JP3903877B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コピー機、プリンタ、ファクシミリ装置等の電子写真方式の画像形成装置であって、1回の搬送工程で用紙の両面に画像を形成することが可能な装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
コピー機、プリンタ等の電子写真方式の画像形成装置において、用紙の両面に画像を形成する技術として、従来は、2回の搬送工程で用紙の両面に画像を形成する方式が主流であった。この方式は、用紙の搬送機構に特徴を有しており、1回目の搬送工程において、電子写真方式における帯電、露光、現像、転写及び定着の各画像形成プロセスを行う画像形成手段により用紙の一方の面に画像を形成した後、用紙を搬送しつつその表裏を反転させ、2回目の搬送工程において再度画像形成手段により用紙の他方の面に画像を形成するというものであり、画像形成手段自体は通常の用紙の片面に画像を形成する画像形成装置と同様の構成となっている。
【0003】
ところが、このような2回の搬送工程で用紙の両面に画像を形成する方式では、用紙の片面ずつ順番に画像形成を行うため、1の画像形成手段に用紙を2回搬送する必要があり、両面の画像形成には時間を要するという問題がある。そこで、画像形成に要する時間を短縮するために、1回の搬送工程で用紙の両面に同時に画像を形成することができる画像形成装置が求められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、そのような1回の搬送工程で用紙の両面に同時に画像を形成する方式を実現するためには、以下のような問題を解決する必要があった。すなわち、この方式では、用紙の表面に画像を形成する第1の画像形成手段と、用紙の裏面に画像を形成する第2の画像形成手段との2つの画像形成手段を用いて、1枚の用紙の両面にそれぞれ画像形成プロセスを行い、その後、用紙の両面に形成されたトナー画像を定着して用紙上に画像を形成する。ところが、例えば正に帯電したトナーを用いる場合には、第1の画像形成手段により用紙の表面に形成されたトナー画像を定着する前に、第2の画像形成手段において感光体上に形成されたトナー画像を用紙の裏面に転写するプロセスを行うが、この際、トナー画像を用紙に吸着させるために、感光体と用紙が接する位置において用紙の反対側、すなわち用紙の表面からコロナ帯電器等により負の電荷を付与する必要がある。ところが、この用紙の表面には第1の画像形成手段において形成されたトナー画像が存在するため、このトナー画像を形成するトナーがコロナ帯電器等に吸引されて、第1の画像形成手段において形成されたトナー画像が乱れるという問題があった。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、1回の搬送工程により短い時間で用紙の両面に画像を形成することを可能とするとともに、用紙の両面に乱れのない高画質のトナー画像を形成し、定着させることを可能とする画像形成装置を提供することを技術課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記技術課題を解決するための具体的手段は、次のようなものである。すなわち、請求項1に記載する画像形成装置は、第1の感光体上に形成されたトナー画像を用紙の一方面に転写する第1の転写手段を備えた第1の画像形成手段と、この第1の画像形成手段に対して用紙の搬送方向下流側に配置され、第2の感光体上に形成されたトナー画像を用紙の他方面に転写する第2の転写手段を備えた第2の画像形成手段とを有し、前記第2の転写手段が用紙の一方面に接触するとともに所定の定着温度に加熱可能であって、前記第1の画像形成手段において用いるトナーの融点が、前記第2の画像形成手段において用いるトナーの融点よりも低く、且つ、前記第2の転写手段の定着温度が、前記第1の画像形成手段において用いるトナーの融点と前記第2の画像形成手段において用いるトナーの融点との間の温度に設定され、前記第2の画像形成手段に対して用紙の搬送方向下流側に、前記第2の画像形成手段によって形成されたトナー画像を用紙に定着させる定着器が設けられるとともに、前記第2の画像形成手段から前記定着器までの間に、用紙の前端部を握持し又は握持を解除可能に設けられた握持機構と、該握持機構を用紙の搬送方向下流側へ移動させる移動機構と、前記握持機構が用紙の前端部を握持する握持位置に用紙の前端部が搬送されたことを検出する第1センサと、前記握持機構が用紙の握持を解除する開放位置に用紙の前端部が搬送されたことを検出する第2センサと、を有してなる用紙の搬送手段が設けられたことを特徴とするものである。
【0007】
