JP3900950B2 - 天井カセット型空気調和機の化粧パネル - Google Patents

天井カセット型空気調和機の化粧パネル Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、天井カセット型空気調和機の化粧パネルの吹出し口周辺構造に関し、特に冷房運転時の吹出し口周辺への結露及び露付き防止に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7は、化粧パネルが取り付けられる例えば4方向吹出し天井カセツト型空気調和機の室内機の構成を示す縦断面図である。
図7において、1は室内機本体であり、この室内機本体1の下面には、化粧パネル11が天井面10の開口部(図示せず)を覆うように取付けられている。
前記化粧パネル11は、その中央部に吸込み口13及びフィルター16を有し、その吸込み口13の周囲に4方向に位置して吹出し口12が設けられている。15は吹出し通路、14は風向ベーンである。
前記室内機本体1は、室内熱交換器2、ドレンパン3、ファン4及びファンモータ5などにより構成され、吊り金具(図示せず)などにより固定されている。
【0003】
上記の構成において、前記室内機本体1のファンモータ5が駆動し、ファン4が回転することにより、前記化粧パネル11の吸込み口13からフィルター16を通して室内空気が吸い込まれる。吸い込まれた室内空気は、図示しない冷凍サイクルを構成する前記室内熱交換器2にて熱交換され、例えば冷房運転であれば冷やされた空気が吹出し気流として、前記吹出し通路15を通り前記吹出し口12より室内に吹出される。このとき、吹出し気流の風向は、風向ベーン14によって制御される。
【0004】
図8は、上記図7の化粧パネル11の吹出し口12周辺部の要部拡大縦断面図である。尚、図8において、上記図7の室内機構成縦断面図と同一または相当部分には同一符号を付し説明を省略する。
図8において、前記化粧パネル11の吹出し口12内の吹出し通路15の外側壁面が、吹出し口12の下方に向ってある曲率をなす曲面部16と、前記曲面部16に続く天井面と垂直をなす垂直部17とから形成され、また、パネル表面が前記垂直部17の下端から前記化粧パネル11の外縁部にかけての曲面部により形成されている。
【0005】
上記において、前記風向ベーン14の例えば水平吹出し角度設定により、該設定吹出し方向に前記吹出し通路15を吹出し気流7が流れる。その際、前記吹出し通路15の壁面が、前記曲面部16とその曲面部16に続く垂直部17で形成されており、前記曲面部16に沿って流れる吹出し気流7が、前記垂直部17に衝突し、下向きに気流方向を変えて吹出し口12より室内空間へ吹出される。このような吹出し通路15の壁面構造によって、天井面10側へ流れる吹出し気流を防いで、天井面10が冷やされて室内空気が結露し、粉塵が付着して天井面10が汚れるというスマッジング現象を防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように従来の天井カセット型空気調和機の化粧パネルは、吹出し通路15の壁面が、曲面部16と垂直部17により形成され、該壁面に沿って流れた吹出し気流7を前記垂直部17に衝突させることにより、該気流方向を変え、天井面10へ流れる吹出し気流を防いで、上記スマッジング現象を防止している。しかしながら、前記吹出し通路15の曲面部16に沿って流れる吹出し気流7が垂直部17に衝突することにより、その垂直部17が過度に冷却され、その熱伝導により吹出し口周辺部18が冷却される。そして、吹出し口周辺部18付近の圧力は吹出し気流7の圧力に比べて小さいため、天井面10の暖かい空気が、矢印9のように、化粧パネル表面に沿って吹出し口周辺部18付近に巻き込まれるように流れ、前記吹出し口周辺部18の冷却面に接触することによって、結露および露付きが発生するという問題があった。これを防ぐ手段として、防露ヒータ(図示せず)を前記吹出し口周辺部18付近の化粧パネルの裏側に設けて、結露および露付きを防ぐような方法を用いているが、コスト高となり、また、安全上の問題があった。
【0007】
