JP3901274B2 - 車輌用灯具の光軸調整装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は新規な車輌用灯具の光軸調整装置に関する。詳しくは、光軸方向を変化させる為に傾動される傾動部材の傾動がスムーズに行われるようにする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
車輌用灯具、例えば、自動車用前照灯装置にあっては、所謂初期エイミング調整の他に、レベリング調整、即ち、乗車人数又は車載される貨物等の重量の変化によって上向き又は下向きに狂わされる照射方向をその都度修正するための調整を行なうようにしたものがある。
【0003】
そのような前照灯装置にあっては、通常、適宜な駆動手段により前後方向に移動される調整ロッドを備えたレベリング調整機構を車体又は車体側部材に固定すると共に、上記調整ロッドの前端部を前照灯ユニットや反射鏡等の傾動部材の傾動端部に設けた連結部材と連結し、調整ロッドが前後方向に移動することによって傾動部材を上向き又は下向きに傾動させるように構成されている。
【0004】
図20はこのようなレベリング調整機構を備えた車輌用前照灯装置の一例aを概略的に示すものである。
【0005】
同図において、bは前照灯ユニットであり、該前照灯ユニットbはその背面において図示しない車体に3点で支持されており、この3点の支持点は前照灯ユニットbの上端寄りで左右に適宜離間した2箇所と、該2箇所のうち一方の支持点から垂直に下方に離間した箇所の3箇所に位置されている。
【0006】
そして、上記3つの支持点のうち、上端寄りの水平方向に離間した2つの支持点(図示は省略する。)を結んだ線を傾動軸cとして、残りの支持点(以下、「レベリング調整点」という。)を後述するように前後方向に移動することにより前照灯ユニットbが傾動されるようになっている。
【0007】
前照灯ユニットbの下端部は下方へ突出し、該突出した部分にピボット受体dが取着されており、該ピボット受体dには後方に開口した球状凹部eが形成されている。
【0008】
fは車体に固定されたレベリング調整機構であり、そのケーシングgの内部に図示しない駆動機構が設けられると共に、軸方向が前後方向に延びるピストンロッドhが駆動機構により軸方向へ移動されるように設けられており、該ピストンロッドhの前端部に上記球状凹部eに内嵌される球状のピボット体iが形成され、該ピボット体iが前記ピボット受体dの球状凹部eに回動自在に内嵌されて前記3つの支持点のうちの下側に位置する支持点、即ち、レベリング調整点が構成される。
【0009】
そして、ピストンロッドhが移動すると前照灯ユニットbの下方突出部が略前後方向へ移動され、これにより、前照灯ユニットbが傾動軸cを傾動中心として傾動され、前照灯ユニットbの照射方向が上下方向で調整される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような車輌用前照灯装置aにあっては、ピボット受体dの移動軌跡とピストンロッドhのピボット体iの移動軌跡とが一致しないため、ピストンロッドhの動きが重くなるという問題があった。
【0011】
即ち、ピストンロッドhのピボット体iはその軸方向へ直線状に移動するのに対し、ピボット受体dは傾動軸cを中心として円弧を描くように移動するので(図20参照)、ピストンロッドhの動きとピボット受体dの動きとの間に上下方向でズレが生じてしまい、これにより、ピストンロッドhとケーシングgの内部でピストンロッドhを摺動自在に支持している部材との間に側圧が生じ、ピストンロッドhの動きが重くなってしまい、また、このことが駆動機構に少からぬ負荷を加えて誤動作や故障の原因になるという問題があった。
【0012】
特に、近年、いわゆるオートレベリング機構が採用され、レベリングが頻繁に行われるようになっているため、レベリング機構の動作に傾動部材の傾動をスムーズに追従させる必要性が高まっている。
【0013】
また、このような問題は、レベリング機構に限らず、エイミング機構においても生じ得る問題である。
