JPH07167788A

JPH07167788A - 刻印読取装置

Info

Publication number: JPH07167788A
Application number: JP5316821A
Authority: JP
Inventors: Yasuo Ishiguro; 靖男石黒
Original assignee: Nidec Copal Corp
Current assignee: Nidec Copal Corp
Priority date: 1993-12-16
Filing date: 1993-12-16
Publication date: 1995-07-04

Abstract

(57)【要約】【目的】刻印の顕現化、照明の効率化、刻印読取装置
の小形化、ライトガイドの成形の容易化、及び組立性の
容易化等を実現できる刻印読取装置を提供する。【構成】読取孔３の直上に位置するガラス板６と、こ
のガラス板６上を摺動して読取孔３の直上に搬送される
硬貨７と、ほぼリング形に構成され読取孔３における硬
貨７と同心円の周囲から５〜１５度内の所定の傾斜角度
で上方のガラス板６に照明光を斜めに照射可能なライト
ガイド８と、ほぼリング形に配置され硬貨７の読取孔３
への到来時にライトガイド８の外周部を介して照明光を
投射する複数のＬＥＤ９とを備え、照明光の照射に伴い
刻印７ａが際立って顕現された硬貨７の刻印面を下方の
ＣＣＤ１０に撮像させ、硬貨７の真偽を高精度、且つ、
迅速に判別する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、硬貨やメダル等からな
る物品の刻印を読取るための刻印読取装置の改良に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】所定の物品の真偽を判別する必要性はま
すます高まっているが、この傾向は硬貨やメダルを扱う
バンクマシンや自動販売機等の分野で特に顕著である。
従来の硬貨読取装置は、硬貨の大きさと厚みとを基準に
して当該硬貨の真偽を判別しているが、この判別方法で
は、近年の国際化に伴う社会問題に充分に対処し得ない
様相を呈している。即ち、近年の国際化で多数の外国人
が我国に入国等しているが、この入国等に伴い、我国の
硬貨に酷似した多数の外国硬貨が流入、且つ、氾濫し、
その結果、判別し難い偽造硬貨が行使されて経済活動が
大きく阻害されることが少なくない。例えば、日本国政
府の発行している５００円硬貨は、世界で最も多いサイ
ズであり、硬貨の大きさや厚み等の外形的寸法では、も
はや、韓国やロシア等の外国の硬貨と区別することが到
底できなくなっている。これは、時折、新聞紙上を賑わ
す偽造硬貨行使の記事等からも明らかである。そこで、
近年の硬貨読取装置は、照明装置を用いて、硬貨の刻
印、詳言すれば、硬貨の露出面における図形、数字、又
は、文字等を基準にして当該硬貨の真偽を判別するよう
にしている。

【０００３】従来の硬貨読取装置、即ち、刻印読取装置
は、特開平５−８９２７６号公報に開示されているよう
に、表面に凹凸パターンが形成され搬送されるカード
と、下面が開口した直方体の箱形構造に構成され該カー
ドの上方に位置するケーシングと、このケーシングの開
口下面に覆着され該カードの表面に当接又は隙間を介し
て近接するガラス板と、該ケーシングの内部上方の中心
部に装着された単一の撮像素子と、この撮像素子と該ガ
ラス板との間に介装された結像レンズ系と、該ケーシン
グの内部上方に円環状に配列して配設された多数のＬＥ
Ｄと、中空円筒形に構成され、該ケーシングの内部に装
着されるとともに結像レンズ系を囲繞して多数のＬＥＤ
から区画する遮光部材と、該ケーシングの内部の下面両
側から両側面に亘ってそれぞれ斜設された一対の反射面
部材等を備えて構成されている。そして、該カードの読
取時には、多数のＬＥＤを点灯させてカードを水平方向
に搬送し、このカードの表面における凹凸パターンの像
を撮像素子の受光面上に結像させ、適当なタイミングで
受光面上の像を取り込んで信号化するようにしている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来の刻印読取装置
は、以上のように構成されていたので、以下に述べる数
々の問題点があった。即ち、従来の刻印読取装置では、
第１に、照明光の拡散性が非常に大きく、凹凸パター
ン、換言すれば、刻印の陰影が綺麗に出ないという問題
点があった。第２に、光線の利用率が低いので、効率の
悪い照明となり、その結果、非常に暗くならざるを得な
いという問題点があった。第３に、刻印読取装置の小形
化の要請に到底応えることができないという問題点があ
った。第４に、使用するライトガイドの成形作業が極め
て困難化するという問題点があった。そして最後に、刻
印読取装置の組立性が非常に悪いという問題点があっ
た。

