JP3899493B1 - 断熱基礎および断熱基礎の構築方法 - Google Patents

断熱基礎および断熱基礎の構築方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 基礎上の建築物の木材(土台等)をシロアリによる食害から確実に防止できる断熱基礎を提供すること。また、簡単な構成で、打設コンクリートの圧力によって両断熱材が共倒れして破損等するのを防ぐことができるとともに、直線精度を向上できる断熱基礎の構築方法を提供すること。
【解決手段】 型枠10を形成する両断熱材(11,21)のうち地面と接触する第1の断熱材11の上端面部12に金属製のカバー41を被せる。カバー41を、第1の断熱材11の上端面部12を密着して覆いかつその一端部が空き空間S1に突出するように配置するとともに、補強用棒51をその一端部52を地面9に固定しかつその他端部53をカバー41に固定し、その後に、空き空間S1にコンクリート5を当該カバー41の一端部42が埋設するまで打設する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、発泡合成樹脂製の断熱材が基礎構築時においては型枠となり基礎構築後も断熱のために残置させられる構成の断熱基礎および断熱基礎の構築方法に関する。
従来、コンクリートで住宅等の建築物の基礎を構築する際には、地面上に合板やスチール製の型枠を組んだ後、当該型枠で形成された空き空間にコンクリートを打設し、コンクリートの硬化後に型枠を取り外す工法が取られることが多かった。なお、このような工法で構築される基礎の上に建てられる建築物が高気密高断熱住宅のように断熱性能が要求される場合には断熱材を後張りしていた。
しかし、上記した基礎の構築方法では、基礎構築後に型枠を取り外し、さらに断熱材を後張りするため非常に手間がかかり、工期が長引くという問題があった。また、断熱材を後張りするのでは、断熱材とコンクリートとの間に隙間ができやすく、剥がれやすく断熱性能が低下してしまう。
このため、最近、断熱材を型枠として使用するとともにコンクリート打設後も残置するという工法(断熱基礎構築方法)が次第に採用されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。この断熱基礎構築方法は、図8に示すように、捨てコンクリート65上に、板状で発泡合成樹脂製の一対の断熱材(61,62)を所定距離隔てて立設させて型枠を形成し、当該両断熱材(61,62)の間の空き空間(S1)にコンクリート64を打設するものである。この際、両断熱材(61,62)の間にはセパレータ63が設けられて、上記空き空間(S1)の幅は一定になるように保持される。
特開平11−36587号公報
ところで、上記断熱基礎60では、シロアリの食害をいかに防ぐかが重要な課題となっている。すなわち、上記断熱基礎では、地面69と接触した断熱材(例えば図9に示す断熱材61)を見つけたシロアリは、その鋭い牙で当該断熱材(61)の一部を食い破り容易に内部へ入ってしまうことがある。ここで、断熱材(61)は発泡樹脂(発泡スチロール等)製でシロアリが食っても木ではないので栄養にはならず、下痢をして死んでしまうが、後に続くシロアリの大群がその屍を乗り越えて断熱材(61)内を掘り進みトンネルのような道(蟻道R)を作ってしまい、当該断熱基礎60よりも上の建築物の木製の土台66等にまで到達してしまうおそれがある。このような事態が生じると、住宅等の建築物を構成する木材(土台66や床材等)は甚大な被害を蒙ることになる。なお、シロアリは、太陽の光を嫌うので断熱材(61)の外面を登って土台66等へ到達することはないといわれている。
また、断熱基礎60では、上記したように、両断熱材(61,62)の間にはセパレータ63が設けられて、打設コンクリート64の圧力で当該両断熱材(61,62)が外側へ大きく撓み変形しないようにされている。しかし、断熱材(61,62)は、発泡樹脂製とされており、従来の合板やスチール製の型枠よりも強度が小さく、打設コンクリート64が十分硬化しないうちに、例えば作業者が断熱材(61又は62)と接触して外側(押圧力F)へ押してしまったような場合には、両断熱材(61,62)はセパレータ63によって間隔を一定に保持されたまま共に外側へ倒れ込んでしまう。これにより、両断熱材(61,62)には、過大な曲げ応力が発生して一部が破損したり、各断熱材(61,62)を形成する複数個の断熱ブロック(61a,61b,61a,61b)の接続箇所67が破損したりして、コンクリート64が型枠60から漏出してしまうことがある。あるいは、打設したコンクリート64が曲がったまま硬化してしまい、断熱基礎60の直線精度が出ない場合も生じる。すなわち、図10中、68は断熱基礎60を構築する予定の基準線であるが、構築された断熱基礎60が当該基準線68とは合わなくなる。断熱材(61又は62)が内側へ押されてしまったような場合も同様な不都合が生じる。
