JP3895057B2 - 筆記具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、芯を繰り出すことができ、その先端に芯が挿通する芯保護用の先端パイプを持つ筆記具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、芯を繰り出すことができる筆記具としては、前部に先具が設けられた外筒と、外筒内で軸方向に移動可能に設けられて芯を繰り出す為の繰出チャックを有する芯繰り出し機構と、先具の先端から突出した先端パイプとを有するものが市販されている。
このような筆記具では、繰出チャックから繰り出された芯が先具及び先端パイプを挿通し、芯の先端が先端パイプの先端から突出して、使用に供される。この先端パイプの長さは、一般的には3mm程度、製図用のものは4mm程度であり、先具と先端パイプが一体成形されたものでは、先端パイプ部分の長さは製造上の制約から、2.0〜2.5mm程度となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば、電気工事、建設工事等の工事現場においては、職人等が深い小溝のような狭い場所に筆記する必要があり、従来の筆記具では、先具より後方が小溝内に入らないため、小溝に入ることが可能な細い先端パイプを長くすることが切望されている。また、例えば、デッサン(素描)等を行うのに筆記具を使用する場合には、筆記具の後方を持って筆記することが多く、先端パイプが短いと先具等に視界が遮られ、筆記先が死角になるため、先端パイプを長くすることが望まれる。
しかしながら、従来の筆記具では、先端パイプの長さを長くすると、繰出チャックから先端パイプ先端までの長さが長くなるので、芯が消耗して短くなり、繰出チャックに保持されなくなったときに、無駄になるロス芯の量が多くなるという問題がある。
【0004】
本発明はかかる問題に鑑みなされたもので、請求項1及び請求項2記載の発明は、芯が無駄にならず、且つ長い先端パイプとすることができる筆記具を提供することをその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の筆記具は、前部に先具を有する外筒と、軸線方向後方へ常時、付勢された繰出チャックを有し、外筒内で軸線方向に移動可能に設けられる芯繰り出し機構と、先具に固定され外筒より前方へと伸びる先端パイプと、先端パイプの先端口内にその後端が固着され、外面が先細りとなったテーパー状の先端具と、先端具よりも後方で且つ先端パイプ内にあって、芯に弾性的に接触する弾性体と、を有し、弾性体がOリングであることを特徴とする。
【0006】
芯が消耗して先端具の先端と繰出チャックの間の長さよりも短くなり繰出チャックに挟持されなくなったときにも、芯が先端パイプ内の弾性体によって保持されるため、さらに芯繰り出し機構を作用させると、繰出チャックより前進された次の芯が前の芯を押圧して前の芯を繰り出すことができる。短くなった芯は、先端パイプ内の弾性体に保持されるため、落下することはない。
また、先端パイプの先端には、さらに外面が先細りとなったテーパー状の先端具が固着されているため、先端パイプが芯よりも多少太くても、筆記先が死角になることを防げる。
【0007】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のものにおいて、前記先端パイプは、その全長が5mm以上であることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明に係る筆記具の実施の形態を表す側面図、図2はその縦断面図である。
図において、10は外筒であり、外筒10は、その前部に螺着により固着された先具12を有している。但し、外筒10は先具12を含めた一体品とすることも可能である。
【0009】
外筒10の内部には、軸線方向に移動可能に芯繰り出し機構14が配設される。芯繰り出し機構14は、芯を繰り出す為の繰出チャック16と、繰出チャック16の頭部に外嵌され繰出チャック16の頭部を締め付けるチャックリング18と、チャックリング18の後端に当接する筒状体20と、繰出チャック16に連結される芯タンク22と、芯タンク22の前端と筒状体20の前端部との間に介挿され、芯タンク22を介して繰出チャック16を軸線方向後方へ常時付勢するチャックスプリング24と、筒状体20の後端と外筒10の中央部内周面に形成された段部10aとの間に介挿され、筒状体20の前端を先具12の内周面に形成された段部12aに押し付けるクッションスプリング26と、を備えている。
【0010】
先具12の先端には、細長の先端パイプ34が圧入(またはかしめ)により固定されており、先端パイプ34は先具12より前方へと伸びている。この実施の形態では、先端パイプ34の全長は、5mm以上、好ましくは20mm〜30mm程度に設定される。この先端パイプ34は、金属製とすると肉薄になり好ましい。
そして、先端パイプ34の先端口内には、先端具36の後端36aが圧入(またはかしめ)により固定されている。先端パイプ34は、その外面が先細りとなったテーパー状となっている。さらに、先端パイプ34内には、先端具36の後端36aに当接または離間して弾性体であるOリング38が挿設されている。このOリング38は、芯に弾性的に摺接して芯を保持するものである。Oリング38は、先端パイプ34内に固定されていても良いが、必ずしも固定されていなくても良い。というのは、芯Lが前方へと繰り出されるために、Oリング38は、芯Lと共に先端具36の方へ押し付けられており、且つ、先端具36が前方にあるために、先端パイプ34から飛び出すことがないからである。
芯タンク22の後端には、芯削り器40内蔵のノック筒42が着脱可能にはめ込まれている。
この実施の形態における芯Lは、直径2mm程度のものが使用されている。
【0011】
