JP3902060B2 - ユニットスイング式自動二輪車の後輪懸架装置 - Google Patents

ユニットスイング式自動二輪車の後輪懸架装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リヤフォークとエンジンとを一体的にをスイングさせるユニットスイング式自動二輪車の後輪懸架装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ユニットスイング式自動二輪車の後輪懸架装置として、例えば特開平11−198890号公報「ユニットスイング式自動二輪車用エンジンの支持構造」が知られている。
同公報の図2の一部を図11に、同公報の図7及び図8を図12に掲載し、上記技術を説明する。ただし、同公報に記載の符号を新しく振り直すとともに記載の名称も一部変更した。
【0003】
図11は従来のユニットスイング式自動二輪車のスイングユニットの斜視図であり、スイングユニット101は、車体(不図示)に上下スイング自在に取付ける伝動ケース102と、この伝動ケース102前端に取付けたエンジン103と、このエンジン103の駆動力を伝達するとを動力伝達機構(不図示)と、から構成するユニットであり、伝動ケース102の後端に後輪105を回転自在に取付けることで、伝動ケース102、エンジン103、動力伝達機構及び後輪105を一体的にスイングさせるユニットである。
なお、伝動ケース102は、車体に対してスイング自在に取付けるために伝動ケース102に形成する支持部106と、後述する懸架リンク111を連結する連結部107とを備える。
【0004】
図12(a),(b)は従来のユニットスイング式自動二輪車の後輪懸架装置の動作説明図である。
(a)において、後輪懸架装置110は、車体側の懸架リンク111に回転可能に取付けるスイングユニット101と、このスイングユニット101を支持するために車体(不図示)の下部に首振り自在に取付けたリヤクッションユニット112と、これらのリヤクッションユニット112とスイングユニット101とを連結するリンク機構113とからなる。
【0005】
リンク機構113は、車体に側面視で旋回可能に取付けるとともに一端をリヤクッションユニットに回転自在に連結したレバー114と、このレバー114の他端に前端を回転自在に連結するとともに後端を伝動ケース102に回転自在に連結するロッド115と、から構成する。なお、116はリヤクッションユニット112のスイング支点、117はレバー114の回転支点を示す。
【0006】
(b)において、スイングユニット101をスイング支点116を中心に矢印b1の如く回転すると、リンク機構113の連結部107は矢印b2の如く回転し、ロッド115を矢印b3の如く引っ張る。ロッドを115矢印3の如く引っ張ることでレバー114を矢印b4の如く回転させ、リヤクッションユニット112を矢印b5の如く押し込む。これにより、路面から後輪105に伝わる振動や衝撃を吸収する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記の後輪懸架装置110において、スイングユニット101の動作を側面視で検証すると、後輪懸架装置110は、ロッド115の一端は下方へ移動するとともに他端は上方にへ移動し、レバー114は回転支点117を中心に回転し、リヤクッションユニット112はスイング支点116を中心に先端が下方へ移動する。
従って、リヤクッションユニット112は地上高を十分に取る必要があり、自動二輪車の車高が高くなる虞がある。
また、レバー114廻りは、例えばラジエータホース、エンジンの排気管若しくはエアクリーナホースなどの干渉を避ける必要があり、これら部品を配置するときにスペースの制約を課すことになる。
【0008】
そこで、本発明の目的は、自動二輪車に車高の制約を課すことなく、ラジエータホース、エンジンの排気管若しくはエアクリーナホースなどのレイアウト上の制約を課すことのないユニットスイング式自動二輪車の後輪懸架装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1のユニットスイング式自動二輪車の後輪懸架装置は、車体に伝動ケースを上下スイング自在に取付け、この伝動ケースから後方へリヤメンバを延ばし、このリヤメンバと伝動ケースとで後輪を挟むリヤフォークを構成し、伝動ケースの前端にエンジンを取付け、これらのエンジン、リヤフォーク及び後輪を一体的に車体側から延ばしたリヤクッションユニットで支持するユニットスイング式自動二輪車において、リヤクッションユニットを車体下部に且つ水平に配置し、リヤクッションユニットと略同一レベルの高さに且つ水平に配置したリンク機構で、リヤクッションユニットとリヤフォークとを連結したことを特徴とする。