【0014】
そこで、本発明車輌用灯具の光軸調整装置は、光軸方向を変化させる為に傾動される傾動部材の傾動をスムーズにすることを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明車輌用前照灯装置は、上記課題を解決するために、固定側部材に対して傾動自在に支持された傾動部材を傾動させることによって光軸方向を変える車輌用灯具の光軸調整装置において、傾動部材を固定側部材に前方から見てほぼL字状に配列された3つの支持点において支持し、3つの支持点のうち左右に離間して配列された2つの支持点の少なくとも一方は、手動により該支持点の固定側部材に対する位置を変化させるエイミング機構を介して支持され、3つの支持点のうち左右に離間して配列されない残りの1つの支持点においては、傾動部材に支持されたピボット受体と該傾動部材を傾動させるための調整ロッドの先端に形成されたピボット体とが連結され、エイミング機構は、エイミングスクリューと該エイミングスクリューが螺合される螺孔を有する球状体と該球状体を回動自在に支持する玉軸受体とを備え、該エイミングスクリューは固定側部材に回転自在に支持され、ピボット受体は、その奥面が横断面形状で円弧をした凹条受部を有し、該凹条受部の開口方向には連結されたピボット体が抜けないようになっており、また、ピボット受体が有する凹条受部の凹状形状が延びる方向が、傾動部材の傾動軸に直交し上記残りの1つの支持点を通る傾動半径方向とほゞ一致するように形成したものである。
【0016】
従って、傾動部材の固定側部材に対する傾動を行った時に、調整ロッドの移動方向と傾動部材の移動方向とのズレをピボット体がピボット受体内をその凹条受部の延びる方向に移動することによって吸収するので、傾動部材と調整ロッドとの連結箇所に無理な力が加えられることが無く、これにより、傾動部材の傾動をスムーズに行なうことができる。
さらに、本発明におけるエイミング機構にあっては、エイミングスクリューが螺合される螺孔を有する球状体が玉軸受体に回動自在に支持されているので、エイミングスクリューの移動方向と傾動部材の移動方向とのズレが吸収されることによって、傾動部材とエイミングスクリューとの連結箇所に無理な力が加えられることがなくなる。こうして、エイミング機構を支える支持点においても、傾動部材を傾動させるというレベリング動作をスムーズに行なうことができるようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明車輌用灯具の光軸調整装置の実施の形態を図示した実施例に従って詳細に説明する。
【0018】
尚、図示した実施例は、本発明をリフレクタ可動型の自動車用前照灯、即ち、リフレクタを傾動することによって光軸方向を変化させるタイプの自動車用前照灯のレベリング機構の連結部に適用したものである。
【0019】
図1乃至図16は本発明車輌用灯具の光軸調整装置の実施の一例を示すものである。
【0020】
リフレクタ1が図示しない固定側部材であるランプハウジングに傾動可能に支持される。
【0021】
リフレクタ1は前方に向かって開口した凹曲面2を有し、該凹曲面2に反射処理が施されて反射面が形成されている。また、該リフレクタ1に図示しない光源、例えば、放電ランプが支持され、該光源から発せられた光が、上記反射面2に反射されて前方へ向かって照射されるようになっている(図1、図2参照)。
【0022】
尚、本明細書において方向を示すときは、図1における右斜め下方に向かう方向を前側とし、左斜め上方に向かう方向を後側とする。また、右斜め上方に向かう方向を右側とし、左斜め下方に向かう方向を左側とする。更に、上方に向かう方向を上側とし、下方に向かう方向を下側とする。
【0023】
リフレクタ1の背面には3つの支持部3c、3s、3dが形成されている。これら支持部3c、3s、3dはその後端に平面が前後方向を向いた支持板4c、4s、4dを有しており、これら支持板4c、4s、4dにはそれぞれ四角形をした支持孔5c、5s、5dが形成されている。
