JP3904216B2 - 埋込体固定金具及びコンクリートボイドスラブ工法 - Google Patents

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Description

本発明は、建築物の鉄筋コンクリートスラブ内に軽量材からなる埋込体(ボイド)を埋設して軽量のコンクリートスラブを形成する技術に関する。
軽量材からなる埋込体をコンクリート内に埋設したコンクリートボイドスラブ工法が知られている。
すなわち、ボイドと称される軽量材から成る埋込体を型枠板の上面に適宜配置し、その後、コンクリートを打設するものである。
これにより、コンクリート内に中空部が形成され、コンクリートスラブの軽量化を図り、また、遮音性等を向上させることができる。
ところで、従来のコンクリートボイドスラブ工法にあっては、コンクリートの打設時に埋込体が浮き上がったり、移動したりしてしまうという問題があった。
すなわち、埋込体は軽量材、例えば、発泡スチロールなどが使われるため、コンクリートの打設時に大きな浮力が掛かってしまい、埋込体をコンクリートスラブの所定の位置に置いたとしても移動してしまい、設計通りの位置に埋込体を埋設することは必ずしも容易なことではなかった
このような埋込体の浮き上がり、移動を防止するものとして配筋された上端筋の上に金網(メッシュ)を配置したものがある。
以下に示す特許文献は、このようなメッシュを上端筋の上に配置している。そして、メッシュは上端筋に対して結束することにより固定され、コンクリートを打設したときに、埋込体は、やや浮き上がるものの上記メッシュにより移動が押さえられる。
特表平6−502896
しかし、上記公報に記載されたコンクリートボイドスラブ工法にあっては、各埋込体を上方から押さえるメッシュを上端筋に結束しなければならず、その作業性が極めて悪いため、コンクリートボイドスラブの施工に時間がかかっていた。
また、浮上した埋込体はメッシュによってその浮上を押さえられるが、上端筋と下端筋との間の空間内において平面方向の何れの位置に埋設されるかは必ずしも一定でなく、よって、設計通りの位置に埋込体を埋設することはできず、均質なコンクリートスラブにすることはできず、均質でないコンクリートスラブは強度的に不均一になってしまうという問題があった。
さらに、従来のコンクリートボイドスラブ工法は、コンクリートの打設により埋込体を浮き上がらせて所定の位置になるようにしたものであるが、コンクリートの打設時に、早期に埋込体の上側にコンクリートが位置してしまったり、他の何らかの原因で埋込体がコンクリートスラブ中の下部に位置したまま(浮き上がらずに)、コンクリートの打設が終了してしまうことがある。かかる場合、埋込体のコンクリートスラブ内における上下方向における位置が不均一となり、均質なコンクリートスラブが提供することができないという問題もあった。かかる事態はコンクリートの硬化後、脱型時に、埋込体がコンクリートスラブの下面から露出してしまっていることで発覚する。このようなコンクリートスラブは、強度的に偏ったもので、設計通りの強度を発揮することはできず、施工のやり直しを余儀なくされる場合もあった。
請求項1に記載した発明は、縦横に配筋された上端筋(3)と下端筋(4)との間の空間(5)に軽量材からなる埋込体(6)を位置させ、該埋込体(6)をコンクリートスラブ(1)内に埋設するコンクリートボイドスラブ工法に用いられる埋込体固定金具(2)であって、縦横に配筋された上端筋のうち、一方の上端筋(3x)に対してほぼ平行に配置される支持筋(10)と、支持筋に接合され上記埋込体を固定する埋込体固定部(30)と、を有しており、該埋込体固定部は、埋込体に形成された嵌入孔(7)に嵌入する固定片(32)を有し、かつ、該固定片の先端は折り曲げられて嵌入部(33)とされ、該嵌入部の断面形状は埋込体に形成された嵌入孔の断面形状よりもやや大きく形成されている。
請求項2に記載した発明は、上記支持筋(10)が2本にしたものである。
請求項3に記載した発明は、上記埋込体固定部(30)を帯状の鉄板を屈曲させて形成したものである。
請求項4に記載した発明は、球状に形成された埋込体(6)を上記埋込体固定部(30)で固定したものである。
請求項5に記載した発明は、断面がオーバル状に形成された埋込体(6A)を上記埋込体固定部(30)で固定したものである。
請求項6に記載した発明は、上記支持筋(10)にその長さ方向に適宜離間した複数箇所に接合され支持筋(10)に対して直交する方向に配筋された他方の上端筋(3y)に係合する係合部(20)を備え、該係合部(20)を側方から見てほぼL字状に形成し、L字状を形成する下側部分の水平な係合片(21)と上記支持筋(10)との間で上記他方の上端筋(3y)を挟持するようにしたものである。