請求項2に記載する画像形成装置は、請求項1に記載する構成において、前記第2の画像形成手段の第2の感光体を冷却する冷却手段を有することを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係る画像形成装置1について図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置1の構成を示す図である。この図に示すように、本発明の実施形態に係る画像形成装置1は、第1の感光体2上に形成されたトナー画像を用紙3の上面4に転写する第1の転写手段を備えた第1の画像形成手段6と、この第1の画像形成手段6に対して用紙3の搬送方向下流側に配置され、第2の感光体7上に形成されたトナー画像を用紙3の下面8に転写する第2の転写手段を備えた第2の画像形成手段10とを有し、第2の転写手段が用紙3の上面4に接触するとともに所定の定着温度に加熱可能である構成となっている。以下、これらの各部の構成について更に詳細に説明する。
【0010】
本実施形態に係る画像形成装置1においては、用紙3は、用紙カセット11に多数収納されており、給紙ローラ12により1枚ずつ分離して搬送路に供給され、この搬送路に沿って搬送されつつ画像が形成される。したがって、この搬送路に沿って用紙3が搬送される経路が用紙3の搬送経路13となり、この搬送経路13に沿って第1の画像形成手段6、第2の画像形成手段10、及び第2の定着手段が配置されている。ここでの用紙3の搬送経路13上における搬送手段については後述する。
【0011】
第1の画像形成手段6は、用紙3の搬送方向上流側に配置され、用紙3の上面4にトナー画像を形成する手段である。本実施形態においては、この第1の画像形成手段6は、第1の感光体2、帯電器15、露光器16、現像器17、転写器18、及びクリーナ19を有して構成されている。そして、この転写器18が本発明における第1の転写手段を構成する。
【0012】
第1の感光体2は、アルミニウム等の導電性支持体の表面にOPC(Oraganic Photo Conductor)やセレン等の感光層を形成して構成したものであり、本実施形態においては、ドラム状に形成されたいわゆる感光体ドラムにより構成されている。そして、このドラム状の第1の感光体2の表面に静電潜像が形成される。帯電器15は、感光体2の表面に電子やイオン等を付着させて一定の電位に均一に帯電させる装置であって、具体的には、非接触方式のコロナ帯電器や接触方式のブラシ帯電器等が用いられる。露光器16は、感光体2の表面に光を照射して帯電電荷を除去することにより、感光体2の表面に静電潜像を形成する装置であって、このための露光光学系として、具体的には、LED光学系や半導体レーザ光学系等が用いられる。現像器17は、感光体2の表面に形成された静電潜像にトナーを付着させて可視のトナー画像とする装置であって、トナーを帯電させ、帯電したトナーを第1の感光体2側へ搬送し、感光体2の表面の静電潜像にトナーを付着させるという3つの工程を行う。
【0013】
転写器18は、第1の感光体2の表面に形成されたトナー画像を用紙3の上面4に転写させる装置であって、この転写器18が本発明における第1の転写手段を構成する。この転写器18としては、例えば、コロナ帯電器や電圧を印加した導電ローラ等が用いられるが、本実施形態においては、電圧を印加した導電ローラを用いることとしている。そして、この転写器18により用紙3のトナー画像が形成される上面4とは反対側の下面8にトナーとは逆極性の電荷を与えることにより、第1の感光体2の表面に形成されたトナー画像を用紙3に吸着させて転写させる。クリーナ19は、感光体2の表面に残留するトナーやその他の付着物を除去する装置であって、具体的には、磁気ブラシクリーナやブラシローラ等が用いられる。
【0014】
そして、ここでは、第1の画像形成手段6の現像器17から感光体2に供給するトナーとして比較的低融点のトナーを用いることとする。これは、後述する第2の画像形成手段10の現像器20から第2の感光体7に供給するトナーとして比較的高融点のトナーを用い、第1の画像形成手段6において用いるトナーと第2の画像形成手段10において用いるトナーとの融点に差を設けることにより、第2の画像形成手段10により用紙3の下面8に形成された高融点のトナーによるトナー画像に影響を与えることなく、先に第1の画像形成手段6により用紙3の上面4に形成された低融点のトナーによるトナー画像のみを定着させることを可能とするためである。そのため、本実施形態においては、後述するように、第2の画像形成手段10の第2の転写手段を構成する転写器21を、第1の画像形成手段6のトナー画像を加熱して定着させるための第1の定着手段としても用いることとし、この第2の画像形成手段10の転写器21により用紙3の下面8にトナー画像を転写する際に、同時に第1の画像形成手段6において既に用紙3の上面4に形成されたトナー画像を加熱して定着させることとしている。なお、この第2の画像形成手段10の転写器21の構成については後に詳細に説明する。ここで、第1の画像形成手段6で用いる比較的低融点のトナーの融点と、第2の画像形成手段10で用いる比較的高融点のトナーの融点との差は、大きい程転写器21の定着温度の制御が容易になるため望ましいが、具体的には約30℃以上とすると好適である。したがって、例えば、低融点のトナーとしては、130〜150℃程度の融点のものを使用し、高融点のトナーとしては、180〜200℃程度の融点のものを使用すると好適である。
