JP4024169B2 - 断熱基礎の型枠巾止具、断熱基礎の型枠構造及び断熱基礎 - Google Patents

断熱基礎の型枠巾止具、断熱基礎の型枠構造及び断熱基礎 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、型枠の内側に断熱材を配置した空間内にコンクリートを打設して布基礎を構築し、その布基礎の表面に断熱材が配置される断熱基礎の型枠巾止具及びその断熱基礎の型枠構造、及びこれ等を利用して構築した断熱基礎に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、基礎コンクリートの表面に断熱材を配置する所謂、断熱基礎を構築する技術としては、型枠工事の簡略化を目的とした断熱型枠(断熱材からなる型枠)を使用する技術が普及しつつある。
【0003】
しかしながら、断熱材は木製や鋼製の型枠に比べて強度が小さく、コンクリート打設時に型枠がはらむ(コンクリート圧に押されて型枠の一部が部分的に表面から突き出す)虞がある。この場合、対面する型枠を連結固定するセパレータを数多くセットしてはらみを防止したり、断熱材の厚みを必要以上に大きくして断熱型枠の強度を上げるという対策が必要であるが、セパレータのセットは多大な手間と時間を要する。
【0004】
また、断熱材が厚くなると、該断熱材の材料費が上昇したり、断熱材が外壁よりも前面に突出する場合等は断熱材の上部に水切りを設置する必要があり、その水切りも大型化して建築費の上昇につながるという問題があった。このような断熱型枠は、型枠工事の簡略化は図れるものの、逆に手間やコストを増加させる面もあり、一概に有利な技術とはいえないものであった。
【0005】
更に断熱型枠の天端は強度が小さいため、僅かな衝撃で凹んだりして水平を維持し難く、基礎コンクリート天端の精度が確保出来ないという問題や、アンカーボルトのセットの際に釘等を断熱材に打ち込んで位置を固定しても衝撃で釘等が緩んでしまい、アンカーボルトの位置がずれてしまうという問題が発生する虞もある。このように、断熱型枠の使用は高い施工精度を要求される建築物には好ましくない。
【0006】
基礎に高い施工精度が要求され、且つ断熱材の施工の手間を軽減する場合には、従来の型枠の内側に予め断熱材を配置した上で、コンクリートを打設して断熱基礎を構築する方法がとられる。その場合の断熱基礎の断熱材の固定方法としては、(1)型枠や断熱材に孔を開け、その孔に棒状部材を貫通させた上でセパレータを設置し、そのセパレータにより型枠と断熱材を固定するもの(例えば、特許文献1参照)、(2)型枠内部で断熱材に棒状部材を突っ張らせて固定するもの、(3)断熱材を型枠に粘着テープ等で固定するもの等が実施されている。
【0007】
また、型枠の上下側の小口面部に嵌合して該型枠を固定する巾止具(例えば、特許文献2参照。)や、フーチングの断熱材の下側の小口面部に嵌合して該断熱材を固定する巾止具(例えば、特許文献3参照。)等が提案されている。
【0008】
一方、隣設される断熱材は、相互の小口面同士を突き合わせて配置されるのが一般である。
【0009】
【特許文献1】
実公平4−12925号公報
【特許文献2】
特開平10−325243号公報(図1)
【特許文献3】
特開平8−135185号公報(図4)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の従来例において、特許文献1の技術では、現場において型枠や断熱材に孔を開けて棒状部材を貫通させた上でセパレータを設置し、脱型後もセパレータ部分の補修が必要であるため施工に手間がかかるという問題がある。また、現場での孔開けが困難な鋼製型枠が主流となっている住宅の基礎工事では採用し難いという問題がある。
【0011】
また、型枠内部で断熱材に棒状部材を突っ張らせて固定した技術では、断熱材の固定が確実でないためコンクリートを打設する際に断熱材が生コンの流れに押されて外れてしまう虞がある。
【0012】
また、断熱材を型枠に粘着テープ等で固定する技術では、断熱材の下部の固定が困難であり、現場での施工中に水分や泥等の付着によって粘着テープが剥がれる虞がある。