請求項7に記載した発明は、上記支持筋(10)の長さを1200mm〜2000mmにしたものである。
請求項8に記載した発明は、
縦横に配筋された上端筋(3)と下端筋(4)との間の空間(5)に軽量材からなる埋込体(6)を位置させ、コンクリート(C)を打設することにより上記埋込体をコンクリートスラブ(1)内に埋設するコンクリートボイドスラブ工法であって、縦横に配筋された上端筋のうち、一方の上端筋(3x)に対してほぼ平行に配置される支持筋(10)と、上記支持筋に接合され埋込体を固定する埋込体固定部(30)とを有した埋込体固定金具(2)を用い、該埋込体固定金具に埋込体を固定した後(この状態のものを「ボイドユニット」という。以下同じ。)、各埋込体を縦横に配筋された上端筋と下端筋との間の空間に上方から挿入して位置させ、埋込体固定金具を上端筋に固定してボイドユニット8を形成した後、コンクリートを打設するようにしたものである。
請求項9に記載した発明は、上記埋込体固定金具(2)は、上記支持筋(10)にその長さ方向に適宜離間した複数箇所に接合され支持筋に対して直交する方向に配筋された他方の上端筋(3y)に係合し、側方から見てL字状をした係合部(20)を備え、埋込体(6)を固定した埋込体固定金具(ボイドユニット(8))を支持筋の長手方向にスライドさせて、上記係合部を他方の上端筋(3y)に係合し、その後、コンクリート(C)を打設するようにしたものである。
請求項10に記載した発明は、埋込体(6)の固定を埋込体固定部(30)の先端を埋込体(6)に圧入して固定するようにしたものである。
請求項1に記載した発明によれば、簡単な構造で埋込体(6)をコンクリートスラブ(1)内において設計上の所定の位置に埋設することができ、均質なコンクリートスラブを提供することができる。
また、埋込体(6)に埋込体固定金具(2)の固定片(32)を嵌入するだけで埋込体を固定することができ、固定手段の構造が簡単で、その取付(固定)作業性をきわめて容易にすることができる。
さらに、固定片(32)の嵌入部(33)を埋込体(6)の嵌入孔(7)に嵌入したとき、ややきつめに、すなわち圧入状態にすることができ、固定状態を確実なものにし、埋込体を埋込体固定部(30)から容易に離脱しないようにすることができる。これにより、埋込体を埋込体固定金具(2)に固定した状態(ボイドユニット8)において、埋込体は埋込体固定金具から容易に離脱せず、この状態での運搬を可能にする。
請求項2に記載した発明によれば、支持筋(10)を2本としたので、これに接合される係合部(20)及び埋込体固定部(30)をそれぞれ2ヶ所で固定することができ、埋込体(6)を安定させることができる。また、埋込体固定金具(2)を上端筋(3、3、…)に係合させたときに支持筋(10、10)の軸回り方向への回転が防止されるため、コンクリート(C)の打設時にコンクリート(C)の流れに埋込体(6、6、…)が押圧されても埋込体固定金具(2)が移動することもなく、埋込体(6、6、…)を精度良く位置決めすることができる。
請求項3に記載した発明によれば、埋込体固定部(30)を帯状の鉄板を屈曲させて形成したので、構造が簡単で、かつ、圧入した埋込体(6)を安定させることができる。すなわち、埋込体が固定片(32)に対して回転することがない。
請求項4に記載した発明によれば、埋込体(6、6、…)を球状体に形成したので、コンクリート(C)を打設するときコンクリートのスムーズな流れを作ることができ、コンクリートを隅々まで入れることができる。すなわち、埋込体の裏側(コンクリートの流れと反対側)までコンクリートが十分に充填され、よって、当該部分に空洞が生じるようなことがなく、よって、均質なコンクリートスラブ(1)を提供することができる。
請求項5に記載した発明によれば、埋込体(6A、6A、…)の断面をオーバル状に形成したので、上記球状体のものと同様にコンクリート(C)のスムーズな流れを作ることができ、均質なコンクリートスラブ(1A)を提供することができるとともに、さらに、薄型のコンクリートスラブにおいて、埋込体の個数を少なくすることなく配列することができる。すなわち、断面オーバルの埋込体にあっては、上下方向の大きさに対して平面方向の大きさを大きくすることができるため、薄型のコンクリートスラブであっても、その埋設個数を多くすることなく、コンクリートスラブ内の中空部分(埋込体の体積)の容量を大きくすることができる。また、断面オーバルの扁平率を適宜変更することにより、コンクリートスラブの厚さに適合した埋込体を製作することができる。
請求項6に記載した発明によれば、当該埋込体固定金具(2)の上端筋(3)への取付を容易にすることができる。
