、411、511、611…第3のレジスト反応部
701、801…第1のウェハ保持台
702…第1のエネルギー線照射装置
703…第2のエネルギー線照射装置
704…第1の熱処理装置
705…第2の熱処理装置
706…第2のウェハ保持台
707…搬送装置
708…ウェハカセット
709、811…ヒーター
710、812…温度測定器
711、809…回転軸
712、810、901…被処理基板
802…第2のウェハ保持台
803…エネルギー線照射装置
804…第3のウェハ保持台
805…熱処理装置
806…第1の搬送装置
807…第2の搬送装置
808…ウェハカセット
902、903、911…酸化シリコン膜
904…多結晶シリコン膜
909…ゲート層
910…n拡散層
912…n+拡散層

Claims (6)

  1. 半導体基板上に、化学増幅系レジストの塗膜を形成し、エネルギー線を複数回照射する工程を含む半導体装置の製造方法であって
    上記塗膜の高い寸法制御性が要求されないパターン領域に第1のエネルギー線を照射する工程と、
    上記第1のエネルギー線照射後に第1の温度で行う第1の熱処理工程と、
    その後、上記塗膜の寸法制御性の要求の高いパターン領域に第2のエネルギー線を照射する工程と、
    上記第2のエネルギー線照射後に、上記第1の温度よりも十分低い第2の温度で行う第2の熱処理工程と、
    その後、上記複数回のエネルギー照射工程と第1及び第2の熱処理工程とを経た塗膜を現像処理する現像工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 上記第2の温度は、上記第1の温度よりも5℃〜20℃の範囲で低いことを特徴とする請求項記載の半導体装置の製造方法。
  3. 半導体基板上に、化学増幅系レジストの塗膜を形成し、エネルギー線を複数回照射する工程を含む半導体装置の製造方法であって
    上記塗膜の寸法制御性の要求の高い第1のパターン領域に電子線を照射する工程と、
    上記電子線の照射後に行う第1の熱処理工程と、
    その後、上記塗膜の高い寸法制御性が要求されない第2のパターン領域に光を照射する工程と、
    上記光の照射後に、上記第1の熱処理工程の温度以下の温度で行う第2の熱処理工程と、
    その後、上記複数回のエネルギー照射工程と第1及び第2の熱処理工程とを経た塗膜を現像処理する現像工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 上記第1のパターン領域と上記第2のパターン領域は分離して配置され、上記第1及び第2の熱処理工程の温度は、上記第1及び上記第2のパターン領域がそれぞれ上記第1及び第2熱処理工程により拡大する距離の大きな方と上記電子線の照射と上記光の照射との合わせ誤差量の合計が、上記第1のパターン領域と上記第2のパターン領域との間隔の最も狭い距離より小さくなるような温度とすることを特徴とする請求項記載の半導体装置の製造方法。
  5. 上記第1のパターン領域と上記第2のパターン領域はその一部が互いに重なって配置され、上記重なる距離は、上記電子線の照射と上記光の照射との合わせ誤差量以上であることを特徴とする請求項に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 上記第1のパターン領域は、上記塗膜の所望のパターン領域の外周線より所望の距離だけ内側の領域であり、上記第2のパターン領域は、上記所望のパターン領域の外周線から上記所望の距離の範囲の領域であることを特徴とする請求項に記載の半導体装置の製造方法。
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