JP3892511B2 - 自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents

自動変速機の油圧制御装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロックアップ制御と後進段選択時の摩擦係合要素に対する油圧制御とを1つの制御弁で行う自動変速機の油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種の自動変速機では、運転者がセレクトレバーを中立段(Nレンジ)から後進段(Rレンジ)へセレクト操作すると、上記セレクトレバーと連動するマニュアルバルブを介して、作動圧をリバースクラッチ及びローアンドリバース(L&R)ブレーキに供給し、このリバースクラッチ及びL&Rブレーキを係合動作させることで、エンジン出力軸を自動変速機の後進段を介して走行駆動系に伝達し後進走行を可能にする。
【0003】
このとき、上記リバースクラッチ及びL&Rブレーキに対して作動圧が急激に印加されると、エンジン出力が上記後進段を介して走行駆動系に急激に伝達される、いわゆるセレクトショックが生じる。
【0004】
このセレクトショックを軽減する手段として、例えば特開平7−269685号公報には、L&Rブレーキに、オリフィスを介装する第1の油圧通路とオリフィスを設けない第2の油圧通路とを連通し、Nレンジから後進段を選択した直後の過渡時においては、上記L&Rブレーキに供給されている作動圧をオリフィスが介装されていない第2の油圧通路を介して速やかに排出し、一方リバースクラッチの係合動作が開始されると、上記L&Rブレーキに対しオリフィスを介装する第1の油圧通路から作動圧を徐々に昇圧させながら供給する技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した先行技術では、セレクトショックを軽減するため、Nレンジから後進段を選択したとき、L&Rブレーキを係合させるために供給されている作動圧をオリフィスのない第2の油圧通路を介して一度解放し、リバースクラッチが係合した後に再度、オリフィスのある第1の油圧通路を介して上記L&Rブレーキに作動圧を供給するようにしているため、上記L&Rブレーキの立ち上がりが遅く、その分、後進段を選択したときから実際に後進動作が開始されるまでの所要セレクト時間を短縮することが困難である。
【0006】
又、オリフィスの有る第1の油圧通路とオリフィスの無い第2の油圧通路との2つの油圧通路をL&Rブレーキに接続しているため、この2つの油圧通路を切換える切換え弁、及び逆流を防止するための逆止弁などを装備しなければならず、油圧回路の複雑化に加えて、部品点数の増加により製造コストの高騰を招く不都合がある。
【0007】
一方、例えばSAEペーパ890528号には、1つのソレノイド弁と1つの切換え弁とを用いて、1速時でのL&Rブレーキの係合制御と2速以上でのロックアップ制御とを制御することで、ソレノイド弁及び一部の油圧通路の共用化による部品点数の削減、及び油圧回路の簡素化を実現する技術が開示されている。
【0008】
しかし、この先行技術では、2速以上の摩擦係合要素へ供給する作動圧を利用して動作する上記切換え弁により、上記L&Rブレーキに連通する油圧通路とロックアップクラッチに連通する油圧通路とに対して上記ソレノイド弁を選択的に接続するので、1速時においては上記切換え弁が上記ソレノイド弁をL&Rブレーキ側の油圧通路に連通すると共に、ロックアップクラッチ側の油圧通路を遮断し、2速以上では、逆にロックアップクラッチ側の油圧通路を上記ソレノイド弁に連通し、上記L&Rブレーキに連通する油圧通路を遮断する。
【0009】
その結果、1速時においてはロックアップ制御が不可能となり燃料消費率が悪化する。又、2速以上では、L&Rブレーキに連通する油圧通路が遮断されているため、例えば、2速から1速へ変速するときの上記ロックアップクラッチ側を解放し、上記L&Rブレーキを係合動作させると共に2&4ブレーキを係合動作させる際に、上記L&Rブレーキに対して速やかに作動圧を供給することができず、その結果、2&4ブレーキの解放動作とL&Rブレーキの係合動作との間に時間的なずれが生じ運転者に違和感を与えてしまう。