請求項7に記載した発明によれば、当該埋込体固定金具(2)の長さを通常の人間の両手を広げた長さに対応させたので、一人の作業員で埋込体固定金具の運搬、配筋作業を簡便に行うことができる。
請求項8に記載した発明によれば、設計した所定の位置にすべての埋込体(6、6、…)を埋設することができ、コンクリートスラブ(1)としての均質なものを提供することができる。すなわち、上述した従来の埋込体を浮上させるタイプのようにコンクリートスラブ内における埋込体の位置が不均一となることがなく、よって、設計通りの強度を備えたコンクリートスラブを提供することができる。
請求項9に記載した発明によれば、埋込体(6)を確実に所定の位置に位置させることができ、かつ、精度良い位置決めをすることができるため、コンクリートスラブ(1)中の埋込体の位置を設計通りにすることができ、均質なコンクリートスラブを提供することができる。
請求項10に記載した発明によれば、埋込体固定部(30)の先端を埋込体(6)に圧入して固定するようにしたので、埋込体の固定作業を簡便にし、かつ、確実に固定することができる。
コンクリートスラブ内に埋設する埋込体ボイドの位置決めを簡単な構造で、作業性を悪化させずに実現した。
以下、本発明を、球状をした埋込体を埋設するコンクリートスラブ1に適用したものについて説明する。
本発明埋込体固定金具2は、縦横に配筋された上端筋3と下端筋4との間の空間5に軽量材からなり球状をした埋込体6を位置させ、該埋込体6をコンクリートスラブ1内に埋設するコンクリートボイドスラブ工法に用いられる埋込体固定金具2であって、縦横に配筋された上端筋3のうち、一方の上端筋3xに対してほぼ平行に配置される支持筋10と、上記支持筋10に接合され上記埋込体6を固定する埋込体固定部30とを有したものである。
また、本発明コンクリートボイドスラブ工法は、縦横に配筋された上端筋3、3、…と下端筋4、4、…との間の空間5、5、…に軽量材からなる埋込体6、6、…を位置させ、コンクリートCを打設することにより上記埋込体6、6、…をコンクリートスラブ1内に埋設するコンクリートボイドスラブ工法であって、縦横に配筋された上端筋3、3、…のうち、一方の上端筋3xに対してほぼ平行に配置される支持筋10、10と、上記支持筋10、10に接合され上記埋込体6を固定する埋込体固定部30とを有した埋込体固定金具2を用い、該埋込体固定金具2に埋込体6を固定してボイドユニット8を形成した後、各埋込体6を縦横に配筋された上端筋3、3、…と下端筋4、4、…との間の空間5、5、…に上方から挿入して位置させ、ボイドユニット8を上端筋3に固定した後、コンクリートCを打設するようにしたものである。なお、支持筋10が伸びる方向を「前後方向」とし、後述する係合片21が伸びる方向を「前方」とする。以下、同じ。
例えば、コンクリートスラブ1の厚さが250mmの場合、上端筋3と下端筋4はともにφ13mmの鉄筋が使用され、配筋ピッチ200mm(±1mm)で配筋されている。なお、「±1mm」は許容誤差を示す。また、上端筋3より上側の部分のコンクリートCの厚さ(かぶり)及び下端筋4より下側の部分のコンクリートCの厚さ(かぶり)をそれぞれ30mmとされる(図5参照)。
縦横に配筋された上端筋3は、例えば前後方向に伸びるように配筋された上端筋を「一方の上端筋3x」、これと直交する方向に伸びるように配筋された上端筋を「他方の上端筋3y」とし、一方の上端筋3xは他方の上端筋3yの上側に載置されている。
また、縦横に配筋された下端筋4は、例えば左右方向に伸びるように配筋された下端筋4yが、これと直交する方向に伸びるように配筋された下端筋4xの上側に載置されている。そして、左右方向に伸びる上端筋3yと下端筋4yとの間の間隔が138mmとされている(図5参照)。
なお、このような上端筋3、3、…及び下端筋4、4、…により形成された枡目状の空間5、5、…に配置される球状の埋込体6、6、…の直径はφ=162mmとされ、例えば、プラスチック発泡体、無機発泡体、プラスチック中空成形体、耐水段ボール及び薄肉金属板の中空加工品等が挙げられ、コンクリートCの比重に対し十分小さいものが用いられる。かかる材料の選定は、コンクリートスラブ1の軽量化、断面性能等の目的の達成度、加工性、取扱性等の汎用性、及びコスト等を比較考慮してなされるが、特にプラスチック発泡体、無機発泡体、若しくはプラスチック中空成形体が望ましい。
このような埋込体6には、適宜離間した位置に上面から見て矩形状をした2つの嵌入孔7、7が形成され、該嵌入孔7はその断面形状が上記埋込体固定部30の後述する固定片32の先端に形成された嵌入部33の断面形状より一回り小さく形成されている。また、上記嵌入孔7は有底であっても、貫通孔であっても良く、たとえば、貫通孔にした場合には、当該嵌入孔7が埋込体6の上部と下部とにそれぞれ開口するため、固定片32に埋込体6の嵌入孔7に嵌入する時に該嵌入孔7を容易に探すことができ、作業性が向上する。