【0024】
3つの支持部のうち、右側の支持部3sは他の支持部3c、3dよりも後方に位置され、右側支持部3sと左側上方の支持部3cとを結んだ線が、リフレクタ1の光軸x−xに直交する面に対してスラント(傾斜)した状態(スラント角θ)となっている(図1、2参照)。これは、近年の車輌用灯具の傾向で、主にデザイン上の要請からのものである。
【0025】
また、各支持板4c、4s、4dの上部中央には後方に突出する小さな位置決め突起6c、6s、6dが一体に形成されており、これら位置決め突起6c、6s、6dは後述するピボット受体及び玉軸受体の取り付けの向きを間違えないようにするためのものである。
【0026】
そして、中間の中間支持部3cから下方に離間した下側支持部3dはいわゆるレベリングアクチュエータ7を介して図示しないランプハウジングと連結されている。
【0027】
レベリングアクチュエータ7はその本体部8の前面から連結軸9が前方へ向かって突出されており、遠隔操作又は自動操作により該連結軸9が前後方向に移動するようになっている。また、連結軸9の先端にはピボット体10が一体に形成されている。そして、このようなレベリングアクチュエータ7が図示しないランプハウジングに固定されている。
【0028】
ピボット受体11がリフレクタ1の下側支持部3dに支持されている。
【0029】
ピボット受体11は合成樹脂、例えば、POMで形成されており、ピボット受部12と被支持部13とが一体に形成されている。ピボット受部12は、被支持部13側の前端壁14と該前端壁14の左右両縁から後方に延びる側壁15、15と該側壁15、15の後端縁から斜め前方で、かつ、内方に延び、また、その前端縁16、16が互いに近づくように設けられた弾性片17、17とから成る。
【0030】
上記前端壁14の後面には上下方向に延び上端が閉塞し下端が開口した凹条状をした凹条受部18が形成され、該凹条受部18の上端は閉塞壁19により閉塞され、下端が開口されており、また、該凹条受部18は横断面形状が2分の1円とほゞ同じ大きさに形成されている。
【0031】
左右両側壁15、15のそれぞれの外側面には側壁15、15の板厚方向に扁平で前後方向に延びる補強部20、20が形成されており、これにより、各側壁15、15の左右方向における撓みに対する剛性の補強が為され、この実施例のように、リフレクタ1の支持部3からピボット受部12のみが後方へ突出するように取り付けられる場合にも、ピボット受体11の強度を保ちつつ、弾性片17、17の撓みによりピボット体10をピボット受体11に挿入することができ、その組付性を良好にすることができる。
【0032】
弾性片17、17はその前端縁16、16が上記凹条受部18の開口縁の近傍まで延び、かつ、その前端面が凹条受部18の横断面形状における円弧の延長上の円弧の一部を為すように形成され、弾性片17、17の前端縁16と16との間の間隔は凹条受部18の円弧を構成する円の直径より小さく形成されている。
【0033】
被支持部13は左右幅が上下幅に比してやや大きい角筒状を為し、その横断面形状は上記ピボット受部12の前端壁14より一回り小さく形成されており、その後端が上記ピボット受部12の前端壁14の前面に結合されており、これにより、ピボット受部12と被支持部13との間には当接面21が形成されている。
【0034】
前端壁14の前面のうち被支持部13から外側の上部中央には小さな位置決め凹部22が形成され、該位置決め凹部22は上記リフレクタ1の支持部3の下側支持板4dに形成された位置決め突起6dに対応されている。
【0035】
被支持部13の上側壁及び下側壁にはコ字状のスリットによって囲まれた係合片23、23がそれぞれ形成されており、該係合片23、23は、その前端が上側壁又は下側壁にそれぞれ連続されており、自由端が上側壁又は下側壁からそれぞれ上方又は下方に突出するようにその上側面又は下側面が傾斜されており、その自由端部には係合段部23a、23aが形成されている。このような係合片23、23は被支持部13の左右の側壁に形成しても良い。
【0036】