本発明の目的は、基礎上の建築物の土台等の木材をシロアリによる食害から確実に防止できる断熱基礎を提供することにある。また、簡単な構成で、建築物の木材をシロアリによる食害から確実に防止でき、かつ、コンクリートの打設によって断熱材が共倒れして破損するのを防ぐことができるとともに、打設コンクリートが曲がったまま硬化してしまい基礎の直線精度が出ないのを防ぐことができる断熱基礎の構築方法を提供することにある。
請求項1の発明は、捨てコンクリート上に、板状で発泡合成樹脂製の一対の断熱材を所定距離隔てて立設させて型枠を形成するとともに、当該両断熱材の間の空き空間の幅を一定に保持するセパレータを設け、当該空き空間にコンクリートを打設して構築される断熱基礎において、前記両断熱材のうち地面と接触する断熱材の上端面部を密着して覆う金属製のカバーを設け、当該金属製のカバーが、前記断熱材の内側面に沿う背面部分と当該背面部分から折り曲げられて水平方向に伸びる突起部分との両方を有するように形成され、当該カバーの突起部分が前記空き空間に打設されるコンクリートに埋設するように構成されたことを特徴とするものである。
上記請求項1の発明の場合、地面と接触した断熱材を見つけたシロアリは、その鋭い牙で当該断熱材の一部を食い破り容易に当該断熱材の内部へ入ってしまうことがある。そして、シロアリは、大群でその断熱材内を掘り進んで当該断熱材の上端面部に達するトンネルのような道(蟻道)を作ってしまい当該上端面部まで登って行くことがある。しかし、断熱材の上端面部には金属製(例えば、アルミニウム合金製)のカバーが被せられており、しかも当該カバーと打設したコンクリートとの間には隙間がない。
したがって、シロアリは、断熱材内の蟻道を登って当該断熱材の上端面部へ達しても、金属製のカバーに行く手を阻まれて当該上端面部よりも上の土台等へは進めなくなる。ここで、シロアリは、鋭い牙を持っているが、金属製のカバーを齧って穴を開けられるほどではない。したがって、シロアリが建築物の土台等に達することはなく、建築物の土台等の木材をシロアリの食害から防止できる。
ここで、カバーは、断熱材の上端面部を密着して覆えるように形成してあるので、特に接着剤を使用して断熱材に固定しなくとも、コンクリート打設時に、その突起部分に打設コンクリートから浮力が作用しても浮き上がるようなことはない。また、カバーは、その突起部分が硬化するコンクリートに埋設されるので、当該カバーが断熱材の上端面部から外れるようなことはない。なお、シロアリは、太陽光を嫌うという習性上、例えば断熱材内から一旦外へ出てカバーの外面を登って土台等へ達してしまうようなことはない。
請求項2の発明は、捨てコンクリート上に、板状で発泡合成樹脂製の一対の断熱材を所定距離隔てて対面させて型枠を形成するとともに、当該両断熱材の間の空き空間の幅を一定に保持するセパレータを配置し、その後、当該空き空間にコンクリートを打設する構成の断熱基礎の構築方法において、金属製のカバーを前記両断熱材のうち地面に接触する断熱材の上端面部を密着して覆いかつその背面部分が当該断熱材の内側面に沿うとともに当該背面部分から折り曲げられて水平方向に伸びる突起部分が前記空き空間に突出するように配置するとともに、補強用棒をその一端部を前記両断熱材よりも所定距離離れた地面に固定しかつその他端部を前記カバーに固定し、その後に、前記空き空間にコンクリートを当該カバーの突起部分が埋設するまで打設することを特徴とする。
上記請求項2の発明の場合、断熱材に金属製カバーを被せ、当該カバーを足場にして補強用棒で地面に対して突っ張らせるという簡単な構成で、次のような作用・効果を奏させることができる。すなわち、地面と接触する断熱材内に蟻道を作りながら当該断熱材の上端面部まで上ってきたシロアリも、当該上端面部で金属製のカバーに行く手を阻まれて土台等へは達することはできない。また、打設したコンクリートが硬化しないうちに、例えば作業者が断熱材と接触して外側(又は内側)へ押してしまったような場合でも、当該断熱材は補強用棒で補強されて倒れにくくなっているので、外側(又は内側)へ共倒れするようなことはない。これにより、両断熱材には、共倒れによる過大な曲げ応力が発生するようなことはなく、破損を防止できる。また、打設したコンクリートが曲がったまま硬化してしまい基礎の直線精度が出ないような事態も生じない。
