JP3899207B2 - 画像センサ - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、監視領域内に設置され、撮像手段の監視窓に張り付いた虫等の非検出対象移動体と、撮像手段から離れた位置にいる侵入者等の検出対象移動体とを区別することができる画像センサ、特に、撮像手段の近傍を照明する手段を有する画像センサに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像センサとしては、建物の出入口やその他の監視領域の画像を継続して撮影し、撮影した画像と基準画像とを比較し、変化のある領域の大きさから侵入者の有無を判定する画像センサがある。
これら従来の画像センサでは、変化のある領域における侵入者による画像の急激な変化と、例えば、太陽光が監視領域に差し込むなどの画像の徐々の変化とを区別するために、基準画像を一定時間ごとに最新の撮影した画像にて順次更新記憶している。
【0003】
図6は、撮像手段の監視窓に虫が張り付いたときに撮影した画像を示す図である。
図6に示すように、所望の監視領域を撮影するように設置された撮像手段の監視窓に張り付いた虫601は、撮影された画像上に、遠くにいる侵入者と概ね同一サイズの移動体として写る。更に、矢印602の方向に虫が移動すると、侵入者の移動と同様な状態として写る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来の画像センサでは、撮像手段の監視窓に張り付いた虫と、撮像手段から離れた位置の侵入者とは、概ね同一サイズの画像となる場合がある。更に、虫が移動すると、侵入者の移動と同様な状態を呈する。従って、撮像手段の監視窓に張り付いた虫を、侵入者と誤って判定することがあり、誤報によって画像センサの信頼性を損ねるという問題点があった。
【0005】
従って、本発明の目的は、従来の問題点を解決して、撮像手段の監視窓に張り付いた虫等の非検出対象移動体と、侵入者等の検出対象移動体とを区別でき、非検出対象移動体による誤報を生じることなく、検出対象移動体を検出することができる信頼性の高い画像センサを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
発明者等は、上述した従来の問題点を解決するため、鋭意研究を重ねた。その結果、撮像手段の近傍のみに光が届くような照明手段を設け、当該照明手段を点灯させると、撮像手段の近傍に位置する虫等は光るのに対して撮像手段から遠くに位置する侵入者には光が届かないので侵入者は光らないことが判明した。
更に、従来の画像センサによると、撮像手段の近傍の所定領域のみを照明する照明手段を備えていないことが判明した。
以下に、更に詳細に説明する。図5は、従来の照明手段を備えた画像センサにおける撮像手段と照明手段との関係を説明する図である。図5に示すように、撮像基板512の上に撮像素子のレンズ511が設置されている。レンズの両側には、照明用LED基板519の上にLED513が設置された照明用LEDが配置されている。レンズ511と照明用LEDとの間には遮蔽板520が配置され、そして、監視窓クリア514とLEDクリアとの間には遮蔽板516が配置されて、照明用LEDの照明が直接監視窓に入らないように遮蔽されている。
【0007】
更に、レンズ511の前方には監視窓を形成するレンズクリア514が設けられて、撮像手段の視野が確保され、そして、照明用LEDの前方にはLEDクリアが設けられ、照明用LEDが前方を照明できるようになっている。
撮像手段が回動するとそれに連携して照明用LEDも回動し、撮像手段の視野と照明用LEDの照射エリアが一致するように設定されている。即ち、撮像手段の視野A−A’の移動に従って、照明用LEDの照射エリアB−B’、および、C−C’が移動する。なお、上述した撮像手段および照明用LEDは、回転軸523の廻りに回転可能である。
【0008】
図5に示すように、従来の画像センサにおいては、照明用LEDの照射エリアB−B’、および、C−C’には死角が形成され、カメラの視野内にある斜線で示す領域Xは、照射されない。従って、照明用LEDを用いて、撮像手段の近傍の所定領域のみを照明することができない。
これに対して、領域Xを照明する照明手段を備えることによって、撮像手段の近傍の領域Xのみに光が届くように照明すると、領域Xに飛来する虫、張り付いている虫は光るのに対して、撮像手段から遠くに位置する侵入者には光が届かないので、侵入者は光らない。
【0009】