尚、この実施例において、ピボット受体の凹条受部の横断面形状を2分の1円よりやや小さい半円状に形成し、その後方に1対の弾性片を配設することにより、ピボット体の抜けを防止するようにしたが、本発明はこれに限らず、凹条受部の横断面形状を2分の1円よりやや大きくするようにしても良い。
【0037】
しかして、ピボット受体11はその被支持部13が下側支持部3dの支持孔5dに後方から挿入される。すると、係合片23、23はその傾斜面が支持孔5dの上下両側の縁によって押圧されて内側に撓み、当接面21が支持孔5dの後側開口縁に当接したところで係合片23、23が元に戻ろうとしてその係合段部23a、23aが支持孔5dの前側開口縁に係合する。このようにして、係合片23、23と当接面21とによって支持孔5dの開口縁を挟持するようにしてピボット受体11がリフレクタ1の下側支持部3dに支持される。
【0038】
このとき、ピボット受体11の当接面21に形成した位置決め凹部22に下側支持板4dの位置決め突起6dが係合するようになっており、これにより、ピボット受体11の下側支持部3dに対する向きが一義的に決定され、誤挿入が防止される。
【0039】
そして、レベリングアクチュエータ7の連結軸9のピボット体10をピボット受体11のピボット受部12の凹条受部18に挿入する時は、その後方からピボット体10を凹条受部18に挿し込んで、上記弾性片17、17が互いに遠去かるように撓せることにより、ピボット体10が弾性片17、17の前端縁16、16間を通り抜けて凹条受部18内に受け入れられる。
【0040】
一旦、ピボット体10が凹条受部18内に受け入れられると、弾性片17、17の前端縁16、16が元の位置に戻って、ピボット体10の後端側部分が弾性片17、17の前端面に接触して、ピボット体10が凹条受部18から妄りに抜け出てしまうようなことはない。
【0041】
このようにして、レベリングアクチュエータ7の連結軸9はリフレクタ1に支持されたピボット受体11と玉継手状に連結される。
【0042】
また、連結軸9のピボット体10をピボット受部12の凹条受部18内から外すときは、レベリングアクチュエータ7をランプハウジングから取り外しつつ、そのピボット体10をピボット受部12に対して下方にスライドさせ、凹条受部18の下側の開口から抜く。これにより、ピボット体10はピボット受部12から離脱し、レベリングアクチュエータ7をリフレクタ1から取り外すことができる。
【0043】
尚、レベリングアクチュエータ7の連結軸9のピボット体10のピボット受体11への挿入は上記した後方からの押込みのほか、ピボット体10を凹条受部18の下側の開口から挿入するようにしても良い。
【0044】
リフレクタ1の上記下側支持部3dの上方に位置した中間支持部3c及び該中間支持部3cから側方へ離間した側方支持部3sはエイミング機構を介して図示しないランプハウジングに支持される。
【0045】
エイミング機構は、エイミングスクリューと該エイミングスクリューが螺合される球状体と該球状体を回動自在に支持する玉軸受体とから成る。
【0046】
エイミングスクリュー24は、被操作部である頭部25と螺軸部26とが一体に形成されて成り、図示しないランプハウジングに回転自在ではあるが前後方向には移動しないように支持されている。
【0047】
球状体27は合成樹脂、例えば、6ナイロンで形成され、略球状をした球体部28と該球体部28に形成された螺孔29の一方の開口縁から突出された案内片30、30とが一体に形成されて成る。案内片30、30は螺孔29から離間するに従って互いに離間するように形成され、且つ、互いに対向した面は凹曲面にされている。また、球体部28の外周面からは係合ピン31が一体に突設されている。該係合ピン31の突出方向は上記案内片30、30の配列方向であり、且つ、上記螺孔29の軸に直交する方向である。
【0048】
玉軸受体32は合成樹脂、例えば、POMで形成され、受部33と被支持部34とが一体に形成されて成る。
【0049】