請求項3の発明は、前記両断熱材を、それぞれ複数個の断熱ブロックを基礎構築長手方向に直列接続して形成し、前記カバーを、地面と接触する複数個の直接接続された断熱ブロックに跨るように配設して当該各断熱ブロックの上端面部を密着して覆う構成である。
上記請求項3の発明の場合、請求項2の発明と同様な作用・効果を奏するとともに、金属製のカバーがいわゆる定規の役目を果たし、複数個の断熱ブロックを基礎構築長手方向に正確に直線状に直列接続して断熱材を形成できる。また、カバーが、直列接続された各断熱ブロックの接続箇所を覆うことによって、コンクリート打設時に当該接続箇所に大きなコンクリート圧がかかっても当該各接続箇所は曲がりにくくなり、断熱材の構造強度を増すことができる。したがって、一段と型枠の構造強度が大きくなり、両断熱材のコンクリート打設時の共倒れによる破損を防止できる。また、基礎の直線精度も一段と向上する。
請求項1の発明によれば、地面と接触する断熱材内に蟻道を作って建築物の土台等を目指して登ってきたシロアリも金属製のカバーに行く手を遮られて当該土台等には達することはできない。したがって、基礎上の建築物の土台等の木材をシロアリによる食害から確実に防止できる。
請求項2の発明によれば、基礎上の建築物の土台等の木材をシロアリによる食害から確実に防止できる断熱基礎を容易かつ迅速に構築できる。また、打設したコンクリートが固化しないうちに、例えば作業者が断熱材と接触して誤って外側(又は内側)へ押してしまったような場合でも、当該断熱材は補強用の棒で補強されて倒れにくくなっているので外側(又は内側)へ共倒れするようなことはない。これにより、断熱材には共倒れによる過大な曲げ応力が発生するようなことはなく破損を防止できる。また、打設したコンクリートが曲がったまま硬化してしまい基礎の直線精度が出ないような事態も生じない。
請求項3の発明によれば、請求項2の発明と同様な効果を奏するとともに、金属製のカバーがいわゆる定規の役目を果たし、複数個の断熱ブロックを基礎構築長手方向に正確に直列接続して断熱材を形成できる。また、カバーが、直列接続された各断熱ブロックの接続箇所も覆うことになり、コンクリート打設時に当該接続箇所に大きなコンクリート圧がかかっても開くようなことはなくなる。したがって、一段と型枠の構造強度が大きくなり、両断熱材のコンクリート打設時の共倒れによる破損を防止できる。また、基礎の直線精度も一段と向上する。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
本発明に係る断熱基礎1は、図1〜図3に示すように、捨てコンクリート7上に、板状で発泡合成樹脂製の一対の断熱材(11,21)を所定距離w0隔てて立設させて型枠10を形成するとともに、当該両断熱材(11,21)の間の空き空間S1の幅(w0)を一定に保持するセパレータ31を設け、当該空き空間S1にコンクリート5を打設して構築されるものであって、突起部分(この実施形態では、一端部42)が打設コンクリート5に埋設され、かつ、構築後に地面9と接触することになる第1の断熱材11の上端面部12を密着して覆う金属製のカバー41を設けた構成とされている。
本断熱基礎1の構築方法は、以下に詳細に述べる。
(A)図2に示すように、捨てコンクリート7上に、第1の断熱材11と第2の断熱材21とを所定距離w0(例えば、w0=150mm)隔てて立設する。第1の断熱材11は、図5に示す形状の複数個の断熱ブロック13を基礎構築長手方向(図7中矢印(E,F)方向)に直列接続して形成してある。同様に、第2の断熱材21は、図6に示す複数個の断熱ブロック23を図7中矢印(E,F)方向に直列接続して形成してある。この実施形態では、第1の断熱材11は本断熱基礎1の外側(図3では左側)となり、第2の断熱材21は本断熱基礎1の内側(図3では右側)となる。