【０００５】本発明は、上記に鑑みなされたもので、上
記諸問題を容易に解消できる刻印読取装置を提供するこ
とを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の第１の発明にお
いては上述の目的を達成するため、読取部の上方に位置
する透過板と、露出面に刻印が形成され該透過板上を摺
動して読取部の上方に搬送される物品と、ほぼリング形
に構成され該読取部における物品と同心円の周囲から５
〜１５度の傾斜角度で上方の透過板に照明光を照射可能
なライトガイドと、ほぼリング形に配置され該物品の読
取部への到来時にライトガイドの外周部又は反射部を介
して照明光を投射する複数の発光手段とを備え、該照射
に伴い刻印が顕現された該物品の刻印面を撮像手段に撮
像させて物品を判別するようにしている。

【０００７】尚、本発明の第１の発明においては、上記
ライトガイドの照明光出力部の角度を二段に構成し、当
該ライトガイドの透過板に対する照射角度を二種類にし
ても良い。

【０００８】また、本発明の第１の発明においては、上
記ライトガイドの照明光出力部を曲面に形成し、当該ラ
イトガイドの透過板に対する照射角度を連続的に変化さ
せても良い。

【０００９】また、本発明の第２の発明においては上述
の目的を達成するため、読取部の上方に位置する透過板
と、露出面に刻印が形成され該透過板上を摺動して読取
部の上方に搬送される物品と、ほぼリング形に構成され
該読取部における物品と同心円の周囲から所定の傾斜角
度で上方の透過板に照明光を照射可能なライトガイド
と、該物品の読取部への到来時にライトガイドの外周部
を介して照明光を投射する複数の発光手段と、該照射に
伴い刻印が顕現された該物品の刻印面を撮像して物品を
判別する撮像手段とを備え、しかも、上記複数の発光手
段をフレキシブル基板の内面に貼着し、このフレキシブ
ル基板を該ライトガイドに巻回して複数の発光手段をほ
ぼリング形に配置するようにしている。

【００１０】また、本発明の第３の発明においては上述
の目的を達成するため、読取部の上方に位置する透過板
と、露出面に刻印が形成され該透過板上を摺動して読取
部の上方に搬送される物品と、ほぼリング形に構成され
該読取部における物品と同心円の周囲から透過板に照明
光を照射可能なシリンドリカルレンズと、このシリンド
リカルレンズを囲むよう配設され該物品の読取部への到
来時に近接したシリンドリカルレンズを介して照明光を
投射する複数の発光手段と、該照射に伴い刻印が顕現さ
れた該物品の刻印面を撮像して物品を判別する撮像手段
とを備えるようにしている。

【００１１】尚、本発明の第３の発明においては、上記
シリンドリカルレンズの球面を非球面に構成し、該照明
光を中心面より上方又は下方に照射するようにしても良
い。

【００１２】

【作用】上記構成を有する本発明の第１の発明によれ
ば、硬貨が透過板上を摺動しつつ読取部の上方に搬送さ
れてくると、複数の発光手段が発光し、その照明光が複
数の発光手段からライトガイドを経由して上方の透過板
に斜めに照射され、この透過板上における物品の露出面
の輪郭線が、別言すれば、物品の刻印面における刻印が
顕現する。然して、物品の刻印面における刻印が顕現さ
れると、撮像手段が物品の刻印面を撮像し、物品が高精
度に判別される。

【００１３】また、本発明の第１の発明によれば、ライ
トガイドの出力部の角度を二段に構成し、当該ライトガ
イドの透過板に対する照射角度を二種類にしても良いの
で、照明ムラを減少させることが可能になる。また、本
発明の第１の発明によれば、ライトガイドの出力部を曲
面に形成し、当該ライトガイドの透過板に対する照射角
度を連続的に変化させても良く、こうすれば、照明ムラ
を抑制することができる。