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたもので、防露ヒータを不要とし、化粧パネルの吹出し口周辺部の結露および露付きを防止することのできる天井カセット型空気調和機の化粧パネルを得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係わる請求項1記載の天井カセット型空気調和機の化粧パネルは、天井カセット型空気調和機の本体の下面に取付けられ、天井面開口部を覆う化粧パネルであって、前記化粧パネルの吹出し口の吹出し通路壁面が、吹出し口の下方に向ってある曲率をなす曲面部と、この曲面部に続く平面部とから形成され、また、パネル表面が、前記平面部の端部から天井面の上方に向ってある曲率をなす曲面部と、この曲面部に続く前記化粧パネルの外縁部にかけての平面部から形成された化粧パネルとしたものである。
【0011】
また、請求項記載の天井カセット型空気調和機の化粧パネルは、天井カセット型空気調和機の本体の下面に取付けられ、天井面開口部を覆う化粧パネルであって、前記化粧パネルの吹出し口の吹出し通路壁面が、吹出し口の下方に向ってある曲率をなす曲面部と、前記曲面部に続く平面部とから形成され、また、パネル表面が、前記平面部の端部から天井面と水平をなす水平部と、前記水平部に続く天井面の上方に向ってある曲率をなす曲面部と、前記曲面部に続く前記化粧パネルの外縁部にかけての平面部により形成された化粧パネルとしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
本実施の形態に係る天井カセット型空気調和機の室内機の構成図は、図7と同様であるため、ここでの説明を省略する。
図1は、本実施の形態1における化粧パネルの吹出し口周辺部の要部拡大縦断面図である。尚、図1において、従来例図8の要部拡大縦断面図と同一または相当部分には同一符号を付し説明を省略する。
図1において、前記化粧パネル11の吹出し通路15の外側壁面が、前記吹出し口12の下方に向ってある曲率をなす曲面部21と、前記曲面部21に続く平面部22とから形成され、また、パネル表面が前記壁面の平面部22の端部から天井面と垂直をなす垂直部23と、前記垂直部23に続く前記化粧パネル11の外縁部にかけての平面部から形成され、前記垂直部23の表面には熱伝導率の低い、例えばウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム、発泡スチロールなどの断熱部材24が貼り付け設けられている。
【0013】
上記において、前記風向ベーン14の例えば水平吹出し角度設定などにより吹出し方向が設定され、前記吹出し通路15の前記曲面部21および平面部22により形成される壁面に沿って滑らかに流れる吹出し気流7は、前記平面部22の端部(気流剥離点)25で平面部22から離れて吹出し口12より室内空間へと吹出される。そして、吹出し気流7が前記曲面部21および平面部22により形成される壁面に沿って滑らかに流れることによって、該壁面近傍における吹出し気流7の流速が小さくなり、したがって壁面への熱伝達率が小さくなるため、壁面の冷却が低減される。
【0014】
また、前記気流剥離点25付近の圧力は、吹出し気流7の圧力に比べて小さくなるため、天井面10の暖かい空気が、矢印9のように化粧パネル11のパネル表面に沿って前記垂直部23側に流れるが、前記断熱部材24が設けられた垂直部23に衝突して下方に流れる。これによって、天井面10の暖気流の吹出し口周辺部冷却面への巻き込みを防止することができ、したがって、上記壁面の冷却低減と断熱部材24が設けられた垂直部23により、化粧パネル11の吹出し口周辺部の結露および露付きが防止できる。
【0015】
以上のように、本実施の形態においては、上記吹出し通路15の外側壁面が前記曲面部21と平面部22により形成され、吹出し気流7が前記曲面部21および平面部22により形成される壁面に沿って滑らかに流れることによって、該壁面近傍における吹出し気流7の流速が小さくなり壁面への熱伝達率が小さくなるため、壁面の冷却が低減される。また、パネル表面が前記平面部22の端部から天井面と垂直をなす断熱部材24を設けた垂直部23と、化粧パネル11の外縁部にかけての平面部から形成され、天井面10からの暖気流が前記パネル表面に沿って吹出し口側に流れた際に、前記断熱部材24を設けた垂直部23に衝突して下方に流れるようにしたので、暖気流の吹出し口周辺部冷却面への巻き込みを防止することができ、上記壁面の冷却低減と断熱部材24を設けた垂直部23により、化粧パネル11の吹出し口周辺部の結露および露付きの防止ができるとともに、防露ヒータを不要とすることができる。
【0016】
尚、上記の実施の形態においては、前記断熱部剤24を垂直部23の表面に設けるようにしたが、これに限定するものではなく、前記垂直部23の部位に埋設するようにしてもよい。
【0017】
実施の形態2.