【0013】
また、断熱材を配置するのは基礎が外気に接する建物の外周部のみであり、断熱材の配置も基礎の両面であったり片面であったりする。このため、建設業者は特許文献2、3等に例示される型枠専用の巾止具と断熱材専用の巾止具とを別々に用意しなければならない上、施工条件に応じて複数種類の型枠や断熱材の夫々の専用巾止具を用意する必要があった。
【0014】
また、断熱材は隣設する断熱材の小口面同士を突き合わせて配置されるのが一般であるため、断熱材の継ぎ目からノロ(セメントペースト)が漏れ出し易く、そのままノロが硬化して見栄えが悪くなったり、構造性能にも悪影響を与える虞があり、隣設される断熱材相互が係合出来ない構成であるため隣設される断熱材相互の位置決め及び固定が不安定であった。
【0015】
本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、型枠及びその内側の断熱材の固定が1つの型枠巾止具で容易に且つ高精度に出来、更に布基礎の両面側、外側のみ、内側のみの夫々に断熱材を配置する場合や断熱材を配置しない場合にも共通に使用出来る型枠巾止具を提供し、更には隣設される断熱材の継ぎ目からノロが漏れ出すのを防止出来、隣設される断熱材相互を係合して隣設される断熱材相互の位置決め及び固定が容易に且つ高精度に出来る断熱基礎型枠構造を提供し、更にこれ等を利用して構築した断熱基礎を提供せんとするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための本発明に係る断熱基礎の型枠巾止具は、型枠の内側に所定の板厚を有する断熱材を配置した空間内にコンクリートを打設して布基礎を構築し、その布基礎の表面に前記断熱材が配置される断熱基礎の型枠巾止具であって、板状の型枠巾止具本体表面から鉛直方向に起立し、前記型枠の小口面側の両表面に嵌合させて挟持することで当該前記型枠を固定可能な一対の係止片と、前記一対の係止片に隣設して該型枠巾止具本体表面から鉛直方向に起立し、前記断熱材の小口面に突き刺さることで当該断熱材を固定可能な係止片とを有することを特徴とする。
【0017】
本発明は、上述の如く構成したので、一対の係止片を型枠の上下小口面側の両表面に嵌合させて挟持することで型枠を固定することが出来、の係止片を断熱材に突き刺して、断熱材を固定することが出来る。従って、上記係止片が設けられた1つの型枠巾止具により型枠及びその内側の断熱材の固定が容易且つ高精度に出来る。
【0018】
また、前記断熱材と前記型枠との見かけ上の厚さが等しく形成され、前記一対の係止片と、該係止片に隣設されたの係止片との各係止片相互の離間間隔が同じピッチで形成された場合には、布基礎の両面側、外側のみ、内側のみの夫々に断熱材を配置する場合や断熱材を配置しない場合に合わせて選択的に上記係止片を利用して型枠や断熱材を適宜固定することが出来る。
【0019】
これにより、布基礎の両面側、外側のみ、内側のみの夫々に断熱材を配置する場合や断熱材を配置しない場合にも1種類の型枠巾止具が共通に使用出来、部品点数を削減して、部品製造コストや部品管理コストを低減することが出来る。
【0020】
また、前記断熱材を固定可能な係止片は、先端を尖らせた三角形状に形成すれば好ましい
【0021】
また、前記型枠巾止具本体表面の両端部に前記一対の係止片を配備し、いずれか一方の一対の係止片に隣設して前記断熱材を固定可能な係止片を配備すれば好ましい。これにより、布基礎の一方の表面に断熱材が配置される場合でも上記係止片を利用して型枠や断熱材を適宜固定することが出来る。
【0022】
また、前記いずれか又は全ての係止片は、前記型枠巾止具本体の一部を切り欠いて形成することが出来る。これにより、型枠巾止具の構造が簡単で、上記係止片を容易に形成することが出来、係止片は別部材を使用せず、型枠巾止具本体の一部であることから材料コストも低減出来る。
【0023】