【0010】
本発明は、上記事情に鑑み、簡単な構成で後進段選択時の所要セレクト時間の短縮とセレクトショックの軽減との双方を実現し、安価でしかも高い制御精度を有する自動変速機の油圧制御装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明による自動変速機の油圧制御装置は、トルクコンバータのロックアップクラッチに連通する第1の油圧通路と、後進段選択用の摩擦係合要素に連通する第2の油圧通路と、制御弁を介装する作動圧供用の第3の油圧通路と、ライン圧を配送するライン圧油路と、トルクコンバータレギュレータバルブで調圧された上記ロックアップクラッチのリリース圧を上記第1の油圧回路に供給するレギュレータ圧油路と、セレクトレバーに連動して前進変速段選択時は上記レギュレータ圧油路を上記第3の油圧通路を介して上記第1の油圧通路に接続し、後進段選択時は上記ライン圧油路を上記第3の油圧通路を介して上記第2の油圧通路に切換え接続すると共に上記レギュレータ圧油路を上記第1の油圧回路に直結するマニュアルバルブとを備えることを特徴とする。
【0012】
本発明では、運転者がセレクトレバーを操作して前進変速段を選択すると、該セレクトレバーに連動するマニュアルバルブがレギュレータ圧油路を第3の油圧通路を介して第1の油圧通路に接続する。これにより、トルクコンバータレギュレータバルブで調圧されたリリース圧が上記第3の油圧通路に介装する制御弁でさらに調圧され、上記第1の油圧通路を経て、ロックアップクラッチをロックアップ制御する作動油として供給される。一方、運転者がセレクトレバーを操作して後進段を選択すると、上記マニュアルバルブがライン圧油路を上記第3の油圧通路を介して後進段選択用の摩擦係合要素に連通する第2の油圧通路に接続する。これにより、ライン圧が上記第3の油圧通路に介装する上記制御弁にて調圧され、上記第2の油圧通路を経て、上記後進段選択用の摩擦係合要素を油圧制御する作動油として供給される。同時に、上記マニュアルバルブを介して上記レギュレータ圧油路が上記第1の油圧通路に直結され、上記トルクコンバータレギュレータバルブで調圧されたリリース圧がそのまま上記ロックアップクラッチに供給され、上記ロックアップクラッチの非作動状態が維持される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の一実施の形態を説明する。図1に本実施の形態で採用する自動変速機の動力伝達列を示す。この動力伝達列には、入力側からトルクコンバータ1、オイルポンプ2、多段変速機3が配設され、エンジン出力軸4からの駆動力が上記トルクコンバータ1を経て上記多段変速機3の入力軸5に伝達される。
【0014】
上記多段変速機3が、上記入力軸5の軸上に配設するフロントプラネタリギヤユニット6とリヤプラネタリギヤユニット7とを備え、この各プラネタリギヤユニット6(7)がプラネタリキャリヤ6a(7a)、リングギヤ6b(7b)、ピニオンギヤ6c(7c)、サンギヤ6d(7d)で構成されている。
【0015】
又、上記フロントプラネタリギヤユニット6の側方に、ハイクラッチ8、リバースクラッチ9、2&4ブレーキ10が並列に配設されている。上記ハイクラッチ8が上記入力軸3と上記フロントプラネタリキャリヤ6aとの間の動力伝達を断続し、上記リバースクラッチ9が上記入力軸5と上記フロントサンギヤ6dとの間の動力伝達を断続し、更に、上記2&4ブレーキ10が上記フロントサンギヤ6dと上記多段変速機3の自動変速機ケース11との間を係脱する。
【0016】
上記リヤプラネタリギヤユニット7のプラネタリキャリヤ7aが、上記フロントプラネタリギヤユニット6のリングギヤ6bと一体に回転すると共に出力軸12に連設されている。
【0017】
又、上記両プラネタリギヤユニット6,7の外周に、ロークラッチドラム13aが配設され、このロークラッチドラム13aがフロントプラネタリキャリヤ6aと一体回転すると共に、ローワンウェイクラッチ14に連設されている。更に、上記ロークラッチドラム13aと上記リヤプラネタリギヤユニット7のリングギヤ7bとの間に断続自在なロークラッチ13が介装されている。