【００１４】また、上記構成を有する本発明の第２の発
明によれば、複数の発光手段をフレキシブル基板の内面
に貼着し、このフレキシブル基板をライトガイドに巻回
して複数の発光手段をほぼリング形に配列・配置するの
で、装置の小形化等が期待できる。

【００１５】さらに、上記構成を有する本発明の第３の
発明によれば、ほぼリング形のシリンドリカルレンズを
載置し、このシリンドリカルレンズの外周部には、照明
光を投射する複数の発光手段をほぼリング形に配列・配
置しているので、ライトガイドを省略でき、しかも、装
置の小形化を図ることができる。

【００１６】

【実施例】以下、図１乃至図４に示す一実施例に基づき
本発明の第１の発明を詳説する。

【００１７】本発明の第１の発明に係る刻印読取装置
は、筐体１の上面板２に、硬貨７の摺動面となるガラス
板６を載置し、筐体１の内部には、ライトガイド８、複
数のＬＥＤ９、及びＣＣＤ１０等をそれぞれ配設するよ
うにしている。

【００１８】上記筐体１は、図１乃至図４に示す如く、
上面が開口した平面ほぼ正方形の箱構造に構成され、そ
の開口上面には、ガラスからなる上面板２が水平に覆着
されており、この上面板２の中心部には、読取部となる
丸い読取孔３が縦に貫通して穿設されている。筐体１の
内部上方には、上面板２の下面に隙間を介して対向する
二重板４が水平に嵌着され、この二重板４の中心部に
は、読取孔３に同位・連通する円形の連通孔５が縦貫し
て穿設されている。さらに、筐体１の上面板２には、硬
貨７（物品）の摺動・摺接でも容易に傷付かないサファ
イアのガラス板（透過板）６が水平に螺着され、この透
過性を有するガラス板６上を硬貨７が摺動しつつ読取孔
３の直上に搬送される。この硬貨７の表面（露出面）と
裏面（露出面）とには、周知のように、図形、模様、数
字、又は、文字等からなる刻印７ａがそれぞれ凹凸パタ
ーンで形成されている（尚、図面では説明の便宜上、硬
貨７の表面における刻印７ａのみを示す）。

【００１９】また、上記したライトガイド８は、図２乃
至図４に示す如く、読取孔３を囲繞するようほぼリング
形に構成され、二重板４に載置されて上面板２と二重板
４との間に介在している。このライトガイド８は、図４
に示す如く、水平ではなく、硬貨７の裏面（刻印面）に
対し５〜１５度内の最適な傾斜角度で斜設・載置され、
硬貨７と同心円の周囲から読取孔３の直上のガラス板６
に照明光を斜めに照射する機能を有している。尚、ライ
トガイド８の傾斜角度は、拡散性を有する照明光の屈折
率等を考慮すると、上記したように、５〜１５度の範囲
内で設定されるのが望ましい。

【００２０】また、上記複数のＬＥＤ（発光手段）９
は、同図に示す如く、二重板４に載置されて上面板２と
二重板４との間に傾斜・伏臥した状態で介在されるとと
もに、ライトガイド８を囲繞するようほぼリング形の配
列で配設されている。この小型で複数のＬＥＤ９は、硬
貨到来センサ１１の硬貨７の検出に基づき、当接したラ
イトガイド８の外周部を介して照明光を投射する機能を
有している。そして、この照明光がライトガイド８の先
端の出力部から斜め上方に照射されることにより、ガラ
ス板６上における硬貨７に高照度のリング状部分が発生
するとともに、硬貨７の裏面の輪郭線が、即ち、硬貨７
の刻印面における刻印７ａが際立って顕現するようにな
っている。尚、硬貨到来センサ１１は、筐体１の内部の
中心部からやや偏位した位置に取付具を介して設置さ
れ、硬貨７が読取孔３の直上に摺動・到来すると、これ
を迅速に検出する機能を有している。

【００２１】さらに、上記したＣＣＤ（撮像手段）１０
は、図４に示す如く、上部にレンズ１２を備え、筐体１
の内部下方の中心部に取付具を介して設置されており、
照明光の斜めからの照射に伴い、刻印７ａが顕現された
硬貨７の裏面を読取孔３及び連通孔５を介して撮像し、
硬貨７の真偽を高精度、且つ、迅速に判別させる機能を
有している。尚、筐体１の内部や下部には、同図に示す
如く、映像プロセス基板１３や出力コネクター１４がそ
れぞれ配設されている。