また、本発明に係る断熱基礎型枠構造は、基礎の表面に所定の厚さを有する断熱材を配置して形成される断熱基礎の型枠構造であって、掘削された地盤に敷設される砕石若しくは割栗石の上方に配備される型枠保持具と、該型枠保持具の外側に配置されるベース型枠と、該型枠保持具の上部に配備される立ち上り筋と、該立ち上り筋の両外側に配備される型枠と、少なくとも一方の型枠と立ち上り筋との間に配備される所定の厚さを有する断熱材と、これら断熱材及び型枠の上端部と下端部のいずれか一方又は両方を固定する型枠巾止具とを備え、前記型枠巾止具は、板状の型枠巾止具本体表面から鉛直方向に起立し、前記型枠の小口面側の両表面に嵌合させて挟持することで当該前記型枠を固定可能な一対の係止片と、前記一対の係止片に隣設して該型枠巾止具本体表面から鉛直方向に起立し、前記断熱材の小口面に突き刺さることで当該断熱材を固定可能な係止片とを有しており、前記型枠保持具上部にて前記型枠及び断熱材が前記型枠巾止具に固定されていることを特徴とする
【0024】
また、本発明に係る断熱基礎は、前述の断熱基礎の型枠巾止具を使用して構築されたことを特徴とする。このような構成により、隣設される断熱材相互の位置決め及び固定がより容易に且つ高精度に出来る。
【0025】
【発明の実施の形態】
図により本発明に係る断熱基礎の型枠巾止具及びその断熱基礎の型枠構造を使用して構築した断熱基礎の一実施形態を具体的に説明する。図1は参考例として、型枠巾止具を用いて型枠及び断熱材が固定された様子を示す断面説明図、図2は本発明に係る断熱基礎型枠構造により接続された断熱材の構成を示す平面説明図、図3は断熱材の小口面に形成された凹凸部の一例を示す図、図4は参考例として、型枠巾止具の一例を示す図である。
【0026】
先ず、図1〜図4を用いて参考例として、型枠巾止具を用いた構成について説明する。図1において、住宅等のコンクリート基礎として、例えば、地盤に埋設されるフーチング1の上に地表面に露出する布基礎2を構築し、その布基礎2の側部表面に断熱材3が配置される断熱基礎を施工する場合、先ず、建物の断熱基礎が形成される地盤を掘削して砕石若しくは割栗石4を敷設した後、ベース筋10を配筋し、モルタルを盛って型枠保持具5をセットする。
【0027】
次に立ち上り筋8を配筋し、その外側にフーチング1の型枠となるベース型枠7を配置する。そして、型枠保持具5の上部に図4に示す型枠巾止具6を載置する。
【0028】
図4に示すように、型枠巾止具6は板状金物からなり、該型枠巾止具6本体の一部を切り欠いて該型枠巾止具6本体表面から鉛直方向に折曲して起立した係止片6a,6b,6c,6dを有しており、その両端部も起立する係止片6a〜6dと同方向に折り曲げられた係止片6e,6fを備えて全体がコ字形状に構成されている。
【0029】
参考例では、係止片6e,6fは型枠巾止具6本体と同じ幅を有して方形状に形成されており、該型枠巾止具6本体表面から鉛直方向に折曲して起立している。また、型枠巾止具6本体の一部を切り欠いて形成された係止片6a〜6dは三角形状で形成されている。
【0030】
図1に示す断熱基礎は、布基礎2の両面側に断熱材3を配置する施工条件であるため型枠巾止具6本体の一部を切り欠いて形成される断熱材3を係止する係止片6a〜6dは該型枠巾止具6本体の両側に起立して設けられている。型枠巾止具6は布基礎2の型枠9及び断熱材3の上下部を夫々係止するために上下1組で使用される。
【0031】
型枠保持具5上には全ての係止片6a〜6dを型枠巾止具6本体表面から鉛直方向に上向きに起立させた型枠巾止具6を載置し、立ち上り筋8の外側に断熱材3を配置する。図1の左側の断熱材3は型枠巾止具6の係止片6a,6bに嵌合して挟持され、図1の右側の断熱材3は型枠巾止具6の係止片6c,6dに嵌合して挟持される。
【0032】
一方、断熱材3の左右側の小口面には、図2及び図3に示すように、断面コ字形状の凹部3aと、これに係合する断面T字形状の凸部3bとが形成されており、図2に示すように、隣設される断熱材3の左右側の小口面に形成された凹凸部3a,3bを互いに係合して接続することで、型枠9の内側に断熱材3を配置した空間内にコンクリートを打設した際に、打設されたコンクリートのノロの流れ出しを防止することが出来る。また、隣設される断熱材3相互を小口面に形成された凹凸部3a,3bを互いに係合することで、隣設される断熱材3相互の位置決め及び固定が容易に且つ高精度に出来る。