支持筋10は、1つの埋込体固定金具2に対して2本用意され、互いに平行で両筋10、10の間の間隔が約40mmになるように配され、後述する係合部20、20、…、及び埋込体固定部30、30、…が上記2本の支持筋10、10を跨るように接合される。これにより、支持筋10、10は、係合部20、20、…、及び埋込体固定部30、30、…とともに一体化されて埋込体固定金具2が形成される。かかる接合は、たとえば、溶接によりなされる。
支持筋10は、厚さ250mmの上記コンクリートスラブ1に用いるものとしては、例えば、φ5.5mmの直径、1500mm(±2mm)の長さに形成される(図7参照)。なお、「±2mm」は許容誤差を示す。支持筋10の長さを1500mmとしたのは、通常の人間の両手を広げた長さに対応させたものであり、これにより、作業員は埋込体固定金具2の運搬、配筋作業を簡便に行うことができる。なお、支持筋10の長さは長すぎると(2000mm以上)、配筋作業、特に、後述する係合部20を上端筋3yに係合する作業を困難にし、また、短すぎると(1200mm以下)、埋込体固定金具2の必要本数が増加する。このため、支持筋10の長さは1300mm〜1800mmの範囲であることが好ましい。
係合部20は、例えば、鉄筋を上方から見て前方に開口するほぼコ字状に、前後方向から見て下方に開口するほぼコ字状に、側方から見てほぼL字状に各部を折り曲げて形成され、上辺を構成する腕片22と、該腕片22の両端から垂設される垂片23、23と該垂片23、23の下端から前方に伸びる係合片21、21とから成り、上記腕片22と垂片23、23との屈曲部内側が上記支持筋10、10に接合されている(図8参照)。このような係合部20は上記支持筋10、10の適宜離間した4ヶ所に配設されている(図6、図7参照)。
具体的には、最も前端に位置する係合部20はその腕片22が支持筋10、10の前端から70mm後方へ寄った位置に接合され、該係合部20より後方の係合部20、20、20はそれぞれ後方に400mmずつずれた位置に接合されている(図7参照)。
係合片21は、その長さが35mmでその先端よりやや後方に寄った位置に頂部ができるように山型部21bが形成され、したがって、係合片21の先端部21aは、山型部21bから先端へ行くに従い下方へ変位するように形成されている。そして、係合片21は側方から見た支持筋10との間の間隔は、基端部において13mm、山型部21bの頂部において13mmより小さく、先端において13mmより大きく形成されている。この「13mm」は上記上端筋3yの直径に対応させたものである。(図10参照)。
係合部20を上端筋3yに係合させるには、先ず、上端筋3yに支持筋10を載置し、側方から見て支持筋10と係合片21との開口部に上端筋3yを位置させる(図10(a)参照)。次に、埋込体固定金具2を前方へやや移動させると、上端筋3yは係合片21の先端部21aと支持筋10との間で挟持され、これにより、係合片21は先端部21aが下方へ変位される(図10(b)参照)。さらに埋込体固定金具2を前方へ移動させると、上端筋3yは係合片21の山型部21bを乗り越え、係合片21の基端部に位置される(図10(c)参照)。上端筋3yが山型部21bを乗り越えたとき、係合片21はその弾性により元の状態に復帰しこれにより上端筋3yは支持筋10と係合片21との間にしっかりと挟持されることになる。
係合片21の先端部21aは、側方から見たこれと支持筋10との間の間隔が13mmより大きく形成されているため、上端筋3yを係合するときに容易に係合片21内に導くことができ、配筋作業(係合部20を上端筋3yに係合する作業)を容易にすることができる。また、係合片21の山型部21bはその頂部において支持筋10との間の間隔は13mmよりも小さく形成されているため、上端筋3yを係合片21内に係合したときに上端筋3yが容易に抜け出ないようになり、確実に上端筋3yを挟持することができる(図10参照)。
係合片21の長さを35mmとし、これに係合される上端筋3yの直径φ=13mmよりも十分に長く形成したのは、上端筋3yの配筋ピッチ(200mm)の許容誤差(±1mm)を吸収するためである。
上記腕片22はその長さが80mmに形成されており、その両端に垂片23、23を介して係合片21、21が設けられているため、当該係合部20、20で上端筋3yを係合したときに、離間した2つの係合片21、21と支持筋10、10とで上端筋3yを挟持することになり、当該埋込体固定金具2を支持筋10、10の軸回り方向への回転を防止することができる(図8、図10参照)。