受部33は後方に向かって開口した球状凹部35を有する筒状を為しており、その下部の内側面には後端が開口した溝36が形成されている。そして、該溝36の後端、即ち、開口端は後方に行くに従って幅が広くなるテーパー部36aとされている。また、溝36の前端部の幅は上記球状体27の係合ピン31よりも大きく形成されている(図16参照)。
【0050】
これは、上述のように光軸x−xに対して直交する面に対してスラントして取り付けられたリフレクタ1においては、そのレベリング軸も同様に光軸x−xに対して直交する面に対してスラントした状態となっているため(図1、図2参照)、球状体27の係合ピン31の軌跡と上記溝36の延びる方向との間にズレが生じてしまっており、レベリングを行ったときに、両者が干渉せずに、レベリング動作がスムーズに行えるようにするためである。
【0051】
上記球状凹部35の後端開口、即ち、上記球状体27を挿入する受入開口35aは球状凹部35の最大内径と同じ径の円筒状となるように形成されている。
【0052】
また、受部33の外周壁の左右両側部の後端からは更に後方へ突出する突出部37、37が設けられ、該突出部37、37の後端からは上記受入開口35aの方へ向かって2つの抜け止め片38、38が突出されている。該2つの抜け止め片38、38は上記受入開口35aから離間するに従って互いに離れて行くように傾斜すると共に上記受入開口35aの部分で該受入開口35aの開口径を実質的に小さくするように位置している。尚、2つの抜け止め片38、38の互いに対向した面は凹曲面とされている。
【0053】
被支持部34は上記受部33の前端に連続したフランジ部39と該フランジ部39の前面から前方へ突出した略角筒状の主部40とから成り、上下の側壁にはコ字状のスリットによって囲まれた係合片41、41が形成されている。該係合片41は、その前端が側壁に連続されており、自由端が側壁から突出するようにその外側面が傾斜されており、その自由端部には係合段部41aが形成されている。
【0054】
フランジ部39の上部中央には位置決め凹部42が形成され、該位置決め凹部42は上記リフレクタ1の支持部3の上側支持板4s、4cに形成された位置決め突起6s、6cに対応されている。
【0055】
しかして、上記球状体27は、玉軸受体32の球状凹部35内に嵌合されて、玉軸受体32に回転自在に支持される。ただし、球状体27はその係合ピン31が玉軸受体32の溝36に摺動自在に係合されるため、その螺孔29の軸周り方向には回転不能とされる。尚、厳密には、溝36の幅が係合ピン31よりも大きいため、球状体27を回転させると球状体27はやや回転した後、係合ピン31が溝36の縁部に接触した時点でその回転が阻止されるようになっている。
【0056】
尚、球状体27を玉軸受体32の球状凹部35内に挿入する時は、球状凹部35の受入開口35aの後側に該受入開口35aを挟むように位置した2つの抜け止め片38、38が互いに遠去かるように撓むため、球状体27は容易に球状凹部35内に受け入れられるが、一旦、球状凹部35内に受け入れられると、抜け止め片38、38の前端部が受入開口35aの開口径を実質的に狭めるように位置しているため、球状体27が球状凹部35から妄りに抜け出てしまうようなことはない。
【0057】
また、該抜け止め片38、38は球状体27を球状凹部35内に嵌合する際の案内ともなり、これによって、上記嵌合時における球状体27の位置決めが容易となる。
【0058】
また、係合ピン31は溝36と摺動自在に係合されるが、溝36の後端部がテーパー部36aとされているため、係合ピン31の溝36への係合が容易であり、球状体27を球状凹部35内に挿入する際の位置決めをさほど厳密に行う必要が無い。
【0059】
そして、玉軸受体32、32がリフレクタ1の支持部3c、3sに支持される。即ち、玉軸受体32、32の被支持部34、34は上記ピボット受体11の被支持部13と略同じ構造をしているので、被支持部34、34を支持部3c、3sの支持孔5c、5sに後方から挿入して行くと、係合片32、32、・・・の係合段部32a、32a、・・・が該支持孔5c、5sの前側開口縁に係合し、これによって、玉軸受体32、32が支持部3c、3sに支持される。