本実施の形態に係る天井カセット型空気調和機の室内機の構成図は、図7と同様であるため、ここでの説明を省略する。
図2は、本実施の形態2における化粧パネルの吹出し口周辺部の要部拡大縦断面図である。尚、図2において、上記実施の形態1の図1と同一または相当部分には同一符号を付し説明を省略する。
図2において、31は吹出し口12内の前記吹出し通路15の外側壁面を形成する前記平面部22に続いて、天井面の上方に向ってある曲率を成して形成された曲面部で、32は前記曲面部31に続いて化粧パネル11の外縁部にかけて形成された平面部であり、これら曲面部31、平面部32により化粧パネル11のパネル表面が形成される。
【0018】
上記において、前記風向ベーン14の例えば水平吹出し角度設定などにより吹出し方向が設定され、前記吹出し通路15の前記曲面部21および平面部22により形成される壁面に沿って滑らかに流れる吹出し気流7は、前記パネル表面の曲面部31により下向きに気流方向を変えて、吹出し口12より室内空間へと吹出される。そして、前記吹出し気流7が前記曲面部21および平面部22により形成される壁面に沿って滑らかに流れることによって、該壁面近傍における吹出し気流7の流速が小さくなり、したがって壁面への熱伝達率が小さくなるため、壁面の冷却が低減され、前記パネル表面の曲面部31付近も吹出し気流7が下向きに方向が変ることによって冷却が低減される。
【0019】
また、前記パネル表面の曲面部31付近の圧力は、吹出し気流7の圧力に比べて小さくなるため、天井面10の暖かい空気が、矢印9のように前記平面部32のパネル表面を吹出し口周辺部側に流れるが、前記パネル表面の曲面部31により下方に流れる。これによって、天井面10の暖気流の吹出し口周辺部冷却面への巻き込みを防止することができ、したがって、上記壁面の冷却低減と曲面部31による暖気流の吹出し口周辺部冷却面への巻き込み防止により、化粧パネル11の吹出し口周辺部の結露および露付きが防止できる。
【0020】
以上のように、本実施の形態においては、上記吹出し通路15の外側壁面を前記曲面部21と平面部22により形成することにより、上記実施の形態1同様に壁面の冷却を低減し、また、天井面10からの暖かい空気が、前記平面部32のパネル表面を吹出し口周辺部側に流れた際に、パネル表面の前記曲面部31により下方に流れるようにして、暖気流の吹出し口周辺部冷却面への巻き込みを防止するようにしたので、化粧パネルの吹出し口周辺部の結露および露付きの防止ができるとともに、防露ヒータを不要とすることができる。
【0021】
実施の形態3.