【００２２】従って、図１に示す如く、硬貨７がガラス
板６上を摺動しつつ読取孔３の直上に搬送されてくる
と、硬貨到来センサ１１が硬貨７の読取孔３への摺動・
到来を迅速に検出して複数のＬＥＤ９を発光させる。す
ると、照明光が複数のＬＥＤ９からライトガイド８を直
接経由して読取孔３の直上のガラス板６に斜めに照射さ
れ、このガラス板６上における硬貨７の裏面の輪郭線
が、換言すれば、硬貨７の刻印面における刻印７ａが浮
き出るように顕現する。こうして、硬貨７の裏面におけ
る刻印７ａが顕現されると、ＣＣＤ１０が硬貨７の裏面
を撮像し、硬貨７の真偽が高精度、且つ、迅速に判別さ
れることとなる。

【００２３】上記構成によれば、ライトガイド８で照射
光線の方向性を向上させるので、照明効率を良くするこ
とができる。従って、照明の消費電力を大幅に抑制する
ことができるとともに、読取時間の著しい短縮を通じて
高速搬送される硬貨７の読取りの確実化が期待でき、し
かも、ＬＥＤ９の使用量の大幅な削減が可能となる。さ
らに、ライトガイド８が５〜１５度内の最適な傾斜角度
で斜設・載置され、ガラス板６に照明光が適切な角度で
照射されるので、射出角を最適化することができる。従
って、刻印７ａの陰影のコントラストを大きくとること
が可能となり、加えて、照明ムラも極めて少なくなり、
画像信号の２値化をするための閥値の設定も極めて容易
となる。

【００２４】尚、上記実施例ではライトガイド８を５〜
１５度内の所定の傾斜角度で単に斜設・載置したものを
示したが、ライトガイド８の出力部の角度を二段に構成
し、当該ライトガイド８のガラス板６に対する照射角度
を二種類にするようにしても良い。このようにしても、
上記実施例と同様の作用効果が期待でき、しかも、照明
ムラを大幅に抑制することが可能になるのは明白であ
る。さらにまた、ライトガイド８の出力部を曲面に形成
し、当該ライトガイド８のガラス板６に対する照射角度
を連続的に変化させるようにしても良い。このようにし
ても、上記実施例と同様の作用効果が期待でき、照明ム
ラを著しく減少させることができるのは明らかである。

【００２５】次に、図１乃至図６に示す一実施例に基づ
き本発明の第２の発明を詳説する。

【００２６】本発明の第２の発明に係る刻印読取用照明
装置は、基本的には上記第１の発明と同様であるが、複
数のＬＥＤ９をフレキシブルプリント基板１５の内周面
に貼着し、このフレキシブルプリント基板１５をライト
ガイド８に巻回して複数のＬＥＤ９をほぼリング形に配
置するようにしている。

【００２７】細長い上記フレキシブルプリント基板（フ
レキシブル基板）１５は、図５に示す如く、可撓性を有
し、その内周面には、複数のＬＥＤ９が貼着されてい
る。そして、このフレキシブルプリント基板１５がほぼ
リング形のライトガイド８の外周面に巻回されることに
より、複数のＬＥＤ９が、フレキシブルプリント基板１
５とライトガイド８との間にほぼ伏臥した状態で介在さ
れるとともに、ほぼリング形に配列・配置されることと
なる。

【００２８】さらにまた、上記したライトガイド８は、
基本的には上記第１の発明と同様であるが、硬貨７の裏
面に対し８．５度の傾斜角度で二重板４に斜設・載置さ
れ、硬貨７と同心円の周囲から読取孔３の直上のガラス
板６にＬＥＤ９からの照明光を斜めに照射する機能を有
している。その他の部分については、上記第１の発明と
同様である。

【００２９】上記構成によれば、複数のＬＥＤ９をフレ
キシブルプリント基板１５の内周面に貼着し、このフレ
キシブルプリント基板１５をライトガイド８に巻回して
複数のＬＥＤ９をほぼリング形に配列・配置するだけで
良いので、径を縮小することができ、これを通じて装置
の小形化が期待できる。また、ライトガイド８の形状を
単純化することができ、その成形作業を著しく容易化す
ることができるとともに、組立作業も極めて容易とな
る。さらに、ライトガイド８の外周部に複数のＬＥＤ９
の照明光を直接入射させるので、光の利用率を大幅に向
上させることが可能となる。