【0018】
又、上記リヤプラネタリギヤユニット7の側方に、上記フロントプラネタリギヤユニット6のプラネタリキャリヤ6aと上記自動変速機ケース11との間を係脱する上記ローワンウェイクラッチ14と、このローワンウェイクラッチ14の空転を防止するローアンドリバース(L&R)ブレーキ15とが並列に配設されている。又、上記トルクコンバータ1にはインペラとタービンとをオイルを介さずに直結自在なロックアップクラッチ16が設けられている。
【0019】
このような構成による上記多段変速機3は、前進4段、後進1段の変速段を有し、各変速段が上記ハイクラッチ8、上記リバースクラッチ9、上記ロークラッチ13、上記2&4ブレーキ10、L&Rブレーキ15の動作により適宜選択される。
【0020】
尚、変速時の各クラッチ、ブレーキの作動関係を表1に示す。
【0021】
【表1】
Figure 0003892511
上記表1に示すように、例えば、運転者がセレクトレバー(図示せず)を中立段(Nレンジ)から後進段(Rレンジ)へシフトすると、リバースクラッチ9とL&Rブレーキ15が作動して後進段が選択動作される。すなわち、上記L&Rブレーキ15が係合すると、フロントプラネタリキャリヤ6aが上記ロークラッチドラム13aを介して上記自動変速機ケース11に固定される。一方、リバースクラッチ9が係合すると、エンジン出力が上記入力軸5から上記リバースクラッチ9を介してフロントプラネタリギヤユニット6のサンギヤ6dに伝達される。このとき、このフロントキャリヤ6aが自動変速機ケース11に固定されているため、上記フロントリングギヤ6bがフロントピニオンギヤ6cにより入力軸5に対して逆方向へ減速された状態で回転し、この回転力がリヤプラネタリギヤユニット7のプラネタリキャリヤ7aを介して出力軸12に伝達され、後進段の動力が出力される。
【0022】
図2に自動変速機の油圧回路図を示す。前進変速段選択時に係脱動作するハイクラッチ8とロークラッチ13と2&4ブレーキ10とが、クラッチアンドブレーキ(C&B)油路17を介してマニュアルバルブ18に並列接続されていると共に、上記C&B油路17に上記各クラッチ8,13及び2&4ブレーキ10に供給する作動圧を調圧するソレノイド弁19がそれぞれ介装されている。
【0023】
又、後進段選択時に係脱動作するリバースクラッチ9が第2の油圧通路であるリバースクラッチ油路20を介して上記マニュアルバルブ18に接続されている。更に、後進段或いは1速のエンジンブレーキを必要とする場合に係合する上記L&Rブレーキ15がL&Rブレーキ油路21を介してライン圧油路22に接続され、又、このL&Rブレーキ油路21に上記L&Rブレーキ15に供給する作動圧を調整するソレノイド弁23が介装されている。
【0024】
上記ライン圧油路22は上記マニュアルバルブ18に直接々続されていると共に、上記マニュアルバルブ18に接続するレギュレータ圧油路24に連通されている。このレギュレータ圧油路24に、上記ロックアップクラッチ16のリリース側に供給するトルクコンバータレギュレータ圧PRを調圧するトルクコンバータレギュレータバルブ25が介装されている。
【0025】
又、上記レギュレータ圧油路24に、L&Rブレーキ15等、自動変速機の要潤滑部へ潤滑油を供給する潤滑油油路26が分岐接続されている。更に、この潤滑油油路26の中途にオイルクーラ27が介装されていると共に、その上流にオリフィス28が設けられており、このオリフィス28と上記オイルクーラ27との間に、ロックアップクラッチ16のアプライ側に連通するロックアップアプライ油路29が接続されている。
【0026】
一方、上記ロックアップクラッチ16のリリース側に、上記マニュアルバルブ18に連通する第1の油圧通路であるロックアップリリース油路30が接続されている。
【0027】
又、符号31は第3の油圧通路としての圧力制御油路であり、この圧力制御油路31に電流制御或いはデューテイ比制御等により弁開度を可変設定する制御弁の一例であるソレノイド弁32が介装されている。この圧力制御油路31が上記レギュレータ圧油路24と上記ロックアップリリース油路30との間に、或いはライン圧油路22とリバースクラッチ油路20との間に、上記マニュアルバルブ18の切換え動作により選択的に接続される。