【0015】
また、本実施形態においては、第1の画像形成手段6の現像器17から第1の感光体2に供給するトナーとして正帯電性のトナーを用いることとする。したがって、帯電器15は、第1の感光体2の表面を均一な正の電位に帯電させることとし、露光器16は、第1の感光体2の表面の画像部分に光を照射して正の帯電電荷を除去することにより静電潜像を形成する。そして、現像器17は、トナーを正に帯電させて第1の感光体2に供給し、その感光体2の表面に正に帯電したトナーによるトナー画像を形成する。したがって、転写器18は、用紙3のトナー画像が形成される面とは反対側の面、すなわち用紙3の下面8に負の電荷を与えることにより、第1の感光体2上に形成されたトナー画像を用紙3に吸着させて転写する。このような正帯電性のトナーとしては、例えばアミノ基や酸素等の置換基を含む電子供与性を有する材料を用いて構成されたものが使用される。なお、ここで用いるトナーとして負帯電性のトナーを用いることも可能である。その場合、上述した第1の画像形成手段6の各部における帯電電位は正負が逆となる。このような負帯電性のトナーとしては、例えばカルボン酸やフッ素等の置換基を含む電子受容性を有する材料を用いて構成されたものが使用される。
【0016】
第2の画像形成手段10は、第1の画像形成手段6に対して用紙3の搬送方向下流側に配置され、用紙3の下面8にトナー画像を形成する手段である。本実施形態においては、この第2の画像形成手段10は、前述の第1の画像形成手段6と同様に、第2の感光体7、帯電器22、露光器23、現像器20、転写器21、及びクリーナ24を有して構成されている。そして、この転写器21が本発明における第2の転写手段を構成する。ただし、この第2の画像形成手段10における転写器21は、用紙3の上面4に接触するとともに所定の定着温度に加熱可能であり、第1の画像形成手段6により用紙3の上面4に形成されたトナー画像を加熱して定着する第1の定着手段としての機能をも果たす。この第2の画像形成手段10の転写器21以外の第2の感光体7、帯電器22、露光器23、現像器20、及びクリーナ24の具体的構成については、前述の第1の画像形成手段6と同様であるため省略する。
【0017】
そして、上述の通り、第2の転写手段及び第1の定着手段を構成する転写器21により、先に第1の画像形成手段6により用紙3の上面4に形成された低融点のトナーによるトナー画像のみを定着させることを可能とするために、この第2の画像形成手段10の現像器20から第2の感光体7に供給するトナーとして比較的高融点のトナーを用いることとする。また、ここでは、この第2の画像形成手段10の現像器20から第2の感光体7に供給するトナーの帯電極性は、第1の画像形成手段6と同様に正帯電性とする。
【0018】
この第2の画像形成手段10の転写器21は、上述の通り、用紙3の上面4に接触するとともに、所定の定着温度に加熱可能な構成を有している。そして、この転写器21は、用紙3のトナー画像が形成される下面8とは反対側の上面4にトナーとは逆極性の負の電荷を与えることにより、第2の感光体7の表面に形成されたトナー画像を用紙3に吸着させて転写させる。また、この際、転写器21は、第1の画像形成手段6により既にトナー画像が形成された用紙3の上面4を所定の定着温度で加熱することにより、用紙3の上面4にトナー画像を定着させる。そのため、本実施形態においては、この転写器21は、用紙3の搬送経路13を挟んでドラム状の第2の感光体7と対向する位置に配置され、外周面に導電ゴム等の導電性部材を用いて円筒形状に形成された導電性ローラ25と、この導電性ローラ25の外周面にトナーと逆極性の負の電圧を印加する電圧印加装置26と、導電性ローラ25の内部に配置された熱源27とを有して構成されている。ここで、転写器21の熱源27としては、導電性ローラ25の表面全体がほぼ均一な温度となるように加熱することができるものを用いることとし、例えば、導電性ローラ25の中心軸に沿って配置された棒状のハロゲンランプ等が好適に用いられる。
【0019】