【0060】
このとき、玉軸受体32のフランジ部39に形成した位置決め凹部42に支持板4c又は4sの位置決め突起6c又は6sが嵌合するようになっており、これにより、玉軸受体32の支持部3c又は3sに対する向きが一義的に決定され、誤挿入が防止される。
【0061】
そして、エイミングスクリュー24、24の螺軸部26、26が球状体27、27の螺孔29、29に螺合され、これによって、リフレクタ1はその支持部3c、3sがエイミング機構によって図示しないランプハウジングと連結される。
【0062】
しかして、レベリングアクチュエータ7の連結軸9が前後に移動されると、リフレクタ1は、中間支持部3c及び側方支持部3sにおける球状体27、27と玉軸受体32、32の球状凹部35、35との連結部間を結ぶ線を傾動軸y−yとして傾動される。
【0063】
そして、レベリングアクチュエータ7の連結軸9のピボット体10はピボット受体11の上下に長い凹条受部18と係合されているため、リフレクタ1の上下方向の傾動に伴ってリフレクタ1の下側支持部3dと連結軸9の軸が位置する位置との間に位置ズレが生じても、ピボット体10が凹条受部18内で上下に移動することによって上記位置ズレを吸収してリフレクタ1のスムーズな傾動を可能とする(図17、図18参照)。尚、図18はリフレクタ1を傾動した後の概略図であるが、その傾動角は、動きを強調するために、やや極端に大きく示してある。
【0064】
また、各エイミングスクリュー24又は24を回転させると、その回転の方向に応じて螺軸部26が球状体27に捩じ込まれ又は捩じ戻されるので、リフレクタ1は、レベリングアクチュエータ7の連結軸9のピボット体10とピボット受体11の凹条受部18との連結部と他の支持部3c又は3sにおける球状体27と玉軸受体32の球状凹部35との連結部とを結ぶ線を傾動軸として傾動される。
【0065】
図19は変形例を示すものである。
【0066】
該変形例は、リフレクタ1の中間支持部3cがエイミング機構によってではなく、回動支点機構によって支持された点が上記実施例と異なり、その外の点は上記実施例におけると同様であるので、該異なる点についてのみ説明する。
【0067】
上記回動支点機構は、上記玉軸受体32と支点軸43とから成る。
【0068】
支点軸43は外周面にローレット加工を施された埋設部44と該埋設部44の前端から前方へ突出した軸部45とが一体に形成されて成り、該軸部45の先端には球状部46が一体に形成されている。このような支点軸43は、その埋設部44が図示しないランプハウジングに埋設されている。
【0069】
そして、玉軸受体32がリフレクタ1の中間支持部3cに支持され、その球状凹部35に支点軸43の球状部46が回動可能に嵌合され、これによって、リフレクタ1の中間支持部3cが回動支点機構によってランプハウジングと連結される。
【0070】
しかして、レベリングアクチュエータ7の連結軸9は、レベリング時においては上記と同様に回転せずに前後に移動され、また、エイミング時においては回転しながら前後方向に移動することになるが、いずれにしても、連結軸9のピボット体10がピボット受体11のピボット受部12から抜けることはなく、かつ、リフレクタ1の上下方向の傾動に伴ってリフレクタ1の下側支持部3dと連結軸9の軸が位置する位置との間に位置ズレが生じても、ピボット体10が凹条受部18内で上下に移動することによって上記位置ズレを吸収してリフレクタ1のスムーズな傾動を可能とする。
【0071】
尚、上記した実施例では、球状体27、27の螺孔29、29は予め螺溝が形成されたものを示したが、これをセルフタップタイプの下孔状のものとしても構わない。
【0072】
また、上記した実施例では、本発明をリフレクタを傾動部材としたものに適用したものを示したが、リフレクタ以外のもの、例えば、ランプボデイと該ランプボデイの前面開口をレンズで覆いその中に光源を配置して成る、いわゆるランプユニットを傾動部材とするものにも適用することができることは勿論である。要は、本発明において傾動部材とは、それが傾動されることによって光軸、即ち、当該灯具の照射方向が変更される部材を指称するものである。