【0033】
次に断熱材3の外側に型枠9を配置する。図1の左側の型枠9は型枠巾止具6の係止片6a,6eに嵌合して挟持され、図1の右側の型枠9は型枠巾止具6の係止片6d,6fに嵌合して挟持される。
【0034】
そして、断熱材3及び型枠9の上部も係止片6a〜6dを型枠巾止具6本体表面から鉛直方向に下向きに起立させた型枠巾止具6を、図1の左側の型枠9に型枠巾止具6の係止片6a,6eを嵌合して挟持し、図1の左側の断熱材3に型枠巾止具6の係止片6a,6bを嵌合して挟持し、図1の右側の断熱材3に型枠巾止具6の係止片6c,6dを嵌合して挟持し、図1の右側の型枠9に型枠巾止具6の係止片6d,6fを嵌合して挟持させる。
【0035】
これにより、断熱材3及び型枠9を上下1組の型枠巾止具6により一度に固定することが出来る。そして、図1に示す状態で型枠巾止具6により固定された型枠9の内側に同じく型枠巾止具6により固定された断熱材3を配置した空間内及びこれに連通するベース型枠7の空間内にコンクリートを打設して硬化させフーチング1及び布基礎2を一度に構築することが出来る。
【0036】
コンクリートが硬化した後は、上部の型枠巾止具6をハンマー等で軽く叩いて該型枠巾止具6を取り外し、型枠9及びベース型枠7を取り外すことで、布基礎2の表面に断熱材3が配置される断熱基礎が容易に構築出来る。
【0037】
上記構成によれば、型枠巾止具6の係止片6a,6d,6e,6fを型枠9の上下小口面側の両表面に嵌合させて挟持することで該型枠9を固定することが出来、係止片6a,6b,6c,6dを断熱材3の上下小口面側の両表面に嵌合させて挟持することで該断熱材3を固定することが出来る。
【0038】
従って、係止片6a〜6fが設けられた1つの型枠巾止具6により型枠9及びその内側の断熱材3の固定が容易に且つ高精度に出来、断熱材3の位置決め及びコンクリート打設時の断熱材3の移動防止が確実に出来る。
【0039】
また、コンクリート打設時の生コンによる側圧は鋼製の型枠9により負担させることが出来るため断熱材3は比較的薄い市販の安価な断熱材3を使用することが出来る。
【0040】
また、小口面に凹凸部3a,3bが形成された断熱材3を、その凹凸部3a,3bが互いに係合するようにして隣設させて接合することで、従来のように平坦な小口面を突き合わせた接続構造と比較して、継ぎ目の接続断面の形状が複雑化すると共に継ぎ目の両端間の経路長が長くなるため内側に打設されたコンクリートのノロの外側への流れ出しを効果的に防止することが出来、隣設される断熱材3の継ぎ目からノロが漏れ出すのを防止出来る。また、隣設される断熱材3相互を小口面に形成された凹凸部3a,3bを互いに係合することで、隣設される断熱材3相互の位置決め及び固定が容易に且つ高精度に出来る。
【0041】
図5は隣設される断熱材3の左右の小口面に形成された他の形状の凹凸部及び段部の構成を示す図である。図5(a)は断熱材3の左右の小口面に断面V字形状の凹部3aと、これに係合する断面V字形状の凸部3bが形成された一例であり、図5(b)は断熱材3の左右の小口面に断面W字形状の凹部3aと、これに係合する断面W字形状の凸部3bが形成された一例であり、図5(c)は断熱材3の左右の小口面に段部3cと、これに係合する段部3dが形成された一例である。
【0042】
これ等の場合も、小口面に各種形状の凹凸部3a,3bや段部3c,3dが形成された断熱材3を、その凹凸部3a,3bや段部3c,3dが互いに係合するようにして隣設させて接合することで、従来のように平坦な小口面を突き合わせた接続構造と比較して、継ぎ目の接続断面の形状が複雑化すると共に継ぎ目の両端間の経路長が長くなるため内側に打設されたコンクリートのノロの外側への流れ出しを効果的に防止することが出来、隣設される断熱材3の継ぎ目からノロが漏れ出すのを防止出来る。また、隣設される断熱材3相互を小口面に形成された凹凸部3a,3bや段部3c,3dを互いに係合することで、隣設される断熱材3相互の位置決め及び固定が容易に且つ高精度に出来る。