そして、この熱源27により加熱される転写器21の導電性ローラ25の表面の温度、すなわち第1の定着手段をも構成する第2の転写手段の定着温度は、第1の画像形成手段6において用いる比較的低融点のトナーの融点と第2の画像形成手段10において用いる比較的高融点のトナーの融点との間の温度とする。したがって、例えば、第1の画像形成手段6において用いるトナーの融点が140℃であって、第2の画像形成手段10において用いるトナーの融点が190℃である場合には、転写器21の定着温度はそれらの中間の温度である160〜170℃程度ととなるように制御すると好適である。これにより、第2の画像形成手段10の第2の感光体7から転写器21により用紙3の下面8にトナー画像を転写する際に、第1の画像形成手段6により既に用紙3の上面4に形成されたトナー画像のトナーは融点を超える温度となるが、第2の画像形成手段10により用紙3の下面8に転写されるトナー画像のトナーは融点を超えない温度となるため、第2の画像形成手段10により用紙3の下面8に転写されるトナー画像に影響を与えることなく、第1の画像形成手段6により用紙3の上面4に形成されたトナー画像のみを定着させることができる。
【0020】
また、本実施形態に係る画像形成装置1は、第2の画像形成手段10の第2の感光体7を冷却する冷却手段を有している。すなわち、この冷却手段は、第1の定着手段として機能するために加熱された転写器21の熱が、この転写器21に対向して配置されている第2の感光体7に伝導されることにより、この第2の感光体7の温度上昇が生じることを抑制するためのものである。そのため、本実施形態においては、この冷却手段は、第2の感光体7に向けて送風することにより第2の感光体7を空冷する冷却ファン28により構成されている。なお、この冷却手段の構成はこれに限定されるものではなく、第2の感光体7を冷却することができる構成であればよい。したがって、例えば、図2に示すように、第2の感光体7の内部における表面部近傍に所定の間隔で軸方向に延びる多数の冷却管29を設け、この冷却管29の内部に冷媒を循環させることにより第2の感光体7を冷却する構成とすることが可能である。また、例えば、図3に示すように、第2の感光体7の表面に接して対向する位置に、第2の感光体7の回転に従って回転する冷却ローラ30を配置し、この冷却ローラ30を冷媒等により冷却することにより第2の感光体7を冷却する構成とすることも可能である。そして、このような冷却手段を設ける理由は、感光体7を構成するOPC(Oraganic Photo Conductor)やセレン等の感光層は高温で変質する可能性があるからである。したがって、アモルファスシリコン等の高温に強い感光体を用いる場合には、この冷却手段を設けないことも可能である。
【0021】
また、この第2の画像形成手段10に対して用紙3の搬送方向下流側には、定着器31が設けられている。この定着器31が第2の画像形成手段10により用紙3の下面8に形成されたトナー画像を加熱して定着する第2の定着手段を構成する。本実施形態においては、この定着器31は、用紙3の搬送経路13を挟んでその両側に配置された一対のローラであって、そのうちの下側のローラ32の内部に熱源33が配置されて構成されている。この定着器31を構成する上側のローラ34及び下側のローラ32は、それぞれ円筒形に形成され、その表層部分には、用紙3を適度に加圧するためのシリコンゴムや4ふっ化エチレン重合体等の弾性を有する部材が設けられている。また、この定着器31の内部の熱源33としては、下側のローラ32の表面全体がほぼ均一な温度となるように加熱することができるものを用いることとし、例えば、下側のローラ32の中心軸に沿って配置された棒状のハロゲンランプ等が好適に用いられる。この定着器31により、第2の画像形成手段10において用紙3の下面8に形成されたトナー画像を加熱して定着させることができる。
【0022】
ところで、用紙3の搬送経路13における搬送手段としては、基本的には、従来より公知のコピー機やプリンタ等と同様の構成とすることができ、例えば、図示しないが、用紙3の搬送経路13に沿って配置されたガイドやローラ等により構成することができる。しかし、本実施形態においては、第2の画像形成手段10により用紙3の下面8にトナー画像を形成することとしているので、第2の画像形成手段10から定着器31までの間の用紙3の搬送に際して、用紙3の下面8をガイドやローラ等により支持すると、これらのガイドやローラ等が用紙3の下面8に形成されたトナー画像に接触してトナー画像が乱れることとなる。そこで、第2の画像形成手段10から定着器31までの間における用紙3の搬送手段としては、例えば、以下のようにすると好適である。
【0023】
このような用紙3の搬送手段の第1の例としては、図4から図6に示すように、用紙3の前端部36を握持して搬送する構成のものがある。本実施形態においては、この搬送手段は、用紙3の前端部36を握持する握持機構37と、この握持機構37を用紙3の搬送方向下流側へ移動させる移動機構38と、用紙3の前端部36が握持機構37による握持位置に搬送されたことを検出する第1センサ39と、用紙3の前端部36が握持機構37の開放位置に搬送されたことを検出する第2センサ40とを有して構成されている。