各断熱ブロック(13,23)は、板状の硬質発泡樹脂(例えば、発泡スチロール)から形成されている。より具体的には、各断熱ブロック13は、図5に示すように、横寸法L1が1365mm、縦寸法L2が720mm、厚さw2が50mmとされており、その上端面部13aの前側の角部は斜めにカットされている。また、各断熱ブロック23は、図6に示すように、横寸法L3が1365mm、縦寸法L4が370mm、厚さw3が50mmとされている。
上記各断熱ブロック13を、図2に示す捨てコンクリート7上で基礎構築長手方向(図2中紙面と直交方向)に直列接続して第1の断熱材11を形成する。また、各断熱ブロック23を、浮かし金物22を介して捨てコンクリート7上に第1の断熱材11と所定距離w0離した状態で直列に接続して第2の断熱材21を形成する。これは、断熱基礎1の立ち上がり部2および内方の土間コンクリート8を一緒に形成するためである。なお、図2中、35は鉄筋である。
(B)第1の断熱材11と第2の断熱材21との間にセパレータ31をセットする。このセパレータ31は、両断熱材(11,21)の間の空き空間S1の幅w0を一定に保持する役目を果たす。
(C)金属製のカバー41を、図7に示すように、第1の断熱材11を形成する複数個(例えば2個)の断熱ブロック13に跨るように配設して(被せて)、当該各断熱ブロック13の上端面部13aを密着して覆う。ここで、カバー41は、その全長L6に亘って直線状に伸延するように形成されている。より具体的には、カバー41は、アルミニウム合金の板を折り曲げ加工して形成されており、図4(A),(B)に示すように、断熱ブロック13の上端面部13aに少しきつく被せることができるような形態とされている。そのため、カバー41の凹み部分44の幅w3は、断熱ブロック13の厚さw2〔w2=50mm〕よりも若干大きくなるに選定されている。この実施形態では、w3=50.1mmとしてある。なお、図4中、(A)は側面図、(B)は平面図である。より詳しくは、カバー41は、上記第1の断熱材11の内側面に沿う背面部分49と当該背面部分49から折り曲げられて水平方向に伸びる突起部分(一端部42)との両方を有するように形成されている。
(D)図2に示すように、型枠10から所定距離離L7離れた地面9に杭6を打ち込み、当該杭6に補強用棒51の一端部52を釘等で固定する。そして、この補強用棒51の他端部53をカバー41の上端面部13aに釘等で固定する。この際、カバー41の上縁面部の前面部分が傾斜しているので、補強用棒51の他端部53を安定して載置して釘等で固定しやすい。
(E)両断熱材(11,21)の間の空き空間S1にコンクリート5を打設する。図1に示すように、打設したコンクリート5が硬化すれば、カバー41の一端部42はコンクリート5に埋設されるとともに、断熱基礎1の立ち上がり部2と土間コンクリート8とが一緒に形成される。
上記構成の本断熱基礎1では、図3に示すように、地面9と接触した断熱材11の内部へ1匹でもシロアリが侵入してしますと、シロアリは大群で断熱材11内を掘り進んで、トンネルのような道(蟻道R)を作りながら当該断熱材11の上端面部12(各断熱材13の上端面部13a)まで登って行くことがある。しかし、断熱材11の上端面部12は金属製のカバー41で覆われており、しかも当該カバー41とコンクリート5との間には隙間がない。
したがって、シロアリは、断熱材11の上端面部12に達しても、金属製のカバー41に行く手を阻まれて、それよりも上の土台4等へは進めなくなる。ここで、シロアリは、鋭い牙を持っているが、金属製のカバー41を齧って穴を開けられるほどではない。したがって、シロアリが建築物の土台4等に達することはなく、建築物の木材に対するシロアリの食害を防止できる。なお、シロアリ(白蟻)とは、シロアリ目(等翅類)の総称である。例えば、ヤマトシロアリやイエシロアリが挙げられる。
ここで、カバー41は第1の断熱材11の上端面部12を密着して覆えるように形成してあるので、格別に接着剤を使用して断熱材11に固定しなくとも、コンクリート打設時に、その一端部42に打設コンクリート5の浮力が作用しても浮き上がるようなことはない。また、カバー41の一端部42は、打設後に硬化するコンクリート5に埋設されるので、断熱材11の上端面部12から外れるようなことはない。なお、シロアリは、太陽光を嫌うという習性上、例えば断熱材11内から一旦外へ出てカバー41の外面を登って土台4等へ達してしまうようなことはない。