【0010】
リヤクッションユニットは車体下部に且つ水平に配置し、リヤクッションユニットの緩衝動作を水平方向の動きにする。この結果、リヤクッションユニット部分の地上高を一定に保つことができる。
また、リヤクッションユニットと略同一レベルの高さに且つ水平に配置したリンク機構で、リヤクッションユニットとリヤフォークとを連結する。例えば、ラジエータホース、エンジンの排気管若しくはエアクリーナホースなどのリンク機構上にレイアウトする部品の干渉を防ぐことができる。この結果、レイアウト上のスペース的制約を排除することができる。
【0011】
請求項2は、リヤクッションユニットを、リヤメンバとは車幅方向に離れた位置に取付け、リンク機構を、リヤメンバから延ばしたロッドと、このロッドの前端とリヤクッションユニットとを繋ぐために車幅方向に延ばすとともに水平旋回可能に車体側に取付けた水平旋回レバーと、から構成したことを特徴とする。
【0012】
リヤクッションユニットを、リヤメンバとは車幅方向に離れた位置に取付け、リンク機構を、リヤメンバから延ばしたロッドと、このロッドの前端とリヤクッションユニットとを繋ぐために車幅方向に延ばすとともに水平旋回可能に車体側に取付けた水平旋回レバーと、から構成することで、リヤクッションユニット及び水平旋回レバーに水平方向の動きを許容させ、ロッドに水平・垂直方向の動きを許容させる。この結果、車体上下方向に部品配置するためのスペースを大きく稼ぐことができる。
【0013】
請求項3は、ロッドの前端と水平旋回レバーとは球面軸受を介して連結するとともに、ロッドの後端とリヤメンバとは球面軸受を介して連結したことを特徴とする。
【0014】
ロッドの前端と水平旋回レバーとは球面軸受を介して連結するとともに、ロッドの後端とリヤメンバとは球面軸受を介して連結することで、ロッドの垂直方向の動きを少ない部品構成で実現することができる。この結果、リンク機構のコストの低減を図ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向に従い、Frは前側、Rrは後側、Lは左側、Rは右側を示す。また、図面は符号の向きに見るものとする。
【0016】
図1は本発明に係る後輪懸架装置を搭載したユニットスイング式自動二輪車の側面図である。ただし、車体フレーム11を強調ために、シート18やボディカバー19は二点鎖線で示した。
ユニットスイング式自動二輪車10は、車体としての車体フレーム11と、車体フレーム11のヘッドパイプ12に取付けたフロントフォーク13と、フロントフォーク13に取付けた前輪14と、フロントフォーク13に連結したハンドル15と、車体フレーム11の後上部にスイング可能に取付けたスイングユニット61と、スイングユニット61の後部に取付けた後輪17と、車体フレーム11の後部上部に配置したシート18と、車体フレーム11を覆うボディカバー19とを、主要構成とし、スイングユニット61に一体的に組込むエンジン21及び動力伝達機構(不図示)を後輪17とともにスイングさせる形式のスクータ型の車両である。
【0017】
図中、22はラジエータ、23,24はラジエータホース、25はエアクリーナ、26は運転者の足を載せるフロアステップ、27は燃料タンク、28はエアクリーナホース、29はキャブレタホース、31はキャブレタ、32は排気管、33はスイングユニット61を取付ける懸架リンク、34はマフラ、37はフロントフェンダ、38はリヤフェンダ、39はヘッドランプ、41はハンドルグリップ、42はウインドスクリーン、43は前輪用アクスル、44は後輪用アクスル、45はリンク機構63を支持するステー部材、46はリヤクッションユニット62を支持するクッションステーを示す。
【0018】
図2は本発明に係る後輪懸架装置を搭載したユニットスイング式自動二輪車の車体フレームの平面図である。
車体フレーム11は、ハンドルを回転自在に支持するヘッドパイプ12と、このヘッドパイプ12から斜め後方に延ばしたメインフレーム51と、メインフレーム51の先端から左右後方に延ばした左右のシートレール52,52と、ヘッドパイプ12の左右から下方に延ばした左右のダウンチューブ53,53と、これらの左右のシートレール52,52の中間と左右のダウンチューブ53,53の後方とをそれぞれ結ぶ支持パイプ54,54と、を主要構成メンバとするフレームである。
【0019】
図3は本発明に係る後輪懸架装置を搭載したユニットスイング式自動二輪車の要部側面図であり、ユニットスイング式自動二輪車の後輪懸架装置60(以下「後輪懸架装置60」と略記する)を示す。