【0024】
握持機構37は、用紙3の前端部36の2箇所を握持するために用紙3の幅方向に2個配置されている。この握持機構37は、用紙3の上面4及び下面8に接する握持パッド41と、この握持パッド41を支持するブラケット42と、上方のブラケット42を上下動させるソレノイド43及び付勢ばね44とを有して構成されている。ここで、ブラケット42は握持パッド41を揺動可能に支持するものとするとともに、上下の握持パッド41の隙間は用紙3の挿入される側が常に広く開口するようにブラケット42の重心を偏心させた構成とすると好適である。また、移動機構38は、これらの握持機構37を支持する移動フレーム45と、この移動フレーム45を用紙3の搬送方向に摺動可能に支持するスライダ46及びガイドレール47と、この移動フレーム45を用紙3の搬送方向に駆動する駆動機構48とを有して構成されている。ここでは、図5に示すように、この駆動機構48は、モータ49と、このモータ49の駆動軸に固定された駆動歯車50と、この駆動歯車50により回転駆動される従動歯車51と、スライダ46の一方に固定され、この従動歯車51により直線駆動されるラック52とを有して構成されている。
【0025】
第1センサ39は、移動フレーム45が用紙3の搬送方向の最も上流側に位置する状態における握持パッド41の直前の位置において、用紙3の前端部36を検出するセンサであって、ここでは一対の投光素子と受光素子とから構成されている。このため、移動フレーム45には、この第1センサ39の光路を確保するための後部切欠き53が形成されている。そして、図4に示すように、この第1センサ39が用紙3の前端部36を検出した際には、握持機構37のソレノイド43が動作を開始し、上下の握持パッド41の間に用紙3の前端部36を握持する。一方、第2センサ40は、移動フレーム45が用紙3の搬送方向の最も下流側に位置する状態において、用紙3の前端部36を検出するセンサであって、ここでは一対の投光素子と受光素子とから構成されている。このため、移動フレーム45には、この第2センサ40の光路を確保するための前部切欠き54が形成されている。そして、図6に示すように、この第2センサ40が用紙3の前端部36を検出した際には、握持機構37のソレノイド43が動作を開始し、用紙3の前端部36の握持を解除して用紙3を搬送方向に搬送する。
【0026】
また、用紙3の搬送手段の第2の例としては、図7に示すように、用紙3の搬送経路13の両側から空気を噴出し、その空気の圧力により用紙3を浮かせて搬送する構成のものがある。本実施形態においては、この搬送手段は、噴出する空気の流れを生じさせる空気流生成装置55と、この空気流生成装置55により生成された空気流を用紙3の搬送経路13の両側に適性な空気圧が生じるように噴出させる空気噴出部56とを有して構成されている。
【0027】
空気流生成装置55は、空気を所定の流速で空気噴出部56に供給するための装置であって、具体的にはコンプレッサーやファン等により構成される。ここでは、上下に2個の空気流生成装置55を備えることとしているが、上下の空気噴出部56に対して1個の空気流生成装置55から空気流を供給することも可能である。また、空気噴出部56は、空気流生成装置55から供給された空気流を用紙3の搬送経路13の両側から噴出させる空気流路を形成するものであって、ここでは、用紙3の搬送経路13の両側に適性な空気圧が生じるように多数の噴出孔57が用紙3の搬送経路13に面して設けられた中空の板状に形成されたものとしている。この噴出孔57の設けられる密度は、搬送中に用紙3にたわみが生じないようにするため、搬送方向上流側の密度が高く、搬送方向下流側の密度が低くなるようにすると好適である。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1に係る画像形成装置によれば、第1の感光体上に形成されたトナー画像を用紙の一方面に転写する第1の転写手段を備えた第1の画像形成手段と、この第1の画像形成手段に対して用紙の搬送方向下流側に配置され、第2の感光体上に形成されたトナー画像を用紙の他方面に転写する第2の転写手段を備えた第2の画像形成手段とを有することにより、1回の搬送工程により用紙の両面に画像を形成することができるので、用紙の両面に画像を形成する際の処理時間を大幅に短縮することができる。また、前記第2の転写手段が用紙の一方面に接触するとともに所定の定着温度に加熱可能であることにより、第2の画像形成手段によるトナー画像の転写の際に、第1の画像形成手段により用紙の一方面に形成されたトナー画像の定着を同時に行うことができる。また、接触方式の転写手段を用いるため、非接触方式の転写手段のようにトナー画像のトナーを吸引することがほとんどない。したがって、第2の画像形成手段によるトナー画像の転写の際に、第1の画像形成手段により用紙の一方面に形成されたトナー画像が乱れることを防止することができるので、用紙の両面に乱れのない高画質のトナー画像を形成し、定着させることが可能となる。