【0028】
このマニュアルバルブ18は図示しないセレクトレバーと連動し、このセレクトレバーが前進変速段(Dレンジ等)にセレクトされると、レギュレータ圧油路24とロックアップリリース油路30とが圧力制御油路31を介して連通されると共に、ライン圧油路22とC&B油路17が連通され、更に、リバースクラッチ油路20が解放される(図3参照)。尚、図中の×は油圧ドレーンを示す。
【0029】
又、セレクトレバーが後進段(Rレンジ)にセレクトされると、上記各油圧通路間の接続が切換えられ、レギュレータ圧油路24とロックアップリリース油路30とが直結されると共に、ライン圧油路22とリバースクラッチ油路20とが圧力制御油路31を介して連通され、更に、C&B油路17が解放される(図4参照)。
【0030】
次に、上記構成による実施の形態の動作について説明する。エンジン始動後、図示しないオイルポンプから圧送され調圧弁により調圧されたライン圧PLはライン圧油路22を経て各油圧通路へ配送される。そして、このライン圧PLの一部がレギュレータ圧油路24に流入され、トルクコンバータレギュレータバルブ25にて調圧されたレギュレータ圧PRがマニュアルバルブ18へ送給されると共に、その中途に接続する潤滑油油路26へ供給される。
【0031】
潤滑油油路26へ供給されたレギュレータ圧PRはオリフィス28にて所定圧力に絞られた後、ロックアップアプライ油路29を経てロックアップクラッチ16のアプライ側にほぼ一定のアプライ圧PAP(但し、PAP<PR)として供給されると共に、余剰の油圧がオイルクーラ27にて冷却された後、自動変速機の要潤滑部へ潤滑油として送給される。
【0032】
セレクトレバーが中立段にあるとき、マニュアルバルブ18にて上記C&B油路17は解放され、このC&B油路17に連通するハイクラッチ8とロークラッチ13と2&4ブレーキ10に供給されている作動圧がドレーンされ、各クラッチ及びブレーキが非作動状態にある。又、ロックアップクラッチ16のリリース側に対しては上記トルクコンバータレギュレータバルブ25にて調圧されたレギュレータ圧PRが供給され、アプライ側に供給されているほぼ一定のアプライ圧PAPと上記レギュレータ圧PRとの差圧から、PAP<PRによりロックアップクラッチ16を非作動状態にする。
【0033】
そして、運転者がセレクトレバーにより、前進変速段、例えばDレンジをセレクトすると、図3に示すように、上記マニュアルバルブ18を介して上記ライン圧油路22がC&B油路17に直結され、このC&B油路17にライン圧PLが配送される。その結果、上記C&B油路17に連通するハイクラッチ8、ロークラッチ13、2&4ブレーキ10に対して、各ソレノイド弁19により制御された油圧が作動圧として供給される。又、リバースクラッチ9に連通するリバースクラッチ油路20が解放され、該リバースクラッチ9に供給されている作動圧が直ちに排出され、上記リバースクラッチ9が非作動状態になる。
【0034】
又、上記レギュレータ圧油路24とロックアップクラッチ16のリリース側に連通するロックアップリリース油路30とが圧力制御油路31を介して連通される。上記圧力制御油路31には、スロットル開度、車速、エンジン回転数及びギヤ位置等に基づきデューティ比制御、或いは電流制御等により開度制御されるソレノイド弁32が介装されており、このソレノイド弁32により上記ロックアップクラッチ16のリリース側へ供給するリリース圧PREを制御する。すなわち、車速、エンジン回転数等が一定の値に達するまでの過渡運転時には、上記ソレノイド弁32を全開状態にして、リリース圧PREを最大(PRE=PR)とし、ロックアップクラッチ16を非作動状態とする。そして、車速、エンジン回転数が一定値に達すると、上記ソレノイド弁32を徐々に絞り込み、上記リリース圧PREを減少させる。そして、PAP>PREになると、先ず、上記ロックアップクラッチ16が半クラッチ状態になり、次いで、ロックアップクラッチ16が締結され、ロックアップ状態へスムーズに移行される。