埋込体固定金具2の埋込体固定部30は、帯状の鉄板を下方に開口するほぼコ字状に折り曲げて形成され、上部の支持腕片31と該支持腕片31の両端から下方へ向かって折り曲げられた固定片32、32とから成り、該固定片32、32の先端はそれぞれ内側に180°弱折り曲げられ、嵌入部33、33とされ、上記支持腕片31と固定片32、32との屈曲部内側が上記支持筋10、10に接合されている。このような埋込体固定部30は上記支持筋10、10の適宜離間した7ヶ所に配設されている(図6、図7参照)。
具体的には、最も前端に位置する埋込体固定部30が、支持筋10、10の前端から後方へ150mm寄った位置で、他のものは配列ピッチ200mmで配列されており、かかる配列ピッチ200mmは、上記上端筋3、3、…及び下端筋4、4、…の配筋ピッチと同じになっている(図7参照)。
埋込体固定部30はその板幅が10mmで、その支持腕片31の長さが65mmに、また、その固定片32、32の長さが35mmに形成されている。
また、固定片32の嵌入部33の折り返し部分の断面形状が上記埋込体6の嵌入孔7の断面形状とほぼ同じか又はやや大きく形成され、固定片32の嵌入部33を埋込体6の嵌入孔7に嵌入したとき、ややきつめに、すなわち圧入状態になるようになっており、嵌入状態で埋込体6が埋込体固定部30から容易に離脱しないようになっている。これにより、ボイドユニット8においては、埋込体6、6、…が埋込体固定金具2から容易に離脱することはなく、この状態での運搬に不具合が生じない。
次に、当該埋込体固定金具2を用いたいコンクリートボイドスラブ工法の施工を順を追って説明する。
(1)埋込体固定部30の各固定片32、32に埋込体6を固定してボイドユニット8を形成する。図10は天地を逆にして埋込体固定金具2に上方から埋込体6、6、…を固定するようにした様子を示す。かかる作業は埋込体固定金具2又は埋込体6の製造工場内において行っても良いし、或いは施工現場に埋込体6と埋込体固定金具2とを各別に運搬して持ち込んで行っても良い。埋込体6の固定作業を施工現場にて行う場合には人手によらなければならず、時間と手間がかかるが、工場において行う場合には上記固定作業を自動化することができ、作業コストの削減が期待できる。また、埋込体6が球状をしたものである場合には埋込体6単体での運搬が行いにくい、埋込体6、6、…の梱包、或いはそのための運搬箱などを用意しなければならず、この点からも後者の方が手間、時間を削減することができる。
(2)次に、上述のように上端筋3、3、…及び下端筋4、4、…を配筋する(図1、図12参照)。
(3)埋込体6、6、…を固定した埋込体固定金具2(ボイドユニット8)を縦横に配筋された上端筋3のうち、一方の上端筋3xに対してほぼ平行に位置させ、かつ、その各埋込体固定部30に固定された各埋込体6を上記空間5のほぼ上方に位置させる(図2参照)。このとき、係合部20の係合片21が他方の上端筋3yの上方よりやや後方にずれた位置とする(図2、図13参照)。
(4)当該ボイドユニット8を下降させ、支持筋10、10が他方の上端筋3y、3y、…に載置した状態にする。そして、ボイドユニット8を前方に移動させる(図12参照)。このとき、上端筋3y、3y、…は支持筋10、10と係合片21、21、…との間に挟持される。この状態で埋込体固定部30に固定された各埋込体6の中心が各空間5における中心とほぼ一致する(図13参照)。
この状態が、埋込体6の設計上の所定の位置であり、埋込体6をその位置に保持した状態でコンクリートCが打設されればコンクリートスラブ1として設計上の所定の位置に埋込体6を埋設したことになり、均質なコンクリートスラブ1を提供することができる。
(5)コンクリートCを打設する(図14参照)。コンクリートCは上端筋3、3、…及び下端筋4、4、…が配筋されたコンクリートスラブ1の予定空間のうち、通常1ヶ所から流し込み、充填されるため、コンクリートCに所定の流れが生じる。この流動するコンクリートCが埋込体6、6、…を押圧することになる。
ところが、上記実施例にかかる埋込体6、6、…は埋込体固定金具2に固定されているため、上記コンクリートCの流れに流されず、その位置で不動状態が維持される。
(6)そして、コンクリートCの打設が完了すると、すべての埋込体6、6、…は不動のままであり、設計どおりの所定の位置に埋込体6、6、…が埋設される。(図15参照)。
このような手順により施工されたコンクリートスラブ1にあっては、設計した所定の位置にすべての埋込体6、6、…を埋設することができ、コンクリートスラブ1としての均質なものを提供することができる。すなわち、上述した従来の埋込体を浮上させるタイプのように、コンクリートスラブ1内における埋込体6、6、…の位置が不均一となることがなく、よって、設計通りの強度を備えたコンクリートスラブ1を提供することができる。