後輪懸架装置60は、懸架リンク33にスイング自在に取付けたスイングユニット61と、このスイングユニット61を支持するために車体フレーム11のクッションステー46に首振り自在に取付けたリヤクッションユニット62と、これらのリヤクッションユニット62とスイングユニット61とを連結するリンク機構63とからなる。
【0020】
スイングユニット61は、車体フレーム11に上下スイング自在に取付けた伝動ケース65と、この伝動ケース65から後方へ延ばすとともに伝動ケース65とで後輪17を挟むことでリヤフォーク66を構成するリヤメンバ67と、伝動ケース65の前端に取付けたエンジン21と、このエンジン21の駆動力を伝達する動力伝達機構(不図示)とからなるユニットであって、エンジン21、動力伝達機構、伝動ケース65、リヤメンバ67及び後輪17を一体的にスイングさせるユニットである。なお、64はスイングユニット61のスイング支点を示す。
【0021】
リンク機構63は、リヤメンバ67に後端を回転自在に連結するロッド68と、車体フレーム11に側面視で旋回可能に取付け、且つ、一端をロッド68の前端に回転自在に連結するとともに他端をリヤクッションユニット62に回転自在に連結する水平旋回レバー69と、から構成した機構であって、リヤクッションユニット62と略同一レベルに且つ水平に配置した機構である。
【0022】
すなわち、後輪懸架装置60は、車体フレーム(車体)11に伝動ケース65を上下スイング自在に取付け、この伝動ケース65から後方へリヤメンバ67を延ばし、このリヤメンバ67と伝動ケース65とで後輪17を挟むリヤフォーク66を構成し、伝動ケース65の前端にエンジン21を取付け、これらのエンジン21、リヤフォーク66及び後輪17を一体的に車体フレーム11側から延ばしたリヤクッションユニット62で支持するユニットスイング式自動二輪車において、リヤクッションユニット62を車体フレーム11下部に且つ水平に配置し、リヤクッションユニット62と略同一レベルに且つ水平に配置したリンク機構63で、リヤクッションユニット62とリヤフォーク66とを連結したものであると言える。
【0023】
例えば、エンジン21、リヤメンバ67、伝動ケース65及び後輪17を一体的にスイングさせるともに、これらのエンジン21、リヤフォーク66及び後輪17を支持するためのリヤクッションユニット62やリンク機構63を車体フレーム11下部に配置するときに、リヤクッションユニット62やリンク機構63の垂直方向の動きを小さなものにできれば、車両の地上高を低く設定することができたり、ラジエータホース23,24、エンジン21からの排気管32若しくはエアクリーナホース28などを配置するときに干渉を避けることができ好都合である。
【0024】
そこで、リヤクッションユニット62は車体フレーム11下部に且つ水平に配置し、リヤクッションユニット62の緩衝動作を水平方向の動きにする。この結果、リヤクッションユニット62部分の地上高を一定に保つことができる。
また、リヤクッションユニット62と略同一レベルに且つ水平に配置したリンク機構63で、リヤクッションユニット62とリヤフォーク66とを連結する。ラジエータホース23,24、エンジン21の排気管32若しくはエアクリーナホース28などのリンク機構63上にレイアウトする部品の干渉を防ぐことができる。この結果、レイアウト上のスペース的制約を排除することができる。
【0025】
図4は本発明に係る後輪懸架装置を搭載したユニットスイング式自動二輪車の左側要部を示す斜視図であり、ロッド68は、後ロッド連結部71でリヤメンバ67に回転自在に連結したことを示し、前ロッド連結部72で前端を水平旋回レバー69の一端に回転自在に連結したことを示す。
【0026】
図5は本発明に係る後輪懸架装置を搭載したユニットスイング式自動二輪車の右側要部を示す斜視図であり、リヤクッションユニット62は車体フレーム11の下部に且つ略水平に配置したことを示す。また、水平旋回レバー69は、車体フレーム11のステー部材45に旋回可能に取付けたことを示し、クッション連結部74で他端をリヤクッションユニット62に回転自在に連結したことを示す。
以下、後ロッド連結部71、前ロッド連結部72、ステー支持部73及びクッション連結部74の構造を説明する。
【0027】
図6は図4の6−6線断面図であり、後ロッド連結部71は、リヤメンバ67に形成したメンバ凹部75と、ロッド68の後端に形成した第1凹部76と、この第1凹部76に嵌合させる球面軸受77と、この球面軸受77の両端に当てるスペーサ78,78と、球面軸受77を止めるクリップ79と、球面軸受77を貫通させメンバ凹部75に止めるボルト81とからなる。