【0075】
【発明の効果】
以上に記載したところから明らかなように、本発明車輌用灯具の光軸調整装置によれば、固定側部材に対して傾動自在に支持された傾動部材を傾動させることによって光軸方向を変える車輌用灯具の光軸調整装置において、傾動部材を固定側部材に前方から見てほぼL字状に配列された3つの支持点において支持し、3つの支持点のうち左右に離間して配列された2つの支持点の少なくとも一方は、手動により該支持点の固定側部材に対する位置を変化させるエイミング機構を介して支持され、3つの支持点のうち左右に離間して配列されない残りの1つの支持点においては、傾動部材に支持されたピボット受体と該傾動部材を傾動させるための調整ロッドの先端に形成されたピボット体とが連結され、エイミング機構は、エイミングスクリューと該エイミングスクリューが螺合される螺孔を有する球状体と該球状体を回動自在に支持する玉軸受体とを備え、該エイミングスクリューは固定側部材に回転自在に支持され、ピボット受体は、その奥面が横断面形状で円弧をした凹条受部を有し、該凹条受部の開口方向には連結されたピボット体が抜けないようになっており、また、ピボット受体が有する凹条受部の凹状形状が延びる方向が、傾動部材の傾動軸に直交し上記残りの1つの支持点を通る傾動半径方向とほゞ一致するように形成したので、傾動部材の固定側部材に対する傾動を行った時に、調整ロッドの移動方向と傾動部材の移動方向とのズレをピボット体がピボット受体内をその凹条受部の延びる方向に移動することによって吸収するので、傾動部材と調整ロッドとの連結箇所に無理な力が加えられることが無く、これにより、傾動部材の傾動をスムーズに行なうことができる。さらに、本発明におけるエイミング機構にあっては、エイミングスクリューが螺合される螺孔を有する球状体が玉軸受体に回動自在に支持されているので、エイミングスクリューの移動方向と傾動部材の移動方向とのズレが吸収されることによって、傾動部材とエイミングスクリューとの連結箇所に無理な力が加えられることがなくなる。こうして、エイミング機構を支える支持点においても、傾動部材を傾動させるというレベリング動作をスムーズに行なうことができるようになる。
【0076】
請求項2に記載した発明よれば、ピボット受体を横断面形状が2分の1円又は2分の1円よりもやや小さい凹条受部と、凹条受部の両側縁から開口方向と平行な方向に延びる2つの側壁と、該側壁の先端から上記凹条受部に向かって延びかつ互いに先端部が近づくように設けられた弾性片とを有するものとし、その弾性片の先端縁が上記凹条受部の2分の1円の延長上の円弧の一部を為すように形成したので、ピボット体をピボット受体に挿入するのを容易にすることができる。
【0077】
請求項3に記載した発明よれば、上記弾性片が形成された側壁を弾性片よりも厚肉に形成したので、ピボット受体のピボット受部を固定側部材の支持部よりも突出した状態で取り付けた時でも、ピボット受体の強度を保ちつつ、弾性片の撓みによりピボット体をピボット受体に挿入することができ、その組付性を良好にすることができる。
【0078】
請求項4に記載した発明よれば、ピボット受体の凹条受部が延びる方向の一端を開口したので、ピボット受体へのピボット体の組み付けの自由度を増すとともに、ピボット受体からのピボット体の取り外しを容易にすることができる。
【0079】
請求項5に記載した発明よれば、ピボット受体を傾動部材に取着し、ピボット体を調整ロッドの先端に設けたので、調整ロッドが回転するもの、即ち、該調整ロッドがレベリングロッド及びエイミングロッドを兼ねるタイプのものにも用いることができる。
【0080】
尚、上記実施例及び変形例において示した各部の形状及び構造は、何れも本発明を実施するに際しての具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図16と共に本発明車輌用灯具の光軸調整装置の実施の一例を示すものであり、本図は要部の分解斜視図である。