従って、撮像手段の近傍の所定領域のみに照明用の光が届くような照明手段を画像センサに備えると、監視窓に張り付いた虫と、撮像手段から遠くに位置する侵入者とを区別することができることが判明した。
即ち、撮像手段の近傍の所定領域のみに光が届くような照明手段を画像センサに備え、当該照明手段の点灯によって、光る等の顕著に現れる変化を非検出対象移動体と判定することができることを知見した。
【0010】
この発明は、上述した知見に基づいてなされたものであって、この発明にかかる画像センサの第1の態様は、
(i)監視窓を介して監視領域を撮影する撮像手段と、
(ii)前記監視窓の外表面に沿った領域に光を投光する照明手段と、
(iii)前記照明手段を施したときに前記撮像手段によって撮影された画像を処理して,該画像において顕著に現れる変化を非検出対象移動体と判定する画像処理手段とを備えた画像センサであって、
(iv)前記照明手段は、
A.投光素子と、
B.前記投光素子から投光された光を前記監視窓の外表面に沿った領域へと導くプリズムと、
C.前記投光素子から投光された光を前記プリズムへ導く光導管と
を有することを特徴とする画像センサである。
【0011】
この発明にかかる画像センサの第2の態様は、前記プリズムは、前記監視窓の縁部に設けられ、前記監視窓の外表面よりも外方に張り出すように形成されていることを特徴とする画像センサである。
【0012】
この発明にかかる画像センサの第3の態様は、
(i)監視窓を介して監視領域を撮影する撮像手段と、
(ii)前記監視窓の外表面に沿った領域に光を投光する照明手段と、
(iii)前記照明手段を施したときに前記撮像手段によって撮影された画像を処理して,該画像において顕著に現れる変化を非検出対象移動体と判定する画像処理手段とを備えた画像センサであって、
(v)前記照明手段は、前記監視窓の部に配置された投光素子を有し、前記投光素子によって、前記監視窓の外表面に沿った領域に投光することを特徴とする画像センサである。
【0015】
【発明の実施の形態】
先ず、この発明の画像センサの態様について詳細に説明する。
本発明の画像センサは、監視窓を介して、監視領域を撮影する撮像手段と、撮像手段によって撮影された画像に基づき、検知対象の有無を判断する画像処理手段と、監視窓の近傍の所定の領域に照明を施す照明手段とを備えた画像センサである。
【0016】
本発明の画像センサは、建物内の例えば複数の部屋のそれぞれに設置されて、照明手段によって監視窓の近傍の所定の領域に限定した照明を行い、張り付き虫等を画像上に浮かび上がらせて、顕著に現れる変化、即ち、浮かび上がった対象物を非検出対象移動体と判定し、虫等による誤報を排除して、侵入者等の検出対象移動体の有無を精度良く判定する。
【0017】
更に、この発明の画像センサにおいては、上述した照明手段は、監視窓の外周面に沿った領域に光を投光するものであればよい。外周面(即ち、外表面)に沿った領域に光りを投光することによって、監視窓に張り付いた虫が、画像上に浮かび上がる。照明手段を監視窓の外部に配置して直接光を投光してもよいし、機械的手段を使用して、監視窓の内部に配置された投光素子(光源)から監視窓の外部に光を導いて、外周面に沿った領域に光を投光してもよい。
【0018】
更に、この発明の画像センサにおいて、上述した照明手段は、監視窓の内側に配置された投光素子および光導管、ならびに、監視窓の縁部に設けられたプリズムを備えており、投光素子から光導管を介して、プリズムに投光する。プリズムに投光された光は、監視窓の近傍の所定領域を照明することができ、監視窓に張り付いた虫が、画像上に浮かび上がる。
【0019】
更に、この発明の画像センサにおいて、照明手段は、監視窓の縁部に配置された投光素子を備えており、投光素子によって、監視窓の外周面に沿った領域に直接光を投光する。
更に、この発明の画像センサにおいて、照明手段は、監視窓の内側に設けられた投光素子を備えており、監視窓の内側から監視窓の外周面に沿った領域に、所定の光量の光を投光する。
【0020】
以下に、図面を参照しながら、この発明の画像センサを説明する。
図1は、この発明の画像センサの撮像手段および照明手段の1つの態様を示す図である。
図1に示すように、レンズ基板2の上にCCD撮像素子およびレンズ1が設置されている。なお、撮像素子には、CMOS撮像素子等のどのようなものを用いてもよい。レンズ1の両側には、照明用LED基板9の上にLED3が設置された照明用LEDが配置されている。レンズ1と照明用LEDとの間には、光導管12を覆うように遮蔽板11が配置され、そして、レンズクリア4とLEDクリア5との間には別の遮蔽板6が配置されて、照明用LEDの照明がレンズ1に直接入らないように遮蔽されている。