本実施の形態に係る天井カセット型空気調和機の室内機の構成図は、図7と同様であるため、ここでの説明を省略する。
図3は、本実施の形態3における化粧パネルの吹出し口周辺部の要部拡大縦断面図である。尚、図3において、従来例図8の要部拡大縦断面図と同一または相当部分には同一符号を付し説明を省略する。
本実施の形態においては、上記従来例図8に示す壁面の前記垂直部17の外側に熱伝導率の小さい、例えばウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム、発泡スチロールなどの断熱部材41を設けて、吹出し通路15の前記曲面部16に沿って流れる吹出し気流7が、前記垂直部17に衝突した際に、前記垂直部17に設けた前記断熱部材41により、その周辺部が過度に冷却されるのを防止して、前述した天井面10の暖かい空気が流れた際の結露および露付きを防止するようにしたものである。
【0022】
上記において、前記風向ベーン14の例えば水平吹出し角度設定などにより吹出し方向が設定され、前記吹出し通路15の前記曲面部16により形成される壁面に沿って流れる吹出し気流7は、前記垂直部17に衝突し下向きに気流方向を変えて吹出し口12より室内空間へ吹出される。その際、前記垂直部17には断熱部材41が設けられているため、前記断熱部材41により過度の冷却を防止することができ、したがって吹出し口周辺部18の冷却が低減される。また、前記吹出し口周辺部18付近の圧力は、吹出し気流7の圧力に比べて小さくなるため、天井面10の暖かい空気が、矢印9のように化粧パネル11のパネル表面に沿って前記吹出し口周辺部18側に流れるが、上記断熱部材41によって吹出し口周辺部18の冷却が低減されるため、その結果、吹出し口周辺部18の結露および露付きを防止することができる。
【0023】
以上のように、本実施の形態においては、吹出し通路15の外側壁面を吹出し口12の下方に向って曲面部16と、前記曲面部16に続く天井面と垂直をなす垂直部17とから形成し、前記垂直部17に断熱部材41を設けたことにより、前記壁面の曲面部16に沿って流れる吹出し気流7が前記垂直部17に衝突した際の過度の冷却を防止することができ、したがって、吹出し口周辺部18の冷却を低減することができるため、天井面10からの暖かい空気がパネル表面に沿って前記吹出し口周辺部18側に流れた際に、吹出し口周辺部18の結露および露付きを防止することができるとともに、防露ヒータを不要とすることができる。
【0024】
尚、上記実施の形態においては、前記断熱部材41を垂直部17の外側に設けるようにしたが、これに限定するものではなく、前記垂直部17の部位に埋設するようにしてもよい。
【0025】
実施の形態4.
本実施の形態に係る天井カセット型空気調和機の室内機の構成図は、図7と同様であるため、ここでの説明を省略する。
図4は、本実施の形態4における化粧パネルの吹出し口周辺部の要部拡大縦断面図である。尚、図4において、上記実施の形態1における図1と同一または相当部分には同一符号を付し説明を省略する。
図4において、51は前記吹出し通路15の外側壁面を形成する前記平面部22に続く天井面と水平をなす水平部で、52は前記水平部51に続く天井面の上方に向ってある曲率をなして形成された曲面部で、53は前記曲面部52に続く化粧パネル11の外縁部にかけて形成された平面部であり、これら水平部51、曲面部52および平面部53により化粧パネル11のパネル表面が形成される。
【0026】
上記において、前記風向ベーン14の例えば水平吹出し角度設定などにより吹出し方向が設定され、前記吹出し通路15の前記曲面部21および平面部22により形成される壁面に沿って滑らかに流れる吹出し気流7は、前記パネル表面の水平部51により下向きに気流方向を変えて、吹出し口12より室内空間へと吹出される。そして、吹出し気流7が前記曲面部21および平面部22により形成される壁面に沿って滑らかに流れることによって、壁面近傍における吹出し気流7の流速が小さくなり、したがって壁面への熱伝達率が小さくなるため壁面の冷却が低減され、前記パネル表面の水平部51付近も吹出し気流7が下向きに方向が変わることによって冷却が低減される。
【0027】