【図2】要部の平面図である。
【図3】ピボット受体の拡大正面図である。
【図4】ピボット受体の拡大背面図である。
【図5】ピボット受体の拡大平面図である。
【図6】ピボット受体の拡大左側面図である。
【図7】ピボット受体の拡大底面図である。
【図8】図5のVIII−VIII線に沿う断面図である。
【図9】図6のIX−IX線に沿う断面図である。
【図10】玉軸受体の正面図である。
【図11】玉軸受体の背面図である。
【図12】玉軸受体の平面図である。
【図13】玉軸受体の左側面図である。
【図14】玉軸受体の底面図である。
【図15】図12のXV−XV線に沿う断面図である。
【図16】図13のXVI−XVI線に沿う断面図である。
【図17】傾動前を示す概略図である。
【図18】傾動後を示す概略図である。
【図19】本発明車輌用灯具の光軸調整装置の変形例を示す要部の分解斜視図である。
【図20】従来の車輌用灯具の光軸調整装置の一例を示す要部の断面図である。
【符号の説明】
1…リフレクタ(傾動部材)、x−x…光軸、3c…中間支持部、3s…側方支持部、3d…下側支持部、7…レベリングアクチュエータ(光軸調整装置)、9…連結軸(調整ロッド)、10…ピボット体、11…ピボット受体、y−y…傾動軸、15…左右側壁、16…前端縁、17…弾性片、18…凹条受部、20…補強部(厚肉部)、24…エイミングスクリュー、27…球状体、29…螺孔、32…玉軸受体
Claims (5)
- 固定側部材に対して傾動自在に支持された傾動部材を傾動させることによって光軸方向を変える車輌用灯具の光軸調整装置であって、
傾動部材を固定側部材に前方から見てほぼL字状に配列された3つの支持点において支持し、
上記3つの支持点のうち左右に離間して配列された2つの支持点の少なくとも一方は、手動により該支持点の上記固定側部材に対する位置を変化させるエイミング機構を介して支持され、
上記3つの支持点のうち左右に離間して配列されない残りの1つの支持点においては、傾動部材に支持されたピボット受体と該傾動部材を傾動させるための調整ロッドの先端に形成されたピボット体とが連結され、
上記エイミング機構は、エイミングスクリューと該エイミングスクリューが螺合される螺孔を有する球状体と該球状体を回動自在に支持する玉軸受体とを備え、該エイミングスクリューは上記固定側部材に回転自在に支持され、
上記ピボット受体は、その奥面が横断面形状で円弧をした凹条受部を有し、該凹条受部の開口方向には連結された上記ピボット体が抜けないようになっており、
また、上記ピボット受体が有する上記凹条受部の凹状形状が延びる方向が、上記傾動部材の傾動軸に直交し上記残りの1つの支持点を通る傾動半径方向とほゞ一致するように形成された
ことを特徴とする車輌用灯具の光軸調整装置。 - ピボット受体は横断面形状が2分の1円又は2分の1円よりもやや小さい凹条受部と、凹条受部の両側縁から開口方向と平行な方向に延びる2つの側壁と、該側壁の先端から上記凹条受部に向かって延びかつ互いに先端部が近づくように設けられた弾性片とを有し、
該弾性片の先端縁が上記凹条受部の2分の1円の延長上の円弧の一部を為すように形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の車輌用灯具の光軸調整装置。 - 上記弾性片が形成された側壁は弾性片よりも厚肉に形成されている
ことを特徴とする請求項2に記載の車輌用灯具の光軸調整装置。 - ピボット受体の凹条受部が延びる方向の一端が開口されている
ことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載の車輌用灯具の光軸調整装置。 - ピボット受体が傾動部材に取着され、ピボット体が上記調整ロッドの先端に設けられた
ことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4に記載の車輌用灯具の光軸調整装置。
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