【0021】
更に、レンズの前方には監視窓を形成するレンズクリア4が設けられて、撮像手段の視野が確保され、そして、照明用LEDの前方にはLEDクリア5が設けられ、照明用LEDが前方を照明できるようになっている。更に、LEDクリア5の側方には、カバー7が設けられている。なお、照明用LED基板9およびレンズ基板2は、LEDホルダ8に固定されている。
【0022】
更に、レンズクリア4の両端部にはプリズム10が外方に張出すように設置されている。光導管の基部には虫用LED13が設けられている。虫用LED13の光は、光導管を介して、プリズムに投光し、プリズムに投光された光は、監視窓であるレンズクリア4の近傍の所定領域を照明することができるように配置されている。
なお、レンズ基板2、照明用LED基板9は、処理系の基板とフレキシブル基板によって接続されており、電源や制御用の信号の受け渡しを行う。
【0023】
図2は、図1に示した態様の操作の概要を示す図である。
この発明の画像センサは、撮像手段が回動するとそれに連携して照明用LEDも一緒に回動し、撮像手段の視野と照明用LEDの照射エリアが略一致するように設定されている。即ち、カメラ視野A−A’の移動に従って、照明用LEDの照射エリアB−B’、および、C−C’が移動する。なお、上述した撮像手段および照明用LEDは、LEDホルダ8と一体的回転軸25の廻りに回動可能である。
【0024】
図2に示すように、光導管12の基部に設けられた虫用LED13の光は、遮蔽板11によって遮蔽されているので、矢印22に示すように光導管の中を上方に直進し、次いで矢印23に示すように、監視窓であるレンズクリア4の両端部に外方に張出すように設置されているプリズム10の中に進み、矢印21に示すように、監視窓の近傍の領域Xを照明する。従って、領域X内に位置する虫20は照明によって浮かび上がる。上述したように、従来技術においては、照明用LEDの照射エリアB−B’、および、C−C’には死角が形成され、カメラの視野内にある斜線で示す領域Xは、照射されない。
【0025】
上述したように、この発明の画像センサによると、従来照射されない領域Xのみを独立して照射することができ、領域X内に存在する張り付き虫等を浮かび上がらせることができる。なお、プリズム10は、レンズクリア4とLEDクリア5との境界に外方に張出すように設置されている。この結果、レンズクリア4は、プリズム10を土手のようにして両側を挟まれた状態になっている。
【0026】
これによって、虫用LEDの光は、光導管12、プリズム10を介して、レンズクリア4の表面全域にほぼ均一な光を投光できるのである。
また、例え、虫がLEDクリア5に張付いても、レンズクリア4にプリズム10を這って越えることが困難になり、虫による影響を減らすことができる。
【0027】
図3は、この発明の画像センサの撮像手段および照明手段の他の1つの態様を示す図である。
この態様においては、照明手段は、監視窓であるレンズクリア4の内側に設けられた投光素子を備えており、レンズクリア4の内側からレンズクリア4の近傍領域に、所定の光量の光を投光する。即ち、図3に示すように、レンズ基板2の上にレンズ1が設置されている。レンズ1の両側には、照明用LED基板9の上にLED3が設置された照明用LEDがそれぞれ配置されている。レンズ1と照明用LEDとの間には、遮蔽板11が配置され、そして、レンズクリア4とLEDクリア5との間には別の遮蔽板6が配置されて、照明用LEDの照明がレンズ1に直接入らないように遮蔽されている。
【0028】
更に、レンズの前方には監視窓を形成するレンズクリア4が設けられて、撮像手段の視野が確保され、そして、照明用LEDの前方にはLEDクリア5が設けられ、照明用LEDが前方を照明できるようになっている。更に、LEDクリア5の側方には、カバー7が設けられている。なお、照明用LED基板9およびレンズ基板2は、LEDホルダ8に固定されている。
【0029】
更に、レンズ1の両側方には、虫用LED30が配置されている。虫用LEDの光は、レンズクリア4を介して外方に指向され、監視窓の近傍の所定領域Yを直接照明することができるように配置されている。なお、虫用LEDの光の強さは、監視窓の近傍の所定領域Yを照明できるように調整される。
なお、レンズ基板2、照明用LED基板9と処理系の基板との接続は上述した図1に示す態様と同一である。