また、前記パネル表面の水平部51付近の圧力は、吹出し気流7の圧力に比べて小さくなるため、天井面10の暖かい空気が、矢印9のように前記平面部53、曲面部52のパネル表面を前記水平部51付近に向って流れるが、異なった形状のパネル表面を移動することで気流剥離が促進され、そして、前記パネル表面の水平部51により下方に流れる。これによって、天井面10の暖気流の吹出し口周辺部冷却面への巻き込みを防止することができ、したがって、吹出し口周辺部の冷却低減と水平部51による吹出し口周辺部への暖気流の巻き込み防止によって、化粧パネル11の吹出し口周辺部の結露および露付きが防止できる。
【0028】
以上のように、本実施の形態においては、吹出し通路15の外側壁面を曲面部21と平面部22により形成することにより、上記実施の形態1同様に壁面の冷却が低減される。また、天井面10からの暖かい空気が、前記パネル表面を前記水平部51付近に流れた際に、異なった形状のパネル表面を移動することで気流剥離を促進させ、そしてパネル表面の前記水平部51により下方に流れるようにして、暖気流の吹出し口周辺部冷却面への巻き込みを防止するようにしたので、化粧パネルの吹出し口周辺部の結露および露付きの防止ができるとともに、防露ヒータを不要とすることができる。
【0029】
また、図5は、上記実施の形態の変形例を示す、化粧パネルの吹出し口周辺部の要部拡大縦断面図である。尚、図5において、上記図4と同一または相当部分には同一符号を付し説明を省略する。
図5において、61は前記水平部51の端部から天井面と垂直をなす垂直部、62は前記垂直部61に続いて化粧パネル11の外縁部にかけてある曲率を成して形成された曲面部であり、これら前記水平部51、垂直部61および曲面部62によりパネル表面が形成される。
【0030】
上記において、前記吹出し通路15の前記曲面部21および平面部22により形成される壁面に沿って滑らかに流れる吹出し気流7は、前記パネル表面の水平部51により下向きに気流方向を変えて、吹出し口12より室内空間へと吹出される。そして、吹出し気流7が前記曲面部21および平面部22により形成される壁面に沿って滑らかに流れることによって、壁面近傍における吹出し気流7の流速が小さくなり、したがって壁面への熱伝達率が小さくなるため壁面の冷却が低減され、前記パネル表面の水平部51付近も吹出し気流7が下向きに方向が変わることによって冷却が低減される。
【0031】
また、前記パネル表面の水平部51付近の圧力は、吹出し気流7の圧力に比べて小さくなるため、天井面10の暖かい空気が、矢印9のように前記曲面部62のパネル表面を前記水平部51付近に向って流れるが、パネル表面の前記垂直部61と水平部51により下方に流れる。これによって、天井面10の暖気流の吹出し口周辺部冷却面への巻き込みを防止することができ、上記実施の形態と同様の効果が得られるものである。
【0032】
図6は、例えば上記実施の形態3における形状の化粧パネルと、従来の形状の化粧パネルを用いて室内機を運転した場合の吹出し口周辺部の露付き量の経時変化を示したものである。横軸が運転時間、縦軸が露付き量を表している。尚、露付き量は両者とも4方向吹出し口のうちの1つの吹出し口についての量を表しており、また、従来においては、化粧パネルに防露ヒータが設けてある場合であり、防露ヒータをON状態で運転したものである。図中、○印が上記実施の形態3における化粧パネルの場合で、▽印が従来の化粧パネルの場合である。
図6に示すように、防露ヒータのON状態での従来の吹出し口周辺部の露付き量は、運転開始4時間後で約0.1g、16時間後で約0.7gであり、一方、本発明の上記実施の形態3における露付き量は、16時間後で約0.04gとなり、本発明における露付き防止効果があることが示されている。
【0033】
尚、上記実施の形態1〜4においては、4方向吹出しの天井カセット型空気調和機の室内機を例に示したが、これに限定するものではなく、2方向吹出し、あるいは1方向吹出しでもよい。
【0034】
【発明の効果】
以上のように本発明に係る請求項1の天井カセット型空気調和機の化粧パネルは、前記化粧パネルの吹出し口の吹出し通路壁面が吹出し口の下方に向ってある曲率をなす曲面部と、この曲面部に続く平面部により形成され、また、パネル表面が前記平面部の端部から天井面の上方に向ってある曲率をなす曲面部と、この曲面部に続く前記化粧パネルの外縁部にかけての平面部から形成された化粧パネルとしたので、吹出し気流が前記曲面部および平面部により形成される壁面に沿って滑らかに流れることによって、該壁面近傍における吹出し気流の流速が小さくなり壁面への熱伝達率が小さくなるため、壁面の冷却を低減することができる。また、前記パネル表面を吹出し口付近に向って流れた天井面の暖気流を、前記パネル表面の曲面部で下方に流すようにしたので、暖気流の吹出し口周辺部冷却面への巻き込みを防ぐことができ、したがって、前記壁面の冷却低減と暖気流の吹出し口周辺部冷却面への巻き込み防止によって、化粧パネルの吹出し口周辺部の結露および露付きを防止することができるとともに、防露ヒーターを不要とすることができ、電力の省エネと安全性を高めることができる。