しかして、上記実施例にかかる埋込体固定金具2にあっては、支持筋10、10を2本にしたので、これに接合される係合部20及び埋込体固定部30をそれぞれ2ヶ所で固定することができ、埋込体(6)を安定させることができる。また、埋込体固定金具2を上端筋3、3、…に係合させたときに支持筋10、10の軸回り方向への回転が防止されるため、コンクリートCの打設時にコンクリートCの流れに埋込体6、6、…が押圧されても埋込体固定金具2が移動することもなく、埋込体6、6、…を精度良く位置決めすることができる。
本実施例にあっては、埋込体6の嵌入孔7、7に埋込体固定金具2の固定片32、32を嵌入して埋込体6を固定するようにしたので、簡単な構造で、その固定作業性もきわめて良好である。また、1つの埋込体6に対して2つの固定片32、32で固定するようにしたので、埋込体6を安定的に固定することができる。
本実施例にあっては、嵌入部33は固定片32の先端部を折り返して形成するとともに、嵌入部33の断面形状が埋込体6に形成された嵌入孔7の断面形状よりもやや大きくしたので、その嵌入をややきつめに、すなわち圧入状態にすることができ、埋込体6の埋込体固定部30に対する固定状態を確実にすることができる。これにより、ボイドユニット8おいては、埋込体6、6、…が埋込体固定金具2から容易に離脱することはなく、よって、この状態で運搬しても埋込体6、6、…が埋込体固定金具2から離脱するなどの不具合は生じない。
また、コンクリートCの打設時に埋込体6、6、…を不動状態に維持することができ、よって、設計どおりのコンクリートスラブ1を提供することができる。
本実施例にあっては、埋込体固定金具2を帯状の鉄板を屈曲して形成したので、構造が簡単で、製造コストの低減に寄与する。また、図示は省略したが、支持筋10を1本とし、固定片32を1つとした場合には、これを帯状の鉄板で形成することは、嵌入部33を中心として埋込体6が回転することを防止することができ、安定した固定状態を維持することができる。ここでも記述したように、埋込体固定部30の固定片32は2つに限らず、1つであっても良い。
本実施例にあっては、球状に形成された埋込体6を固定したので、コンクリートCを打設するときコンクリートCの流れをスムーズにすることができ、コンクリートCを隅々まで流し込むことができる。すなわち、コンクリートはその流れに抵抗するもの(埋込体6)の裏面側には流れにくいが、この実施例における埋込体6が球状であるため、その裏側(コンクリートCの流れと反対側)までコンクリートCが十分に充填され、よって、当該部分に空洞が生じるようなこともない。
本実施例にあっては、当該埋込体固定金具2を上端筋3yに固定する手段として、係合部20を設け、その係合片21、21と支持筋10、10とで上端筋3yを狭持するようにしたので、当該埋込体固定金具2を上端筋3、3、…、に固定する作業が簡単で、施工期間の短縮化を図ることができる。なお、本発明はこれに限らず、他の固定手段により上端筋3に埋込体固定金具2を固定するようにしても良い。
本実施例にあっては、上記支持筋10の長さを1500mmとしたので、作業員は一人で支持筋10の運搬、配筋作業を簡便に行うことができる。なお、本発明はこれに限らず、1500mmよりも長く形成したものであっても良く、この場合、二人以上の作業員で作業をすればよい。
本実施例にあっては、嵌入部33を固定片32の先端部を折り曲げて形成し、その断面形状を埋込体6の嵌入孔7の断面形状よりやや大きく形成したので、埋込体6に圧入することができ、よって、簡単な構造で、埋込体6を確実に固定することができる。また、嵌合部33を固定片32を折り曲げることにより形成したので、嵌入部33を嵌入孔7に嵌入されたとき、折り返した部分の先端が引掛かり(抜け止め)となって嵌入孔7から嵌入部33が容易には抜け出ることはなく、しっかりとした固定を実現することができる。かかる構成は、特に、埋込体6、6、…を埋込体固定金具2に固定した状態で、運搬などするときに有効である。なお、嵌入部33の折曲方向は上記実施例のように内側にしても良いし、また、外側に折り曲げるようにしても良い。また、折り曲げる角度は180°弱ににしたが、180°であっても、それ以下であっても良い。要は、嵌入部33を嵌入孔7に嵌入することができるようにすればよい。
また、上記実施例の説明においては、埋込体固定金具2が1つの場合について説明したが、その後方に別の埋込体固定金具2を位置させる場合には、支持筋10、10の前端部10a、10aに係合部20を設けているため、前方の埋込体固定金具2の後端部10b、10bを上端筋3yとともに後方の埋込体固定金具2の係合部20で挟持することができる(図16参照)。これにより、当該埋込体固定金具2を長手方向に複数並べたときに1つの支持筋10の後端部10bを上端筋3yとともに挟み込み支持することができ、確実な取り付けを行うことができる。