また、上記構成の断熱基礎1の構築方法では、打設コンクリート5が硬化しないうちに、例えば作業者が両断熱材(11,21)の一方(あるいは両方)と接触して外側(又は内側)へ押してしまったような場合でも、当該両断熱材(11,21)はカバー41を足場として設けられた補強用棒51で補強されて倒れにくくなっているので、外側(又は内側)へ共倒れするようなことはない。これにより、両断熱材(11,21)には、共倒れによる過大な曲げ応力が発生するようなことはなく、破損を防止できる。また、打設したコンクリート5が曲がったまま硬化してしまい、断熱基礎1の直線精度が出ないような事態も生じない。
また、金属製のカバー41を、複数個の断熱ブロック13に跨るように配設して当該各断熱ブロック13の上端面部13aを密着して覆ったので、直線状のカバー41がいわゆる定規の役目を果たし、当該各断熱ブロック13を基礎構築長手方向に正確に直列接続して第1の断熱材11を形成できる。この第1の断熱材11とセパレータ5を介して幅方向に規制される第2の断熱材21も正確に直列接続できる。
また、カバー41が、直列接続された各断熱ブロック13の接続箇所を覆うことになり、コンクリート打設時に当該接続箇所に大きなコンクリート圧がかかっても当該各接続箇所は開きにくく、断熱材11の構造強度を増すことができる。この第1の断熱材11とセパレータ31を介して幅方向に接続された第2の断熱材21の構造強度も増す。したがって、一段と型枠10の構造強度が大きくなり、両断熱材(11,21)のコンクリート打設時の共倒れによる破損を防止できる。また、断熱基礎1の直線精度も一段と向上する。
本発明に係る断熱基礎を説明するための図である。 断熱基礎の構築方法を説明するための図である。 本発明に係る断熱基礎のシロアリによる食害を防止する機能を説明するための図である。 金属製のカバーを説明するための図である。 第1の断熱材を形成する断熱ブロックを説明するための図である。 第2の断熱材を形成する断熱ブロックを説明するための図である。 カバーのセット方法を説明するための図である。 従来の断熱基礎を説明するための図である。 従来の断熱基礎の問題点(1)を説明するための図である。 従来の断熱基礎の問題点(2)を説明するための図である。
符号の説明
1 断熱基礎
2 断熱基礎の立ち上がり部
4 土台
5 コンクリート
7 捨てコンクリート
9 地面
10 型枠
11 第1の断熱材
12 上端面部
13 断熱ブロック
13a 上端面部
21 第2の断熱材
23 断熱ブロック
31 セパレータ
41 金属製のカバー
42 一端部
51 補強用棒
52 一端部
53 他端部

Claims (3)

  1. 捨てコンクリート上に、板状で発泡合成樹脂製の一対の断熱材を所定距離隔てて立設させて型枠を形成するとともに、当該両断熱材の間の空き空間の幅を一定に保持するセパレータを設け、当該空き空間にコンクリートを打設して構築される断熱基礎において
    前記両断熱材のうち地面と接触する断熱材の上端面部を密着して覆う金属製のカバーを設け、当該金属製のカバーが、前記断熱材の内側面に沿う背面部分と当該背面部分から折り曲げられて水平方向に伸びる突起部分との両方を有するように形成され、当該カバーの突起部分が前記空き空間に打設されるコンクリートに埋設するように構成されたことを特徴とする断熱基礎。
  2. 捨てコンクリート上に、板状で発泡合成樹脂製の一対の断熱材を所定距離隔てて対面させて型枠を形成するとともに、当該両断熱材の間の空き空間の幅を一定に保持するセパレータを配置し、その後、当該空き空間にコンクリートを打設する構成の断熱基礎の構築方法において、
    金属製のカバーを前記両断熱材のうち地面に接触する断熱材の上端面部を密着して覆いかつその背面部分が当該断熱材の内側面に沿うとともに当該背面部分から折り曲げられて水平方向に伸びる突起部分が前記空き空間に突出するように配置するとともに、補強用棒をその一端部を前記両断熱材よりも所定距離離れた地面に固定しかつその他端部を前記カバーに固定し、その後に、前記空き空間にコンクリートを当該カバーの突起部分が埋設するまで打設することを特徴とする断熱基礎の構築方法。
  3. 前記両断熱材を、それぞれ複数個の断熱ブロックを基礎構築長手方向に直列接続して形成し、前記カバーを、地面と接触する複数個の直接接続された断熱ブロックに跨るように配設して当該各断熱ブロックの上端面部を密着して覆う構成とした請求項2記載の断熱基礎の構築方法。
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