【0035】
一方、後進段(Rレンジ)をセレクトすると、図4に示すように、レギュレータ圧油路24とロックアップリリース油路30とが直結され、レギュレータ圧PRが上記ロックアップクラッチ16のリリース側にそのまま供給されるため、このロックアップクラッチ16が非作動状態を維持する。同様に、C&B油路17が解放され、このC&B油路17に連通するハイクラッチ8、ロークラッチ13、2&4ブレーキ10に供給されている作動圧がドレーンされ、非作動状態を維持する。
【0036】
又、ライン圧油路22がリバースクラッチ油路20に圧力制御油路31を介して接続され、上記リバースクラッチ油路20に連通するリバースクラッチ9に供給する作動圧が、上記圧力制御油路31に介装したソレノイド弁32にて制御され、上記リバースクラッチ9を滑らかに係合させる。そして、このとき、L&Rブレーキ15にはライン圧PLがソレノイド弁23により制御されながら供給されており、従って、このL&Rブレーキ15を締結したままで、上記リバースクラッチ9に対する係合制御を行うことができる。
【0037】
従って、後進段選択時の所要セレクト時間の短縮を図ることができ、その上、接続が滑らかになるためセレクトショックを軽減することができる。
【0038】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、セレクトレバーにて前進変速段を選択すると、該セレクトレバーに連動するマニュアルバルブにて、制御弁を介装する第3の油圧通路がトルクコンバータのロックアップクラッチに連通する第1の油圧通路に接続され、又、後進段を選択すると、上記第3の油圧通路が後進段選択用の摩擦係合要素に連通する第2の油圧通路に接続されるので、1つの制御弁を用いてロックアップクラッチに対するロックアップ制御と、後進段選択用の摩擦係合要素に対する係合制御とを行うことができる。従って、制御弁の共用化により部品点数の削減が図れ、製品コストの低減を図ることができる。
【0039】
又、前進変速段選択時には、上記制御弁によりロックアップ制御を常時行うことができるため、全ての前進変速段においてロックアップ制御が可能となり、燃料消費率を向上させることができる。
【0040】
更に、後進段選択時には、後進段選択用の摩擦係合要素に対する係合制御を行うことができるため、例えば、ローアンドリバースクラッチを係合した状態で上記摩擦係合要素に対する係合制御ができるようになり、所要セレクト時間の短縮とセレクトショックの軽減との双方を簡単な構成で実現することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動変速機の動力伝達列を示す模式図
【図2】自動変速機の要部油圧回路図
【図3】前進変速段選択時の図2の部分詳細図
【図4】後進段選択時の図2の部分詳細図
【符号の説明】
1…トルクコンバータ
9…後進段選択用の摩擦係合要素(リバースクラッチ)
16…ロックアップクラッチ
18…マニュアルバルブ
20…第2の油圧通路(リバースクラッチ油路)
30…第1の油圧通路(ロックアップリリース油路)
31…第3の油圧通路(圧力制御油路)
32…制御弁(ソレノイド弁)

Claims (1)

  1. トルクコンバータのロックアップクラッチに連通する第1の油圧通路と、
    後進段選択用の摩擦係合要素に連通する第2の油圧通路と、
    制御弁を介装する作動圧供用の第3の油圧通路と、
    ライン圧を配送するライン圧油路と、
    トルクコンバータレギュレータバルブで調圧された上記ロックアップクラッチのリリース圧を上記第1の油圧回路に供給するレギュレータ圧油路と、
    セレクトレバーに連動して前進変速段選択時は上記レギュレータ圧油路を上記第3の油圧通路を介して上記第1の油圧通路に接続し、後進段選択時は上記ライン圧油路を上記第3の油圧通路を介して上記第2の油圧通路に切換え接続すると共に上記レギュレータ圧油路を上記第1の油圧回路に直結するマニュアルバルブとを備えることを特徴とする自動変速機の油圧制御装置。
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