【0030】
なお、この発明の画像センサは、図1に示す態様と同様に、撮像手段が回動するとそれに連携して照明用LEDも一緒に回動し、撮像手段の視野と照明用LEDの照射エリアが一致するように設定されている。即ち、カメラ視野A−A’の移動に従って、照明用LEDの照射エリアB−B’、および、C−C’が移動する。なお、上述した撮像手段および照明用LEDは、LEDホルダ8と一体的回転軸25の廻りに回動可能である。
図3に示すように、レンズ1の両側方に設けられた虫用LED30は、それぞれ、照射エリアE−E’およびF−F’を照射する。従って、虫用LED30によって、照明用LEDの照射エリアB−B’、および、C−C’の死角である、照射されない領域Yを照射することができる。
【0031】
上述したように、この発明の画像センサによると、従来照射されない領域Yのみを照射することができ、領域Y内に存在する張り付き虫等40を浮かび上がらせることができる。
【0032】
図4は、この発明の画像センサの撮像手段および照明手段の他の1つの態様を示す図である。
図4に示すように、この態様においては、撮像手段の外側に直接照明手段を設置する。即ち、レンズ基板2の上にレンズ1が設置され、レンズの両側には、照明用LED基板9の上にLED3が設置された照明用LEDがそれぞれ配置されている。レンズ1と照明用LEDとの間には、遮蔽板11が配置され、そして、レンズクリア4とLEDクリア5との間には別の遮蔽板6が配置されて、照明用LEDの照明がレンズ1に直接入らないように遮蔽されている。
【0033】
更に、レンズの前方には監視窓を形成するレンズクリア4が設けられて、撮像手段の視野が確保され、そして、照明用LEDの前方にはLEDクリア5が設けられ、照明用LEDが前方を照明できるようになっている。更に、LEDクリア5の側方には、カバー7が設けられている。なお、照明用LED基板9およびレンズ基板2は、LEDホルダ8に固定されている。
【0034】
更に、LEDクリア5のレンズクリア4寄りの端部(カメラ視野の外)には、それぞれ、虫用LED40が配置されている。虫用LED40は、撮像手段の視野外から、監視窓の近傍の所定領域Zを直接照明することができるように配置されている。なお、虫用LEDの光の強さは、監視窓の近傍の所定領域Zを照明でき,且つ、監視窓内に光が入らないように調整される。
【0035】
なお、レンズ基板2、照明用LED基板9と処理系の基板との接続は上述した図1に示す態様同一である。なお、この発明の画像センサは、図1に示す態様と同様に、撮像手段が回動するとそれに連携して照明用LEDも一緒に回動し、撮像手段の視野と照明用LEDの照射エリアが一致するように設定されている。即ち、カメラ視野A−A’の移動に従って、照明用LEDの照射エリアB−B’、および、C−C’が移動する。なお、上述した撮像手段および照明用LEDは、LEDホルダ8と一体的回転軸25の廻りに回動可能である。
【0036】
図4に示すように、LEDクリア5のレンズクリア4寄りの端部(撮像手段の視野の外)に設けられた虫用LED40は、照射エリアH−H’およびG−G’を照射する。従って、虫用LED40によって、照明用LEDの照射エリアB−B’、および、C−C’外の照明用LEDによって照射されない領域Zを照射することができる。
【0037】
上述したように、この発明の画像センサによると、従来照射されない領域Zのみを独立して照射することができ、領域Z内に存在する張り付き虫等50を浮かび上がらせることができる。
【0038】
この発明においては、監視窓の近傍の所定領域を照明する照明手段の他に、監視領域を照明する照明手段を備えてもよい。
次に、撮像手段にて撮影した画像から、監視窓に張り付いた虫等の非検出対象移動体と、侵入者等の検出対象移動体とを区別し、検出対象移動体の有無を判定する画像処理手段について説明する。
【0039】
先ず、画像センサは、撮像手段から虫用LED13、30、40によって照明したときに撮影した画像Aと、虫用LED13、30、40によって照明しないときに撮影した画像Bとを取り込む。画像Aと画像Bとは、短時間の間に両方とも撮影する。
そして、画像Aおよび画像Bに関して、後述する基準画像との間でそれぞれ差分処理を行って、変化領域の抽出を行う。画像Aと基準画像との差分処理にて、変化領域を抽出しなければ、侵入者等の検出対象移動体がいないと判定する。
【0040】