図17及び図18は、上記実施例の埋込体の変形例を示すものであり、この変形例にかかる埋込体6Aは、断面がオーバル状に形成されたものである。図17は断面オーバル状の埋込体6A、6A、…を埋込体固定金具2Aに固定したボイドユニット8Aの斜視図を示す。
このような断面オーバルの埋込体6Aにあっては、球状埋込体6と同様にコンクリートCの打設時にコンクリートCの流れをスムーズすることができ、よって、隅々までコンクリートCを充填することができ、コンクリートCの空洞現象を防止することができるとともに、比較的薄型のコンクリートスラブ1Aに用いる場合でも、埋込体6Aの個数を少なくすることができる。
すなわち、図18(a)(b)に示すようなに比較的薄型のコンクリートスラブ1Aの場合、球状埋込体6、6、…を埋設するには、小径なものにしなければならず、その分平面方向における個数を増加しなければ、コンクリートスラブ1A内の中空部分(埋込体の体積)の容量を大きくすることができない(図18(a)参照)。これに対して、断面オーバルの埋込体6A、6A、…にあっては、上下方向の大きさに対して平面方向の大きさを大きくすることができるため、薄型のコンクリートスラブ1Aであっても、その埋設個数を多くすることなく、コンクリートスラブ1A内の中空部分(埋込体の体積)の容量を大きくすることができる(図18(b)参照)。また、断面オーバルの扁平率を適宜変更することにより、コンクリートスラブ1Aの厚さに適合した埋込体6A、6A、…を製作することができる。
なお、上記実施例及び変形例にあっては、埋込体固定金具2の固定片32、32は支持腕片31に対してほぼ直角に折り曲げたものについて説明したが、本発明はこれに限らず、2つの固定片32と32とが互いに近づくように又は遠ざかるように傾斜して設けるようにしても良い。このようにしておくと、嵌入部33、33が嵌入孔7、7に嵌入するとき、その傾斜した状態を矯正しながら行わなければならないが、嵌入させた後は埋込体6を2つの嵌入孔7、7を介して挟持或いは突っ張るように固定することができ、さらに埋込体6を埋込体固定部30から抜けにくくすることができる。
また、上記実施例及び変形例にあっては、2つの固定片32、32を左右方向に離間して設けたが、本発明はこれに限らず、前後方向に離間するように設けるようにしても良い。この場合、支持筋10は1本として、支持筋10の前後方向に適宜離間した位置に各別な固定片を接合しても良いし、或いは鉄筋をコ字状に折り曲げ、折り曲げた両端片を固定片として前後方向に離間させて、支持筋10に接合するようにしても良い。
さらに、上記実施例にあっては、球状の埋込体6、6、…を、上記変形例にあっては断面オーバル状の埋込体6A、6A、…を示して説明したが、本発明はこれに限らず、立方体、直方体など様々な形状のものが考えられる。
この他、上記実施例において、上述した各部の寸法は本発明の一実施例における数値例であり、本発明はこれに限定されるものでないことは勿論である。
コンクリートを打設する前の状態のコンクリートスラブの斜視図である。 埋込体固定金具を取り付ける前の状態を示す斜視図である。 埋込体固定部を拡大して示す斜視図である。 コンクリートスラブを拡大して示す側方から見た断面図である。 コンクリートスラブを拡大して示す前後方向から見た断面図である。 埋込体固定金具の全体を示す平面図である。 埋込体固定金具の全体を示す側面図である。 係合部を示す拡大図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。 埋込体固定部を示す拡大図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。 係合部を上端筋に対して係合させていく状態を示す側面図である。 図12乃至図15とともに、コンクリートスラブの施工を順に追って説明する断面図であり、本図は埋込体を埋込体固定金具に固定する様子を示す。 埋込体を固定した埋込体固定金具を上端筋の上方に位置させた状態を示す。 埋込体固定金具を上端筋に係合させた状態を示す。 コンクリートを打設している状態を示す。 コンクリートを打設し、コンクリートスラブが完成した状態を示す。 複数の埋込体固定金具を前後方向に並べた状態の接続部における拡大斜視図である。 図18(b)とともに埋込体固定金具に固定する埋込体の変形例を示すもので、本図は埋込体を固定した状態の全体の斜視図である。 埋込体を埋設した薄型コンクリートスラブの断面を示し、(a)は球状の埋込体を埋設した断面図で、(b)は断面オーバル状の埋込体を埋設した断面図である。