【0029】
本発明の請求項1に係る画像形成装置によれば、上述の効果に加えて、前記第1の画像形成手段において用いるトナーの融点を、前記第2の画像形成手段において用いるトナーの融点よりも低くするとともに、前記第2の転写手段の定着温度を前記第1の画像形成手段において用いるトナーの融点と前記第2の画像形成手段において用いるトナーの融点との間の温度とすることにより、第2の画像形成手段によるトナー画像の転写の際に、第1の画像形成手段により既に用紙の一方面に形成されたトナー画像のトナーは融点を超える温度となるが、第2の画像形成手段により用紙の他方面に転写されるトナー画像のトナーは融点を超えない温度となるため、第2の画像形成手段により用紙の他方面に転写されるトナー画像に影響を与えることなく、第1の画像形成手段により用紙の一方面に形成されたトナー画像のみを好適に定着させることができる。
【0030】
本発明の請求項2に係る画像形成装置によれば、上述の効果に加えて、前記第2の画像形成手段の第2の感光体を冷却する冷却手段を有することにより、第2の転写手段の熱が、これに対向して配置されている第2の感光体に伝導されて温度上昇が生じることを抑制することができ、熱に弱い感光体を保護することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係る画像形成装置において、冷却手段の第2の例を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係る画像形成装置において、冷却手段の第3の例を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置における用紙の搬送手段の第1の例を示す図である。
【図5】図4のA−A断面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置における用紙の搬送手段の第1の例により用紙を搬送した後の状態を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置における用紙の搬送手段の第2の例を示す図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置
2 第1の感光体
3 用紙
4 用紙の上面
6 第1の画像形成手段
7 第2の感光体
8 用紙の下面
10 第2の画像形成手段
13 用紙の搬送経路
18 第1の画像形成手段の転写器
21 第2の画像形成手段の転写器
25 導電性ローラ
26 電圧印加装置
27 転写器の熱源
28 冷却ファン
29 冷却管
30 冷却ローラ
31 定着器

Claims (2)

  1. 第1の感光体上に形成されたトナー画像を用紙の一方面に転写する第1の転写手段を備えた第1の画像形成手段と、この第1の画像形成手段に対して用紙の搬送方向下流側に配置され、第2の感光体上に形成されたトナー画像を用紙の他方面に転写する第2の転写手段を備えた第2の画像形成手段とを有し、前記第2の転写手段が用紙の一方面に接触するとともに所定の定着温度に加熱可能であって、
    前記第1の画像形成手段において用いるトナーの融点が、前記第2の画像形成手段において用いるトナーの融点よりも低く、且つ、前記第2の転写手段の定着温度が、前記第1の画像形成手段において用いるトナーの融点と前記第2の画像形成手段において用いるトナーの融点との間の温度に設定され、
    前記第2の画像形成手段に対して用紙の搬送方向下流側に、前記第2の画像形成手段によって形成されたトナー画像を用紙に定着させる定着器が設けられるとともに、前記第2の画像形成手段から前記定着器までの間に、用紙の前端部を握持し又は握持を解除可能に設けられた握持機構と、該握持機構を用紙の搬送方向下流側へ移動させる移動機構と、前記握持機構が用紙の前端部を握持する握持位置に用紙の前端部が搬送されたことを検出する第1センサと、前記握持機構が用紙の握持を解除する開放位置に用紙の前端部が搬送されたことを検出する第2センサと、を有してなる用紙の搬送手段が設けられたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第2の画像形成手段の第2の感光体を冷却する冷却手段を有することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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