【００３０】最後に、図１乃至図６に示す一実施例に基
づき本発明の第３の発明を詳説する。

【００３１】本発明の第３の発明に係る刻印読取用照明
装置は、基本的には上記第１、第２の発明と同様である
が、ライトガイド８の代わりにほぼリング形のシリンド
リカルレンズ１６を載置し、このシリンドリカルレンズ
１６の外周面側には、硬貨７の到来時に近接したシリン
ドリカルレンズ１６を介して照明光を投射する複数のＬ
ＥＤ９をほぼリング形に配列・配置するようにしてい
る。

【００３２】円形ビームを正確、且つ、有効に作り出す
上記シリンドリカルレンズ１６は、図５及び図６に示す
如く、読取孔３を囲繞するようほぼリング形に構成さ
れ、二重板４に載置されて上面板２と二重板４との間に
介在している。このシリンドリカルレンズ１６は、図６
に示す如く、その内周側の球面が非球面に構成され、少
なくとも入射してくる照明光をその中心面より上方、又
は、下方のいずれかに照射する機能を営む。然して、シ
リンドリカルレンズ１６は、硬貨７と同心円の周囲から
読取孔３の直上のガラス板６にＬＥＤ９からの照明光を
斜めに照射する機能を有している。

【００３３】さらにまた、上記した複数のＬＥＤ９は、
同図に示す如く、可撓性を有するフレキシブルプリント
基板１５の内周面に貼着され、このフレキシブルプリン
ト基板１５がシリンドリカルレンズ１６の外周面側に隙
間を介して巻装されることにより、シリンドリカルレン
ズ１６の外周面に間隔をおいた近接状態で対向するとと
もに、ほぼリング形に配列・配置されることとなる。そ
の他の部分については、上記第１、第２の発明と全く同
様である。

【００３４】上記構成によれば、照明光の直進性を向上
させるシリンドリカルレンズ１６を載置し、このシリン
ドリカルレンズ１６の外周面側には、照明光を投射する
複数のＬＥＤ９をほぼリング形に配列・配置しているの
で、短縮に伴い照明光の直進性が劣化するライトガイド
８を確実に省略することができるとともに、径の縮小を
通じて装置の著しい小形化も期待できる。

【００３５】尚、上記諸実施例ではサファイアのガラス
板６からなる透過板を示したが、同様の作用を営むもの
であれば、何等これに限定されるものではない。また、
上記諸実施例では硬貨７からなる物品を示したが、露出
面の刻印を基準にして判別するものであれば、メダル等
の他の物品であっても良い。また、上記諸実施例では複
数のＬＥＤチップからなる発光手段を示したが、同様の
作用を営むものであれば、ＳＭＴ用のＬＥＤ等を使用し
ても上記実施例と同様の作用効果が期待できる。また、
上記諸実施例ではライトガイド８の外周部を介して照明
光を投射するものを示したが、傾斜・伏臥した複数のＬ
ＥＤ９の配列態様を起立した配列態様に変更し、反射鏡
等の反射部を介して照明光を投射するようにしても上記
諸実施例と同様の作用効果を奏する。さらに、上記第３
の発明の実施例では複数のＬＥＤ９をフレキシブルプリ
ント基板１５の内周面に貼着し、このフレキシブルプリ
ント基板１５をシリンドリカルレンズ１６に隙間を介し
て巻装したものを示したが、上記第１の発明と同様にし
ても良いのは言うまでもない。さらに、また、上述した
第１、第２、又は、第３の発明を適宜組み合わせて使用
しても、上記諸実施例と同様の作用効果を奏する。

【００３６】

【発明の効果】以上のように本発明の第１の発明によれ
ば、照明の消費電力を抑制することができるとともに、
読取時間の短縮を通じて高速搬送される物品の読取りの
確実化が期待でき、さらに、発光手段の使用量の削減が
可能になるという顕著な効果がある。また、刻印の陰影
のコントラストを大きくとることができ、しかも、照明
ムラが少なくなり、画像信号の２値化をするための閥値
の設定が容易になるという特有の効果がある。