以上のように構成される筆記具において、芯Lを繰り出すには、ノック筒42をノックすると、芯繰り出し機構14のチャックスプリング24が圧縮するので、繰出チャック16が先具12内を前進し、芯Lが繰り出される。こうして、筆記することが可能になる。先端パイプ34は、芯Lの外径よりもOリング38の肉厚及び先端パイプ34の肉厚の加算分だけほぼ大きくなるが、先具12よりも、その外径は遙かに小さくできるため、深い溝の中に先端パイプ34を挿入して、溝の底に筆記することができる。また、先端パイプ34の先端には、さらに外面が先細りとなったテーパー状の先端具36が固着されているため、先端パイプ34が芯Lよりも多少太くても、筆記先が死角になることを防げる。
また、芯Lを、先端パイプ34で保護すると共に、Oリング38が筆記具の先端において保持しているため、安定して筆記を行うことができる。
【0012】
芯Lが消耗して先端具36の先端と繰出チャック16の間の長さよりも短くなり繰出チャック16に挟持されなくなったときにも、芯LがOリング38によって保持されるため、さらにノック筒42をノックすると、繰出チャック16より前進された次の芯Lが前の芯Lを押圧して前の芯Lを繰り出すことができる。このようにして短くなった芯Lも筆記することができるようになる。短くなった芯Lは、Oリング38に保持されるため落下することがない。
【0013】
繰出チャック16からはじめての芯が繰出されると、繰出チャック16が前進して芯Lを解放したときに、芯Lは、自重でOリング38のところまで落下して、Oリング38に保持される。こうしてOリング38に保持された状態でノック筒42をノックすると、繰出チャック16によって所定量ずつ芯が繰出されるようになる。Oリング38は先端パイプ34内の前方にあるため、芯が先端具36から突出するまでに必要なノック回数は、多くにはならず、手間がかからず芯を突出させることができる。
【0014】
先端パイプ34内に設けられる弾性体としては、Oリング38に限らず、内径が先細りとなった筒状型のゴム性パッキンとすることも可能である。また、弾性体としては、天然ゴム、合成ゴム、シリコンゴム、熱可塑性エラストマー等を使用することが可能である。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、先端パイプと、先端具よりも後方で且つ先端パイプ内にあって、芯に弾性的に接触する弾性体と、を設けたので、先端パイプの長さを長くしても筆記の安定性が増し、ロス芯の量を少なくすることができる。こうして、芯を先端パイプで保護することができ、深い溝の底等に筆記する工具用筆記具として使用する場合や、デッサン用筆記具として使用する場合にも使い勝手のよいものとすることができる。
さらに、先端パイプの先端口内にその後端が固着され、外面が先細りとなったテーパー状の先端具を設けているので、先端パイプが弾性体の肉厚分だけその外径が大きくなっても、先端具によって筆記先が死角になることを防げる。
また、繰出チャックと先端パイプ内にある弾性体との2点で芯を保持するため、先端パイプの長さを長くしても、筆記の安定性を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る筆記具の実施の形態を表す側面図である。
【図2】実施の形態を表す縦断面図である。
【符号の説明】
10 外筒
12 先具
14 芯繰り出し機構
16 繰出チャック
34 先端パイプ
36 先端具
38 Oリング(弾性体)
Claims (2)
- 前部に先具を有する外筒と、
軸線方向後方へ常時、付勢された繰出チャックを有し、外筒内で軸線方向に移動可能に設けられる芯繰り出し機構と、
外筒に固定され外筒より前方へと伸びる先端パイプと、
先端パイプの先端口内にその後端が固着され、外面が先細りとなったテーパー状の先端具と、
先端具よりも後方で且つ先端パイプ内にあって、芯に弾性的に接触する弾性体と、
を有し、弾性体がOリングであることを特徴とする筆記具。 - 前記先端パイプは、その全長が5mm以上であることを特徴とする請求項1記載の筆記具。
Priority Applications (1)
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JP27005898A JP3895057B2 (ja) | 1998-09-24 | 1998-09-24 | 筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP27005898A JP3895057B2 (ja) | 1998-09-24 | 1998-09-24 | 筆記具 |
Publications (2)
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JP2000094883A JP2000094883A (ja) | 2000-04-04 |
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Family
ID=17480944
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP27005898A Expired - Lifetime JP3895057B2 (ja) | 1998-09-24 | 1998-09-24 | 筆記具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3895057B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
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JP2007307798A (ja) * | 2006-05-18 | 2007-11-29 | Kotobuki & Co Ltd | 筆記具 |
-
1998
- 1998-09-24 JP JP27005898A patent/JP3895057B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JP2000094883A (ja) | 2000-04-04 |
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