球面軸受77は、リング状のアウタ82と、このアウタ82に嵌合させる略球状のインナ83とから構成した部材であり、一般的には球形の焼結含油軸受である。
すなわち、ロッド68は、図面上下方向及び図面表裏方向にスイング可能であることを示す。
【0028】
図7は図4の7−7線断面図であり、前ロッド連結部72は、後ロッド連結部71と略同一構成であり、84は水平旋回レバー69に形成したレバー凹部、85はロッド68の前端に形成した第2凹部、77は球面軸受、78,78はスペーサ、79はクリップ、86はレバー凹部84及び球面軸受78を貫通させるボルト、87はボルト86にねじ込むナットである。
【0029】
リンク機構63(図2参照)は、ロッド68の前端と水平旋回レバー69とは球面軸受77を介して連結するとともに、ロッド68の後端とリヤメンバ67(図6参照)とは球面軸受77を介して連結したものであると言える。
【0030】
ロッド68の前端と水平旋回レバー69とは球面軸受77を介して連結するとともに、ロッド68の後端とリヤメンバ67(図6参照)とは球面軸受77を介して連結することで、ロッド68の垂直方向の動きを少ない部品構成で実現することができる。この結果、リンク機構63(図2参照)のコストの低減を図ることができる。
【0031】
図8は図5の8−8線断面図であり、ステー支持部73は、ステー部材45に形成したステー凹部88と、水平旋回レバー69の一端に形成した第1レバー凹部89と、この第1レバー凹部89に嵌合させるボールベアリング91と、このボールベアング91のインナ92の両端に当てるスペーサ93,93と、ボールベアリング91のアウタ94を止めるクリップ95と、ボールベアリング91を貫通させステー凹部88に止めるボルト96と、このボルト96にねじ込むナット97とからなる。
すなわち、ステー支持部45は、水平旋回レバー69を水平方向に旋回可能に支持する支持部である。
【0032】
図9は図5の9−9線断面図であり、クッション連結部74は、ステー支持部73(図8参照)と同一の連結構造である。図中、98は水平旋回レバー69の他端を連結するクッション凹部、99は水平旋回レバー69に形成した第2レバー凹部、91はボールベアリング、92はボールベアリング91のインナ、93,93はスペーサ、94はボールベアリング91のアウタ、95はクリップ、96はボルト、97はナットを示す。
クッション連結部74は、リヤクッションユニット62及び水平旋回レバー69同士を水平方向の移動を許容する連結部である。
【0033】
以上に述べた後輪懸架装置60の作用を次に説明する。
図10(a)〜(d)は本発明に係るユニットスイング式自動二輪車の後輪懸架装置の作用説明図である。
(a),(b)において、後輪懸架装置60は、リヤクッションユニット62を、リヤメンバ67とは車幅方向に離れた位置に取付け、リンク機構63を、リヤメンバ67から延ばしたロッド68と、このロッド68の前端とリヤクッションユニット62とを繋ぐために車幅方向に延ばすとともに水平旋回可能に車体フレーム11側に取付けた水平旋回レバー69と、から構成したものであるとも言える。
【0034】
(c)において、後輪17にc1の方向に振動や衝撃が加わると、スイング支点64を中心にスイングユニット61は矢印c2の如く回転する。スイングユニット61が回転するとリヤメンバ67の後ロッド連結部71は矢印c3の如く回転し、リンク機構63のロッド68を矢印c4の如く引張る。
(d)において、ロッド68が矢印d1の如く移動すると、ステー支持部73を中心に水平旋回レバー69は矢印d2の如く水平旋回し、リヤクッションユニット62で矢印d3の如く圧縮し、スイングユニット61に加わる振動や衝撃を吸収する。
なお、この衝撃吸収をするときに、水平旋回レバー69及びリヤクッションユニット62は水平方向の動きのみをする。
【0035】
リヤクッションユニット62を、リヤメンバ67とは車幅方向に離れた位置に取付け、リンク機構63を、リヤメンバ67から延ばしたロッド68と、このロッド68の前端とリヤクッションユニット62とを繋ぐために車幅方向に延ばすとともに水平旋回可能に車体側に取付けた水平旋回レバー69と、から構成することで、リヤクッションユニット62及び水平旋回レバー69に水平方向の動きを許容させ、ロッド68に水平・垂直方向の動きを許容させることができる。この結果、車体上下方向に部品配置するためのスペースを大きく稼ぐことができる
【0036】