【0043】
次に図6を用いて本発明に係る断熱基礎の第実施形態の型枠巾止具を用いた構成について説明する。図6(a),(b)は、断熱材3を第実施形態の型枠巾止具6で固定する構成を示す図である。本実施形態では、型枠巾止具6の係止片6a,6d,6e,6fを型枠9の上下小口面側の両表面に嵌合させて挟持することで型枠9を固定し、係止片6b,6cを断熱材3に突き刺して該断熱材3を固定したものである。本実施形態の係止片6b,6cは三角形状で先端が尖っているため断熱材3に容易に突き刺すことが出来る。
【0044】
本実施形態の断熱材3は発泡ポリスチレンフォームやフェノールフォーム等で例えば板厚30mm〜60mm程度の発泡系断熱材を使用しており、それ自体が自立出来る強度を有し、係止片6b,6cが容易に突き刺さる柔軟性を有する。
【0045】
このような構成であっても、係止片6a〜6fが設けられた1つの型枠巾止具6により型枠9及びその内側の断熱材3の固定が容易に且つ高精度に出来る。
【0046】
次に図7を用いて本発明に係る断熱基礎の第実施形態の型枠巾止具を用いた構成について説明する。図7(a),(b)は、断熱材3を第実施形態の型枠巾止具6で固定する構成を示す図である。
【0047】
本実施形態の型枠巾止具6は、布基礎2の一方の表面に断熱材3が配置される断熱基礎を構築する場合であって、更に断熱材3の厚さが型枠9の見かけ上の厚さよりも大きな厚さを有して構成された場合に好適な構成としたものである。
【0048】
本実施形態の型枠巾止具6では、図7(a),(b)に示すように、両側の型枠9の上下小口面側の両表面に嵌合させて挟持する係止片6a,6d,6e,6fと、更に該係止片6aと共に断熱材3の上下小口面側の両表面に嵌合させて挟持する係止片6bが該型枠巾止具6本体の一方側にのみ設けられている。
【0049】
型枠巾止具6の係止片6aと係止片6eとのピッチと、係止片6dと係止片6fとのピッチは型枠9の見かけ上の厚さに対応して等しく設定されており、係止片6aと係止片6bとのピッチは断熱材3の厚さに対応して他の係止片相互の離間間隔よりも大きなピッチで設定されている。
【0050】
本実施形態の構成によれば、断熱材3と型枠9との見かけ上の厚さが異なる場合で、且つ布基礎2の一方の表面に断熱材3が配置される場合でも型枠巾止具6の係止片6a,6b,6d〜6fを利用して型枠9や断熱材3を適宜固定することが出来る。
【0051】
図8〜図11では、断熱材3と型枠9との見かけ上の厚さが等しく形成され、両側の型枠9の上下小口面側の両表面に嵌合させて挟持する型枠巾止具6の一対の係止片6a,6d,6e,6fと、これ等の係止片6a,6dに隣設された係止片6b,6cとの各係止片6a〜6f相互の離間間隔が同じピッチで形成された場合の一例を示す。
【0052】
本実施形態では、図8〜図11に示すように、布基礎2の両面側、外側のみ、内側のみの夫々の施工条件で断熱材3を配置する場合や断熱材3を配置しない場合の全ての施工条件で1種類の型枠巾止具6を用いて型枠9や断熱材3を適宜固定することが出来るものである。
【0053】
型枠巾止具6の係止片6a〜6dは、該型枠巾止具6本体の一部を切り欠いて該型枠巾止具6本体表面から鉛直方向に折曲して起立している。
【0054】
本実施形態の場合、断熱材3と型枠9の見かけ上の厚さが同寸法に設定されているため型枠巾止具6の互いに隣設する係止片6eと係止片6a、該係止片6aと係止片6b、係止片6cと係止片6d、該係止片6dと係止片6fとの夫々の各係止片6a〜6f相互の離間間隔は同寸法で設定される。
【0055】
そして、図8に示すように、布基礎2の両面側に断熱材3を配置する場合や、図9に示すように、布基礎2の外側のみに断熱材3を配置する場合や、図10に示すように、布基礎2の内側のみに断熱材3を配置する場合や、図11に示すように、断熱材3を配置しない場合の全ての施工条件で1種類の型枠巾止具6を用いて型枠9及び断熱材3を適宜固定することが出来る。