画像Aと基準画像との差分処理にて、変化領域が抽出されると、画像Aにおける変化領域と画像Bにおける変化領域との輝度差を算出する。なお、画像Aおよび画像Bは短時間に取り込み同一の基準画像との差分処理をするので、画像Aにおいて変化領域が抽出されるときは、基本的に画像Bにおいても変化領域が抽出される。
前記輝度差が所定以上であれば、当該変化領域は監視窓であるレンズクリア4に張り付いた虫であると判定し、当該変化領域を非検出対象移動体と判定する。他方、前記輝度差が所定未満であれば、侵入者等の検出対象移動体であると判定する。
【0041】
従って、虫用LED13、30、40による光の照射によって顕著に現れる変化領域を抽出することができ、当該変化領域を非検出対象移動体と判断できる。これにより、監視窓に張り付いた虫を侵入者と区別できるので、非検出対象移動体に基づく誤報が減ることになる。
なお、抽出された変化領域が侵入者等の検出対象移動体であるか否かの判定には、変化領域の大きさ、移動速度など種々のパラメータを用いる。これらは画像認識技術において通常使用される技術であるため、ここでは説明を省略する。
【0042】
ここで、基準画像について説明する。基準画像とは、検出対象物体が写っていない状態における監視領域の画像であって、予め記憶されている。この基準画像は、所定時間ごとに順次更新してもよいし、画像センサの設置時の初期に記憶させたものを用いてもよい。
【0043】
次に、本発明の画像センサを適用した監視システムの全体構成を説明する。
監視対象の建物にコントローラが設置され、このコントローラに複数の画像センサが接続される。なお、コントローラには、火災センサ、非常ボタン、モード設定器等を接続してもよい。コントローラは、通信回線としての電話回線を介して、遠隔地の監視センタに設けられた警備センター装置と接続される。
【0044】
画像センサとコントローラとの接続は、アナログ信号線とディジタル信号線とによって行われる。アナログ信号線は、同軸ケーブルで構成され、映像信号(NTSC方式)を伝達し、そして、ディジタル信号線は、ツイストペア線で構成され、ディジタル信号線による制御信号を伝達する。
【0045】
次に、監視システムの全体の動作について簡単に説明する。
モード設定器は、監視システムを警戒解除モードまたは警戒セットモードに設定する。警戒セットモード時に画像センサが異常を検出すると、コントローラは電話回線を介して警備センター装置に異常が発生したことを示す異常信号を送信する。
【0046】
火災センサ、非常ボタンから異常信号が出力されると、コントローラは、警備モードに関係なく異常の種類、異常発生場所を示すデータを、電話回線を通じて警備センター装置に送信する。
なお、これらの異常信号の検出方法、伝達方法などは当該技術分野において良く知られたものを用いることができる。
【0047】
図7は、本発明の画像センサの構成を示す図である。図7に示すように、画像センサには、CPU等により構成される制御手段101と電源102が設けられる。装置内部の各部分は、制御手段101により制御され、電源102から電力の供給を受ける。
【0048】
なお、制御手段101には、現画像を取り込むタイミングを制御するための、図示しない計時手段が備えられている。この計時手段は、例えば0.5秒毎に起動する。
【0049】
電源102は、外部から供給されるAC電源をDC電圧に変換する変換装置から構成される。なお、電源102を画像センサ内に設ける代わりに、コントローラから電力供給をさせても良い。
また、制御手段101には、記憶手段107が接続される。記憶手段107には、画像センサに所定の動作を実行させるためのプログラムを記憶したプログラム領域、パラメータ例えば画像センサの設置高さ・俯角、監視ポイント、感度設定などを記憶したパラメータ領域、ワークエリア、監視領域の状態、すなわち、現在の状態が正常であるか異常であるかの区別を記憶する状態記憶領域、監視領域が警戒セットモードまたは警戒解除モードのいずれかを記憶するモード記憶領域が設けられている。
【0050】
記憶手段107は、更に撮像手段104が撮影した画像を記憶する領域として、基準画像記憶領域、現画像記憶領域、異常画像記憶領域を備えている。現画像記憶領域には、撮像手段104が撮影した、照明用LED3による照明時の画像、虫用LED13、30、40による照明時の画像、照明がされていないときの画像が記憶される。
【0051】
監視領域を撮影する撮像手段104は、レンズクリア4、レンズ1、CCD撮像素子が配設されているレンズ基板2などにより構成され、可視領域から赤外領域までの画像を撮像できる。なお、レンズクリア4の材料として、赤外線領域の光のみを透過させるものを使用し、赤外線画像を撮像するようにしてもよい。赤外線投光手段103は照明用LED、虫用LED13、30、40などから構成され、監視領域またはレンズクリア4の近傍に赤外線を投光する。