尚、実施の形態では図10に示すように、車体の右側にリヤメンバ67を配置し、車体の左側に伝動ケース65及びリヤクッションユニット62を配置したが、これに限るものではなく、車体の左側にリヤメンバを配置し、車体の右側に伝動ケース及びリヤクッションユニットを配置したものであってもよい。
【0037】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1では、リヤクッションユニットは車体下部に且つ水平に配置したので、リヤクッションユニットの緩衝動作を水平方向の動きにすることができる。この結果、リヤクッションユニット部分の地上高を一定に保つことができる。
また、リヤクッションユニットと略同一レベルの高さに且つ水平に配置したリンク機構で、リヤクッションユニットとリヤフォークとを連結したので、例えば、ラジエータホース、エンジンの排気管若しくはエアクリーナホースなどのリンク機構上にレイアウトする部品の干渉を防ぐことができる。この結果、レイアウト上のスペース的制約を排除することができる。
【0038】
請求項2は、リヤクッションユニットを、リヤメンバとは車幅方向に離れた位置に取付け、リンク機構を、リヤメンバから延ばしたロッドと、このロッドの前端とリヤクッションユニットとを繋ぐために車幅方向に延ばすとともに水平旋回可能に車体側に取付けた水平旋回レバーと、から構成したので、リヤクッションユニット及び水平旋回レバーに水平方向の動きを許容させ、ロッドに水平・垂直方向の動きを許容させる。この結果、車体上下方向に部品配置するためのスペースを大きく稼ぐことができる。
【0039】
請求項3は、ロッドの前端と水平旋回レバーとは球面軸受を介して連結するとともに、ロッドの後端とリヤメンバとは球面軸受を介して連結したので、ロッドの垂直方向の動きを少ない部品構成で実現することができる。この結果、リンク機構のコストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る後輪懸架装置を搭載したユニットスイング式自動二輪車の側面図
【図2】本発明に係る後輪懸架装置を搭載したユニットスイング式自動二輪車の車体フレーム
【図3】本発明に係る後輪懸架装置を搭載したユニットスイング式自動二輪車の要部側面図
【図4】本発明に係る後輪懸架装置を搭載したユニットスイング式自動二輪車の左側要部を示す斜視図
【図5】本発明に係る後輪懸架装置を搭載したユニットスイング式自動二輪車の右側要部を示す斜視図
【図6】図4の6−6線断面図
【図7】図4の7−7線断面図
【図8】図5の8−8線断面図
【図9】図5の9−9線断面図
【図10】本発明に係るユニットスイング式自動二輪車の後輪懸架装置の作用説明図
【図11】従来のユニットスイング式自動二輪車のスイングユニットの斜視図
【図12】従来のユニットスイング式自動二輪車の後輪懸架装置の動作説明図
【符号の説明】
10…ユニットスイング式自動二輪車、11…車体(車体フレーム)、17…後輪、21…エンジン、61…スイングユニット、62…リヤクッションユニット、63…リンク機構、65…伝動ケース、66…リヤフォーク、67…リヤメンバ、68…ロッド、69…水平旋回レバー、77…球面軸受。

Claims (3)

  1. 車体に伝動ケースを上下スイング自在に取付け、この伝動ケースから後方へリヤメンバを延ばし、このリヤメンバと伝動ケースとで後輪を挟むリヤフォークを構成し、前記伝動ケースの前端にエンジンを取付け、これらのエンジン、リヤフォーク及び後輪を一体的に車体側から延ばしたリヤクッションユニットで支持するユニットスイング式自動二輪車において、
    前記リヤクッションユニットは車体下部に且つ水平に配置し、前記リヤクッションユニットと略同一レベルの高さに且つ水平に配置したリンク機構で、前記リヤクッションユニットとリヤフォークとを連結したことを特徴とするユニットスイング式自動二輪車の後輪懸架装置。
  2. 前記リヤクッションユニットは、前記リヤメンバとは車幅方向に離れた位置に取付け、前記リンク機構は、前記リヤメンバから延ばしたロッドと、このロッドの前端とリヤクッションユニットとを繋ぐために車幅方向に延ばすとともに水平旋回可能に車体側に取付けた水平旋回レバーと、から構成したことを特徴とする請求項1記載のユニットスイング式自動二輪車の後輪懸架装置。
  3. 前記ロッドの前端と水平旋回レバーとは球面軸受を介して連結するとともに、前記ロッドの後端とリヤメンバとは球面軸受を介して連結したことを特徴とする請求項2記載のユニットスイング式自動二輪車の後輪懸架装置。
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