【0056】
本実施形態では、断熱材3の小口面に凹凸部3a,3bを形成し、更にコーナー部では断熱材3の小口面に直交する該断熱材3の表面端部に適宜凹凸部3a,3bを形成し、これ等の凹凸部3a,3bが互いに係合して、型枠9の内側に配置した断熱材3の空間内部に打設されたコンクリートのノロの流れ出しを防止し得るように構成される。また、隣設される断熱材3相互を小口面、或いは小口面に直交する該断熱材3の表面端部に形成された凹凸部3a,3bを互いに係合することで、隣設される断熱材3相互の位置決め及び固定が容易に且つ高精度に出来る。
【0057】
これにより、布基礎2の両面側、外側のみ、内側のみの夫々に断熱材3を配置する場合や断熱材3を配置しない場合にも1種類の型枠巾止具6が共通に使用出来、部品点数を削減して、部品製造コストや部品管理コストを低減することが出来る。
【0058】
【発明の効果】
本発明は、上述の如き構成と作用とを有するので、型枠及びその内側の断熱材の固定が1つの型枠巾止具で容易に且つ高精度に出来、更に布基礎の両面側、外側のみ、内側のみの夫々に断熱材を配置する場合や断熱材を配置しない場合にも共通に使用出来る型枠巾止具を提供することが出来る。
【0059】
即ち、本発明に係る断熱基礎の型枠巾止具によれば、一対の係止片を型枠の上下小口面側の両表面に嵌合させて挟持することで型枠を固定することが出来、の係止片を断熱材に突き刺して、断熱材を固定することが出来る。従って、上記係止片が設けられた1つの型枠巾止具により型枠及びその内側の断熱材の固定が容易且つ高精度に出来る。
【0060】
また、断熱材と型枠との見かけ上の厚さが等しく形成され、一対の係止片と、該係止片に隣設されたの係止片との各係止片相互の離間間隔が同じピッチで形成された場合には、布基礎の両面側、外側のみ、内側のみの夫々に断熱材を配置する場合や断熱材を配置しない場合に合わせて選択的に上記係止片を利用して型枠や断熱材を適宜固定することが出来る。
【0061】
これにより、布基礎の両面側、外側のみ、内側のみの夫々に断熱材を配置する場合や断熱材を配置しない場合にも1種類の型枠巾止具が共通に使用出来、部品点数を削減して、部品製造コストや部品管理コストを低減することが出来る。
【0062】
また、型枠巾止具は、布基礎の一方の表面に断熱材が配置される断熱基礎の型枠巾止具であって、の係止片が型枠巾止具本体の一方側に設けられた場合には、布基礎の一方の表面に断熱材が配置される場合でも上記係止片を利用して型枠や断熱材を適宜固定することが出来る。
【0063】
また、係止片は、型枠巾止具本体の一部を切り欠いて該型枠巾止具本体表面から鉛直方向に折曲して起立した構成とすることが出来る。これにより、型枠巾止具の構造が簡単で、上記係止片を容易に形成することが出来、係止片は別部材を使用せず、型枠巾止具本体の一部であることから材料コストも低減出来る。
【0064】
た、隣設される断熱材の継ぎ目からノロが漏れ出すのを防止出来、隣設される断熱材相互を係合して隣設される断熱材相互の位置決め及び固定が容易に且つ高精度に出来
【0065】
即ち、小口面または表面に凹凸部または段部が形成された断熱材を、その凹凸部または段部が互いに係合するようにして隣設させて接合することで、従来のように平坦な小口面を突き合わせた接続構造と比較して、継ぎ目の接続断面の形状が複雑化すると共に継ぎ目の両端間の経路長が長くなるため内側に打設されたコンクリートのノロの外側への流れ出しを効果的に防止することが出来る。また、隣設される断熱材相互を小口面または表面に形成された凹凸部または段部を係合することで、隣設される断熱材相互の位置決め及び固定が容易に且つ高精度に出来る。
【0066】
また、本発明に係る断熱基礎によれば、前述の断熱基礎の型枠巾止具を使用して構築されたことで、隣設される断熱材相互の位置決め及び固定がより容易に且つ高精度に出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考例として、型枠巾止具を用いて型枠及び断熱材が固定された様子を示す断面説明図である。