画像処理手段106は、前述した侵入者等の検出対象移動体の有無を判定する。
【0052】
表示手段108は、LEDにより構成され、異常検出時に点灯し、非検出時には消灯して、異常検出の有無を画像センサの外部に表示する。
通信手段109は、コントローラと信号の送受信を行うインターフェースで、ディジタル信号線によりコントローラと接続される。画像出力手段110は、異常発生時の画像を出力するためのインターフェースで、切換手段111を介してアナログ信号線と接続される。
【0053】
アドレス設定手段112は、ディップスイッチにより構成され、コントローラが画像センサを特定するためのアドレスが設定される。
操作手段105は、電源をオン・オフするための手段である。更に、操作手段105をオフすると切替手段は、アナログ信号線の入力側と出力側を接続させて、当該画像センサをアナログ信号線からバイパスさせる。
現画像は、撮像手段で撮影された画像を計時手段の起動する例えば0.5秒毎に現画像記憶領域に記憶する。
【0054】
【発明の効果】
上述したように、この発明によると、撮像手段に張り付いた虫等の非検出対象移動体と、侵入者等の検出対象移動体とを区別でき、非検出対象移動体による誤報を生じることなく、検出対象移動体を検出することができる信頼性の高い画像センサを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の画像センサの撮像手段および照明手段の1つの態様を示す図である。
【図2】図2は、図1に示した態様の操作の概要を示す図である。
【図3】図3は、この発明の画像センサの撮像手段および照明手段の他の1つの態様を示す図である。
【図4】図4は、この発明の画像センサの撮像手段および照明手段の他の1つの態様を示す図である。
【図5】図5は、従来の照明手段を備えた画像センサにおける撮像手段と照明手段との関係を説明する図である。
【図6】図6は、撮像手段の監視窓に虫が張り付いたときに撮影した画像を示す図である。
【図7】図7は、この発明の画像センサの構成を示す図である。
【符号の説明】
1.レンズ
2.レンズ基板
3.LED
4.レンズクリア
5.LEDクリア
6.遮蔽板
7.カバー
8.LEDホルダ
9.照明用LED基板
10.プリズム
11.遮蔽板
12.光導管
13.虫用LED
25.回転軸
20、40、50.虫
30.虫用LED
101.制御手段
102.電源
103.赤外線投光手段
104.撮像手段
105.制御手段
106.画像処理手段
107.記憶手段
108.表示手段
109.通信手段
110.画像出力手段
111.切換手段
112.アドレス設定手段

Claims (3)

  1. (i)監視窓を介して監視領域を撮影する撮像手段と、
    (ii)前記監視窓の外表面に沿った領域に光を投光する照明手段と、
    (iii)前記照明手段を施したときに前記撮像手段によって撮影された画像を処理して、該画像において顕著に現れる変化を非検出対象移動体と判定する画像処理手段とを備えた画像センサであって、
    (iv)前記照明手段は、
    A.投光素子と、
    B.前記投光素子から投光された光を前記監視窓の外表面に沿った領域へと導くプリズムと、
    C.前記投光素子から投光された光を前記プリズムへ導く光導管と
    を有することを特徴とする画像センサ。
  2. 前記プリズムは、前記監視窓の縁部に設けられ、前記監視窓の外表面よりも外方に張り出すように形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の画像センサ。
  3. (i)監視窓を介して監視領域を撮影する撮像手段と、
    (ii)前記監視窓の外表面に沿った領域に光を投光する照明手段と、
    (iii)前記照明手段を施したときに前記撮像手段によって撮影された画像を処理して、該画像において顕著に現れる変化を非検出対象移動体と判定する画像処理手段とを備えた画像センサであって、
    (v)前記照明手段は、前記監視窓の外側であって、前記監視窓の縁部の近傍に配置された投光素子を有し、前記投光素子によって前記監視窓の外表面に沿った領域に投光することを特徴とする画像センサ。
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