【００３７】また、本発明の第２の発明によれば、装置
の小形化が期待でき、加えて、ライトガイドの形状を単
純化することができるとともに、ライトガイドの成形を
容易化することができ、組立作業が容易になるという格
別の効果がある。さらに、ライトガイドの外周部に複数
の発光手段の照明光を直接入射させるので、光の利用率
の向上が可能になるという優れた効果がある。

【００３８】そして、本発明の第３の発明によれば、ラ
イトガイドを確実に省略することができ、しかも、装置
の著しい小形化が期待できるという大きな効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る刻印読取装置の一実施例を示す全
体斜視図である。

【図２】本発明に係る刻印読取装置のガラス板を外した
状態を示す斜視図である。

【図３】本発明に係る刻印読取装置のガラス板を外した
状態を示す平面説明図である。

【図４】本発明に係る刻印読取装置のガラス板を外した
状態を示す断面側面図である。

【図５】本発明の第２又は第３の発明に係る刻印読取装
置のガラス板を外した状態を示す平面説明図である。

【図６】本発明の第２又は第３の発明に係る刻印読取装
置のガラス板を外した状態を示す要部説明図である。

【符号の説明】

１…筐体、３…読取孔、６…ガラス板、７…硬貨、７ａ
…刻印、８…ライトガイド、９…ＬＥＤ、１０…ＣＣ
Ｄ、１５…フレキシブルプリント基板、１６…シリンド
リカルレンズ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｇ０６Ｋ 9/20 ３６０ＢＧ０６Ｆ 15/64 ３２０Ｆ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】読取部の上方に位置する透過板と、露出
面に刻印が形成され該透過板上を摺動して読取部の上方
に搬送される物品と、ほぼリング形に構成され該読取部
における物品と同心円の周囲から５〜１５度の傾斜角度
で上方の透過板に照明光を照射可能なライトガイドと、
ほぼリング形に配置され該物品の読取部への到来時にラ
イトガイドの外周部又は反射部を介して照明光を投射す
る複数の発光手段とを備え、該照射に伴い刻印が顕現さ
れた該物品の刻印面を撮像手段に撮像させて物品を判別
することを特徴とする刻印読取装置。
【請求項２】請求項１において、上記ライトガイドの
照明光出力部の角度を二段に構成し、当該ライトガイド
の透過板に対する照射角度を二種類としたことを特徴と
する刻印読取装置。
【請求項３】請求項１において、上記ライトガイドの
照明光出力部を曲面に形成し、当該ライトガイドの透過
板に対する照射角度を連続的に変化させることを特徴と
する刻印読取装置。
【請求項４】読取部の上方に位置する透過板と、露出
面に刻印が形成され該透過板上を摺動して読取部の上方
に搬送される物品と、ほぼリング形に構成され該読取部
における物品と同心円の周囲から所定の傾斜角度で上方
の透過板に照明光を照射可能なライトガイドと、該物品
の読取部への到来時にライトガイドの外周部を介して照
明光を投射する複数の発光手段と、該照射に伴い刻印が
顕現された該物品の刻印面を撮像して物品を判別する撮
像手段とを備えた刻印読取装置において、上記複数の発
光手段をフレキシブル基板の内面に貼着し、このフレキ
シブル基板を該ライトガイドに巻回して複数の発光手段
をほぼリング形に配置したことを特徴とする刻印読取装
置。
【請求項５】読取部の上方に位置する透過板と、露出
面に刻印が形成され該透過板上を摺動して読取部の上方
に搬送される物品と、ほぼリング形に構成され該読取部
における物品と同心円の周囲から透過板に照明光を照射
可能なシリンドリカルレンズと、このシリンドリカルレ
ンズを囲むよう配設され該物品の読取部への到来時に近
接したシリンドリカルレンズを介して照明光を投射する
複数の発光手段と、該照射に伴い刻印が顕現された該物
品の刻印面を撮像して物品を判別する撮像手段とを備え
たことを特徴とする刻印読取装置。
【請求項６】請求項５において、上記シリンドリカル
レンズの球面を非球面に構成し、該照明光を中心面より
上方又は下方に照射することを特徴とする刻印読取装
置。