【図2】 本発明に係る断熱基礎型枠構造により接続された断熱材の構成を示す平面説明図である。
【図3】 断熱材の小口面に形成された凹凸部の一例を示す図である。
【図4】 参考例として、型枠巾止具の一例を示す図である。
【図5】 隣設される断熱材の左右の小口面に形成された他の形状の凹凸部及び段部の構成を示す図である。
【図6】 断熱材を第実施形態の型枠巾止具で固定する構成を示す図である。
【図7】 断熱材を第実施形態の型枠巾止具で固定する構成を示す図である。
【図8】 布基礎の両面側に断熱材を配置する場合に本発明に係る型枠巾止具を用いて型枠や断熱材を適宜固定する様子を示す図である。
【図9】 布基礎の外側のみに断熱材を配置する場合に本発明に係る型枠巾止具を用いて型枠や断熱材を適宜固定する様子を示す図である。
【図10】 布基礎の内側のみに断熱材を配置する場合に本発明に係る型枠巾止具を用いて型枠や断熱材を適宜固定する様子を示す図である。
【図11】 断熱材を配置しない場合に本発明に係る型枠巾止具を用いて型枠を固定する様子を示す図である。
【符号の説明】
1…フーチング
2…布基礎
3…断熱材
3a,3b…凹凸部
3c,3d…段部
4…砕石若しくは割栗石
5…型枠保持具
6…型枠巾止具
6a〜6f…係止片
7…ベース型枠
8…立ち上り筋
9…型枠
10…ベース筋

Claims (6)

  1. 型枠の内側に所定の板厚を有する断熱材を配置した空間内にコンクリートを打設して布基礎を構築し、その布基礎の表面に前記断熱材が配置される断熱基礎の型枠巾止具であって、
    板状の型枠巾止具本体表面から鉛直方向に起立し、前記型枠の小口面側の両表面に嵌合させて挟持することで当該前記型枠を固定可能な一対の係止片と、
    前記一対の係止片に隣設して該型枠巾止具本体表面から鉛直方向に起立し、前記断熱材の小口面に突き刺さることで当該断熱材を固定可能な係止片と、
    を有することを特徴とする断熱基礎の型枠巾止具。
  2. 前記断熱材を固定可能な係止片は、先端を尖らせた三角形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の断熱基礎の型枠巾止具。
  3. 前記型枠巾止具本体表面の両端部に前記一対の係止片が配備され、いずれか一方の一対の係止片に隣設して前記断熱材を固定可能な係止片が配備されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の断熱基礎の型枠巾止具。
  4. 前記いずれか又は全ての係止片は、前記型枠巾止具本体の一部を切り欠いて折曲形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の断熱基礎の型枠巾止具。
  5. 基礎の表面に所定の厚さを有する断熱材を配置して形成される断熱基礎の型枠構造であって
    掘削された地盤に敷設される砕石若しくは割栗石の上方に配備される型枠保持具と、該型枠保持具の外側に配置されるベース型枠と、該型枠保持具の上部に配備される立ち上り筋と、該立ち上り筋の両外側に配備される型枠と、少なくとも一方の型枠と立ち上り筋との間に配備される所定の厚さを有する断熱材と、これら断熱材及び型枠の上端部と下端部のいずれか一方又は両方を固定する型枠巾止具とを備え
    前記型枠巾止具は
    板状の型枠巾止具本体表面から鉛直方向に起立し、前記型枠の小口面側の両表面に嵌合させて挟持することで当該前記型枠を固定可能な一対の係止片と
    前記一対の係止片に隣設して該型枠巾止具本体表面から鉛直方向に起立し、前記断熱材の小口面に突き刺さることで当該断熱材を固定可能な係止片とを有しており
    前記型枠保持具上部にて前記型枠及び断熱材が前記型枠巾止具に固定されていることを特徴とする断熱基礎の型枠構造
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の断熱基礎の型枠巾止具を使用して構築されたことを特徴とする断熱基礎。
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