【0037】
また、請求項の天井カセット型空気調和機の化粧パネルは、上記吹出し通路壁面が吹出し口の下方に向ってある曲率をなす曲面部と、前記曲面部に続く平面部により形成され、また、パネル表面が前記平面部の端部から天井面と水平をなす水平部と、前記水平部に続く天井面の上方に向ってある曲率をなす曲面部と、前記曲面部に続く前記化粧パネルの外縁部にかけての平面部により形成された化粧パネルとしたので、吹出し気流が前記曲面部および平面部により形成される壁面に沿って滑らかに流れることによって、上記請求項1同様に壁面の冷却を低減することができる。また、前記パネル表面を吹出し口付近に向って流れた天井面の暖気流を、前記パネル表面の水平部で下方に流すようにしたので、暖気流の吹出し口周辺部冷却面への巻き込みを防ぐことができ、したがって、前記壁面の冷却低減と暖気流の吹出し口周辺部冷却面への巻き込み防止によって上記請求項1同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における天井カセット型空気調和機の化粧パネルの吹出し口周辺部の要部拡大縦断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態2における天井カセット型空気調和機の化粧パネルの吹出し口周辺部の要部拡大縦断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態3における天井カセット型空気調和機の化粧パネルの吹出し口周辺部の要部拡大縦断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態4における天井カセット型空気調和機の化粧パネルの吹出し口周辺部の要部拡大縦断面図である。
【図5】 図4の変形例を示す化粧パネルの吹出し口周辺部の要部拡大縦断面図である。
【図6】 本発明の実施の形態3における化粧パネルと、従来の化粧パネルを用いて運転した場合の、吹出し口周辺部の露付き量の経時変化を表した図である。
【図7】 従来の天井カセツト型空気調和機の室内機構成を示す縦断面図である。
【図8】 図7における化粧パネルの吹出し口周辺部の要部拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1 天井カセット型空気調和機の室内機本体、 7 吹出し気流 10 天井面、 11 化粧パネル、 12 吹出し口、 14 風向ベーン、 15 吹出し通路、 16、21 曲面部、 22 平面部、 23 垂直部、 24 断熱部材、 31 曲面部、 32 平面部、 41 断熱部材、 51 水平部、 52 曲面部、 53 平面部、 61 垂直部、 62曲面部。

Claims (2)

  1. 天井カセット型空気調和機の本体の下面に取付けられ、天井面開口部を覆う化粧パネルであって、前記化粧パネルの吹出し口の吹出し通路壁面が、吹出し口の下方に向ってある曲率をなす曲面部と、この曲面部に続く平面部とから形成され、また、パネル表面が、前記平面部の端部から天井面の上方に向ってある曲率をなす曲面部と、この曲面部に続く前記化粧パネルの外縁部にかけての平面部から形成されたことを特徴とした天井カセット型空気調和機の化粧パネル。
  2. 天井カセット型空気調和機の本体の下面に取付けられ、天井面開口部を覆う化粧パネルであって、前記化粧パネルの吹出し口の吹出し通路壁面が、吹出し口の下方に向ってある曲率をなす曲面部と、前記曲面部に続く平面部とから形成され、また、パネル表面が、前記平面部の端部から天井面と水平をなす水平部と、前記水平部に続く天井面の上方に向ってある曲率をなす曲面部と、前記曲面部に続く前記化粧パネルの外縁部にかけての平面部により形成されたことを特徴とした天井カセット型空気調和機の化粧パネル。
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