符号の説明
1 コンクリートスラブ
2 埋込体固定金具
3 上端筋
3x 一方の上端筋(前後方向)
3y 他方の上端筋(左右方向)
4 下端筋
4x 下端筋(前後方向)
4y 下端筋(左右方向)
5 空間
6 埋込体
7 嵌入孔
8 ボイドユニット
10 支持筋
10a 係合方向側の端部
10b 係合方向と反対方向側の端部
20 係合部
21 係合片
21a 先端部
21b 山型部
22 腕片
23 垂片
30 埋込体固定部
31 支持腕片
32 固定片
33 嵌入部
1A コンクリートスラブ
2A 埋込体固定金具
6A 埋込体
8A ボイドユニット
C コンクリート

Claims (10)

  1. 縦横に配筋された上端筋(3)と下端筋(4)との間の空間(5)に軽量材からなる埋込体(6)を位置させ、該埋込体(6)をコンクリートスラブ(1)内に埋設するコンクリートボイドスラブ工法に用いられる埋込体固定金具(2)であって、
    縦横に配筋された上端筋のうち、一方の上端筋(3x)に対してほぼ平行に配置される支持筋(10)と、支持筋に接合され上記埋込体を固定する埋込体固定部(30)と、を有しており、
    該埋込体固定部は、埋込体に形成された嵌入孔(7)に嵌入する固定片(32)を有し、かつ、該固定片の先端は折り曲げられて嵌入部(33)とされ、該嵌入部の断面形状は埋込体に形成された嵌入孔の断面形状よりもやや大きく形成されている、ことを特徴とする埋込体固定金具。
  2. 上記支持筋(10)が2本である、ことを特徴とする請求項1に記載した埋込体固定金具。
  3. 上記埋込体固定部(30)が帯状の鉄板を屈曲して形成された、ことを特徴とする請求項1又は2に記載した埋込体固定金具。
  4. 球状に形成された埋込体(6)を上記埋込体固定部(30)で固定した、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載した埋込体固定金具。
  5. 断面がオーバル状に形成された埋込体(6A)を上記埋込体固定部(30)で固定した、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載した埋込体固定金具。
  6. 上記支持筋(10)にその長さ方向に適宜離間した複数箇所に接合され支持筋に対して直交する方向に配筋された他方の上端筋(3y)に係合する係合部(20)を備え、
    該係合部を側方から見てほぼL字状に形成し、L字状を形成する下側部分の水平な係合片(21)と上記支持筋との間で上記他方の上端筋(3y)を挟持するようにした、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載した埋込体固定金具。
  7. 上記支持筋(10)の長さが1200mm〜2000mmである、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載した埋込体固定金具。
  8. 縦横に配筋された上端筋(3)と下端筋(4)との間の空間(5)に軽量材からなる埋込体(6)を位置させ、コンクリート(C)を打設することにより上記埋込体をコンクリートスラブ(1)内に埋設するコンクリートボイドスラブ工法であって、
    縦横に配筋された上端筋のうち、一方の上端筋(3x)に対してほぼ平行に配置される支持筋(10)と、上記支持筋に接合され埋込体を固定する埋込体固定部(30)とを有した埋込体固定金具(2)を用い、
    該埋込体固定金具に埋込体を固定した後、
    各埋込体を縦横に配筋された上端筋と下端筋との間の空間に上方から挿入して位置させ、
    埋込体固定金具を上端筋に固定した後、
    コンクリートを打設するようにした、ことを特徴とするコンクリートボイドスラブ工法。
  9. 上記埋込体固定金具(2)は、上記支持筋(10)にその長さ方向に適宜離間した複数箇所に接合され支持筋に対して直交する方向に配筋された他方の上端筋(3y)に係合し、側方から見てL字状をした係合部(20)を備え、
    埋込体(6)を固定した埋込体固定金具を支持筋の長手方向にスライドさせて、上記係合部を他方の上端筋(3y)に係合し、
    その後、コンクリート(C)を打設するようにした、ことを特徴とする請求項8に記載したコンクリートボイドスラブ工法。
  10. 埋込体(6)の固定を埋込体固定部(30)の先端を埋込体に圧入して固定するようにした、ことを特徴とする請求項8又は請求項9に記載したコンクリートボイドスラブ工法。
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